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May 07, 2008

はじめ人間ギャザリング ローランド・エメリッヒ 『紀元前一万年』

20080507172527はじめ人間ゴゴンゴン 石斧かついだゴゴンゴン・・・

今から一万二千年前、山奥でみんなと楽しくマンモス狩りを楽しんでいたはじめ人間のゴンは、ある日謎の部族に村を襲われ、幼なじみのピーコちゃんを連れ去られてしまう。怒りに燃えたゴンは相棒ドテチンとともに、ピーコちゃんを奪還すべくバーバリアンたちに戦いを挑むのだが・・・

(以下は勢いあまってちょこちょこネタバレしてます。お気をつけください)

おすが 「こんばんは! おすがです!」
チーゴ 「チーゴです」
おすが 「まずはじめに言わせてもらいますけどね、この映画本当にバカ!」
チーゴ 「(むっとして)聞き捨てなりませんな。どの辺が?」
おすが 「まずピ○ミッドかしら。あんな時代にあんなものがあるわけないでしょ! 小学生だって突っ込めるわよ!」
チーゴ 「なぜそんなことがわかるんですか! あんた実際に行ってみて確めたんですか!」
おすが 「行かなくたってわかるわよ! エジプト文明だってせいぜい紀元前三千なんぼなんだから!」
チーゴ 「どうしてそうやって教科書どおりにしか物事を見れないんですか! もっと想像の翼をひろげましょうよ!」
おすが 「想像っていうか、妄想の領域よねー。なんたって主人公が、猛獣と心を通い合わせちゃったりするんだから。あれ普通なら絶対食い殺されてるわよ」
チーゴ 「ふふふ。ご存知ありませんね? 猫は猫が好きな人というのが本能的にわかるんですよ。ねーモン吉先生♪」
Bbs205
「フギャッ!!」
(バリバリバリ)
「いて!
いてて!」


おすが 「大丈夫? なんか血が滴ってるけど」
チーゴ 「ふ、ふふ・・・ ちょっとしたスキンシップですよ・・・」
おすが 「あとねー 主人公の一族が流暢な英語しゃべってた。ありえないわよね」
チーゴ 「それは観客に対する親切というものですよ! なんでもリアリズムに徹すればいいというものではないのです! 大体『猿の惑星』なんか猿が英語しゃべってましたよ!」
おすが 「いや、あれはあの星が未来の○○だったから・・・」
チーゴ 「話が横道にそれてますよ!」
おすが 「そらしたのはあんたじゃない!」
チーゴ 「・・・・ま、どんな映画にだって多少のキズはつき物です。でもね、この映画にはそれを補ってあまりあるすばらしい魅力があるんですよ!」
おすが 「それはナニよ?」
チーゴ 「マンモスです! いまだかつてこれほどまでにマンモスがドカドカ暴れる映画があったでしょうか!」
おすが 「『アイス・エイジ』があったじゃない」
チーゴ 「ありゃCGじゃないですか!」
おすが 「これだってCGでしょ!」
チーゴ 「いや、あれはシベリアから直輸入したヤツを解凍して使ってますね。まちがいありません」
おすが 「んなことができたらノーベル賞もんじゃわい! 作る方もバカだけどあんたもバカ!」
チーゴ 「そこです! そりゃ感動ドラマは心を豊かにしますよ? 芸術作品は感性を磨いてくれます! でもこういう風に頭をパーにして楽しむ映画だって、世の中には大切なんですよ!」
おすが 「あんた最初『バカ』って言ったらムッとしてなかった? それにそれ以上パーになってどうすんのよ!」
チーゴ 「ほっといてください! それにこの作品はなんといってもあのローランド・エメリッヒが監督してるんです。あの名作、『ID4』の、『GOZZILA』のエメリッヒですよ!? わたしは彼の『ID4』を見て『映画は劇場で観なきゃダメだ』ってことに気づいたんですから!」
おすが 「本当にバカね・・・・ 『ID4』も相当アレだけど、『GOZZILA』を名作という人は初めて見たわ・・・」
チーゴ 「とにかくわたしはエメリッヒを愛してるんです! たとえツッコミどころが満載だったとしても! ハッタリ基本で中味が空っぽでも! ドイツ系のくせにアメリカ礼賛の節操なしだったとしても!」
おすが 「じゃあ聞くけど『デイ・アフター・トゥモロー』はどうだったの?」
チーゴ 「なんで倉木麻衣のデビュー曲がここに出てくるんですか?」
おすが 「ダメだこりゃー」

