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May 31, 2008

カストロ1番ゲバラは2番? ジュリー・ガブラス 『ぜんぶ、フィデルのせい』

20080531121653・・・・パンダの親父は毛沢東、ってか。
フランスの名匠コスタ・ガヴラス(ってワタクシこの人全然知らんのやけど)の娘、ジュリー・ガヴラスの第一回監督作品。首都圏での公開から4ヶ月ほどしてようやくこちらに流れてきました。『ぜんぶ、フィデルのせい』です。

1970年代初めのフランス。大きなお屋敷と優しい両親、ハイソな学校となに不自由なく暮らしていた少女アンナ。だがフランコ政権の暴政渦巻くスペインから叔母が亡命してきたことをきっかけに、親たちは共産主義運動の活動にのめりこみ始め、アンナの生活は一変する。
家は手狭なものに変わり(それでもわたしからすりゃ十分広いと思うが・・・・)、お気に入りだったミッキーマウスは資本主義の手先ということで没収。学校では宗教の授業を受けさせてもらえなくなり、さらにはデモ行進に参加させられたり、怪しげなパパイヤ鈴木の集団が周囲をうろつくようになったり・・・・ 「納得いかねー!」とばかりにオトナたちに疑問をぶつけるアンナ。果たして彼女の受難はいつまで続くのか?

わたしは「大人向けの子供映画」というものが好きでして(ただし雰囲気の明るいものに限る)。例を挙げるなら『スタンド・バイ・ミー』とか『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』とか。『ペルセポリス』も前半はそうでしたし、拡大解釈するなら『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲 』もそれに当てはまるかと。
この『ぜんぶ、フィデルのせい』のアンナちゃんは、それらの主人公たちに比べるとややおとなしめかな、という感じではありますが、何事にも物怖じしない態度と子供らしからぬキリリとした眼差しは、心に深い印象を残します。

基本ほのぼの系の作品ですが、時々シャレにならない話が出たり、妙にヘンテコな演出があったり。日常を淡々と描いたお話なんで大きな山や谷はないんですが、ここんとこ情け容赦ない映画を続けて観てたんで、ちょうどよい癒し効果になりました。

まずこの映画はどこにでもいる平凡な家族を描いた作品であります。まあ普通と少し変わったところがあるとすれば、親たちが熱心な活動家であるということくらい。んでこのご両親、「世界(社会)のため」と張り切るはいいんですけど、どうもいまひとつ地に足がついていないような。子供たちがその活動のために割を食ったとしても、「当たり前の我慢」とあまりフォローをしません。アンナ目線でお話を見ている我々からすれば、彼女の不満は至極まっとうなもののように思えるのですが、親たちは時折アンナちゃんに「自分勝手だ!」とキレたりします。
そんな頭でっかちというか、情熱のあまり周りが目に入らない様子を見てますと、どうも子供っぽいというか、大人気ないというか。
しかし振り返ってわが身を見てみますと、自分だってこの年になっても「子供っぽさ」を十分にひきずってますしcoldsweats01 それに社会に「本当に大人らしい大人」というものがどれほどいるんだろう?と考えると、ちょっと心もとないことも確か。
そういう点ひとつとっても、これは「どこにでもいる人々」を描いたお話だと思えます。

作品のもうひとつのキーワードは、当時世界を覆っていた「社会主義運動」。特に映画ではフランコ独裁政権のスペイン、1970年のアジェンデ大統領の就任によるチリ社会主義政権成立などがクローズアップされます(カストロは?)。
自分、チリについては「すげー細長い国」、もしくは香辛料、くらいのイメージしかなかったんですが、この国にも一時だけ社会主義だった時代があったんですねえ。
アンナの父が特に熱を入れていたのが、このチリの活動の支援。日本で共産系の活動描いた作品というと、日本赤軍や「あさま山荘」といったドロドロダークなものが多いわけですけど、この作品で扱われる「活動」はとってもさわやか。夜遅くまでコーヒーをすすりながら熱心に語り合ってる様子なんかはとっても楽しそう。まだこの時代では、この思想に明るい未来を託していた人々がたくさんいたことがうかがえます。なんだか加藤登紀子の『時には、昔の話を』とかかけたくなりますね。
そんな風にさわやかに見えるのは、この映画ではその種の活動で血が流れているところが全然写っていないから、ということがあります。初めは崇高な理想であったものも、流れる血が増えていく度にどんどん陰惨なものに変わって行きます。
映画終盤で流れるある映像は、そんな暗い未来を予告しているようにも思えました。

さて、この映画で一番のサプライズは、なんと日本公開の直後、キューバ首相フィデル・カストロ氏が、約40年に渡る現役生活を退いたこと。少し前に「まだまだ元気」と言っていたばかりだったのに・・・・
20080531121602一人の少女に迷惑をかけたことが、そんなにもショックだったということなんでしょうか? フィデルよ、あなたはそんなにもピュアな人だったのか?
一本の映画がひとつの国家を動かす・・・・ そんなこともあるんですねえ。ただただ驚くばかりです(信じないように。たぶん偶然)


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May 28, 2008

あつ姫じゃ~っ!! ~大河ドラマ『篤姫』より⑦ 新婚さん、いらっしゃい!の巻

(今回はちょいとネタバレしております。ご注意ください)

あつ姫 「あつ姫じゃ~っ!!」
小松 「肝付尚五郎改め、小松尚五郎です」
西郷 「西郷吉之助にごわはんど」
家定 「ちゃんら~ん! 家定だぴょーんbleah
あつ姫 「・・・ああっ わかっちゃいる・・・・ わかっちゃいるんだが・・・」
小松 「篤子さま、お気をしっかり!」
西郷 「ファイトでごわす! 視聴率も絶好調ではないでごわすか!」
家定 「ここんとこ『ごくせん』に抜かれてるけどな~ あひゃひゃひゃ」
あつ姫 「おのれチヨ助の野郎~! 舐めたマネしくさりやがって~! テメエの出番は一昨年いっぱいでおしまいだっつーの!」
小松 「まあまあ、しょせん向こうは1クールですから」
あつ姫 「・・・・そうだな。それに正直今はあいつが羨ましい・・・ そりゃあいつのダンナだってボンクラだったりロリコンだったり色々問題あったけど、少なくとも日本語で会話はできたからな・・・」
西郷 「そう悲観なされますな。上様はこの先そう長生きできないようでごわすから」
小松 「そうそう、確か1958年の暮れにお亡くなりになるんだったかな? あと二年の辛抱ですよ」
家定 「えええーーーーーーーっ!!shockshockshock わしゃそんなの聞いておらんぞ!」
小松 「ちょっと資料に目を通せばわかることじゃないですか。本当に去年の誰かと一緒でものぐさというか勉強不足というか」
あつ姫 「安心して、あなた! わたし、あなたのあとを継いで立派に将軍職を果たしてみせますから!」
西郷 「これこれ奥様! お父上から後継者にはヨシノブさまを推すよう言われてるじゃないですか!」
あつ姫 「ちっpout つまんねーの。そりゃあいつもそれなりに才能あるんだろうけどさ、最近全然ぱっとしねーじゃねーか。やっぱり松井の抜けた穴は大きいよなー」
小松 「いや、巨人軍のあの人ではなく」
家定 「ってゆーかお前ら、わたしの目の前でわたしが死んだあとの話をするんじゃなーい!!」
あつ姫 「うるせえな! こういうことはチャッチャと決めねえとあとで色々大変なんだよ!」
小松 「そうそう。それに今のうちに死んどいてラッキーかもしれませんよ。これから日本はマジやばい事件が次から次へと起きますから。桜田門外に生麦事件に『ええじゃないか』に・・・・ そんな時に将軍なんかやってたら、それこそ寿命を縮めかねませんよ?」
家定 「そうか・・・・ って寿命縮めるもなにも、その前に死んじまったら何の意味もねーだろ!」
小松 「これは驚きだ・・・・ 上様がこんなに理路整然としたツッコミをされるとは・・・・」
西郷 「愛の奇跡でごわすかの? ぽっheart01
あつ姫 「教えてよ! 本当のあなたはバカ殿じゃないんでしょ? 志村○んは世を忍ぶ仮の姿なんでしょ?」
家定 「・・・・ばれてしまったか。仕方がない。こうなったら今こそわたしの真の姿を明かそう。弱気を助け強気をくじき、義を愛し悪を憎む・・・・ 

正義のヒーロー、ひと呼んで『甘えん坊将軍』徳川家定とはこのわたしのことだ!

