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December 31, 2008

決定! 2008バカデミー賞! 幕内編

こんばんは! おスガです! 銀河系で三名もの方が注目している当ブログの映画賞、いよいよ上位発表です。ランキング圏外の作品は幕下編に書いてあります。
いっときますけどバカが選ぶからバカデミー賞なんであって、必ずしも選ばれる映画がバカというわけではありません。ちなみに過去の大賞受賞作品は

2004年 『CASSHERN』
2005年 『魁!! クロマティ高校 THE MOVIE』
2006年 『ドラえもん のび太の恐竜2006』
2007年 『アポカリプト』

・・・・つくづくバカですね

それじゃベスト33(半端だ・・・) 参りましょうか。まずは33位から21位までざざざーっと

20080810204626一応順位つけてありますけど、この辺はあまり大差ないです。明日考えたらまた入れ替わってるかも
第33位 『ハンコック』 グッジョブ!
第32位 『インクレディブル・ハルク』 スマーッシュ!!
第31位 『ウォンテッド』 ヤバウィッシュ!!
第30位 『ミラクル7号』 ナナちゃん大好き!!
第29位 『K-20 怪人二十面相・伝』(レビューは来年予定) 残念だったな、明智君!
第28位 『紀元前一万年』 マンモー!!
20080130182000第27位 『ルイスと未来泥棒』 前に進め!
第26位 『レンブラントの夜警』 暗いの怖い!!
第25位 『パコと魔法の絵本』
 ゲロゲーロ!!
第24位 『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』 君は人のために死ねるか!
第23位 『ダージリン急行』 兄弟は仲良く!
第22位 『デス・レース』 エンジンブルブル絶好調!!
第21位 『テラビシアにかける橋』 想像力は無限大!


・・・・・ハアハア。ちょいと息切れwobblydash

だがここからが本番だ!shock 続きまして20位から11位。一瞬でもマイ・ボルテージを最高潮までもっていってくれたブラボーな傑作群。
20080331192716第20位 『クローバーフィールド』 
アレが最後のアレだとは思えない! 実際続編作るそうですし・・・ 怪獣映画の新時代到来を予感させる一本。
第19位 『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』
人はなぜ絵を描くのか? なぜお話を作るのか? そんなことについて真剣に考えさせられますた
第18位 『アイアンマン』
ヒーローがオヤジで社長ってアリか!? アリだ!! 
第17位 『ノーカントリー』
第16位 『宮廷画家ゴヤは見た』
何気にハビエル・バルデム出演作品が二本続いてしまいました。彼には「2008年で最もくどかった俳優賞」を進呈いたします。(ウィル・フェレルやジャック・ブラックも捨て難いが・・・)
080908_173724第15位 『赤い風船/白い馬』 
「幻の名作」と言われた二本を抱き合わせで。上映してくれてありがとう! ジョ○ランド沼○!
第14位 『潜水服は蝶の夢を見る』
瞼しか動かすことができなくても、人は人でいられる。そんなことを教えてくれたジャン・ドミニク氏に感謝。
第13位 『ライラの冒険 黄金の羅針盤』
とにかくクマが良かった! 燃えた! 続編ってやっぱり流れちゃったんでしょうか・・・
第12位 『イントゥ・ザ・ワイルド』 
君の前に道はない 君のあとに道は出来る
第11位 『チェブラーシカ』
本年度リバイバル大賞。「そのうちきっといいことがある」 不況の今こそ、ゲーナの歌が必要です!


それではいよいよベスト10。実はけっこうすんなりと決まりました。
20080627182813第10位 『イースタン・プロミス』
本年度ベストヌード大賞・・・・ではなく
どうしようもなく残酷で無慈悲な世界にあって、それでも光を求めてしまう男と女の叙情詩。
第9位 『俺たちフィギュアスケーター』
・・・・とかっこよく決めたあとにこれかよ! 本年度おバカ・下ネタ大賞
こっちでは今年になってからやってたので、わたしにとっては今年の作品なんです
第8位 『スピードレーサー』
評判も売り上げもぱっとしなかったようだけど、このバカさ加減、わたしは大好きです。
クライマックスは燃えるしな~spa
081222_175441第7位 『ミスト』
本年度どん底大賞。ある意味オトナ版『漂流教室』
「感動とヒューマニズムの」フランク・ダラボンのイメージを、完全に粉砕してくれました。
第6位 『WALL・E』
本年度CGアニメ大賞。必ず期待を裏切らない、それがピクサー
ピート・ドクター久々の監督作となる『カールじいさんの空飛ぶ家』も期待しちょりもす!
第5位 『アフタースクール』
「つまらなくしてるのは学校じゃない。つまらなくしてるのはいつだって・・・」
本年度一般邦画大賞。こういう脚本に凝った邦画が、年に一作でもあればいいなあ。
20080517135611第4位 『つぐない』
本年度芸術系大賞。アカデミー賞関連でもこれがトップです。
うっかり書き走ったエロ落書きが、とんでもない悲劇へと
はっきり言ってストーリーは好きではないですけど、作品と映像の持つパワーに完全降伏いたしました
第3位 『ダークナイト』
本年度コミック原作大賞。アメコミだってここまで出来る! 
毎年三位は定番的な作品になってしまうんですよね・・・ これまでの歴代三位は『LOTR 王の帰還』『キング・コング』『硫黄島からの手紙』など
20080312163527第2位 『ジャンパー』

・・・・・やっぱりバカですね

瞬間移動の描写だけに全てを注ぎ込み、他のことはなんにも考えてない問題作
そのムチャさ加減がたまらなく好きです!
それだけに1位をくれてやりたかったんですが・・・・


そして、栄えある今年の第1位は!
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『天元突破グレンラガン 紅蓮編』

ああ・・・ 聞こえる・・・・・

マジメな映画ファンのみなさんが津波の前の潮のように、
「ざざざざーっ」とひいていく音が・・・・wave

ですが・・・ ですが一言言わせてください。

「オレを誰だと思っていやがるッッッ!!!」

つか、今年の1位が「紅蓮編」なら、来年の1位は決まったようなもんじゃないのか?


・・・・というわけで、いつも読んでくださってる皆様、今年も本当にお世話になりました。いつまで続くかわかりませんが(それ、毎年言ってるよな)、来年もどうぞよろしくお願いします。

アディオス!


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December 30, 2008

決定! 2008バカデミー賞! 幕下編

こんばんは! おすがです!
太陽系で二名もの方が注目している「日本バカデミー賞」、いよいよ発表です。『ヤッターマン』でも同じ名前の賞が出てきたそうですが、先に思いついたのはこっちですから! あとで料金請求いたしますから!
2008年わたしがスクリーンで見た映画を、極めて不公平な審査のもと、格付けして参ります。
本日は「幕下編」と題して、惜しくも上位に届かなかった作品をあげていきます。ちなみに今年鑑賞した映画の数は約70本・・・・・ 
おかしいよ! 去年のいまごろ「来年こそ自粛する」とか言ってたのに、なんでまた増えてんだよ!
・・・・人間、あきらめが肝心ですかね。

それでは順序良くワーストから行きます・・・が、二本しかありません。今年は積極的に芸術系の映画も見たので、さらに自分の容量が広くなったのかもしれません。多少けったいであっても「こういうのもありか」と思えるようになったというか。
そんな日本海のような心をもってしてもカバー出来なかった二作品、続けて参りましょう。
20080617190932ブービー賞 『ハムナプトラ3 皇帝の失われた秘宝』
おかしいな、これ本来はわたしが好きなタイプの映画なはずなんだけど・・・・
なんかいまひとつ話の中に入っていけなかったんですよねー 自分のレビュー読むと割かしほめてあるのに(笑)

そして光栄の第一位は・・・・・『リボルバー』!! プロットをひねくり回しているうちに、監督にも話がよくわからなくなってしまったという、大問題作。あえて言います。みなさん、ぜひ見てください!!


お次は「どっちかっていや良かった」二本
(個人的に)限りなく「可も不可もなし」に近い作品です
20080302204637
『エリザベス・ゴールデンエイジ』
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
見てから半年以上経ってるということもあるせいか、特にコメントすることが思いつかない・・・・
・・・・
そういえば、二本ともなんか色々よく燃えてたspa
戸締り用心火の用心!

続きまして、「期待しすぎて期待が上滑りしてしまった」二本
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「この人は悪くないの! 勝手に好きになったアタシがいけないの!」という作品ですね。
『L change the WorLd』
『デトロイト・メタル・シティ』
♪おーれー おーれー
マツケン サ・ン・バ!

