夜にその名を問えば クリストファー・ノーラン 『ダークナイト』
傷の話をしようか? そう、あれは昨夜のことだ。もう付き合って何ヶ月か経つし、金もけっこう貢いだ。そろそろチューくらいいいだろうと思って強引に迫ったら、あの女、鉄拳をオレの右頬にお見舞いしてくれたのさ。どうだい? ひどい話だろ? ア、ア、エ、エ、ア、エ(笑ってる)
・・・・アメリカンジョークってよくわかんないですね・・・・
本国では『タイタニック』に迫ろうかというバットマン最新作『ダークナイト』を本日はご紹介します。
ブルース・ウェインがバットマン業を始めて早数ヶ月(だよね?)。ゴッサムシティではジョーカーと名乗る怪人が現れ、凶悪な犯罪を繰り返していた。神出鬼没、予測不能のこの怪人に、バットマンとゴードンは翻弄される。
また、それとは別の形で注目を浴びている一人の男がいた。新進の検事、ハービー・デント。不正を憎み、脅しにも屈しないデントの人となりを知るうちに、ブルースにある考えが思い浮かぶ。ゴッサムシティの守護者の役割は、この男に譲るべきではないだろうかと・・・・
まずお詫びから。わたくし少し前の記事で今回は名作『キリング・ジョーク』を下敷きにしてるのでは、みたいなことを書きましたが、直接的にはそれほど関係のない話でした(それなりに影響は感じられましたけど)。笑って許してください。ア、ア、エ、エ、
『ダークナイト』。このシンプルなタイトルには「これ続編とちゃうから! これ一本で独立した話やから!」というスタッフの思いがこめられているような気がします。どう考えても『バットマン・ビギンズ』の完全なる続編ですけどね。それはともかくバットマンの異名でもあり、「暗闇」にもひっかけたこの題を聞いたとき、「これはアメコミ映画史上もっともドス暗い作品になるかも・・・・」 そんな予感がいたしました。
やはり目を引くのは故ヒース・レジャー演じるジョーカーでしょうか。かつてはバットマンの引き立て役でしかなかったこのキャラは、アラン・ムーア、ティム・バートンといったクリエイターたちの手により徐々に凄みを増すようになり、このノーラン版でさらなる進化を遂げたように思えます。
普通ならハイテク装備を有し、資金もあり、警察も味方につけてるバットマンのほうが絶対有利なはず。しかしそれなのにバットマンはジョーカーにいいように振り回され、何度も後手後手に回ることとなります。
今回、ジョーカーの出自はほとんど語られません。途中「オレってこんなにかわいそう」みたいな話を二つばかししてますが、あれはたぶん全部ウソでしょう。
皮肉なのは、恐らくバットマンが活動を始めなければ、ジョーカーもまた誕生しなかったであろうということ。まるで浄化されることを拒否したゴッサムシティが生み出した、悪霊の化身のようにも思えます。
古来より悪魔が望むのはお金でも名誉でもなく、人の魂を堕落させること。ですからバットマンが復讐心に飲み込まれて自分をぶっ殺してくれれば、彼としては願ったりなのです。お金も命もいらない男・・・・ これほど手ごわい存在はありません。ただ危険をかえりみず、無償で戦っているのはバットマンとておなじこと。そして「無償の善意」というのは、「理由なき悪意」と同じくらい、人によって理解しがたい場合があります。そういう意味ではブルースとジョーカーはよく似ているというか、同じコインの表と裏のような関係にあります。
一方いまひとりの「騎士」であるハービーは、ゆっくりと復讐という甘い果実に引き寄せられていきます。はたしてブルースは己の理性と「不殺」のポリシーを保ち続けることができるでしょうか?
