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November 05, 2008

シシ狩人の十六将 田中芳樹 『アルスラーン戦記⑬ 蛇王再臨』

081104_174436たいへんじゃ~ッ みなのしゅ~
ついに、ついにヘビ王さまが復活なされた~ッ!!

・・・失礼しました。ササン朝ペルシアをモデルにした田中芳樹氏の架空歴史小説(もうここまで来ると普通にファンタジーだろ)『アルスラーン戦記』第13巻「蛇王再臨」が、このほど発売となりました。
ついでにいままで書いた記事を。第1部のまとめはコチラ 第2部のまとめはコチラ
驚くべきことにここ三年毎年新刊が出てますね。光文社さんにはよほど腕利きの担当さんがおられるようです。
それにしてもこのサブタイ、個人的にはなかなか感慨深いものがあります。あれは確か二巻目のあとがきでしたか。「すでにタイトルが決まってる巻もあります。(略)『蛇王再臨』とか」 当事中学生だったわたしは、「いったいどんな展開になるんだろう? わくわく」と胸を躍らせたものでした。
・・・・まさかこんな三十を幾つか越したオヤジになってから、その現物を拝むことになろうとは夢にも思いませんでしたよ・・・・ その間に『グイン・サーガ』なんていったい何巻出たと思ってるんですか! 田中さん!

えー、それでですね。この巻でアルスラーン配下の「十六翼将」がようやく勢ぞろいします。どんな人がいたのか順々に思い出してみたいと思います。

☆ダリューン
十六翼将の筆頭で、現時点で人間では最強のキャラ。三国志でいえば関羽のような存在。なぜか黒衣を好む

☆ナルサス
パルスの天才軍師。三国志でいえば孔明的なキャラ。本人ははやく芸術の道で生きて行きたいと願っているのだが、絵の腕に関しては「ヘタクソ」ということで周りの意見は一致している

☆ファランギース
絶世の美貌を誇る神官。笛と弓と陰陽道に長けている

☆ギーヴ
元ストリート・ミュージシャン。田中氏お得意のプレイボーイ・キャラ。ファランギースにつられてアルスラーン陣営に加わった

☆エラム
☆アルフリード
方やナルサスの小姓、方や押しかけ女房(未だに一線は越えてないようだが)
「マスコットがいた方が楽しいだろう」「女子がもう一人いた方がにぎやかだろう」という戦隊的な発想で加えられたキャラかと思われます

☆ジャスワント
インド人。もともと敵陣営にいたが、アルスラーンの人柄に心打たれて配下となる。スタミナ自慢で寒さに弱い


この七人はアルくんが素寒貧のころから苦楽をともにしてきた、十六翼将の中でも中心的な存在。「アルスラセブン」とも呼ばれています(ウソ)。
アルくんが第一部クライマックスで「力を貸してくれるか?」と彼らに尋ねるシーンがあるのですが、その時の反応が七人七様で面白いです。
ダリューン 「生命に代えましても」
ナルサス 「非才なる身の(ブラフ)全力をあげて」
ギーヴ 「おれでよければおれなりに」
ファランギース 「ミスラ神の御名のもとに」
エラム 「おともさせていただきます」
アルフリード 「ナルサスたちといっしょに」
ジャスワント 「こ、心から!(ボキャ貧)」


次いで父王アンドラゴラスの代から王家に仕えている、「パパのお下がり」的な武将が二人。

☆キシュワード
十六翼将中一番のベテラン・・・といっても34歳(追い越しちまっただよcrying
二刀を使うため「双刀将軍」の異名も。メンバーで子持ちなのは彼だけ

☆クバード
ほら吹き、酒好き、女好きと三拍子そろった隻眼の武将。もちろん腕は確かで、出世欲がないのもいいところ


さらに「その他大勢」的な武将(ヒドイ)6人。前の記事で書いたヤツもいますが、まあ記念ということで
まず第一部中盤で「侵略者撃つべし」というアルスラーンの号令に答えて集まった武将三人

☆ザラーヴァント
童顔のため、ヒゲを生やしてごまかしている。土木工事の指揮が得意
☆イスファーン
極めて短期間ではあるが、狼に育てられてたことがある。その恩返しのせいか、ペットに狼を引き連れている
☆トゥース
腕に巻いた鎖を武器とする「鉄鎖術」をよくする武将。さして面白みのないキャラだったが、近刊で三姉妹を同時に娶るという犯罪まがいのことをやってのけた


次いでアルくんがオヤジに軍隊をもってかれてまた根無し草になった際、あちこちで拾ったりひっぱってきたりした3名

☆ジムサ
遊牧民族出身で吹き矢が得意(せこい)。もともと敵陣営だったが(略)。前の巻で幼女になつかれていたが、あの娘はいったいどうなっただろう
☆メルレイン
アルフリードの兄で盗賊ゾット族の族長。族長の座をゆずるべく妹を探していた際、なりゆきでパルス軍に加わる。弓矢が得意でいつも不機嫌な顔をしている
☆グラーゼ
港町のあきんど。武将となってからはパルス海軍を一手にたばねる

そしてこの最新刊にて加わる十六番目の武将・・・ですが、これから読まれる方もおられるでしょうし、とりあえず名を伏せておきましょう。なかなか意外な人物でした。

さて、13巻前書きにはこんな内容の文章が。「この巻からどんどん死んでいくキャラが増えていきます」

・・・なんやねん! そろたと思たらもう解散かい!

081104_174548予定では次の巻で完結のはずだったですが、新刊にはどこにもそんなこと書いてないので、たぶんもうちょい続くのではないでしょうか。

左の画像はわたしがかれこれ二十年前に買った角川文庫版第一巻。
♪あのころに~ もどれたら~ ららららら~

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Comments

 十六翼将最後のひとりはラジェンドラさん、ですか?
先生公認(?)の癒し系(?)キャラですからね。

>「力を貸してくれるか?」
 
 きっと、「そのセリフは私が言いたかったよ、はっはっはっ」
と陽気に答えてくれたでしょう。

 ラジェンドラさん、はファンが多いそうですが、彼の人生を
参考にしない方がいいでしょう。
 
 「上司が気に入らないのでラジェンドラさんの生き方を参考にして
行動を起こしました」、気持ちはわかるけど、落ち着け!

Posted by: 犬塚志乃 | November 07, 2008 at 11:55 PM

>犬塚志乃さま

>十六翼将最後のひとりはラジェンドラさん、ですか?

んー 内緒です
まあ、彼は作者から特にひいきにされてる気がしますね。三谷さんが『新選組!』書いてるとき「サノスケは楽でよかった」と言ってましたが、そんな存在なのでは

>「上司が気に入らないのでラジェンドラさんの生き方を参考にして
行動を起こしました」

たぶんうまくいった、と思えるのは一時だけで、すぐあとにリストラか解雇が待ってるものと思われます
人間、マジメにコツコツ働くのが一番です

Posted by: SGA屋伍一 | November 08, 2008 at 08:41 PM

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