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October 31, 2008

あつ姫じゃ~っ!! ~大河ドラマ『篤姫』より⑭ 維新の王子様の巻

あつ姫 「あつ姫じゃ~ッ!!」
小松 「小松帯刀です」
西郷 「西郷吉之助にごわはんど」
あつ姫 「あれ? 久しぶりに基本メンバーに戻ったか? あたしの千秋先輩は?」
西郷 「ああ、彼なら今頃暗殺されとるころでごわす」
あつ姫 「ナンだって~!!shock こうしちゃいられない、すぐ助けに行かなくちゃ!」
小松 「無駄だと思いますよ。歴史がそうなってますから」
あつ姫 「そんな・・・ ひどい! 翔太くんがいなくなった今、彼まで逝ってしまったらこの番組からイケメンが消えてしまうじゃない!」
西郷 「おいどんがいるではないでごわ(剣光thunder) あぎゃ!shock
あつ姫 「おれは冗談が嫌いだ・・・ 一体あたしのリョーマさまを殺ったヤツは誰? 絶対見つけ出して、とっちめてやらなきゃ!」
小松 「そうですねー ヒマだし龍馬暗殺犯でも推理してみましょうか。まず考えられるのは新選組!の誰かですね」
あつ姫 「『誰か』ってあいまいだなあ。根拠は?」
小松 「確率の問題ですね。連中は怪しいと思った連中はブルドーザー式に抹殺してますから。彼らだったら誰を殺っててもおかしくない、みたいな」
あつ姫 「物騒なヤツラだな・・・ そういえばあたしの沖田くんの登場はいつ?」
西郷 「いや、さすがにもう出てこんでしょう」
あつ姫 「はあ・・・sad もうこの際居眠り磐音でもいいんだけど・・・」
小松 「二番目に考えられるのは佐々木只三郎さんです」
あつ姫 「だれそれ?」
西郷 「秘剣ツバメ返しで知られる佐々木小次郎の息子だそうでごわすよ」
あつ姫 「ええーっ!! ビックリ!!coldsweats02
小松 「時代が全然違うでしょ! いい加減なこと言わないでください! 佐々木さんは京都見廻組の隊長さんですよ!」
あつ姫 「ひまわり組って・・・ それはどこの幼稚園よ」
小松 「みまわり組です! まあ新選組がキャラ立ちまくりなせいで、いまひとつスポットの当たらないカワイソーな人たちですね。んで、佐々木さんは自分から『わたしが竜馬を殺りました』と告白してるんです」
あつ姫 「それってなんか怪しいなあ。ほら、誰も名乗り出ないことをいいことに、やってもいないのに自分の手柄にしちゃう人っているじゃない?」
小松 「手柄・・・・かな、これ」
西郷 「有名にはなれるでごわす」
小松 「いや、この人そんなにメジャーじゃないし。もう一つ考えられるのは薩摩藩から送られた刺客ですね。藩の思惑を越えて勝手に動くようになった竜馬が、邪魔になってきた、とか」
あつ姫 「ふーん ・・・・って何テメー他人事みてえに語ってんだよ!」
小松 「わたしは何も知りません( ̄Д ̄;; 知らないことになってるんです」
西郷 「ぐふふふふshadow
あつ姫 「黒い・・・・ てめえら腹の中まで真っ黒黒助だぜgawk
小松 「川原正敏さんの『修羅の刻』では中村半次郎が行ったことになってますね」
西郷 「必殺仕事人の中村主水なら知っちょりもすが」
小松 「しっかりしてくださいよ~ あなたの側近の一人じゃないですか!!」
西郷 「そんな番組に出てこないヤツのことまで覚えてられもはん!」
あつ姫 「ひでえ上司・・・ ねえ、ところで一体誰が犯人なのよ?」
小松 「正解は明後日八時の、このチャンネルで!」
あつ姫 「てめえ・・・ 一体どこの回しモンだgawk

ガラッ

坂本(血まみれで) 「こんばんは皆の衆!! 坂本龍馬ぜよ!」
あつ姫 「きゃ~千秋先輩!!heart04 ご無事でらしたのね!!」
坂本 「いや、もういけません。脳をやられてますきに!(ぴゅー) ただあの世に行く前に、ちょいと宣伝をしとかにゃいかんと思いまして」
小松 「宣伝?」
坂本 「みなさん! 2010年の大河ドラマはズバリ『龍馬伝』ですきに! ぜひ応援よろしく! それではアイルビーバックぜよ!」

ガタピシャ!

081031_183135西郷 「いや~ 最後まで慌しかおひとでごわしたのう」
小松 「『龍馬伝』・・・ ヒットしますかねえ?」
あつ姫 「そんなのし~らない♪」

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October 29, 2008

貫き止めぬ魂ぞ散りける 今石洋之 『劇場版天元突破グレンラガン 紅蓮編』二回目

081029_192404先日『劇場版グレンラガン』二回目を見てきましたので、今度はネタバレ全開でレビュー行ってみます。一回目はコチラ

・いきなりアート魂全開のアバンタイトル。テレビ版では見なかった少年→青年は恐らく螺旋王の若かりしころかと。ロボット群の中にマジンガー・ゲッターみたいなのがいるのはご愛嬌 「なぜ戦う なぜ殺す」 そりゃイデオン

・「毎日毎日穴を掘る たくさん掘れば村長は喜んでオレにブタモグラのステーキを食わしてくれる。ステーキのために掘るのかって? それも違うよ。 ・・・・・宝物を見つけるときだってある」
本放送の時から心をガッとつかまれた冒頭のモノローグ

・「無理を通して道理をけっとばすんだよ!」
シモン&カミナの初陣。泣きながらつんのめってゴロゴロころがっていくラガンが愉快でたまらない
敵ガンメンを粉砕しつつ彼らが地上に出た瞬間、わたしはシモンと一体になっていたと思う

・第二パート。グレンに乗り込んだはいいものの、思うように動かせないカミナ。焦る彼の眼前に、野ざらしになったドクロが映し出される
・・・恐らくカミナは自分がここで生き延びたとしても、そう遠くない将来戦いの中で散るであろうことを予感したのだと思う。それでも前に進むことを決意した時、異形の巨人はカミナのものとなった
そして必殺キャノンボールアタック
「無茶苦茶なんですけどッ!」 無茶苦茶ですね

・第三パート。ヴィラル登場。横一線に切り裂かれた後、ざざーっと草が散らばっていく絵が美しい
「ほらよ、合体だ」
「(キタンへ)お前誰だっけ?」と並んで一番劇場が沸いたシーンです

・インタールード。やはりここが一番今回苦しかった部分か・・・ あと一時間あれば・・・ 
夜空にコアドリルを掲げてにっこり微笑むシモン。これ、テレビ版OPのラストカットだったんだよねえ。憎い

・第四パート前半。グレンラガンをはたいたりつまみあげたりするダイガンザンのアクションが愉快。後の「投擲~」のシーンも笑った。このメカ、『ザブングル』のアイアンギアーが元ネタだと思う

・第四パート後半。「お前が迷った時はいつだって、オレが殴りにきてやるからよ!」 大事な言葉を相棒に告げた後、男は星となる。血反吐を吐きながら「オチオチ寝てもらんねえか・・・」とつぶやくシーンは、涙なくしては見れない

・ここからお話は一気に最後までノンストップ。「アニキは絶対に逃げなかった!」 自暴自棄になったシモンを拒絶したグレンラガンは、盛大なゲロを吐く。ロボットがどうやってゲロを? それはご自分の目でお確かめください

・転落した崖の下で二アと出会うシモン。長い間降り続いていた雨がやむ、象徴的なシーン。だがシモンの苦悩はまだ続く

・「二アは渡さない!」 中天に浮かぶシュザックの表面を、傷だらけになって這い上がるシモン。守らなければならないものがあることに気づいた時、少年は再び拳を握って立ち上がる
一度目・二度目とも個人的に一番乱れたシーン。「親に捨てられた」二アが、自分を必死になって助けようとするシモンを認めたとき、一体どんな気持ちがしただろう。思い出しただけで鼻水が吹き出ますcrying

・驚愕の四天王合体形態。これは劇場版オリジナルなので、もしかしたら今回一番の目玉かも・・・・

・「戦いは続くのですね」
てっきりテッペリン攻防戦まで行くのかと思ったら、ここで唐突に幕。ロシウの顔がUPになるのは次回への伏線か
しかしここで「続く」ということは、次回はいきなり第二部クライマックスから始まるわけで、相当ハイテンションな代物になりそう


081029_192517自分的には今年のナンバー1というだけでなく、ここ四年間の中で一番のめりこんだ映画作品。お金がなくても、女にもてなくても、将来性ゼロでも、これさえあれば生きていける気がします(イタすぎ)

