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August 24, 2008

ファインディング・人面魚 宮崎駿 『崖の上のポニョ』

080824_175247ポケモンにポーにやけに「ポ」の字が目立つ今夏のキッズムービー。本命はやっぱりジブリのこれでした。今回はいつにも増してひねくって書いてあるので、どうぞご了承ください・・・

むかしむかし、あるところに、ソースケという漁師のセガレがおったべな。ソースケはある日浜辺を歩いているとき、透明なツボにはまって難儀している、奇怪な人面魚をみつけたそうな。
「食ったらうまいかな」 そう思ったソースケはツボをカチ割って魚を取り出そうとした。だが怪魚はその拍子にピョンと弾んで、海へ帰ってしまったそうな。
その晩、浜は大嵐に見舞われた。ところがそんな中、ソースケの家の戸を叩くものがおったべな。戸を開けてみると、そこには目と目の間がやけに離れた田中麗奈似の娘が立っておった。
娘は言った 「わたしは今日あなたに助けられた人魚です。恩返しに台風をつれて参りましたの」
「いや、それ全然恩返しになってねーから」
ソースケがつっこむやいなや、家は津波に飲まれて木っ端ミジンコに。全ては海の藻屑と消えたんだべな。
どんとはらい。


ひいいいい! 怖すぎる! もう今晩トイレに一人でいけない!
・・・でもこの話、考えようによっちゃとても怖い話ではないでしょうか。なんせ妖怪に惚れられてどこまでもおっかけられ、なんの祟りか知りませんが、ほとんど町ひとつが水没してしまうという話ですから(「海底原人ラゴン」って知ってます?)
大体土砂降りの中走ってる車の窓から、ずっと人の顔がついてくるのが見えたら、どう考えても心霊現象だと思います。
あと劇中でポニョが山奥のトンネルに入るのをしり込みしているシーンがありましたが、ああいうトンネルってよく心霊スポットにありがちな場所では・・・・・

そんな風に考えていたら、魚と幽霊ってけっこう共通点が多いことに気がつきました。
・冷たい
・ぬれてる
・足がない
・瞳孔がおっぴろがってる
・ゆらゆらしてる
などなど

もしかして。もしかするとですよ。
今の時代(に限ったことはないですけど)、ろくに愛されもせず、不幸な亡くなり方をする子供たちってたくさんいますよね。この作品はそんな子供たちに対する宮さんなりのレクイエムなんじゃないかと。
せめて自分のアニメの中で、生き返って元気に跳ね回ってほしい。存分に愛されてほしい。そんな思いが込められてるんじゃないかと・・・・

ハイ! 考えすぎですね!

実際のところ、宮崎さんはポニョの正体についてこんなことを語ってました。ポニョは実はすさまじき力を持つ海神の化身か何かで、それがあどけない童女の姿をしているところが、面白いとか意味があるとか。
そんな大層なお方がビンに頭がはまって抜けなくなるとは、確かに爆笑ものですけどね。

個人的な印象を言わせてもらうと、「ぶッとんでるなあ」もしくは「炸裂しとるなあ・・・」(笑)。宮崎さんは前回「難解だ」と言われたんで、今回はわかりやすくしたということですが、すいません、巨匠! わたしは今回もわかりにくかったです!
お子様なら問題ないでしょう。でも大人は鑑賞前に脳みそを入念にマッサージしておくことをおすすめします。

「なんで水の上を走れるんだ?」「なんでこいつらは水の中でも平気で息してるんだ?」

そういうことを考えてはいけません。太古の海をたゆたうシーラカンスのように、宮崎さんのイマジネーションにどっぷりと身をゆだねましょう。

今回宮崎テイストで特に目立っていたのは、ジジババ。特にババ偏重。あのグループホームにはジジが一人も見当たらなかったけど、なんででしょう? 男は早死にしやすい地方なんでしょうか。
逆に今回目新しかった要素は、人外のもの、ちっこいものを主人公にしているということ。この辺はピクサーの影響でしょうか。逆に淡色中心で徹底的に手書きにこだわっているところには、CGアニメへのアンチテーゼが感じられます。

20060520144129さて、ここんとこ毎回「これで引退」と言い続けている宮崎さん。長年おっかけてきた身としては、「またかよw」という気がしないでもないですが、今回は単に気分の問題ではなく、マジで体力の限界を感じている模様。え~
巨匠にやる気を起こしてもらう方法は、この辺の最後の方に書いてありますんで、お暇な方はご覧ください。

最後はやっぱりあの歌で締めましょうかね!

