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February 27, 2009

適当掲示板78&久しぶりのアクセス解析報告(猫もあるよ!)

ちょくちょく見に来てくださる皆様、毎度ありがとうございます。ふらっと立ち寄られた皆様もありがとうございます。
ご意見そのほかありましたら、こちらに書き込んでやってください。

さて、本日は久しぶりにアクセス解析の報告など・・・ っていうか、本当にネタがないんですね
「どうでもいいよ」という声も聞こえてきそうですが、とりあえずここ四ヶ月の間に読まれた記事のベスト10を

1位  まんがの道は地獄道 2008年漫画家マンガいろいろ (573・592)
2位  決定! 2008バカデミー賞! 幕内編  (244・346)
3位 ケロロ群像 中島哲也 『パコと魔法の絵本』 (192・217)
4位 恐怖蝙蝠ライダー 『仮面ライダーキバ』を語る① (156・172)
5位 サーカスの怪盗 北村想 『怪人二十面相・伝』(原作) (142・172)
6位 ゼロノス焦点 仮面ライダー電王を語る⑤ (91・168)
7位 新赤かべ物語・前編 ジョン・ウー 『レッドクリフ PART1』 (109・167)
8位 福田己津央 『機動戦士ガンダムSEED』を軽くかばってみる 運命編 (160・166)
9位 笑って殺して アラン・ムーア 『バットマン:キリングジョーク』 (129・157)
10位 雑技団ひとり 佐藤嗣麻子  『K-20 怪人二十面相・伝』 (110・149)

カッコ内の数字は、前が訪問者数、後ろがアクセス数です

081203_1738231位のアクセスはとある人気サイトでリンクしてくれたので、そこから来てくださった方が多いようです。かわいい女の子の画像が貼ってあったので「ムフフ♪」と思っていたら、管理人はまた別のあんちゃんでした。ぬか喜び。
この記事で紹介した『青春少年マガジン 1979~1983』。先日単行本で再読し、あらためて大傑作であることを確信しました。ので、そのうちまた一本の記事として書くこともあるかと思います。

081111_1846032位・3位・8位・9位は、それぞれ「バカデミー賞」「上川隆也」「福田己津央」「バットマン キリング・ジョーク」のキーワードで来られた方が多数を占めます。「バカデミー賞」は同名のテレビ番組かお笑いの賞で、同じのがあるみたいで・・・・ つまりまちがって来られた方たちですね! 言っておきますけど、思いついたのはわたしが先ですから!
3位の「パコ」はそろそろDVDが出るみたいです。
8位・・・・もいまだにアクセスが来るなあ。SEED 劇場版っていったいどうなってんだろう。

200805111848419位の「バットマン キリング・ジョーク」、現在この記事にはコメント・TBいっさい付いていませんが、一生懸命書いたので、見てくれるだけでも十分ありがたいっす。
来月にはいよいよムーアの最高傑作と言われる『ウォッチメン』が公開される予定。無事に上映されますように・・・・


ついでにここ四ヶ月の検索フレーズも貼っておきます。

1 SGA屋  270
2 SGA屋  176
3 バカデミー賞  84
4 福田己津央  79
5 上川隆也  70
6 SGA851  61
7 いけちゃんとぼく あらすじ 60
8 悪童日記 あらすじ  56
9 バットマン キリングジョーク 50
10 北崎拓 ますらお  43
10 人間台風 43


2006053007135420080104175219
ふふふ・・・ ぶっちぎりだぜ!

つか、Zくん、いつもありがとう

10位の「北崎拓 ますらお」も未だによく来ますね。そういえばヤングサンデー、なくなっちゃったんだっけ・・・・・
ちなみにサイドバーの表示は、記事別ランキングが一ヶ月以内、検索フレーズが一日以内のものとなっています


あとお茶を濁すように最近の猫画像など貼っておきます

090208_124329090210_103745090208_172012090217_092246

090218_091558090218_091947090218_092026090224_102913


下段左端の子はその姿勢から「燃え尽きたジョー」と名づけました
これで真っ白だったら完璧だったのですが・・・


それではまた

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February 25, 2009

さよならだけが人生か デビッド・フィンチャー 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』

090225_182716「赤ん坊老人ブラピちゃん」「僕のニクタイは逆回転」というのも考えました・・・・
毎年この時期になると立て続けに公開される、オスカー関連作品の先駆け。病んだ世界を描くのを得意とする、デビッド・フィンチャーの最新作『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』を紹介いたします。

第一次大戦がいまだ続いているころの、アメリカはニューオリンズ。ボタンの製造で大もうけしているバトン家で、一人の奇妙な赤ん坊が生まれる。なんとその赤子は生まれたばかりなのに、よぼよぼのしわくちゃで、まるで老人のような体だったのだ。
「神様、送り先が違います」。そう結論した父親は、その赤子を老人ホームの前に捨ててくる。幸い赤子はその施設の愛情豊かな介護師に拾われ、ベンジャミンと名づけられた。
最初は奇妙な新入りくらいにしか思ってなかったジジババたちだったが、年月が経つにつれ、ひとつの奇妙な事実に気づく。なんとベンジャミンは歳を重ねるにつれ、次第に若くなっていく「巻き戻し人間」であったのだ・・・

原作は『華麗なるギャッツビー』だけがよく知られているF・スコット・フィッツジェラルドの短編小説。わたくしザザーッとナナメ読みしてみたのですが、「歳をとるほど若返る」というコンセプト以外は全然別のお話でした。最初の逆回転する時計のエピソードもないし、ベンジャミンは普通に実の両親に育てられております。全体的に「不条理」という言葉がよく似合うカフカの『変身』にも似た味わいの小品。

この映画、最初はあまり見る意欲がわきませんでした。あらすじを聞いて、それほど面白いとは思えなかったし、ポスターはなんか地味だし、デビッド・フィンチャーってそれほど好きな作家ではないし。てゆーか、自分にとっては微妙な作品が多い人だし。
あと、やはり自分にはイマイチだった『フォレスト・ガンプ』によく似ていると言う(脚本家は『ガンプ』と同じエリック・ロス)。両作品の共通点をあげつらった比較ムービーまで、某動画サイトにアップされたとか。

