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February 29, 2008

救世主より愛をこめて 『ULTRASEVEN X』

20080229195849う~ん。なんか今回のこの記事はあんまりみんなに読んでもらえない気がするなあ(笑) でもいいや、書いちゃえ。
『ウルトラセブン』生誕40周年を記念して作られた深夜特撮。ちなみにもう本放映は2ヶ月前に終わってますcoldsweats01 まずは第一話あらすじから。

水の中を漂う夢を見ていた青年・ジンは、見知らぬアパートの一室で目を覚ます(こんな文章最近も書いたな)。彼は自分が何者なのか、一切の記憶を失っていた。外に浮かぶ巨大な箱型のモニター。「お前の同僚だ」と親しげに近寄ってくる白いコートの男・K。突如として襲ってくる異星人らしき謎の集団。そしてジンは謎の女・エレアから、「人類を救って」と赤い縁のグラスを渡される。それを目に当てた瞬間、ジンは巨大な赤い巨人へと変身した・・・・

どうです、このストーリー。あまりにも矢継ぎ早で「ちょっと待って」と言わずにはいられません。謎また謎、不条理に次ぐ不条理のまま話は進んでいきます。そして最後にはお約束の怪獣バトル。まるで誰かの夢をそのまま映像化したような内容です。
しかしまあ、それはそれでつげ義春の『ねじ式』のような面白さがないこともない。また、第二話以降はもうちょっと「わかる」お話になっています。
ジンはどうやら異星人から社会を守るための、秘密組織のエージェントだったようで。そんで仲間たちとともに地球にやってくる様々なエイリアンたちを調査し、時には撃退します。そして人力で手に負えない時には我々が「ウルトラセブン」の名で知る巨人へと変身するわけです。

こういったプロットからわかるように、オリジナルの『ウルトラセブン』とはあんまり関連がなさそうな作品。じゃあなんで『セブン』の名が冠されているのか・・・・ 
実はもともと『セブン』は、子供番組だった特撮ものを、もうちょっと一般層にひきあげよう、という狙いがあって作られていたそうで。ですから当初の『セブン』が理想としていた作品を作りたいな、ということでこういうタイトルとし、「セブン」も登場させているのかなーと考えていました。が、この考えは微妙にはずれでした(笑)。最後まで見るとわかります。

脚本的にはたまにハズレっぽいエピソードもあるものの、毎回なかなか興味深いテーマが扱われていました。特に多かったのは「本当の平和・幸福とはなんだろう」というもの。『SEVEN X』は戦争が根絶された、ほぼ完全に平和といえる社会が舞台となっています。しかしその世界は奇妙に薄暗く、活気に乏しい。空中モニターから流れる無機質な声に、そういった「ユートピアの薄ら寒さ」がよく表現されていました。

ただどうにも見ていて感じられたのは「予算少ないのかなあwobbly」ということ(笑)。いったいどの辺が40周年記念作品なんだろうと思えるほどに、随所に円谷プロの逼迫ぶりが感じられました。
まずセブンの戦闘シーンがすごく短い。そのうちミニチュアが間に合わなくなったのか、ライダーのように等身大で決着をつけてしまったり、戦わずに平和的に終わってしまった回もありました(まあこの回はこの回でよかったんですが)。
こういうの見ていて思うのは、今の特撮に必要なのは、「低予算なのに低予算と感じさせない」そういう才能じゃないかということ。はっきり言ってしまうと『GARO』における雨宮慶太のような、ああいう才能のことです。ただ円谷さんのお家芸である「ミニチュア」「巨大バトル」は、特にそれが難しい分野かもしれません。

20080229200044『GARO』以降作られ続けるようになった「深夜特撮」。そして円谷プロの今後。果たしてどうなってしまうのか注意深く見守っていきたいと思います。
あと最新ヴァージョンのセブンさんは顔のデザインがやや鋭角的に処理されているのですが、イラスト・画像は両方とも旧ヴァージョンのもの。すいませんcoldsweats01