♪さかな さかな さかな さかなを食べると

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Comments

あっちこっちコメント失礼します

私も、あのトンネルのシーンはホラーだなぁ〜って思いました、実は(笑)
手をつないでいるお友達がどんどん溶けて、あっというまにちっちゃくなって・・・こわいよ〜
でもそれでも、ポニョのすべてを受け止めたソースケってスゴイ!!とも思いました。

「ポニョ」って、子ども向けの単純なお話のようで、
実はいくらでも深読みできるんですよね。
巨匠の映画をずっと観続けてきたオトナは特に、いろいろ考えちゃう・・・
しかしこの夏、ポニョのテーマソングを元気よく歌い続ける姪っ子たちを観て、
やっぱり宮崎さんは、子どもたちが素直に夢中になれる作品を作ってくれたんだなーと実感しました。

3歳になる姪っ子ちゃんに「ポニョ、そうすけ大好き!」というセリフを何度も言わせて
「リアルポニョだ」と喜んでいた私です。

Posted by: kenko | August 24, 2008 11:55 PM

>kenkoさま

ども。kenkoさんのコメントなら幾つでも大歓迎ですよ

>でもそれでも、ポニョのすべてを受け止めたソースケってスゴイ!!とも思いました

スゴイですよね。あの年齢だからこそできるのかな・・・とも思いました
魚形態、人間形態は怖くないんですけど、中間の半漁人形態はちょっと怖いです。デザインが・・・(笑)

>実はいくらでも深読みできるんですよね。

監督はいろいろ意味をこめているみたいですね。わたしが聞いた限りでは古代生物がわらわら湧き出していたのは、自然環境の回復を表しているとか。むーん
昔のような単純なエンターテイメントも、また見てみたいものですけど

>3歳になる姪っ子ちゃんに「ポニョ、そうすけ大好き!」というセリフを何度も言わせて

微笑ましいなあ この映画もきっと『トトロ』と同じように、たくさんの子供たちに愛されていくのでしょうね

Posted by: SGA屋伍一 | August 26, 2008 06:35 PM

SGAさんこんばんわ♪TB有難うございました♪

宮崎作品には今まで個性的なヒロインが数多く出て来ましたが、人外のヒロインと言うのはポニョが初めてかもしれませんね。
人面魚がヒロインなんて・・・・とか思ってしまって、最初は自分も絶望先生でしたが、あとからメイ似の少女に変わるので、そこで自分は評価がグンと上がった気がします。

でもパクリだとは思いたくないけど、魚の子~♪なキャラクターはファインディングニモなども連想させるから、宮崎監督もやはりイマジネーションが枯渇してしまったのでしょうかね?(汗

Posted by: メビウス | August 26, 2008 10:17 PM

>メビウスさま

お勉強お疲れ様でした!

>個性的なヒロイン

いきなりばあ様になってしまう前作のソフィーも相当なモンでしたけどね
ポニョの人間体はかなり長いことシークレットにされてましたよね。どうやら鈴木Pの戦略だったようですが
ご存知かわかりませんが、金魚体のポニョは安達哲の漫画『バカ姉弟』の姉の方によく似てます

>宮崎監督もやはりイマジネーションが枯渇してしまったのでしょうかね?(汗

ま、ここは「触発されたのでは?」ということで
『トイ・ストーリー』のラセター監督とはかなり仲がいいそうです

Posted by: SGA屋伍一 | August 27, 2008 08:40 PM

こんにちは!
さっきから酷い土砂降りです
いきなり涼しくなりましたよね~

で、、、他のところでも指摘されていたのですが、『ハウル~』って難解だ!!って評価が多かったのですか?
私は劇場で観てスッゴク気に入ってDVDも買い、何度も喜んで観ているのですが・・・
何がイケナイんだろう?・・・・・私の頭がイケナイ?!

ポニョも喜んで観ちゃいました~♪これもDVD買いです!!
不思議な雰囲気はありましたが、ポニョも宗介も可愛かったし、何よりも絵本のようなつもりで見入りました。
絵本って、展開が唐突でヘンテコでも、子どもが異常なまでに気にいったりするでしょ?(家だけかな?・汗)
勝手にイメージを膨らませて喜んで読む絵本のような作品だなぁ~って思いました~

Posted by: 由香 | August 28, 2008 11:47 AM

>由香さま

おかえしありがとうございます。今日は土砂降りの中、半泣きで仕事しておりましたよ・・・・

>『ハウル~』って難解だ!!って評価が多かったのですか?

たしか(笑) それまでの宮崎作品と比べると、いろいろ込み入っていたような気はします。たとえばソフィーはなんで勝手に元に戻っちゃったのか、とか
わたしは一回しか見てないので、ほかはもう「わからなかったところがわからない」状態です(ダメだこりゃ)

>何よりも絵本のようなつもりで見入りました。

そういえば一回行ったジブリ美術館で上映されていたアニメが、絵本原作で、少しポニョと似ていました
『くじらとり』というタイトルで、幼稚園児がダンボールで船をこしらえて、そのまま海へ鯨を捕りに行くという話

確かに展開が唐突でヘンテコ(笑) 

たまにはこういうの読んで、頭を柔らかくするのもいいかもしれませんね

Posted by: SGA屋伍一 | August 28, 2008 10:02 PM

>なんせ妖怪に惚れられてどこまでもおっかけられ・・・
あはははははは!その発想の豊かさがいいですねー(^^)
私はちょっぴりストーカーに思いましたよ>ポニョ


>♪さかな さかな さかな さかなを食べると
魚売り場で今だにかかっているスーパーに行くと必ず歌ってしまう私です(^^)