『カムイ外伝』も期待してっから!
(やめとけゆーのに)


お次は「普通に面白かったけど、少々物足りなさも・・・・」という8本
20080531121602
「もうちょっと味付けをはっきりしてほしかったかなー」みたいな? ジャンクフードに舌が慣れちゃってるもんですから・・・
『エイリアンズVSプレデター2』
『迷子の警察音楽隊』
『ナルニア国物語第二章 カスピアン王子の角笛』
『ぜんぶ、フィデルのせい』
『崖の上のポニョ』
『20世紀少年』(第1部)
『イーグル・アイ』
『レッドクリフ PART1

変な生き物とか変な人間とか変な空気が出てる映画が並んでしまいました。そういや今年を象徴する感じは「変」だったっけ。
『20世紀少年』『レッドクリフ』は完結編まで見てから評価してあげるべきかも。


さらに行きます。「実験精神は大いに評価するけど、もう少しこっちに寄り添ってほしかったの・・・・」という三本
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『バンテージ・ポイント』
『タクシデルミア ある剥製師の遺言』
『アクロス・ザ・ユニバース』

まあ実験というものはいつも大成功とはいかんもので
だからといって失敗を恐れてはいかんぞ! 次もまたがんばろう!


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お次は「出来はそこそこいいけど、アタシこういうの嫌い!」という一本
『ブーリン家の姉妹』

ならびに「玉砕覚悟でいったらまあまあ楽しめた」という二本
『D-WARS』
『地球が静止する日』

福引でいうと・・・・4等くらい? 
『D-WARS』は今年の地雷賞。いい地雷に与えられます。

そして「十分楽しんだのだけれど、上位にはあと一歩お及ばず」という13本
20080125173657この「あと一歩」というのは、好みだったりインパクトだったり、「なんとなく」だったりします(シドいshock
『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』
『アメリカン・ギャングスター』
『ペネロピ』
『魔法にかけられて』
『フィクサー』
『幻影師、アイゼンハイム』
『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』
080930_213903『庭から昇ったロケット雲』
『ハプニング』
『落下の王国』
『トロピック・サンダー 地上最低の作戦』
『僕らのミライへ逆回転』
『永遠のこどもたち』

どれもその時の気分次第では、もうちょっと上に行くかもしれないタイトル(気分屋なんです)
特に『アメリカン・ギャングスター』『アイゼンハイム』『庭から昇ったロケット雲』『トロピック・サンダー』あたりは好み的にも申し分ないんだけど・・・・
『永遠のこどもたち』は年明け早々にレビュー予定(昨日見てきたんです)

「幕下編」のラストは毎年恒例の「えこひいき賞」で締めましょうか。「一本の映画としては明らかにアレなんだけど、目をつぶって賞をあげちゃうheart04」という賞です。
20080404190313『仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事』
『劇場版仮面ライダーキバ 魔界城の王』
『劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン』

おめでとう、平成ライダー! 前人未到の5年連続受賞達成です!
さらに今年は1シリーズで三作まとめての受賞となりました!

・・・・もうこの賞は、「平成ライダー賞」に名前を変えたほうがいいんじゃないかという気がしてきました。

残る上位の作品はキチンと順位を付けて明日発表いたします。今年もとうとうあと一日・・・・

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December 27, 2008

適当掲示板75&第5回SGA屋漫画文化賞

数少ない常連の皆々様、今年もお世話にまりました。2008年度最後の掲示板でございます。ご意見、ご感想そのほかありましたらこちらに書き込んでやってください

SGA屋漫画文化賞とは? 年に一度わたしの脳内で行なわれる漫画賞のことです。対象範囲はわたしが今年読んだマンガすべて。賞金も賞品も一切ありません。まあ今年で五周年記念なので、自己申告してくださればうまい棒くらいはあげてもいいです。

ちなみに今までの結果はこちら
第1回 第2回 第3回 第4回


でははりきって参りましょう。

☆少年漫画部門 梶原一騎・村上よしゆき 『新約巨人の星 花形』 (10巻目まで発売中)
小林まこと 『青春少年マガジン1978〜1983』 (全一巻)
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少年マガジンにて過去の遺産を再評価した二作品。
『花形』は最初は「またこんなダメな企画考えよって・・・・」と思いながら読んでいましたが、意外や意外、面白い!
特に伴宙太がいいです。「野球と柔道どちらが大切なんだ?」と花形に聞かれた際、「むずかしいことはよくわからん!!」と吼えたシーンには鳥肌が立ちました(笑)。
一方小林先生の方は自身の輝かしい時代をふりかえった笑えて泣けるノンフィクション。ここにちょこっと触れてますんでお暇な方はごらんください。


☆少女漫画部門 羽海野チカ 『ハチミツとクローバー』(全10巻)
山岸涼子 『舞姫テレプシコーラ』(現在9巻目まで発売中)
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女性特有の感性で、方や限りなく優しい世界を、方や容赦なく苛烈な生き様を歌い上げた二作品。
『ハチクロ』は今年の漫画か?といわれそうですけど、わたしが読んだの今年に入ってからなので、そういうことです。メインのキャラたちもさることながら、脇の人々やオマケコーナーも楽しい漫画でした。
『テレプシコーラ』はバレエ版『タッチ』と言ったら怒られるでしょうか・・・・
いいいお年でありながら(失礼)、世代を越えて読者をひきつける山岸先生のストーリーテーリングに脱帽です。


☆青年漫画部門
奥浩哉 『GANTZ』(現在24巻まで発売中)
馬場康誌 『空手小公子 小日向海流』(現在33巻まで発売中)
081227_182239『GANTZ』は二年連続の受賞coldsweats01 やっぱし今一番面白い漫画のひとつだと思うので。特に今年は二年間不在だった(!)主人公がようやっと無事帰還し、胸をなでおろしました。かなりの長期連載となった本作ですが、そろそろまとめに向かっているとみて、いいのかな?
『小日向海流』は空手版『はじめの一歩』と言ってしまえばそれまでですが、やはりこれだけのロングシリーズになりながらも、ずっと一定のテンションで燃えさせてくれることを評価して。
特に現在進行中の「GENESIS」編は、主人公の小日向くんだけでなく、トリックスター的な南先輩の活躍にも目が離せません。


☆ギャグマンガ部門 大和田秀樹 『ムダヅモ無き改革』(現在一巻のみ発売中)
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『機動戦士ガンダムさん』などで知られる大和田秀樹氏が、渾身の力をこめて書き上げた政治家麻雀激闘漫画。
元総理大臣小泉ジュンイチローが、世界の並みいる強敵たちを、超ド級のジャン技でなぎ倒す!
すごい! 強い! 感動する! こんな人に首相になってほしかった!
あとこの漫画、絶対に北の将軍様の目には触れさせない方がいいと思います。そうなったら大和田氏の身がマジで心配です。


☆邦訳部門 マイク・ミニョ-ラ 『ヘルボーイ/プラハの吸血鬼』
マイク・ミニョーラ&ダンカン・フィグレト 『ヘルボーイ/闇が呼ぶ』
20060621183933異形の姿を持ちながらも、人の心を持ったヘルボーイの冒険譚二冊。
ハイ! 今年もこれくらいしか出なかったんですね! あとはドラマ『HEROES』の番外編とか。
気がつけばアメコミの邦訳は『ヘルボーイ』ばかりが充実しているような・・・ ま、それはそれで嬉しいんですけど。
『闇が呼ぶ』は長編では初めてミニョーラ以外のアーティストがヘルボを描くことになり、話題を呼びました。本家のミニョーラ氏は最近では専ら映画のほうに忙しいようで・・・・
そのミニョーラ&ギレルモ・デル・トロの『ヘルボーイ ゴールデン・アーミー』は年明け早々に公開。アート魂炸裂のすげえ映画になってるみたいです。早く観てえ!


☆短編部門 ちばてつや 『ちばてつや伝 トモガキ』
081203_173823ヤングマガジンにおいて二週に渡って掲載された、ちばてつや氏の秘められた過去を描いたお話。
駆け出しだった時のある晩のこと、ちば氏は顔面を血まみれにして病院にかつぎこまれます。40年の間「疲労で足がもつれて窓ガラスに倒れこんだ」とちば氏は語っていましたが、その真相は・・・・ここをご覧ください。
「股間に電気あんま」から始まったお話が血も凍るスプラッタサスペンスへとつながり、最後は熱い友情に感涙必死の青春ストーリーへ。
求む、シリーズ化。


そして今年の大賞は!
吉田秋生 『海街diary』
081114_131816『ラヴァーズ・キス』と世界観を共にする、吉田氏の鎌倉人間模様。
一応少女系の作品になるのかもしれませんが、少年とか少女とかジャンルにとらわれない魅力を持ったコミックです。そういえば吉田さんってもともとそういう作家だし。
てなわけで、男性たちにも大いに読んでほしい逸品。
ちなみにわたしは佳乃さんがタイプです。


そしてもひとつオマケに
☆特別賞 SGA屋伍一さん

20070821174359
忘れてたけど、こないだの20日でブログ4周年だった・・・・


おめでとう! オレ!


