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November 13, 2008

スピルバーグの傾向と対策 D・J・カルーソ 『イーグル・アイ』

20060825100157おお、やっと世間の流れにおいついてきたような!
スティーブン・スピルバーグ最新作?『イーグル・アイ』をご紹介します。

双子の兄にずっと劣等感を抱いていたいたしがないコピー店の店員、ジェリーのもとに、突然兄の訃報がもたらされた。悲しみにくれるヒマもなく、その日からジェリーは次々と奇妙な災難に見舞われることになる。見に覚えのない危険物が大量に送られてきたり、テロリストと目されてFBIに身柄を拘束されたり・・・ そして誰とも知らぬ女性から、携帯を通じて送られてくる様々な指令。「自由の身になりたかったら、言う事を聞け」
命の危険を感じて「彼女」の言うなりになるしかないジェリー。果たして彼は亡き兄弟の遺志を継いで、南を甲子園に連れて行くことができるのか・・・・

以下はチョイバレしております。これから見ようかという方は用心しつつご覧ください。
この作品、特に突出したところはありませんでしたが、実にスピルバーグの特徴のよく出たSFスリラーとなってました。それで今回はスピルバーグ作品にありがちな傾向について・・・・ ん? これよく見たらスピさんは「製作総指揮」で監督は別の人じゃないですか!!

・・・・・

ま、いいや。今回はこのネタでいくと決めちゃったので、このまま強引に押し切ります! DJカルーセル? そんなヤツァ知らん!(なんて横暴なshock

で、スピルバーグ・スリラー、略してスピラーの特徴ですが

①モンスターが非人間的というか、感情がない
モンスターにも色々あり、カワイそうなトラウマがあったり、人間に近かったり、それなりに喜怒哀楽があるヤツも少なくありませんが、基本的にスピラーでは人の情けは通用しません。
ジョーズに恐竜にトリポッド・・・ 連中が人を襲う動機は、もっぱら食欲やプログラムなどで、実に機械的なものである場合がほとんどです。
例外は『激突!』の運転手でしょうか。彼は一応人間なようなので。しかしこの作品において「モンスター」の表情は一切出てこないので、やはり非人間的な不気味さを強く感じたのを覚えています。

②細かいことはあんまり考えてない
スピさんの長所は、「こういうのがやりたい!」というのがはっきりわかるところにあると思います。『ジョーズ』だったら「巨大ザメ!」 『ジュラシック・パーク』だったら「恐竜!」という具合に。
ただはっきりしてるのはいいんですけど、その題材を扱うことだけで満足してしまって、全体のテンポとか、ストーリーの矛盾にはあんまり気をつかってないような(笑)

③あとはひかない・残さない
一応モンスターを倒しても、新たなる災厄を暗示したり、「実はまだ生きてたりして・・・・」ということを匂わせて終るホラーは少なくありません。というか、ホラーの90%にはこの公式があてはまるものと思われます(当店調べ)。
しかしスピラーに限ってはそういうことはまず無いと言っていいでしょう。その作品に登場する脅威は、その中でキッチリ片がつきます。何も心配することはありません。「これでめでたしめでたし。ああよかった」ということで幕を閉じます。こういう作品って、後味がスッキリしてて非常に気持ちいいんですけど、反面あっという間に記憶から消えてしまうんですよね~ むずかしいもんです。

かわいそうだからカルーソ監督についても少し書いておきます。この監督はこの前にヒッチコックの『裏窓』を意識した(というか、パクったの?)『ディスタービア』という作品を撮っています。暇人が退屈なもんだから、ついつい隣をのぞいているうちに・・・・というアレです。この『イーグル・アイ』においても、「こっそり見ている」的な描写がふんだんにありました。つまり「のぞき(スリラー)専門」という認識でいいですね? 答えは聞いてません。

一応はスピルバーグ印ということで、まずまずの興奮、スリルは保証します。ただ斬新さや派手なインパクトは期待しない方がいいでしょう。

この映画で誉めたいのは予告編ですね。最近ストーリーの終わり近くまでていねいに見せてくれるangryannoy親切なトレーラーが多い中で、この映画の予告は本当にお話の最初の方しか見せていませんでした。それでいて客の期待をあおるだけの効果も十分にありました。他の皆さんもこれどうぞ参考にしてくださいね!

20070818181134それにしてもシャイア・ラブーフ君は一年の間にずいぶんたくましくなってしまったな・・・・ 『トランスフォーマー』でパンツ一丁でオタオタしていた姿が懐かしい。(たぶん)来年の『トランスフォーマー2』では、久しぶりにへなちょこぶりを見せてくれるんじゃないかと密かに期待してるんですが。


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Comments

お邪魔します♪
『占星術殺人事件』読みました!!
いや~~~昨日は久しぶりに読書できそうな気配だったので、ちょこっと読み始めたのですが、、、一気読みです。面白かったです!!感想を書くのは時間がかかりそうですが(汗)、、、面白かったので書きたいな♪
御手洗シリーズで他にオススメがあったら教えて下さいね!

で、、、映画ですが、この映画は評判がよろしくないようですね~
ヤバイなぁ~私は今年観た映画の中でかなりの上位なんだけど、、、去年に引き続き、今年のランキングもミーハー根性を晒しそうです(汗)
どこかで観た映画って感じはありましたし、声の正体もガックリきたのですが、、、何も考えさせないスピード感に引き込まれて、本当に何も考えないで観ちゃった♪便利な観客でしょ?(笑)

Posted by: 由香 | November 17, 2008 at 10:43 AM

いやぁ,スピラー分析,面白かったです。
こうやって振り返ってみると,ほんとそうですね~
一番好きな特徴は③の「あとはひかない・残さない」って点かな。
ヒューマンものは後をひきまくるのが好みなんですが
アクションはすかっと終わるのがやっぱいいですね。
この手はストレス解消に観てるんですから,悶々としたくないですし。
要するにスピは少年みたいなところのもあるんでしょうな~。
そこんとこ,よく理解してあげて,
細かいつっこみはしないでおこうと思ってます。彼のこの手の作品に関しては。
ところで「トランスフォーマー2」ができるんですか(知らんかった)
またあのへなちょこシャイアが見れるんですね~,楽しみ。

Posted by: なな | November 17, 2008 at 08:40 PM

>由香さま

お返しありがとうございますhappy01
『占星術殺人事件』読んでくださったんですね! 大変うれしいです!
あんだけ考えに考えまくった犯人の名が、あっさり「○○だよ」と告げられるところに衝撃を受けたものでした
御手洗シリーズは大体おすすめですが、特に読んで欲しいのはその前日譚となる『異邦の騎士』ですね。あとノンシリーズでは『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』がおすすめです
レビュー待ってますよー(笑)

>ヤバイなぁ~私は今年観た映画の中でかなりの上位なんだけど、、、

なんのなんの。わたしなんか今年の第二位がいまんとこ『ジャンパー』ですから! 負けてませんよ!(何をよ) どんなときもどんなときもぼくがぼくらしくあるためにすきなものはすきといえるきもちだきしめてたいですよね!
ちなみに一位は・・・もっとすごいよ?


Posted by: SGA屋伍一 | November 18, 2008 at 02:04 PM

>ななさま

お返しありがとうございますhappy01 「スピラー分析」かなーり強引でしたが、賛同いただきこちらもありがとうございますcoldsweats01

たまにアクション・ホラーで「主人公があっさり死んでエンド」というのありますよね。わたしはああいうのが大変嫌いです。なんのためにこれまで二時間必死に生き延びてきたんだと(笑)

>細かいつっこみはしないでおこうと思ってます。彼のこの手の作品に関しては。

同感です。ただ『宇宙戦争』に限ってはウン万年前から地球をリサーチしていたわりには肝心のことを調べていなかった宇宙人さんに、呆れて空いた口がふさがりませんでした。あと『マイノリティ・リポート』も・・・・
は!? いかんいかん! 寛容な心で!

>ところで「トランスフォーマー2」ができるんですか(知らんかった)

順当にいけば米国では来年夏に公開される予定です。すでに人間部分は撮り終え、あとはCGを追加するのみだとか。ちなみに副題は『リベンジ・オブ・ザ・フォールン』といいます
ななさん向きの映画ではない気がするんですけど、やっぱシャイアくん目当てでしょうか(笑)

Posted by: SGA屋伍一 | November 18, 2008 at 02:44 PM

こんにちはっす
訪問ありがとやんした。(o・ω・)ノ))sun
すっかりスピルバーグ作品として宣伝に力を入れてますもんねぇ
それだけ、スピルバーグというブランドが確立してるってことかしらー
それはそれで凄いなぁ、なんて。crown

「スピラー分析」興味深く読ませて頂きやんした。
スピさんの映画は、とにかくインパクトの強いものが多いんだけど。
最近の私は、スピさんは社会派ムービーが印象に残ります。
なんてーことを言うと、優等生みたいでアレですけど。
『シンドラーのリスト』は、お気に入りでっす。
『ミュンヘン』よりも余りヒットしなかった『アミスタッド』が好きだったりするっす。

シャイア君、何か風格が増しましたね
褒め過ぎでしょか、いんや私には印象的でした。
あの普通っぽいキャラがいいのかもしれません。

Posted by: となひょう | November 20, 2008 at 09:01 PM

>となひょうさま

お返しありがとうございますhappy01

わたしの世代は子供のころに『E.T』があったもんですから、「スピルバーグはすごい!」というのが心の中に刷り込まれてるんですよね(笑)
ウィキの方で「製作総指揮」ってどんな立場なのか調べてみたんですが、作品によってかなーり関わり方の違う、あいまいなポジションのようです