でもなんとなく観にいったところ、感動してしまいました。そのあまりのヘンテコさに(笑)。そう、これは『フォレスト・ガンプ』よりもかなりヘンテコなお話です。主人公のベンジャミンがヘンテコなのはわかってましたが、彼が歩む人生、彼を取り囲む人々、そして時折挟まれる落雷のシーン、全てが実にヘンテコでありました。後半そのヘンテコさが、ややなりを潜めてしまったのがやや残念。ま、これはあっしのわがままです。というわけで、一番気に入っている部分は、そのヘンテコさが頂点に達した船乗り時代のパートです。
個人的には「奇妙な男の信じられない話」ということで、『ガンプ』よりもトルトナーレ監督の『海の上のピアニスト』などを思い出しておりました。

もちろん単にヘンテコなだけでなく、しみじみと考えさせる要素もいろいろありました。我々はみな下り方向に向かって走る列車のようなものかもしれません。時にはつながって走ることもあるでしょうけど、基本的に行き先や走る時間はさまざまであります。その点、人は誰も孤独な存在であります。ただベンジャミンは一人だけ上り方向に向かって走っているため、その孤独感も人一倍強いわけです。出会いや人の一生が、どんなにつかの間ではかないものなのか、否応なしに思い知らされる。そういう意味では、『ガンプ』邦題の「一期一会」という言葉は、この作品にこそふさわしいものだったのかもしれません。
せめてもの慰めは、そのベンジャミンに一生かけてすれ違える相手がいた、ということです。

サイコな人物・怪物が多く登場するフィンチャー作品で、こんなさびしくも暖かいムードを味わえるとは実に意外でした。彼の作品にありがちな赤茶けた画質が、いつもは荒涼感を覚えさせるのに対し、今回は郷愁を呼び起こさせるような感覚を覚えました。人間の感覚なんていい加減なもんですね。
ブラッド・ピット演じるベンジャミンも、これまでのフィンチャー映画ではかなり異質な存在。彼からは執着や欲望といったものが一切感じられません。生涯で一番愛した女性でさえ、彼女の幸せのために身をひいてしまう。その諦めのよさは、最初から老人であったがゆえなのでしょうか。

奇妙な呪いのゆえに人とは違う人生を歩むこととなったベンジャミン。その元凶となった時計が壊れたことで、彼も普通の赤子として生まれなおせるといいのですけど。

090225_182824左画像は作品に度々出てきたハチドリ(だと思ってください)。
たぶん「我々と同じ空間にいながら、違う時間の流れを生きている」ベンジャミンの人生を表していたんではないかなーと思うんですが。

ちなみに「雷に七回当たった男」の話は以前聞いたことがあります。最後は落雷ではなく、失恋が原因の拳銃自殺だったとか。この映画に出てくる老人と同一人物なのかどうかは、はっきり言って謎です。
そういえば雷が電気であることを体を張って証明した男の名は・・・・

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February 23, 2009

日落ちる処の剣士 アグスティン・ディアス・ヤネス 『アラトリステ』

090223_120741その男は誰よりも勇敢だった。
時に神の手を操り、時にマスコミに噛み付き、今またアルゼンチンを率いて世界に挑もうとするその男。
彼の名はディエゴ・マラドーナ・・・って、あれ?

スペインの著名な冒険小説を、ヴィゴ・モーテンセン主演で映画化した作品。
エリザベス・ゴールデンエイジにボロ負けして、斜陽の一途をたどるスペイン。その中にあって、己の誇りを胸に戦場を駆け続けた剣士、アラトリステの半生が語られます。

大概スペクタクルものというのは、主人公が国を動かすくらいの英雄で、わかりやすい起承転結があったりするもの。しかしこちらの主人公アラトリステは架空の人物の上、晩年にいたるまで一兵卒に毛が生えた程度の地位でしかありません。ですから当然歴史を左右したりもしません。お話も彼の関わった事件・戦いを順々に追っていくような構成。なんだか連続ドラマの総集編のような趣であります。
しかしそんなペーペーな貧乏侍の、日常をも混ぜた話だからこそ、アラトリステという人物がとても親しみやすく感じられます。山田洋二監督の「がんす三部作」にも通ずるテイストですね。
剣さばきに関しては無類の器用さを見せながら、処世術や金儲けにはてんで疎く、好きな女をいつまでも諦めきれないアラトリステ。そのスタイルとあいまって、エドモン・ロスタンの「シラノ・ド・ベルジュラック」なども思い出しました。あるいは「不器用ですから・・・」とつぶやく高倉健か。
そんなアラちゃんの人生を、成り行きで預かることになった戦友の遺児や、彼を慕うマドリードの女優、一癖ありそうな謎の剣客などが彩ります。

ストーリーよりも、雰囲気を味わうような映画。幼少のみぎり『三銃士』に親しんだ身としては、つば広の帽子に細身の剣で、マントを翻しつつチャンチャンバラバラをやられるとそれだけで燃え上がってしまうものがあります。
ただ剣豪ものというよりかは、「ハードボイルド」という言葉の方がしっくりくる作品。
「後ろ盾など何一つ無い身でありながら、権力者には決して屈しない」「信念のためには友とも戦うことも辞さない」「薄暗い夜の街での死闘」「勝利を得ても栄光には程遠い」「共に命をかけた仲間との友情」
そんなハードボイルドの醍醐味がパンパンにつまっておりました。
そしてアラトリステの哀愁を帯びた背中に、スペインの歴史ある町並みや、雄大な自然の風景がとてもよく似合います。

当時の戦争の非常にリアルな描写もありますので、史劇ファンはそういったところも楽しめるかと思います。大砲が絶えず鳴り響き、時には真冬の川や、毒ガスの漂う坑道にまで入っていかなければならない
わたしは屋外の肉体労働なんで、雨の日なんかは「かったりーなー」と思ったりするのですが、アラちゃんの職場に比べれば、まだ全然マシでした(笑)

090223_120807アラゴルンに続いて、アラフォーくらいの剣豪を演じたヴィゴ・モーテンセン。この調子で行くならば、次は三銃士のアラミスか、三十六人斬りの荒木又衛門あたりだと思うのですが、いかがでしょう。
個人的には荒木さんの方を希望。
もう大体上映終っちゃったみたいなんで、興味を持たれた方はDVDが出るまでお待ちください・・・