『螺巌編』は来年五月公開。心して待ちます。


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October 28, 2008

適当掲示板72&我が愛しの絶版本

ようやく涼しくなってきたこのごろ、みなさまいかがお過ごしでしょうか。当ブログに関するご意見ご感想そのほかございましたら、こちらに書き込んでやってください

さて、読書の秋でございますね。最近本の整理をしているのですが、いろいろ昔のなつかしー本など出てきました。今回はその中でも現在入手しにくいものでもさくさくっと紹介してみることにいたします。

20070512134531まずは定番のアメコミから。以前にも紹介したウォッチメン日本語版。冷戦の時代を舞台にヒーローたちの暗闘を描いた「アメコミの最高傑作」との呼び声も高い作品です。当事でさえ4千円しましたけど、いまアマゾンで中古品見たら3万円の値が付いてた。すげーwobbly
以前映画化の話があったとき、ジャイヴさんから復刊されかけたのですが、映画化がポシャると同時にそっちの話もなかったことに。時は流れて今度こそ映画化が実現しそうな雰囲気だったんですが、権利問題で訴えられて、またもや難航している模様。つくづく呪われてるよな、この企画。


20060509180104半端な画像ですいませんが、二冊目は右寄りに写ってる山田風太郎の『忍者黒白草紙』。『天保忍法帖』を改題したご存知忍法帖の一作。怒涛の山風復刊ブームの時でさえ見送られた(笑)、いわくつきの作品です。よく『忍法双頭の鷲』と並んで「忍法帖ワースト長編」と言われてますが、天保という時代に興味あるひとならまず面白く読めるんじゃないでしょうか。驚くべき事に『ナポレオン 獅子の時代』などで知られる長谷川哲也氏が、現在ウェブコミックでこちらのコミカライズを熱烈連載中。長谷川さん・・・ あんたもマニアやねえ。


20060521212651お次は手塚治虫文化賞受賞作『風雲児たち』のみなもと太郎先生の『向こう傷のチョンボ』と『学園無頼帖』
一昨年行われた「みなもと太郎と語る会」の際、先生がご自分の蔵からどどーんとビンゴ景品を持ってきてくださりまして、その中から引き当てた二冊。
二つとも「若木書房」という出版社の「コミックメイト」というレーベルから出てるんですが、この会社、まだあんのかしら。


20060414212536さらに行きます。社会思想社の教養文庫という大層な名前のレーベルから出ていた、夢野久作先生の『爆弾太平記』。
実は表題作は全体の三分の一くらいで、あとはほとんど『犬神博士』という中篇が占めております。
この社会思想社もいまは消滅しております。巻末を見ますとほかに「小栗虫太郎全集」「香山滋全集」「山田風太郎傑作選」なんてのを出していた模様。どこが「教養」文庫だよ(笑)。こんだけマニアックな本ばっかり出してたら、そりゃあ潰れもするでしょうな。


081028_122616お次は石ノ森章太郎先生が、幾つかの少年誌にて連載された『リュウの道』『原始少年リュウ』『番長惑星』の『リュウ三部作』。各作品に直接の関わりはなく、リュウという似たルックスの少年が、それぞれ未来・原始時代・パラレルワールドで活躍するお話。「第4作」的な『ギルガメッシュ』という作品もあります。
画像は竹書房が共通デザインで出してくれた文庫版。現在絶版となっておりますが、ネット古書店などを探せば比較的容易に入手できるはず。わたしが求めた三部セットは「日焼け・タバコの匂いあり」ということで若干お安くなってました。


081028_123542今度はぐっと渋系の作品を。フィンランドの作家が書いた古代エジプトの物語『エジプト人』(まんま)。エジプトの宗教改革の時代を舞台に、ミイラ医師シヌヘ(・・・・)の半生を描いた作品。画像は今から20年ほど前に、角川さんが復刊フェアの際に出してくれたものです(全三冊)。
特に覚えているのはシヌへが悪い女にだまされてしまったせいで、命より大事な埋葬代を失ってしまったにも関わらず、「お前はわたしたちの誇り」とご両親が手紙で述べるくだり。「親ってありがたいな」と思いました。


081028_123653どんどん行きます。横田順彌氏が明治期のへんてこな本を研究した『日本SFこてん古典』。どうですか。この読者をなめくさったタイトル。しかしそれとは裏腹に、中身はなかなか資料的に価値の高いものとなっております。夢野久作や平賀源内の『風流志道軒伝』などはこの本で教えてもらいました。理科の教科書と『太閤記』を融合させた『炭素太閤記』など、わけのわからん(でも面白い)珍品がたくさん紹介されています。


081028_123724こちらは「世界名作劇場」末期の傑作(あ、でも最近復活したんだっけ)、『ロミオの青い空』の原作『黒い兄弟』。煙突掃除夫としてミラノに売り飛ばされた少年の、冒険と友情の物語。ちなみに原作では主人公の名はロミオではなく、ジョルジョとなっております。
画像は福武文庫版ゆえ、いまでは絶版となっておりますが、あすなろ書房版だったら普通にオンライン等で入手できるかも。


081028_123233こんなのまで出てきました(笑)。以前ハヤカワ文庫より出ていた『超人ハルク対スパイダーマン』。表紙から見事なまでのB級臭が漂っております。値段も見事に百円coldsweats01
てゆーかこの本まだ読んでなかった・・・ なんか読まずとも持ってるだけで安心できるような、そんな本ですね。わたしにとっては。


書棚をさらすとゆーことは、そのままその人の人格を表すことらしいです。・・・・ろくなもんじゃないですね。
それではみなさん、また次回。

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October 26, 2008

集まれスーパーヒーロー マーヴルコミックス 『アヴェンジャーズ』

081026_183859今回はいきなり映画『インクレディブル・ハルク』と『アイアンマン』のエンドロール後をばらしています。これから見ようかという人は避難するか、ちょっと飛ばし読みしてください。


いいかな?
『ハルク』のラスト、酒場で飲んだくれてるロス将軍に、アイアンマンことトニー・スタークが近づきます。「我々はチームを作っている・・・」
一方『アイアンマン』では、記者会見をかっこよく決めてルンルン気分(死語)のトニーを、ニック・フューリーと名乗る男が待ち受けます。「超人は自分ひとりだと思っていないか?」「アヴェンジャーズへようこそ!」
これ、本国での公開順を考えると、本当は「アヴェンジャーズへようこそ」→「我々はチームを作っている」の順番が正しい。ともあれ、このエンドを見て「やった! 待ってたぜ!」と喜べるのは、日本ではごくごくわずかな人だけでしょう。それで今回はこのアヴェンジャーズとはなんぞや?ということを、映画化の予定とからめつつご説明します。ちなみに98年に製作されたレイフ・ファインズ主演のスパイ映画は、何の関わりもありません。

アヴェンジャーズの誕生は今から40年以上前(最近こればっかし・・・)、劇中では十五年くらい前でしょうか。北欧の邪神ロキ(まんま)に操られたハルクが暴走するという事件が発生。まーこの人はいつも暴走してるんですけど。
この事態を、ご存知アイアンマンと、ロキの兄の雷神ソー(まんま)、さらに縮小能力を身に着けたアントマン&ワスプのコンビが力をあわせて解決します。一件が片付いたあとも、一同はこれからも協力して戦うことを決意し、ここにアヴェンジャーズが結成されたのでした。
しかし、二号目で早くもハルクが脱退(笑)。大体なんでこんな怪獣をチームに入れようと思ったのか、その辺が謎です。その代わり、アベンジャーズは第4号で、北極海から氷漬けのキャプテン・アメリカ(通称キャップ)を発見。彼は第二次大戦中政府により開発された「超人兵士」でしたが、終戦間際敵の急襲にあい、長らく行方不明となっていたのでした。生ける伝説を目の当たりにしたアヴェンジャーズは、キャップにリーダーになってくれと懇願。こうして、アヴェンジャーズはようやく本格的に始動することになります。

メンバーのうち、キャップ、ソー、アイアンマンはそれぞれ別の作品で主役を張っているため、「ビッグ3」とも呼ばれています。そのほかにも本当にたくさんのメンバーが40年の間に加入したり、脱退したり、行方不明になったり、死んだり、生き返ったりを繰り返してきました。
一応主要なメンバーをもう少しあげておきますと、もともと悪者だった弓矢の達人ホークアイ、やはり元悪者で、マグニートーの子供でもあるクイックシルバー&スカーレットウィッチ、悪のロボットウルトロンに作られた(悪ばっかし)アンドロイドのヴィジョンなどがいます。

