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September 30, 2008

ドラッグ・クエスト ターセム 『落下の王国』

080930_213839警告! この映画は、試験の結果に重大な影響を及ぼす可能性があります! 受験生の皆さんは、くれぐれも鑑賞をお控えください。
『ザ・セル』が話題を呼んだターセム監督の久方ぶりの新作。『落下の王国』です。

まだ映画がサイレントだった時代。橋から落ちて両足を怪我した俳優ロイは、入院先で同じように腕を骨折した少女、アレクサンドラと出会う。波乱万丈のホラ話を聞かせて、アレクサンドラを魅了するロイ。しかし彼がそうしたのには、ある秘密の理由があったのでした・・・

で、この「ホラ話」パートの映像がまことに圧巻。世界24ヶ国の知られざる絶景をバックに、ゴレンジャーがごときカラフルな衣装を身にまとった勇者たちが、シュールかつダイナミックな冒険を繰り広げます。

で、この映像&ホラ話、わたしが抱いた印象は「テレビゲームみたいだなあ」というものでした。作中では幾何学的で非実用的な建築物がたくさん映し出されるんですが、これがファミコンやプレステでやったことのあるゲームの背景を彷彿とさせるんですね。CGを一切用いていないのにも関わらず。恐らくゲームのデザイナーたちも自分で一からグラフィックを想像したわけではなく、著名な世界の風景を参考にしたであろうことは想像に難くなく。そう考えますとテレビゲーム世代のわたしたちがこれらの美術を懐かしく感じるのは、当然のことといえるかもしれません。

テレビゲームを連想させたのはもう一点、お話に出てくる勇者たちの衣装がやけに派手だったり、固有名ではなく肩書きで呼ばれてるところが、なんだかRPGのキャラクターみたいだったから。ただし、ダーウィンのみダーウィンと呼ばれています(なぜそこでダーウィンなんだ?という気はしますがcoldsweats01)。RPGをおとぎ話の現在形と考えるならば、これまた納得のいくところであります。

こっから先はちょいとネタバレしてます。ご注意ください。
この映画には繰り返し誰かが落下したり、墜落したり、転落したりする映像が出てきます。タイトルにあるこの「fall」に監督がどんな意味を込めているのか、正直なかなかよくわかりませんでした。
なんとなくヒントになったのは、ラスト近くに出てくるスラップスティックの映像の数々。「落ちる」ということは大体においていいことではありません。ことに受験生たちにとっては禁句です。テレビゲームのキャラにとっても現実の人間にとっても、イコール死を意味するときもあります。
しかし用いられていたサイレント映画のカットを見ていて、暗い気分になる人はまずいないでしょう。かえってなんだか愉快な気分になってくるはず。

たとえド派手に落っこちたとしても、それで人生が確実に終るわけではない。むしろ生きるということは「落下」の連続かもしれない。だから落ちても世をはかなんだりせず、その度に笑い飛ばしてやればいいじゃない?

監督はそういうことが言いたかったんでしょうか。そういうことにいたします。

あとその一連のカットの最初に、わたしが敬愛しているバスター・キートンの作品が使われていて「もしやロイ=キートンなのか!?」とドッキリしましたが、続けてハロルド・ロイドその他の出演作も出てきたので、そういうことではなかったようです。その辺の真意については公式サイトのプロダクション・ノートに書かれてましたので、ご興味おありの方はのぞいてみてください。

080930_213903話が横道にそれますが、わたしは本当にキートンが大好きでして。この人はハードなアクションをやりすぎて首その他をいろいろ骨折したにも関わらず、命がけでお笑いをやり続けたすごい人なんです。これを機会にできれば多くの人にその作品をみてほしいところ。
とりあえず初心者の方には『セブン・チャンス』『海底王キートン』あたりがおすすめです。

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September 28, 2008

劇場版仮面らいだーきば 魔界城の王 ANOTHER EDITION 

久々に言うけど・・・・・
見逃してくれ! 東○!


そのいち

0806hr0320080128210048「大変だ! 渡! ファンガイアを上回る敵、レジェンドルガが現れた!」
「手ごわそうだな・・・ そいつらを倒す、何かいい手はないか?」
「やつらが復活したカギは22年前にあるらしい。タイムスリップしてそのカギを潰しちまえばいいのさ!」
「なるほど・・・ でもタイムスリップなんてどうやって?」
「任しとけ! とっときの方法があるのさ!」

20071020124008「大変だ!

デンライナーが盗まれた!」

「なんだって!?」

「またかよ!!」


そのに

080928_192128「時間の波を捕まえて・・・と
すごいや、これなら86年まであっと言う間だね! モグタン!」

「誰がモグタンじゃあ!!
ん!? 駅で待ち伏せしてるヤツがいるぞ?」

「先回りして正解だったぜ・・・
覚悟しやがれ、この列車泥棒!」

20070713174846「わっかたぜ渡、こいつがレジェンドルガの長、『アーク』だ!」
「なるほど、見るからにアク人面だしね!」
「アクの強そうな顔でもあるしな!」

「言わせておけば・・・

ぶっ殺す!!」


そのさん

080928_192747「うう・・・ さすがにレジェンドルガの長・・・
強い・・・・」

「だからそんなもんじゃねえって言ってんだろが!」

その時だった。

薄れゆく渡の意識に、いまは亡き?父の声が語りかけてきたのだ

080928_193749080928_192822(しっかりするんだ! 渡!)

(とうさん・・・)

(いいか、今からお前に大事なことを伝える。よく聞くんだ!)

(はい!)

080928_193749080928_192822(ヴァイオリンを弾くときは・・・・

女を抱くように優しく弾くんだぞheart01

(こ、この・・・・

エロオヤジ!)