ヤダよー ヤダよー 死にたくねえよー 怖いよー なんとかしてくれよー おかあちゃーん!! ダア! ダア!crying(幼児化)」
あつ姫 「なんつーかこー 二年って月日が果てしなく長い年月のように思えてきたぜ・・・・shock
小松 「ご安心ください。二年といっても実際はきっと3、4ヶ月でございましょうから」
西郷 「ミもフタもねえな・・・・」
20080528194353


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May 26, 2008

霧の中からドンジャラホイ フランク・ダラボン 『ミスト』

20061229175749久々の三日連続更新。・・・ムダにがんばってるなー
今回は『ザ・フィースト』『NEXT(ネクスト)』に続く「スト三部作」完結編(またそういうウソをつく・・・)、『ミスト』を紹介いたします。

そこはとある田舎町。猛烈な嵐に見舞われた翌日、人気のドーナツ屋は客でごった返していた。だが突然、店の周囲は小麦粉状の霧にすっぽりと包まれてしまう。
「ドーナッてるんだ、この霧は!?」
そこへ一人の男が鼻血を出しながら駆け込んできた。彼は得たいのしれない何かに襲われたという。どうやら霧の中で正体不明の怪物が動き回っているらしい。
半信半疑だった客たちだったが、店の外に出た者が実際に襲われるのを目の当たりにし、状況を受け入れざるを得なくなる。果たして霧の正体とは。そして彼らは無事に家に帰ることができるのか・・・・

霧の出てくるホラー映画というと、ジョン・カーペンターの『ザ・フォッグ』というのがありました。fogとmistはどう違うのかなーと思い調べてみたところ、濃いものを「フォッグ」、それより薄いものを「ミスト」というんだそうで。いや、「ミスト」もけっこう濃かったけどな・・・ ま、そんなことは置いときまして。

監督は『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』のフランク・ダラボン。感動路線を歩んでいた彼がこのようなコテコテホラーを作ったことに違和感を覚える方もおありでしょうが、彼はもともと『エルム街の悪夢3』とか『ザ・フライ2』などの脚本も書いてた人なんで、「ちょっと原点に帰ってみようかな。てへbleah」と思われただけのことかもしれません。しかし今回の作品は、かつてのそういう脳天気なホラーとは、明らかに一線を画したものとなっています。

この『ミスト』、最近ありがちな「ラスト○○分、あなたは驚愕のあまり目の玉がでんぐり返る!」みたいなコピーで宣伝されてました。あれはお笑いのロザンのどっちかが歌野晶午の『葉桜の季節に君を想うということ』を紹介した文章だったでしょうか。
「友達から、『お前この本絶対驚くから読んでみ!』と言われた。アホか!? 『これから驚かすから、お前驚けよ!』と言われてマジで驚くヤツが、この世にどれほどおるっちゅーんじゃ!」
みたいなことを書かれていました(「でも。この本は本当に驚いた」と続くんですが)。
実際、わたしもこの手の宣伝文句でチビるほど驚いたものといえば、それこそ『シックス・センス』くらいしか思い当たりません。『ユージュアル・サスペクツ』も驚きはしたけど、「驚愕」というほどではなかったし。ミステリー小説だったらまだ幾つか例はありますが。

で、『ミスト』はどうだったかというと。


「そりゃ、ねえだろ・・・・・」


この一言につきます。いや、これは決して出来が悪くてガッカリしたというわけではなく。ちゃんと正攻法でとんでもなく意外な結末を用意してくれてました。でも素直に喜べないというか・・・・
観終わった瞬間全身からすべての力が抜けていき、ただもう笑うしかない、という感じでした。

ちなみにこれの原作は、これまでもタッグを組んでいるスティーブン・キングの作品なんですが、結末は映画オリジナルのものだそうです。そしてこの独自の結末をキングは大いに褒めちぎってたそうで。一見キンちゃん太っ腹! と思いますが、この人キューブリック御大が映画化した『シャイニング』には激怒してるんですよね。一方でB級テイスト丸出しの『キャリー』のエンドは激賞しているし・・・ 基準のよくわかんねー人だ・・・ 驚きゃwobblysign03いいのか? いや、そういうわけではないでしょうけどcoldsweats01
でも考えてみるとこの結末、キング以上にキングらしいと言えるかもしれません。あの作品やあの作品にあった「愛ー狂気ー哀しみ」の三角関係が、非常によく表れていました。

さて、ダラボンに話を戻しまして。彼はよく「『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』の」と紹介されますが、「どうしてみんな『マジェスティック』はスルーするんだろう」と、ずっと思ってました。かくいうわたしも観てないんですがcoldsweats01
ただ参考にウィキぺディアのある項目など見ていたら、なんとなくわかった気がいたしました。

制作費   $72,000,000
興行収入 $27,800,000

・・・・うん、これはまずいよねcoldsweats01。数字がアメリカ国内だけのものであることを差し引いても・・・

20080526111300幸い『ミスト』はすでに本国だけで、制作費の倍以上の興行収入を得ています($17,000,000→$35,400,000)。ははは、首の皮がつながったな、ダラちゃん。
あとこの話のギャグバージョンが見たい方は『墓場鬼太郎』の「ブリガドーン」というエピソードをご覧ください。だいたい一緒です(ホントか?)


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May 25, 2008

適当掲示板65&「あつ姫」にモノ申す

20060813174149みなさん、こんばんは。むしむしと湿気が押し寄せる春の夜、いかがお過ごしでしょうか。
ご意見、ご感想、そのほかおありでしたらこちらにカモンファイヤーです。

さて、今回は当ブログの最近の内情など説明したいと思います。「そんなモノに興味はねーよ」という方は、ガンガンスルーしてクレージーゴンです。

20070121170623大体二年前くらいから勘定しているアクセスカウンターが、昨日でようやっと88888を越えました。いやー、長い道のりでした。6桁目もこれで射程圏内でしょうかね。それでもまだあと100日くらいはかかりそうですけど。

去年の暮れに報告した時、平均アクセス数は129、訪問者数は78名でございました。で、ここ4ヶ月ばかりの平均はというと、アクセスが166、訪問者が98・・・・とちょびっと上がっております。しかしこれにはちょっとした理由がございまして。その理由とは、検索フレーズの順位を見ていただければおわかりいただけるかと。

20070531183006まず去年暮れ三ヶ月の順位を

1 SGA屋  141
2 福田己津央  114
3 谷口悟朗  59
4 平成ライダー  35
5 西原理恵子 離婚  33

そしてこれがここ4ヶ月の順位です

200805201145481 あつ姫  1,033
2 SGA屋  153
3 谷口悟朗  114
4 SGA屋  96
5 仮面ライダーキバ 視聴率  82

に、にくい・・・・ オレ様をトップから引きずり下ろして突き落とした『篤姫』、いや『あつ姫』が憎い・・・spa

20080524133404いやあ、『篤姫』ってすごい人気なんですねえ。最近じゃ少し『ごくせん』に押されてる気がしないでもないですけど。昼メロ・『大奥』のスキャンダラス性と、朝ドラ・大河の伝統性が見事に融合した、ってところでしょうか。

しかし謎なのはなぜ『篤姫』ではなく「あつ姫」で検索する人がいるのか、ということです。ちなみに漢字の方で見てみたら300位以内にもひっかかってませんでした(笑)

Bbs21cturboそんなわけで最近ちょっとだけ景気がよくなってきた当ブログ。でもだからといって「よっしゃ! もっと面白いモン書いたる!」
なんてことは全然思ってません。だってもう限界当に過ぎてるし、来られる方もただの通りすがりか、気の迷いでクリックした人がほとんどでしょうし(その証拠に常連さん以外誰もコメント残してません・笑)

Sil1_2_thumbでもまあ、今年一年はその人気に便乗するとしませうか。ではこれから張り切って第21回を視聴することといたします。

(文章だけではさびしいので、新旧織り交ぜたニャンコ写真など貼っておきました。もちろん文の内容には全然関係ありません)


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May 24, 2008

『ザ・リング』に挑んでみる J・R・R・トールキン 『指輪物語』 「二つの塔」上1編

20080524153322冥王サウロンが鍛えし、強大な力を持つひとつの指輪。その指輪が主のところに戻る時、世界は再び暗黒に帰すという。
数奇な運命により「指輪」を持つこととなったフロドは、そうなることを阻止すべく、仲間たちと危険な逃避行を続けていた。だが仲間の一人ガンダルフはその途中、強大な敵バルログに襲われて行方不明に。またやはり仲間の一人であるボロミアは、指輪の力に魅入られてしまい、フロドからそれを奪おうとする。
大切な仲間たちのことを思ってフロドは彼らから離れ、ただ一人サムだけを共に、ソウロンの拠点モルド-ルへと向かう・・・・

オッス! おらゴクリ! 忘れたころにやってくる、わしらはいいスメアゴルだよ! 今までことはここらの記事(第一回第二回第三回第四回)に書いてあるよ! うけけ!