一時期は西海岸に分家ができるほど羽振りがよかったアヴェンジャーズですが、90年代に入ると「アイアンマンとキャップが喧嘩別れする」という展開がよくなかったのか、部数がだんだん伸び悩んできます。そこでマーヴルは96年に『ヒーローズ・リボーン』というプロジェクトを立ち上げ、メンバーをまるごと異世界に転生&新生させることにします。しかしこのプロジェクト、正直成功したとは言いがたいものでした。

業を煮やした?マーヴルは2004年「アヴェンジャーズ ディスアッセンブルド」というエピソードで、メンバーのほとんどを死亡させるという暴挙に出ますshock。生き残ったキャップは人気回復、じゃなくてチーム存続のため、スパイダーマンやウルヴァリンといった超人気キャラをメンバーに引き抜き、どうにかアヴェンジャーズを再結成します。

これでひとまず安心だ、と思いきや、今度は「シビル・ウォー」事件が勃発。一部の若手ヒーローの不手際により起きた大惨事をきっかけに、世論はヒーローたちを猛バッシング。これを受けてアイアンマン=トニー・スタークは「ヒーローたちは全員素顔を明かして、政府の指揮下に入るべきだ」ということを提唱します。しかしその意見に賛同しないヒーローも当然数多くおり、アヴェンジャーズも政府側のマイティ・アヴェンジャーズと、反政府側のシークレット(ニュー)・アヴェンジャーズに分裂。「キャップが暗殺される」という悲劇も起き、両チームの対立は深刻なものとなってしまいます。さらに年少の超人たちが勝手に「ヤング・アヴェンジャーズ」を結成したり、異世界ではほぼ同一の「アルティメッツ」というチームが存在したり・・・・ さすがに頭がくらくらしてきましたwobbly ただ映画版のニック・フューリーが黒人なのは、この『アルティメッツ』版を意識してるのかもしれません。

さて、現在マーヴルはこの『アヴェンジャーズ』の劇場版を企画中。当初の予定は今年2008年、二ヶ月おきに『アイアンマン』『ハルク』『ソー』を連続公開。そしておいおい『アントマン』『キャプテン・アメリカ』『アヴェンジャーズ』を作っていく、というものでした。しかしこないだ起きた脚本家ストライキにより、早くも計画は変更を余儀なくされます。
変更された最新の予定は次の通り(公開月は本国でのもの)。まず2009年はまるまるお休み。・・・・・脚本家ア!! うがうああ!!
2010年は5月に『アイアンマン2』、7月に『ソー』
2011年は5月に『キャプテン・アメリカ』、7月に『アヴェンジャーズ』
そして恐らくこのあとに『アイアンマン3』・・・となります(http://www.varietyjapan.com/news/business/2k1u7d00000dgf9n.html)

『アントマン』がいつの間にか消えてしまい、代わりに『アイアンマン2』があがっています。まああんまり当たる話とも思えないので、賢明でしょう。あるいは単にまだ検討中なのか。

081026_183957ただ問題なのは真のリーダーであるキャップが、コミックでは現在熱烈死亡中であるということ。ひょっとすると映画化にあわせて、壮大な復活劇でも展開しようかというハラなのかもしれません。

2011年は『スパイダーマン4』もありますし、アメコミ的にすごい年になりそう。その時、ぼくは一体幾つになってるんだろう?
・・・・考えたくもねえgawk

画像は上がソー、下がキャップです。

(追記。2009年4月現在、アヴェンジャーズ・プロジェクトの予定は次のように変更されました

「マイティ・ソー」     旧/2010年7月16日 → 新公開日 2011年6月17日
「キャプテン・アメリカ」  旧/2011年5月6日 → 新公開日 2011年7月22日
「アヴェンジャーズ」     旧/2011年7月15日 → 新公開日 2012年5月4日

このままで行くと、さらなる延期もありそう・・・

「アイアンマン2」は変更なく、2010年5月7日全米公開のままです。
また「アントマン」の企画は「ホット・ファズ」のエドガー・ライト監督で、一応まだ生きている模様
さらに企画では「ソー」「キャプテン・アメリカ」「アヴェンジャーズ」のそれぞれの続編と「S.H.I.E.L.D.」という作品もあがってます・・・・)


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October 24, 2008

土曜マドリード劇場 ミロシュ・フォアマン 『宮廷画家ゴヤは見た』

081024_18192118世紀スペイン。宮廷で家政婦として働くことになったゴヤは、そこで王家の様々なスキャンダルを目撃する。王の乱交、王妃の不貞、ひきこもりの王女、非行に走る王子・・・ という内容ではございません。「18世紀スペイン」だけ本当です。

異端の疑いをかけられ、投獄された少女イネス。彼女に魅せられた不気味な神父ロレンソ。二人の運命の変転が、もっぱら高名な画家ゴヤの目を通して語られていきます。

「名画の数だけ、ドラマがある」(SGA屋伍一)

なんていい言葉なんだ!crying さすがオレ! つくづく自分の才能が恐ろしい!

・・・・・失礼しました。原題は「GOYA'S GHOSTS」。このタイトルから、今年初めに公開された『レンブラントの夜警』のゴヤ版のような話かと思いましたが、ちょいと違いました。『夜警』は一枚の絵に秘められた謎についてじっくりと迫るお話でしたが、こちらはタイトルにある『幽霊』については冒頭でちょこっと触れられるだけ。ゴヤはあくまで「目撃者」でしかなく、メインはロレンソとイネスの方。じゃあどうしてこんな題にしたのでしょう。絵の解説でも読めばわかるかな、と思い検索してみたんですが、出てくるのはこの映画に関連した記事ばっかし(笑) どうもこの絵、ゴヤさんの仕事の中でもかなりマイナーなほうみたいです。

聞いたところによるとパンフにはこんな説が書いてあるとか。「実際のゴヤは映画よりももっとしっちゃかめっちゃかな人物で、その非常識的な部分を『ロレンソ』というキャラクターとして表したのではないか。つまり幽霊とはゴヤの投影であるロレンソのことでは・・・」 

・・・・そんなん、映画見ただけじゃわかんないっすよー(笑)

わたしとしてではですね、冒頭でゴヤのアトリエに、ロレンソの肖像画、イネスをモデルにした絵、そしてこの『幽霊』が一緒においてあったことが、なんだかとてもしょーちょー的に思えました。『幽霊』の絵はこれから二人を見舞うであろう恐ろしい運命とか、スペインの暗部、あるいは人間の業なんかを表しているのでは・・・なんて勝手に考えておりましたよ。
またゴヤがあの絵を虐げられた人の恨みを込めて描いたのだとしたら、その絵をからかったために、イネスは呪われてしまったのかもしれません。そんなホラーチックなことを思ってしまうのは、ミロシュ監督の名作『アマデウス』をつい念頭に置いてしまうからなのか。

異端審問の様子が生々しいゆえか、この映画を宗教・信仰を批判したものとしてとらえる向きもあるようですが、わたしはそうは思いません。なぜなら民衆を虐げているのは、あとからやってくるナポレオンの解放軍もあまり変わりないから。要するに隠れてやってるか、おおっぴらにやってるかの違いです。
人は自分が正しいと信じて疑わないとき、そしてその手に権力があるとき、いくらでも残酷なことができる・・・ そういうことだと思います。ミロシュ監督のご両親はナチの収容所で殺されているそうなので、そうした背景も映画には反映されてるような気がしました。

081024_181956非情な運命と時代の荒波が通り過ぎたあとに、残るものとは果たして。

この「名画サスペンスシリーズ」(勝手に命名)、一昨年の『ダ・ヴィンチ・コード』からの流れなんでしょうかね。面白いので引き続き作っていってほしいです。

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October 22, 2008

少年鉄仮面伝説 谷口悟朗 『コードギアス 反逆のルルーシュR2』 ゼロ・レクイエム編

081022_183427第二次トウキョウ決戦において、最愛の妹を失ったルルーシュ。さらにいままでのたばかりが全部「黒の騎士団」にばれてしまい、絶体絶命の危機に追いやられる。「もう死んだってかまやしねー」とやけになったルルーシュだったが、義弟ロロの捨身の行動により命を拾う。
ロロの犠牲に心打たれたルルーシュは、積年の仇敵である父・皇帝シャルルとの決着をつけるべく、彼が訪れている神根島へ向かう。幸い状況が味方し、シャルルを葬り去ったルルーシュは、ギアスの力を用いて皇帝の座に収まる。だがそれは自ら作り上げた超合集国と、真っ向から対立することでもあった。富士の上空を舞台に、切って落とされる皇帝ルルーシュと、シュナイゼルおよび黒の騎士団との決戦。かつての友や、生きていたナナリーを敵に回してまで、世界の統一を図るルルーシュの真意はどこに?

