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August 29, 2008

時間の壁を乗り越えて 『劇場版仮面ライダーキバ 魔界城の王』

080829_114237最初に言っておきます。今回は現時点でなーにーも考えてません。こんなにいきあたりばったりで記事を書くのは久しぶりだなあ・・・
でも夏休みももう終わりですし、今のうちにあげちまいます。毎年恒例の平成ライダー劇場版『仮面ライダーキバ 魔界城の王』。ネタバレありですんで、その辺ご了承ください。

古より存在し、人々を襲う謎の種族ファンガイア。彼らと戦うことを運命付けられた少年、紅渡=キバは、激闘の日々を送っていた。だがある時彼の前にファンガイアを越える存在「レジェンドルガ」が現れる。レジェンドルガ復活の原因は、どうやら22年前のある事件に関わりがあるらしい。時空の扉を潜り抜けて1986年に飛ぶ渡。その時代には高名なるヴァイオリニストにして瞼の父である、紅音也の姿があった。そして伝説の海神王ネプチューン、時空怪人モモタロスの影も・・・・

まずは平成ライダー映画の特色。それは「一見さんお断り」
テレビシリーズを見てない人にはおぼろげにしか話がわからないことと思います。っていうか、おぼろげでもわかればいい方(笑)
その代わり毎回見てる人にはたくさんのサービスがちりばめられております。

今回のサービスは二大主人公の夢の共演。渡と音也は同じ番組の中で毎週出てくるキャラクターでありながら、22年の時を隔てて生きているため、いままで顔をあわせたことがありません。それがこの劇場版では反則技を使って、初めて感動の対面を果たします。
もっとも突然現れた少年に「あなたの息子です!」と言われる・・・・ 男性にとってこれほど恐ろしいことはありません。まあ年齢的にも無理があることもあって、すんなり「おとうさーん!!」「息子よー!!」とはいきません。
せっかく憧れの人に会えたのに、えんえんと変人扱いされる渡くんが気の毒でなりませんでした・・・・(と言いつつ、ケラケラ笑ってたオレ)

ほかのサービスとしては先の展開のヒント、ネタバレがあります。平成ライダーの映画というのは、リアルタイムで見てこそ意義があると思っております。放映中だからこそ「えーっ! そんな秘密が!」と驚くわけで。
いままでの中には勢いあまって話の結末まで明かしてしまったものも幾つかありました。ところが本編では劇場版とは違うラストが用意されていたりして。「実は劇場版はパラレルワールドなんだよーん」ということだったんですね。最初こそ激怒しましたが、そのうち慣れました(笑)。

もっとも今回はそこまで壮絶なネタバレはありません。本編とパラレルなのかどうかも不明。ただなんとなく先行情報などを読みますと、一応同じ世界の話なんじゃないかな~と思います。

以上のことからおわかりいただけるかと思いますが、このシリーズ一本の映画として評するにはむずかしいものがあります。毎年「えこひいき賞」にも入れてるように、ここ数年は出来も微妙なものが多い(笑) それでも時折「キラッ」と光って胸をうつような場面もあり、ついつい劇場に足を運んでしまいます。

今回一番良かったのは、やっぱり渡と音也の別れの場面。本来会えるはずのなかった二人が、超常の現象によって(笑)めぐりあい、つかの間のふれあう。そしてお互いが「つながっている」ことを確認して、さわやかに笑いながらそれぞれの時代へと向かっていく・・・・
本当にこんな映画で涙ぐんでどうするんだ、オレcoldsweats01
でも2008年パートで「実は生きてました」と音也がひょっこり出てきたら、この感動もきっと吹き飛んじゃうんだろうなあ・・・・

特別出演がやけに多かったのも今年の特色でしょうか。ネプチューンにギャル曽根ちゃん。電王声優陣のお四方。ソニンに半田健人くんに・・・ってそれは同時上映か。

080829_114601映画の最後にはタイトルを越えたサプライズもあります。もうだいぶ知れ渡っちゃってるみたいですけどね(笑)
やれやれ、今年はいくら東映さんに貢ぐことになるのやら・・・・

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August 27, 2008

あつ姫じゃ~っ!! ~大河ドラマ『篤姫』より⑪ 花も嵐も踏み越えて、の巻

あつ姫 「あつ姫じゃ~ッ!!」
小松  「小松帯刀です」
あつ姫 「あれ? 西郷は?」
小松  「もう忘れたんですか。こないだ奄美大島にとばされたじゃないですか」
あつ姫 「そうすると今回は二人だけか? ドキheart02 身の危険を感じるわ!」
小松  「・・・・・・shock
井伊  「それでは不肖ながらこの井伊がお力添えいたしましょう!」
あつ姫 「おっさ~ん・・・ あんたこないだ死んでたじゃ~んgawk
小松  「ほんとネタが尽きてますよね」
井伊  「イイじゃないですか! この世の名残にもう一花cherryblossom咲かさせてくださいよ!」
あつ姫 「しょうがねえなあ」
小松  「一応こんな人も呼んできたんですけどね」
大久保 「まがった~こと~がだいき~らい~ おお~く~ぼしょ~すけです!!」
あつ姫 「ばっきゃろ! ただでさえ残暑がきついのにこんな暑苦しいヤツを連れて来てどうする! つまみだせ!」
大久保 「(抱えられながら)ひどか! おいどんは・・・悔しいでごわす!!crying

バタン(戸の閉じる音)

