やられても×2 なんともないない♪ 三池崇史 『ヤッターマン』
・・・・いきなり失礼しました。本日はメガヒット中の劇場版『ヤッターマン』を紹介します。
あらすじは・・・別にいいか。どこをどう切ってもあの『ヤッターマン』です! あの世界が見事に再現されています!
実は『ヤッターマン』というのは『タイムボカンシリーズ』の一作であり、この前に『タイムボカン』という作品があるのですが、わりとみんなの記憶に残ってるのはこの『ヤッターマン』の方。今回アニメに映画にリメイクされてるのにそれがよく表れています。その理由はたぶん『ヤッターマン』の方がより「下品」だから(笑)
「子供っていうのは、やっぱり股間にものがあたった時の金属音が好きなんだよね」(三池崇史・談)
あと子供にとっては変身する・しないというのも大きな要素かと。
血みどろバイオレンス職人(だと思ってる)三池崇史監督のところに、なぜこののんきなアニメの企画がもちこまれたのか。『映画秘宝』によりますと、実は最初にオファーが来たのは『ガッチャマン』の映画化だったとか。ところが三池氏の返答は次のようなものだったそうです。「『ガッチャマン』をやるのであれば、『ダークナイト』級のスタッフが必要。残念ながら、今の日本にそれだけのスタッフはいない。だが『ヤッターマン』であれば、今の我々にしか出来ないものができるはず」
ふんふん、なるほど。っつか、三池さんってアニメお詳しいんですね・・・・ しかし世界にこういうのが日本のスタンダードだと思われるのも・・・・ ま、いいか。それはそれで
それはともかく今回のこの作品、かなりアニメ版に忠実に作られております。ドロンボーのインチキ商売→ゲストキャラの人情話→肉弾戦→巨大メカ戦→小型メカ戦といったフォーマットはもちろん、「ヤッターマンが勝利しているのは実は実力ではなく、ドロンボーが勝手に自滅してるため」というとこまでキッチリやってあります。
わたしが一番興奮したのはヤッターワンが中盤あんなことになってしまって、どうするのか・・・と思っていたらなんと○○○○○○○が××××こと! いやー、こんな経緯、わたしもすっかり忘れてました。
「ちょっと三池さんってお笑いむいてないんじゃないかなあ」と思ってしまったところもないでもないですが、冒頭に述べたように子供さえウケてればそれでいいのかもしれませんね。ただお父さんお母さんはお子さんと一緒に見ていると、少々きまずい思いをする場面もあるやも
あとキャストにお笑い素人が多かったので、少し演技が固かったかなーと。そんな中、生瀬勝久演じるボヤッキーだけがやけに超自然体でした。この世界は、彼のためにあると言っても過言ではありません。
深田恭演じるドロンジョさまも、本当なら杉本彩あたりが適任なんでしょうが、そしたらR指定入っちゃうかもしれないし。ご本家よりもキュートながらあれはあれでありかと。っつか、割烹着着て豆腐買うシーンには不覚に萌えたし(笑)。きっと家庭環境が悪くて悪の道に足を踏み入れてしまったんだろうけど、彼女が望んでいるのは巨万の富とかではなく、平凡な家庭の幸せなんだろうな・・・・ そう思うとなんだか悲しくなってきちゃいました
不満もちょびっと書いちゃいましたけど、この『ヤッターマン』は『ドラえもん』『ドラゴンボール』という春休みの強敵を抑えて、現在堂々二週連続の1位を獲得。こうなると、もう売れたもん勝ちとしかいいようがありません。
わたしもここまで来たら、ヤッターペリカン&ヤッターアンコウの揃い踏みも見たくなって来ました。
もしあなたが『ヤッターマン』に、そして巨大メカに少しでも愛情があるのなら、この作品はぜひ劇場でごらんください。そうでない人は別にいいです
ちなみに最近よくあるエンドロール後の映像、今回は劇場でしか観られないとか。
そんなこと言いながらDVDにちゃっかり収録されてたら、怒りますよ! 三池さん!
Comments
こんばんは。
「やる」と聞いてから些か不安でしたが評判いいのは何より。そうそう、ヤッターワンの色見て何と無くゼ○ダラ○オン思い出したのは私だけか?