一年の休止をはさみ、丸二年の間続いていた『コードギアス』も、先日とうとう幕となりました。まず最終回にいたるまでの展開があまりにも目まぐるしくて、主役二人の心境がわかりづらかったので、自分なりにまとめてみます。

ルルーシュのこれまでの行動は、全て妹であるナナリーのためでありました。そのナナリーを「失った」時、彼にとって残されたのは父への復讐心と、ナナリーが望んだ「優しい世界」の実現しかありませんでした。
一方スザクも望まなかったとはいえ大量虐殺の引き金をひいてしまったことから、「もはやどんな手段を用いてでも世界平和を実現しなければ」という思いに駆り立てられます。
ルルーシュがユフィを殺したのは本意ではなかった・・・ということにも気づいていたのでしょう。そんなこんなで、スザクはこれまでのわだかまりを捨て、ルルーシュと手を組むことにします。
その甲斐あってかすんなり皇帝の座もゲットしたルルーシュ。しかし最大の誤算はナナリーが実は生きていて、しかもシュナイゼルと意を共にしていたということでした。
ここでナナリーを思い切り突き放していたのには目が点になりました。決死の思いで決めた覚悟を、いまさら曲げるわけにはいかないということだったんでしょうか。あるいは、最終的にナナリーを救うために、仕方なく悪者を演じてみせたということだったのか。
とにもかくにも全ての敵に打ち勝ったルルーシュは、世界の恨みを一身に引き受けることになります。しかしそれは人々の思いを一つにするために、彼が望んだことだったのでした・・・・ ってまるでどこかのソレ○タル・ビー○ングみたいだなあcoldsweats01

わたしの予想はまたしても大ハズレでございました(笑)
まあ、みなさん思ったよりがんばってよく生き残ったなあと。昔の冨野監督だったら、まちがいなく全員惨死してたと思いますが。それにひきかえ肝心のルルーシュくんは・・・・ このお話が「神話」を意識していたのであれば、やはりその最後は「英雄の死」をもって閉じるのがふさわしいのかもしれません。
しかしわたしはどうにも納得がいきません(笑)。だって彼、C.Cに「ただ死ぬためだけに生きるなんて悲しすぎる!」なんて言ってませんでしたっけ? そのC.Cとの約束だって結局ほったらかし。まあこの少年、前から言ってることとやってることがてんでバラバラなキャラではありましたが。

そこでこんなん考えてみました。題して「ルル-シュが死んでないと思うこんだけの理由」。ネットでひろい集めたものとわたしの意見をまぜこぜにして列挙してみます。

・突進してくるスザクをわざと逃すジェレミア卿。さわやかな笑顔で「行け! 若者よ!」 幾ら主人の意を汲んで・・・とはいえ、普通はもう少し痛ましそうな顔をするんじゃないか?

・ルルーシュに触れた途端、ナナリーに彼の意識がなだれこんでくる描写。これってC.Cが持ってた能力じゃなかったかな? つまりもうC.Cは「魔女」としての力をルルーシュに受け継がせたのでは。そう考えると、「死ぬことのできる体にしてあげた」ということで、「殺した」・・・・約束を果たしたということもできるかも。大体脇キャラが何人もいっぺん死んで生き返っているのに、肝心の主人公がそれができんとはおかしくないか!?(ここまで来るとさすがに言いがかりだな・・・)

・ラストで意味ありげに「王の力はお前を孤独にする・・・ 少しばかり違っていたな、ルルーシュ」と問いかけるC.C。死んだルルーシュに、「わずかばかりの理解者を得た」という意味での発言だったのかもしれないけど、なんだかすぐそばの人間に言っているような!? さらに荷馬車を動かしている男は、その手の仕事をしているものにしちゃあ、やけにスラリとしているような!?

・二項目目と関連して。セカンドシーズンの「R2」という副題。これ、「R.R」とも読めるような・・・

081022_183445「何があっても生きることにしがみつく」ことを描いてきた谷口氏の作風からいっても、あの結末はそぐわないような気がします。そんなわけでわたしはあえて「ルルーシュは生きている」と考えることにしました。まあ一個人の妄想ということで読み流していただければ幸いです。

休止の間は本当にやきもきしましたが、『コードギアス 反逆のルルーシュ』、『R2』も含めて本当に楽しませていただきました。スタッフの皆様に心よりの賛辞を送ります。

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October 20, 2008

さよなら時間鉄道デンライナー 『劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン』

081020_174831あの激闘から4ヶ月・・・ 地球は平和を謳歌していた。しかし宇宙の彼方から白色彗星帝国が接近。人類は降伏か滅亡かを迫られる。かつて地球を救った野上良太郎とモモタロスたちは凍結されていたデンライナーを出動させ、彗星帝国に決死の戦いを挑む。だが戦いは熾烈を極め、イマジンたちは一人、また一人と倒れていく・・・ 

なんてストーリー想像しちゃうでしょ! このタイトルじゃ! 『クライマックス刑事』の感動?も冷めやらぬうちに、早くも『電王』がスクリーンに帰ってきました。つか、早すぎ! せめてもうあと半年待てなかったのか? ・・・まあ出来てしまったものは仕方ありません。それじゃ本当のあらすじから。

久しぶりに現代にやってきたデンライナーの面々。彼らは突如として「死郎」という謎の男と、彼に率いられたイマジンたちに襲われる。驚くべき事にその内の一体はかつての仲間、良太郎の体に憑依していた。苦戦するモモタロスたち。そんな彼らの前に、今度は未来からやってきた新たなる「電王」が現れる。

以降はネタバレ全開で行きます。これから見ようかという方は避難してください。ではダメだったところから。

・やはり死郎に関してもう少し説明が欲しかった・・・ なぜ彼はライダーパスを手に入れることが出来たのか? あの幽霊列車は一体どういう存在なのか? 「ファンタジーです」と言われてしまえばそれまでだけど・・・
あと「400年待った」と言ってたけど、時間を飛び越えていくわけにはいかなかったんだろうか?coldsweats01

・瀕死の重傷を負ったとみせて、実はなんでもなかったモモタロス。いや・・・ いいんだけどさ・・・ ここはあの紛らわしい予告編を怒りたい(笑)

・そのモモタロスたちが必死でやりあっている中、一向に姿を見せないジーク。スーアク不足だったんでしょうか。あとせっかくの劇場版なんだから巨大戦もやってほしかったですねえ


えーcoldsweats01、それでは気を取り直してよかったところを

・シリアス度満点のアバン・タイトル。入る小屋を間違えたか?と思った人、いっぱいいたんでは。つかこの始まり方、昨年の『THE NEXT』と良く似てる

・大口叩いてたわりに惨敗して帰ってきた幸太郎を、だれ一人として責めないイマジンたち。お前ら・・・ いつからそんなに大人になったんだ?

・で、必死で練習する幸太郎を見て、良太郎を思い浮かべるモモさん。細かい設定はうっちゃってもこういうことは忘れてない靖子さんが好きです。

・ゴーストイマジンにとりつかれた良太郎を懸命に説得するモモさん。「どうしてもダメならオレが止めてやる! だけどお前ももうちょっとねばれよ!」 ・・・・熱いぜspa

・ラストカット 「ありがとう、おじいちゃん」 あそこ、こないだ『翼竜展』で行ったばっかりだよ(笑) さすがにテレビ塔は違ってたけど。あとエンドロールの瓦版風のイラストは「泣けるで!」でしたねえcrying


見終わってまず思ったこと。はっきり言ってどの辺が「さらば」だったのかちっともわかりませんでした(笑)。もしかすると、「オレ的にはもうこれで本当に終わりにしたいんだよね」というプロデューサーの、魂の叫びだったのかもしれません。

081015_172009ただこの『さらば電王』、並みいる洋画勢を抑えて2週連続で週末興行収入第2位を獲得しておりますcoldsweats02 ここんとこ東宝さんに差をあけられてる東Aさんが、こんなドル箱をこのまま放っておくでしょうか(笑) 大体このタイトルが『ヤマト』を意識してるとしたら・・・ねえ。(冒頭のオマケからつっこまれてたしなあ・・・)

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October 19, 2008

パン太コニャン太 part16 

そのいち 電車でゴー

081018_19153920070414183752081018_191520 
 train

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そのに 電気でボン

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 thunder

 thunder
 
 thunder

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そのさん スキャンダル(もう8月の話ですが)

