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September 18, 2008

オールディーズ 三丁目の勇士 堤幸彦 『20世紀少年』

080917_193632一日に見たのにいまごろUP。浦沢直樹原作の人気漫画を、三部作にわけて公開。その第1部です。

ケンジ、オッチョ、ユキジ、その他(おい!)は、小学校時代ボート部で共に汗を流した仲。「どれだけ歩けば、人として認めてもらえるのだろう」 それを合言葉に、彼らは永遠の友情を誓った。はずだった・・・・
海外での放浪生活を終え、久しぶりに帰国したオッチョ。だが彼が目にしたのは、変わり果てた故国と友人たちの姿だった。
「ともだち」と呼ばれる謎の教祖に支配された世界。それに逆らおうともせず、安穏とした日々を送る人々。かつて過激なパンクロッカーとして知られたケンジは、さえないコンビニの店長へと変貌を遂げていた。そんな中、仲間の一人だったドンキーが自殺を遂げる。
「おれたちの絆は永遠に変わらないって信じてたのに! 一体どうなってんだよ!」 叫ぶオッチョ
「いつまでもガキじゃいられないんだよ!」「オッチョに何がわかるのよ!」 言い返すケンジ&ホナミ

♪だれもが~(アイ・フィール・フォ・ユー) WOWOWOWO~ なみだを~ ひとには見せずに~

元ネタのわからない人すいません。なんせ十ウン年前のドラマなもので
正しいあらすじはコチラ(ただしちょいと先バレしてます)。

第一印象は「長!」でした(笑)。ただ単行本7,8冊を二時間半でまとめてあるので、これでもまだ時間足らないくらいなんです。
最近の浦沢作品の特徴は群像劇&入り組んだ構成にあります。マイペースで行きつ戻りつしながら読めるマンガならともかく、初めて見た人は矢継ぎ早にばばーっと話が進んでいくんで、ツライんじゃないかなーと。原作に忠実にやったのがかえって仇になってしまったような。わたしは原作七割がた読んでたので「ああ、そういやこんな話だったな」と再確認できて良かったですけど。

・・・・と、思ったんですが。レビューあちこち見てみると、初見の方でも「面白かった」という意見がけっこうありまして。いつもながら「自分の見当ってあてにならないなあ」と思い知った次第です

これはやっぱり「キャラや場面転換がごちゃごちゃしている」という欠点よりも、『20世紀少年』という作品の持つ面白さの方が上だった、ということなんでしょうね。
ケンジというのはわたしたち(特に30代男性)にとって限りなく身近な存在であります。そりゃあ違うところもいろいろありますが、彼(ら)の日常というのは、本質的に我々の日常とそんなに変わりません。
かつてはビッグな夢を抱き、「いつかビッグになってやるぞ!」と誓ったはずなのに、気がつけばさえない日常をストレスためながら生きている。「人生、こんなものさ」と割り切りながら。
そのさえないながらもそれなりに平穏だった日常に、ある日あるかなしかの影がさしていく。「気のせいだろ」と自分をごまかし続けるけれど、その暗雲はいつしかじわじわと自分の周囲をうずめていく・・・
『20世紀少年』序盤の面白さは、そういうところにあったんだなあ、と改めて理解いたしました。

個人的なツボは、やはりロボ(笑)。原作では温かみのある画風ゆえかいまひとつ怖くなかった(笑)ロボが、こちらでは東宝映画の怪獣なみの迫力でした。「CG臭くていやだ」という意見もありましょうが、わたしはこういうの好きです

あと80年代後半から90年代のドラマに親しんだ身としては、本作品のメインキャスト、やはりなじみ深いものがありました。唐沢、常盤、豊川・・・ それぞれドラマ界で天下とってたことあったよなあ(あと佐野史郎も)。常盤&トヨエツで『愛していると言ってくれ』なんてのもあったよなあ。あれ? 『愛してくれと言っている』だったかな? ・・・ちゃんと見てなかったけど。