来年公開予定の『さらば仮面ライダーキバ』へ

 つ  づ  か  な  い


おまけ

0806hr07「『キバ』もクライマックスが近づいてきましたね~」

「一年経つのは早いものだ・・・・」

「これから番組を一層盛り上げるにはどうしたらいいでしょう?」

「・・・決まってるじゃないか」

0806hr09「渡くん、これからはわたしが主人公になる

キミはなるべく目立たないよう、隅にひっこんでいなさい

タイトルも『仮面ライダーイクサ』に変更・・・

いや、『仮面ライダー名護』にしよう! 決まりだ!」

080928_192917「あなたに聞いたのが間違いでした・・・・」

「待つんだ! 渡くん!」

次回未定

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September 27, 2008

究極戦神あーる スティーブン・ハンター 『悪徳の都』

080927_131540昨年の『極大射程』映画化が記憶に新しい(というか、もう忘れられつつある)「スワガー・サーガ」。先日最新作『四十七人目の男』が刊行されたので、わたしも久しぶりにシリーズを読んでみることにしました。ただしこの度はボブ・リーの話ではなく、その親父アールの物語。シリーズとしては通算五作目となる『悪徳の都』(上下・扶桑社ミステリー文庫)です。

第二次大戦中、激戦地硫黄島にて無数のジャップを地獄に叩き落した鬼曹長アール・スワガー。彼はその戦績のゆえに名誉勲章を授与されることになったが、華やかな式典の最中にあっても、心は陰鬱に沈んでいた。
そんな彼にフレッド・ベッカーと名乗る一人の野心的な検察官が近づく。彼は近々行われる選挙にて政界への進出を目論んでいたのだが、それに弾みをつけるために、退廃的な産業でにぎわう町、ホット・スプリングズの浄化を計画していた。違法営業の店を鍛え抜かれた精鋭たちで、力ずく銃ずくで摘発する・・・ そのチームの指導を、アールに依頼したのだった。しかしそれは同時に町をとりしきるギャングのボス、オウニー・マドックスを敵に回すことになる。
命のやり取りに明け暮れた日々は、もうたくさんだったはずだった。だがアールはいつしかその申し出に耐え難い誘惑を感じ始め、身重の妻を残して「悪徳の都」ホット・スプリングズへ向かう・・・

スティーブン・ハンターはボブ・リーにまつわる4篇の物語を著した後(ただし二作目『ダーティホワイトボーイズ』にボブは登場しない)、今度はボブの父、アールを主人公に据えた話を三作書きます。その一作目が、この『悪徳の都』というわけ。

単独プレー、あるいはコンビで動くことが多かった息子に対し、父アールはどちらといえばチーム・プレイが本領のよう。入念にブリーフィングを重ねて、目指す拠点に急襲をかける様子は、映画『アンタッチャブル』を思い出させます。また劇中では「ボニー&クライドを追跡したことのある元FBI捜査官」や、『バグジー』で知られるベン・シーゲルなども登場し、映画ファンの好きそうな要素がいろいろ顔を出してきます。

そうしたアクションと平行して、スワガー家のさらなる源流についても描かれます。アールの父はチャールズという名で、地域で最も尊敬を集めた保安官でした。そしてアールのほかにもう一人「ボブ・リー」という息子がいたのですが、彼は不幸な死を遂げております。いったいスワガー家で何が起きていたのか。そしてこの哀れな弟の名を、息子に継がせたアールの真意は・・・・

チャールズ、アール、ボブ・リー。上っ面だけ見るならば「アメリカ人男性の模範」ともいえる血筋のように感じられます。まさに血は争えないというか、蛙の子は蛙というか。しかしその内側に目を向けるならば、遺伝子というものが本当にあてにならないことがわかります。
劇中でほとんど取り乱すことのなかったボブ・リーと比べ、冒頭酒びたりで死への誘惑さえ感じているアール。その父チャールズはそれにさらに輪をかけた問題児でした。『極大射程』『ダーティホワイトボーイズ』『ブラックライト』でも扱われたテーマですが、似ている部分もあるだろうけど、親と子はやはり別人であり、必ずしもその性質が受け継がれるわけではない・・・ということが強調されています。

根暗なアールの性格を反映してか、お話も全体的に暗いムード。彼の戦いは一応「風紀をただす」という大義名分があるものの、本質的には一人の権力者の便宜を図るためのものでしかありません。大戦の時と同じように、しょせん自分たちは政治家のコマでしかない。それがわかっていながら、アールはまたしても戦いに引き寄せられ、そしてまたしても辛い経験を積む事になります。こういうぺシミスティックな空気、人によって好き嫌いがわかれそうです。

ひっかかった点を二つ。
ウジウジしたところもあるものの、主人公アールの強さは半端なもんじゃありません。修羅場を潜り抜けてきたギャングたちでさえ、その姿に恐怖を覚えるほどに。
そんな無類の戦闘マシンであったアールが、後年なぜあれっぽっちのことで死んでしまうのか!? ・・・まあ現実ってそんなもんかもしれませんけどね(これフィクションですけど)

もう一点は、いくら硫黄島で死闘を繰り広げたからといって、我々日本人に対して失礼な用語がひんぱんに飛び出してくること。「ジャップども」「ジャップたち」「ジャップのうんたらかんたら」・・・・ コラ、スティーブン! てめえ俺らにケンカ売ってんのか!? ハアハアdash

080927_131600しかし後に『たそがれ清兵衛』に感激したハンターさんは、日本に対する見方を一変(?)。新作『四十七人目の男』ではボブ・リーと、ある日本人男性との友情が描かれているとのことです。これを「学んだ」と見るべきか「節操なし」と見るべきか・・・

本国ではさらなる続編『Night of Thunder』も発表されております。邦訳が出る前に、未読のものをぼちぼちおいかけていこうかしらん

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September 24, 2008

地底より永遠に 今石洋之 『劇場版天元突破グレンラガン 紅蓮編』

080923_234459かつて、銀河を揺るがした戦いがあった
男は荒ぶる魂の赴くまま、天をかけ、星を砕いた
だがおびただしい時間と犠牲を費やしたのち、男は敗れる
そして悠久の時が流れた

とある星の地の底で
少年シモンは来る日来る日も穴を掘り続けていた
アリの巣のような自分の村だけが、世界の全てと信じて
そんなシモンに兄貴分の青年・カミナは言う
あの分厚い天井の向こうには、光さす広大な世界「地上」があるのだと・・・

ある日シモンは地中から、大きな顔の形をした鉄の塊を見つける
それと呼応するかのように、村の天井を突き破って現れる怪物
「無理を通して道理を蹴っ飛ばすんだよ!」
「顔」を駆って怪物に立ち向かうカミナとシモン
それはやがて大宇宙の果てまで続く事になる、長い戦いの始まりであった

昨年好評のうちに放送を終えたテレビアニメ『天元突破グレンラガン』。その前半部分をまとめた劇場版が、このほど公開されました。実はこの映画、観ようかどうか迷ってたんです。完全新規作成ならともかく、以前一度観て知っている話だったし。でもあのエネルギッシュな物語を、スクリーンで観たならばさらに大きな感動が得られるのでは・・・ そんな期待を抱いて、結局劇場に足を運びました。

で、観て驚きました。すごい。すごすぎる。このテンションとパワーは並じゃない。ここまで来ると、もう総集編とか一度観た話とか思い切り「つづく」で終ってるとか、そういうことは関係ありません。アートとして、エンターテイメントとして、「映画」として、この上を行く作品はそうありません。『グレンラガン』は大スクリーンに映して、初めて真価を発揮する作品だったのだなあ・・・と思い知りました。