以上


あとは二回にわけて今年の映画を振り返り、2008年のブログ締めといたします。

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December 25, 2008

アイ・アム・エージェント スコット・デリクソン 『地球が静止する日』

081225_134144宇宙の誰かがふと思った
『人間の数が半分になったらいくつの森が焼かれずにすむだろうか…』
宇宙の誰かがふと思った
『人間の数が100分の1になったらたれ流される毒も100分の1になるだろうか…』
誰かがふと思った
『生物(みんな)の未来を守らねば…』

そして宇宙の彼方からやってくる謎の球体。その中から現れた男は「カトウ」と名乗った

「どもども! カトちゃんです! ハ、ビバノンノー♪」

その壮絶なボケの前に総崩れとなる人類60億
だがその中にあってただ一人、みじろぎもせず立ち尽くす男がいた
そう、彼こそはカトウのかつての友であり、チョーさんの遺志を正当に受け継ぐ者
果たして彼は巨大ロボ・ジャンボマックスを倒すことが出来るのか。そして「あいーん」は地球を救うことができるのか

古典SFの名作『地球「の」静止する日』をリメイクした作品。皆さんの感想をざーっと見たところ、大抵「やや悪い」か「大変悪い」という評価で、相当の覚悟を持って鑑賞しました。そこまでしてなぜ鑑賞するのか? ここで一句

「男なら 迷わず進め 地雷原」

もう一句

「今年の地雷 今年のうちに」(←ソレ俳句ジャナイ)

そんなわけでいつどんな衝撃がくるかビクビクしながら見ていましたが
・・・・あれ? これ普通に面白いよ? なんかトクした気分! けなしてくれた皆さん、どうもありがとう!(←マジメに感謝してます)。

実はわたし、この話の原作ずいぶん前に読んだことがあります。児童向けにリライトされた「世界こどもSF全集」みたいなシリーズの一冊で。動機は単に「ロボットが出てくるから」。
この小説、最後にちょっとしたオチがあるんですけど、子供はバカなもんだからいきなり最後を読んじゃったりして(笑) だからかそのオチのことは今でも覚えてます(ちなみに今回はオミットされてました・・・)

話を映画に戻しまして。わたしが面白いと思ったのは、やはり主演の毛穴・リーブス演じる宇宙人です。なんせ宇宙人ですから、次に何をやらかすのか行動が全く読めない。そんでもってマジシャンのごとく多彩な芸でわたしたちを楽しませてくれます。
期待通り登場してくれた(!)ロボも、カトウ(正確にはクラトゥ)ほどではないにせよ色々やってくれます。このロボ、出てきた時点で絶対ひく人もいるかと思いますが、わたしはたぶんロボがなければ観にいかなかったことでしょう。

んで、お話の中盤あたりでようやくクラトゥの目的が明らかになります。これ事前に知らない方が映画を楽しめると思うんですけど、予告で思いっきりばらしてたのはひどかったなあ。・・・つか、この記事でも最初から半バレしちゃいましたけどwobbly ・・・・ごめんなさい。
このテーマ、SF好きなら中高生時代に一度は考えたことあると思うんですよね。『デビルマン』とか『寄生獣』とか読みながら、「そうだよなー 人類なんか滅んじゃえばいいよなー」って。じゃあお前は何類なんだ(笑)、ということはさておいて。忙しくしてるうちにあんまし考えなくなっちゃうもんですが、本当はいつも頭の片隅に置いてかなくちゃいけないことだと思います。

わたしがこの映画に寛容なのは、昔懐かし横山光輝マンガを彷彿させるからでもあります。電撃その他の超能力を繰り出すクラトゥはバビル二世みたいだし、シンプルすぎて手抜きかとも思えるロボはいかにも横山デザインって感じだし、そもそもコンセプトが『マーズ』と一緒だし。・・・・あ、そういえば『ジャイアントロボ』OVAの副題は「地球が静止する日」だったなあ(笑)

クライマックスでクラトゥが「人間を理解した」というくだり、確かに強引に感じられなくもないですが、E・Tやグレイのボデイではなく、人間の体・脳・感覚で下した結論ならばそれもありかと思いました。ほら、人間って感情に左右されやすくできてますし(笑)
というか、天から下って来た者が人間の体を身につけて生まれてくるって・・・ あ? もしかして「クラトゥ」って「クライスト」のもじりなのかな? だとしたらこの安直さ、まさしく50年代テイストの再現といえるでしょう。

ところで去年のこの時期も、「滅亡系古典SF」原作の『アイ・アム・レジェンド』がありましたが、これから人類が滅亡するのって毎年の恒例になっていくんでしょうか。そうすると来年は『地球幼年期の終わり』あたりかなあ。

081225_133207←代理

「炎」ではありません

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December 22, 2008

七百年の孤独 アンドリュー・スタントン 『WALL・E』

081222_175441度々申しておりますけど、わたしはピクサーが大好きです。はっきり言ってジブリより好きです。売国奴と呼んでもらってけっこう。
そのピクサーが初のSF、しかもロボが主人公の話を作ると来たら、こりゃあ燃えないわけにゃーいかんでしょうがーっ!!!
・・・・というわけでピクサー最新作『WALL・E』を紹介いたします。

人類が汚染された地球を捨てて宇宙へ旅立ってから700年。誰とていないはずの地表に、うごめくひとつの影があった。彼の名はWALL・E(ウォーリー)。全自動型ゴミ棄て用ロボット。誰かがスイッチを入れっぱなしにしていったため、七百年間ひたすらゴミを片付け続けていたのだった。
そんなウォーリーの日常が、ある日突然覆される。空のかなたから一台の新ピカのロボットがやってきたのだ。初めて見た自分以外のロボットに、ときめきを感じてしまうウォーリー。
ぎこちないながらも、そのロボット・イヴと意思を通わせ始めるウォーリー。だが彼女はかぐや姫の如く、いつかは天に帰らなければならない宿命を帯びていたのだった・・・

いくらなんでも700年も経ったらどんな高性能なロボでもぶっ壊れるだろ、などと言ってはいけません。ミライの科学力はすげえんだよ! ということでご理解してください。
上に書いたあらすじで、まだ全体の三分の一くらい。このあと波乱万丈の大冒険がゴミ棄てロボを待ち受けております。

ピクサーのナニがすごいかといえば、作品の中に、いつも何かしら斬新な要素があるということ。今回はなんと主人公二人が言葉をしゃべらない(!)。まのびした電子音で「うぉ~り~」「い~ぶ」と言うくらい。脚本家、楽でいいよなあ・・・・ と最初は思います。ですが、この形式でお話を作るのは相当大変なはず。しかもメインの客層たちはちびっ子たちで、上映時間だって五分や十分じゃなく約一時間半! ほぼ意味不明な機械音だけで現代の飽きっぽいお子さんたちを、その間ずっとひきつけておくことができるのか!?
その無理難題をかるがーるとやってのけちゃうところが、やっぱピクサーのすげえところですね。まあ後半は言語を喋る連中も色々出てくるんですけど。

つやつやしていて楕円形のイヴはIポッドを元にデザインされたということですが、最新型の携帯電話のように見えなくもありません。そしてウォーリーの方は機能の通り掃除機のようでもあり、昔なつかしの黒電話とも似ております(黒くないけど)。
そんな電話っぽい二人・・・じゃなくて二台が、言葉を話せないとはなんたる皮肉でございましょう。そのためにウォーリーはコミュニケーションを取るのに、エライ苦労をするハメになります。

ただこういう言葉に頼らない作劇法、実はかつてもあったんですね。そう、映画に音声が導入される前の、サイレント形式。きっとその時代のクリエイターたちも、必要最小限の言葉でもってできるだけ面白い話を作ろうと、懸命にアタマを悩ませたんでしょうね。
そして薄汚れた下層階級の主人公が、ドジを踏みながらもガッツでもってヒロインのハートを射止めるこのストーリー、まるでチャップリンかキートンみたいじゃないですか!
たぶんウォーリーの名前って彼が好きな映画『ハロー、ドーリー!!』から来てるんでしょうけど、もしかしたらチャップリンのファーストネーム「チャーリー」からも由来してるのかも・・・なんて思ったりして。

あとイヴにウォーリーの気持ちがようやっと伝わるくだり、ここ『キートンのカメラマン』という作品を思い出しました。
奮迅の活躍でもってヒロインを悪漢たちから助け出すキートン。しかし彼が助けを呼びにその場を離れている間に、恋敵の二枚目がやってきます。ずっと気絶していたヒロインは、彼が自分を助けてくれたものだと思い込んでしまいます。仲良く去っていく二人。ですがこのあと、実に意外な仕方でキートンの誠意が伝わるのです・・・
ツタヤかどこかで見かけたら、ぜひレンタルしてみてください。

言葉も確かに大事だけど、それ以上に大事なものがあるんでないかい? 