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 chick

 chick

 chick

 chick


そのよん 続スキャンダル ツッコミ編

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 ban

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 ban

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そのご ニャア少佐 「ガルマ死す」

081018_192140081018_192201081018_192250 
 cancer

 postoffice

 apple

 kissmark


そのろく おぼえていますか

081018_192333081018_192348 次
 
 回

 未

 定


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October 17, 2008

泡坂妻夫を語りたい 泡坂妻夫 『喜劇悲喜劇』

20070620200944毎度時代と逆行している小説コーナー。今回は先日デパートの古書市で見つけた泡坂妻夫氏のミステリー『喜劇悲喜劇』を紹介いたします。

妻に去られて以来、酒びたりになり、仕事もうまくいかないマジシャンの楓七郎。ある日彼のところへ久しぶりに出演の以来が来る。豪華客船ウコン号で行われるマジックショーのメンバーに選ばれたのだ。だが驚いた事にそのメンバーの中には、七郎の別れた妻、唄子も入っていた。ショーに向けてリハーサルが進む中、事件は起きた。道化師の「たんこぶ権太」が何者かにより殺害されたのだ。ところが興行主の床間亭馬琴は公演を行うために事件の隠蔽を図る。そして七郎はこれより前にもウコン号で殺人事件が起きていたことを知る・・・・

作者の泡坂妻夫氏は、田中芳樹や連城三紀彦といった才人を多く世に出した、伝説の雑誌『幻影城』の出身。その後島田荘司氏や岡嶋二人氏と並んで、70年代、80年代の本格ミステリを支えた方です。
その作風は、「まるで手品のようで」「機知と稚気に富む」。社会派的な問題提起や文学的な命題はうっちゃっといて、ただひたすら読者を驚かせること、楽しませることを至上としております。氏は自身アマチュアの奇術家なので、そういった趣味が作品にも反映されております。また奇術自体が作品のテーマとなることもしばしば。

例をあげるなら、新潮文庫より出ていた『生者と死者』(絶版・・・)。この本は何ページかごとに袋とじの体裁になっていて、そのままでもロマンチックな短編小説として読むことができます。ところが袋とじを開くとあら不思議、全く違ったユーモアミステリーへと早変わりしてしまいます。その前の作品である『しあわせの書』もミステリ小説であると同時に、そのまま手品の道具としても使える実に凝った作りになっています。こういうくだらないことに異常なまでの努力を注ぎ込む人が、わたしは大好きですcoldsweats01

この『喜劇悲喜劇』はなにが変わっているかというと、とにかく徹底して「回文」にこだわっているということ。まずタイトル、そして章題が全て「期待を抱き」「唄子が答う」「大敵が来ていた」というように、全て回文で作られています。ちなみに序章は「今しも喜劇」、終章は「奇劇も終い」となっておりますcoldsweats01
章題だけでなく登場人物も「たんこぶ権太」「瀬川博士」というように回文の名を持つ者が多数登場。そしてこういった名を持つ者が次々と殺害されていき、名前と事件にどのような関係があるのか・・・ということがメインの謎となっております。
また作中ではキャラクターによる回文談義もあり、「草の名は知らず珍し花の咲く」「キャラメル噛み噛みカルメラ焼き」などといった面白い例を幾つか教えてもらいました。

ただ残念ながらこの本も残念ながら絶版・・・ 氏のミステリはどれもハズレのない傑作ぞろいなのに、今となっては入手困難なものが多いのが歯がゆいです。
比較的手に入りやすいものは創元文庫から出ている最初期の三長編『11枚のとらんぷ』『乱れからくり』『湖底のまつり』、それに連作短編集『亜愛一郎』シリーズくらいでしょうか。特に『乱れからくり』は第31回日本推理作家協会賞を受賞した大傑作です。 あと上に挙げた『しあわせの書』もまだ辛うじて普通に買えるようです。

081017_192635デパートの古書市も、たまーにこういう掘り出しものが見つかるので侮れません。

回文に話を戻しますと、最長例は「力士出て 塩舐めなおし 出て仕切り」と聞いたのですが、ウィキを見るとさらに長い例が幾つか出ております。ご興味おありの方はのぞいてみてください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9E%E6%96%87

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October 15, 2008

必殺機織り人 ティムール・ベクマンベトフ  『ウォンテッド』

081015_171837ロシア出身のベクマンベドフ監督(いいにくい名前だ・・・)が、ハリウッドにて本格デビューを飾った一作。出遅れもいいとこですがレビューいってみます

毎日上司にどやされながら、さえない毎日を送っていたアンダーソン・・・じゃなくてウェズリーは、ある日トリニティー・・・じゃなくてアンジェリーな美女の銃撃戦に遭遇します。彼女に強引に連れて行かれた先には、モーフィアス・・・じゃなくてモーガン・フリーマンな男が待っていました。
「我々は中世から続く正義の暗殺組織フリーメーソン・・・じゃなくて『フラタニティ』だ。キミにはものすごい殺し屋の才能がある。我々と一緒に悪者を倒そう」
ちょい迷いながらも結局その誘いにのってしまうウェズリー。しかし彼を待っていたのは、ほとんど拷問みたいな猛烈なシゴキの毎日でした。果たして彼は一人前の必殺仕事人になれるのでしょうか。

嫌味のように引き合いに出しちゃいましたけど、話の出だしやスタイリッシュなアクションなど、そこかしこに『マトリックス』の影響が見られます。それは仕方ありません。なぜかといえば原作者自身が「マトリックスを意識しました」と言っているので(もっともあらすじを読んだ限りでは、映画はかなり違う話になってるようですが・・・)。わたしは他にも『蘇る金狼』や『カムイ伝』を思い出したりしてましたよ。

ここのところいろんな映画で情けない役ばかりやっている主演のマカポイくん。今回も前半はいつもよりさらに輪をかけてかっこ悪いですcoldsweats01 そのマカポイくん、「アクションのトレーニングがイヤでイヤで」と語っておられました。うーん、なんか役のイメージと似ていて嬉しい(笑) ただ文句こぼしながらも一応キッチリ体を作ってくるあたり、さすがにプロです。

見所はやはりサービス満点のバカアクションでしょうか。本当に爆笑一歩手前のありえなさです。しかし単にバカなだけでなく、色々と独自のアイデア・センスが光っております。
その一つが、フラタニティの得意とする「弾丸の軌道を曲げる」というテクニック。よくわかんなかったんですけど、あれは念力で曲げてるわけじゃないですよね? 銃をぶん回しながら撃つと、弾丸に変な回転がかかってカーブを描くという、そういう理屈なんでしょうか。

さて「『マトリックス』と似ている」と書きましたけど、ムード的にはやや異なります。『マトリックス』が空想の世界へわたしたちを飛び立たせてくれたのに対し、こちらは「ありえねー」お話を語りながら現実の厳しさを笑ゥセェルスマンのように「ドオオオン!!」と突きつけてくれます。
厳しい社会から「逃避したい」という願望。与えられた情報を鵜呑みにして右往左往する主人公。何が正義で何が悪なのか混沌とした世界。いざとなったらすぐに組織から切り捨てられてしまう個人。そしてラストのウェズリーの問いかけ・・・・ こういうシニカルな視線、普通のハリウッド作品にはあまり見受けられないような。
ブログを見回ったところ「スカッとした!」という意見が少なからずあったのですが、わたしはべト監督に「お前さん、本当にそれでええのんか?」と問われているようで辛かったです。いや、映画自体は大変面白かったんですが。
 
ただ、監督にはわたしも一言いってやりたいことがあります。あなたは一体ネズミさんたちの命をなんだと思ってるんですか!? 彼らだって一生懸命生きてるんですよ!? え? 人間の命? んー、そらー大事にしたほうがええんとちゃいますか?(問題発言)

081015_171903ちなみにいまはこんなオモチャがあって、素人さんでも簡単にタマが曲げられるそうです。これでキミもフラタニティの仲間入り? 甘い誘いにはくれぐれもご用心を。