わたしはカップルと親子連れに挟まれての鑑賞となりました。上映終了後、カップルのあんちゃんが号泣しておりました。うしろを振り返ると、客の大半がむせび泣いている。もちろんわたしの鼻水も大爆出です。そして隣の女の子が一言「あー面白かったhappy01
・・・・そんな映画です。

今回はもうあんまり小理屈とかこねたくないのです。極上の料理を食べた時、胸がいっぱいになって何も言えなくなる・・・・ ちょうどそんな感覚と似ています。

好きな場面を上げるとするとキリがありませんが、とりあえず一つだけ。
序盤で村の天井を怪物ごと押し上げて突破するところで。それまで恐怖に歪んでいたシモンの口元が、やがて「へやっ」と不敵に微笑む。ここだけでわたしにとっては普通の映画三本分くらいの価値がありました。
あと自分は「やせがまん」とか「魂の継承」というものに、本当に弱いんだな・・・ということをつくづく思い知りました。
またテレビ版を観ている時には気がつきませんでしたが、半裸の男たちが無謀ともいえる勇気を武器に、圧倒的に巨大な存在に戦いを挑んでいく・・・ このテイストは黒澤明を意識しているのかもしれません。というのは、脚本の中島かずき氏がこないだリメイク版『隠し砦の三悪人』も書いてたからなんですが。

080923_234539完結編となる?螺旋編は来年GW公開予定。『エ○ァ』の続報が一向に入ってこないことを考えると、この「螺旋編」も予定通りできるのか一抹の不安が感じられます。
でも・・・わたしは信じます! ガイナを信じる自分を信じます!!

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September 23, 2008

あつ姫じゃ~っ!! ~大河ドラマ『篤姫』より⑫ 義理を立てれば道理がひっこむの巻

あつ姫 「カズミさん、なにこのお味噌汁! まるっきり『味』ってものが感じられないじゃないの! 本当に最近の嫁さんってのは味噌汁もまともにできないのかしら!?」
カズミ 「あらお義母さま申し訳ありませんgawk 南方の野蛮なお育ちの方には、京都の上品な味付けはむかなったかもしれませんことね。おほほ」
あつ姫 「きいい! この小娘! 茂さん! 茂さん! 聞いてください!」
カズミ 「あなた! あなた! お義母さまがひどいの!」
家茂 「・・・・二人ともいい加減にしてください。いまわたしはプロジェクト『J.O.E』のことで頭がいっぱいなんですsad
あつ姫 「なんですか・・・ その女医とか女上位とやらは・・・ いやらしい!」
家茂 「・・・えなり君、解説を頼む」
小松 「・・・・小松です。『J.O.E』とは『ジャ(J)パンから大(O)威張りしているえ(E)べっさんどもを追っ払おう』の略です。長年国内だけで活動していた我が徳川グループですが、最近海外大手の『アメリ○ン・ホ○ム・ダ○レクト』から傘下に入らないかという申し出が再三ありまして。とことがこの会社、『ダイレ○ト』というだけあってなかなかやることが強引で、カチンと来ている社員がかなりの数に上っているのです。さらにお得意先であるミカドグループの会長から、『ヤツラと手を組むなら、今後ウチとの取引は一切ゴメンこうむる』とキツイお達しもあり・・・ まあそんなわけで海外の連中の圧力を断固はねつけよう! というそんな運動のことを『J.O.E』と言っているのです」
あつ姫 「ふーん。娘がボンクラなら親父は石頭か」
カズミ 「お義母さまひどい! きいい!!」
あつ姫 「で、実際茂さんの意見はどうなの?」
家茂  「実は・・・長い歴史を誇る我が徳川グループも、近年は業績がすっかり頭打ちでして。ここらで状況の打開を図るには、いっそ外国の力を借りたほうがいいのでは・・・と考えております」
あつ姫 「ふーん。でも海外大手だから安心ってわけでもありませんよ? ほら、ついこないだ『マリオブラザーズ』とかいう会社が破綻したばっかりでしょ?」
小松 「それは『リーマンブラザーズ』です」
家茂 「・・・・ただ先日九州支部の社員が接待の際、生ビールを飲みすぎて向こうの代表を殴り飛ばした、なんて事件がありまして・・・・ 契約の際にはかなり足元を見られそうな気がします」
小松 「世に言う『生麦酒事件』ですね」
あつ姫 「そのネタだいーぶ前にやったよな」
カズミ 「それにしても、本当に田舎の人は野蛮というか品がないというかgawk
あつ姫 「ぶっころされてえのか! コラ!」
家茂 「・・・まあそんなわけで、いまわが社は大変な状況にあるわけです。ですからお母さんもカズミもわたしを支えると思って、仲良くしてほし・・・」
あつ姫 「前から思ってたんだけどそのメイクいい加減古すぎなんだよ! 平安時代に帰れ!」
カズミ 「無理して若作りしてる年増の後家に、メイクのことなんか言われたかないわよ!」
あつ姫 「ゆゆ、許さんthunder ククククキェーッ!!」(ドゴドゴーン)
カズミ 「我が家に二千年に渡って伝わりし奥義、とくと受けてみるがよい!typhoon」(バキバキドカーン)
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家茂 「(もう手が付けられん・・・ どだ? えなりくん。こっそり抜け出して飲みにでもいかんか?)」
小松 「(いいですね。そういえばこないだ近くにカワイコちゃんがいっぱいいる店見つけたんですよ)」
家茂 「(カワイコちゃんて・・・ まあいい。バレないようにこっそりとだな・・・)」
あつ姫・カズミ 「コラお前ら! 逃げるな!!」

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September 20, 2008

人気者になりたくて ピーター・バーグ 『ハンコック』

080920_181717ああ、あそこ今政情不安で大変みたいですね・・・ ←そりゃバンコクだ!
ここんとこ続いてるヒーロー系映画では、一番の変り種。『ダークナイト』を160キロの豪速球、『ハルク』をコントロールの利いた巧みな配球だとすると、これはどこへ飛んでいくかわからないナックルボールのような味わいか? 
いまハリウッドで一番戦っている俳優、ウィル・スミスの最新作です。

遠い遠い現在。マイアミに一人の超人が住んでいた。彼の名はハンコック。空を飛び、無限のパワーを持ち、そのボディは鉛の弾さえ弾き返す。にも関わらず、彼は町中の嫌われ者だった。なぜか。それはひとえに、「態度が悪い」からであった。
口は悪い。セクハラはする。おまけにいつも酔っ払っていて、一度切れると子供にすら容赦しない。たまに渋々人助けをしたとしても、その度にビルが壊れたり道路が陥没したりするので、人々はいつも彼を罵っていた。
だがある時彼に助けられたPRマン・レイが、ハンコックに一つの提案をする。「どうせなら、人にほめられたいとは思わないか?」 その言葉にちょっと心がときめいてしまうハンコック(笑) しかしレイの出した「人気者になるためのプラン」はハンコックの思いもよらないようなことだった・・・・

日本におけるアメコミ研究の先駆者・小野耕生氏は、アメコミを「現代のギリシャ神話」と評しました。本作品はこのアメコミの神話性というか、寓話性が色濃く出たお話。
昔々あるところにみんなから嫌われていた乱暴者がおりました。しかし本当は彼はみんなと仲良くなりたかったのです・・・・ 
そんなお話、ありませんでしたっけ?