ジョーカーのほかにも多くの魅力溢れるキャラクターが登場。個人的に気に入ってるのはゲイリー・オールドマン演じるゴードン警部補。監督も同じ思いのようで、扱い・出番の点で明らかに優遇されているような気がします。
もっともゴードンも前作以上にいろいろ大変です。尿意も忘れて「お願い! ゴードン、死なないで!」と画面に見入っておりました。
バットマンを見つめるゴードンJrのまなざしは、かつてゴードンを見つめたブルース少年のそれと似ています。こうやって、思いというのは継承されていくのでしょう。
名が泥にまみれても、皆から石を投げられても、戦い続けるバットマン=ブルース・ウェイン。彼を奮い起こすのは一体なんでしょう。それはきっと、世間がいかに言おうとも、自分を信じてくれるごくごく一握りの人々の存在。
そんな無垢なる人々が安らかに眠れるように、バットマンは夜の闇をかけ続けます。血と復讐に猛り狂った世界の中で、いつか理性が夜明けをもたらすことを信じて。
いつもと違ってだいぶマジメなレビューになってしまった・・・
「お前の仕事はそうじゃないだろ」という方はコチラのネタでもごらんください
オレ様のジョークで死ぬほど笑わせてやるぜ! ア、エ、イ、ウ、ア、ウ
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Tracked on August 29, 2008 11:39 PM
Comments
見終わって言葉なし・・・これほど凄まじいという表現がピッタリの映画は無いですね。
こんな映画を作っちゃって、次がどうなるのかとても心配です。
いや~、次回作を作るのは「旅の仲間」公開後のピーター・ジャクソン級のプレッシャーがかかるでしょう。
その分楽しみでもあるのですけど。
Posted by: ノラネコ | August 17, 2008 01:10 AM
コチラの作品、、他のアメコミ原作物のくらべてはいけないなと思うレベルだったように感じてしまいました。
とはいえ 無邪気に楽しめる他のヒーロー物の良さはあるし、あれはあれで大好きなんですけどね~
次回作、、どうなるんでしょうね、ジョーカー、 ジャック・ニコルソンの影響もあるのでしょうが、どちらかというと陽気でコミカルな印象が強いのですが、、どちらかというと妖気でコミカルなのに笑えないジョーカーに衝撃でした。
コレ観ていて ヒースってどんな顔だったけ?というのすら思い出せなくなるくらい、、インパクト強かったです。
Posted by: コブタです | August 17, 2008 01:54 PM
こんにちは
SGAさんの記事を楽しみにしてましたよ~。
・・・・おや??まじめに語ってる??
でももう一つの記事も読ませていただいて
そちらで大爆笑もさせてもらいました。わはは。
こちらには真面目なコメントを・・・・
>そして「無償の善意」というのは、「理由なき悪意」と同じくらい、人によって理解しがたい場合があります。
そうそう,「無償の善意」というのは神の領分で,「理由なき悪意」というのは悪魔の領分。
どちらも,ちょっと人間には理解しがたいし,正反対でありながら
表裏一体のようなところもありますね。
そういうことをいろいろ考えるととっても深いお話で
気がめいる・・・というのではないですが,悶々とした余韻が残ります。
Posted by: なな | August 17, 2008 06:20 PM
藤田まことさん、は「てなもんや三度笠」が終わった時、
「(主人公の)あんかけの時次郎が自分の中から消えていきました」
と言い、その答えにプロデューサーは
「それでええんや、あれはワイが無理につっこんだ役やし」
と答えたそうです。
ヒースに関していえば、
「自分の中からジョーカーが消えていきました」
「それでええんや」
となれば良かったのでしょう
渡辺謙ではなく藤田まことさん、がバットマンに出ていれば
良かったのでしょうか?