月並みな感想ですけど、ピコピコ言いながら七転八倒するウォーリーを見ていてそんな風に思いました。

新しいことにチャレンジすると同時に、先人たちの偉業にリスペクトすることも忘れない。いや~、ピクサーって本当にいいものですね!

ついでなんでマイ・ピクサー・ランキングでも書いてみます。

1位:MR.インクレディブル
2位:トイ・ストーリー2
3位:ファインディング・ニモ
4位:レミーのおいしいレストラン
5位:トイ・ストーリー
6位:モンスターズ・インク
7位:カーズ
8位:バグズ・ライフ

081222_182816単純に自分の好みで決めてみました。一応順序づけてありますが、上から下までの差はかなり短いです。
『WALL・E』をどこに入れるかは、現在思案中・・・

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December 21, 2008

S・A・G・A・サガ! 『仮面ライダーキバ』を語る④

081221_185603ファンガイアと戦い続けるキバ=紅渡。ある日渡は旧友の大河と再会する。予期せぬ出会いに喜ぶ渡だったが、その喜びは長くは続かなかった。大河はファンガイアの長たる「キング」だったのだ。さらに渡と大河は同じ女性を愛してしまう。二人の対決は避けられないのか。
一方過去では渡の父、音也に危機が訪れていた。ファンガイアのクイーンである真夜を愛したことで、先代のキングの怒りに触れたのだ。圧倒的な力を持つキングの前に、なすすべもない音也。彼の命運やいかに。

いよいよ最終回まであとわずかとなった平成版仮面ライダー第9作『キバ』。今回は『キバ』の自分が思うテーマについて語ります。そのテーマとは「父性」。

昭和世代やロボットものと比べて、平成ライダーで極めて希薄なのが親の存在。彼らとて人の子。木の股から生まれてきたわけではないはずです。ところがこのシリーズでは主人公たちの親に関しては、よくて詳細不明。悪くてすでに死亡。多少の差はありますが、作中で語られることはおおむねほんのわずかでした。
その「主人公の親」について初めて真っ向から語ったのが、『キバ』であります。
平成ライダーでは「副主人公」が重要な意味を持つ、ということは前にも書きました。今までの例でいうと刑事だったりライバルだったり。変り種では知り合いの少年とか、想像から生まれた怪人とか。
んでこの『キバ』における副主人公が、実は主人公の「親」であったりします。もっともこの親=音也は「現代」では消息不明(もしくは死亡?)なため、二人が共演するわけではありません(劇場版は除く)。二つの時間軸がえんえんと平行して語られるという、極めて特殊な形式がとられております。

普通「ヒーローの父」と言ったら、大抵の方は力強く頼もしい男を想像することでしょう。しかしそう一筋縄ではいかないのが平成ライダー・というか井上敏樹。
この音也という男、ちゃらんぽらんで大ぼら吹きで無礼千万な上、美女と見ればだれかれ構わず声をかける女ったらし。似たキャラというと諸星あたるとか、シティハンター冴羽僚とか。あるいは植木等など。本当にとりえといえばヴァイオリンの腕前くらいなものです。
ただそんな音也がたまーにマジメなことを言うと、すごくかっこよく見えてくるから不思議。普段はすっごくいい加減でも、大事なところはびしっと決める。そんなところが音也の魅力といえるでしょう。
そして音也の残した様々なものが、要所要所で渡くんを再起させる役目を果たしています。

主人公の渡くんは、本当によく落ち込む人間です。同じ気弱系でもシンのところはほとんど揺らがなかった野上良太郎と比べると、まことに対照的。「おっ 成長したな♪」と思ったら、次の週ではまた深く思い悩んでいたりします(笑)。
そんな渡をいつも立ち上がらせるのが、紅音也の遺産。彼が心血を注いで作った「 ブラッディ・ローズ」というヴァイオリン。渡をサポートする三匹のモンスターたち。彼を知る人の話。「人間には一人一人自分だけの音楽がある」という言葉。
そういった父親の残したものに触れることで、渡はまた戦う意思を取り戻します。
父親にとって大事なのはうわべではなく、子供にどれだけ良いもの(主にメンタルな部分で)を残せるか。そういうことじゃないのか? ・・・・そんな風に井上先生に問われているような気がします。

一方でこの父親の不在に苦しむのが、渡の兄であり親友である大牙。彼の実の父はおおよそ人間らしい感情を持たぬ怪物であり(だって人間じゃないしね)、育ての父はどこか恐怖を持って彼に接します。
そのせいか、大牙は強く「家族」を欲するようになります。その「家族」の中には渡も含まれていたのですが・・・・

081221_185851時を越えて、とうとう出会いを果たした渡と音也。彼らは果たして「キング」に打ち勝つことができるか。そして渡と大牙の間に友情はよみがえるのか。

『仮面ライダーキバ』、残りあと三回。ココロして見守っていく所存にてございます。

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December 19, 2008

塀の中の凝り性な面々2008 ポール・W・S・アンダーソン 『デス・レース』

20071207183710景気はやばくなってきたけれど、ガソリンの値段はだいぶ落ち着いてきた今日この頃。「今夜は自慢のマシンで久しぶりに峠でも攻めてみるか・・・・」
そんなあなたにオススメなのが、この映画。いまハリウッドで最も略し辛い名前のポール・W・S・アンダーソン最新作『デス・レース』デス。

「そのレースに名を連ねた者は、死ぬ」
大不況のため、犯罪が急増した近未来の米国。刑務所は囚人でオーバーヒート状態に(シャレにならん設定だ・・・)。手に負えなくなった政府は、その運営を民間企業に委ねます。企業は収益を上げるため、囚人たちに戦争まがいのレースをやらせて見世物にしておりました。それが『デス・レース』。
妨害・銃撃大歓迎。どうせドライバーは極悪人なんだし、死んだって別に問題なし(シドい・・・)。
その代わり見事レースで五回優勝したものには、晴れて無罪放免の栄誉が与えられます。法律はいったいどうなってるんでしょう? その辺がアメリカン・ドリームってヤツなんでしょうか?

無実の罪を着せられた主人公(元レーサー)は、愛する娘との平穏な暮らしを取り戻すべく、このレースに参加することを決めます。しかし彼が気をつけなければならないのは、凶暴なライバルたちだけではなかったのデスた・・・

この映画の特色はやっぱしこの「デス・レース」のけったいなルールデスね。道路上にボタンがあって、踏むと攻撃が可能になったり、煙幕が張れたり、おだてブタが飛び出てきたりします。
さらにレースがちんたらしていると、署長自ら秘密兵器を繰り出してレーサーたちにハッパをかけます。

監督のPWSA・・・もう「プゥサ」んでいいですね? は、これまでに『バイオハザード』(第一作)、『エイリアンVSプレデター』(第一作)、といった作品でヒットを飛ばした方。どちらもゲーム性と残酷風味の強いお話でありました。
今回は冒頭の描写などから「おっ 珍しく社会派テーマも盛り込むのか?」と思いましたが、そういうのは本当に最初だけでした(笑)

あと、この三作品、いずれも「一施設内で話が進んでいく」という点でも共通しております。んでその施設というのが入り口から出口までほぼトラップで埋め尽くされてまして、脱出率は約0.0000001%(さすがにおおげさか)。まあ主人公に限っては、その確率もぐーんと上がったりするんですけど。え~と、70%くらい?(差がありすぎ)。
きっとプゥサんは子供が箱庭でもこしらえるような感覚でもって、「ここはこうなっててね、ここにはこんな仕掛け作ってね」なんて無邪気に楽しみながら舞台をこしらえてるに違いありません。そういった様子を想像すると、まことに微笑ましい。ただ出来たフィルムは血飛沫ビショビショドバドバグチャグチャだったりして、「無邪気」にはほど遠かったりしますshock

ともあれ、この舞台の「徹底したいじり具合」がこの監督の特色だと思います。『バイオハ』も『AVP』(アダルトビデオ専用プレーヤーではない)も、監督を変えて続編が作られましたが、どちらもスケールが広がった(一都市)分、「仕掛けのこだわり」みたいなものは薄味になってしまいました。この『デス・レース』もやや大味な続編が作られそうな予感が・・・・ まあこの『デス・レース』自体以前作られた『デス・レース2000』という作品(未見)のリメイクなんですけど。自分で一から考えるのではなく、自分の好きな映画・ゲームを好きなように作り直す、というのもプゥサんの特色ですね。