もう一つの大きな要素は「もしスーパーマンの性格が悪かったら」という試み。
「出る杭は打たれる」ということわざの通り、目立つ人というのは何かと嫌われやすいものです。こないだまで大人気だった人でさえ、ちょっとした拍子でバッシングの集中砲火を浴びたりするなんてのはよくあること(例:亀田兄弟、エリカ様、星野監督)。
では嫌われないようにするにはどうしたら良いのか。それはスーパーマンの態度にならえばいいだけのこと。いつも笑顔を絶やさず、周囲によく気を配り、それなりの身なり(笑)をして、失敗したらすぐに謝る。
ただ、幼児なみのメンタリティしかないハンコックには、なかなかそれが難しかったりもします。

アメコミ系の映画には一つのパターンがあります。それは主人公に匹敵するほどのパワーを持つ悪役が登場し、最後はヒーローがそいつを倒して終わり、という流れ。「アメコミ映画としては別格」と言われた『ダークナイト』でさえ、この枠を外してはいません。
しかし『ハンコック』には、この「ヒーローに匹敵する悪者」というキャラが存在しません。悪役はそれなりにいますが、到底ハンコックにはかなわないような、しょぼい連中ばかり。
だからこのお話、どうやってケリをつけるのか、なかなか予想ができません。そんなどこにどう転がっていくかわからない展開が面白かったんですが、普通にアメコミのカタルシスを望んでいた人たちには不評だったようで。
だからまだ見てない人たちに親切心で言ってあげることにします。

この映画、普通じゃないです! 変です!!

・・・・えー、ここから先はちょいとネタバレ。未見の方は避難よろしく。

後半、悪役ではありませんが、ハンコックに匹敵するパワーを持つ存在が登場します。んで、唐突に「二人が接近すると、二人ともパワーを失う」なんて設定が出てきちゃったりします。何の説明もなく(笑)
「強引だよなー」と鑑賞中は思ったけど、これもしかしたら聖書に出てくるアダムとエバのことを意識してたのかもしれません。最初は不老不死だったアダム。しかしエバと暮らし始めたことが、結果として彼から永遠性を奪うことになります。無類の強さを誇った英雄が、美女にだまされてコロリといってしまう・・・というのも神話ではよくあるパターンですしね。

080920_181752アメコミ映画が目白押しのこのごろですが、どれもそれなりの個性を発揮しているのは本当に喜ばしいこと。どのジャンルにも言えますが、王道、異端、いろいろあるのがいいことなんだと思います。

続く『アイアンマン』は果たしてどのようなカラーとなるのか? これまた楽しみなことであります。


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September 19, 2008

適当掲示板70&夏の元気なご報告

こんばんは。SGA屋伍一です。当ブログに関するご意見、ご感想、そのほかありましたら、こちらへ書き込んでやってください。

さて、気がつけば9月も半ば過ぎ。夏の暑さもようやっとおさまって参りました。そこでいまさらではありますが、わたしの二度とない35の夏をざっと振り返ってみることにします。「はてな」でやってる日記とかなりの確率でかぶっておりますが、どうぞお気になさらず。わたしも気にしません。

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まず8月8日。横浜のラーメン博物館に行って来ました。戦後まもなくの町並みを忠実に再現したフロアに、7,8軒ほどのお店が入っています。んで、三件ばかりハシゴしてきました(もちろん半ラーメンずつです(^^;))

食べたのは旭川のとんこつ醤油、和歌山のとんこつ、そして山形の辛みそラーメン

先の二つはまあ可も不可もなし、といったところでしたが、最後の辛みそは今まで食べたことのない味の上に、なかなか絶品でございました

半分ずつとはいえ、三杯食べたらさすがにおなかはタプタプ

また角界へ一歩近づいた!って感じです

1Fフロアにはみやげ物やグッズも売ってます。漫画『猫ラーメン』のコーナーでつい足が止まってしまいました・・・ 来年映画化って・・・マジか!?


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13日は市で行われていた野外ライブを観にいってきました。本当は見たいテレビもあるし、やらなきゃならないこともあったんで気乗りしなかったのですが、友人が「いこーよいこーよいっしょにいこーよ」としつこくせがむので根負け

仕事が終った後ヘロヘロの体をひきずって会場に向かいました

高齢化著しいわが町。そのA市にあんなにたくさんの若いおにーさんおねーさんが群れているところを久しぶりに見ました。そんななかを適当なカッコでとぼとぼと歩く30男二人。恐らく相当浮いてたことでしょう

出場歌手はミヒマルGTさんとベニーKさんを見ることができました
ミヒマルさんが「モッ○リしてますかー!」と言えば、ベニーさんが「男湯のぞいちゃいましたー!」と叫ぶ。まったく最近の若い娘さんときたら・・・・
ちなみに向かって左画像の中央の点がミヒマルさん、右画像のスクリーンに映ってるのがベニーさんです


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18日はゆりかもめに揺られ揺られて、お台場は日本科学未来館で開催中の「世界最大の翼竜展」へ

はっきし言って会場はあんまり広くないです。でも翼竜だけをこんだけクローズアップしてやってる展示って滅多にないので、なかなか新鮮でした

目玉は翼を広げると前長10メートルにもなるケツァルコアトルス。画像上段がその骨格標本や復元モデル
こんなばかでかい生き物が大空を飛んでいたのかと思うと、年甲斐もなく胸がわくわくするのでした

画像下段はその他の翼竜さんたち。向かって右端がかの有名なプテラノドンさんです
このケツムニャムニャに比べると、プテラノドンはずいぶんかわいいサイズでした
それにしても翼竜というのはどうしてこうそろいもそろってヘンテコな頭をしているのか。展示では特にそのことに関して説明してなかったような・・・・ わたしが見落としたのかな?
ともかく、この飛行するのにとても役立つとは思えないこの頭部、それこそが翼竜の最大の謎であり、魅力とも言えるでしょう


ああ、わが輝かしき夏の日々よ・・・・ といつまでも思い出にひたってもいられません。すでに台風がこちらに向かって北上中。明日の仕事・・・どうなっちゃうんだろう。キミは・・・生き延びることができるか?(デンデン デデデデン! シャウ!)