さて、やっとここの『指輪』レビューも第二部「二つの塔」編に突入だよ! 「二つの塔」というとついついあのツインの塔を思い出してしまうな・・・・ ま、それは心の中にとどめておくことにするよ!(思いっきりしゃべってるよ!)

さて、この上1巻は「ぼろやん」ことボロミアのダンナが奮戦むなしくオークどもに深手を負わされ、ご臨終になるところから始まるよ! ・・・ってあれ? 前の巻でまだ死んでなかったんだな! 映画では「旅の仲間」編できっちり死んでたのに! まったく原作は映画以上にキリが悪いよ!

んで、フロドがばっくれたことと、メリ・ピピがさらわれたことにようやく気づいたハセ夫さんたち。ふつう指輪を持ってるバカ旦那の方を追いかけるよな。ところがどういうわけかハセぴょんはメリー&ピピンのおまけコンビの方を追いかけるんだよ! 「もう食われちゃってるだろ」とか思わんのかな! きっとこっちの方が楽だと思ったからに違いないよ!

ところが追っかけても追っかけても糞くらいしか見つからないオーク&おまけホビット。結局連中の努力は無駄足でしかなかったわけだな! あとでどこぞのジイ様が「決してムダではなかった」と言ってたけど、どう考えても無駄な努力だったよ! うけけ!

あとこの道中、ハセ夫さんチームはローハン王の息子エオメルと出会うよ! 映画では第一印象はいけすかない高飛車なあんちゃんだったけど、原作ではわりと懐の大きい好人物って感じだよ! わしらが言うのもなんだけど!

さて、一方でさらわれたメリー・ピピンズ。生きるか死ぬかの瀬戸際だというのに、わりかしのほほんとしたたりして。ホントーにホビットととやらは緊張感がない生き物だよ!

結局いろいろ好都合に物事が運んで、オークどもは自滅。映画では「うがー」とか「ふんがー」くらいしか言ってなかったオークだけど、原作ではよく喋ってるな。一応知能も少しはあるようだよ! 

そんでおまけホビッツはどこぞをうろついてる時に、エントとかいう謎のUMAに遭遇する。このエントとやらがいつもどおり伏線も何もなく、いきなり登場するんで面食らうんだが、早い話が木と人間の中間のような生き物みたいだよ! ぼーっとしてるうちにいつの間にか本物の木になっちゃうのん木なものもいるとか。それって早い話が植物にんげ・・・ゴホガハゲヘwobblydash
木とはいえエントにはそれぞれ名前があり、メリー・ピピンズの会ったヤツは「木の髭」という。他にどんな名前があるかというと、「木の皮」とか「木の枝」とか「木の実ナナ」とか「木の内みどり」とか・・・ この辺の適当なネーミングセンスも相変わらずだよ!

「旅の仲間」編では宿に泊まる度にご馳走をたらふく食ってたホビッツだけんど、この辺りになるとかなり食糧事情が逼迫してきて、例の味気なさそうなレンバスをかじるか、木の汁をすするくらい。ちょいと木の毒になってくるよ!

森林を乱開発するサルマン(って誰だっけ?)に激怒した木のヒゲ木木一髪は、メリー・ピピンズと意木投合。仲間たちに召集をかけつつ、猿マンの本拠地に向けて行進を始める。ゴルフ場でもうけてるどっかの企業も、そのうち襲われんだろうよ! うけけ!

ここで話はハセ夫さんちのグループに戻るよ! ホビットたちを追って怪しい森に迷いこんだハセ夫さんちだが、そこで怪奇現象を目撃する。彼らは森の中でみすぼらしいジイ様を見かけるんだが、追いかけたら煙のように消えうせてしまったんだな、これが!

で、早々とネタバレしちゃうと、このジイさま、実はバルログとの激闘で死んだかと思われたガンダルフだったんだな! この実に拍子抜けな復活劇、まるで『キン肉○ン』か『聖闘士○矢』みたいだよ!
もったいぶった登場をするジイさまもジイさまだけど、それに全然気がつかないハセ夫さんちも大概薄情だよなー。
ついこないだ別れたばっかりだというのに・・・ 連中はよほど人の顔を覚えるのが苦手なんかの? まあキリストの弟子たちも彼が復活した時すぐにはわからなかったらしいから、その辺意識してるのかもしれないよ!

最悪なムードだった前巻ラストから、だんだんいい方向に風が吹いてきて、わしらとしては気に食わないんだけど。っていうかわしらの本格的な登場はまだかよ! もう五合目過ぎてんじゃんかよ! 珍しくちゃんと登場に伏線張ってるキャラだというのに・・・ ブツブツ

それでは指輪名物のお歌のコーナーで締めるとするよ。今回は葛城ユキの『ボヘミアン』のフシで

20080524153334 ぼろみあん 
壊れかけの角笛鳴らし 
今宵も 仲間の行方占ってみる

ぼろみあん
身のほど知れよこのおバカ
不幸せ 求めちゃいけないでしょうが


・・・・今回もイマイチだな。「葛城ユキ」がわからないシトはお母さんに聞いてみるといいよ!

それでは皆さん、また次回。

わしらのいとしい、いとしい、いとしいシトおおおお!!shock


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May 21, 2008

そこにオイルがある限り ポール・トーマス・アンダーソン 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

♪ まっくろけのけ まっくろけのけけけっ
(爆風スランプ 『まっくろけ』)

本日はこれまた今年のアカデミー賞関連で話題となった、『ゼア・オイル・・・』じゃねえ、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』を紹介いたします。

時は20世紀初頭のアメリカ。カリフォルニアで油田開発に精を出していたダニエル・プレインビューという男がいました。石油が出ると聞けばすっとんでいって、口八丁で利権を確保する彼のやり方は、当然様々な軋轢を生むことになります。特にある土地のイーライという狂信的な青年とは、利権をめぐって激しくやりあうことになるのですが・・・

原作はアプトン・シンクレアという作家が1927年に発表した『石油!』。ただPTA監督が下敷きにしているのは初めの三分の一程度だそうです。内容的にも共産思想がバリバリ入っているとのことで、映画とはかなり違う話のようです。

この映画の世界はダニエル・デイ・ルイス演じる主人公、ダニエル・プレインビュー(ややこしい)を中心に回っています。それほどに彼の存在は強烈で圧倒的であります。
異常なまでの人間嫌いのダニエルさん。その原因はどうやら複雑な家庭環境にあった模様。はっきりとは語られませんでしたが、子供が殴られることを異常に嫌がっている様子から、どうも深刻な虐待でもあったのでは・・・なんて考えてしまいます(虐待というのは親から子へ受け継がれる場合も多いようですが)。

そんなダニエルの合わせ鏡として二人の人物が登場します。
一人は息子のH.W. この子のフルネームって出てこなかったと思うんだけど・・・ どなたか知っていたら教えてつかあさい。誰に対しても強面のダニエルですが、H.W.に対してだけは父親らしい笑顔を見せます。
この子はダニエルの「人間性」を表しているのでは・・・と考えます。人間性とは、言い換えれば愛情やモラル、あるいは人恋しさなどです。そんな風に思ったのは、劇中でダニエルが「ある行動」に走ったのが、二回ともH.W.がいなくなってしまった時だったからなんですが。

もう一人はあらすじの中でも述べたイーライ。こちらはことあるごとにダニエルと衝突いたします。
彼はダニエルの「信仰心」を表しているように思えます。あんなイカレかけたアンちゃんが「信仰心」でいいものか、という気もしますが、PTAにとって信仰とは、ああいう胡散臭くてどこか狂ったものに感じられるということなのでしょう。名前の中に使徒が二人も入っているというのに、なんともバチアタリな人です。

人の愛も神の愛もいらないつもりでいても、人間である以上、家族の愛情くらいは普通に欲しがるものです。このお話はダニエルの数十年に渡る、その欲求との戦いを描いた作品ともいえます。果たしてそれすらも完全に失った時、彼はいったいどうなるのでしょうか?