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February 21, 2009

愛という字のもとに ~大河ドラマ『天地人』より② 「北斗の謙信」の巻 

景勝 「上杉景勝じゃ」
兼続 「直江兼続っすー もうすっかり毛も生えそろい・・・」
景勝 「やめんか!」
兼続 「・・・・今日はスペシャルゲストをお招きしております。上杉家の現当主、上杉ケンシロウ公でございます! 拍手拍手~ パチパチ」
ケン 「・・・・・」
景勝 「(アホ! なんでよりによってこんな人呼んできたんだ!)」
兼続 「(いや、死ぬ前にいっぺん呼んでおいたほうがいいかなー、なんて)」
景勝 「(わしゃ知らんぞ! お前が責任持ってインタビューしろよ!)」
兼続 「(・・・またかよ。はいはい、やりゃあいいんでしょ)。えー、大殿さま、先の織田との戦は大変見事な戦いぶりにあらせられました。どうです? ご自分としては納得いかれてますか?」
ケン 「・・・・・(無言)」
兼続 「 あ、そ、それでですね、これからの上杉軍が当面戦う相手はいったいどこになるのでしょう?」
ケン 「・・・・・(無言)」
兼続 「 あ、あの、ご趣味は・・・・」
ケン 「・・・・・(無言)」
兼続 「(との~ッ)」
景勝 「(言わんこっちゃねえ。駆け出しの力士にインタビューする方がまだ楽だ)」
兼続 「(確かにこの方・・・・ 殿に負けず劣らずのムッツリスケベでございますな)」
景勝 「(おい! 幾らムッツリばかりしているからといって、必ずしも『スケベ』とは限らんだろ! 現に大殿さまは自分の周りに一切女人を近づけてはおらんぞ!)」
兼続 「(ええ!? じゃあもしかして・・・・ ホ○?)」
景勝 「(そういう風に書いてある小説も多いけどな。『くの一紅騎兵』とか)」
兼続 「(あるいはアニメが好きなあまり、『三次元の女、キモ!』と思われるようになってしまったとか)」
景勝 「(アニメ・・・というかガンダムが好きとかいうのは一昨年の話だろ)」
ケン 「あたゥア!! 黙って聞いておればおのれら調子に乗りおって!
ふぉゥあとゥゥゥゥ!
景勝 「ひでぶっ」
兼続 「あべしっ」
ケン 「このわしが女人を一切近づけぬのは、『わが愛はユリア一人に捧げる』と心に固く誓ったからだ! そのような趣味のためでは断じてない! 祈れ! 悪党ども!! ふぉあたああああ!!
景勝 「はい・・・ 今ユリアさまに一瞬だけお会いしてまいりました・・・」
兼続 「わたしはパチンコでフィーバーした時によく・・・・」
ケン 「わかればよい・・・・ いいか、バット、リン・・・・」
兼続 「誰です、それ?」
景勝 「しっ」
ケン 「空に輝くあの北斗の中央の双子星の如く、これからも支えあい、たくましく生きていくのじゃぞ・・・」
兼続 「あの・・・ それってボク、死兆星ってことでしょうか・・・」
ケン 「ではさらばだ! わが生涯に、一点の悔い、なし! あたああッッ!!
景勝 「それはラ王さまのセリフでは・・・・」
20060730223732

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カンナさん、大盛況です! 堤幸彦 『20世紀少年 第二章 最後の希望』

20080222182420東京が火の海に包まれた「血のおおみそか」から15年。日本は怪人「ともだち」の支配する国となっていた。
ロボットに立ち向かい行方知れずとなったケンジは、希代のテロリストとして、人々に記憶されていた。そんな中、一人「ともだちは間違っている!」と叫ぶ少女がいた。彼女の名はカンナ。ケンジの成長した姪だった。
彼女の周囲には事件が絶えない。やがてカンナはともだちに関わる大きな陰謀に巻き込まれていく。
カンナとともだちとの間にいかなる関係があるのか。そしてかつてともだちと戦ったケンジと仲間たちは、今どうしているのか・・・・

浦沢直樹原作の人気コミックを、ほぼ完全に映画化。今日は全三部のうち第二部を紹介します。第一部の記事はコチラ

ちかごろ何かと「パート2」の多いこのごろ。その「パート2」にも本当に色々ありますが、大きく二つに分けられると思います。
一つはとりあえずその作品の中だけで決着をつけなきゃならないパート2。もう一つは既に三作目を作ることが決定していて、そちらへつなげなければいけないパート2。
さらに後者も、一作目が好評だったので後付け的に制作されたものと、最初からトリロジーでやることが決まってるものにわけられます。
『20世紀少年』はその点後者の後者にあてはまります。ただこういう形式って、今までそれこそ『ロード・オブ・ザ・リング』と『スター・ウォーズ』くらいしかなかったような(^^; もしかして日本では初めての試みでしょうか? 『ラ○ラ』や『エ○ゴン』のように三部の途中でぽしゃってしまった企画もあります・・・・

第二部というのは往々にして地味になりがちなんですよね。はっきし言ってしまえば「つなぎ」ですから。『スクリーム』では「二作目はよりスケールアップする」なんて言われてましたが、あれは個別に作られた続編の話。
しかしつなぎはつなぎで重要だったりします。野球でも中継ぎ投手がかなり重要であったりするように。
第一部での熱気を保たせたまま、完結編へ導いていかなければならない。これ、けっこう難しいことなんじゃないでしょうか。

んで、この度の『最後の希望』、この役割を十分に果たしていたと思います。第一部の「巨大ロボット大暴れ!」みたいな派手さはないですけど、ピンチにつぐピンチの展開で、観るものを飽きさせません。
ともだちの正体は誰なのか? ケンジと仲間たちはどうしているのか? 彼らの少年時代に何があったのか?
こういう1部からひっぱってきた謎も興味を掻き立てます。第1部と第2部で主役が異なる、という趣向も面白い。