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September 18, 2008

オールディーズ 三丁目の勇士 堤幸彦 『20世紀少年』

080917_193632一日に見たのにいまごろUP。浦沢直樹原作の人気漫画を、三部作にわけて公開。その第1部です。

ケンジ、オッチョ、ユキジ、その他(おい!)は、小学校時代ボート部で共に汗を流した仲。「どれだけ歩けば、人として認めてもらえるのだろう」 それを合言葉に、彼らは永遠の友情を誓った。はずだった・・・・
海外での放浪生活を終え、久しぶりに帰国したオッチョ。だが彼が目にしたのは、変わり果てた故国と友人たちの姿だった。
「ともだち」と呼ばれる謎の教祖に支配された世界。それに逆らおうともせず、安穏とした日々を送る人々。かつて過激なパンクロッカーとして知られたケンジは、さえないコンビニの店長へと変貌を遂げていた。そんな中、仲間の一人だったドンキーが自殺を遂げる。
「おれたちの絆は永遠に変わらないって信じてたのに! 一体どうなってんだよ!」 叫ぶオッチョ
「いつまでもガキじゃいられないんだよ!」「オッチョに何がわかるのよ!」 言い返すケンジ&ホナミ

♪だれもが~(アイ・フィール・フォ・ユー) WOWOWOWO~ なみだを~ ひとには見せずに~

元ネタのわからない人すいません。なんせ十ウン年前のドラマなもので
正しいあらすじはコチラ(ただしちょいと先バレしてます)。

第一印象は「長!」でした(笑)。ただ単行本7,8冊を二時間半でまとめてあるので、これでもまだ時間足らないくらいなんです。
最近の浦沢作品の特徴は群像劇&入り組んだ構成にあります。マイペースで行きつ戻りつしながら読めるマンガならともかく、初めて見た人は矢継ぎ早にばばーっと話が進んでいくんで、ツライんじゃないかなーと。原作に忠実にやったのがかえって仇になってしまったような。わたしは原作七割がた読んでたので「ああ、そういやこんな話だったな」と再確認できて良かったですけど。

・・・・と、思ったんですが。レビューあちこち見てみると、初見の方でも「面白かった」という意見がけっこうありまして。いつもながら「自分の見当ってあてにならないなあ」と思い知った次第ですcoldsweats01

これはやっぱり「キャラや場面転換がごちゃごちゃしている」という欠点よりも、『20世紀少年』という作品の持つ面白さの方が上だった、ということなんでしょうね。
ケンジというのはわたしたち(特に30代男性)にとって限りなく身近な存在であります。そりゃあ違うところもいろいろありますが、彼(ら)の日常というのは、本質的に我々の日常とそんなに変わりません。
かつてはビッグな夢を抱き、「いつかビッグになってやるぞ!」と誓ったはずなのに、気がつけばさえない日常をストレスためながら生きている。「人生、こんなものさ」と割り切りながら。
そのさえないながらもそれなりに平穏だった日常に、ある日あるかなしかの影がさしていく。「気のせいだろ」と自分をごまかし続けるけれど、その暗雲はいつしかじわじわと自分の周囲をうずめていく・・・
『20世紀少年』序盤の面白さは、そういうところにあったんだなあ、と改めて理解いたしました。

個人的なツボは、やはりロボ(笑)。原作では温かみのある画風ゆえかいまひとつ怖くなかった(笑)ロボが、こちらでは東宝映画の怪獣なみの迫力でした。「CG臭くていやだ」という意見もありましょうが、わたしはこういうの好きですcoldsweats01

あと80年代後半から90年代のドラマに親しんだ身としては、本作品のメインキャスト、やはりなじみ深いものがありました。唐沢、常盤、豊川・・・ それぞれドラマ界で天下とってたことあったよなあ(あと佐野史郎も)。常盤&トヨエツで『愛していると言ってくれ』なんてのもあったよなあ。あれ? 『愛してくれと言っている』だったかな? ・・・ちゃんと見てなかったけど。

20060520145028第二章は来年新春公開予定。第一章より地味になりそうなのがちょっと不安ですが、堤監督のこと、原作にはないようなサプライズで、ドカンと一発もりあげてくれそうな気もします。その辺が楽しみでもあり、怖くもあり(笑) とりあえず完結編まで付き合うぞー


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September 12, 2008

悪魔が来たりてデスメタル 若杉公徳・李闘士男 『デトロイト・メタル・シティ』

080912_123750人は見かけによらぬもの 人は見かけによらぬもの
カッコだけで判断しないで Fire! Ah-
へヴィ・メタが 好きなんだよ このリズムが 好きなんだよ
こんなカッコが 好きなんだよ Fire!
(嘉門達夫 『ヘヴィメッタ失礼しました』)

だが、もし好きでもないのに無理矢理やらなければならないとしたら?
これは、そんな悲劇に見舞われた一人の青年の物語。

根岸崇一はスガシカオやカヒミ・カリィや小沢健二やフリッパーズギターといった(懐かしいなあ、おい)、オシャレでポップでキュートな音楽を愛する、ミュージシャン志望の心優しい青年。そんな彼がついうっかりデスメタル専門レーベル「デスレコーズ」の門を叩いてしまったところから、悲劇は始まった。
夜毎「男はまとめて皆殺し! 女は全員レ○プ!」とステージでがなりたてる凶悪メタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」。だが人は知らない。そのギターボーカル、ヨハネ・クラウザー二世が白塗りのメイクの下で、「ぼくのやりたいのはこんな音楽じゃないのにィィィィィ!!crying」と、血の涙を流していることを・・・・

原作は若杉公徳氏の人気漫画。作家にとってその代表作・人気作が、実はそんなにお気に入りじゃなかった・・・というのはよくある話です。手塚治虫先生は「『鉄腕アトム』は(お気に入り度)11位くらい?」と聞かれて「101位くらい」と答えていたし、コナン・ドイルは本当は騎士道物語を書きたかったのに『ホームズ』の依頼ばかり来るので、一度作中でホームズを死なせてしまったし(笑)。
さらに酒井法子は「のりぴー語」について「本当はイヤでした」と言っていたし、佐山サトルはタイガーマスク時代の自分について「道化」と自嘲していたし・・・・ ああ、キリがねえ!
わたしのような日陰者からしたら、「みんな喜んでんだし、なによりガンガンもうかってるんだからそれでいいじゃん」なんて思ってしまうものですが、当の本人たちはそう簡単には割り切れないみたいです。世の中、なかなかうまくいかんものですね(笑)

野暮とは思いますが、原作との比較を少々。この『デトロイト・メタル・シティ』、原作はかなり品のないマンガでありますcoldsweats01 紙面のそこかしこにスラングが飛び散りまくり、親不孝・女性蔑視な言葉で溢れかえっております。おまけに絵がそんなに上手じゃなく(笑)、ヒロイン相川さんも加藤ローサほど可愛くない。でもそんな適当な絵が、くだらないストーリーにぴったりとフィットしております。
映画でもそういった下品な部分は残されていましたが、それでもだいぶ希釈されております。おまけにこんな話で「夢」について真剣に語っていたりする。そういうところは脚本・大森美香さんの女性ならではの感性かなあ、と感じました。
だから映画を見て「松ケンもクラウザーさんも可愛い! きゅ~んheart04」と思われた女性の方は、いっそ原作を読まず、そのままその存在を忘れることをおすすめいたします。

キャストで光っていたのは、やはり今人気ナンバーワンの松山ケンイチくん。「憑依型」と呼ばれる彼だけあって、二面性のあるキャラを上手に演じ分けていました。が、今回の彼、なんだかやけにオカマっぽかったような
「あまいあまいあまいあま~い こ~い~び~と~notes
・・・・なぜだ! なぜそこまでして腰を振りまくる!?
松山くん・・・ やっぱあんたすげえよ・・・・ 今まで積み上げたもの全部ぶっこわしてさあ・・・・
そういえば『蒼き狼』撮影時に、彼は角川春樹から「一年でこんなに堕落した人間を初めて見た」と言われたそうですが、こんな姿見られたらまた怒られるんじゃないでしょうか。っていうか、このヒトにそんなこと言われたかないよな。

もう一方とりわけ輝いていたのは、根岸を地獄に突き落とすデスレコーズ社長役の松雪泰子さん。金髪・タトゥー・ミニスカを身にまとい、もういいトシなのにパンチラも全く意に介さない。
『フラガール』では弱い面をみせないで、ひたすら突っ張ってきた悲しい女性を演じていたのに・・・ 一体どちらが本当のあなたなの? ああ・・・ ヤスコ・・・・ なんだかマジで惚れてしまいそうだ・・・・wobbly
パンツといえば加藤ローサも披露していましたが、たぶんあのシーンは本人以外の差し替えでしょう。こういうところで女優の格の違いが明らかになるものです。

080912_123809冒頭の歌を作った嘉門達夫さんは、ヘビメタの若者を取材した際のことをこう申しておりました。
「本当にあいつらきさくなヤツラでねえ。『もっともっと、へヴィメタっていろんなことあるんですよ! また話させてください!』って笑顔で去っていきましたよ。ホント、あきんどみたいなヤツラですわ」

やはり、ヒトはみかけによらないようです。かっこだけで判断するのはやめましょう。Fire!!


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September 10, 2008

始皇帝復活 ロブ・コーエン 『ハムナプトラ3 皇帝の呪われた秘宝』

080910_125519『ハムナプトラ』(以下『ハム』)第一作が日本で公開されたのは確か1999年。「『スターウォーズ』の新作がやっと公開される!」という話題でもちきりだったころ、その直前に唐突に封切られたような印象があります。
冒頭で古代エジプトの都市を俯瞰したシーンでは、あたかもタイムスリップしたような気分になり、けっこう感動しました。で、二作目も含めて、あとは「なかなか面白かった」くらいのことしか覚えていなかったりしますcoldsweats01
えーと、待てよ・・・  神像がワキワキ動き出すところなんかかなり興奮したんじゃなかったかな? そんでロックさんがショッカー怪人みたくなってて、スピンオフが作られたような・・・

そんな適当な記憶しかない『ハム』。ほぼ忘れかけていたころ、カムバックして参りました。今度は「『インディ』復活」の影にひっそりと隠れながら・・・

ではあらすじ参りましょう。
時は第二次大戦終了直後。数々(二度?)の冒険をくぐりぬけてきたオコーネル夫妻は、地元英国の豪邸にひきこみ、隠遁生活を楽しんでいた。しかし実際のところ冒険心は未だ冷めやらず、情報部の「お宝を中国まで運んでほしい」という依頼をついついひきうけてしまう。
一方成長した二人の息子アレックスは、学業をすっぽらかして中国で遺跡発掘にいそしんでいた。そしてある日、彼は探し続けていた皇帝の墳墓をとうとう見つけ出す。だが単なる像と思われた皇帝の人形には、驚くべき秘密が隠されていた・・・・

以下はちょこちょこネタバレしております。どうぞお気をつけください。
三作目はエジプトから飛び出して中国が舞台となりました。もともとは『ミイラ再生』というゴシックホラーのリメイクであるこのシリーズ(だいぶ原点から逸脱してるようですが・・・)。「中国にミイラなんてあったっけ?」と思っていたら、有名な兵馬俑を「実はミイラだった」ということにしてしまったんですね。もう! 強引なんだから!
この兵馬俑といい、冒頭で戦国時代の地図が出てきたことといい、はっきり名前こそ出してませんが、作中に登場する皇帝は「秦の始皇帝」とみてまちがいないでしょう。でもあれ? 兵馬俑って発見されたの70年代だったような・・・ いや、考えるな! 考えてはいかんのだ!

それはともかく、こういう古代遺跡のデザインをわりと忠実に再現してあるのが『ハム』のいいところですね。古代文明好きとしてはわくわくいたします。
『インディ』なんかはその辺、自由に創作しちゃってますから(笑)。それはそれで面白くもありますけど。
あと『インディ』があくまでインディメインなのに比べ、チームプレイを重視しているのも『ハム』の特徴でしょうか。

なによりこの映画で評価したいのは、あの伝説のUMA「雪男」をバッチリだしちゃってくれたところ。いままで銀幕に数々のモンスターが登場してきましたが、「雪男」ってそういえばほとんど見なかったような。強いて言うなら『スターウォーズ 帝国の逆襲』に出来たワンパくらいかなあ。でもあれも正確にいうなら、雪男というよりか宇宙生物だし。
変なアレンジが入ってネコ面になっていたのがチト気になりましたが、これを機に「ビッグフット」「ヒバゴン」といった他地方の雪男も、日の目を見る時がくればいいなと思いました。

