エリザベス直前エイジ ジャスティン・チャドウィック 『ブーリン家の姉妹』
気まぐれなること 風の如く
真理子なること 林の如く
嫉妬すること 火炎の如く
態度でかきこと 山の如し
こんばんは、おすがです! 井上靖先生の不朽の名作『ブーリン火山』、ついに映画化ね!(信じないように)
このお話、一言でいえばイギリス宮廷版『牡丹と薔薇』ってとこかしら。一人の男をめぐって、二人の姉妹が繰りひろげるドロドロ愛憎劇。まあ取り合う男がその辺のあんちゃんだったら問題なかったんだけど、よりによって時の国王で超問題児のヘンリー八世だったことから、お話は超シャレにならない方向へ転がり落ちていくわけね。
この映画、約二時間の中に、恋愛に役立つたくさんのヒントが隠されてるの。特に目立つテーマは「プライドの高い男をどうやって落とすか」ってこと。ほら、エリートとか家柄のいい男にはたまにいるじゃない、いかにも「自分以外はみんなバカ」って態度のバカ。この手のタイプを落とすには二つの方法があるの。
まずひとつは優しく包み込むような癒し系戦法。この手の男って家庭事情が複雑で歪んじゃった人も多いから、そういう母性愛みたいなものに飢えてんのよね。うるんだ瞳で「あなたのことが心配なの・・・」なんて迫ったら、もうそいつは落ちたも同然ね。ただこの戦法、飽きられるのも早いのよ。映画の中ではスカーレット・ヨハンソンがその役回りかしら。この子、薄メイクだとほんと幸薄そうな顔してるわよねー 名前もよくないと思うわ。「スカ」で始まって「ソン」で終るような名前だし。
んで、もうひとつの攻略法が、きらめく知性とじらし戦法の両方で迫るやり方。エリートって放っておいても女は向こうからやってくるじゃない? だから冷たくされるのに慣れてなくて、逆にそういうのが新鮮に感じるみたい。おまけにインテリジェンスな会話で洗練されてるところを見せつければ、男の子なんてイチコロよってわけ。女子アナがプロ野球選手を吊り上げるのなんて、きっとみんなこの戦法よ! 「安く見ないで!」ってビンタくれてやるのもひとつの有効なテクニックだけど、あんまり利きすぎると相手がマゾになる可能性があるから気をつけてね!
あたしこないだ『宮廷画家ゴヤは見た』っていう映画見たんだけど、主演がナタリー・ポートマンってこともあって色々かぶるとこがあったのよね。ほんで二作品合わせて三度の処刑シーンが出てくるの。それ見比べてあたし思った。女はやっぱり強いわ・・・って。男はかなわないわよ。あたしはどっちかって? うふふ、な・い・しょ!(うげおえええええ)
今年イギリスが舞台のお話というと『スウィーニー・トッド』、『エリザベス・ゴールデンエイジ』、『つぐない』、『イースタン・プロミス』なんかがあったわけだけど、どうしてどれもこれもこうドロドログチョグチョネバネバした愛憎劇ばっかりなのかしら? もっと人生ドライにライトにシェゲナベイベって感じに生きられないのかしら?(←『ホット・ファズ』)
そこへいくとスペインはいいわよねー 処刑シーンでさえ、あんなに明るい(笑)。移住するなら絶対イギリスよりスペインだわ。食い物もうまそうだし。
それにしてもナタリー・ポートマンもホントよく働くわよね。今年はカメオ出演も含めればほかにあと三本も出てるじゃない? ただ彼女の役ってときどき痛々しくて見てられないときがあんのよね・・・ ストリッパーとか狂女とかコールガールとか。この『ブーリン家』では一応王女さまにまで成り上がるんだけど、これがまたすごいのよ
ズバリ言っていいかしら? 天国でレオンが泣いてるわよ! 彼はあなたをそんな風にするために死んだんじゃないわ!
今年のハロウィン・パーティーではゲキレンジャーのお面だけかぶって参戦したっていうナタポン。ほんと才女の考えることってよくわかんない。
とにもかくにも『ブーリン家の姉妹』、ストレスたまるけど歴史と女の勉強にはなります! 見ないなんてバカ!って言いたいところだけど、そろそろ公開終っちゃうみたい。興味のある人はお早めにね! おすがでした!