そう言えば今の、アニメ版がおもしろいです。
京阪電車でも沿線遊園地での催し事で列車一編成の車内吊り広告が全てヤッターマンだったり、同じ沿線で分譲するマンションの広告にドロンジョ様が出ていて「ヤッターマンのマンション」で検索しろとか(笑)。
就職で国分寺市に住む事になり駅前にタツノコプロを発見した時はめちゃ感動したまさとしでした。では。
Posted by: まさとし3055 | March 23, 2009 09:20 PM
>まさとしさま
おはよっす。『ウルトラマンマックス』ではやりたいほうだいやった三池さんだけに、今回はどうなることやら・・・と思っていたら、意外に原典に忠実でビックリしました
強いて違うところがあるとすれば、ご指摘されてるヤッターワンのカラーリングですかね。原寸大を作ったというだけあって、なかなかの迫力でした
いまやってるアニメ版はほとんど見てないんですよね
ただ一回だけ見たのが叶姉妹が出てくる回。今のヤッターマンは世界を巡ってるんじゃなくて、セレブのところを回ってるようですね
京阪電車もヤッターマンに占拠されているとは・・・・ 恐るべし、ヤッターマン。どちらかといえばこういうアチャラカなヒーローは、好景気の時の方が受けると思っていたのですが
Posted by: SGA屋伍一 | March 24, 2009 07:44 AM
SGA屋伍一さん、こんばんは。
トラックバック&コメントありがとうございました。(*^-^*
泥棒の神に帰依していると信じ込んでいたドロンジョだけど、
恋心も芽生え、平凡な幸せを夢見るドロンジョは普通の女の子なのでしょうね♪
Posted by: BC | March 26, 2009 01:33 AM
>BCさま
おかえしありがとうございます
この映画には女の子が三人出てきましたけど、やっぱりドロンジョさまが一番輝いてましたね。三池監督のタイプなんでしょうか
深田恭子もどちらかといえば清純派だと思うんですが、あんなシーンやあんなシーンをよくがんばってやってました(笑)
Posted by: SGA屋伍一 | March 26, 2009 07:08 AM
こんばんは、TB,お邪魔します~。
コチラは大人の笑いどころと、お子様の笑いどころが
微妙に違っていたのもかえってなんだかホッとしたり
ドロンボー3人の妄想シーンばかりはオトウサンも坊やも同じだったですが(笑)
ただひとり普通っぽい翔子ちゃんの、バックに流れる昭和ちっくな音楽もツボでした♪
Posted by: kira | March 28, 2009 12:23 AM
SGA屋さん、こんにちは
大人の方がより楽しんでしまいそうな作品でしたね!
原作の下品さをよりフィーチャーした作品になっていて、三池さんの毒々しいセンスが効いていて最高でした。
本当、売れたモン勝ちですね!これ、ものすごい大ヒットになってしまって私は正直、驚きました(笑)
“今の我々が出来ることを”と言いながら、どこか時代に逆らうセンス。
素晴らしいです。
Posted by: とらねこ | March 28, 2009 05:29 PM
>kiraさま
はじめまして! ようこそおいでくださいました!
よそでちらりとお名前見かけたことがあったかな? 訪問してくださり、大変嬉しいです
>コチラは大人の笑いどころと、お子様の笑いどころが
微妙に違っていた
なるほど。自分も親子連れに囲まれて鑑賞しましたけど、そこまでチェックする余裕はなかったな~ 個人的に一番うけたのは「そうか。出世したから言うこと聞かなくなったんだ」 これはどちらかといえば大人にウケそうなネタだなー
>ドロンボー3人の妄想シーンばかりはオトウサンも坊やも同じだった
あの女子高生の山とわけわかんない格闘シーンが、父と子の心と心を結びつけるとは・・・・ いい話ですね!
深田ちゃんが豆腐を買うシーンは、ぶっちゃけ『ALWAYS』みたいでした(笑)
Posted by: SGA屋伍一 | March 28, 2009 08:23 PM
>とらねこさま
こんばんは。おかえしありがとうございまする
ヤッターマン、今週も1位だったそうです・・・ これで三週連続。すごいですね~ ちなみにドラゴンボールは三位発進で今週もう八位でした(笑)
原作へのリスペクト度がそのまま結果に出ているような・・・
そういえばヤッターマンって子供番組なのに、作り手が勝手に自分たちで楽しんでるようなところがありました。その辺が三池さんの感覚にピキーンと来たんでしょうね。「子供番組といえど、自分たちもやりたいようにやる」という姿勢は『ケータイ捜査官』でもよく出てましたよ。エロはあんましなかったけど(笑)
三池さんの反骨精神もすばらしいけど、わたしはとらねこさんの惜しみない「三池愛」もまたすばらしいと思います
Posted by: SGA屋伍一 | March 28, 2009 09:06 PM