モンスター系でいいますと、皇帝ジェット・リーも二種類の怪獣に変身してわたしたちを楽しませてくれます。ただずっと怪獣でいればいいのに、意外とすぐ人間に戻ってしまったのが不満でした。オコーネル夫妻にエジプトから巨大コブラでも呼び出させて、怪獣バトルでもやってくれればもっと盛り上がったと思います。・・・・どうしてわたしの発想はこう幼稚なんだろ。

ラストであからさまに言われてましたが、続編(あるなら)の舞台は南米になりそう。確かにあそこならミイラがうじゃうじゃあるので、『ハム』にはうってつけの環境といえるでしょう。おそらくエルドラドとかインカ帝国のアタワルパさんとか、その辺が題材になりそうな気がします。

080910_125545ただ南米でまた同じことをやっても意味がないので、この際イムホテップも始皇帝も一緒に復活させて、「世界ミイラ統一王者決定戦」とかやらせたらいいんじゃないでしょうか。
アフリカはハイチに飛んで「ミイラVSゾンビ」なんてのもいいかもしれませんね。干物と醗酵食品はどちらが美味いのか!?みたいな(もう何がなにやら)。


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September 08, 2008

ともだち募集中 ロマン・カチャーノフ 『チェブラーシカ』

20060728214540それはいつ、どこで生まれたのか誰も知らない(こんな文章、こないだも書いたな)・・・・ とある果物屋のミカン箱からひょっこり現れた謎の生き物(サル系)。虚弱体質なのか、すぐにぶっ倒れてしまうためチェブラーシカ(ばったり倒れ屋さん)と名づけられたそれは、玩具屋さんのウィンドウで働かされることになります。ある日チェブラーシカは街で「ともだち募集中」と書かれた貼り紙を発見。書かれた先で彼を迎えたのは、ゲーナという寂しがりやのワニさんでした・・・・

1969年から83年にかけて旧ソ連で製作されたコマ撮り人形人情アニメ。現在ひっそりと全国でリバイバル上映中であります。大人気でありながら、14年の間に製作されたのはたった4本73分。コマ撮りアニメって作るのに死ぬほど時間かかりますからね・・・ あるいは原作(絵本)のストックに限界があったのか。
タイトルを順に書きますとチェブとゲーナの出会いを書いた第1話「ワニのゲーナ」(1969)、二匹がエリート少年団に入ろうとがんばる第2話「チェブラーシカ」(1971)、旅行中、意地悪ばあさんに悩まされる第3話「シャパクリャク」(1974)、チェブラーシカのお入学を描いた第4話「チェブラーシカ、学校へ行く」(1983).。
ただし今回のリバイバル版では1→4→2→3の順番で上映。理由としては4話が一番短くてとてもあっさりしてる
からということと、設定上の矛盾を回避するため、ということが考えられます。

最近の『ウォレスとグルミット』などと比べると、素朴で哀愁を帯びた味わい。ゲーナが奏でるテトリスのテーマがまた物悲しい。どの話も最後はハッピーエンドなんですけどね。メインはチェブラーシカとゲーナの二匹なんですが、この友情にチャチャを入れるのがシャクなんとかという意地悪ばあさん。様々なイタズラの駆使し、二匹を苦しめます。
ところがそんな目にあわされても全然ババアを恨まないチェブ&ゲーナ。キミたちは仏か? 仏なのか? 
「人間、空よりも広い心を持たなきゃダメだよ!」 彼らにそんなことことを教わった気がしました(笑)

動物園、学校、優良少年団、電車内・・・・・ いろいろなところで締め出し&門前払いを食らってしまうチェブラーシカ。それもそのはず。彼は本来この世には存在しない正体不明の生き物なのだから。その度に「仕方がないね」とさびしくうなだれるチェブちゃん。やめてください! おじさんそういうのに弱いんです!!crying
だけどチェブラーシカは決してぐれたりせず、世のため人のためがんばり続けます。そうしていくうちに、いつしか周りも彼を受けいれていく・・・・ 意地悪ばあさんへの態度もそうだけど、本当に「強い」というのはこういうことを言うんじゃないかな、と思いました。

わたしが最初「?」と感じたのは、なぜ主人子のコンビが「ワニ」と「正体不明」なのかということでしたcoldsweats01。東欧だったらクマとかタヌキとか、かわいい生き物ほかにいくらでもいるじゃないですか。
そこでふと思い浮かんだのは、当時ロシアの人たちを西側の人々はどのように感じていたのか、ということ。厚いベールに包まれて何を考えているのかわからない彼の国方たちは、ちょうど「正体不明」のいかめしい「怪物」のように思われていたのかもしれません。ちょうど今の我々が北○鮮をイメージするかのように。

「でもベールをはぐったその先に住んでいるのは、あなたたちと同じ心優しいさびしがり屋さんなんだよ」
もしかしたらそんなことが言いたかったのな、と。

そしてボタン一つで世界がふっとぶかもしれなかった時代に、人に優しくすること、ひたむきにがんばり続けることを、こんなにも慎ましく訴えているところがとても素晴らしいと思いました。

080908_173724この『チェブラーシカ』、すでにDVDも発売されています。リバイバルはもうちょっと続くようですが、事情の厳しい方はそちらの方でぜひどうぞ。

画像は今日(!)たまたまシネコンで見つけたガシャポン。お花を抱えたバージョンですが、劇中にそういうシーンあっただろうか・・・・
ほかに「うれし顔」バージョン、「ミカン箱」バージョンなどがあります。

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September 05, 2008

パンタフル・ニャイフ 観察15日目

そのいち 北京五輪を振りかえって

15p1115p12 baseball

 sports
 
 tennis

 soccer


そのに 深刻な事態

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そのさん 続・深刻な事態

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そのよん 深刻な事態 完結編

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 snail

 chick

 penguin

 fish


そのご ニャア少佐:「赤い彗星」

15p5115p5215p53 cancer

 kissmark
 
 apple
 
 wine


そのろく 北京五輪を振りかえって(ワンモア)

15p6115p6212回目参照

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September 01, 2008

闇に隠れて70年 DCコミックス 『バットマン』あれこれ

080901_113323本国では『タイタニック』に迫る勢いながら、日本ではすでに沈静化し始めてるcoldsweats02劇場版『バットマン』最新作『ダークナイト』。
完全に静まってしまう前に、今日は『バットマン』についてダラダラ語ってみたいと思います。