まー原作を途中まで読んだ身としては、改めて「『20世紀少年』って、本ッッッッ当に強引な話だよなー」とも思いましたけどね(笑) マンガの時はあんまり考えないで読んでたからそんなに気にならなかったけど、映画でもう一度見てみると腑に落ちない箇所がいろいろ出てきました。ともだちランドのボーナスステージって、気が狂うほどのものか?とか、サダキヨは一体何の目的で小泉響子のクラスに赴任してきたんだ?とか、そもそもマンガ世界の住人たちは、あんな見るからに怪しいヤツ(ともだち)をどうして普通に信じられるのか?とか(笑)

しかしまあ、浦沢&堤氏のストーリーテーリングのおかげで、そういう疑問もなんとか乗り越えることができました。「細かいことが気になる」コロンボタイプの人には、この映画、むいていません。

特筆しておきたいのは、女優陣が特に元気だったということ。ボーイッシュな魅力で物語をひっぱるカンナ役の平愛梨さん。シリアス?なお話に一抹の笑いを添える響子役の木南晴夏さん。そして鬼コーチ高須役の小池栄子さん。かつてはそのバディで日本中の男子を悩殺しまくった小池さんですが、最近ではすっかり性格女優の地位を固めた感があります。『接吻』や『パコと魔法の絵本』でもそうでしたが、目がいっちゃってる女を演じさせたらいま日本一かもしれません。

090220_183842第1部が「少年たち」の話で第2部が「少女たち」の話であるなら、第3部は「大人たち」の話となるんでしょうか。
果たして日本の未来は?(ウォウォウォウォウ)、そして「あの男」は返ってくるのか?
完結編となる第三作は七月公開予定。このくらいのスパンがありがたいですね。あおるだけあおっといて「続きは1年後、2年後」というアレは本当勘弁してほしいですから。

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February 17, 2009

パンダと猫のコインランドリー

タイトルに深い意味はございません


そのいち 麻生内閣に問う

090217_193111090217_193127 続
 き
 は
 来
 週
 号
 で
 !


そのに 温暖化を問う

090217_193143090217_193159090217_193219090217_193234
 

 

 

 


そのさん 続・温暖化を問う

090217_193251090217_193314090217_193332_215p43 冷
 蔵
 庫
 に
 入
 れ
 と
 け


そのよん 温暖化を問う・完結編

090217_193351090217_193404090217_193421090217_193439 不
 況
 は
 ツ
 ラ
 イ
 よ


そのご ニャア少佐に問う

090217_193458090217_193515090217_193529 ア
 ム
 ロ
 ・
 ゲ
 ン
 キ
 カ
 ?


そのろく しんせいけんにもとう

090217_193545090217_193600 そ
 れ

 や
 ば
 い
 か
 ら


次回未定

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February 15, 2009

誰が時計を見張るのか? アラン・ムーア 『ウォッチメン』(原作)

090215_201714本日は「アメコミの最高傑作」と言われ、来月映画も公開予定の『ウォッチメン』を紹介いたします。

時は冷戦真っ只中の80年代。かつてアメリカには「スーパーヒーロー」と呼ばれる者たちが存在していた。
ワイルドな物言いと振る舞いで世間の注目を集める「コメディアン」
様々な発明品を駆使する「ナイトオウル」
超頭脳と巨万の富を有する「オジマンディアス」
素早い身のこなしの女戦士「シルク・スペクター」
過激な制裁で恐れられる一匹狼「ロールシャッハ」
そして核実験により神にも等しき力を手に入れた「DR.マンハッタン」

政府はある年、その活動が官憲の職権を侵害するという理由から、ヒーローたちに引退を勧告する。おとなしくその指示に従うもの、政府のエージェントとなるもの、あくまで己の正義を貫こうとするもの・・・・

ヒーローたちがそれぞれの道を選んで数年経ったある時、彼らの一人が何者かにより殺害される。その背後には巨大な陰謀がうごめいていた。


1986年に発表されたこの作品は、同年の『ダークナイト・リターンズ』と並んでコミック界に大きなセンセーションを巻き起こしました。それまでは限りなく一枚岩に近かった政府と正義とヒーロー。しかしこの作品は「官憲にとってヒーローたちは異分子でしかない」ということや、「政府は正義ではない」ということをはっきりと見せつけました。
それまでも同種のテーマを訴えた野心的な作品はありましたが、ここまであからさまにそれを主張したものはなかったと思います。昨年話題を呼んだ映画『ダークナイト』やピクサーの傑作『Mr.インクレディブル』も、明らかに『ウォッチメン』の影響下にある作品です。

この作品の登場以降、アメコミでも単純な勧善懲悪ものはなかなかウケなくなります。逆に「正義とは何か?」「何のために戦うのか?」といった重厚なテーマが扱われることが多くなります。
ですからこの『ウォッチメン』の登場は、まさにアメコミ史のターニング・ポイントということができます。
日本で似た位置の作品と言うと永井豪の『デビルマン』でしょうか。あのマンガ以降、少年誌では変身ヒーローものはほぼ絶滅近くにまでおいやられました。それは『デビルマン』が人間の悪しき面をまざまざと描き出し、「人類なんて守る必要ないよ」ということを証明してしまったからでありますが。
もっともアメコミはヒーローものがほとんどを占めるため、作家たちはあくまでこのジャンルの中で、もがき続けることとなります。

前にも書きましたが、わたしはムーアのこの厭世的な雰囲気があまり好きではなかったりします。しかし彼のつむぐ文章の豊穣さ、そして「世界を想像する力」は認めざるをえません。
たとえばこのコミックはぜんぶで12章からなっているのですが、わたしの持ってるメディア・ワークス版ではその合間に作品や登場人物を説明する多くのテキストが挿入されています。
ヒーローが書いた自伝、架空のコミックの評論、雑誌記事、キャラクターの診断書etc・・・・
こうした話を補足する数々の資料が、作品世界に厚みを持たせております。そしてなかなか類を見ないこうした本作りが単純に面白かったりします。

この世界に魅せられた多くのクリエイターたちが、これまで何度も映画化を試みてきました。その中には『未来世紀ブラジル』のテリー・ギリアムも含まれます。
ところがこの作品何かに呪われているのか(笑)、企画が上がっては流れ、上がっては流れ・・・ということが20年近く繰り返されて来ました。
それがとうとう『300』監督ザック・スナイダーとワーナー・ブラザーズの手により、今年とうとう実現するか・・・ と思いきや、今度は20世紀フォックスが「映画化の権利はオレたちにある」と主張し始め、前代未聞の法廷劇へと突入してしまいました。本当に呪われてるとしか思えません。