Krc_2_thumbチーゴ 「そういうわけで『紀元前一万年』、世紀の大傑作です! 見ないなんてバカ!」
おすが 「この人↑の言うことは本気にしないで、くれぐれも自己責任でご覧ください・・・・」

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Comments

こんにちは!
今日もいい天気ですね~

さて、『想像っていうか、妄想の領域よねー』だったかもですが、私は結構映画を楽しんじゃいました~
普段は物語がどうしたこうした、、、と難癖をつける私ですが、イケメンが出てくると、それだけで軽く平均点を上回った目で映画を観てしまいます。これも悲しい性ってやつでしょうか、、、、

ところで、『インデペンデンスデイ』『ゴジラ』『デイ・アフター~』ですが、全部ビデオかDVDで持っています!!
で、、、自慢じゃーありませんが、何度も何度も観ています!!大好きで。
上記作品にはイケメンが不在であることから、私はもしかしたらエメリッヒさんと相性がいいのかも。。。と思っているところです。
だってデイ・アフターにも心震えましたから、、、、
津波が押し寄せるシーンやオオカミに追いかけられるシーンなんて、何十回観ても涙がチョチョギレます!!

Posted by: 由香 | May 08, 2008 10:43 AM

コメントありがとうございました!

エメリッヒ監督の作品って、予告編にあるだけが派手な映像が全てで、(期待ではなく)予想したとおりのレベルの面白さしかないことは分かっているのですが、それを確認するために観に行く人が多いですよね。
そしていつもは、いろんな映画をボロクソにいうオオブタさんなのに、コチラの作品は「やっぱりね~思ったとおりだよ~(ニコニコ)」と暖かさをもった笑顔でツッコンでいました。
観る人をそのような大きな気持ちにさせるそんな魅力がある監督さんですよね。

Posted by: コブタです | May 08, 2008 06:38 PM

TBありがとうございました
いや~,楽しい記事でしたぁ
特に,猫ちゃんの画像がラブリーで~
エメリッヒさんて,ほんとドイツ系なのに
なんでアメリカ礼賛なんでしょか?「インディペンデンス~」なんて気恥ずかしくなるくらい・・・
彼の作品は「こんなもん」と思ってみるので,つっこみながらも
私も暖かい目で見守ってますね。
誰も傷つけないし,ハッピーエンドやし,けっこう癒し系では?さえ思えますわ。

Posted by: なな | May 08, 2008 11:55 PM

全編おすぎとチーゴだー(笑)
猫って猫が好きな人が分かる・・・ってよく言いますけど、
猫に対する愛が強すぎても逆に避けられちゃったりするんですよねぇ

ID4のあのばかでっかいUFOはセンセーショナルでしたね。
エメリッヒさんの作品の中では、『スターゲイト』が好きなんです。
今回のも強引に宇宙人とか絡めてくれたら、もっと喜んで観たかもです。
そう言えば『デイアフタートゥモロー』は観てないわ・・・
由香さんが何度観ても涙がチョチョギレるというデイアフター、
観なくっちゃ!と今思いました。

Posted by: kenko | May 08, 2008 11:56 PM

>由香さま

お返しありがとうございます。今日もいい天気みたいです
イケメン至上主義の由香さんらしいコメントですね(笑)

わたしはDVDは持ってませんけど、『ID4』はテレビでやる度に見ちゃいますね。「米帝め! いい気になりおって!」と思いつつ、おじいちゃんが突っ込んでいくシーンで涙ぐみ、そして巨大円盤のあまりのあっけなさに失笑し・・・(笑)

んで、こんだけ「好きだ」と言っておきながら、『デイ・アフター・トゥモロー』はまだ見てないんです 今度絶対見なくちゃなー
エメリッヒ作品では『パトリオット』も好きです。ある意味彼らしくないマジメな作品ですが

Posted by: SGA屋伍一 | May 09, 2008 07:39 AM

>コブタさま

お返しありがとうございます
そうですね。エメリッヒ作品の鑑賞は「確認作業」と似ているかもしれません(笑) でも確認ってけっこう大事ですよね! 時にはわかっちゃいるのに確認しにいってひどい目にあうこともあるけど

オオブタさんはエメリッヒだけには寛大なんですね。芸術系の評者からはいっつもボロクソに言われてますが、バカ映画ファンにとっては「ダメなところだってあるけど、このコだってがんばってるのよ!」とかばってあげたくなる、そんな監督さんですね。なんだか保育士みたいな気分

Posted by: SGA屋伍一 | May 09, 2008 07:50 AM

>ななさま

お返しありがとうございます
猫ちゃん気に入っていただけたでしょうか? 映画のサーベルタイガーもかくや・・・というほどに凶暴なヤツです 先日も無視してたら軽く刺されました

「アメリカ万歳!」という映画を作っている人が、根っからのアメリカ人じゃない・・・ということはよくありますよね。スタローンもイタリア+アイルランドだし
エメリッヒの場合は、本気でそう思ってるわけではなく、単に商売のため、という気がしますが

>私も暖かい目で見守ってますね。

ななさんもお優しい方ですね・・・
でも確かにバカ映画を楽しむにはこの「優しさ」「暖かい目」が大事だと思います。つっこむにしても愛情をこめてね

Posted by: SGA屋伍一 | May 09, 2008 12:49 PM

>kenkoさま

お返しありがとうございます
こないだの新聞に「猫に好かれる人・そうでない人」という記事が出てました
色々書いてありましたけど、基本的にしつこくしない人、動きがおっとりしてる人、が好かれるみたいです。それはわかっちゃいるけど、ついしつこくかまった嫌われたりする人、いますよね(と、まるで他人事のように)

kenkoさんは『スターゲイト』がお好きなんですか。そういえばあれも色々エジプトっぽいところがありましたね。宇宙人が出てきたらそれこそ『スターゲイト2』になっちゃったかも?
あと『スターゲイト』って世界で初めて公式HPが作られた映画だそうです

わたしも『デイ・アフター・トゥモロー』見なくちゃナー。その昔、核戦争の恐怖を描いた映画で『ザ・デイ・アフター』というのもあったなあ


Posted by: SGA屋伍一 | May 09, 2008 01:00 PM

伍一さん☆


こんばんにゃ♪
コメントTBありがとうです
うーん、これはエメリッヒ作品だから、って寛容な気持ちで細かいことつっこまないで観なきゃダメなのかもですねー
わたしはもう内容がつまらなくって(笑)
つっこみどころに目をつぶっても退屈しちゃいました
あはは。

Posted by: mig | May 10, 2008 10:01 PM

こんにちは。
>「とにかくわたしはエメリッヒを愛してるんです! たとえツッコミどころが満載だったとしても! ハッタリ基本で中味が空っぽでも! ドイツ系のくせにアメリカ礼賛の節操なしだったとしても!」
ココには大爆笑です。
なんだかんだいっても・・・エメリッヒ大好き!って方、多いですね(笑)

>『デイ・アフター・トゥモロー』
実は、『インデペンデンス・デイ』との2枚セットDVDをもっていましたが先日売ってしまいました(笑)
貴重な図書館の本を焼きまくっていたのは、やっぱり切ないです(爆)

Posted by: たいむ | May 11, 2008 01:08 AM

>migさま

お返しサンクスです

「これはエメリッヒ作品だから、って寛容な気持ちで細かいことつっこまないで観なきゃダメなのかもですねー」

その通りです。ツッコミをいれまくりながら観る、というのもまた楽しいものですけど(笑)

migさんがここまで脱力した作品も珍しいですね・・・ ある意味すごい(笑)
でもわたしは愛してます

Posted by: SGA屋伍一 | May 11, 2008 08:50 PM

>たいむさま

お返しありがとうございます
勢いあまって「愛してます!」と書いてしまいましたが、エメリッヒがゲイを公言してることを思い出してちょっと後悔しました

『デイ・アフター・トゥモロー』、タイムリーなことに来週テレビでやってくれるみたいですね

>貴重な図書館の本を焼きまくっていた

『図書館戦争』の主人公が見たらなんて言うでしょう・・・ いや、あの話よく知らんのですけど

Posted by: SGA屋伍一 | May 11, 2008 08:54 PM

ローランド・エメリッヒ。
何となくゆるい空気が作品から漂ってきて、大味で決して出来がよくなくても、何となく許してしまう不思議な映画作家です。
嫌いじゃない・・・というレベルから下にはどうしても行かないんですよね~。