バットマンに関る人は「てなもんや三度笠」の藤田まことさん、
の言葉を覚えておくといいのでしょう
もしや、バットマンに必要なのは「てなもんや三度笠」かもしれません
てなもんや~は最高視聴率64%までいったそうですが、
かな~り大変だったそうですよ
Posted by: 犬塚志乃 | August 17, 2008 06:35 PM
>ノラネコさま
おかえしありがとうございます
続編は前作の80%の出来で成功、といわれてますが軽く130%はいっていた気がします
あそこでブツッと切ったからには、ノーラン監督にはすでに次の構想ができているはず! と自分は信じます
あとラストシーンは割りとアメコミ映画の王道を行ってると思いました
Posted by: SGA屋伍一 | August 17, 2008 09:42 PM
>コブタさま
こちらにもありがとうございます
実はアメコミをこよなく愛するわたしとしては、「これだけ特別」という見方にはちょっとうなずけないものがあるんですよねー
一方で「アメコミだってこんだけ出来るんだぞ! どうだ! 参ったか!」という気持ちもあります
次回作のジョーカー、どうなるでしょうねえ。実はこの人なら?という候補が一人いるんですけど、ファンの多い人だけにちょっと名前が出しづらい・・・(ヒント:スズメの船長)
>ヒースってどんな顔だったけ?というのすら思い出せなくなるくらい、、インパクト強かったです。
同感です。というか、もともと彼の顔はちゃんと覚えてなくて
『パトリオット』と『ブラザーズ・グリム』くらいしか観てないもんですから・・・ もう自分の中ではヒース=ジョーカーです
Posted by: SGA屋伍一 | August 17, 2008 09:57 PM
>ななさま
こちらにもありがとうございますー
ネタの方まで読んでくださってそちらもありがとうございます。某SNSでも披露したんですが、反応わずか一件だけでした
『鉄拳』ネタは自信あったんですが・・・
善意と悪意、大抵は誰の心にも両方備わってると思うんですけどね。
映画は「善意の勝利」という形で終りました。「ぬるい」と見る向きもあるでしょうけど、あのエピソードのおかげでだいぶ救われました
ただバットマンの戦いはもっともっと過酷なものになりそうで、ブルース・ウェインの先行きが案じられます・・・
Posted by: SGA屋伍一 | August 17, 2008 10:18 PM
>犬塚志乃さま
>(主人公の)あんかけの時次郎が自分の中から消えていきました
で、代わりに入ったのが必殺仕事人ということでしょうか。そんでその後がはぐれ刑事純情派と
藤田さんは「てなもんや」の直後は仕事に恵まれずいろいろ苦労した、と聞いたことがあります
いま心配なのは『デトロイト・メタル・シティ』主演の松山ケンイチくんですね。彼は24時間その人になりきってしまうタイプの俳優さんだそうなので。クラウザーさんが出ていかなかったらマジやばいと思います
Posted by: SGA屋伍一 | August 17, 2008 10:23 PM
こんばんわ。
この作品に、H動画流出事件で大騒ぎな傷を負ったエディソン・チャンが
出ていたってご存知でした?ほんの1秒くらいですけれどね。
私、2回観てやっと彼を確認できました。
なんなら、ホントのダークナイトは、エディソンなのでは!?
などと・・・変態発言はおいといて(苦)。
「ア、ア、エ、エ」の乱用に私、思わず大爆笑です。
あの甲高い声がずっと耳奥にこだましますよー!
ってか、早く3度目を観に行きたいです。
Posted by: 睦月 | August 18, 2008 11:09 PM
こんばんは〜♪
あら、伍一さん
今日はいつもより穏やかな真面目レビューじゃないですかぁ
でも相変わらずイラストが渋いわ☆
ヒースはもうどこでも凄いと言われてるので
そこはあえて触れず、
ゴードン警部、
ゲイリー昔から大好きなのだけど
最近大人しくなっちゃってちょっとザンネン。
これはもちろんこれでいいんだけど
暴れん坊の彼がまた観たいな〜
歳とって隠居モードなのかな?