あとこれは映画とはあんまり関係ないんですが。
タイトルにある「BLOOD」。わたしはこれてっきり「流血」を意味してるのかと考えていましたが、どうも違うものを指していたようで。ただなんとなく思ったのは、「石油と血液の質感って似てるよな」ということ。豪快に混ざっちゃってるシーンもあったし(笑)。
もしかしたら地球にとって石油とは、血液みたいなものなのかもしれません。そいつを吸い上げれば吸い上げるほどに、環境も生物も疲弊していっているのは明らかなわけですから。といって、一度その味を覚えてしまった我々は、いまさらそいつをすすることをやめることはできないわけですが・・・・

とまあこんな感じで思索にふける材料にはなるんですが、個人的にはこの映画、どうにも「長いなー」という思いを否めませんでしたcoldsweats01
ラストでダニエルがある言葉をつぶやくんですが、その言葉がちょうどその時のわたしの心境と見事にシンクロしてしまい、思わず笑ってしまいました。いやー、今まで映画たくさん観てきたけど、こんな風に言って終わった映画は初めて観たわ(笑)
デイ・ルイスやイーライ演じるポール・ダノ(双子の兄のポールも演じていて、さらにややこしい)の青筋の立てっぷりはとっても迫力満点なので、普段役者の演技に注目して観てる方ならば、決して退屈はしないと思うんですけどね。

それにしても、ガソリン、当分安くなりそうにありませんねえ。暮らしは苦しくなる一方だ・・・・

♪しょみんは きりきり はたらけー

20080521173332200805211733462008052117335820080521173413

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May 20, 2008

おーい、オオカミガル次狼 『仮面ライダーキバ』を語る②

20080519180852熾烈さを増すファンガイアとの戦い。だがキバもまた新たなる力を得て、それに対抗していく。一方「素晴らしき青空の会」は対モンスター用の特殊スーツ「イクサ」の最新ヴァージョンを完成。装着者に選ばれた名護啓介は、ファンガイアを倒すことよりも、キバを倒すことに執着する。
そこから遡ること22年前、「素晴らしき青空の会」に次狼と名乗る謎の男が加わる。ゆりに接近する次狼を快く思わない音也。ある時彼は偶然次狼の正体を見てしまう。次狼もまたファンガイアと同じく人ならぬ存在であり、胸のうちに恐ろしい野望を秘めていたのだ・・・

現在までに17話を消化した『キバ』。今回は現段階でお話をひっぱっている四人のキャラクターを紹介いたします。

まず以前にも紹介した2008年パートの主人公、紅渡。開始当初は半ばひきこもりの上対人恐怖症という、「こいつ大丈夫なんかな」的キャラクターでありましたが、この17話で驚くほど成長いたしました。人とも物怖じせず話せるようになったし、一応友達も出来たし、それなりに正義感らしきものも芽生えてきたし。
ただ彼がファンガイアと戦うのは、本能というか「刷り込み」に近いものがあるため、最近では自分はなぜ彼らと戦わねばならないのか・・・ということに疑問を抱き始めた様子。この時期でこういう展開、『555』を思い出しますねえ。

んで2008年のもう一人のライダー、『イクサ』である名護啓介。名うてのバウンティ・ハンターであり、「素晴らしき青空の会」のホープでもある男。キバ打倒に異常なまでの熱意を示しますが、その力の差を見せ付けられる度に、彼の心は次第に壊れていきます。
登場時こそ少しは人格者らしい一面もあり、渡も尊敬していたわけですが、最近ではかなり壊れっぷりが著しく、メインキャラの中では一番いやなヤツに成り果ててしまっています。
果たして彼に人気回復&名誉挽回のチャンスは訪れるのか?

三人目は1986年パートの主人公で渡の父・紅音也。いまのところ一応普通の人間。ヴァイオリンの腕は一流ですけど、美女に目のない軽薄者。とはいえたまーに情熱的な一面を示すこともないでもないです。「青空の会」の一員であるゆりに気があるため、ファンガイアとちょくちょく関わることになります。

そして1986年と2008年をつなぐキャラである狼男ガルルこと次狼。ファンガイアに仲間をすべて滅ぼされたため、ファンガイアへの復讐と、自身の一族の繁栄を悲願としております。人間の命なぞ屁とも思っていない危険極まりない男ですが、現在ではいかなる理由かキャッスルドランに幽閉の身。その謎はおいおい明らかになっていくことでしょう。

前回心配していた「二重構造」、なんとかまだ続いております(笑)。いまのところ2008パートが割かしまっとうなヒーロー譚であるのに比べ、1986パートではヒーロー的なムードをことごとく否定しているのが面白いですね。こちらで話をひっぱってるのが上に紹介した音也とガルルなんですが、音也は戦闘力はゼロに等しいため、未だにファンガイアを一人も撃退できてません(笑)。もう一人のガルルは時々人間食べちゃってるし・・・・ 考えてみりゃすごい話だなあ。

ただ前回「不気味なほどに安定している」と書いた視聴率、ゆっくりと下がってまいりましたshock うーん。わたし、普通に面白いんですけど。こういう「過去と現在のミッシング・リンクが少しずつ明らかになっていく」という流れが、なんだか『スターウォーズ』の新旧三部作みたいで。そういえば『スターウォーズ』もある意味、親と子のそこはかとない絆を描いた作品でしたねえ。

いまのところ残っている重要な謎を整理してみます。

・キバとキバットバット三世、そしてキャッスルドランとはいかなる存在なのか
・ガルル・バッシャー・ドッガの三匹は、なぜキャッスルドランに幽閉されることになったのか
・どうやらファンガイアらしい渡の母親は一体誰なのか
・2008年時点で行方不明らしき紅音也は、一体どうなってしまったのか
・2008年時点で死亡している麻生ゆりに、いかなる運命がふりかかったのか
・1986年に一度眠りについたらしいファンガイアたち。いかなる経緯でそうなったのか

20080519181203夏には毎年恒例の劇場版が公開。『電王&キバ』の余勢を駆って、こちらもぜひヒットしてほしいものです。

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May 17, 2008

渚のバルコニーで待ってる ジョー・ライト 『つぐない』

20080517135725何本か観た今年のアカデミー賞関連で、最も印象に残った作品。最近書籍でも『償い』(矢口敦子著)という作品が話題になってますが、もちろん関係ありません。原作はイアン・マキューアンの『贖罪』(新潮文庫刊)。

1930年代のイギリス。やることなすこと野暮ったい使用人の息子のロビーと、絵に描いたようなツンデレラな令嬢のセシーリアは、互いに気のないフリをしながらも、やがて強く惹かれあうようになります。しかし二人の関係をセシーリアの妹のブライオニーが誤解したことから、その恋は悲しい運命を迎えることに・・・・

緑豊かな場所のお屋敷でくり広げられる、身分違いのロマンス・・・・というところはD・H・ロレンスの『チャタレー夫人の恋人』なんぞを連想しないでもありません。ただ『チャタレー夫人』に比べると、コチラは冒頭はかなり笑える話でした。とんでもないうっかりミスをやらかして右往左往するロビーの姿は、まるでラブコメ漫画の主人公のよう(笑)。しかし笑えるのは本当に序盤だけで、やがてなんとも気まずい、腰の落ち着かない空気が流れてきて、さらにひたすらやるせないムードへと変わっていきます。出るのはもうただため息ばかり