バットマンの誕生は1939年。戦前ですcoldsweats02。以後約70年、多少の浮き沈みはありましたが、現在にいたるまでほぼ第一線の人気を保っている、バケモンのようなシリーズです。
特に重要な転換点となったのは、1986年に鬼才フランク・ミラーの手によって発表された『ダークナイト・リターンズ』。老境を迎えたブルース・ウェインの「最後の戦い」を描いたこの作品は、コミック界に大きな衝撃を与え、いまなお多くの作家・作品に影響を及ぼしています。
またこの作品が人気再燃を呼び起こしたことにより、1989年にはティム・バートン監督の劇場版が公開。大ヒットとなりました。その後ちょっと間が空いたこともありましたが、ほぼコンスタントに映画も作られ続けています。

今回は映画ファンが「そいつらだけは続編に出してくれるな!」というキャラをからめて、語ってみましょう。まず一人はスーパーマン。
映画しか知らない人はご存じないでしょうが、原作コミック『バットマン』においてスーパーマンはけっこう重要人物だったりします。というのは、スーパーマンがバットマンの個性を浮き立たせるのに非常にもってこいの存在だからです。
二人を比較してみましょう。

バットマン:イメージカラー黒、陰気、日陰者、現実主義者、もっぱら夜活動する、遺伝子的にはホモ・サピエンス、普段の顔は大富豪、活動時はマスクをかぶる
スーパーマン:イメージカラー青&赤、陽気、人気者、理想主義者、もっぱら昼活動する、数々の超能力を有する宇宙人、普段の顔は勤め人、活動時は素顔丸出し

二人ともアメコミ黎明期から活躍している超メジャーなキャラでありながら、性質は何から何まで正反対。共通してるのはそれこそ正義を愛し、マントを羽織っている、ということくらいでしょうか。
最終目的は同じものの、方法論をめぐって対立することも多いこの二人。しかし手を組めばこれほど頼もしいコンビもまたなく、このコンビの活躍を描いた『ワールズ・ファイネスツ』なんていうシリーズまであります。
とりあえず付かず離れずという関係のバットマン&スーパーマン。果たして映画で共演することはあるでしょうか?
それにしても何の超能力も持たない身でありながら、スーパーマンをも恐れさせるバットマンとは一体何者なんでしょう。


もう一人?語っておきたいキャラはすでに劇場版にも登場しているロビン。もともと子供受けのために考え出されたキャラですが、こちらはこちらでいろいろ大変です。
実はロビンはレギュラーシリーズでは現時点で4名存在します。
初代はディック・グレイソン。サーカス出身で、現在ではナイトウィングという名で一人立ちしております。ブルースとは袂を分かたった時に多少のイザコザがあったようで、以後しばらく二人の関係は微妙なものになっておりました。
二代目はジェイソン・トッド。もともとは不良少年で度胸を見込まれてロビンとなりましたが、ほどなくしてジョーカーの手により爆殺。この事件はバットマンの心に深い傷を残すことになります。『HUSH』における「トッドが生き返るのなら何でもしようと思った」という言葉には胸をつかれるものがあります(最近悪役「レッドフード」として驚愕の復活を遂げたそうですが・・・)。
三代目はティム・ドレイク。平凡な家庭に育ちながら類まれなる推理能力を持ち、なかば押しかけでロビンの座にいすわります。父に正体がばれたことにより、一時引退。その後再びコスチュームを着ることになりますが、これまたバットマンと離れて単独行動を取っている模様(追記:現在ティムは「レッドロビン」というコードネームで活躍中。バットマンファミリーとも再合流したようです)
四代目はステファニー・ブラウンという少女でしたが、命令違反によってすぐ解雇(笑)。その後大事件を引き起こしたり、挙句に殺されちゃったり散々な有様・・・・ 
(追記:その後ステファニーは実は生きていたことが判明(^_^; 現在は三代目バットガールとして活躍中だそうです。そして現行のロビンは五代目のダミアン・ウェイン。ブルースと、ラース・アル・グールの娘との間に生まれた正真正銘の「バットマンの息子」。若年ながら暗殺者として鍛えられていたことにより類まれなる身体能力を有しています。性格はかなり生意気。ついこないだ死亡しましたが、これまたすぐ生き返りました(^_^;))

大半のアメコミは『サザエさん』『ドラえもん』のように永久ループしているわけではなく、ゆっくりと時間が流れております。その線でいくなら第二次大戦に参加しているバッツなどはとうの昔にジジイになっているわけですが、そういう事態を避けるため、DC世界では今まで二度大きなリセットが行われてきました。
そんで前回のリセットから約二十年。いつまでも若いスーパーマンと違って、バットマンもいずれは弟子に跡目をつがせなければなりません。本来ならいつもバットマンの傍らにいるロビンこそが、そのコスチュームを受け継ぐにふさわしい。ところが上に書いたように、どうもこの襲名、なかなかうまくいきません。
実は一度ベーンというヴィランに背骨を折られたとき、ブルースはアズラエルという青年に本当にバットマンの名を明け渡したことがあります。しかしこのアズラエル、いささか情緒不安定なところがあり、荷が重かったのか、結局人口脊柱でよみがえったブルースに「バットマン」を返上しました。
まあDCさんがどこまで代替わりを本気で考えていたのかはわかりませんが、誰もブルース・ウェイン以外のバットマンなど見たくもないわけで。オリジナルアニメシリーズ『バットマン・ザ・フューチャー(原題はBATMAN BEYOND)』では、老ウェインの指示のもと活躍する若き二代目が主人公でしたが、あれは「番外編」だから許されたのだと思います。

080901_113503今後深刻な人気の危機でも訪れれば、また代替わりが検討されることもあるかもしれません。とはいえ70年トップを走り続けてきた『バットマン』。そんな事態はまだまだ先のことだと思われます(笑)。
(追記:2011年、DCはまたしても大々的な世界観のリセット『NEW52』を行い、バットマン関連の設定もちょこちょこ変わった模様。ブルース・ウェインもそれに応じてまたまた少し若返った…のかな?(^_^; ブルースが不在になることが多いため、その間ディックがバットマンとなることもよくあります)
ついでに今まで書いたバットマン関連のリンクを貼っておきます。
気が向いた方はごらんください。
コミック:
『キリング・ジョーク』
『イヤーワン』
『『JLA リバティ&ジャスティス』
『アストロシティ:コンフェッション』
(追記) 『ロング・ハロウィーン』 

映画:
『バットマン・ビギンズ』
『ダークナイト』
(追記:『ダークナイト・ライジング』
「自分で買って読みたい」という方は、JIVE AMERICAN COMICSのHP(http://amecomi.jive-ltd.co.jp/)へどうぞー
(追記:現在はヴィレッジ・ブックス http://www.villagebooks.co.jp/ 小学館集英社プロダクション http://books.shopro.co.jp/ から多くの翻訳本が出ております)


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