愛という字のもとに ~大河ドラマ『天地人』より④ 「ブラザーフッドによろしく」の巻
景勝 「上杉景勝じゃ!」
兼続 「樋口与六兼続です」
景勝 「いやー、しぶといのう、ガオシルバー。てっきり二・三話でカタがつくものと思ってたが・・・・」
兼続 「例の番組でもいいとこもらって死んじゃうのかと予想してたら、きっちり最後まで生き延びましたからね」
景勝 「こんなんとっとと終らして、早いとこ『信長の野望』とかやりたいのう」
兼続 「まったくです。いったい景虎さまは何をあんなに怒っておいでなんでしょう」
景勝 「お前がそれを言うか」
兼続 「えー、ごほんごほん。ま、戦国大名にとっちゃ内輪もめとか兄弟ゲンカは、通過儀礼みたいなもんですよ」
景勝 「確かに。スポーツマンガで言えば全国大会の前の地区予選みたいなもんだな。ただ普通の家族なら殴り合い程度で済むものを、俺らの場合殺し合いに発展してしまうからシャレにならないわけで」
兼続 「ゲッツ板屋さんは兄弟ゲンカでおなか刺されたっていう話ですよ」
景勝 「・・・・そういう例外もあるだろうさ」
兼続 「ま、そんなわけで今回はこんな企画用意してみました! ぱんぱかぱーん! 『あなたの家の兄弟ゲンカ教えてください!』 みなさん、たくさんのお便りありがとうございました!」
景勝 「・・・お前、いつの間にそんなん募集してたんだ」
兼続 「大きな声では言えませんが、実は構成作家に全部書かせました♪」
景勝 「いまオンエア中なんだが・・・・」
兼続 「ごほんごほん 最初のお便りは愛知県にお住まいの織田信行さんから。『兄がバカで能無しなんで家を継ぐ準備をしてたら、実はバカだったのはフリで、いつの間にかボクは反逆者ということになってました。こんなのないと思います
』」
景勝 「んー。そりゃ『フリ』を見抜けなかったキミの責任だな。世の中厳しいのよ」
兼続 「でも難しい場合もありますよ。ナンタラとナンタラは紙一重と言いますし。次のお便りは新潟県にお住まいの長尾景虎さまから」
景勝 「それいつ送られた葉書だよ!」
兼続 「『兄がバカで能無しなんで、仕方なくボクが家を継ぎました。ああ、こんなことボクはしたくなかったのに・・・・』」
景勝 「酔ってるな」
兼続 「酔ってますね。次のお便りは山梨県にお住まいの武田晴信さんから。『オヤジが弟ばかり可愛がってむかつくので、家から追い出してやりました。その後兄弟仲は良好です』」
景勝 「っていうか、その場合弟は兄貴にヘイコラするしかないよな」
兼続 「ですね。なまじ人がいいために苦労ばかりしょわされる、みたいな。次のお便り。ロシアにお住まいのアレクセイ・カラマーゾフさんから」
景勝 「いきなり飛んだなあ」
兼続 「『父が酒好きで女好きで乱暴者のため、家の中はメチャクチャです。親子の間はもちろん、兄弟仲も険悪になるばかり。このままでは殺人事件に発展しかねません。どうしたらいいでしょう?』」
景勝 「ごめん。さすがに世界文学は手に負いかねる」
兼続 「じゃあぐっと簡単にこちら。ポーランドにお住まいのトビア・ビエルスキさんから」
景勝 「またマイナーなとこついてきたな」
兼続 「詳しくは昨日の記事をごらんください。『弟がいきなり殴ってきたので、お返しにキン○マを蹴り上げてやりました。ザマーミロ』」
景勝 「お兄ちゃん、それはちょっと大人気ないなあ」
兼続 「いや。両方いいトシみたいです」
景勝 「・・・・じゃあいいか」
兼続 「・・・・・。最後は心温まるお便りを。アメリカにお住まいのジュリアン・レノンさんから。『親父は愛だ愛だいうけれど、僕のところにその愛は全然届いてきません。でも弟のショーンは大好きです』 いい話ですね~」
景勝 「そうか? でもまあ、結論としてはそんなとこだな。やっぱ兄弟は仲良く!ということで」
兼続 「じゃあ殿もこの辺で景虎さまと和睦を」
景勝 「いいんだよ。アイツとは血がつながってるわけじゃないから」
兼続 「まったく・・・・ あんたって人は!」
Comments
こんばんわ。
上司が「天地人」(というか最近の大河は全部らしい。
恋愛要素が嫌なんだって・・・・・・・例外は「としまつ」)
にダメ出ししちゃってました。
何だあの髪型は・・・とガッコノのセンセのごとく・・・・・(笑)。
それならいまどきの時代劇全部ダメじゃんなんて言葉を
飲み込んだのは言うまでも無い(パパイヤの髪型とか、信長の
付き人なみっくみくの素性。彼は真田幸村をこよなく
愛してるようで流石にあきれ果ててた・・・・・・)。
んでも、まさとしは気に入ってますよ、天地人。
我が家の苗字は遠く新潟から来てるという話もあるので
雪国とは相性いいんです。
>ガオシルバー
まだ使うか(笑)。
>兄弟
そういえば兄弟上手く行った家は心当たりでは
毛利と秀吉の家ぐらいだね。
足利家も仲たがいしたし、北条家(史実ではね。
大河は言うまでも無く兄が超展開で生存して仲直り?という・・・)
しかり・・・・・・・・。
ガオシルバーもどうやら史実と違う展開な結末で
終わりそうですね。
「挑戦者たち」の『時代劇時代』という言葉を上司に
聞かせてやりたいまさとしでした。
Posted by: まさとし3055 | April 10, 2009 10:42 PM
>まさとしさま
おはようございます。毎度ありがとうございます♪
実はわたしもブッキーのあのヘアスタイルには少々違和感ありだったのですが(笑)、見ているうちに、月代が強制される前で寒い雪国ならばああいう髪型もありかと思えるようになってきました
>まだ使うか(笑)。
わたしにとって玉鉄は永遠にガオシルバーなので(笑)
同じようにどれほど出世しようとオダギリジョーはクウガで、水嶋ヒロはカブトです
>兄弟
伊達家や源氏でもいろいろありましたね。さらに幕末の島津家や、ヤマトタケルの例もあったし・・・・ キリがないなあ
そもそも聖書によれば人類最初の殺人も兄弟殺しなんで、人類史の宿命みたいなものなのかも

うちはまあとりたててよくもなく、わるくもない間柄ですが
>ガオシルバーもどうやら史実と違う展開な結末で
終わりそうですね
そうなんですか!? ちょっと性格変わるの早すぎだろ、という気はするものの、不憫な人物なのでどういう形であれ救われてほしいなあ、と思います
それではまた!
Posted by: SGA屋伍一 | April 11, 2009 07:24 AM