小松 「え~、それじゃ西郷さんでも呼んでみましょうか。(天気予報風に)奄美大島の西郷さん!? そちらの状況はどうですか!?」
西郷(モニターから) 「こんにちは!! (ゴーッ!!typhoon) こちらは現在超大型台風が接近しています!! わたしのいる場所もこの後どうなるかわかりません!! 命があったらまたガボッ!!sweat01
井伊  「西郷く~ん、しっかりなーhappy01
西郷  「てめー、井伊、コンのヤロー!!annoy 一体誰のせいでこうなったと思ってやがる!! いずれ必ずぶっ殺してや(ブツッ)」
小松  「・・・・ただいま放送中、大変不適切な表現があったことをおわびします」
井伊  「わし、もうぶっ殺されてるんだけどね」
あつ姫 「もうその辺つっこんでるとキリがないからやめようぜ~ ところで今後の『あつ姫』はどうなるの?」
小松  「は。やはり京からやってこられた和宮さまと、あつ姫さまの対立にスポットがあてられていくようです」
あつ姫 「ふふふ、いい度胸だぜノブタpigめ! 返り討ちにしてやらあ!!」
小松  「そういきり立たれなくとも・・・ かつては『ケータイ刑事』mobilephoneで姉妹を演じた仲ではないですか」
あつ姫 「ワリィ。あの番組、わたしの中では黒歴史だから」
井伊  「その『ケータイ刑事』とやらは、『ケータイ捜査官』のようなお話ですかな?」
小松  「日米和親条約と日米安保条約くらいには違いますね」
あつ姫 「わかりづれえんだよ! お前の例えは!」
小松  「・・・・あと、井伊さま亡き後いよいよ日本は激動の時代に突入し、維新の立役者たちがぞろぞろと登場してまいります」
井伊  「ま、いわばわたしの死をもって幕末はターニングポイントを迎えることになるわけですな」
小松  「司馬先生は『歴史上唯一意義のあったテロ事件』と述べてますね」
井伊  「・・・・ふざけやがってannoy しばーっ!! でてこーい!!impact
小松  「司馬先生もすでにお亡くなりです」
あつ姫 「そんなことよりー あたしは沖田総司にあいたーいheart04
大久保 「モノホンはヒラメみたいな顔してたそうでごわすよ」
あつ姫 「てめ! どっから入ってきやがった! ドラマ・映画じゃイケメン俳優がやるって相場が決まってるからいいんだよ!」
井伊  「彼には『花のような短い生涯』という点で、わたくしシンパシーを感じますな」
あつ姫 「(小声で)思うんだけどさー、こいつ、『花cherryblossom』ってツラか?」
小松  「(小声で)舟橋聖一さんに言ってください」
井伊  「おや、体が消えてきた・・・」
小松  「ぼちぼち時間のようですね」
井伊  「生きている間、わたしは常々思っておりました。わたしは本当にいい大老だろうかと・・・・」
あつ姫 「(スルー)」
小松  「あのー、お疲れ様でしたcoldsweats01
井伊  「しかし、今は心おきなく言える・・・・ これでイイ!! これでイイのだ!!scissors
あつ姫 「(スルー)」
小松  「おたっしゃで~paper
大久保 「ばーかぼんぼんnote
井伊  「なんだとー!annoy
あつ姫 「呼戻すな! バカ!!」
(『江戸むらさき特急』よりネタ拝借)
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August 24, 2008

ファインディング・人面魚 宮崎駿 『崖の上のポニョ』

080824_175247ポケモンにポーにやけに「ポ」の字が目立つ今夏のキッズムービー。本命はやっぱりジブリのこれでした。今回はいつにも増してひねくって書いてあるので、どうぞご了承ください・・・

むかしむかし、あるところに、ソースケという漁師のセガレがおったべな。ソースケはある日浜辺を歩いているとき、透明なツボにはまって難儀している、奇怪な人面魚をみつけたそうな。
「食ったらうまいかな」 そう思ったソースケはツボをカチ割って魚を取り出そうとした。だが怪魚はその拍子にピョンと弾んで、海へ帰ってしまったそうな。
その晩、浜は大嵐に見舞われた。ところがそんな中、ソースケの家の戸を叩くものがおったべな。戸を開けてみると、そこには目と目の間がやけに離れた田中麗奈似の娘が立っておった。
娘は言った 「わたしは今日あなたに助けられた人魚です。恩返しに台風をつれて参りましたの」
「いや、それ全然恩返しになってねーから」
ソースケがつっこむやいなや、家は津波に飲まれて木っ端ミジンコに。全ては海の藻屑と消えたんだべな。
どんとはらい。


ひいいいい!shock 怖すぎる! もう今晩トイレに一人でいけない!crying
・・・でもこの話、考えようによっちゃとても怖い話ではないでしょうか。なんせ妖怪に惚れられてどこまでもおっかけられ、なんの祟りか知りませんが、ほとんど町ひとつが水没してしまうという話ですから(「海底原人ラゴン」って知ってます?)
大体土砂降りの中走ってる車の窓から、ずっと人の顔がついてくるのが見えたら、どう考えても心霊現象だと思います。
あと劇中でポニョが山奥のトンネルに入るのをしり込みしているシーンがありましたが、ああいうトンネルってよく心霊スポットにありがちな場所では・・・・・

そんな風に考えていたら、魚と幽霊ってけっこう共通点が多いことに気がつきました。
・冷たい
・ぬれてる
・足がない
・瞳孔がおっぴろがってる
・ゆらゆらしてる
などなど

もしかして。もしかするとですよ。
今の時代(に限ったことはないですけど)、ろくに愛されもせず、不幸な亡くなり方をする子供たちってたくさんいますよね。この作品はそんな子供たちに対する宮さんなりのレクイエムなんじゃないかと。
せめて自分のアニメの中で、生き返って元気に跳ね回ってほしい。存分に愛されてほしい。そんな思いが込められてるんじゃないかと・・・・

ハイ! 考えすぎですね!

実際のところ、宮崎さんはポニョの正体についてこんなことを語ってました。ポニョは実はすさまじき力を持つ海神の化身か何かで、それがあどけない童女の姿をしているところが、面白いとか意味があるとか。
そんな大層なお方がビンに頭がはまって抜けなくなるとは、確かに爆笑ものですけどね。

個人的な印象を言わせてもらうと、「ぶッとんでるなあ」もしくは「炸裂しとるなあ・・・」(笑)。宮崎さんは前回「難解だ」と言われたんで、今回はわかりやすくしたということですが、すいません、巨匠! わたしは今回もわかりにくかったです!
お子様なら問題ないでしょう。でも大人は鑑賞前に脳みそを入念にマッサージしておくことをおすすめします。

「なんで水の上を走れるんだ?」「なんでこいつらは水の中でも平気で息してるんだ?」

そういうことを考えてはいけません。太古の海をたゆたうシーラカンスのように、宮崎さんのイマジネーションにどっぷりと身をゆだねましょう。

今回宮崎テイストで特に目立っていたのは、ジジババ。特にババ偏重。あのグループホームにはジジが一人も見当たらなかったけど、なんででしょう? 男は早死にしやすい地方なんでしょうか。
逆に今回目新しかった要素は、人外のもの、ちっこいものを主人公にしているということ。この辺はピクサーの影響でしょうか。逆に淡色中心で徹底的に手書きにこだわっているところには、CGアニメへのアンチテーゼが感じられます。

20060520144129さて、ここんとこ毎回「これで引退」と言い続けている宮崎さん。長年おっかけてきた身としては、「またかよw」という気がしないでもないですが、今回は単に気分の問題ではなく、マジで体力の限界を感じている模様。え~shock
巨匠にやる気を起こしてもらう方法は、この辺の最後の方に書いてありますんで、お暇な方はご覧ください。

最後はやっぱりあの歌で締めましょうかね!