わたしがこの映画でもひとつ好きだったのはジェイソン・ステイサム演じる主人公のキャラクター。この男、服役前はそれなりにごく普通の一般人だったと思うんですけど、ワナにはめられてからは凶暴極まりない人格に一変いたします。といって、狂犬のようにギャアギャアわめきたてるわけではなく、一度狙いを定めたら、「何があっても必ずそいつを仕留める」そんな狼のような残酷さ。「おねがいだよ~ 見逃してくれよ~」と言われても微塵も容赦しません。
その反面、愛する娘の写真にはとろけるような笑顔を見せたりします。そして「オレはいい父親になれると思う」と信じて疑わない(笑)。そんなアンバランスなところが魅力的でした。

あと強烈だったのが、黒幕である女署長のワルっぷり。わたしもわかりやすい映画色々見てますから、ちょっとやそっとのワルにはそんなに驚かなくなってますけど、この女署長には身震いさせられました。強面なおっさんではなく、美しい(トシはいってますが)キャリアウーマンだからこそ、その極悪さがひきたつのでしょうか。こんな女にズタズタのボロボロにされたいものデス。&ぜひナチのイルサさまと対決してほしいデス。
それにしても「刑務所での見世物レース」なんて、あんまりアラフォー世代の女性は興味を示さないものだと思うけど、明らかにノリノリでレースを演出してるあたり、「このヒトも変わりもんだなあ」と思わずにはいられません。

20080720195234そんな『デス・レース』デスが、公開三週目にして早くも公開縮小気味。まあこんな血みどろアクションが大ヒットしてしまったら社会的に問題だと思うので、ちょっとホッとしないでもありません。
日本もこの映画みたくなってしまったら怖いので、麻生さん、ぜひ景気対策のほうなんとかしてください!

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December 17, 2008

仮面らいだー キバってGO? &平成ライダー忘年会

そのいち

0806hr11ああ・・・ 最愛の人を手にかけてしまうなんて・・・

僕なんてこの世に生まれてこなければ良かった・・・

生まれてきてごめんなさい

人間・失格。もはや僕は完全に人間ではなくなりました


20070713174846「おいおい、いい若いもんがなにクヨクヨしてるんだ

元気出していこうじゃねえか」

「そういうあなたは・・・

モモさん!」


0803hr1「大体オメー、妖怪人間だろ?

いまさら『人間じゃなくなった』って言われてもなあ」

「完全に人間以外のあなたに・・・・

そんなこと言われたくありませんよ!」


そのに

080928_192128やっぱり僕なんてこの世から消えてしまったほうがいい

そう考えた僕はある手段を使って過去へ遡り、

時間を改変することにしました

モモ 「だから勝手に持ち出すなと何度言ったら・・・」


0806hr07「こんにちは、あなたが紅音也さんですね?」

「いかにもオレ様は紅音也だが・・・・

お前、一体何者だ?」

「僕は紅渡。あなたの息子です!」


0806hr09オレに息子だと!?

そんなことあるわけが・・・・ あるわけが・・・・

どうしよう・・・・

心当たりがありすぎる!


081216_125934「とにかく認知は出来ん!

ミサエかヨシコかアケミかキャサリンにそう言っとけ!」

「父さん、あなたって人は・・・

最低です!」


そのさん

081216_131249「いやー、今年もいろいろあったよなあ」
「・・・・突然だが重大発表がある」
「なんだよー」
「実は来年は平成ライダー十周年ということで、俺たちにも色々出番があるらしい・・・」
「なんだって!?」
「マジか!?」
「オンドゥルルラギッタンディスカーー!!」
「ちょっと待ってください!」


20070207002431「電王くんか

なにか問題でも?」

「だって、僕、たった二ヶ月前にかっこよく『さらば』って言い切っちゃったんですよ?

ちびっ子たちに合わせる顔がないですよ!」


0808hr5「なーに、問題ない

君だけ出なければいいだけのことだ」

「それもちょっとさびしい・・・・」

「・・・・面倒くさいヤツだな」


そのよん

081216_131313「しかも問題はそれだけじゃない
主役クラスだけじゃなく、脇役だったライダーたちにもチャンスがある・・・とのことだ」

「ええっ!?」
「なんだって!?」
「マジっすか?」
「・・・・ということはだな」


081216_131503「この僕にも登場の機会がある・・・・
そういう解釈でいいのかな?」

「僕にも?」

「わたしにも?」

「ミーにも?」


081216_132130「オレにも?」
「オレにも?」
「オレにも?」
「オレにも?」

「収拾がつかなくなるのが目に見えてるな、こりゃ」
「それは言わない約束でしょ」

次回未定~

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December 15, 2008

サーカスの怪盗 北村想 『怪人二十面相・伝』(原作)

081215_111632十回に一回の読書コーナー。今回も蔵出しネタ・・というか、いま書かずにいつ書くんじゃー!!という作品。今週末から映画が公開されることになっている『怪人二十面相・伝』。記事を書く前に「軽く読み直してみるかー」とパラパラめくり出したら止まらなくなってしまい、二日で読了しました。

怪人二十面相・・・ 江戸川乱歩が創作したこの怪盗の素性に関しては、あまり多くのことは知られていません(ついでに言うと、後にパワーアップして「怪奇四十面相」になることもあまり知られてません)。怪盗の代表格であるアルセーヌ・ルパンが生い立ちから何から明らかになっているのに比べ、まことに対照的です。
その正体に関して作中で語られているのは、たったこれだけ。「かつてグランド・サーカスに在籍していた遠藤平吉という男。ある団員と二代目の座長の座を争い、敗れてサーカスから去った」

そこで「わかんないなら自分で考えりゃいいじゃん!」と思いついたのが劇作家の北村想氏。かくして世紀の大怪盗の一代記が幕を開ける・・・のかと思いきや、これがなかなか一筋縄ではいかない展開でありまして。

「<彼>は市井の下駄職人の三男坊として生まれた。大正十四年のことである。」

こんな書き出しとともにこの小説は始まります。そして遠藤平吉少年の幼き日の出来事が語られていきます。
ある夜母親に連れられて平吉少年はサーカスを観にいきます。しかしそこで忽然と姿を消してしまう母親。どうやら男と逃げたらしい。父親は母親を見つけ出して刃物で刺した後、家にいた平吉に無理心中を迫ります。父親を突き飛ばして逃げる平吉。行き場を無くした彼は、警察に行くと「サーカスで働かせてほしい」と頼み込むのですが・・・

・・・暗い。暗すぎる。なんて救いのないお話でしょう。でもちょっと待ってください。本番はここからです。

遠藤サーカスに入団し、働き始めた平吉は,武井丈吉という男と出会います。独創的なアイデアを数多く思いつき、アクロバットにも天才的な腕前を見せる丈吉。平吉は次第に丈吉に心酔するようになっていきます。
丈吉は常日頃から小規模な遠藤サーカスに不満を抱き、「いつか世間をあっと言わせるんじゃ」と平吉に語ります。そしてある日サーカスから突然いなくなってしまう丈吉。それからほどなくして、巷では「怪人二十面相」と名乗る怪盗が暗躍するようになります。

あれ? 平吉少年が後の二十面相ではないのか? なまじ予備知識のある読者はここで混乱するかと思われます(笑)。まあそれはとりあえず置いといて、ここから話は俄然面白くなってきます。

世紀の大怪盗になるべく、あれこれ準備を始める丈吉。名前はどうするか、どうやったら世間をあっと言わせられるか、どうすれば厳重な警備をかいくぐることができるか・・・・ 作中にはこれらについて丈吉が丹念に書き記したノートまで登場します。こうしたくだり、読んでいてまことにワクワクさせられます。

そして当然登場する名探偵・明智小五郎。最初のシーンこそかっこいいものの、その自信満々な様子が次第にむかつくようになってきます(笑)。そして子供のくせに我らが二十面相を馬鹿にしくさっている小林少年が、さらにむかつく。あれ? 昔はわたしも明智・小林サイドでお話を楽しんでいたはずなのに・・・
とにかく、この小説を読んでいると「がんばれ二十面相! 明智なんかに負けるな!」と思わずにはいられません。

「オレは金持ちからしか盗まない。人も傷つけない。これはひとつの芸術行為」 盗人にも三分の理、などと申しますが、そううそぶく二十面相。まあそれなりに理があるにしても、いささか可愛らしい子供の論理であります。
それに対して明智は大人の論理で対抗します。「しょせん盗みは悪でしかない」という単純なテーゼではありません。「自分が『探偵』をやっているのは、知識と権力の間で自由に活動するため。それに対し権力を一方的に敵に回す君は、いずれ僕に敗れる」 この明智の立ち位置はオリジナルのような「正義の味方」にはほど遠く、それだけに興味をそそられるものであります。

知恵には知恵を。騙しには騙しを。丁々発止繰り広げられる二人の戦いはこちらをハゲシク興奮させてくれます。ですがやがて「戦争」という巨大な暗雲がその上に覆いかぶさってきます。
個人の論理など、歴史の大きなうねりの前では無力に等しい。果たしてその「うねり」が過ぎ去った後、二十面相は再び姿を現すのか。そして平吉少年は・・・・

