あつ姫じゃ~っ!! ~大河ドラマ『篤姫』より⑤ 妖怪どもをぶっとばせ!の巻
あつ姫 「あつ姫じゃ~っ!!」
肝付 「肝付尚五郎です」
西郷 「西郷吉之助です」
あつ姫 「か~っ! ここが雷門か! しっかし東京名物かみなりおこしはうまいな! おい!」
西郷 「すっかりおのぼりさん状態でごわすな。? 肝付どの、お顔が優れぬようでごわすが?」
肝付 「西郷さんはいいですよ・・・ なんだかんだでこっちに転勤になったんですから。わたしなんかこのくだらない用事のためにわざわざ鹿児島からやってきたんですよ? 時間もお金も労力ももう限界です」
西郷 「肝付さあはそうおっしゃられますが、こちらでアレのわがままに四六時中つきあっているのも、並大抵の苦労ではごわはんど?」
あつ姫 「こら~! お前らとっととついてこんかい! 次は東京タワーと六本木ヒルズに行くからな」
西郷 「おそれ~ながら~姫様~ そのようにハメをはずされておりますと、あとで大奥様からお叱りを受けますよ?」
あつ姫 「ほっとけ。あんな即身仏」
肝付 「そんなこと言っちゃっていいのかな~ ぼく言いつけちゃおうかな~ にひひ」
あつ姫 「(白刃をふりかざして)言いつけたらどんなことになるか、お利巧な肝付くんにはわかるよね?」
肝付 「もも、もちろんです! 今のはほんのジョークっす!!」
西郷 「英姫さまといえば~ よくわからないところがあり申す~ あのお方はどうしていつも顔の下半分を隠しておられるのでしょう?」
あつ姫 「言われてみればそうだな。えなり、なにか知ってるか?」
肝付 「は。説としては1:アラビア舞踊に凝っている 2:花粉症 3:口元のでかいおできを気にしている ・・・・そんなところですね」
あつ姫 「まあなんだっていいや。ともかくただならぬ気配というか、いっつも妖気を身にまとってるよな。あのおばはん」
肝付 「そりゃ中の人が『妖気ミコ』ってくらいですから」
西郷 「ひいいいいい!」
あつ姫 「どした? 西郷」
西郷 「やめてくだされ、おいどん、そげなお話が大の苦手なんでごわす!」
あつ姫 「でっけえ体してるくせに気の小せえ野郎だな・・・・ そういえばこんな話知ってるか? この家のトイレ、実は昔墓場だったらしいんだが・・・・」
西郷 「お願いでごわすうううう!! やめてくくだされえええ!!」
肝付 「(冷笑)弱いものいじめはやめましょうよ。あと先日姫様が殴りこみに行かれたお由羅の方様、あの方も実は日本征服をたくらむ妖怪では・・・・という声があります。九尾の狐のタマモの前とかなんとか」
あつ姫 「ああ、『うしおととら』に出てきたやつね」
肝付 「今ならむしろ『NARUTO』でしょ」
あつ姫 「どっちにしても日本征服をたくらむなら、もう二・三代あとの殿様に憑けばよかったのに。あのじっちゃんについたところでいまさらなんの意味もないだろ」
肝付 「そうですねえ。うっかりタイミングを間違えたのでは? ところで西郷さん、こっちの話は大丈夫なんですか?」
西郷 「ご心配なく! おいどん、キツネうどんは大好物でごわすから! それにあの匂い立つような熟女の色香・・・・ 噂通りでごわした。ハアハア
」
あつ姫 「てめ! あん時やけについて来たがるから何かと思えば、そういう理由だったのか! まあ、なんだ。女たちの嫉妬とか怨念とかが渦巻いていてきて、ますます『大奥』っぽくなってきたじゃねえか。これでこそ美人女優の腕の奮い甲斐があるってもんよ!」
西郷 「おいどんはむしろ『ゲゲゲの鬼太郎』に近づいて来たような気がするでごわす」
肝付 「妖怪みたいな人ばっかりですからね。松坂慶子さんも『さくや妖怪伝』ですごい役やってましたし」
あつ姫 「てめえら、また好き勝手なことを・・・・」
? 「(甲高い声で)おい、ア太郎!」
あつ姫 「なんだ? このけったいな生き物は?」
目玉のオヤジ 「けったいとはなんじゃ! お前の父じゃぞ!」
あつ姫 「げえ! 父さん! いったいなんでそんな姿に!?」
オヤジ 「お前のことが心配で心配で、なんとかして現世にとどまることを願っておったら、こんな姿になってしまったのじゃ。いいか、よく聞けア太郎。お前は実は幽霊族最後の生き残り・・・・」
べし
あつ姫 「(踏み潰しながら)お父さん、空の上でずっと見守っていて! あたし、きっと天下とってみせますから!」
肝付 「うわ、お父さんペラペラ・・・」
西郷 「まっこと恐ろしきオナゴにごわす・・・・」
肝付 「そんなわけで『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』は2008年7月12日より公開です」
西郷 「みんな! 見にきてね!」
あつ姫 「そんなの関係ねえ!」
Comments
>わたしなんかこのくだらない用事のためにわざわざ鹿児島からやってきたんですよ?
どうしてかな?私、肝付の顔を見たら
もぅ、どうして?良いところなんか
でも、どうしてこんなに気になるの
なんだろ、この気持ち?」
あつ姫「きゅん
急にほっとしちゃった
ひとつもないのにぃ
愛
>? 「(甲高い声で)おい、ア太郎!」
あつ姫「その声は確かイゴールさん?ペルソナ
意味を教えて
Posted by: 犬塚志乃 | April 22, 2008 08:01 PM
>犬塚志乃さま
>でも、どうしてこんなに気になるの
しかし姫にはすでにさだめられた許婚が・・・・
次回、『大奥』波乱の予感です
>甲高い声
田の中勇さん健在なり。野沢雅子さんと大塚周夫さんも健在でした
Posted by: SGA屋伍一 | April 23, 2008 08:06 AM