Posted by: ノラネコ | May 13, 2008 11:53 PM

>ノラネコさま

お返しありがとうございます。
わたしこの作品、きっとみんなからフルボッコにされるだろうなーと予想していて、「自分だけでもかばってあげよう」と思っていたのですが、思いのほかみなさん寛容で、いつも辛口の方まで「エメリッヒなんだから仕方ないよ。これでいいじゃん」などとおっしゃってました(決して持ち上げてるわけでもないんですが・笑)。

この映画で、それが一番のサプライズでありました

Posted by: SGA屋伍一 | May 14, 2008 08:05 AM

こんばんわ。

アハハハ!!!ウハハハ!!
今回は最初から最後まで会話形式っすか!
かなり楽しませていただきましたです!!ありがとうです。

この作品のレビューを書くにあたって、ギャートルズ、ゴンは欠かせない
存在のようですね。多くのブロガーさんが引用していました。
いっそのこと、ギャートルズの実写化ってことで製作すればよかった
のにエメリッヒ・・・と強く思えて仕方ありません。

≫大体『猿の惑星』なんか猿が英語しゃべってましたよ!

ウハハハ!!たしかにたしかに!
あのありえなさを、誰がどう説明してくれるというんだ!?

≫倉木麻衣のデビュー曲がここに出てくるんですか?

ワハハハ!!巧い!!
ラブがつくかどうかの違いだけでしょう?
・・・ってか、倉木さんのパパっておかしな人だった記憶があります。
今どうしてるんでしょうね?

Posted by: 睦月 | May 21, 2008 09:59 PM

>睦月様

お返しありがとうございます。あと毎度バカバカしーネタに付き合っていただいて、そちらもありがとうございます

>ギャートルズ

冒頭でマンモスおっかけてるシーンで、日本中の人が思ったはず
「エメリッヒめ、パクりやがったな!」と
惜しむらくはドテチンが出てこなかったことでしょうか。あれはやっぱり差別問題かなにかにひっかかるんでしょうかねえ

>猿の惑星(オリジナルの方)

あれはねえ・・・ 「どうして猿が英語を喋っている時点で、ここが○○だと気がつかない?」というのがわたしの長年の疑問なんですよ
自動翻訳機とか使ってるようにも見えなかったし・・・・

>倉木パパ

スターは親で苦労する人が多いですけど、この方はその中でもかなり飛びぬけてましたねえ・・・・
というか、娘さんの方も最近元気なんでしょうか? オリジナル?の宇多田ヒカルはこないだアルバム出してましたけど

Posted by: SGA屋伍一 | May 22, 2008 07:10 AM

 ローランド・エメリッヒ監督の作品はホ●が多いですよね
 ID4もめがねの上司はオカマっぽかったし、ウィル・スミスが基地に
つくと●モっぽい仲間が出てきましたよね
 スミスさんから奥さんへの指輪を借りて「こうやって送るんだろ
みたいに、からかっていたら別の同僚が通りかかって
「うわっ、アイツらホ●なのか?
みたいな顔をしてましたね。
 
 紀元前一万年も
 奥さんとの恋敵が登場しましたが
「オレはお前の女房を取ろうと争った、お前が憎い、憎いが
その内お前を愛してしまったんだ」
 という流れなんでしょうか?
 だから、あそこまで犠牲的な(?)行動がとれたのでしょうか。

 なんとなくですが紀元前~はスターダストと少し似ているところが
あるようなない様な気がしました。
 紀元前~に出てくる支配者、ですが「300」といいなんで
アメリカさんの持ってる支配者のイメージは似てるんでしょうね?

Posted by: 犬塚志乃 | May 30, 2008 07:51 PM

>犬塚志乃さま

「エメリッヒ作品にはホ○が多い」・・・・かどうかは?ですが、本人は堂々と公言しているようです
『ID4』のあのパイロットはおふざけかと思ったらマジだったのか? だとしたら報われない恋でしたねー 哀れ

あと『デイ・アフター・トゥモロー』には『ブロークバック・マウンテン』のジェイク・ギレンホールが出てますね・・・・

>「オレはお前の女房を取ろうと争った、お前が憎い、憎いが
その内お前を愛してしまったんだ」

だとするとこの映画はゲイの誕生を描いた作品でもあるかもしれません

>紀元前~はスターダストと少し似ているところが
あるようなない様な気がしました。

もしかしてそれ、『すたーゲイと』じゃないですか?

Posted by: SGA屋伍一 | May 31, 2008 01:35 PM

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