この本を最初に読んだ十五年前、わたしはいまほど涙もろい人間ではありませんでした。しかしこの本の終章を読んだ際には、なぜか泣けて泣けてしょうがありませんでした。詳しくは申しませんが、とりあえず「テンプラ」が関わっているとだけ申しておきましょう。

さて、冒頭でも述べましたように、この『怪人二十面相・伝』、『K-20』という題になって映画公開されることになりました。が、予告編を二十秒見ればわかるように、全然違う話になっている模様(笑)。まあそちらにそちらの面白さがありそうなので、一応見に行く予定です。

081215_111754『怪人二十面相・伝』は現在続編の『青銅の魔人』(こちらはシンプルに『Ⅱ』と改題)とともに、小学館文庫より発売中。『K-20』ノベライズと並べて売っていることが多いので、くれぐれも間違われませんよう。著者は「北村想」さんです。
画像はわたしが十五年前に買った新潮社単行本バージョンです。


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December 12, 2008

韓龍大決戦 シム・ヒョンレ 『D-WARS』

081212_183105本日は韓流ムービーの新たなる挑戦、『D-WARS』を紹介いたします。

むかしむかし。七つ集めるとどんな願いもかなえられる「ドラゴンボール」という宝玉があった。世界征服を企む悪の怪人キムチ書記長は、そのひとつが冬子という娘の体内に隠されていることをつきとめる。怪獣テポドンを操って冬子を襲おうとしたキムチ書記長だったが、冬子の恋人、ソナ太の捨身の行動により、その野望を阻まれたのだった。
時は流れ。LAで新しい生活を始めた冬子は、雪の降る夜、死んだソナ太とそっくりの男と遭遇する。しかし時を同じくして、キムチ将軍も世界を征服すべく、再び行動を起こしつつあった・・・

細部は異なりますが、だいたいこんな話だったかと。

わたしはバクチはしません。なぜか。むいてないからです。
家族で麻雀をやった時も、「お前はすぐ顔に出る」と、いいようにむしられておりました。あと昔パチンコにはまっていた友人がこんなことを言ってました。「何が何でも負けを取り戻そうとして、熱くなっちゃう人はやらないほうがいい。ダメな日はダメな日でさっとあきらめないと」 で、わたしはまさにその、引き際の悪いタイプだったりします。

そんなわたしがやるバクチめいたことといえば、食玩やガシャポンで目当てのものを狙うこと、そしてヤバ目な映画を観ることくらいです。

トレーラーや情報を見て、「良さそうだな」と思う反面、なんか危険な香りがする映画ってありますよね。そんで他の人のレビューを見ると、こぞって大不評だったりして。
それでも、いや、それだからこそあえて観にいく。友よ。男にはダメとわかっていても、行かなきゃいけない時があるのです。
で、結果から申しますとこの『D-WARS』、大変面白かった! ・・・・普通の意味でも、別の意味でも(笑)
どうやったらこの映画を十二分に楽しめるのか、不肖わたくしめが攻略法をお教えしましょう。

この映画主な舞台はLAなんですけど、冒頭で韓国の昔話が語られます。問題はその昔話に、なぜかスターウォーズのストームトルーパーが出てくるところ。そんで序章において語られた悲劇のカップルが、なぜかLAに転生してきたりします。普通は韓国で生まれ変わるのが筋だと思うが・・・・・
ほかにもこんな調子で、三分に一回は強烈なボケをかましてくれます。ですから元気な人はその度にすかさずつっこんでやってください(ただし、まわりの迷惑にならないように)。「そんなの面倒くせーよ」という人は、寝てていいです。ただ開始から40分くらいしたら目を覚ましてください。携帯のアラームでもセットしておいて(ただし、まわりの迷惑にならないように)。

そして全体の真ん中くらいで、この映画の最大の見せ場がやってきます。LAにどっと襲い来る怪獣軍団。一匹の巨大な怪獣が人々を襲う映画はたくさんありましたが、大小さまざまな怪獣がいっぺんに街をこわしまくる映画はなかなかなかったと思います。特にひきつけられたのが、一番のデカブツが高層ビルに襲い掛かるシーン。怪獣ファンにとっては感涙ものの映像です。
米軍もがんばってます。通例この手の映画では引き立て役になることが多い軍隊さんですが、この『D-WARS』においては『ゴジラ』の自衛隊の二割増くらいハッスルされてました。

しかしこの最大な見せ場も、実は本筋とはあんまり関係なかったりします(笑)

そんなわけで『D-WARS』、正真正銘掛け値なしの地雷ムービーであります。しかし個人的にはやけに気持ちの良い、踏み応えのある地雷でした。あなたがもし怪獣を愛しているのなら、勇気を持って思いっきり踏んでみてください。ただそうでないひとは まちがってもそばにいってはいけません。怪我します。

081212_183127あと去年『ベオウルフ』の時にも書きましたが、日本の冬は、やっぱり怪獣映画ではないでしょうか。ここのとこ海外勢にたよってばっかりですので、わが国でも気合の入った怪獣映画が復活することをココロより願います(←『ギララの逆襲』)。


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December 10, 2008

あつ姫じゃ~っ!! ~大河ドラマ『篤姫』より⑯ さよなら大奥スペシャルの巻

あつ姫 「あつ姫じゃ~ッ ああいそがしいそがし」
小松  「小松帯刀です」
西郷  「西郷吉之助にごわはんど。天璋院さま、なにやらお忙しいようでごわすな」
あつ姫 「まったくだぜ。年末でただでさえあわただしいこのときに、引越ししなくちゃならなくなったんだからよー」
西郷  「はあ、なんでまた急に」
あつ姫 「(ケリfootを入れて)てめえんとこが城を明け渡せとかいうから、仕方なく準備してんじゃねえか! 覚えてろよ、西郷。この荷物運び終わったら地下の拷問部屋でたっぷりねっちょりかわいがってやるからなannoy
西郷 「shock お助けを天璋院さま~ おいどんとてやりたくてやってるのではありもはん。歴史という巨大な歯車に突き動かされてるだけなのでごわす! わかってたもんせ!」
あつ姫 「ふーん。よこしまな気持ちはこれっぽっちもないと申すか」
西郷 「当たり前でごわす! 大奥をゲットしたらまず最初は稲森いずみ殿にお相手願おうかなんて、そのようなことはぜんっぜん考えちょりもはん!happy01 えへ、えへへ。いけねヨダレ」
あつ姫 「西郷・・・ そちもつくづくわかりやすいヤツよのう。とりあえずエビ攻め・石抱き・吊るし攻めのスタンダードコースで行ってみるか」
西郷 「ひいいいいshock でもちょっとだけ楽しみheart
小松 「も~ あんまりいたぶるもんだから、そっちの道に目覚めかけてるじゃないですか~」
あつ姫 「(聞いてない)でも、そうね・・・ これも歴史の流れというものなのかしら。移り変わりの激しい世の中で、三百年の永きに渡って続いてきた徳川家。そして大奥。華は散るのがさだめなのなら、今こそが幕をひくべきときなのかしら・・・・shine
西郷 「ぽかーんcoldsweats02 どなたなのですか!? この方は」
小松 「ぼく思うんですけど300年ってちょっとサバ読んでません? 正確には264年でしょ?」
あつ姫 「まぜっかえすな! 今いいとこなんだから!angry
小松 「すすすすすいません!shock ・・・・それにしても『大奥もの』ってどうしてこんなに人気あるんでしょうねえ」
西郷 「小松さあ~ そりゃ決まってるでごわすよ~smile だって大奥ってハーレムのことでごわしょ? そこでやることっていったら・・・ ぐへへへ ぐふぐふ。ああもう! 我慢できもはん!」
あつ姫 「てめーはそれしか考えられんのか! だが、西郷の言うことにも一理ある。いつの世も庶民はセレブのスキャンダルってやつが大好きなのさ。『女性○身』『女性セ○ン』が廃れねえわけだ」
西郷 「スキャンダル・・・・ これまでなんかありもしたかのう」
小松 「上様がアホだった、とか」
あつ姫 「苦労したよな、あれにゃ」
小松 「でも本当は人並みだった、とか」
あつ姫 「そりゃスキャンダルっていうよか、『ちょっといい話』だな」
小松 「その嫁が凶状持ちだったとか」
あつ姫 「・・・・殺すぞ」
小松 「・・・・ その姑が、昔悪の組織の女幹部だった、とか」
西郷 「ああああああ! さっきから聞いてればどうでもよいネタばかりでごわす! もっとねちっこくて艶っぽい話はないのでごわすか!」
小松 「仕方ないでしょ。ここは天下のN○Kですよ? 不倫だのうっふんあっはんだの見せられるわけないでしょ? DJオズマだってあんなに怒られたじゃないですか!」
あつ姫 「だからあたしの周りからイケメンは遠ざけられ、病弱者とおばはんばかりで固められたのね・・・ こんなにも不幸な星のもとに生まれたなんて、なんてかわいそうなあたし。今度生まれ変わる時は絶対民放で生まれてきましょう・・・・weep
西郷 「『幕末ものはヒットしない』というジンクスを破って堂々の大勝利なんですから、それでいいではないでごわすか」
あつ姫 「幾ら視聴率が取れてもね、肝心のアタシがつまんなきゃ何の意味もないのよ!!impact
小松 「ところでここを出てどこへ行かれるのですか」
あつ姫 「まだ未定ね。でもどうせ出てくんだったらいまよか豪華なとこね。バッキンガム宮殿とかベルサイユ宮殿とか」
西郷 「・・・・ファッキンガム宮殿なら知っちょりもすが」
小松 「居住許可はどうやって取るんですか?」
あつ姫 「なにとぼけたこと言ってんだ! てめえらが力ずくでぶんどってくるんだろが! あたしをここから追い出すんだから、当然そのくらいはやってもらわないとね!」
小松 「ひえええええshock
西郷 「小松さあ、いまのうちの腹を切る用意をしといたほうがよかですかのう」
081210_180816
あつ姫 「なにごちゃごちゃ言ってる! とっとと行きやがれ! あ、大河ドラマ『篤姫』、次週いよいよ最終回でーす! お見逃しなくheart
SGA 「おれ、忘年会・・・・」