♪さかな さかな さかな さかなを食べるとfishbottle

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August 22, 2008

適当掲示板69&アメコミフィギュア秘宝

数少ない常連の皆様、毎度ありがとうございます。なんとなく立ち寄ってくださった方もありがとうございます。ご意見、ご感想、そのほかございましたらこちらへどうぞ。

さて、今夏は『インクレディブル・ハルク』『ダークナイト』『ハンコック』と、アメコミ映画が目白押し(『ハンコック』は原作ないので正確には「アメコミ風」ですけど)。そんな中思い出すのは今から十年ほど前、『スポーン』のフィギュアが一大ブームを巻き起こしていたこと。日本のものにはないグロいテイストが当時の若者たちに「クールだぜ!」ともてはやされ、店に入荷するなりあっという間に売り切れた・・・・ そんな時代もあったのです。
わたしもその熱気にあてられて、ちょぼちょぼアメコミ関連のフィギュアを買い集めたりしておりました。ちょうどいい機会なので、今回はそのコレクションでも披露いたしましょう。オレがやらずに誰がやる!?

では張り切って参ります。まずは先ほど述べた『スポーン』から

080822_115836080822_120106まず左がメディーバル・スポーン(日本名はナイト・スポーン)。
右がニンジャ・スポーン。スポーンは一応アメリカの軍人、アル・シモンズを主人公にした話でしたが、各時代の様々な国に存在したという設定になってます。この設定をいかしてフィギュアでは、ほかにもバイキングのスポーン、原始人のスポーン、ネイティブ・アメリカンのスポーン、未来の科学でサイボーグ化されたフューチャー・スポーンなどが登場しました。こういう『火の鳥』にも似た世界観がスポーンの魅力でした。
お話は今どうなってんだろ・・・ 一応続いてはいるようですが。


080822_120606080822_120345続きましてスポーンと世界を共有していたヒーローを二人ばかり紹介します。
左のゴテゴテしたフィギュアは『シャドーホーク』。ハイテク装備に身を包んだダークヒーロー。
彼は単に殺しただけでは罰にならないという考えを持ち、わざわざ背骨を折って一生病院暮らしをさせることで悪党に報いを与えます。
その過激さが災いしたのか知りませんが、シリーズは割かし短命に終った模様。ちなみに画像はリペイント版。本当は黒色のオリジナル版が欲しかったのですが、手に入りませんでした(涙)。
右は『スーパーパトリオット』という愛国ヒーロー。第二次大戦から活躍しているという設定で、星条旗をあしらったデザインはどう考えても「キャプテン・アメリカ」を意識しております。複雑な事情のため過去の記憶は混濁状態。この辺はウルヴァリンでしょうか。
画像ではわかりにくいですけど、この手のフィギュアには珍しくドールヘアーがちょこっと使用されています。


080822_115320080822_115409080822_115502次はこれまた映画がスタンバイ中で話題沸騰の『アイアンマン』から幾つか。
向かって左が特別製のアーマーを身にまとった主人公、「アイアンマン」。確かこのアーマーは七代目くらいのもの。
中央がアイアンマンとそっくりですが一応別人の「ウォーマシン」。中身は主人公のベトナム時代の戦友。現在は確かアイアンマンとはケンカ中だったような・・・
向かって右はアイアンマンが異世界に転移されて生まれ変わった「ヒーローズ・リボーン・ヴァージョン」。


080822_115153080822_115252080822_115552アイアンマンはこれまでに何度もアーマーを改良し、モデルチェンジを繰り返しております。その中には特殊な用途のために開発されたマイナーヴァージョンも存在します。
向かって左は水中使用の「ハイドロキノン・アーマー」
中央はレーダーをかいくぐるための「ステルス・アーマー」
向かって右はフィギュアオリジナルの「サムライ・アーマー」 一体どういう用途で開発されたのか謎です。忍者との戦闘でも想定してたのでしょうか。


080822_121052080822_121005080822_120705マーヴル世界の住人をほかに二人ばかり。
向かって左はご存知スパイダーマン。中央のヘンテコなアーマーが付属しております。電気怪人エレクトロに対抗するための防電アーマーだったかな?
紐をひっぱると胸がパチパチ光る仕掛けになってたのですが、さすがは十年前の玩具のせいか、今やってみてもチカッとも光りませんでした。
向かって右はX-MENのメンバーの一人「アイスマン」
映画では「周りを凍らせる」くらいのパワーでしたが、こちらは潜在能力が覚醒して、完全にH2Oと同化してしまった状態を再現してあります。


080822_121320最後にDCコミックスの方からも一人紹介しておきます(っていうかこれしかもってなかったんす・・・)
スーパーマン、バットマンと肩をならべて戦前から活躍してるヒーロー、「ホークマン」。
宇宙からやってきたという設定ですが、なぜか地球の鷹に良く似た翼を持ってます。
ホークガールという連れ合いもおります。


そんなに大したコレクションでもなかったな(笑)。それにしても埃がすごい・・・ プハッwobbly

アメコミ映画は上記にあげた『アイアンマン』のほかにも、『ウォンテッド』『ヘルボーイ2』『ウォッチメン』などが待機中。
翻訳の方も久々にJIVEさんからヘルボーイの新刊『プラハの吸血鬼』が出ました。
ご興味おありの方はHPのほうへどうぞ。
http://amecomi.jive-ltd.co.jp/index.html

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August 20, 2008

DEATH SAID 伊坂幸太郎 『死神の精度』

20060703202315Zくんから貸してもらった伊坂幸太郎二冊目。今年春に映画化された『死神の精度』をご紹介します。

主人公は「千葉」と呼ばれる死神。彼らは人間の姿をして、人間の中に溶け込み、「上」が決めた対象者を一定期間観察します。彼らが「可」とすれば対象者は死に、「見送り」とすれば生きながらえることになります。
大半の死神は職務怠慢で、ろくに観察もせず「可」の決定をくだしてしまうのですが、千葉は例外的に仕事熱心。対象者に積極的に近づき、彼らの人となりを知ろうと努めます。これは、そんな千葉が出会った六人の男女の物語。

OL、ヤクザ、非行少年、老婦人・・・・ 千葉が会う対象者たちは、年齢も境遇も様々。しかし皆それぞれ生きる事に一生懸命で、不思議な魅力を持っております。読んでいるうちに、彼ら彼女らに好感を抱く人たちも多いでしょう。「なんとか助かってほしい」と。
しかしさすがは死神、千葉も滅多なことでは「見送り」の決定はくだしません。普通の作家なら情にほだされて生かしてしまうようなキャラクターを、千葉、そして作者はばっさりとあの世へ送ります。この非情ぶりはなかなかのもの。「ハードボイルド」とうたっていながらメロメロな話が多い中で、この千葉の性分はまさしくハードボイルドといえるでしょう。たぶん映画のほうはもっと情に訴えた話になってると思いますが・・・・