幸い裁判はひとまず決着し、いまのところ無事来月公開される予定です。でもなんせそういう作品なもんで、公開までどんなアクシデントに見舞われるのかまったく予想がつきません。

邦訳本は98年にメディア・ワークスで出されて以来、長らく入手困難になっていましたが、このたび小学館集英社プロダクションよりめだたく再発行されることが決まりました。
ああ・・・ オレのMW版、アマゾンで三万円の値が付いていたのに・・・・

20070512134531←そのMW版。
ちなみに映画は原作とはラストが異なるという話。なんか納得。このラストをそのまま映像化しちゃうのはやっぱ無理があるよな~ 読めばわかります(笑)

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February 13, 2009

ハニハニ・マニマニ・チキチータ フィリダ・ロイド 『マンマ・ミーア!』

090213_202359アバの曲をモチーフにして、世界的に大ヒットしたミュージカルの映画版。『マンマ・ミーア』とは「オー・マイ・ゴッド!」と似たニュアンスの言葉で、イタリア語で「母ちゃん、そりゃねえよ」くらいの意味。
でも舞台はギリシャで、アバはスウェーデン人で、しゃべってる言葉は英語で・・・・
ま、ま、いーや。

ギリシャの小さな島でホテルを営んでいるドナは、かつて凄腕のスパイとして恐れられた007と付き合っていたことがあった。だがボンドのあまりの身持ちの悪さに、二人は破局。そののちドナは女の子をみごもる。
それから二十年。ドナの娘ソフィは、結婚を控え実の父親を知りたいと願っていた。それをつきとめるべく母の日記を読んだソフィは驚愕した。なんとドナはボンドと同時期にダーティ・ハリーと堀江謙一ともつきあっていたのだ。
混乱したソフィはとりあえず全員式に呼びつけることにする。そして三人の父親候補が島に到着した時、第一の惨劇が・・・・(おきません)

最近の若いみなさんはアバというグループをご存知でしょうか。わたしもよく知りません。若いですから(←無理スンナ)。
ただ前にも書いたように『ジェット・ストリーム』をよく聞いていたので、『ダンシング・クイーン』くらいは知っていました。けれどほかの曲は滅多にかかることがなく、てっきり一発屋なのかと思ってました。
そののち野島伸司のドラマ(途中で見るのやめちゃったけど)で『チキチータ』『SOS』が使われ、「ほかにもいい歌歌ってたんだ」ということにようやく気がつきます。
で、今回この映画にたくさんアバのナンバーが使われてると聞き、鑑賞することにしたのでした。こういうラブコメっぽいの、自分のガラではないんですが。

というわけで、今回はこの映画で気に入った曲のベスト10など書いてみます。

10位 Money, Money, Money
本当は9曲までしか思いつかなかったんだけど、それではキリが悪いので、なんとなくインパクトのあったこの曲を選びました

9位 式の前にドナが歌う「あなたとは終ったのよ~」という曲(The Winner Takes It Allというタイトルでした)
女の悲しい一生に涙を誘われる・・・のは数分だけ

8位 Mamma Mia
主題曲? ♪テケテケテケ・・・という前奏がここちよい

7位 Super Trouper
なんとなくSFっぽくてよい

6位 ソフィとパパンズが船の上で歌う「あの夏の日~」という歌(Our Last Summerという題でした)
加藤登紀子の『時には昔の話を』みたいでよい

5位 「わたしの指の隙間からこぼれおちてしまったあの子~」という歌(正確にはSlipping Through My Fingers)
どんだけちっちゃい子なんだと。というか、子供が死んでしまった歌のように聞こえるのはわたしだけでしょうか

4位 Dancing Queen
定番中の定番 予告での使われ方がよかった

3位 最初と最後でソフィが歌ってた歌(正しくはI Have a Dream)
この映画で一番幻想的なシーンに使われてました

2位 SOS
やっぱ好きな曲なんで。ただブロスナンの声が野太かったのがイヤだった・・・

1位 Chiquitita
やっぱ好きな曲なんで。ただトイレから始まるに泣いた・・・


映画のことも少し書いておきます
なんとなく若い人向けの映画のようですけど、これ、どちらかというと中高年向けの映画だと思います。♪老い先みじかし 恋せよ乙女 みたいな。
特にマンマを演じるメリル・ストリープが元気でした。もういいお年のはずなのに、脚をかっぴろげて大ジャンプとか。あんなのわたしには出来ません。ほかにもドナの友人二人がはっちゃけまくって、濃厚な熟女アブラをまき散らかしまくってました。それに比べて、熟男の方は終始押されっぱなしだったような。
ただ熟女が張り切れば張り切るほど、その分ソフィ役のアマンダ・セイフライドのピチピチぶりが際立ってしまったのは皮肉です。
090213_202417映画では最近『アクロス・ザ・ユニバース』がありましたが、こういう既存の楽曲を使ったミュージカルのことを「ジュークボックス・ミュージカル」というんだそうで。んで、特に一アーティストの曲だけを限定して使ってるものが多いようです。
次はクイーンでやったら面白いんじゃないかな、と思ったらそういうのはもうありました(笑) 『ウィ・ウィル・ロック・ユー』というんだそうで・・・ 考えることはみんな一緒だなー


 

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February 10, 2009

バットメン・フォーエヴァー 『仮面ライダーキバ』を語る⑤

090210_125244すでに終了して三週間が経ってしまいましたが、平成ライダー第九作『キバ』を振りかえってみます。

脚本家井上敏樹氏の傾向については第三回でいろいろ書きましたが、特に『仮面ライダー』においてあった重要な特色をひとつ忘れていました。それは最初と最後で、明らかに主人公が変化しているということ。
特に『キバ』の紅渡は「ひきこもりで人嫌いでこの世アレルギー」として登場した分、終盤において立派になった姿には目を見張るものがありました。
もっともその成長とて階段をかけのぼるようにスタスタ行ったわけではなく、「三歩歩いて二歩下がる」状態を何度も何度も繰り返した後に到達できたもの。視聴者たちの中にはこのスロースピードにイライラした人もいるようですが、人間というのはそうそうグイーン!と急変化できるわけではありません。一年かけてゆっくりとその成長を描くスタイルは、そういう点では大変リアルでした。


ではぼやけた記憶を奮い起こして名場面を幾つか

・第4話 ガルルフォーム初登場。剣を口に加えて斬る、という極めて斬新なアクション。元ネタは『銀牙』だろうか
とてもかっこいいのにその後一・二度しか使われなかったのが残念
・第6話 スパイダーファンガイア糸矢大活躍の巻。過去と現在のザッピングが一番うまくいった回だったかも
ガルルさんの初変身もインパクト大でした
・第10話 音楽を愛するフロッグファンガイアの哀しき末路。これまでただのアホかと思ってた音也の地位がアップした
・第16話 チェックメイト・フォーのルーク登場のエピソード。記憶を取り戻した途端、よくしてくれた人々を瞬殺してしまうルーク。この辺の情け容赦無さが井上カラー
・第17・18話 この部分だけ脚本を米村正二が担当してるのですが、なかなかギャグが走っていてよかったです
「なぐごはいねがあ!」とか「バガニー二って本当に修行でトイレ掃除やったの?」「んなわけねーだろ」というやり取りとか
・第24話 もう一人の可哀想ファンガイアのエピソード。人間の女を愛してしまったあるファンガイア。だが彼女は不治の病にかかっており・・・ ベタだが彼女の墓の前で砕け散る怪人の姿に泣いた。
ファンガイアが恋や音楽に目覚めて「人間らしくなる」あたりはなんだか『寄生獣』っぽい
・第36話あたりから 最初はクールだった名護さんが、イクサの資格を失ったことでただの面白い人になってしまう
 「この753Tシャツを着るんだ!」とかイクサナックルに画鋲を貼り付けたり・・・・ その様は哀れでもあり、おかしくもあり
・第40話 音也暗殺をキングから命じられた次狼。しかし彼はすでに音也を殺せなくなってしまっていた。お風呂場で涙ぐむガルルさんに大爆笑。
・第41話 ずーっとひっぱってきたケンゴと渡の友情エピソードが、この回でようやく決着を見る。井上氏のことだから悲劇的な方向へ持って行くのではなかろうかと気が気じゃなかったが、もとのケンゴくんに戻ってよかったよかった
・第42話 嶋の身元を引き受けた後、嬉しそうに花を買う太牙。「ようやく嶋と本当に家族になれた」という彼の気持ちが伝わってきて、ホロリときてしまいました
・第43話 死の覚悟を決めて、カフェ・マル・タムールを訪れる嶋。嶋ちゃんとマスターのベストシーン
 この回は刺されながらも深央をかばう太牙のシーンも痛々しかった。その思いがようやく伝わったかと思いきや・・・
・第45話 キングの支配に苦しむキャッスルドランを、飛翔体に変身して解放するキバ。全編でもっともよくできたアクションシーンのひとつ
・第46話 音也臨終の場面。個人的にはここが『キバ』の中でもっとも印象深いくだり
「(息子を頼むとの言葉に)おれたちゃバケモノだぜ? お前の息子を食っちまうかもしれねえぞ?」
「・・・・頼んだぞ、次狼」
(少しの間)
「・・・・行っちまったか・・・・」

これまでの積み重ねがあるからこそ、このシンプルなやりとりにも深みがあります

・最終話 兄・太牙との激闘の果てに、渡は自分の真意を明かす。普通なら死なせるであろう太牙というキャラをあえて救ったところを評価したいです
そして最終決戦において渡に語りかける音也。やはりこの場面こそが『キバ』一年の総決算だと思います。

090210_125525商業的には決して大成功、とは言えなかった『キバ』。しかしわたしは「二つの時系列を同時進行で」という構成を、見事一年やりきっただけでも評価に値すると思っています。恐らくこの作品が正当な評価を受けるのは、今から3,4年後ではないでしょうか。
『ディケイド』ではどんな風に活躍するのかも、引き続き楽しみにしております。

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February 07, 2009

ゲバラ FINAL WARS スティーブン・ソダーバーグ 『チェ 39歳 別れの手紙』

090207_1914312009年は「ねえ、君」で始まり、「バハハーイ」で終る? 制作・主演ベニチオ・デル・トロ、監督スティーブン・ソダーバーグが送る『チェ』二部作。その後編です。前編『28歳の革命』の記事はコチラ

革命が成って10年余。キューバで重職についていたゲバラは、突如として姿を消す。国民の疑問に答えるため、ゲバラから送られた「別れの手紙」を朗読するカストロ。その時すでに、彼は悪政で名高いボリビアの地へ渡っていた。この地においても、彼の理想とする世界を実現するために・・・・

前回ではキューバにおいて見事革命を成し遂げるまでが描かれましたが、今回はボリビアの地で夢破れ、その生涯を終えるところまでが語られます。
時系列がザッピングしない以外は、前半は『28歳』とほぼいっしょ。ジャングルで組織を作り、訓練に励んだり、落伍者を怒ったり。

しかし後半に入るとどんどんおいつめられていくゲバラたち。なんでキューバでは成功したのにボリビアではダメだったのか? それに関しては本当にさまざまな理由があるわけですが、映画から読み取れるのは、まずボリビアではゲバラ以外にグループに強力なリーダーシップを取れるものがいなかったということ。そしてゲバラ自身も、もしかしたらカストロのような有能な司令官の下で、初めて真価を発揮できるタイプだったのかもしれません。

他にも何度か煮え湯を飲まされたアメリカが、かなり本気になってしまったこと、バティスタ政権より時のボリビア政府が確固としていたことなどもあります。あと、「革命」というもの自体がそもそもそう簡単に成し遂げられるものではありませんし。先のキューバ革命などは「近代史における一つの奇跡」とまで言われております。

ただ、そんなのはあとの時代の人間だからこそ言えることで、一度成功を味わったゲバラとしては、ボリビアの時も自信満々だったと思います。実際出だしはキューバの時よりも断然有利だったわけですから。
キューバ上陸直後に仲間のほとんどを失ったにもかかわらず「俺たちは“17人も”生き残った。これでバティスタの野郎の命運は尽きたも同然だ!」と言い放ったカストロの、すさまじいまでのポジティブ思考も彼に影響を与えていたと思います(それを聞いた直後は「彼は狂ったと思った」そうですが)。