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February 27, 2008

目は口ほどにものを言える ジュリアン・シュナーベル 『潜水服は蝶の夢を見る』

20080227174543世界的に有名なファッション雑誌『ELLE』の編集長、ジャン・ドミニク・ボビー(通称ジャン・ドゥ)は、ある日病院のベッドで目を覚ます。語りかけてくる医師に言葉を返すが、その言葉はまったく相手に届かない。彼は脳梗塞によるロックトイン・シンドロームに侵されてしまったのだ。意識はしっかりしているのに、動かせる体の部位はまぶただけという状況に、絶望するジャン・ドゥ。だが療法士の献身的な介護を受けるうちに立ち直り、ウィンクだけで本を書くことを思い立つ。

まず、彼のニックネームがよくないと思いました。だってジャン・ドゥって言ったら英語で言うところのジョン・ドゥ=身元不明の死体のことでしょ? そんな縁起でもないあだな付けるから、こんな難病におかされてしまったんじゃ・・・ ってマジメに感動した方すいませんcoldsweats01

体の自由を失って自暴自棄に陥るジャン・ドゥは、井上雄彦の漫画『リアル』の高橋くんを思い出させます。しかし高橋くんが7年以上かかってようやく前向きになったのに対し、ジャン・ドゥはわりかし映画の早いあたりで立ち直ります。そして彼が描き出す空想の、なんと楽しいこと。ですからすごく大変なお話にもかかわらず、あんまり「暗い」という印象はありません。

さて、まぶたの開閉だけでどうやって文章をつむぐのか説明いたします。まず療法士の人に順々にアルファベットを読み上げてもらいます。そして書きたい文字のところで「パチッ」と目をつぶるわけです。そして療法士がそれをノートに書き留めると。携帯電話でメールを打つのに微妙に似ています。ただ、この携帯にはボタンが一個しかありませんcoldsweats02。ジャンにも療法士にも恐ろしいほどの根気が求められます。
後半に入るとこの作業、見ているだけでもけっこう疲れるのですが、二人がその何千倍もの労力を払ったであろうことを考えると、本当に頭が下がります。

タイトルの『蝶の夢』は、劇中で触れられているように「いつか動くことのかなわぬ蛹のようなこの体から抜け出して、蝶のように自由に飛びまわりたい」・・・そんな願いから付けられたものです。が、この言葉は荘子の一説「胡蝶の夢」(http://page.freett.com/sarumane/etc02.html)も連想させます。原作はパラパラとしか読んでないので(追記:このあとちゃんと読みました。レビューはコチラ)、確かなことはわかりませんが、「もしかしたら今のこの状況も、蝶が見ているひと時の夢だったりして。そんな風にlightに考えようぜ~」という意味もこめられているのかもしれません。

わたしが本当にすごいな、と思うのは、ジャン・ドゥ氏がそんな風に空想の世界に遊びながらも、しっかり現実も見据えていたこと。彼にとって「現実を認める」というのは、きっと途方もないプレッシャーであったはず。ちょうど光もささず、何十トンという水圧が押し寄せる深海に、ゆっくりゆっくり沈んでいく・・・・ そんな感じだったことと思います。しかしジャン・ドゥはそんな考えるだけでも恐ろしい状況を、正気で耐え切りました。それを助けたのはタフな精神力や、奔放な想像力、そして彼をサポートする暖かいクルーたちの励ましだったに違いありません。


この作品と微妙に関係してそうな話題を二つ。

☆『動くのは瞼だけ』(http://eastpress.rabby.jp/search_buy/srh_shouhin.php?serial=648)
やはりロックトイン・シンドロームに見舞われた女性版ジャン・ドゥ(ジャンヌ・ドゥ?)の体験談。わたしが観た劇場のすぐ近くの書店で、『潜水服』原作本と並べて売ってましたcoldsweats01

☆先日(2/19)の朝日新聞夕刊でたまたま目に留まったのですが、現在アメリカで「ブレイン・ゲート」なる機器が開発されています。どういうものかというと、シリコンチップを脳に直接突き刺しshock、そこから脳の信号を読み取って、「思う」だけでパソコンのカーソルやマジックハンドを動かせるようにできる装置・・・ということです。すでにマシュー(・・・)・ネーグルという男性や、ほか数名がこの装置を使用し、良好な結果を得たとのこと(http://www.rda.co.jp/topics/topics1740.html)
・・・・すげえな、科学の進歩は。この装置が実用化されれば、ロックトイン・シンドロームに陥っても、あの気の遠くなるようなアルファベット読み上げ作業をやらないで本が書けるでしょう。