Posted by: mig | August 18, 2008 11:25 PM
>睦月さま
ア、ア、エ、エ
お返しありがとうございます
あ、エディソン・チャン出てたんだ
♪誰だって知っている エディソンはエロいひと
しかし1秒って「アルマゲドン」における松田聖子よりも悲しいではないですか・・・
睦月さんは三回目もトライするのですか
わたしは今月はあとは『ハムナプトラ3』を見るだけでいっぱいいっぱいだな・・・・(それでもお前はアメコミファンか!)
Posted by: SGA屋伍一 | August 19, 2008 09:29 PM
>migさま
ご来訪ありがとうございますー
>はいつもより穏やかな真面目レビューじゃないですかぁ
それじゃわたしがいつも不真面目で攻撃的なことばかり書いてるみたいじゃないですか!
・・・・ま、半分はあたってますね
>ゲイリー・オールドマン
そうそう! 前はもっといかれた悪役が多かったですよね
『レオン』とか『フィフス・エレメント』とか『ロスト・イン・スペース』とか
特に『フィフス~』の頭から汁が垂れてたおっさんは印象深いなあ
彼の演じるゴードンは、わたしの好きなコミック『イヤーワン』でのゴードンに本当によく似ています
Posted by: SGA屋伍一 | August 19, 2008 09:34 PM
こんばんは!
SGA屋伍一さん、、、心に温かなものがこみ上げてくるレビューを読ませて頂きました。
ブルース=バットマンとゴートンに対する深い愛を感じる文章でしたが、、、どうでしょう?
ダークナイトを応援しちゃおうかなぁ~というムードになってきたでしょうか?(笑)
『ブルースとジョーカーはよく似ているというか、同じコインの表と裏のような関係』
う~ん、仰る通りですね~
私も感想にそういう件を書けば良かったなぁ~
それにしてもヒースのジョーカーは凄くって圧倒されちゃいました。
亡くなったなんて本当に残念です。
これは勿論続編があるでしょうが、、、ますますダークな世界になっていくんでしょうか?
あんまり暗いとヘナチョコなので疲れるのよね~
Posted by: 由香 | August 20, 2008 10:40 PM
ア、ア、エ、エ
ジョーカーのあの笑い方、今うちでちょっと流行っています。
>まるで浄化されることを拒否したゴッサムシティが生み出した、悪霊の化身
あぁ、その表現すごくしっくりきます。
どこから来たのかすら分からないジョーカー。
彼はゴッサムシティのドス暗い闇そのものなのかも。
ハービーは最初からコインを持ってたのに、
トゥーフェイスになるとは思いもよらなくてビックリしました。
ハービーのお話だけでも別の映画が1本作れそうなくらいのインパクト。
ゴードンJr.って・・・もしかして「ミスト」に出てたあの子かな?
ここ最近の守ってあげたいランキングNo.1です。
あちらのネタも読ませていただきましたよ〜
笑った笑った
ハ、ハ、ヒ、フ、へ、ホ
Posted by: kenko | August 20, 2008 11:35 PM
>由香さま
おばんでげす
>ブルース=バットマンとゴートンに対する深い愛を感じる文章でしたが、、、
わかっていただけるでしょうか(笑) 原作コミックにバットマンの駆け出し一年目を描いた『イヤーワン』というエピソードがあるんですけど、その時から「この二人の関係っていいよなー」と
旧シリーズも好きですけど、ゴードンが「ただいるだけの人」だったのはちょっと悲しかったですね
>『ブルースとジョーカーはよく似ているというか、同じコインの表と裏のような関係』
これも原作においてちょくちょく指摘されてる点なんですね。バットマンというキャラは書き手によってとらえ方が多少異なるんですが、「微妙に狂気をはらんだ男」と書く人が多いです。大友克洋もそんな話書いてました
>ますますダークな世界になっていくんでしょうか?
うーん、どうでしょう(笑) 次回作がノーラン版の完結編だとするならそれなりに明るい未来が待ってる気もしますが・・・ でも次で終わりにするのも惜しいし・・・
Posted by: SGA屋伍一 | August 21, 2008 10:14 PM
>kenkoさま
お返しありがとうございます。旦那さんと二人「ジョーカー夫妻」ですか。そんな怖い夫婦はいやだ!