ところが不思議なことに、読み終えてもあまり暗い気分にはならず、むしろ奇妙にさわやかな心地さえいたします。
例えるなら、一枚の美しい絵のようなものでしょうか。それを描いた画家がどんな死に方をしようとも、その絵が美しいことには変わりはありません。同様にこのお話に出てくる男女も、はかない人生だったかもしれないけれど、彼らが「いい人」「面白い人」であったことには変わりが無い・・・ そんな感じかと。ううう・・・wobbly うまく説明できないなあcoldsweats01
ま、単に暗い救いのない話ではないので、そういうのが苦手な人でも楽しく読めると思います。

わたしが一番印象に残ったのは4話目にあたる「恋愛で死神」。千葉はとあるブティックに勤める青年、萩原くんを担当することになります。彼はなかなかの美青年でありながら、自分の中身をみてほしいという思いから、わざとぶかっこうなメガネをかけています。そんな彼が店にやってきた一人の女性に恋をします。最初こそ不振がられたものの、やがて徐々にうちとけていく二人。果たして千葉はいかなる決定をくだすのか・・・・
仕事にはどこまでもクールだけれど、ほんの一瞬、あるかなしかの優しさを見せる。そんな千葉のキャラがよく表れたお話となっています。

例外的なのは3話目にあたる「吹雪で死神」。このエピソードで、珍しくも伊坂氏はコテコテの「本格ミステリー」に挑戦しておられます。吹雪であるホテルに閉じ込められた数人の宿泊客。その中で一人の男が変死を遂げる。殺人なのか? ならば犯人は誰か? 動機は?

『このミステリーがすごい!』にも選ばれていることからわかるように、伊坂氏は世間では一応ミステリー作家としてとらえられているようです。
『チルドレン』もそうでしたが、どのエピソードにも謎と意外な真相が用意されていて、そういうところは確かにミステリーといっていいかもしれません。
しかし一般のミステリーと比べるとあまりに風変わりですし(なんせ普通に死神が出てくるし・笑)、謎よりも人間の心理に重点を置いているところは、素直にミステリーとは言いがたいものがあります。伊坂風エンターテイメント・・・ そう言ったほうがしっくり来るような。

やはり『チルドレン』と同じく、この作品も連作短編集となっています。単に主人公が同じというだけではなく、全部読み終えるとバラバラに思えていた幾つかのエピソードに、意外なつながりが見えてくる・・・ そんなにくい構成。ストーリーテーリングといい、こうした「仕掛け」といい、先に述べた人物造形といい、伊坂幸太郎、なかなかに「うまい」作家であります。Zくんに言わせると、いまんとこ連作短編はこの二冊だけで、ほかはみな長編らしいですが。

080820_185119そういうわけで、なんだか他の作品も読みたくなってきました。次はやはり映画化され、評判のいい『アヒルと鴨のコインロッカー』がにしようかなあ。Zくん、またよろしくね~

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August 15, 2008

夜にその名を問えば クリストファー・ノーラン 『ダークナイト』

080815_184859傷の話をしようか? そう、あれは昨夜のことだ。もう付き合って何ヶ月か経つし、金もけっこう貢いだ。そろそろチューくらいいいだろうと思って強引に迫ったら、あの女、鉄拳をオレの右頬にお見舞いしてくれたのさ。どうだい? ひどい話だろ? ア、ア、エ、エ、ア、エ(笑ってる)

・・・・アメリカンジョークってよくわかんないですね・・・・

本国では『タイタニック』に迫ろうかというバットマン最新作『ダークナイト』を本日はご紹介します。
ブルース・ウェインがバットマン業を始めて早数ヶ月(だよね?)。ゴッサムシティではジョーカーと名乗る怪人が現れ、凶悪な犯罪を繰り返していた。神出鬼没、予測不能のこの怪人に、バットマンとゴードンは翻弄される。
また、それとは別の形で注目を浴びている一人の男がいた。新進の検事、ハービー・デント。不正を憎み、脅しにも屈しないデントの人となりを知るうちに、ブルースにある考えが思い浮かぶ。ゴッサムシティの守護者の役割は、この男に譲るべきではないだろうかと・・・・

まずお詫びから。わたくし少し前の記事で今回は名作『キリング・ジョーク』を下敷きにしてるのでは、みたいなことを書きましたが、直接的にはそれほど関係のない話でしたcoldsweats01(それなりに影響は感じられましたけど)。笑って許してください。ア、ア、エ、エ、
 
『ダークナイト』。このシンプルなタイトルには「これ続編とちゃうから! これ一本で独立した話やから!」というスタッフの思いがこめられているような気がします。どう考えても『バットマン・ビギンズ』の完全なる続編ですけどね。それはともかくバットマンの異名でもあり、「暗闇」にもひっかけたこの題を聞いたとき、「これはアメコミ映画史上もっともドス暗い作品になるかも・・・・」 そんな予感がいたしました。

やはり目を引くのは故ヒース・レジャー演じるジョーカーでしょうか。かつてはバットマンの引き立て役でしかなかったこのキャラは、アラン・ムーア、ティム・バートンといったクリエイターたちの手により徐々に凄みを増すようになり、このノーラン版でさらなる進化を遂げたように思えます。
普通ならハイテク装備を有し、資金もあり、警察も味方につけてるバットマンのほうが絶対有利なはず。しかしそれなのにバットマンはジョーカーにいいように振り回され、何度も後手後手に回ることとなります。
今回、ジョーカーの出自はほとんど語られません。途中「オレってこんなにかわいそう」みたいな話を二つばかししてますが、あれはたぶん全部ウソでしょう。
皮肉なのは、恐らくバットマンが活動を始めなければ、ジョーカーもまた誕生しなかったであろうということ。まるで浄化されることを拒否したゴッサムシティが生み出した、悪霊の化身のようにも思えます。
古来より悪魔が望むのはお金でも名誉でもなく、人の魂を堕落させること。ですからバットマンが復讐心に飲み込まれて自分をぶっ殺してくれれば、彼としては願ったりなのです。お金も命もいらない男・・・・ これほど手ごわい存在はありません。ただ危険をかえりみず、無償で戦っているのはバットマンとておなじこと。そして「無償の善意」というのは、「理由なき悪意」と同じくらい、人によって理解しがたい場合があります。そういう意味ではブルースとジョーカーはよく似ているというか、同じコインの表と裏のような関係にあります。
一方いまひとりの「騎士」であるハービーは、ゆっくりと復讐という甘い果実に引き寄せられていきます。はたしてブルースは己の理性と「不殺」のポリシーを保ち続けることができるでしょうか?