感じ入ったのは「たった一言の怖さ」というヤツでしょうか。わずか一日の間に起きた不幸の連鎖。その末に感情のままに発せられた、「I saw him」という言葉。ただそれだけの言葉が、こんなにも関わる者たちの運命を大きく狂わせ、これほどまでに深く苦しませることになる・・・・
メディアやブログでも、ちょっとした一言が原因で大炎上してしまうことがよくあります(例「別に」)。が、そうした事件というものは大概75日もすれば忘れ去られてしまうことがほとんど。しかしこの『つぐない』での悲劇は、まるで呪いのように、ある人物の生涯に消えない影を落とすことになります。こちらはあくまでフィクションですが、「現実におこりえない」とは決して言い切れません。言葉が持つ破壊力とは、本当に恐ろしいものです。

わたしが特に印象に残ったシーンは、ロビー君が放浪の果てにたどり着いた、ある海岸での光景。戦地を逃れた人々がひしめきあい、それぞれに泣き、笑い、歌い・・・ 暗く垂れ込めた雲の下、波が静かに打ち寄せ、壊れかけた観覧車が呆然と立ちすくんでいる。
そんな光景を見ていると、なんだか「世の中に『幸せな人』なんてどれほどいるのだろう」という気分になってきます。
確かにロビーが経験した不幸は人並みはずれて大きく、残酷なものでありました。しかし人は誰しも大なり小なり悲しみを抱えて生きているわけで。
一昔前のドラマのタイトルじゃないですけど、

「悲しいのはお前だけじゃない」

そういうことなんじゃないでしょうかね。
それだけが、救いのかけらもないこの映画で、わたしが得た唯一の慰めであります。 

『セカチュー』の市川祐司氏が「観ている間三回泣いた」なんて宣伝しているせいで、最初は「よくある泣けるラブストーリー?」みたいな印象を抱いておりました。しかしこの映画は決して甘いものではなく、人を恋うることの悲しさ残酷さ、あるいは思いの深さが目に嘘をつかせることなど、苦いテーマを饒舌に物語っております。予告編だけで判断せず、ぜひご自分の目で確かめていただきたい一本です。

ま、実のところこういうストーリー、個人的には大嫌いなんですけどね(笑)。「二人に幸せをあげたかった」というセリフがありましたが、「観客にもちょっとでいいから幸せをくれよ!」と言いたくなってしまいました。
それでもやはり、この作品の持つ大きなパワーは認めざるをえません。

20080517135611さて、上画像のオッサン。あまり上手に描けてないので「一体誰だろう」と思われてる方も多いかと思います(ちなみに原作者ではありません)。彼については「ドイツ観念論の祖」でぐぐってみてください。ただし男子限定で。女子はスルー推奨です・・・・


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May 16, 2008

平成ライダー研修会は続くよ

そのいち

0805hr01「みなさん、こんにちは
新人ライダーのキバです
今日は平成シリーズの1号2号であられるクウガさん、アギトさんのところにやってきました」

「クウガです。みんなの笑顔のために!」
「アギトです。みんなの居場所のために!」


0805hr02「今日はぜひ先輩方にお聞きしたいことがありまして・・・」
「わかった。なんでも聞いてごらん」
「じゃあお尋ねしますが、『仮面ライダー』っていったいなんなんでしょう?
実はいまだによくわからなくて・・・・」
「ごめん・・・・
実は俺たちにも未だによくわからないんだ・・・」


そのに

0805hr03「つづきまして、龍騎さんのところにやってまいりましたー」

「龍騎です。ライダー同士の戦いはやめよう!」

「龍騎さん・・・・って変わったお名前ですよね

どういう由来なんでしょ?」


0805hr04「うーん。たぶん本当は『龍騎兵』とすべきなんだろうな
でも『仮面ライダー龍騎兵』じゃなんだか語感が悪いから
『龍騎兵』の『へえ』の字を取ったんじゃないか?」

「・・・・・へ~~~え」

「・・・・殺すぞ、ワレannoy


そのさん

0805hr05「さらに続きまして、えーと、えーと・・・」

「ファイズだ。555と書いてファイズと読む」

「ファイズさん・・・・ 百歩譲ってそれは『ファイブズ』と読むべきでは?」

「知るか、そんなこと。石○プロに聞いてくれよ」


0805hr06「あとどうせなら『777』とした方が縁起がよかったのでは?」

noteセブン!セブン!セブン!
じゃらら~
ってパチンコじゃねえ!」

「ぷげはっ」


そのよん

0805hr07「もう・・・ 気の荒い人たちばっかりでやんなちゃうなー
えーと、最後はブレイドさん。剣と書いてブレイドさん(またかよ・・・)ですね」

「ナズェミデルンディス!!」

「? なぜ見てるのかってこと?
なぜと言われましても・・・・」

0805hr08「ダディャーナザァン!!
オンドゥルルラギッタンディスカー!!」

「ああもう、
なに言ってんだかわかんないよ、このひと(?)!」

次回未定ナリ


 

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May 14, 2008

スピッツとスガシカオ 羽海野チカ 『ハチミツとクローバー』 ハチミツ編

200805142155452000年6月 連載開始
2005年4月 アニメ放映
2006年2月 映画公開
2006年7月 連載終了
2008年1月 ドラマ放映

そして2008年4月、このオレ様がブームにとどめをさす!

・・・・失礼しました。大人気コミック『ハチミツとクローバー』、このほどようやく全巻通読する機会にあずかったので、二回に分けてレビューいたします。今回は「ハチミツ編」と題しまして、作品のあらまし等を紹介いたします。

都内にある浜田山美術大学。そこに集う、一風変わった若者たちの青春の軌跡を描いた作品。
一応恋愛モノではあるのですが、彼らの絆はなんというか男と女のソレより、擬似家族的なものに近いような気がします。てなわけで、勝手に家族的な立場に位置づけて、主要登場人物を精神年齢順に紹介していきましょう。

父親:花本修司
浜田山美大の講師で、はぐみの父の従兄弟ではぐみを溺愛している。一人だけ一回り年が上なので、当然父親的ポジション。

長男:真山巧
メンバーの中で一番常識人で、面倒見がよい男。ただ自分酔いが激しかったり、ストーカーの気があったり、意外と危険人物でもある。モデルはスガシカオ氏だそうだが、こんな風に描かれてスガさん(笑)はどう思っているのだろう

次男:森田忍
実年齢では真山より年上だが、性格的にはどう考えても次男坊。そのエキセントリックな行動で周囲をいつもあぜんとさせるが、卓抜した美術の才能も持ち合わせている。突然ブラリとよくいなくなる、謎の男。

長女:山田あゆみ
真山を一途に思い続ける乙女。必殺技はパンチラも意に介しないビューティフル・ハイキック。その魅力の前に屈した男は数知れず。メンバー中、もっとも少女漫画らしいキャラであり、それゆえ30男としては彼女の心情吐露の部分が一番恥ずかしかった。

三男:竹本祐太
『ハチクロ』の実質的な主人公(だよね?)。個性的なメンバーの中にあって、ただ一人没個性的な青年。しかしそれだけに感情移入もしやすい。山田に次いで少女漫画らしいキャラでもある。

次女:花本はぐみ
彼女が大学にやってきたところから、物語は幕を開ける。一応大学生だが、せいぜい中学生程度にしか見えない。一度モノを作り出すと、それ以外のものは全く目に入らなくなる天才タイプ。その才能はすでに多くの注目を集めているが、それがかえってプレッシャーにもなっている。

これにさら真山のバイト先の社長であるリカという女性や、やはり真山の勤め先の先輩である野宮という男がからみます。

さて、この漫画のテーマですが、自分は「優しさ」と「別れ」だと思っております。
まず「優しさ」。恋愛モノにおいて、普通主人公たちは、「なにがなんでもあの人(娘)をゲットしてやる!」、そういうスピリットで満ち溢れているものです。
しかしこの『ハチクロ』の登場人物は、みんなそろってとっても控えめ。彼らはみな、自分では好きな人を幸せにできないことがわかっています。だからその人が欲しくても、彼(彼女)の幸せのために自分の思いをぐっとこらえ続けます。それでも時々どうしてもこらえられない時もあり・・・ そんな姿がなんとも切ない。まあそういうのは目まぐるしいギャグの合間合間に挟まれているので、漫画自体は楽しく読めるんですが。

もうひとつの「別れ」。この漫画には「どんなに仲が良くても、いつまでも一緒にはいられない」 そんな空気が絶えず流れております。なんつったって2巻の時点でもう、「別れの季節が近づいている」なんてナレーションがあるくらいですから(笑)。「まだあと8冊もあんじゃねーかよ! 早えーよ!!」と突っ込まれたのはわたしだけではありますまい。そんなわけで、以降はメンバーの誰かが途中でいなくなっては戻ってきたり、別れ別れになりそうでなんとか回避されたり・・・という展開がひたすら続きます。
この漫画、もともとは短気集中連載の形で始められていたそうなんで、もしかすると羽海野先生もそんなに長く続けるつもりはなかったのやもしれません。でもキャラに思い入れを込めて描いてるうちに、どんどん話が膨らみ、結局全十冊にもなってしまった・・・ そんなところじゃないでしょうかね。もちろんだからといって決して間延びしているわけではなく、その長さにふさわしい深いドラマが展開されていきます。

200805141848471巻のあたりなんかほとんどギャグ漫画といっていいくらいバカバカしく、できればこのノリで半分くらいまで行ってほしかったなあ・・・と思ったのですが、まあ、ないものねだりでしょうかね。

「クローバー編」では印象に残った場面や、結末についての感想など述べてみたいと思います。どうぞシクヨロ。

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May 11, 2008

笑って殺して アラン・ムーア 『バットマン:キリングジョーク』

20080511184841オチャラケ記事が三本続いてしまったので、今日はマジメなものを書きます。
残念な事にヒース・レジャーの遺作となってしまった劇場版バットマン最新作『ダークナイト』。恐らくそれに多大なる影響を及ぼしているであろうコミック『キリング・ジョーク』を紹介いたします。
原作者はアメコミ界最高のライターとも噂されるアラン・ムーア。映画ファンには『V・フォー・ヴェンデッタ』『フロム・ヘル』の作者として馴染み深いかもしれません。彼の人となりについては『V』レビューの際(映画原作)書いてますんで、お暇な方はそちらをご覧ください。
今回は最初から最後まで完膚なきまでにネタばれしております。「意地でも自分で読む」という方はJIVE AMERICAN COMICSのHP(http://amecomi.jive-ltd.co.jp/)に行って買ってきてください。
ただしこの本、3360円もする上に『キリング・ジョーク』自体は最初の50ページほど(全体としては208P)。あとは『スーパーマン』『スワンプシング』『グリーンアロー』などのムーアが手がけた作品が収録されております。

さて、あらすじから。
ところはゴッサムシティの刑務所。バットマンがジョーカーと思しき男に語りかけているところから物語は始まります。「お前が私を殺すか、私がお前を殺すか。遅かれ、早かれな」「ここまで憎み合う理由はわからない。ただ、私はお前を殺したくないんだ。」
バットマン・ビギンズの記事でも書きましたが、近年のバットマンはブルース・ウェインが犯罪者たちを「殺しちまおうか。いや、ダメだ」と、えんえん悩み続ける話でもあります。映像では「悪い奴らは皆殺し」的なヒーローは珍しくありませんが、アメコミ界では基本的に殺人はご法度。スーパーマンもスパイダーマンも悪者を倒したら、後は司直の手にゆだねるのがセオリー。しかしバットマンは自身内に闇を抱えたキャラクターであり、相手にする連中も半端じゃなく凶悪なため、このやり方に疑問を抱くこともしばしば。とはいえわたしの知る限りでは、まだ一線は越えていないようですが。

この現在の物語と平行して、ジョーカーの誕生の秘密が語られていきます。
ジョーカー。希代の凶悪犯として知られる彼は、もともとは場末の売れないコメディアンの一人でした。ジョーカーになる前からイカレていたバートン版と比べて、あまりに平凡で貧相なムーア版。ペンシラー、ブライアン・ボラルド描く所のジョーカーは、ニコルソンよりヒース・レジャーより、アラン・カミングに良く似ています。
身重の妻を抱えていた彼は出産の費用を稼ぐため、悪い仲間に誘われて犯罪に手を染める決意をします。
しかし決行の直前に、妻はお腹に子供を抱えたまま事故死。呆然自失となるジョーカーでしたが、仲間は「いまさらやめるなんていわせない」と無理やり彼をつきあわせます。
とある工場に忍び込んだ一味を待っていたのは警察とバットマンでした。気の毒なコメディアンは毒々しい廃液の中に落ち、なんとか逃げ延びます。我に返った彼が水面に見たものは、真っ白な肌と緑の髪、そして鮮血のごとき深紅の唇。二度とメイクを落とせなくなった地獄の道化師の姿でした。
その瞬間、ごく普通の売れない芸人だった男は、悪魔の化身へと生まれ変わったのでした。

話を現代に戻します。刑務所を脱走したジョーカーは、バットマンの無二の親友であるゴードン警部と、その愛娘バーバラを襲撃。バーバラの脊髄を撃ち抜いて辱めを加えた後、ゴードン警部を自分のアジトへと連れ去ります。
アジトでゴードンを素っ裸にしたあげく、娘の無残な写真をさんざんみせつけるジョーカー。この辺の趣味の悪さはムーアの真骨頂ともいえます。こんな話を作るのに2年も費やしたというのですから、彼も相当病んでいると言わざるをえません。
しかしそれほどの目にあわされながら、ゴードンは正気を失いません。ようやくかけつけたバットマンに彼はこう告げます。「私は奴を捕らえたい。それも法規に従って、だ!」「奴に教えてやるんだ! 我々のやり方が無力ではないという事をな!」

本気を出したバットマンの前に、あっという間にボコボコにされるジョーカー。ですが崩れ折れたジョーカーに、バットマンは仏のような言葉をかけます。
「我々の関係を、殺し合いで終わらせたくないんだ」「どんな不幸がお前の人生を狂わせたのか、それは知らない。だがもし私がその場にいれば・・・お前の力になれたかもしれない」」「だからもう自分を追いつめるな。苦しみを一人で背負い込むな」「我々が殺しあう理由などない」

その言葉に、一瞬人間らしい表情を取り戻すジョーカー。ですが彼は悲しげに目を伏せて言います。
「すまねえ。けど・・・ ダメだ。遅いよ。遅すぎるぜ・・・」「なんか・・・ 笑えるよな・・・ いつか聞いたジョークみてえだ・・・」
「とある精神病院に二人の男がいた・・・」「ある晩、二人はもうこんな場所にはいられないと腹をくくった」「脱走することにしたんだ」「それで屋上に登ってみると、狭い隙間のすぐ向こうが隣の建物で・・・ さらに向こうには、月光に照らされた夜の街が広がっていた・・・」「自由の世界だ!」「で、最初の奴は難なく飛んで隣の建物に移った。だが、もう一人の奴はどうしても跳べなかった。そうとも・・・ 落ちるのが怖かったんだ」「その時最初の奴がヒラメいた。」「奴ぁ言った。『おい、俺は懐中電灯を持ってる! この光で橋を架けてやるから、歩いて渡って来い!』」
「だが二人目の奴ぁ首を横に振って・・・・ 怒鳴り返した」「『てめぇ、オレがイカれてるとでも思ってんのか!』」「『どうせ、途中でスイッチ切っちまうつもりだろ!』」

そのジョークに、けたたましく笑い出す二人の怪人。到着したパトカーのサーチライトがその間にラインを引くも、やがてふっと消え去り、あとには降りしきる雨と果てしない闇が残るのみ・・・・


どんな正義にすら、救うことの出来ない闇がある。そのことを認めてしまったアメコミは、以後果てしない自問自答を繰り返すことになります。
ジョーカーを狂わせたのは、残酷すぎる現実を受け止めきれなかった心の弱さでした。彼と同じ目にあわされ、それでも彼のようにはならない、と言い切れる人間が、この世にどれほどいることでしょう。