Bbs143_thumbおや、おすがさん何か言いたそうですね。どうぞ。

「この映画を観て一万人の人がジャン・ドゥになりきれなかったら、アタシ評論家を辞めます!punch

ていうか、あなたホントに評論家なんですか?
ま、人の評価やアカデミー賞の結果に惑わされず、限りなくまっさらな気持ちでごらんになることをオススメします。現在渋谷はシネマライズほかで上映中。

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February 25, 2008

平成ライダー歓迎会2008

そのいち

20080225175858「それでは電王くん、一年どうもお疲れでしたー!!happy01

「よくがんばったよなー」

「みなさん、ありがとうございます・・・・ うっうっ・・・weep

「ほーたるのー ひーかりー まどのゆーーきーーー」


20080225175948「そしてまたぼくらに新しい仲間ができました!
仮面ライダー『キバ』くんです!
みなさん盛大な拍手をー!!」

「いいかげん増えすぎだよなー」
「それは言わない約束でしょ」
「キバくん! なにか抱負をどうぞ!」

2008022518042620080225180548
「血・・・・」

「はい?coldsweats02

「血イイイイィ!!」

「うお! なんだコイツ! アブねえぞ!!!」


そのに

20080225180846「おいおい、新人さんは吸血鬼かよ・・・shock
「仮面ライダーのブランドも地に落ちたもんだな」
「それより気をつけろ! そっち行ったぞ!」
「オンドゥルルラギッタンディスカーー!!」
「ガブッ!」
「あぎゃ!」
「ああ! 言ってるそばから電王くんが!coldsweats02


20080225181047「電王! 大丈夫か!」
「うちゅ~wine
「あ、あ、あれ・・・?
 肩こりがよくなった気がする・・・」
「先輩方もどうですか? 血行がよくなりますよ!」
「なんだ、療法士だったのか」
「脅かすなよ、もう」


翌日

2008022518114420080225181207
「血・・・・
血イイイイイイィ!!」

「ひいい!!」

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February 24, 2008

ハートマークはただひとつ? 奥浩哉 『GANTZ』

20080224205847
本日は第4回SGA屋漫画文化賞を勝手に贈り付けたこの漫画を紹介します。週間ヤングジャンプに好評連載中の不条理サイバーアクションです。

いつもの帰り道。高校生の玄野計(くろの けい)は、駅のホームで幼馴染だった加藤の姿を見つける。その直後、酔っ払いが線路に転落。成り行きで加藤と酔っ払いを助けることになった玄野だったが、運悪く列車が到着。玄野と加藤の体は粉微塵に砕け散ったはずだった・・・・
が、次の瞬間、二人は見知らぬアパートで見知らぬ男たちに囲まれていた。部屋の中央には巨大な黒い球体が。そして球体に不可解なメッセージが浮かび上がった。
「てめえ達は今からこの方をやっつけに行って下ちい ねぎ星人」

それが玄野の長い長い悪夢の始まりだった・・・・

以後、玄野と選ばれたメンバーたちは、定期的にその部屋に呼び出され、みょうちきりん(でも怖い)な怪物たちとの戦いを強いられることになります。

この作品は吾妻ひでお先生が『失踪日記』の中で褒めていたりしたので、前から興味はありましたが、既刊20冊というボリュームにたじろいでおりました。が、おととしの暮れに分厚い総集編が出まして、ナイスタイミングとばかりに購読。果たして一読後の印象は「なんつー趣味のわるい漫画だ・・・・」でしたcoldsweats01
まず登場する「星人」たちが気色悪い。そしてその星人たちが人間を虐殺していく描写が、これまたしつこい。お話の随所に血しぶきやら肉片やら内臓やらが飛び散っております。キャラクターはちょっと少女漫画っぽいデザインなんですが、だからかよけいにグロテスクに感じられました。
加えて、主人公の玄野くんがとってもいやなