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October 28, 2008

適当掲示板72&我が愛しの絶版本

ようやく涼しくなってきたこのごろ、みなさまいかがお過ごしでしょうか。当ブログに関するご意見ご感想そのほかございましたら、こちらに書き込んでやってください

さて、読書の秋でございますね。最近本の整理をしているのですが、いろいろ昔のなつかしー本など出てきました。今回はその中でも現在入手しにくいものでもさくさくっと紹介してみることにいたします。

20070512134531まずは定番のアメコミから。以前にも紹介したウォッチメン日本語版。冷戦の時代を舞台にヒーローたちの暗闘を描いた「アメコミの最高傑作」との呼び声も高い作品です。当事でさえ4千円しましたけど、いまアマゾンで中古品見たら3万円の値が付いてた。すげー
以前映画化の話があったとき、ジャイヴさんから復刊されかけたのですが、映画化がポシャると同時にそっちの話もなかったことに。時は流れて今度こそ映画化が実現しそうな雰囲気だったんですが、権利問題で訴えられて、またもや難航している模様。つくづく呪われてるよな、この企画。


20060509180104半端な画像ですいませんが、二冊目は右寄りに写ってる山田風太郎の『忍者黒白草紙』。『天保忍法帖』を改題したご存知忍法帖の一作。怒涛の山風復刊ブームの時でさえ見送られた(笑)、いわくつきの作品です。よく『忍法双頭の鷲』と並んで「忍法帖ワースト長編」と言われてますが、天保という時代に興味あるひとならまず面白く読めるんじゃないでしょうか。驚くべき事に『ナポレオン 獅子の時代』などで知られる長谷川哲也氏が、現在ウェブコミックでこちらのコミカライズを熱烈連載中。長谷川さん・・・ あんたもマニアやねえ。


20060521212651お次は手塚治虫文化賞受賞作『風雲児たち』のみなもと太郎先生の『向こう傷のチョンボ』と『学園無頼帖』
一昨年行われた「みなもと太郎と語る会」の際、先生がご自分の蔵からどどーんとビンゴ景品を持ってきてくださりまして、その中から引き当てた二冊。
二つとも「若木書房」という出版社の「コミックメイト」というレーベルから出てるんですが、この会社、まだあんのかしら。


20060414212536さらに行きます。社会思想社の教養文庫という大層な名前のレーベルから出ていた、夢野久作先生の『爆弾太平記』。
実は表題作は全体の三分の一くらいで、あとはほとんど『犬神博士』という中篇が占めております。
この社会思想社もいまは消滅しております。巻末を見ますとほかに「小栗虫太郎全集」「香山滋全集」「山田風太郎傑作選」なんてのを出していた模様。どこが「教養」文庫だよ(笑)。こんだけマニアックな本ばっかり出してたら、そりゃあ潰れもするでしょうな。


081028_122616お次は石ノ森章太郎先生が、幾つかの少年誌にて連載された『リュウの道』『原始少年リュウ』『番長惑星』の『リュウ三部作』。各作品に直接の関わりはなく、リュウという似たルックスの少年が、それぞれ未来・原始時代・パラレルワールドで活躍するお話。「第4作」的な『ギルガメッシュ』という作品もあります。
画像は竹書房が共通デザインで出してくれた文庫版。現在絶版となっておりますが、ネット古書店などを探せば比較的容易に入手できるはず。わたしが求めた三部セットは「日焼け・タバコの匂いあり」ということで若干お安くなってました。


081028_123542今度はぐっと渋系の作品を。フィンランドの作家が書いた古代エジプトの物語『エジプト人』(まんま)。エジプトの宗教改革の時代を舞台に、ミイラ医師シヌヘ(・・・・)の半生を描いた作品。画像は今から20年ほど前に、角川さんが復刊フェアの際に出してくれたものです(全三冊)。
特に覚えているのはシヌへが悪い女にだまされてしまったせいで、命より大事な埋葬代を失ってしまったにも関わらず、「お前はわたしたちの誇り」とご両親が手紙で述べるくだり。「親ってありがたいな」と思いました。


081028_123653どんどん行きます。横田順彌氏が明治期のへんてこな本を研究した『日本SFこてん古典』。どうですか。この読者をなめくさったタイトル。しかしそれとは裏腹に、中身はなかなか資料的に価値の高いものとなっております。夢野久作や平賀源内の『風流志道軒伝』などはこの本で教えてもらいました。理科の教科書と『太閤記』を融合させた『炭素太閤記』など、わけのわからん(でも面白い)珍品がたくさん紹介されています。


081028_123724こちらは「世界名作劇場」末期の傑作(あ、でも最近復活したんだっけ)、『ロミオの青い空』の原作『黒い兄弟』。煙突掃除夫としてミラノに売り飛ばされた少年の、冒険と友情の物語。ちなみに原作では主人公の名はロミオではなく、ジョルジョとなっております。
画像は福武文庫版ゆえ、いまでは絶版となっておりますが、あすなろ書房版だったら普通にオンライン等で入手できるかも。


081028_123233こんなのまで出てきました(笑)。以前ハヤカワ文庫より出ていた『超人ハルク対スパイダーマン』。表紙から見事なまでのB級臭が漂っております。値段も見事に百円
てゆーかこの本まだ読んでなかった・・・ なんか読まずとも持ってるだけで安心できるような、そんな本ですね。わたしにとっては。


書棚をさらすとゆーことは、そのままその人の人格を表すことらしいです。・・・・ろくなもんじゃないですね。
それではみなさん、また次回。

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Comments

こんばんわ。
相変わらず珍しいもの多いですね。
うちの場合、本は鉄道でも入れ替わりが多かったですが
ようやく京阪と言う安住のテーマを見つけられたのか
雑誌の記事やそれ中心で集めてますな。
雑誌については記事や図面はクリアファイルに整理
してる点は概ね変わりありません。
必要な情報なら発売されたばかりの
雑誌でもためらわず切り抜きます(笑)。
ほんの数ページなら残りは捨てるのは勿体無いので
格安でオークションに出すという方法も
ありでしょう(切り抜きやってるのは私だけではあるまい)。
現に、某名古屋の名鉄パノラマカーが来年引退なので
3ヶ月前のD誌特集本と25年前の
名鉄時刻表、P誌最新号のパノラマカー特集
から京阪の新車記事だけ6P切り抜いて
3冊700円(定価なら約2300円相当)から
出品したら4300円になっていたとさ。
マンガについては相変わらず「風雲児たち」以外は
浮浪雲状態です(笑)。
最近は「剣客商売」以外ですとビッグコミックオリジナルで
魚戸おさむ先生の「玄米せんせいの弁当箱」が
気に入ってます。「大使閣下~」は
卒業と言う事で手放したしアクションの「駅弁ひとり旅」も
健在。気が付けば食マンガばっか変遷してるな~。
ではでは。

Posted by: まさとし3055 | October 28, 2008 10:58 PM

こんばんは。
ははは…本棚を晒す…そんな怖ろしいこと、俺にはできないぜ…!!
(仮にやりたくなっても、「本関係の記事はちゃんとブログにする!」と決めている、かつ、seesaaは操作性が悪くて、「写真を何枚も撮って、加工して、UP」なんてこたぁやってられない、ということでパスだと思う)

社会思想社の…
現代教養文庫…
ああ何故消えてしまったんだ…!
ここには、串田孫一『博物誌』1~4を出してくれた!という大恩があるッ!!
しかも、売っちゃって(親から勝手にもらった本だけど)すっごく後悔してるッ!(ジョジョ風にお願いします)
何故ならッ!
4巻に入っていた、私の一番好きな文章が、今平凡社ライブラリーから出ている2冊本バージョンには、収録されていないのだッ…!
そしてもう1つ!
夢野久作『ドグラ・マグラ』の1冊本は、この現代教養文庫版しかない!!!
今は角川でもどこでも(いや角川しか知らんけど)、あの長さでは必ず上下巻なのだッ!
そしてその現代教養文庫版を失った理由というのが、先輩に貸したら旅行に持って行かれ、「汚れちゃったから買って返す」と言われてそのままという、悔やんでも悔やみきれないもの…。古本屋で見つけたら買います(角川版も古本屋で買ったけどね)。
この、「1冊本」に感じるロマンって、今では京極夏彦のノベルス版にあるなぁ(笑)。ついつい文庫で借りちゃうけど。妖怪シリーズ以外は文庫も分厚いけどね。
では。

Posted by: 高野正宗 | October 28, 2008 11:55 PM

>まさとし3055さま

毎度ご来訪ありがとうございます
まさとしさんの書棚はやっぱし鉄道中心でしょうな。切り抜きといえば電撃ホビーマガジンを毎月買ってたころは、めぼしいページだけ切り抜き・・・というか、ページごと切り取ったりしてましたが、それすらも面倒くさくなって途中でやめちゃいました(笑) 何かと長続きしない人間なんです
切り抜きは両面に欲しい記事が出てた場合、困りませんか? そういう場合はどっちかカラーコピーすればいいのか

>3冊700円(定価なら約2300円相当)から
出品したら4300円になっていたとさ。

すげーや。切り抜きもバカにならんですね

漫画はわたしも途中からないのがいっぱいあります(笑) そういうのまとめて売り払おうかとも思ったのですが、これがなかなかふんぎれず・・・

コレクト道は地獄道ですね。ではまた

Posted by: SGA屋伍一 | October 29, 2008 07:49 AM

>高野正宗さま

おはよっす
まあ高野さんとはそれなりに長い付き合いだから、大体想像つきますよ(笑) それともまだ明らかにされてない隠し玉でもあるのでしょうか

教養文庫ね~ 一時期どっかのサイトで名作だけ復刊していたような・・・ わたしはほかに「世界の不思議」という本と、「修道士カドフェル」のシリーズを二冊ばかし持ってました

>夢野久作『ドグラ・マグラ』の1冊本は、この現代教養文庫版しかない!!!

んー 創元文庫とちくま文庫では一冊で出てたような・・・ ただ両方とも「ドグラ・マグラ」という題じゃなくて、「夢野久作(全)集」というタイトルですけど
 「一冊本のロマン」というからには、やっぱタイトルも重要でしょうかね
上下のはご指摘の通り角川文庫です。前にも書いたけどあの版は表紙が恥ずかしいんですよね・・・ 電車で読む場合はカバー必須です

そうそう、講談社ノベルスは一時期厚いのが流行りましたねえ。あのころの熱気をまた取り戻してほしいものです

Posted by: SGA屋伍一 | October 29, 2008 08:02 AM

お仕事中ですが、今日はヒマなのでこっそり。。。

SGAさんの本棚、お宝だらけじゃないですか。
先日「ウォッチメン」の映画予告編を初めて観たんですが、
少なくともビジュアル面は原作にものすごく忠実に作られていて鳥肌立ちました!
さすが「300」の人。早く観たいです。
もういちど図書館で借りてきて読んでおこうかなぁ。

>日本SFこてん古典

このタイトル、めちゃSGAさんらしい(笑)ぷぷぷ(≧m≦)

私が持ってる絶版お宝本は、弐瓶さんがマーヴェルで描いたウルヴァリンのペーパーバック本かなぁ。
全部英語だけど、例のごとくセリフ少なめなのでノープロブレムです。

Posted by: kenko | October 30, 2008 05:23 PM

>kenkoさま

せっかく空いたお時間を、こんなとこのにぎやかしに使っていただいてまことにありがとうございます

「お宝だらけ」ということですが、この中で本当に高く売れそうなのはそれこそ『ウォッチメン』くらいですよ。あとは二つ目の画像のうしろに写ってる杉浦茂の『ドロンちび丸』『八百夜たぬき』くらい(笑)

予告編が普通に流れているということは、今度こそ実現すると信じていいのかな・・・ そしたら復刊されるといいですね。たぶん二冊で6千円とか、そういうご無体な値段になると思われますが

>日本SFこてん古典

著者はダジャレを駆使した「ハチャハチャSF」で知られた方です。ある意味ワタシの原点かも・・・

>弐瓶さんがマーヴェルで描いたウルヴァリンのペーパーバック本かなぁ。

kenkoさん、レビュー書いてましたよね。『SNIKT!』でしたっけ?
ううー 実物が激しく読みたい・・・・

Posted by: SGA屋伍一 | October 31, 2008 08:54 AM

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