ジョーカーのほかにも多くの魅力溢れるキャラクターが登場。個人的に気に入ってるのはゲイリー・オールドマン演じるゴードン警部補。監督も同じ思いのようで、扱い・出番の点で明らかに優遇されているような気がします。
もっともゴードンも前作以上にいろいろ大変です。尿意も忘れて「お願い! ゴードン、死なないで!」と画面に見入っておりました。

バットマンを見つめるゴードンJrのまなざしは、かつてゴードンを見つめたブルース少年のそれと似ています。こうやって、思いというのは継承されていくのでしょう。
名が泥にまみれても、皆から石を投げられても、戦い続けるバットマン=ブルース・ウェイン。彼を奮い起こすのは一体なんでしょう。それはきっと、世間がいかに言おうとも、自分を信じてくれるごくごく一握りの人々の存在。
そんな無垢なる人々が安らかに眠れるように、バットマンは夜の闇をかけ続けます。血と復讐に猛り狂った世界の中で、いつか理性が夜明けをもたらすことを信じて。

080815_184915いつもと違ってだいぶマジメなレビューになってしまった・・・
「お前の仕事はそうじゃないだろ」という方はコチラのネタでもごらんください
オレ様のジョークで死ぬほど笑わせてやるぜ! ア、エ、イ、ウ、ア、ウ

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August 13, 2008

悪ション仮面VSブリブリ帝国 谷口悟朗 『コードギアス 反逆のルルーシュR2』 世界の終わりにはまだ早い編

20080813201117内紛に乗じて中華連邦と協力関係を結んだ黒の騎士団。これによりルルーシュ=ゼロはなんとか父・ブリタニア皇帝に抵抗しうる戦力を持つことになった。ギアス能力を研究する「教団」をも壊滅させたルルーシュは、いよいよ日本を取り戻すべくブリタニアとの決戦に挑む。ことは順調に運んでいるように見えたが、その過程において、シャーリィとスザクへの信頼を失ってしまったルルーシュ。そしてトウキョウ決戦が激化する中、彼に最大最悪の衝撃が臨むことに・・・・


現在までに第18話までを消化した『コードギアス 反逆のルルーシュR2』。あしかけ二年に渡ったこの物語も、いよいよクライマックスが目前となってまいりました。今回はこのアニメのテーマや、残された謎、今後の予想みたいなものをあれやこれや書いてみます。

まずこのアニメのテーマ。終わりも近づいた今になってようやく気づいた次第でございますが、恐らく「ウソをついている人間を、それでも信じられるか」ということだと思います。
周囲のありとあらゆる人間にウソをつきまくっているルルーシュ。ここまでウソまみれな人間は、それこそ夜神月くらいなもんでしょう。第1部ラストにおいて親友スザクにウソがバレ、二人の関係は徹底的にこじれてしまいました。第2部に入るとやや緩和された感もありましたが、級友であるシャーリィの死をきっかけに、再びスザクはルルーシュに疑惑をむけます。そしてまたしても暴かれたウソ。しかし今回のスザクの反応は、以前とはやや異なるものでした。(自分に罰を与えている目だ・・・・)
前回はユーフェミアを失ったばかりということもあって心に余裕がなかったスザクですが、妹のために土下座までしたルーを見て、やっと彼が何のためにウソをつきまくっていたのか悟った様子。修復するかに見えた二人の絆ですが、余計な茶々が入ったために元の木阿弥に。さらに第二次トウキョウ決戦において起きたある悲劇により、前よりも壊滅的な状況になってしまいます。
残りあと7話か8話。果たして二人の間に友情はよみがえるのか。色んな要素がてんこもりな『コードギアス』ですが、最終的にはその辺が核になっていくと思います。


残された謎に関して。主なものをあげると
①学校(主に生徒会)のみんなの記憶はどうやって改竄されたのか
②ギアスとは結局なんなのか
③ルルーシュの母、マリアンヌ殺害の首謀者は。その動機は

①はもうどうでもいいなあ(笑) 皇帝がこっそり学校に視察にでもきてたんでしょう
②超能力。おしまい
・・・・まあ人間って生きてる間に脳みそをわずか数%しか使ってないそうなので、全部使えたらもっといろんなことができるのでは?という発想なんじゃないかと。古代人はその引き出し方を知っていたのでしょう。んでその秘儀を伝授・・・というか植え付けられたのがCCやVVのような人間と
ただ教団の島にあった異次元空間のようなものについては、さっぱりわかりません。やっぱり超古代文明の遺産か何かなんでしょうか
③順当に考えるならやはりシュナイゼルお兄様が一番怪しい。ただ気になるのはマリアンヌが襲撃の直前、自ら護衛を退かせたという証言。自ら死を望んでいたのでしょうか? 動機は転生による若返りのため?
ただそれだったらナナリーが思い切りとばっちりを食らってるのが腑に落ちない。なにか誤算でもあったのでしょうか。


最後に不謹慎なネタを「『ギアス』誰が生き残るのか? 大予想」

確実にお亡くなりになるであろう方々:シャルルパパン ロロ坊 VV(ってかもう死んでるの?)

なんとなく亡くなられるのでは、という方々:CC シュナイゼル ニーナ ブロガー ナイト・オブ・ラウンズの名も無き方々の半分くらい オレンジレンジ ヴィレッタ先生 オーベルシュタインじゃなくてディートハルト 奇跡の藤堂 玉ちゃん 紫龍さん

たぶん生き残るであろう方々:コーネリア姉さん 扇さん カレン ジノンボーイ 愛子さま ドロンジョ博士

確実に生き残るであろう方々:ザク ナナリー リバルくん 元会長 アーサー ロイド伯爵と助手 天主さま


ナナちゃんはこないだ消滅してましたけど、たぶんあれは演出上のハッタリでしょう。わたしはまちがいなく生きてると確信しております。
そして主人公たるルーはどうなるのか?

20080813201058最終決戦において深い重傷を負い、記憶の一切をなくしてしまったルー。
「まいったな。またカンザクに笑われちゃう」
「さようなら・・・ シン・・・・」
そんな『エリア88』的ENDになるのでは、と勝手に想像してます。

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August 11, 2008

ハルクは激怒した ルイ・レテリエ 『インクレディブル・ハルク』

20080810204626それは、いつ生まれたのか誰も知らない・・・ 暗い、音の無い世界で、一つの細胞が分かれて増えていき、緑の生き物が生まれた。彼はもちろん人間ではない。また、動物でもない。だが、その醜い体の中には、正義の血が隠されているのだ。その生き物、それは人間になれなかった妖怪人間・・・・ってアレ?

『スパイダーマン』や『ファンタスティック・フォー』と並んで60年代から愛されているマーヴル・コミックスのキャラクター『ハルク』、二度目の映画化です。題名は直訳すれば「信用できないデカブツ」、意訳するなら「信じられないほど驚異に満ちたハルクの物語」というところでしょうか。
一度目の映画化は5年前(実は未見)。今回はその続編ではなく、設定を一新しての再映画化。世の中の移り変わりの速さについていけない自分がいます・・・・ こんなに早くリメイクが決定したのは『バットマン』『ス-パーマン』が上手に仕切りなおしに成功したのもあるでしょうけど、それだけ「ハルク」というキャラが向こうで愛されてるからでもあるんでしょうね。

日本人にとって馴染み深いのは1970年代に製作されたテレビドラマ『超人ハルク』だと思うんですけど、今回皆さんあんまりそれに触れられないのはなぜでしょう。トシがばれるからでしょうか。まあわたしも再放送で1,2回しか見たことがないんですが、アメコミヒーローというよりか、ハルク以外怪人のほとんど出てこない『逃亡者』風のストーリーだったような気がします。

怒るとモリモリ巨大なゴリラ系の怪物に変身するハルク。このキャラの面白いところは「怒り」が変身のスイッチになってるという点でしょうか。怒りというのはどちらかといえば「負」の感情です。実際怒ってばかりいると、心臓その他の器官が劣化してしまうこともあるようですし。一方でこの感情は人に尋常ならざるエネルギーを与え、普段ならとてもできないようなことを可能にさせてしまうこともあります。

今回ライバルとなるボルンスキーというキャラも面白い男です。彼がハルクと戦うのは、軍への忠誠と「より強いものと戦いたい」という向上心のため。ハルクの巨体を前にしてもみじろぎしないその姿はなかなかかっこよく、なんだかこっちの方がヒーローのように見えてきます。ところが「ハルクに勝ちたい!」がためにドーピングにはまってしまったあたりから、立場が逆転。後半からは二人の対決がどんどんヒートアップし、まことにアメコミらしい展開になっていきます。

個人的な不満をひとつ。序盤、故意でないにせよ事故で恋人のべティを傷つけてしまったハルク=ブルース・バナーは、それ以上彼女に迷惑をかけないため、遠くブラジルの地へと旅立ちます。その後事情で本国に帰ってきても、べティには会わず、遠くでそっと見守るだけ。そこまでは良かった。大変良かった。
しかし偶然べティと再会してしまったブルースは、あっというまにメロメロのベタベタに。いくら自分ひとりでは色々不便があるとはいえ、以後ずっと彼女に抱っこで行動します。コラ、ブルース! 最初のストイックさはどこへ行ったんだ! お前がそばにいるとヒロインの身に危険が及ぶのがわからんのか! さっさと置手紙でもして彼女の前から姿を消すべきだろうが!

・・・・ハアハア。あの、念のために言っておきますけど、決してやっかんでるわけじゃありませんよ?

まあそんな不満はありましたが、要所要所に織り込まれたバトルシーンは問答無用で燃えますし。また主演のエドワード・ノートンは変身前のマーヴル・ヒーローにありがちな、ひょろひょろしたもやしっ子なところがよく出てました。ほめてあげます。

20080810210034さて、この作品のラストには、すでに映画ファンならご存知であろう「あの方」が特別出演しています。
「我々はチームを作っている」とのことですが、そのチームとは恐らくマーヴルのヒーローたちで構成されたドリームチーム「アヴェンジャーズ」のことでしょう。たしかにハルクは発足当時その一員だったんですが、チームプレイが性に合わなかったのか、早々と脱退(笑)。以後マーヴルの主だったヒーローとは一通りケンカしてます。
そういえばハルクって昔特別企画でバットマンと対戦したことがあるんですよね。結果はもちろんバットマンの勝利。おまけに今回も完全に『ダークナイト』に話題をさらわれてるし。なんだかハルクがすごく気の毒になってきました・・・・

だから決めました。わたしは『ダークナイト』より『インクレディブル・ハルク』を応援します!(すぐ意見が変わる可能性大)


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August 07, 2008

仮面ライダーキバってGO!GO!

もうじき『魔界城の王』が公開ということで・・・

そのいち

0806hr030806hr11「どうした渡! もっとキバって行こうぜ!」

「ごめん。ちょっとカキ氷食いすぎて・・・」

「またかよ!」

前回参照のこと


そのに

200801282100480808hr6「キバ! キミの映画すごい評判いいじゃないか!」

「いや~ それほどでもhappy01

「世界の評論家も絶賛だってよ!」

「え!? そうなんですか!?」


200805111848410808hr5「必ず観にいくからよ! 『ダークナイト』」

「・・・・・それボクの映画じゃないし」

「え!? だってコウモリが出てくるって聞いたぜ?」

『あなたに夜が来る』?


そのさん

0808hr5_20806hr05「じゃあ、どうすればキバの映画がヒットするか、みんなで考えてやるか」
「お前、半魚人のフォームあったよな? あれやってみ」
「コレですか?」
「そうそう、それそれ。なるたけその形態でがんばるんだ」


0808hr4「え・・・ なんでですか?」

「そうすりゃみんな『ポ○ョ』と間違えてくれるかもしれん」

「・・・・・んなわけねーだろ」

「・・・・だな。それ『魚』fishってわかりづらいし」


そのよん 

0808hr20806hr03_2「あー面倒くさいな、自由研究。なにやろうかなー」

「昆虫採集なんかいいんじゃないか? 

虫捕まえてきて、ピンでさして標本作ってさ」

「そうだな。それでいっか!」


0808hr1「というわけでカブトさん、ブレイドさん、よろしくお願いします」

「舐めてるとぶっ殺すぞ、ワレ」

「ナズェミデルンディス!!」

「まあそう言わずに。樹液くらい付けますから」


そのご

0806hr07「キバ、今日こそその命、わたしがもらう!」

「ほんっとーにしつこいですよね・・・・

どうしたら勘弁してくれるんですか?」

「そうだな・・・・」


0806hr09「ひとつ、日に五回わたしにお祈りしなさい
ひとつ、毎月収入の三分の二をわたしに献上しなさい

ひとつ、わたしの家の方向に足を向けて寝てはいけません

ひとつ、『名護さんの素晴らしさ』という題で原稿用紙1000枚分作文を書いてくること


0806hr07_2「それから、えーとえーと・・・・」

「やっぱ殺すしかないか・・・・」


と、いうわけで劇場版『仮面ライダーキバ』、いよいよ9日から上映です


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August 05, 2008

世界のミヤザキをおおざっぱに語ってみる 宮崎駿いろいろ

20060729070328現在ジブリの最新作『崖の上のポニョ』が絶賛公開中・・・ですが、まだ観てません(笑)
その代わりってわけではないですけど、今日は「世界の宮崎駿」監督についての私論などかましてみたいと思います。

映画監督としての宮崎さんの転機は、三作ごと、十年周期くらいで訪れていると考えます。すなわち
①オタク(赤字かトントン)時代:『カリオストロの城』『ナウシカ』『ラピュタ』
②作家(なんとか黒字になってきた)時代:『トトロ』『魔女の宅急便』『紅の豚』
③巨匠(もうかりすぎて笑いが止まりまへんなあ)時代:『もののけ姫』『千と千尋』『ハウル』
こんな感じかと。順を追って説明しましょう