ヒースもまた、心の弱い人間だったのだと思います。亡くなる前にはかなりの量の薬品を服用していたそうなので。その弱さを・・・薬の量を増やさせたのはジョーカーの持つ闇だったのか、それともほかに原因があったのか・・・ いまとなっては藪の中です。ただ、以前ジョーカーを演じたニコルソンは、ヒースに「ジョーカー役は危険だからあまり深入りするな」と忠告していたそうです(追記と訂正 ニコルソンは最初「だから俺は彼に警告したんだ」とだけ発言。後に「あれは薬に頼りすぎるな、ということを言った」と付け加えたそうです)。

20080511184859「闇をのぞいてる時、闇もまた向こうから見つめている」
そんな言葉を思い出します。

とりあえず今は複雑な心境で『ダークナイト』公開を待っております。

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May 09, 2008

あつ姫じゃ~っ!! ~大河ドラマ『篤姫』より⑥ 幸せってなんだっけ?の巻

あつ姫 「あつ姫です・・・・」
肝付 「肝付尚五郎です・・・・」
西郷 「西郷吉之助にごわす! ってお二人さんどうされたんでごわすか! テンション低! めでたく結婚も決まったではないですか!」
あつ姫 「だからよ・・・ 何が悲しくてあんなアホのところに・・・・crying ああ、せめてこれが四年前だったら・・・」
西郷 「あの方を志村○んだと思うからいかんのでごわす! ウッチャンだと思えばよかこつでは? そして肝付さあは何を嘆かれておられるとですか? あんな美人を嫁にもらうというのに!」
肝付 「いや、彼女性格がきつくって・・・shock こないだもちょっと愚痴をこぼしただけなのにすごい剣幕で怒られましたcrying このままじゃ夫婦になったら尻に敷かれるのは目に見えてます。どうしてわたしの周囲には性格のきつい女性しかいないのでしょう?」
西郷 「あきらめなはれ肝付さあ。磁石のS極とN極が引き合うように、SとMもひっつきあうように世の中はできておるのでごわす!」
肝付 「ひどい・・・ひどすぎるわ!! なんて残酷な運命なの? よよよよsweat01
西郷 「姫さまもよーく考えなされ。天下の将軍様の花嫁でごわすよ? たとえ相手がアホであっても、これ、言ってみれば究極の玉の輿でごわすよ? きっとグッチもエルメスも欲しいだけ手に入るはず」
あつ姫 「そんなことわかってる! わかってるわよ! でも、オンナはどうしてもそれだけじゃ満たされないのよ!」
肝付 「noteあーい うぃーる げーっ のーお」
西郷 「noteさーてぃすふぁーくしょおん」
あつ姫 「お前たち教えてよ! オンナの幸せって、なに?」
肝付 「そんなこと言われましても・・・ わたくし女性経験はゼロに等しいですから・・・・」
西郷 「おいどんもカミサンくらいしか知らないでごわす。『オトコの幸せ』だったらわからないでもないでごわすが。ぐふふふふsmile
あつ姫 「西郷・・・・ てめえ今なんかエロいこと考えてたろ?」
西郷 「どき!heart02 なぜそれがわかったのでごわすか!」
あつ姫 「まったくどいつもこいつも使えねーヤツばっかり・・・・・」

ひゅ~どろどろshadow

西郷 「ひいい!!shock 何でごわすか! この効果音は!」
肝付 「ゾンビが出てくるときの出囃子のようなものです。このパターンは昨年さんざんやったはずだけどなあ」
西郷 「描いてるやつがいい加減ネタ切れなんでしょう」
肝付 「それ、3年前から言ってませんか?」
菊本 「なにをごちゃごちゃ言っておられるのですか! 姫様! 菊本に、あ、ござりますう~」
あつ姫 「どうした菊本。お盆はまだまだ先だぞ」
菊本 「姫様があまりに不甲斐ないので、歯がゆうて歯がゆうて、つい現世に舞い戻ってしまいました・・・ 姫様! わたしがあれほど口をすっぱくして言った言葉を、もうお忘れになったのですか!angry
あつ姫 「ええと、『女の一生』はモーパッサン、だったっけ?」
菊本 「違います! 『女の道は一本道』です!! つまり一度目標をさだめたら、前にたとえなにがあろうと、引かない! 背かない! 省みない! ただひたすらに突き進む! それが女の生きる道、で、ござりますゥ~」
あつ姫 「ありがとよ、菊本・・・・ なんかこう・・・・燃えてきたぜ!!spa よし! 今から男塾名物・直進行をおこなーう!!」
(説明しよう! 「直進行」とは、壁だろうが民家だろうが前をふさぐものを片っ端からぶちこわし、決められた距離をただひたすらまっすぐに突き進む、オトコを磨くための荒行のひとつである!(集英書房刊 『魁!! 男塾』より))

西郷 「あの・・・・ 男塾って・・・ オンナの幸せの話をしてたはずでは?」
あつ姫 「オトコが細けえこと気にしてんじゃねえ!」
肝付 「それ細かくないよ! でかいよ!」
20080509182140あつ姫 「(聞いてない)それじゃ野郎ども行くぞ! イッチニ! イッチニ! 」
(ドカバキガスガスドカバカimpact


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May 07, 2008

はじめ人間ギャザリング ローランド・エメリッヒ 『紀元前一万年』

20080507172527はじめ人間ゴゴンゴン 石斧かついだゴゴンゴン・・・

今から一万二千年前、山奥でみんなと楽しくマンモス狩りを楽しんでいたはじめ人間のゴンは、ある日謎の部族に村を襲われ、幼なじみのピーコちゃんを連れ去られてしまう。怒りに燃えたゴンは相棒ドテチンとともに、ピーコちゃんを奪還すべくバーバリアンたちに戦いを挑むのだが・・・

(以下は勢いあまってちょこちょこネタバレしてます。お気をつけください)

おすが 「こんばんは! おすがです!」
チーゴ 「チーゴです」
おすが 「まずはじめに言わせてもらいますけどね、この映画本当にバカ!」
チーゴ 「(むっとして)聞き捨てなりませんな。どの辺が?」
おすが 「まずピ○ミッドかしら。あんな時代にあんなものがあるわけないでしょ! 小学生だって突っ込めるわよ!」
チーゴ 「なぜそんなことがわかるんですか! あんた実際に行ってみて確めたんですか!」
おすが 「行かなくたってわかるわよ! エジプト文明だってせいぜい紀元前三千なんぼなんだから!」
チーゴ 「どうしてそうやって教科書どおりにしか物事を見れないんですか! もっと想像の翼をひろげましょうよ!」
おすが 「想像っていうか、妄想の領域よねー。なんたって主人公が、猛獣と心を通い合わせちゃったりするんだから。あれ普通なら絶対食い殺されてるわよ」
チーゴ 「ふふふ。ご存知ありませんね? 猫は猫が好きな人というのが本能的にわかるんですよ。ねーモン吉先生♪」
Bbs205
「フギャッ!!」
(バリバリバリ)
「いて!
いてて!」