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October 14, 2008

あつ姫じゃ~っ!! ~大河ドラマ『篤姫』より⑬ よみがえらない松田雄作伝説の巻

あつ姫 「あつ姫じゃ~っ!!」
小松 「小松帯刀です」
家茂 「ゴホッ 徳川家茂です」
あつ姫 「大丈夫、茂さん? プチ死相出てるわよ?」
家茂 「仕事は忙しい、攘夷派はやかましい、解散は近い、おまけにあなたとカズミが年がら年中バトルを繰り広げてたら、心労のあまり死相の一つも出ますよ!」
あつ姫 「まだ若いのにそれしきでへばってどーすんのよ! あなたのお父様はねえ、そりゃあもうワイルドでエネルギッシュな人だったんだから。たった一人で暴力団に殴りこみかけるなんてザラだったそうよ?」
家茂 「そりゃ映画の話でしょ! ウチの親父だってわりと早くに亡くなってますよ?」
小松 「辞世の句は『なんじゃあ、こりゃあ!』だったそうですね」
家茂 「そりゃドラマだ! とにかくこのままでは幕府が心配で死ぬに死ねん・・・」
小松 「ヨシノブ公がおられるから大丈夫ですよ」
家茂 「てゆーかあいつが滅亡の引き金を引くという話じゃねーか!! ゴホッゴホッ」
あつ姫 「確かにあの人、何考えてんだかよくわかんないわよねー 『新選組!』の時もそんな感じだったし。あーあ、せめてモックンだったらよかったのになー」
小松 「安心してください。強力な助っ人を用意しております。坂本くん、おいで」
坂本 「坂本竜馬ぜよ! こんわしがきたからにゃ、日本の未来はもう安心。この国の夜明けも近いぜよ!」
あつ姫 「きゃー! 超イケメン! 茂さん、アンタもうええわ。先輩! あつひめ、あなたの妻になりますheart01
家茂 「こ、このババアいいトシこきやがって・・・」
小松 「そういうわけです、上様。あとのことは我々に任せて、安心してあの世へ旅立ってください」
家茂 「そうか・・・ これでようやく肩の荷を降ろせそうだ・・・って勝手に殺すんじゃねー! まだこんなに若いのに死んでたまるかっつーの!」
小松 「んー、そんなセリフ、前にも誰か言ってたような・・・」

トゥルルルルルルルル(着信音)

あつ姫 「あつ姫じゃーッ!!」
家定 「ねえ、今ぼくのこと呼んだ? 呼んだよね? 今からそっちに行ってもい」
あつ姫 「(プチ)」
小松 「どこからだったんですか?」
あつ姫 「あの世から」
小松 「季節外れの怪談物語ですな。ガクブルshock
あつ姫 「さっきから聞いてりゃテメーのネタはいい加減古すぎなんだよ!」
家茂 「こんなギャグセンスのないヤツラに日本の未来は任せられない・・・ 誰か頼りになる者は・・・ おお! そうだ! カズミは!? カズミはどこにおる!?」
小松 「和宮さまでしたたら先ほど『イケメンパラダイスの同窓会で久々に羽根を伸ばしてくるから、居場所聞かれたら適当にごまかしといて。きゅーん! 小栗くーん!』と言って出かけられました。おっと、こいつは言っちゃあいけなかったんだcoldsweats01
あつ姫 「なによあの娘! 一人だけいい思いして許せない!」 
家茂 「小栗のやろう~! 裏切りやがったな!」
あつ姫 「上野介?」
小松 「いえ、おそらくF4つながりでしょう」
家茂 「ゆ、ゆ、ゆるせん・・・ ガクッ」
小松 「あら? ご臨終?」
あつ姫 「泣ける! 超感動! 最高視聴率はまたしてもイタダキね!」
081014_174414小松 「そんなわけでだいぶ残りも少なくなってきましたが、引き続き『篤姫』、とゆーか『あつ姫じゃ~ッ!!』をよろしくお願いいたします」
坂本 「日本の夜明けも近いぜよ!」
家茂 「木星には・・・いつ着くんですか・・・・」
あつ姫 「なんじゃあ、そりゃあ!?」
 
 

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October 10, 2008

アルマーニかアーマーか ジョン・ファブロー 『アイアンマン』

081010_125041♪そうだ 恐れないでお国のために
金と技術だけが友達さ
ああ アイアンマン やさぐれ社長
行け 会社のミス正すため

天才発明家にして巨大軍事企業のCEOであるトニー・スターク。彼は中東を視察中、テロ組織に襲撃され、彼らに拉致監禁される。辛くも脱出に成功したトニーだったが、何日も食事を与えられず苦しんだ経験は、彼にある決意を起こさせた。戦場では時として、「飢え」がもっとも強大な敵となる。そしてテロリストの攻撃にも負けない強力な武装・・・・ 何度も試行錯誤を繰り返した後、トニーは生まれ変わった。食べられる鋼鉄の男「アイアンパンマン」として!

・・・・原作は60年代から愛されているコミック。その誕生に関する経緯は、オリジナルにかなり忠実に作られていました。
主な変更点としては
・ベトナムが中東になってた
・インセン教授が若くなってた
・第1話ではさわやかナイスガイだったトニーが、最初からやさぐれてた
あと原作開始の時は「共産圏の敵からアメリカを守る!」みたいなムードが少なからずあったのですが、映画では「今の世界の混乱は、アメリカにも責任があるんじゃね?」ということをやんわりと主張しておりました。

アメコミ映画の醍醐味のひとつは「ヒーローの能力を観客に体感させる」というところにあります。その点ではこの『アイアンマン』、かなーり出色の出来でございました。
例えばアイアンマンが飛行しているシーン、重いものを着て飛んでいる、空気を切り裂いている、強烈なGが覆いかぶさってくる・・・ そういう感覚のひとつひとつが、実にダイレクトに伝わってきました。
その理由はCGが見事な点もさることながら、アーマーの開発に関するくだりが、とてもていねいに描かれているところにもあると思いました。恐らく観客はトニーに感情移入していくうちに、彼と一緒になって何度もふっとんだり、壁に激突したりしているはず。だからこそアイアンマンが初めて天空に向かって勢いよく飛んでいくシーンでは、「いやっほううう!!」と言葉にならないくらいのカタルシスを覚えるわけです。

アイアンマンのシュールなフェイス。コレがまた良い。最初見た多くの方たちは「なんかのっぺりしてるなー」という印象を抱くようです。しかしそののっぺり面が印象に反してすごくキレのいいアクションを見せたりと、なんでかメチャクチャかっこよく見えてくる。思えばウルトラマンも仮面ライダーも、あのデザイン画が最初に上がったとき、「超クール!」と思った人は少数派だったのではないでしょうか。しかしそれらが動き始めた途端、子供たちは彼らの姿に釘付けになりました。野暮ったいデザインだからこそ、それがいい動きをすると、二倍・三倍にもかっこよく見えてくる・・・・ 「野暮のパラドックス」とでも名づけましょうか。

外見だけでなく、中身のほうもかなり魅力的に描かれています。実はこのトニーというキャラ、原作では倣岸で怒りっぽくて情緒不安定でおまけに元アル中という設定のせいか、かなりアンチもいたりします(笑)
それが映画では大人の力強さと子供の無邪気さを併せ持つ、なかなかの好人物となっていました。
よくアメコミヒーローは「米国の象徴」と解釈されます。そういう側面も確かにあるとは思いますが、わたしが彼らに魅かれるのは、国と違って自分の戦いをだれにも強要しないからです。トニーも自らの過ちに気づいたとき、そのつぐないを会社や政府に押し付けたりはしませんでした。言い訳も泣き言も言わず、ただ一人黙々とやるべきことをやります。
やはり責任を取るというのは、「途中で丸投げ」とか「あなたとは違うんだ」とかそういうことではないと思います。「テメエのケツはテメエで拭く」(淑女の皆さん、失礼)・・・・そういうことではないでしょうか。問題はその贖罪の過程がやけに楽しそう、ということですね(笑)

ちなみにトニーを演じたロバート・ダウニー・ジュニア、「あと続編十数作はいける」とかおっしゃってたそうです。そんなに作れるわけねーだろ、とツッコミたくもなりますが、そのやる気は十分に評価してあげたいところ。やはり一度どん底を経験した方は言うことが違いますcoldsweats02
実際『アイアンマン2』は再来年5月公開を目指してすでに製作中。原作に準拠した内容であるならば、恐らく次はプレッシャーにさいなまれて酒びたりになるアイアンマンが描かれるはず。果たして泥酔時のアーマー使用は飲酒運転とみなされるのか?
081010_125150あるいはスターク・エンタープライズが兵器開発から手をひいたために、米国経済が大混乱。世界恐慌をふせぐために仕手戦に血道をあげるトニー・スターク、とか。アーマーの出番? うーん、あるんじゃないですか? ちょっとくらいは。

オマケ:YOU TUBEで「Iron Man - Theme Song 」で検索すると、今から40年前に作られたアニメ版のOPが見られます(20秒程度)

ちゃんと机に向かって仕事している社長さんが微笑ましい!

2011年に向けてコツコツと進行中の「アヴェンジャーズ・プロジェクト」に関しては、また項を改めまして・・・


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October 08, 2008

適当掲示板71&ニャンコ先生との対話 日本の夜明け編

いつものぞいてくださってるみなさま、まことにありがとうございます。ご意見ご感想そのほかございましたらこちらにどうぞ。

相変わらず先の見えない日本政界。その暗雲を断ち切るべく、あの師弟が帰ってきた!(来なくていい!)

Bbs201
またまた久方ぶりじゃの、SGAよ


最近の世の中はどうなっておる?


Bbs202
えーそうですね


日本の首相がまた変わりました
今度の方は麻生太郎さんです


Bbs205
ええっ!!


だってこないだ代わったばっかりじゃニャかったか!?


Bbs202
一年前を「こないだ」と言っていいのなら・・・・


そういうことになりますね


Bbs203
たしかアベちゃんも一年でやめちゃったよな。
最近の首相は任期が一年と決まっておるのかの?

それで麻生くんとやらはどんなヤツだったっけ


Bbs202
実は・・・
筋金入りのオタクさんという話で
ジャンプを毎週読むことを「義務」と言い放ち、
『ローゼンメイデン』とかいうマニアックな漫画まで愛読されてるとか


Bbs203
オタクが総理大臣・・・・

日本の未来もどうニャっちゃうんだろうなあ
他にはどんな話題があるんだ?


Bbs202
はあ・・・
中国で作られた粉ミルクに、
「メラミン」なる有害物質が混入していたことがわかり
大騒ぎになっちょりますね


Bbs23o1
めらみん・・・・


あのホクロの材料になるとかいうヤツか


Bbs204_2
師匠、そりゃ「メラニン」です


ん? そういや似たような話去年もしてたような・・・・


Bbs203
思い出した
『赤○』や『白い○人』が製造年月日をごまかしたとかいうので、話題になったんじゃった


「食」の分野でも一向に問題が減らニャいのー


Hpm45_2_thumb
師匠・・・ 
よくぞ覚えておられました・・・
ついでに教えてください!
日本の未来はいったいどうなってしまうのでしょう!?


Bbs21mon
そんなんわしゃ知らんよ


寝る!


Bbs204_2
(小声で)
チッ・・・


しょせんただのブタニャンコか・・・


Bbs205
こりゃSGA! 聞こえたぞ!
そうまで言うニャら教えてやる!
日本の首相とかけて、
「この道はいつか来た道」と解く!


Bbs202
日本の首相とかけて
「この道はいつか来た道」と解く・・・・


そのこころは?


Bbs23o1
♪ああ~ そうだろう~


(麻生太郎)


Bbs202


「ああ~ そうだよ~」じゃなかったでしたっけ?


Bbs205
細かいこと気にしニャい!!


べし!


次はまた一年後?


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October 06, 2008

ペプシじゃなく ましてやコカでもなく 山岸涼子 『舞姫テレプシコーラ』

081006_182559昨年の手塚治虫文化賞に輝いた山岸涼子氏の本格バレエ漫画。前々からいろんなとこで絶賛を聞いていて、「読んでみようかなー」と思っていたら先日畏友のしゅうさんが第1部全10巻を快く貸してくださいました。しゅうさん、いつもありがとうごぜえますm(_ _)m

それでは例によってあらすじから。篠原千花(チカ)と六花(ユキ)は、高名なバレリーナの母を持つ仲の良い姉妹。彼女たちも幼いころから母の厳しい指導のもと、バレエの訓練を続けていた。しかし見る見る内に上達していく千花に対し、六花は自分の才能に限界を感じていた。
そんな二人の前に、空美という謎の少女が現れる。顔立ちはお世辞にもかわいいとはいえないが、バレエに関しては目を見張る実力を示す空美。千花はそんな空美に対し競争心を掻きたてられ、六花はその素性に興味を抱く・・・・
というのが、本当に初めのほうのお話。

最初、特に1,2巻を読んだ時の印象は、「黒い・・・ 黒いよ山岸先生!」でした(笑) その黒さに圧倒されたものの、そういえば名作『日出処の天子』も、なかなか黒いところがあったよなあと。あんまし読んでない身で語るのも恐縮なんですけど、山岸先生が同年代の並び称される女性作家たち・・・竹宮、萩尾、大島先生らと明らかに違うのは、この「黒さ」にあるような気がします。
特にすごいな、と思ったのは空美ちゃんのデザイン(笑) 普通の女流漫画家はこんな顔は描けません。いや、描けるかもしれないけど、まちがってもメインキャラに据えたりはしません。
この人の描く「うつろな目」のキャラは本当に怖い。以前ブックオフで山岸先生の恐怖短編集を立ち読みしたことがありましたが、その中に出てきた大人子供の幽霊は、今思い出してもおしっこをちびりそうになります。そのくせ本人の自画像はこんなだったりするので
081006_182616まったくもって不可解な方です。

しかしもちろん黒いだけのお話ではありません。しゅうさんは子供たちを見守る親や講師陣のまなざしが、とても温かくてよいとおっしゃられてました。なるほど(ぽむ)。確かに時々悲しくて悲しくて、とてーもやーりきれーない場面もあるこの漫画の中で、彼ら彼女らの存在は一服の清涼剤のような働きをしております。 
わたしが特に好きなのは、登場人物の中で最も女性としての柔らかさを感じさせる金子先生。というか、全体的にきつい感じの女子が多いんですよね、このお話coldsweats01
あと「黒ヒゲ危機一髪」的な風貌の鳥山先生もなかなかの好人物。第1部ラストカットなどを見ると、明らかに一人だけ出演漫画間違えてるだろ、という気もするのですが、まあよしです。やはり男性講師の富樫先生もソフトなエエ男ですが、若いころさぞかしもてただろうというのが容易に察せられて、その辺がなんかむかつきます。

・・・・話が横道にそれました。最初にも書きましたが主人公の少女は六に花と書いてユキちゃんといいます。恐らく雪の結晶が六角形の花のように見えることからこの名がついたのでしょうが、「六」って名前的にかっこ悪いというか、どんくさいイメージがあります。そのイメージの通り、すぐに気落ちしたりメソメソしたりする六花ちゃん。わたしなんかは「かわいいなheart01」と思いますが(ロリコンか!?)、女性読者の方の中にはさぞかしイライラする方もおられるのではないでしょうか。
しかし6というのは数字的には便利でバランスのとれた数であり、雪の結晶があれだけ千変万化の多様性を持つのは、この数をベースにしているからかもしれません。「どんくさいアヒルの子」である六花ちゃんも、時折はっとするほどの才能の片鱗を見せます。
081006_182631
果たしてその才能はいかにして大輪の花を咲かせるのか!?crying
『舞姫テレプシコーラ』は現在『ダ・ヴィンチ』にて第二部が好評連載中であります。

ちなみにわたしも以前はバレエというものに「軟弱」というイメージを抱いておりましたが、トップクラスのバレエダンサーの脚力というのは、時としてプロの格闘家のそれに匹敵するそうです。すげえぜ。
そんなわけで『軍鶏』には元バレエダンサーのライバルが登場したりしているのですが、あれの続きっていったいどうなったんだろ・・・・(もはや諦めモード)

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October 04, 2008

紅白夢合戦 アルベール・ラモリス 『赤い風船』『白い馬』

081004_133157いつも芸術の最先端を突っ走っているわたしが常々思ってること。それは「映画も料理も、やっぱフランスがNo.1よね!!」ってこと。まさにフランスを知らずして文化を語るなかれって感じ? シャルルジャポン? マロングラッセ?


・・・・ウソです。フランス料理は高くて食べれませんし、映画は難しくてよくわかりません(今年見た『潜水服は蝶の夢を見る』『ぜんぶ、フィデルのせい』はそれなりに楽しみましたが)。しかし今回紹介する『赤い風船』は、そのアイデアとシンプルなタイトル、そして「幻の名作、ついに解禁!」「高畑勲絶賛!」なんてコピーに魅かれて、興味を抱いたのでした。
けれどもリバイバル作品な上に併映の『白い馬』を足しても一時間二十分に満たない長さ。東京まで観にいって外したらいやだなーと思って鑑賞をためらっていたところ、なんと近くの劇場でやってくれるというではありませんか。これはつまり・・・オレに「観ろ」ということだな? そんなわけで『赤い風船』、あらすじ参ります。

ある朝学校に向かう途中、少年は外灯にひっかかっていた赤い風船を見つける。少年は風船が雨に当たらないよう、行く先々で傘を借りたりして、世話を焼いてやる。すると不思議なことに、その風船は少年のあとをどこまでもついて来るようになる・・・・・

一歩間違えるとホラーにもなりかねない題材ですが、そこはそれ、「バルーンは友達! 怖くないよ!(BY大空翼)」ということで。

アイデアもさることながら、少し色あせた感のあるフィルムの中で、風船の「赤」だけが艶々と輝いていて、網膜にぬぐいがたい印象を残します。そして一個の風船だけでこんなにも画面が華やかになり、こんなにも話を面白くできる。そのことに何よりも感心しました。