わたしも『シンドラー』は感動しましたですよ。あんだけがんばってるのに「もっと救えたのに」と泣き崩れるシンさんにもらい泣きしましたです
『プライベート・ライアン』もすごかったですね
あと見たのは『ミュンヘン』ですが、これは打ち切りになったドラマの総集編みたいな映画でしたね~(笑)

>シャイアくん

「普通っぽい」か。なるほど。たしかにその辺にいそうなアンちゃんですよね(そうか?) でも今回はここぞというとこではちゃんとヒーローしていてかっこよかったです

Posted by: SGA屋伍一 | November 21, 2008 at 08:09 AM

SGAさん、コメントありがとうございました!
お返事がまた遅れまくってしまってごめんなさい(;ω;)

スピさんはあくまでも製作総指揮であって監督ではないのに、
すっかりスピさん監督の映画っぽく宣伝されていますね。
観に行こうかどうしようか悩んだ映画だったけど、
「スピさんだし、いちおう行っとくか」で観に行ったもんなぁ。
まんまとはめられた?coldsweats01

じゅうぶん楽しく観たんですけど、
時間が経つにつれあっという間に興奮は冷め・・・
記憶は薄れていき・・・
なんだかやる気のない感想をUPしてしまいました。
敬愛するスピさんに申し訳ないわ。あ、カルーソさんにも。

全然関係ないけど・・・上の方で、由香さんが御手洗シリーズのお話をなさっている。
私も大好きですheart御手洗シリーズ。
最近「魔神の遊戯」の文庫本を見つけ、ふと懐かしくなり読み始めたところです。
石岡君とのほとんどコントのようなやりとりを、
ケラケラ笑いながら読んでた頃が懐かしい。

Posted by: kenko | November 25, 2008 at 04:51 PM

>kenkoさま

こんばんは。忙しい時はお返しなんて放置でかまいませんよー
年末ですからね。そろそろ師も走り出すでしょう。kenkoさまもお体に気を付けつつ励まれてください

>すっかりスピさん監督の映画っぽく宣伝されていますね。

だまされました(笑)。ただ「あの『ディスタービア』のD.J.カルーソが!」と宣伝しても客は呼べないでしょうね~
考えてみりゃこないだ『インディ』撮ったばっかりだし、こんなに立て続けに大作作ったらさすがにスピさんでも死んじゃうでしょう
まあお弟子さんが監督したにしては、なかなかよくできていたと思います。さすがにインパクトや趣味の悪さでは師匠にはかないませんけど

>『魔神の遊戯』

わたしも読みましたよ! これは御手洗シリーズの中ではかなりの異色作ですよね。「島田先生もこんな手を使うんだ」と驚かされました
置き去りにされた石岡氏、最初は気の毒でしたけど、最近は歳の離れた美少女にメロメロのようなので、どうでもよくなりました(笑)
懐かしい気分にひたりたいのでしたら、『ロシア軍艦幽霊事件』がおすすめです。もう読んじゃったかな?

Posted by: SGA屋伍一 | November 26, 2008 at 06:20 PM

『ロシア軍艦幽霊事件』

読みました!でも内容はほとんど忘れちゃった。。。
「魔神の遊戯」はまだ半分くらいしか読んでないんですよ。
「こんな手」ってどんな手なんだろう・・・
なんとなく脱力の予感がsweat02

石岡君て、最近美少女にメロメロなんでしたっけ?
龍臥亭の美少女だっけ?
「占星術」と「斜め屋敷」は別格ですが、
いちばん気に入ってるのは「暗闇坂の人喰いの木」です。
そういえばなんとかレオナさんは最近どうしてるのかなぁ。

Posted by: kenko | November 27, 2008 at 02:51 PM

>kenkoさま

気を取り直して(笑) こちらにもコメントありがとうございますcoldsweats01

>『ロシア軍艦幽霊事件』

アナスタシア皇女の謎に、なぜか芦ノ湖がからむお話ですよ~
わたしゃあの話がけっこう好きでして。長編というより、中篇程度の長さだったから忘れちゃったんでしょうか

>なんとなく脱力の予感が

いや、ミステリーとしてはなかなかよくまとまってるんですよ。久々に『このミステリーはすごい!』でも評判高かったし。ただ御手洗シリーズ独特の哀愁というか情感がちと薄味だったかなあ

>石岡君て、最近美少女にメロメロなんでしたっけ?
龍臥亭の美少女だっけ?

そうです。犬坊里美ちゃん。この子のスピンオフまで出来てた・・・

自分は初期の御手洗シリーズはどれも平等に好きですけど、『水晶のピラミッド』『アトポス』あたりが思い出深いかなあ

>レオナさん

この人も『ハリウッド・サーティフィケイト』というスピンオフがあって、その後・・・どうなったんだろ?

Posted by: SGA屋伍一 | November 28, 2008 at 08:33 AM

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