20060520145028第二章は来年新春公開予定。第一章より地味になりそうなのがちょっと不安ですが、堤監督のこと、原作にはないようなサプライズで、ドカンと一発もりあげてくれそうな気もします。その辺が楽しみでもあり、怖くもあり(笑) とりあえず完結編まで付き合うぞー


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Comments

さりげなくユキジがホナミに


私は長さはさほど感じず楽しめましたよ
しかし原作を読んでない人にはなんにも面白くないのでは・・・とも思い
心配だったんですが、
意外なことにほとんどの方が「面白かった」という感想で驚きました。
登場人物も謎もいっぱいで、なおかつ展開はむちゃくちゃ早いし
かなりややこしかったと思うんですけど・・・
なんにせよそんなに不評じゃなくてよかった♪
ここまで原作を忠実に実写化してくれた第一章だけで既にかなり満足です


「正しいあらすじ」の方にもお邪魔しました。
「既存のアイデアを再構築している」っていうの、分かる気がします。
浦沢さんのマンガって基本的にハリウッド映画みたいだし、
この顔どっかで見た!っていうキャラクターがいっぱい出てくるし。
で、日本人的なツボもしっかり押さえてあるんですよね。
エンターテイメントというものをよく分かっていらっしゃる。
結末はわりとグダグダなんだけど(笑)、
それまでに十分楽しませてもらってるので、まーいっか!って思っちゃいます。

DMCもずいぶん前に観たんですけど(それも2回)、
まだ感想UPできてない
グーグーも観ました。号泣ネコ好きにはたまらんです。
キバはまだ・・・

Posted by: kenko | September 18, 2008 10:13 PM

こんばんわ。


今日、SGA屋さんにメールしました。
ご確認いただけているでしょうか?


なななな・・なんと!
『愛という名のもとに』・・・いや『愛という名がここに』だったかな。
それとも『愛という藻はどこに』だったっけ?

忘れちゃった。

チョロは覚えてるけど(笑)。
ルビー・モレノも覚えてる。


あれー?第1章ってコミック7~8巻までのストーリーだったんですね。
てっきり12~13巻くらいまでだと思っていました。私ったら勘違い♪

トップのケンヂ、浦沢版ケンヂよりもカッコイイです。


あのロボット、私も好きです。

Posted by: 睦月 | September 18, 2008 10:33 PM

>kenkoさま

さっそくお返しありがとうございました!
わたしも一見さんには辛いんじゃないかな・・・と思っていましたが、おおむね客の入りもいいようでホッとしました
あんまり成績が悪かったら、「第2章で打ち切り」なんてことも考えられますからね・・・・ 会社はその辺、非情です
堤さんのこったから、もっと思い切り自分流にやるのかと思いきや、わりと原作に忠実だったのも驚きです

>「正しいあらすじ」の方にもお邪魔しました。

ありがとうございます
「既存のアイデアを再構築」・・・『プルートゥ』なんか、まさにそれですしね。あそこまでいっちゃうと、もう別物、という気もしますが(笑)

>この顔どっかで見た!っていうキャラクターがいっぱい出てくるし。

そうそう。浦沢さんって、平凡なひとの顔を書き分けるのがすごいうまいんですよね。これ、プロの作家でも意外とできてる人少ないと思います。井上雄彦先生も上手かな

『DMC』感想も待ってます! 『グーグー』も見たいけど余裕があるか・・・

Posted by: SGA屋伍一 | September 19, 2008 08:21 AM

>睦月さま

メールありがとうございました! 返信いたしましたのでどうぞご確認ください

>『愛という名のもとに』

しっかり覚えてらっしゃるじゃないですか(笑)
モレノのセリフを真似するのが当時はやりましたよね
「○○サン、イイヒトネ~」

あとkenkoさんのところで確認してやっと気づきましたが、今回チョイ役で出てた石橋保さんと洞口依子さんもボート部のメンバーでした(笑)

>第1章ってコミック7~8巻までのストーリーだったんですね

飛んで少し後の巻のエピソードも入ってたかも
原作ではロボに向かっていったところで話が切れて、急に数年後になってたので。そんでしばらくカンナ主体で話が進んでいって、その後に「血の大晦日」の真相が語られる・・・という流れじゃなかったかな。ややこし