先の記事で「明るくほがらかな人だと思っていた」と書きましたが、そのもう一つの理由は終わりの方だけさーっと読んだ『ゲバラ日記』にあります。もうかなりジリ貧な状況なのに「○○を食ったが大変美味だった」とか、「××が泣き言ばかり言うのでみんなで笑った」なんてけっこうのんきなことが書いてあります。
映画ではそういったユーモラスな部分は描かれませんでしたが、ゲバラのポジティブ思考は「どんなに不利になっても諦めない」というところに表れていました。その彼がついに生を諦めた経緯は、とても感慨深いものがありました。

わたしがこの映画で特に好きなのは、ファーストシーンとラストシーン。
冒頭でカストロが読み上げる「別れの手紙」。映画というものは出来るだけ真実に近づこうとしても、どうしてもウソが混じってしまうものですし、わたしもそれでいいと思っています。ただ、この手紙の文章一言一句は、紛れもない「真実」でありました。
そしてラストシーン。「世紀のカリスマ」、「赤いキリスト」、「伝説のゲリラ」、革命家、著述家、写真家、弁舌家・・・・ 様々な肩書きを持つチェ・ゲバラですが、その中からあえてただ一つを選ぶとするなら、それは「旅人」だったんではないかな、とわたしは思います。

先の記事で「たぶん風貌変わってないと思うけど」と書きましたが、ベニチオ・デル・トロ氏、実に見事な老けっぷりでありました。その熱演には心から敬意を表しますが、わたしには未だに彼があんまりゲバラに似てるとは思えません。有名な肖像写真のゲバラを見ると、なんかこう、ギュイーンと貫くような眼差しをしてるじゃないですか。それに比べると、ベニチオ氏の眼差しはなんとも穏やかで。彼はむしろゲバラよりも古谷一行に似ています。

090207_191320この映画を見てさらにゲバラについて知りたくなった方には、最近原書房より出版された『グラフィック・バイオグラフィー チェ・ゲバラ』という本をおすすめします。マンガなんでとにかくわかりやすいです。
映画では語られなかったゲバラの少年・青年時代、そして二つの作品の間にどんなことがあったのか(キューバ危機とか)、詳しく書かれております。


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February 06, 2009

適当掲示板77&10匹くらいニャンコちゃん小行進2009

数少ない常連のみなさま、いつもありがとうございます。何の気なしに立ち寄られたみなさまもありがとうございます。ご意見、ご感想そのほかありましたらこちらに書き込んでやってください

今回は久しぶりに昨年の秋から撮ってきたネコ画像など羅列してみます。いやー、おぢさんこういうの、ラクでいいや♪

それじゃまずはおなじみのモン吉先生から

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齢八歳(たしか)を迎え、そろそろ老境に差し掛かろうかというモン吉先生。しかしいまもなお肥大化し続けております。もしかしたら恐竜の血でも混じっているのかもしれません。


続きまして人んちや道端で会ったネコさんたち。最初のテーマは「お前ら仲良さそうじゃねえか」

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冬場はよくこういう光景が見られます。ただ向かって左から二つ目のヤツラは、このあとケンカしてました。


次のテーマは「ネコさんたちの肖像」

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こちらがにじり寄っても逃げない、できたネコさんたちのアップ画像。向かって右端のヤツはあんまり丸っこいので「おだんご」と名づけてあげました


最後は「謎の物体・ほか」

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「おまえらリラックスしすぎだろ」という4枚

あとネコじゃないけど、離島に行った際カモメがけっこう飛んでいたのでそれも貼っておきます

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フォトグラフはフリーダムです。お粗末だっていいじゃない!

それではまた

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February 04, 2009

答えは風に吹かれているカモ 伊坂幸太郎 『アヒルと鴨のコインロッカー』

090204_180127伊坂幸太郎三冊目で、初の長編に挑戦。作者の代表作の一つと言われている『アヒルと鴨のコインロッカー』を紹介いたします。

大学進学のため仙台に越してきた青年、椎名。彼は同じ下宿の河崎と名乗る男から、奇妙な誘いをもちかけられる。友達の外国人に広辞苑をプレゼントしたいから、一緒に本屋を襲おうというのだ。
それと交差しながら、語られる二年前のエピソード。河崎と、元彼女の琴美、またその恋人のブータン人ドルジ。彼ら三人は平凡ながらも楽しい毎日を過ごしていた。しかし琴美とドルジが動物を虐待して楽しむ若者たちのグループと遭遇したことから、彼らの周りに危険な気配が漂い始める。

読み始めてまずひきつけられるのは、河崎の強烈な個性。初対面の青年をつかまえて、「広辞苑を盗みに本屋を襲おう」なんていう。なんという奇天烈さ。そして強引さ。
なぜ襲う必要があるのかと。普通に金出して買えばいいじゃねえかと。椎名くんはそのようにツッコミますが、河崎は「金で買った広辞苑はいらない」とわけのわからん答えを返します。そんな風な、まともな日本語が通じない男(笑)

この本屋を襲うというシュールな発想、村上春樹の『パン屋再襲撃』を思い出させます。ただ伊坂作品はあくまでエンターテイメントなので、一見みょうちきりんなこの行為にも、実はそれなりの理由があったりします。
ちなみにこの作品、2008年の本屋大賞を受賞しております。自分らが襲われる話を大賞に選ぶなんて、本屋さんというのはずいぶん懐のひろい方たちなんですね(笑)
過去と現在が同時進行で語られていき、やがて過去の謎が明らかになる・・・ この構成はちょうどさきごろ終了した『仮面ライダーキバ』と同じです。というか、もしかしたら『キバ』はこちらを意識してたのかもしれません。
過去編の登場人物である琴美とドルジは、現在編において名前を見せません。彼らは「現在」いったいどうしているのか? そんな疑問に突き動かされて、中盤以降はページを繰る手が止まらなくなってしまいました。