Comments
>今年のハロウィン・パーティーではゲキレンジャーのお面だけかぶって参戦したっていうナタポン。ほんと才女の考えることってよくわかんない。
ハリソン・フォードはえんどうマメのコス…。
本当に不思議ですよね
Posted by: 犬塚志乃 | November 26, 2008 11:49 PM
>犬塚志乃さま
>ハリソン・フォードはえんどうマメのコス…。
エンドウ→END→イーンディー
と言いたかったのかもしれない
Posted by: SGA屋伍一 | November 27, 2008 08:06 AM
こんにちは、伍一さん。(おすがさん)
あは
今日はオカマ口調の解説なのね、
ナタリーとスカちゃんの、王の取り合いバトルかと思いきや
なかなか見応えある作品になってて引き込まれました〜。
Posted by: mig | November 27, 2008 11:58 AM
あひゃひゃひゃ(≧∇≦)
観てない映画のレビューっていつも読まないようにしているのに、
おすがさんのマシンガントークに乗せられて、つい最後まで読んじゃいました。
ぶーりん姉妹
観たかったんだけどなぁー
今は「ブラインドネス」と「トロピックサンダー」を
いっこくも早く観たいです。
Posted by: kenko | November 27, 2008 02:37 PM
>migさん
あらmigさん、歌舞伎町二丁目へようこそ
若干ひき気味かしら? 自分でも気色悪いと思ったんだけど、つい暴走しちゃったの。ごめんなさいね!
ここに書いてある恋テクなんて、migさんはとっくの昔にマスターしちゃってるでしょうね~
考えてみたら取り合ってたのは前半だけで、後半はスカちゃんはもう悟りの境地だったわよね。救いようのない話だったけど、姉妹の絆が回復したことが唯一の慰だったわ~
Posted by: おすが | November 28, 2008 08:16 AM
>kenkoさま
あら、kenkoさん。お仕事中だったかしら? ダメよ~ マジメに仕事しなくちゃ。でもコメントありがとう。愛してる
kenkoさんは「とんでぶ~りん」ご存知みたいね? 変なアニメだったわね~、あれは あたし一回も見たことないんだけど
『トロピック』は実は昨日見てきたの♪ 結末教えてあげるわね! (ピーーーーーー)がもう(ピーーーーーー)で(ピーーーーー)になっちゃうの! もう超感動! kenkoさんもぜひご覧になってね! レビュー待ってる! アデュ
Posted by: おすが | November 28, 2008 08:22 AM
おすがさん,おネエ言葉,おもしろすぎ!
なんかますます私の脳内で,アナタの性別が混乱してまいりましたわ。
>プライドの高い男をどうやって落とすか
なるほどね~,真逆の方法だわね~(あっ,わたしもついオネエ言葉が・・・)
私は癒し系で責めるタイプだな~
>天国でレオンが泣いてるわよ!
>彼はあなたをそんな風にするために死んだんじゃないわ!
・・・・ここ,バカうけ。
デビュー作が鮮烈だったせいで,インパクト強い役しかできなくなってたのかな~,ナタポン。考えてみれば不憫だわ。
Posted by: なな | November 30, 2008 12:28 AM
こんにちは~♪
「プライドの高い男をどうやって落とすか」
真逆で攻めましたね~(スカは攻めてないか)
でも、どちらもやり方が上手くなかったですよねぇ~何たって相手が悪過ぎだわ。『真理子なること 林の如く』だもの(笑)
かなりドログチャだったけど面白かったです!!
それにしてもヘンリー8世って好き放題な方だったんですね~
ナタリーはゴヤでも魅せてくれたけど、コチラも良かったわ~妹を蹴落とすあたり、、、ダークサイドしてましたね。
Posted by: 由香 | December 01, 2008 10:04 AM
>ななさま
返事遅くなってごめんなさい・・・ あなたにはわたしのこと強くたくましい男としてみてほしかったから、できればこの記事は読んでほしくなかったのだけど・・・
見つかってしまったものはしかたないわね。歌舞伎町二丁目にようこそ
>(あっ,わたしもついオネエ言葉が・・・)
・・・・あなたはオネエ言葉でいいのよ。レディなんだから
あたしも見習おうっと
ななさんは癒し系戦法がお得意のなのね。いいと思うわ~ 「飽きられる」って書いちゃったけど、最終的に平和な家庭を築くのはやっぱりこの路線みたいだし
これからもヒーリングパワーでがんばってね
子役で脚光を浴びちゃうとあとでいろいろ大変みたいね~ クリスティーナ・リッチヤやドリュー・バリモアも一時期相当暴走してたし
そういえば安達祐美って最近どうしてるのかしら? 幸せにやってるといいわね~
Posted by: おすが | December 01, 2008 08:27 PM
>由香さま
こんばんは~ 由香さんたら超いそがしいのに、こんなさびれたお店に来て下さって、おすが超カンゲキ! ようこそ、歌舞伎町二丁目へ
>でも、どちらもやり方が上手くなかったですよねぇ~
あら由香さん、ずいぶんお詳しいって感じの口ぶりね?