>あのロボット、私も好きです。

あの間違ってもフィギュアとか発売されなさそうなデザインが最高ですよね! 迫力あったけど

Posted by: SGA屋伍一 | September 19, 2008 08:34 AM

こんにちは~^^・
SGA屋伍一さんは原作をご存じなんですね。
私は全く知りませんでした。
で、、、あまり観る気もなかったのですが、スッゴク面白かったですぅ~
息子の学校でも流行っているようですよ。
やたらと黒板に例のマークを書き込んだり、トイレットペーパーを顔に巻きつけ、目玉マークを書いたりしているそうです(笑)

「ともだち」の正体が気になるなぁ~
一応「もしかして・・・アイツか?!」と思っている人がいますが、多分ハズレです(笑)
何でも原作ではラスト付近が不評だったそうで、映画は少し変えるようですね。
最後までこの面白さで引っ張っていって欲しいです♪

Posted by: 由香 | September 19, 2008 10:40 AM

>由香さま

ご多忙のところお返しありがとうございます・・・

原作は残り五巻というところまで読んだのですが、それももう二年ほど前。当然いろいろ忘れてます。この映画、すでに原作を読んでいてうっすら忘れかけてるくらいの人が一番楽しめるんじゃないかな~ と思ってたんですが、由香さんは「すっごく面白かった」とのことなので、やっぱしわたしの見当違いでしたね

あちらのレスですいませんが、『IT』に似てるのは、悪ガキ仲間が大きくなって、もう一度手を組んで巨悪に立ち向かう・・・という流れ。あと大切なことを思い出そうとすんだけど、なかなか思い出せない(笑)というところも似てます

>息子の学校でも流行っているようですよ

それ、怖いなあ。将来息子さんのクラスから「ともだち」みたいな教祖さまとか出てくるんじゃないかなあ(笑)

>「ともだち」の正体が気になるなぁ~

ヒント:お面

ただ○○○○という説もあり・・・ ま、完結編までのお楽しみですね!
(爆発で豪快に吹っ飛んでたようにも見えましたが・・・・)

Posted by: SGA屋伍一 | September 19, 2008 08:21 PM

SGAさんこんばんわ♪TB&コメント有難うございました♪

モンスターとかプルート、そして本作の20世紀少年・・・この辺の浦沢作品はサスペンスとしても秀逸ですが、ストーリーが複雑に入り組んでいて尚且つ登場人物も多いから、映像化不可能というのもなんとなく分かるんですよね~。だからモンスターも実写化じゃなくアニメ化にしたんでしょうかね?個人的には20世紀少年をアニメ化にして、モンスターの方を実写化した方が良かったんじゃないかな?とも思っちゃうこの頃です。

でもロボが出現する過程で、原作にもあった敷島教授を交えた大の大人の大真面目なロボット討論を映画の中でも面白おかしく且つ不気味に再現して欲しかったんですけど、それがカットされていたのも個人的に残念な部分でした・・。

Posted by: メビウス | September 22, 2008 09:11 PM

>メビウスさま

お返しありがとうございます。浦沢作品は構図・題材は非常に映画向きだと思うんですけど、ネックになるのはやっぱり話の複雑さと、バカ長さでしょうかね~
以下はこの映画を観にいったときのわたしと友人の会話
私 「やっぱテレビドラマでやるべきだったんじゃないかなあ」
友 「そしたらこんなにお金もらえなかったろ」
私 「・・・・そっか」

『モンスター』については確か「ハリウッドで映画化」みたいな噂を聞いたことがありましたが、その後どうなったのやら・・・ まあ実現してもあまりいい結果にならないような気もします

>敷島教授を交えた大の大人の大真面目なロボット討論

メビウスさんはあそこお気に入りだったんですか・・・ わたしは「アニメファンをバカにしやがって! こんちくしょー」と涙目で読んでおりましたよ(笑)

Posted by: SGA屋伍一 | September 23, 2008 09:32 PM

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