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December 08, 2008

俺たちゴーストバスターズ、ほか色々 ミシェル・ゴンドリー 『僕らのミライへ逆回転』

081208_184152首都圏より二ヶ月ばかり遅れて上映。軽妙で幻想的な作風で知られるミシェル・ゴンドリーの最新作。

偉大なるミュージシャン「ファッツ」の故郷パセーイク。どことなく古めかしいその街に住む若者は、みごとなまでにどなたもこなたも薄ら馬鹿ばっかり。その薄ら馬鹿の一人ジェリーは、ある夜発電所を破壊しようとして大感電。全身に磁気を帯びた「電磁波人間」と化してしまう。
彼が近づいた事により、レンタルビデオ店のテープは全て中身が消失。再生しても映るのは「砂の嵐」のみ。困った店長代理はジェリーと二人でバッタモンの作品をこしらえ、それを貸し出すことで窮地を逃れようとする。
するとなんたることか、そのバッタモンは好評に好評を呼び・・・

こうやって書いてみると、すげー強引なストーリーだということがよくわかります(笑)

作品では二つのキーワードが繰り返し出てきます。
ひとつは裏返し(反転)。店長がガラスの窓に書いたメッセージ。「昼を夜にしよう」として、加工した映像。そして・・・・ムニャムニャ。
もうひとつは「消えていくもの」。かつて街にいた偉人の記憶。取り壊される古い建物。ビデオテープ。映像そのもの、などなど。

この二つのキーワード、映画というものをよく表しているような気がします。
裏返しというのはコピー、あるいはフェイクです。ほんまもんじゃありません。
映画作品というのもよほど忠実なドキュメンタリーでもないかぎり、ほとんどはフェイクであり、嘘っぱちです。最近は「真実に基づく物語」とやらも多いですが、この「基づく」というのがけっこうクセモノだったりして(笑)。しかし時としてその偽物が本物を越える感動を呼び、人々の中で「本当」になっていきます。
また、映像というのは非常にはかないものです。網膜にぱっと映ったかと思ったら、瞬く間に過ぎ去っていく。それゆえどんな名作も、いつしかわたしたちの記憶から薄れていくもの。だからこそ、消したくない・・・ 残しておきたい。
そんなメッセージを、わたしは作品から受け取りました。

ジェリーとマイクが工夫と「ありもの」でリメイク業に精出す様子がまことに楽しい。わたしは特に超安全な落下シーンの撮影とか、微笑ましい「脳みそぶちまけ効果」に感心しました(笑)。
彼らが最初に手がけるのが『ゴーストバスターズ』『ラッシュアワー2』『ロボコップ』あたりなんですが、この辺がアメリカの一般家庭のスタンダードだと思っていいんでしょうか。単に監督の趣味ということも考えられますが。

作品の持つ上品な部分と、お下品な部分がうまくかみ合っていない気もします。ただ映画というのも深い感動を呼ぶ名作もあれば、話にするにも値しないメチャクチャくだらない作品もあるもの。ゴンドリー氏はその全てをひっくるめて愛している、ということなのかな? ・・・・例によって考えすぎでしょうかねcoldsweats01

こっから先はオチをネタバレしかかってるのでご了承ください。

081208_184210わたしのパパンの話によりますと、昔は「屋外上映」なるイベントが時々あったそうです。
神社の境内のような広い場所にスクリーンを張り、映写機を回す。
そうするとスクリーンの両面に映像が映るため、観客は両側に別れて映画を見ていたとか。
たまにはそんな風流なイベントがあってもいいかもしれませんね。寒さの増してきた今の時期は相当厳しいでしょうけど。


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December 05, 2008

適当掲示板74&「菌類のふしぎーきのことカビと仲間たち」

081124_162148当ブログに関するご意見、ご感想ありましたら、こちらまでお寄せください。

さて、先週の月曜、上野は国立科学博物館へ特別展「菌類のふしぎーきのことカビと仲間たち」を見てまいりました。幸いその道に詳しいご友人が一緒してくださったので、イヤホンガイドなしでいろいろ詳しい解説を聞くことができました。この場を借りて御礼申し上げます。

会場についたのは12時半過ぎくらい。休日ということもあってか、なかなかの盛況ぶり。ただ外で待たされるということはありませんでした。「ロボット博」の時は一時間くらい待たされたので、ほっとしました。

展示はまず真核生物と原核生物の違い、生物分類における「五界説」の解説、そして菌類の中でも代表的な担子菌と小嚢菌の説明へと移っていきます。ちなみに細胞核があるものを真核生物、ないものを原核生物といいます。また多くのキノコのように表面上に胞子がつくものを担子菌、胞子がえんどう豆のようにさやにくるまれているものを子嚢菌というそうです。

わたしはついこないだまでキノコ・カビを植物の一種くらいに考えていたのですが、専門家に言わせると「絶対同じにしてはいかーん!!」と言いたくなるくらい、違う性質のものらしいです。あと「菌」と「細菌」もきっちりわけなきゃならないもののようで・・・ もうこの時点でわたしの脳の容量はパンパンでした。

さて、一通り分類の解説が終ると、所狭しと並んだキノコレプリカのコーナーへ。さらに「もやしもん」特設コーナーを挟み、「菌がどのように利用されているか」、匂いをかいだり触ったりの体験コーナー、キノコアートの展示などへと続いていきます。

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 bottle

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一番左と左から二つ目がレプリカのキノコ群、右から二つ目が細菌話題の「粘菌」、一番右が昆虫とキノコのコラボレート「冬虫夏草」です。

続けて行きます。

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 bread

 bread

 bread


一番左は様々な形の胞子の模型、その隣は今回の目玉のひとつである「光るキノコ」、さらにその隣は・・・忘れた(コラ)、一番右は「人の手に見えるキノコ」。画像ではあまりそう見えないかもしれませんが、本物はなかなか不気味です。

そしてこの展示でいたるところに配置されてるのが、コミック『もやしもん』に登場する菌のキャラクターたち。

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 gemini

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 foot
 
 foot

 foot

 foot


いやー、『もやしもん』が絡んでいるとは聞いていましたが、ここまで展示がかもされているとは思いませんでした。でもそのおかげで大変にぎやかで、子供たちも楽しめる展示となってました。ちなみに客層は二十代くらいの男女が多く、おそらくこの『もやしもん』効果で興味を持たれた方たちなのではなかろうかと。会場には石川先生直筆の落書きがあちこちにあって、それを一生懸命見つけているひとたちもいました。
あと会場で不審者を発見(下段右端)。とりあえず「怪しい」と警察にたれこんでおきました。

ご友人曰く「メチャクチャ小さいものをどうやって目に見える形で見せるかが大変」 なるほど。でもその点でもけっこういい線いってたと思います。「菌類のふしぎ」展は来年1月12日まで開催予定。科学博物館は通常展もとても面白いので、ぜひ一度足をはこんでみることをおすすめします。

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December 03, 2008

まんがの道は地獄道 2008年漫画家マンガいろいろ

081203_173757少し前の朝日新聞の読書欄に、こんな言葉が載せられていました。
「漫画家マンガにはずれなし」
漫画家マンガというのは、わかりやすくいうと漫画家を題材にしたマンガのことです。2008年はその「漫画家マンガ」の当たり年でした。今日はそのいくつかを紹介します。先日の日記とちょこちょこかぶってるところもありますが、お見逃しください。