①オタク時代
このころの宮崎さんは、アニメファンにとって、とても身近な存在でありました。「メカ・冒険・お姫様」という彼らが好きそうなものをよく題材にされていたからです。時々インタビューなどで見ても、今のようにいかにも「巨匠」といった感じではなく、その辺の職人のオッサンといった風で「またこんなダメなもの作っちゃって・・・・」とボソボソと答える。そんなところにとても親近感を覚えました(笑)
とりあえずこの時期宮崎さんの名を知るのは、まだ熱心なアニメファンくらいしかいませんでした。
この時期の作品を語る上ではずせないのが、テレビシリーズ『未来少年コナン』。このアニメには『カリオストロ』『ナウシカ』『ラピュタ』の元となるアイデアが、たくさん詰まっています。
わたしが好きな作品も大体このあたりに集中してます。TVアニメ『名探偵ホームズ』も忘れがたい作品のひとつ。宮崎さんがてがけたのは全部で6話だけですが、そのどれもが痛快極まりない冒険活劇となっております。

②作家時代
それまではオタクのカリスマであった宮崎さんですが、『となりのトトロ』が数々の映画賞を受賞したことにより、社会的な知名度がぐっと上がってきたのがこのころ。実力のある「映画作家」として広く認知されるようになります。
この時期の作品では先の「メカ・冒険・お姫様」はなりを潜め、代わりに「自然・日常・等身大の女の子」がよく扱われています。「娯楽アニメ」というよりも、行儀よく情緒豊かな「映画作品」といったほうがふさわしいような。
シュールで不条理な設定が目だってきたのもそう思わせる理由のひとつ。魔女が空を飛んでいても、男がブタに変わっても、周りの人はそれほど不思議がらずに接していたりします。「猫バス」というのもすごいアイデアです。あれは一体なんなんでしょう。妖怪にしてはモチーフがやけに近代的だし・・・ ま、考えても始まんないんでしょうけどね
世間での評価が高まっていくのと裏腹に、わたしが一番興味をなくしていたのもこのころ(笑) 「俺たちオタクを切り捨てるのかよ!?」 そんな自分勝手な思いにとらわれてましてcoldsweats01 『紅の豚』にはわりと期待してたんですけど、かつての破天荒な作風に親しんだ身としては、いまひとつ物足りないというか、やはり「行儀のいい」ものに感じられました。

③巨匠時代
なにを思ったか突然弾けまくった作風の『もののけ姫』が日本の興行収入を塗り替えたことにより、宮崎さんは国内で随一の映画監督として知られるようになります。続いて『千と千尋』はさらにその記録を塗り替えた上、ベルリン映画祭で金熊賞を受賞。また『ハウルの動く城』もベネチア国際映画祭・栄誉金獅子賞を受賞し、ここにいたりオタクのカリスマはとうとう「世界でも有数の実力を持つ映画監督」へと出世してしまいます。
この時期の特徴は、それまでに培った芸術センスも保ちつつ、かなり自分の趣味・欲望に忠実に映画を作ってることでしょうか。一応建前ではご立派なことをおっしゃってますが、粘液や血液がビュービュー飛び出たり、いたいけな女の子をしつようにいたぶったりする趣味の悪さは、「作家時代」にはほとんど見受けられなかったものです。
まあ個人的には行儀のよい作品よりも、こういう自分に正直な映画の方が見ていて楽しかったりするわけですが。興味深いのは『もののけ姫』のラストでかつての『未来少年コナン』とは正反対の行動主人公にとらせていること。どう違うのかはくどいようですがこの記事をご覧になってください。

で、この度の『ポニョ』。わたしの説が正しいとすれば、宮崎さんはまた新たなるステージに立ったことになるわけですが、その辺は実際に見てみないとなんとも言えません。

彼を創作に駆り立てるエネルギーのひとつは「対抗意識」のようです。「わたしはいつだって一番だったことはないんだ」・・・・というのは、確か『もののけ姫』のころの発言。
作家時代彼が対抗していたのは、恐らく長年コンビを組んでいた高畑勲氏であると思うのですが、『もののけ姫』の時意識していたのはかつての弟子が作った『エヴァ』だったのでは、と推測します。ご本人は「まったく見てない」とおっしゃってるそうですが(笑)、色んなところから「『エヴァ』はすごいよ~」という噂を聞いて、「じゃあオレはもっとすごいものにしてやる!」と燃えまくったんではないでしょうか(笑)。

20080322091824『ポニョ』をやる気になったのも、ジブリで『ゲド戦記』を作ってる時、社内でどなたかが「いや~、これで巨匠が引退してもなんとかなるわ」と言ったのを耳にしたからだとか。これまた私見ですが、ピクサーに対するライバル意識なども見受けられるような。

最近では一作ごとに「もうこれでおしまい」といい続けている宮さん。彼にずっと映画(アニメ)を作ってほしいのであれば「宮崎なんて大したことないね。××の方が断然いいよ」と言い続けましょう(笑)
さすれば巨匠は幾つになっても創作への情熱を失わないと思います。

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August 03, 2008

草も生きている M・ナイト・シャマラン 『ハプニング』

20080802122751シャマラン・・・ あなたと出会ったのはそう、世紀末も押し迫った1999年の冬のことだったわね・・・ あなたの『シックス・センス』を見て、わたしは一瞬で恋に落ちた。一生この人についていこう・・・ そう思ったの。でもキャリアを重ねるごとに、あなたはだんだんかつての輝きを失っていってしまった。そして前作『レディ・イン・ザ・ウォーター』を見たとき、わたしは決意したの・・・ もう、こんな関係、終わりにしようって・・・
あれから二年。ふと入った劇場であなたの新作の予告を見たの。人がどんどんバタバタ死んでて、なんだかとってもやばい感じ。でも同時にこうも思ったの。もう一度・・・ もう一度信じてもいいのかしら? ねえ!? シャマラン!!

・・・・というわけで新作ごとに話題を振りまいている名物監督、M・ナイト・シャマランの『ハプニング』参りましょう。

NYのセントラルパークで、ある日突然一団の人々が発作的に自ら死を遂げる。ある者は持っていた拳銃を自分に向けて。ある者はビルの上から身を躍らせて。その「現象」はやがてNY全域に、そして他の都市や町にまで拡大していった。
政府は「交感神経に異常を来たさせるウィルスをテロリストがばらまいた」と発表するが、信憑性は薄い 。
主人公の理科教師は妻と共に町から出来るだけ離れようと電車に乗るが、「現象」の影響はすぐそこにまで迫っていた・・・・・

「奇抜なオチ」ということでどうしても評価されてしまうシャマラン。確かにそれも彼の持ち味ですが、わたしは彼の本領は、むしろあの独特な空気の出し方だと思っています。
シャマランの手にかかると、何気ない日常の一風景でさえ、なんだかとても恐ろしいものに見えてくることがよくあります。『ハプニング』でも女の人がただぼーっと座っているだけなのに、次の瞬間とてつもなくおっかないことが起こりそうで、いてもたってもいられなくなったシーンがありました。そんな風に絶えずお尻が落ち着かないというか、トイレを三時間くらい我慢してるような気分にさせる何かが、シャマラン作品にはあります。
この映画にしたって、あとから考えてみたら、中盤以降はその辺の原っぱをずーっとブラブラしてるだけの話なんですよね。そんな極めてローコストなお話を、あんなにも怖く撮って見せるところにかえって感心いたしました。

あと、『レディ・イン・ザ・ウォーター』の記事でも書きましたが、シャマランという人は作品を通じて一貫して、「なぜこの世にはこんなにも不条理な死、理不尽な暴力で満ちているのか」と考え続けているところがあります。
『アンブレイカブル』を除けば、概ね何らかの形で慰め・希望を与えるラストになっていたと思うのですが、今回は「やっぱり死や不幸に理由なんてないのかな」と言ってるようで、なんだかさびしかったです。主人公夫婦を通して「愛さえあれば・・・・」というメッセージも受け取れなくもないですが、世界全体が確実に変わっていく中で、その愛はなんとも頼りないものに感じられました。

さびしいといえばシャマランさん、先日試写が終わった際に「もうオレにビックリするオチとか期待しないで」とかおっしゃられたとか。えーっ まあそう言いたくなる気持ちもわかるけどさー

20080802122841なじみのブロガーさんたちのところを幾つか見回ったら、「シャマランだから(仕方なく)見る」という方が多かったです。
わかるかい・・・・ つまりこれは、みんなキミに期待してるってことなんだよ!! シャマラン!!

というわけでわたしも待つわ・・・・ いつまでも待つわ・・・・ たとえあなたが振り向いてくれなくても・・・・


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August 01, 2008

あつ姫じゃ~っ!! ~大河ドラマ『篤姫』より⑩ さよならだけが人生だの巻

あつ姫 「しくしく・・・weep あつ姫です・・・」
小松  「グスグス・・・weep 小松帯刀です・・・」
西郷  「おいおいおいcrying 西郷吉之助にごわはんど!」
あつ姫 「ああ! 殿! どうしてわたしをおいていってしまったの!?weep
小松  「上さまーッ!!crying
西郷  「将軍さまーッ!!crying
家定  「ちゃんらーん♪ 十三代将軍徳川家光です!happy01
あつ姫 「なんでここでアンタが出てきちゃうんだよ!annoy
小松  「あーあ、もうムード台無しgawk
西郷  「マジKYでごわすgawk
家定  「えー だっていまものすごいボクのこと悼んでくれてなかった? 」
あつ姫 「こういう風に悲劇のヒロインを装った方がお茶の間のウケがいいのよ。視聴率26%をなめんなよ!
 わかったらとっととあの世に帰りな!」
小松  「右に同じです」
西郷  「フンガー」
家定  「つめてえなあ、おいgawk。いいじゃんお盆も近いんだし、ちょっと現世に戻ってきたって」
あつ姫 「早すぎなんだよ! あんたこないだ死んだばっかしじゃねえか!」
家定  「うるせえなあ、新しい環境になかなかなじめねーんだよ!」
小松  「いい年こいた大人が、5月病の新社会人みたいなこと言わないでください」
家定  「それにな・・・ 御台よ・・・ わたしにはお前がやはり必要なのだ・・・shine お前のようにボケを逃さずすかさずツッコミを入れてくれる相方が・・・・」
あつ姫 「あー、悪いけどあたしにゃもう翔太くんがいるから。悪いけどお呼びじゃないって感じ?」
家定 「がびーん、ショックshock ちくしょー春風亭の野郎、人のワイフにちょっかいだしやがって! 目にモノ見せてくれるわ!」
小松  「上様、字が違います。あと姫さま、翔太くんにはもう堀北真希さんという決められた方がいるみたいですよ」
あつ姫 「何いイイイイイイイ!! 『野ブタをカンタビーレ』の分際で舐めたことしてくれんじゃねーか!!annoy 大奥に上がり次第、いびっていびっていびりぬいてやる! うひひひ」
家定  「うひょー 怖えーshock そういやもう一人だれか死んだって聞いたけど、お前ら知ってる?」
あつ姫 「ああ、西郷じゃないの? こないだ足をすべらせて船shipから落ちたとかなんとか」
西郷  「わしゃさっきからここにちゃんといるではないでごわすか!」
あつ姫 「ああ、いたんだ。悪り。気がつかなかったbleah
小松  「あのー、そういう話、やめませんか。なんか本人が来そうな気がして・・・・」

いよ~ ぽんぽんぽん(効果音)

小松  「遅かったか・・・・」

「ひとつ彦根のアンポンタンを! ふたつ腑抜けた幕臣どもを! みっつ未来の日本ために! 退治てくれよう! モア・イン・ザ・ワールド! 島津斉彬、あの世から帰ってきたぞ!」

小松  「あーあ、この人が来ちゃうと困るんですよねー」
家定  「どの辺が?」
小松  「収拾がつかなくなるんですよ」
あつ姫 「そんなんいつものことじゃねーか」
斉彬  「アッコよ、わしは悲しいぞ! 父のことをこれほどまでに完璧に忘れていようとは・・・ お前をそんな風に育てた覚えはない!crying
あつ姫 「だからアンタに育てられた覚えはねえ、っつってんだろ!」
斉彬  「(聞いてない)上様、あなたにも質したき議がございます! なぜ英邁と名高き慶喜公ではなく、若年で経験の浅い慶福公を次期将軍にお定めあそばされたのか!? この選択が日本の未来を危うくするかもしれんのですぞ!?」
あつ姫 「父ちゃんがまともなこと喋ってる・・・・」
西郷  「人間、やればできるでごわす」
家定  「だってよー、ウチの母ちゃん、すげえ怖いんだもんshock 知ってるか? あの人昔『仮面ライダーBlack RX』でマリバロンやってたんだぜ? 逆らえるわけねーだろ」
斉彬  「なにを情けないことをおおっしゃいます。あんなバーさんの一人や二人、御すことができずして何の将軍ですか!?」

ガラッ(フスマの開く音)

本寿院 「今、誰かがわらわのことを『バーさん』と言っておったようだが・・・・ どこのどいつじゃ!?annoyannoyannoy
斉彬  「ひいいいいいい!!!!shockshockshock

20080801192013あつ姫  「あーもう人多すぎ・・・」
小松  「この辺が限界ですかね」
西郷  「フンガー」
家定・斉彬  「また来週~happy01
あつ姫 「てめえらいい加減帰れ!!punchpunch」 


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