壮大かつ幻想的なエンドにも驚かされた・・・と言いたいところですが、実は事前に公式サイトを覗いてみたら、「story」の項に最後まで全部丁寧に書いてあったんですね。公式ィ!! イイイイイ!!
でもまあラストを知っていても十分に楽しめる作品ではありました。


もう一本はほとんどオマケのつもりだったモノクロ作品『白い馬』。赤い風船はカラーじゃないと「赤」だとわかりませんが、白い馬は白黒でも「白」だとわかるということで。
舞台は南仏の河川地帯。野生馬のリーダーである美しい白馬。その存在は周囲のカウボーイたちの注目を集めていたが、猛々しいこの馬はなかなか彼らの手には捕まらない。その様子を見ていた一人の少年は、白馬に憧れにもにた感情を抱く。この馬と仲良くなれたなら・・・・ その一途な思いが、やがて彼と白馬を引き寄せることに。

白黒の映画を劇場で見るのはいつ以来だろう・・・・ 大学のころバスター・キートンの特集上映に通った時以来?(あ、『シン・シティ』)
モノクロのせいか個人的には『風船』よりこちらの方がはかないというか、夢幻的な印象を受けました。題材的にはむしろこっちの方が現実的なんですが。

目を見張ったのは馬VS馬のファイト。古代史劇などで騎馬武者同士の戦いはよく見られますが、人の乗ってない状態でのバトルはたぶん初めて見ました。馬というとデリケートなイメージが強かったですが、本来はこういうワイルドな一面もあるのね・・・と。

予想だにしなかった幕切れ(こっちは公式読まなかった)に、しばし愕然。ちょっと・・・ それはないんじゃないのか? あれ? もしかすると『赤い風船』のラストもそういうことだったんですか!?(見てない人はなんのことだかわかりませんね。すいません)

ファンタジックなストーリーのせいか、風船も馬も、そのものというより妖精のような雰囲気を帯びています。強い友情(愛情?)で結ばれた一人と一つ(もしくは一頭)。だが心無い者たちの妨害により逃亡を余儀なくされる・・・・ なんという世知辛い世の中でしょうか。監督はそんな世界から逃れて、ここではないどこかへ旅立ちたかったのでしょうか。あるいは『ロミオとジュリエット』でも意識していたのか。

このニ作品が作られた53年~56年といえば、日本はようやっと焼け跡から復興を始めたあたり。そういえばこの二本の間に『ゴジラ』第一作が作られております。
そんな時代に、フランスではこんなメルヘンチックな映画が撮られていたとは、なんだか感慨深いものがあります。フランスだってついこないだまでナチスドイツの占領下にあったはずなんですが・・・・ この辺がお国柄ってやつなんでしょうか。

081004_133224今のチャカチャカバタバタした映画と比べれば、ちょっとあっさりしいているように感じられるかもしれませんが、
「50年の時を経ても、その輝きは失われていない」

そんな風に自信を持って言えるニ作品。リバイバルはまだ各地で続いているようなので、近くで上映していたらぜひご覧になってみてください。

ちなみにウチの近所では早くも朝一回だけの上映になってしまいましたwobbly シャンテシネ? コマンタレブ?

 


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October 03, 2008

戦え! イクサー75 『仮面ライダーキバ』を語る③

081003_1738022008年、ファンガイアと人類、そしてキバの戦いは続いていた。王の鎧の真の姿「エンペラーフォーム」を我が物としたキバ=渡。ファンガイアたちの頂点に位置する「チェックメイト・フォー」の出現。戦いはますます激しさを増していく。そんな中、渡は「青空の会」のエースである名護に正体を知られてしまう・・・
一方22年前。数々の戦いを通じ、音也とゆりは互いへの思いを一層深めていた。しかし謎の美女、真夜が音也に近づいてきたことにより、二人の絆は危機を迎える。

いつの間にやら35話まで進んでしまっていた平成ライダー第9作『キバ』。今回は井上敏樹作品にありがちな傾向と、「1986年」に込められた意味について考えてみます。

まずミスター平成ライダーと言っても過言ではない井上敏樹氏が好んで使うモチーフについてあげてみます。実は彼の作品で完全に見たのはそれこそ『アギト』と『555』くらいなんですが(『シャンゼリオン』は半分くらい)。ちなみに彼についての私見はこの辺に書いてあります。

①夢を追うものと夢に裏切られたものの対比
第1話から一貫してヴァイオリン製作に情熱を傾ける渡くん。一方でロッカーの夢を追いかけていた友人・ケンゴにはある悲劇が・・・ 『アギト』における翔一←→涼、『555』における真里と啓太郎←→巧と海堂などが思い浮かびます。夢の素晴らしさを説く一方で、それを失った時の怖さも描く。この人そういうの好きですね・・・

②性格の歪んだサブライダー
一応正義の陣営に属しているのに、悪役以上に性格の歪んだライダー。これまた井上氏が好んで用いるキャラ設定です。『アギト』の木野、『555』の草加、『響鬼』の朱鬼・・・・など。特に草加雅人の陰険さは未だに強烈な印象を残しています。
本作品でこのポジションにあたるのが、仮面ライダーイクサとなる名護啓介。キバに負けても「○○が足をひっぱったからだ!」とほざいたり、ファンガイアを倒すのをそっちのけにしてキバ打倒に血道をあげたり・・・ 「性格に問題あり」とはこういう人のことを言うのでしょう。
最近少し毒が薄まってきて、このままタダの面白い人になってしまうのでは・・・と危惧してましたが、強力なライバル・ケンゴの出現によって、再びダークサイドの花を咲かせそうな予感。無残な殉職シーンも十分期待できそうです(ひどい)

③使用者がころころ変わるライダーシステム
基本的に仮面ライダーというのは、ある特定の人物でなければ、そのライダーにはなれません。本郷猛以外、誰も仮面ライダー1号にはなれないように。
ところが井上作品には、「適正さえあえば、誰でもライダーになれる」アイテムが良く出てきます。『アギト』のG3システム、『555』における「王のベルト」・・・・ 本作品では名護や音也が専ら使用する「イクサシステム」がそれにあたります。装着者にとんでもない悪影響が及ぶ、という設定もお約束です。

④人知れず死んでいくヒーロー
大きな仕事を終えたあと、裏路地かどこかで、誰に知られることもなく(あるいはわずかな人に見守られて)息絶えていく戦士・・・
この代表格は、なんといっても『鳥人戦隊ジェットマン』のブラック=凱さん。幸い『キバ』ではまだそういう人はいませんが、終盤に向けてこういうパターン、いかにもありそうです。わたしの予想では最有力候補は過去編の主人公である紅音也氏(笑)。ま、外れたらいいな、とは思いますけど。

⑤ひっぱり続ける過去の事件の真相
『アギト』における「あかつき号事件」や、『555』における「流星塾」の悲劇なんかですね。
恐らくアメドラ『X-ファイル』なんかを意識してたんじゃないかと思います。
『キバ』では渡くんがどのようにして誕生したのか、過去キバが人類を滅ぼそうとしたのはなぜか・・・・という謎がひっぱられ続けています。大体想像つくけれど(笑)

⑥ベタベタな恋愛描写
先の『ジェットマン』を「戦うトレンディドラマ」と言い切った井上氏。過去の作品では特に『555』に小ッ恥ずかしい描写がよく見られました。

ここから論点を「1986年が持つ意味」に移します。1986年と言いますと、まだ「トレンディドラマ」という言葉はありませんでしたが、それの前身といえるようなドラマはたくさんありました。そして数年後には9時台のテレビ欄を「愛」とか「ラブ」とかいう言葉が埋め尽くすようになります。いま思いかえしてみますと、それこそ韓流ドラマに負けないくらいのベタベタな描写がたくさんありました。海に指輪を投げ捨てたり、路上で高らかに「愛してるんだ!」と叫んだり・・・・ 書いてるだけでユデダコになりそうなwobbly
しかしまあ、井上氏はいまの時代にはあまり見られない、そういう熱さ、泥臭さが好きなんでしょうね。そう思って残り十数話耐えることにいたします。
あと1986年というと、ハレー彗星が地球に接近した年でもあるんですけど・・・・ これは話に関わってくるのかな?

081003_173905第三のライダーにしてラスボスである「サガ」も登場し、ますます盛り上がってきた感のある『キバ』。ベテラン井上氏の力技に期待することといたします。つか、マジで頼むぜ先生! もうこの際謎解きとかは適当でいいから!(アワワ)

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