この感覚をどういったらいいのか・・・・ 決して冷たくはなく、むしろ暖かくさえあるのだけれど、その暖かさは非常に慎ましやかで・・・・ そう、「乾いている」という感じが一番近い。ちょうどこの物語のテーマ曲のように、春の乾いた風が吹き続けている、そんな感覚。
人によってはややそっけない、と感じるかもしれませんが、わたしにはこの温度がなかなか心地よかったです。
またいかにも頼りなさげな椎名くんが、見ず知らずだった河崎たちの物語を知ることで、ほんの少しだけ成長する・・・・ そんなところもとてもよかったです。

さて、この作品、少し前に映画化もされております。で、皆さん口をそろえて「映画の方がよかった」と言うんですね。友人のZくんはその理由を「自分は『風に吹かれて』を知らなかったので、小説を読んだ時ピンとこなかった」と述べていました。なるほど。あと映画の方が全体的にユーモラスな作りになっているそうです。
わたしとしては原作の方もとても面白かったんですけど。ただ、このネタを映像でどうやるんだろう・・・・ ????
とても気になります。

20061031144847次の伊坂作品はそろそろデビュー作『オーデュボンの祈り』に挑戦しようかと思っています。たしかZくんが持っていたような。
そういうわけでZくんシクヨロ~

 

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February 02, 2009

慰めてぶん殴る マーク・フォスター 『007/慰めの報酬』

090202_134045「明るくオシャレでマンガチック」から、「暗くワイルドなリアルスタイル」へとシフトチェンジした007。その第二作であります。

英国情報部の腕利きスパイ、ジェームズ・ボンド。学校を七年留年したという経歴のため、人は彼をダブり王セブンと呼ぶ。かつて七曲署にボンという刑事がいたが、一応別人らしい。
前作で最愛の恋人をなぞの組織に殺されたボンは、上司に内緒で彼女の復讐を誓う。そんな彼の前に現れた一人の女、オルガ・キュウリレンコン。彼女はボリビアで有機農法を広める夢を抱いていた。オルガに心奪われたボンは、あっという間に前の彼女のことを忘れてしまう。大体もう二年も前の話だし。
しかしそれではお話が盛り上がらないので、とりあえず元カノの復讐を果たしにいくボン。カタキの名はジャン・ドミニク・ボビー・グリーン。戦闘的で兆の金を持つ男。エコロジストを気取ってはいるが、実はエゴイストのエコノミストであった。幸い現カノのカタキが彼とつるんでいたため、一石二鳥と張り切るボン。果たしてボンは元カノとの思い出に決着をつけ、現カノと仲良くやっていけるのか。

いつもさぶいけど今回のさぶさは格別ですな・・・(じゃあ普通に書けばいいのに)
シリーズ初の続き物という新たな試みにチャレンジした本作品。巷では概ね「がっかりだよ!」とスケバン恐子状態。いったいなにが悪かったのでしょう。
まずひとつはみんな前作での経緯をほとんど忘れてしまっていた、ということ。単純な話ならまだしも、『カジノ・ロワイヤル』ってけっこう入り組んだ話でしたからねえ。みんながみんな予習がしてるわけじゃないし。
もうひとつは作風をガラリと変えた前作はかなりのインパクトがあっったんですが、今回は「同じ路線」ということもあってそれを越える衝撃がなかったような・・・・ あと従来のオシャレセブンを懐かしむ声も多いみたいです。

でもわたしはまずまず楽しみました。どっちかというとこっちの作風の方が好みだし。修羅場の中にあってもクールな表情を崩さないダニエル・ボンドはやっぱしかっこええ。最近のアクション映画は主人公が「ひょええ死んじゃううう」と始終テンパってるものが多いだけに。

リアル重視のアクションとか亡き恋人のことをひきずってるあたりは、『ボーン』シリーズからの影響でしょうか。ただボンさんがボーンと違うのは、「敵を殺す時にまったくためらわない」ということ。それこそマシンのようにさくさくスパスパ障害となるものを抹殺していきます。一方で自分の大事な人間が危機に陥ると必死になったりする。
ちょっと人命差別しすぎじゃないかという気もしますが、人間なんてしょせんそんなもんです。

あと前作では派手なアクションがやけに前半に偏っていましたが、今回は全体的に均等に割り振られておりました。

以下はネタバレ気味で思うところをダラダラ書き連ねていきます。これから見ようかという方は避難されてください。








今回特に気に入ったアクション。瓦屋根を蹴立てて滑り降りて、その勢いでジャンプするシーンと、ゴムボートにナイフを突き立ててボン!と吹っ飛ばすシーン。特に後者はいっぺんやってみたいです。
壮大なオペラが行われている舞台裏での追跡劇も、珍しかったです。いつボンドが舞台をぶちこわすのかとワクワク、いやハラハラしました。

一番印象に残ったシーンは、ボンドが旧友を看取るところ。穏やかな老後を送れたはずなのに、危険な場所へ戻ってきてしまったマティス。「戦場で自分を見つけてしまった者は、戦場でしか死ねない」そんな言葉が思い浮かびます。そして亡骸をゴミステーションに放り投げていくボン まさに「死して屍拾うものなし」(あ、収拾車のオッサンが拾ってくれるか)。ボンさんはそこに将来の自分の姿を見たのかもしれません。

ボンさんがいささか若く描かれているせいか、ジュディ・デンチ演じるMとの関係が、『傷だらけの天使』におけるオサムちゃんと岸田今日子のそれに似てきました。

敵組織は国家を超えた「お金大好き人間」の集まり・・・というのはリアリティがありました。きっとこういう連中が原油の値段を吊り上げたりしてるのでしょう。許しがたい極悪人どもです。

今回はとうとうボンさんとガールが最後までエッチしませんでした。ただ話に出て来なかったところで一戦交えてる可能性は大いにあります。パターンといえば、一通り追いつ追われつした後、ガールと二人で敵の秘密基地に乗り込んでいくというアレ。前回でやめたのかと思ったら復活してました。

090202_134023噂によりますとダニエル・クレイグはあと二作ジェームズ・ボンドを演じる予定だそうで(降りたがってるという話も聞きますが・・・)
もし四作がそれぞれ「起」「承」「転」「結」にあたるなら、今回おとなしめになってしまったのはやむなきことかも。
というわけで、ビッグなサプライズが待ち受けているであろう「転」三作目に勝手に期待します。
例えば・・・・MI6解散とか。

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