>>まるで浄化されることを拒否したゴッサムシティが生み出した、悪霊の化身
ゴッサムシティって独特の存在感があるんですよね。バートン版もそうですけど、夜の方が俄然迫力を増してくるというか。そんなところから思いつきました。一応ニューヨークがモデルらしいですが
>ハービーのお話だけでも別の映画が1本作れそうなくらいのインパクト。
自分は最初「今回はトゥーフェイスは出さずに、ジョーカーとの対決に的を絞った方がいいんでは?」と思ってたんですが、最後まで見て「そうか! そういう風に持ってきたかったんか!」というのがわかり、脱帽した次第です。にくいぜ、ノーラン
あとミセス・ゴードンが「バットマンのせいじゃない!」となじっているのに、何もしゃべらないジュニア。ふと見上げるとそこには・・・ このシーン、今回で一番好きなとこかもしれません
リンク先も読んでいただいてありがとうございます~
ア、へ、ア、へ、
Posted by: SGA屋伍一 | August 21, 2008 10:36 PM
師匠ー、発声練習は「あえいうえおあお」・・・ですぜ;違っ
私的にはゲイリー・オールドマンがジョーカーでもいいくらいなんですけど…;ヒースへのオファーは当たりでしたね。
スウィニートッドなジョニーでもジョーカーはぴったしかなー。きっとその方がリターン率高そう。笑
と、いいながら、本作はキャスティング最高だと思ってますー
Posted by: シャーロット | August 22, 2008 11:49 PM
SGAさんこんばんわ♪TB有難うございました♪
そいえばジョーカーが話していた傷の話は確か父親と恋人の2通りの話をしていましたが、あれってどっちが本当なんでしょうね?ギャングのボスに最初話した傷の話を聞いた時は『やっぱ凄惨な子供時代を送ってたんだな~・・』と思いましたが、その後レイチェルに全く別の話したもんだから見事に騙されてしまいましたw
まあジョーカーの事ですから多分どっちも嘘だと思うんですけど、それとは別に、毎度御馴染み(?)SGAさんの冒頭の『掴み』として用いられるネタモノが、今回に限っては妙なリアリティを感じるんですが?(^^;)
映画でもリアリティ溢れる実話系大好きな自分(笑
Posted by: メビウス | August 23, 2008 12:43 AM
>シャーロットさま
お返しありがとうございます
>発声練習は「あえいうえおあお」・・・ですぜ;
さすが・・・ 専門家のツッコミは切れ味が鋭いぜ・・・
>ゲイリー・オールドマンがジョーカーでもいいくらいなんですけど…;
あ。それ思いつかなかった。確かに『レオン』でのヒールぶりを思い出せば、十分いけるはず! 続編は一人二役となるのか!?
・・・それはともかくジョーカー役はヒースがはまりすぎただけに代わりを探すのは大変そう。ジョ○ーさんなら、とはわたしも思うのですが、そうすると出演費だけでも大変なことになりそうな・・・ あ、モーガンさんに降りてもらえばいいのか(コレコレ)
Posted by: SGA屋伍一 | August 23, 2008 12:14 PM
>メビウスさま
おかえしありがとうございます
>あれってどっちが本当なんでしょうね?