きっと独身のころは由香さんもあの手この手で数知れぬ男たちを惑わしてきたんじゃなくって?
でもね、女の幸せは、やっぱりあなたみたく平和な家庭を得ることだと思うの・・・
わからないのはオカマの幸せ。アタシももう若くないし、これからどうやって生きていけばいいのかしら・・・ ごめんなさいね、愚痴っちゃって
ヘンリーさんはね、この映画だけ見てると単なるろくでなしだけど、あれでも英国の発展にそれなりに貢献したそうよ。まあ実力のある人って、人格に問題がある場合も多いしね
ゴヤのナタリーはかわいそうだったけど、こっちはあんまり同情できないわね~ でもやっぱり女は戦ってこそ華、負けて落ちれば泥よね。由香さんならこのコピー知ってるわよね?
Posted by: おすが | December 01, 2008 09:16 PM
こんにちわ。
笑いすぎました。
ブーリン家の姉妹のレヴューを読んで笑えるなんて、夢にも思いません
でした。最高です!
≫この子、薄メイクだとほんと幸薄そうな顔してるわよねー
名前もよくないと思うわ。「スカ」で始まって「ソン」で終るような
名前だし。
ププププププ・・・ウハハハハ(激笑)!!!
そんなこと言ったら、ナタリーだって、「ナタ」で始まって「マン」で
終わるでしょう?超危険な男みたいじゃん(笑)
あ、でもたしかに移住するなら、絶対にイギリスよりスペイン!!
私もそう思うっ!!
ちょいガラは悪めですが、飯は美味いし、人間も人懐っこくていいです。
でも人懐っこいヤツに限ってスリなんで気をつけないとね^^
Posted by: 睦月 | December 02, 2008 05:38 PM
>睦月さま
旅行の準備で忙しいのに、さっそくお返しに来てくれてありがとう
歌舞伎町二丁目へようこそ♪
アタシももう若くないから、色気よかネタで勝負するしかないのよね~
それでもよく「さぶい」って言われるし・・・
だからあなたがウケてくれると超嬉しい♪ イロモノに堕ちた甲斐もあるっていうもの♪
>、「ナタ」で始まって「マン」で
終わるでしょう?超危険な男みたいじゃん(笑)
ナタマンねえ・・・ たしかにちょっと13日の金曜日チックだわ
っていうか「ナタマン」って、ちょっといやらしい響きがなくない? ってなに言わせるのよ! 恥ずかしい! もうお嫁にいけない!
>絶対にイギリスよりスペイン!!
睦月さんもそう思う? あたしもねー、一度本場のパエリアを食べてみたいと思ってるんだけど・・・
本当言うと、パエリアがどんなモンだかもよく知らなくって。あれは何? パン+ドリアみたいなもの?
Posted by: おすが | December 02, 2008 09:41 PM
この絵は『とんでぶーりん』ですね
白鳥由里さん、のはっちゃけた演技が見ものでした。
ダ・ガーンの清楚な役から、こういう役まで演技の幅が
広い方です。
>絶対にイギリスよりスペイン!!
茄子アンダルシアの夏、とか逢坂剛先生とか
パンズラビリンス、とかスペイン関係は
ホットですよね
でもそういう事を言ったら逢坂先生に、
」
「お前たちはスペイン内戦を知らなすぎる!!
と怒られそうです
>ナタマン

エリック・バナはエリナ、なんだかキレイに終わった
悔しいわ
なんて怖い子なの?
エリバナだと花王の小堺さん、の某番組みたいね
Posted by: 犬塚志乃 | December 07, 2008 11:54 PM
>犬塚志乃さま
『ぶーりん』は平成ウルトラと同じ時間帯でやってたんだっけかな
『セーラームーン』ブームのころ雨後の筍のように出てきた美少女戦士ものの中では、かなり冒険した作品だと思います。見なかったけど
>お前たちはスペイン内戦を知らなすぎる!!
テロ事件とかバスク地方解放戦線とか深刻な問題も多い国ですが、やっぱり明るいイメージをぬぐえません。気候のせいでしょうか
>エリック・バナ
ずっと「エリック・パナ」だと思ってました・・・
Posted by: SGA屋伍一 | December 08, 2008 09:14 PM