まずは島本和彦先生の『アオイホノオ』。1980年代初頭、大阪の美大生焔燃(ホノオモユル)くんの、ちょっとオタクな青春を描いた作品。現在連載中の『新吼えろペン』の前日談とも受け取れますが、『吼えろ』と違うのは、こちらはもろ実話(だと思う)なところ。なんせ作者の同期生だった庵野秀明氏が実名で堂々と出てきます。
アニメーターになろうか漫画家になろうか悩んだり、同期生の並外れた才能を目の当たりにして落ち込んだり。そういうのは美大生特有の悩みですけど、プロの作品を「何かが足りんのだ・・・」と偉そうに論評するその様は、まさしく等身大のマンガ好きの姿そのもの。「ファンレターでも書いてやるか・・・ きっと喜ぶぞう」と呟く目つきがまたいやらしい(笑) まあ島本先生が偉いのはたんにケチつけてるだけに終らず、ご自身もちゃんと漫画家になったってことですね。


次いでヤングマガジンに二週に渡って掲載された掲載されたちばてつや先生の『トモガキ』
40年間隠され続けていたちばせんせいの秘密が明らかにされた、すごい内容でした。
編集者の股間にふざけて「電気あんま」をしかけていた先生は、逆襲にあって頭から窓ガラスに激突。顔中にガラス片が突き刺さりまくり、生きるか死ぬかの大手術をすることになります。
大臼歯などはガラス片と激突して真っ二つに 「あと数センチずれてたら」『あしたのジョー』も『おれは鉄兵』も生まれなかったのだなあ、と思うとぞっとします。
で、当然原稿は下書きのみの未完成のまま。編集者は「トキワ荘なら漫画家がたくさんいる!」ということで、血しぶきの付いた原稿をトキワ荘へ持っていきます。しかしトキワ荘の面々もみな仕事を抱えていて手一杯。「残念ですがおひきとりを・・・」ということになりかけたそのとき、若き日の赤塚不二夫がぼそっと言います。
「違う人の絵に触れることは、我々にとっても勉強になるんじゃないかな」
その言葉にやはり若き日の石ノ森氏は「よくいった!」と答え、結局カツカツのスケジュールをやりくりしてみんなで原稿を完成させます。
あまり親交がないかと思われていたちば氏とトキワ荘グループに、こんな感動秘話があったとは驚きでした。
ヤング赤塚氏がちば風二枚目に描かれているのがなんだか嬉しい。実際若き日の赤塚先生はなかなかの二枚目で、よくもてたとか。石ノ森氏の夭逝されたお姉さんはトキワ荘のどなたかに恋心を抱いていたそうですが、わたしはたぶん赤塚先生だったのでは、と睨んでおります。もっともこの方、しっちゃかめっちゃかなエピソードにも事欠かない人なんですけど。
この作品、「ちばてつや伝」と銘打たれていたので、またそのうち掲載されるかと思います。梶原一騎氏や、ちばあきお氏との痛切な思い出なども語られるのでしょうか。

最後は先ごろ終了した小林まこと先生の『青春少年マガジン1978〜1983』。小林さんといえばわたしにとっては『ホワッツ・マイケル』で馴染み深い人ですが、それ以前に『1・2の三四郎』というマンガでも人気を博した方でした。基本的にうっかりちゃっかりした内容なんですが、終盤になるにつれ、漫画家という職業の恐ろしさとか、二人の友人に関する悲しいエピソードなども出てきます。
マガジンで連載を続けるうちに、小林さんは大和田夏樹、小野新二という漫画家友達が出来ます。彼らと小林さんが愉快にはしゃぎまわる様子は、読んでいて本当に楽しい。ですが大和田氏と小野氏、正直今ではほとんど名前を聞くことはない作家です。果たして彼らはどうなったのか・・・・ その答えは、あまりにも悲しいものでした。
ただ先にも述べたように、読んでいて楽しいマンガであります。小林氏が漫画家という過酷な職業を現在にいたるまで続けていられる理由は、その作品から感じられる「底抜けの明るさ」にあるような気がしました。

081203_173823今年の漫画家マンガにはほかにもやまだないと氏の『ビアティチュード』、カラスヤサトシ氏の『おのぼり物語』などがありますが、まだ読んでません。いずれチェックしたいものです。

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December 01, 2008

爆笑三勇士 ベン・スティラー 『トロピック・サンダー 史上最低の作戦』

081201_140226お茶の間のみなさま、こんばんは。映画のホットな情報をお届けするSGAシネマインフォメーションの時間です。今晩は現在東南アジアで撮影中の『トロピック・サンダー』についてご紹介しましょう。

ベトナム戦争最大の奇跡と言われた、「フォーリーフ救出作戦」。その当事者であるジョン・テイバック氏自ら書き上げたノンフィクションが、このたび待望の映画化となりました。
主人公である「フォーリーフ」ことテイバック氏を演じるのは、あのダグ・スピードマン。毎回滅亡の危機にさらされた地球を、たった一人で救うヒーロー『スコーチャー』シリーズで一世を風靡しました。代表作はほかに『リッキー』『コマンダー』『沈黙の軍艦』など。
たださすがに近年は「いつも話が同じ」「飽きた」という声が多いのもたしか。スピードマンもそのことを意識したのか、昨年の『シンプル・ジャック』で知的障害者を演じ、演技派への転向を図りました。ところが「きもい」「うざい」「素にしか見えない」とブーイングの嵐に見舞われることに。
「やはりオレにはアクションしかない」と思い直したスピードマンは、今年12年ぶりに『スコーチャー』の最新作を世に送り出しましたが、これまた評判はよろしくなく。
ラストシーンで爆炎とともに消えていったスコーチャー。生還を果たすか死にっぱなしなのかは、ぶっちゃけ『トロピック・サンダー』の成功いかんに関わっている、とのことです。

救出作戦の指揮を取るオサイラス軍曹役には、五度のオスカーに輝いたカーク・ラザラスがキャスティングされています。修道士たちの同性愛を描いた『悪魔の小路』はまだ記憶に新しいところ。そのほか『アポロ14』『チャップリン』『グッドファーザー』『タクシードランカー』などで、輝かしい出演歴を誇っています。
演技に対して異常なこだわりをもっていることはつとに有名。『ID4に生まれて』では車椅子の青年を演じるために両脚を切断しようとして、さすがに周囲から止められたとか。また感動的な抱擁シーンでリアリティを追求するあまり、ヨダレと鼻水をこすりつけてくるとのことで、共演者たちからは多数苦情が寄せられています。
このようなアート性の薄い作品のオファーを受けたことには疑問の声が上がっていましたが、本人は「これまで黒人を演じたことがなかったので」と答えています。なぜ白人の彼に黒人役が依頼されたのか、ということもこれまたよくわからないことですが、この点に関しては「プロデューサーが原作をろくに読んでいなかった」というのが真相のようです。

救出チームのメンバーの一人「ファッツ」役はジェフ・ポートノイ。二時間の間におならが二百発響き渡るという『ファッティーズ』で、良識派からは絶大なる非難を、オタクからはまあまあの賞賛を浴びました。出演作はほかに『デブ・レース』『脂肪遊戯』『屁スプレー』など。
この作品ではこれといって必要な役ではないのですが、「デブが一人いたほうがアクセントになる」ということで呼ばれた模様。野球で言えばキャッチャー、バンドで言えばドラム、ゴレンジャーで言えばキレンジャーといったところでしょうか。
さきごろポートノイは深刻なドラッグ中毒に陥っていることが明らかとなりました。現在交友のあるロバート・ダウニーJRに、どうやったら中毒を克服できるのか、アドバイスを受けているということです。

そんなわけで完成が待たれる『トロピック・サンダー』ですが、予想したとおり三人の歯車がまるでかみ合わず、撮影所は大混乱に陥っているとのこと。特にスピードマンは監督をさしおいてすぐに「カットしてくれ!」というので、スタッフからはかなり迷惑がられているそうです。彼は駆け出しのころ『太陽の帝国』でもこれをやり、「お前なんぞにフィルムをカットする権利はなーい!!」とスピルバーグから激怒されたとか。
先日も数百万ドルがかかった爆破シーンで肝心のカメラが回っていなかったという事故があり、プロデューサはカンカン。これ以上予算を要求できない監督は、作品をフェイク・ドキュメンタリー風に方向転換することを決定。ごくわずかなスタッフとキャストを引き連れてジャングルの奥地に踏み入っていったそうですが、ここ数日連絡が途絶えているとか。なんでも現地の人々によると、周辺ではゲリラじみた麻薬製造者たちがうようよしていて、とても危険な地域であるということです。

11p02このままだとお蔵入りになる可能性も十分にある『トロピック・サンダー』。無事作品が完成することを祈りましょう。
SGAシネマインフォメーションでした。

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