わたしゃ両方ウソだと思ってます(笑) そうそう、わたしも最初同情しかけたんですよね。見事にだまされました
あれだけいかれてる彼のことですから、傷は自分でつけた・・・と考えた方がしっくりくるような気がします。いずれにせよ彼が狂ったのは不幸な境遇のためというより、もって生まれた気質によるところが大きいのではないでしょうか
>SGAさんの冒頭の『掴み』として用いられるネタモノが、今回に限っては妙なリアリティを感じるんですが?(^^;)
「このお話はフィクションです。実在する人物・会社とは関係ありません」
とだけ申しておきましょう(笑)
>リアリティ溢れる実話系大好き
でもメビウスさんは非現実的な話も大好きですよね(笑)。両方楽しめる人ってスバラシイと思います
Posted by: SGA屋伍一 | August 23, 2008 12:23 PM
こんにちは。
俳優の演技が秀逸だからこそとは思いますが、真面目に語りたくなる作品の一つですね。
>ジョーカーのほかにも多くの魅力溢れるキャラクターが登場
初めてこのシリーズを見ましたが奥深いですね。個性的な正義漢が多数登場しますが(ジョーカーも含めて)、単なる熱血ではなく、誰もが自己分析をして、葛藤しているところが最高です。
悩めるヒーロー万歳!(笑)
DVDが発売になったら、繰り返しじっくり味わいたいです!
Posted by: たいむ | August 23, 2008 01:14 PM
>たいむさま
お返しありがとうございます!
アメコミはほとんどがヒーローものなんで、その分「善悪」「正義」について深くつっこんだ作品が多いんです。『ダークナイト』はその辺かなり丁寧に再現してくれました
>個性的な正義漢が多数登場しますが
そうですね・・・ でも考えてみたら、ちょっとオヤジ偏重ですねw
ブルースはオヤジというにはまだ若いかもしれないけど、性格的には十分オヤジだし
アメコミ映画でこんだけヒロインの影が薄い作品もちょっと珍しいです。にもかかわらず女性層からもこんだけ支持されてるのもすごい・・・
Posted by: SGA屋伍一 | August 23, 2008 08:50 PM
>冒頭の、どうだい? ひどい話だろ?
日本全国が泣いた
>同じコインの表と裏のような関係にあります。
実は全然そういう風には思えませんでした
バットマン自身も「オレはお前とはちがうよ」と冷めた目で言ったりしそう
ところでジョーカーが普通の悪人に見えて仕方がありませんでした
そんなに特別だったのでしょうか?
善人が悪の道に落ちるのを楽しむ、のが目的ですが、やった
行為は普通のハリウッド的な大味なアクションに見えました。
思うんですが「ダークナイト」や「光の騎士」とか、こじつけっぽく
見えるんですが
どうしてブルースは「オレもそろそろダメだな」なんて
思うのでしょうか?まだ2作目です。
リーサルウェポンにしろインディにしろ
「オレもトシかなぁ~」
と思うのは4作目です。
バットマンはまだはやい
ブルースがほぼ一人で「よし、オレ引退してこの街を守る約は
ハービーに譲ろう」って決めてるんですよね。
ハービーにしてもブルースからこの街の守護者を譲られても
困ると思うのですが。
ふたりとも「オレ様オレ様」とジャイアニズムな
ので組むのは無理だったのでしょう。
Posted by: 犬塚志乃 | August 24, 2008 10:52 PM
>犬塚志乃さま
こんばんは
>実は全然そういう風には思えませんでした
ま、ひとの感じ方というのはそれぞれですから(笑)
わたしがそう感じたのは原作にそういう描写が幾つかあったから、というのもありますが
奇抜な格好をして堂々と夜の街を暴れまわるところなどもかなり近いように思えました
ただバッツが「全然違う」と言うだろうな、という点においては同意です
>そんなに特別だったのでしょうか?
そうですね。上にも書きましたけど、普通の悪人というのはもっと保身に走ったり欲があったりするもんだと思います
最近は「異常な悪人」というのも増えてきましたが
>どうしてブルースは「オレもそろそろダメだな」なんて
思うのでしょうか?まだ2作目です。
けっこうマスク&スーツ着用で暴れまわるのは疲労がたまるものなのですよ。ほかのアクションヒーローは大概もっと身軽なカッコしてるじゃないですか
Posted by: SGA屋伍一 | August 26, 2008 06:13 PM