おすが 「大丈夫? なんか血が滴ってるけど」
チーゴ 「ふ、ふふ・・・ ちょっとしたスキンシップですよ・・・」
おすが 「あとねー 主人公の一族が流暢な英語しゃべってた。ありえないわよね」
チーゴ 「それは観客に対する親切というものですよ! なんでもリアリズムに徹すればいいというものではないのです! 大体『猿の惑星』なんか猿が英語しゃべってましたよ!」
おすが 「いや、あれはあの星が未来の○○だったから・・・」
チーゴ 「話が横道にそれてますよ!」
おすが 「そらしたのはあんたじゃない!」
チーゴ 「・・・・ま、どんな映画にだって多少のキズはつき物です。でもね、この映画にはそれを補ってあまりあるすばらしい魅力があるんですよ!」
おすが 「それはナニよ?」
チーゴ 「マンモスです! いまだかつてこれほどまでにマンモスがドカドカ暴れる映画があったでしょうか!」
おすが 「『アイス・エイジ』があったじゃない」
チーゴ 「ありゃCGじゃないですか!」
おすが 「これだってCGでしょ!」
チーゴ 「いや、あれはシベリアから直輸入したヤツを解凍して使ってますね。まちがいありません」
おすが 「んなことができたらノーベル賞もんじゃわい! 作る方もバカだけどあんたもバカ!」
チーゴ 「そこです! そりゃ感動ドラマは心を豊かにしますよ? 芸術作品は感性を磨いてくれます! でもこういう風に頭をパーにして楽しむ映画だって、世の中には大切なんですよ!」
おすが 「あんた最初『バカ』って言ったらムッとしてなかった? それにそれ以上パーになってどうすんのよ!」
チーゴ 「ほっといてください! それにこの作品はなんといってもあのローランド・エメリッヒが監督してるんです。あの名作、『ID4』の、『GOZZILA』のエメリッヒですよ!? わたしは彼の『ID4』を見て『映画は劇場で観なきゃダメだ』ってことに気づいたんですから!」
おすが 「本当にバカね・・・・ 『ID4』も相当アレだけど、『GOZZILA』を名作という人は初めて見たわ・・・」
チーゴ 「とにかくわたしはエメリッヒを愛してるんです! たとえツッコミどころが満載だったとしても! ハッタリ基本で中味が空っぽでも! ドイツ系のくせにアメリカ礼賛の節操なしだったとしても!」
おすが 「じゃあ聞くけど『デイ・アフター・トゥモロー』はどうだったの?」
チーゴ 「なんで倉木麻衣のデビュー曲がここに出てくるんですか?」
おすが 「ダメだこりゃー」

Krc_2_thumbチーゴ 「そういうわけで『紀元前一万年』、世紀の大傑作です! 見ないなんてバカ!」
おすが 「この人↑の言うことは本気にしないで、くれぐれも自己責任でご覧ください・・・・」

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May 05, 2008

適当掲示板64&よみがえるある日のSGA屋伍一L(レオ) 

数少ないお得意様方、毎度ありがとうごぜえやす。ご意見、ご感想そのほかありましたらこちらにどうぞ。

・・・・・さて。

ネタ、切れてます(笑)
そんなわけで昨年暮れの経験談などひっぱり出してきました。笑ってやってくださいなー


Usatann1_3_thumb薄暗くかび臭い部屋で、一人悶々としているこの男の名はSGA屋伍一(仮名)
前回畏友Zにぬか喜びを味わわされた彼は、その後鬱屈とした日々を送っていた
しかしある日、驚くべき電話が彼のもとにかかってきた

20080505180123「ああSGA? Zだけど」
「なんだ、てめえ。なんか用かannoy」(←根に持ってる)
「明日彼女と彼女の友達(もちろん女子)と飲むんだけど、お前も来るか?」
(もしやこれは・・・・流れた合コンの埋め合わせなのか?)
「確かな話か?」
「今回は確定」
「ふーん・・・・ じゃあ行こうかな・・・・」


Usa2_thumb果たして約束の日、現場に赴くと、Z彼女のそばに清楚な雰囲気の女性が一人座っているではないか
(信じてたぜ・・・・ Z!!)

だが

だがしかし

20070125114219_2「なになにってさあ、これこれだよね!」
「そうですね」
「これこれってさあ、なになにだと思うんだ!」
「そうですか」
脳みそをフル回転してしゃべりまくるSGAだったが、彼女は気のない返事を繰り返すばかり。
(なぜなんだ・・・・ キミはこんなに近くにいるというのに、二人の距離は北極と南極ほどに遠い・・・・)

Usa4_2_thumbむなしさがつのるほどに、酒をあおるSGA
たちまち彼は酔いつぶれた
(春は・・・ 春はまだか・・・・)

っていうかもう半分夏ですよね! あちーよ!!sun


(良い子のお母さまたちへ)
この話から得られる教訓はなんでしょう

1.会話のネタはもっと豊富にしておきましょう
2.合コンに過剰な期待をよせるのはやめましょう
3.飲みすぎは体によくありません。気をつけましょう

(永遠に?)つづく


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May 03, 2008

客員フューチャー フレドリック・ブラウン 『未来世界から来た男』

20080503095057このタイトル、いかにも映画にありそうですけど、今回はご本のお話です。1940年代俟つから60年代に活躍した作家フレドリック・ブラウンのショート・ショート集。昨年某書店でSFフェアをやっていた時、「不朽の作品集」というポップとともに並んでいたので手にとってみました。そういや星新一が影響を受けた人だったっけ・・・というかすかな記憶も手伝って。

そのカラーをおおまかに言うなれば、星新一よりは軽快でスケベ、筒井康隆よりは上品。人間に対するシニカルな視線はみんなどっこいどっこい・・・といった感じでしょうか。
日本のSF作家たちに少なからぬインスパイアを与えたというだけあって、本当にショート・ショートのお手本のような作品です。確かよくできたショート・ショートの三つの条件とは
①奇抜なアイデア
②簡潔なプロット
③意表をつく結末
ではなかったかと。流石に全部の作品が、というわけではないにせよ、収められてる掌編はかなりの高確率でこの三条件をクリアしております。
戦後まもなくという時代に書かれたこともあり、多少の古さを感じさせないでもないです。しかしその古さは決してマイナスにはならず、今の読者からすれば、かえって一種のスパイスのような彩を与えています。ちょうどチャップリンやキートンのサイレント作品が、古くはあっても十分に面白おかしく、またその古さが今にない独特の風味をかもし出しているようなものでしょうか。

内容はおおまかに二部に分かれています。第一部は「SFの巻」。第二部は「悪夢の巻」。なんだかこの分割、前半を藤子F、後半を藤子Aが担当しているかのよう(笑)。
個人的に楽しかったのはやっぱり前半パート。次から次へとヘンテコな題材が次から次へと出て参ります。たとえば巻頭は『二十世紀発明奇譚』という三部からなる作品で始まってるんですが、その三部にそれぞれ「忍びの術」「不死身」「不老不死の妙薬」というタイトルがついています。・・・なんで戦後まもなくのアメリカの本に「忍びの術」なんてものが出てくるのやら(笑)。ただこの邦題にはちょいと訳者さんの茶目っ気が表れているみたいですね。原題は単に「invisibility(不可視性)」ですから。
どういう話かと申しますと、19世紀はじめのトルコ系の小国で、ある学者が偶然透明人間になれる薬を発明します。そんで彼はこの薬を使って後宮に忍び込み、王様専用の美女にこっそりいいことをしちゃおうと企むのですが・・・・ いつの時代も男が考える妄想なんて、ほんっとーに似たようなもんででごぜえますなcoldsweats01

そらにこのあとにも宇宙旅行に時間旅行、雪男にネコ泥棒に寄生生物などなど、センス・オブ・ワンダーに満ちたお話が続きます。一番関心したのは末尾の作品「おしまい(The End)」。時間の流れを逆さにする機械のお話。そのスイッチを入れたとき、果たしていかなる現象が起きるのか・・・・
わずか1ページで八行の作品。こんなオチにはいまだかつてお目にかかったことがありません。そして映像化はまず不可能でしょう(笑)。二・三分で立ち読みできますんで、本屋で見かけたらそこだけでもご覧ください。

第二部に入るとややバカ風味はなりを潜め、現実的かつシリアスな話が増えてきますが、こちらも水準の高さは変わりません。特に怖かったのは「ばあさまの誕生日」と「白色の悪夢」。前者はほとんど親族だけで占められたパーティーに、たまたま呼ばれてしまった「よそ者」のお話。後者は新婚旅行の帰りに是非にと言われて義姉の家に泊まる事になった夫婦の話。特に後者は怖い。血が流れるわけでも、お化けが出るわけでもないんですけど、そういうホラー的なものとはまた違った怖さにあふれております。

20060527203835最近NHKで星新一の名作を映像化した番組が放映されていますけど、あれを見て気に入った方ならば、きっと楽しめるのではないかと思います。
創元SF文庫より発売中。初版は1963年9月で、わたしが手に取ったのは65版。そんなにビックリするほどではないにせよ、なかなかのロングセラーです。
タイムマシンを使ってこの版をブラウンさんに見せたなら、彼はいったいどんな顔をするでしょう。きっと平然とした顔をして、「ああ驚いた」と言うような気がしますcoldsweats01

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