Posted by: たいむ | August 29, 2008 06:11 PM

>たいむさま

おかえしありがとうございます
怪談もアレンジ次第でこんなに愉快で楽しいお話になるということですね!
あとストーカーも五歳児程度なら罪にはならないということで

たいむ家の献立は魚が多いですか。わたしもたくさんDHAを摂取して、もっと賢くなりたいです

Posted by: SGA屋伍一 | August 29, 2008 10:19 PM

私の身の回りだけでも、いろんな人がいろんなことを言っています。

あの洪水で何人死んだ? とか
なぜ宗介に、彼が心変わりしたら
ポニョが泡になるということを伝えなかった? とか
ポニョの両親はどうやってポニョや妹たちを作ったんだ? とか。。。

Posted by: 紫式子 | September 04, 2008 10:15 PM

>紫式子さま

お返しありがとうございますo(_ _)o

まあつっこもうと思えばいくらでもつっこめる話ですよね
たぶんあの水害で死人は出てないと思います。グループホームの人たちもみんな生きてたし(笑) そういう優しい世界のお話なのでしょう

あと宮崎作品で「子作り」はNGワードです。きっと子供はコウノトリが運んでくるんですよ!

Posted by: SGA屋伍一 | September 05, 2008 08:52 PM

こんにちわ。

いやあ~・・・仕事中なのに、PC画面に向かって一人で笑いまくり
ですよ、ホント。どうしてくれるっ!?

ここまでSGA屋伍一的見解が炸裂すると、本当にそうなのでは!?
と思えてくるのであっぱれでございます!すごいぞ!

ソースケは将来、ポニョのために夜な夜な精力を使い果たして、
ゲッソリやつれてそのまま魂を抜かれてしまうのでは!?
(こんな妖怪話ありましたよね?)

毎回のように「これで引退!」とおっしゃる宮崎氏は、まるで
ジャッキー・チェンのようですね。彼も新作のたびに「これが最後」と
おっしゃいますが、必ずまた次も体を張って大アクションでございますもの。

トップのポニョ。
微妙にあまのじゃくっぽいですが、とても上手ですね♪

Posted by: 睦月 | September 08, 2008 03:55 PM

>睦月さま

お返しありがとうございます~ そして仕事の邪魔してすいません(笑)

>ここまでSGA屋伍一的見解が炸裂すると、本当にそうなのでは!?
と思えてくるのであっぱれでございます!

ありがとうございます! そこまで言っていただけて、本当に記事を書いた甲斐があるというものです
でもごめんなさい・・・ それ、たぶん気のせいだと思います

>(こんな妖怪話ありましたよね?)

ううん・・・ なんだったかなあ、それ。「牡丹灯篭」だったかなあ・・・

それはともかく将来ポニョがマンマーレさんのような絶世の美女になるのだとしたら、妖怪だろうが精力尽き果てようが「ソウスケうらやましい・・・」と思ってしまう自分がいます・・・・

>毎回のように「これで引退!」とおっしゃる宮崎氏

ジャッキーさんもそうだったんですか! きっと二人とも毎回「これで燃え尽きてしまってもいい」というほどの覚悟で製作に望まれてるのでしょうね・・・ 武士です

>微妙にあまのじゃくっぽいですが、とても上手ですね♪

こちらもありがとうございます。恐縮です
千尋ちゃんもそうですが、目と目の間がやけに離れているのがポイントです(笑)

Posted by: SGA屋伍一 | September 08, 2008 08:56 PM

 みな、いろいろ書いておりますがまずは宮崎駿監督の家族観を
知らないといけません。
 SGA様はひねくって書いているようなので妙なことを書いても
大丈夫でしょうかね?


宮崎駿監督の家族観「子供にとって親は必要のない存在だ!」

 
 ・・・うっ・・・うぅっ・・・。
 
 気を取り直して次は、田中芳樹先生の家族観


田中芳樹「子供にとって親は必要のない存在という事ですかね?」
 
 
 ・・・ほとんど同文と思うのは気のせいでしょうか?
 そういえば、このお2方家族の描き方が・・・なかなか・・・
・・・個性的ですよね?
 ・・・次に共産主義者の家族観

「人は皆平等である、しかし親と子は平等ではない。
だから子供にとって親は必要のない存在である」

 ・・・後半の文が似ているのは気のせいでしょうかね。

 そっか、人はみな平等なんですよね?
だから宗介くん、はママを「リサ」と名前で呼ぶんですね。
 宗介くんとママは平等で対等の関係なんですかね。
(シャレにならない・・・)

Posted by: 犬塚志乃 | January 30, 2010 11:08 PM

 まぁ、なんといいますか・・・宮崎駿監督が
共産主義者かどうかはわかりませんが
普通の家族観じゃないことは確かですね・・・。

 ジブリ作品の家族って・・・おかしいし
「千と千尋」とか「トトロ」とか・・・。

Posted by: 犬塚志乃 | January 30, 2010 11:11 PM

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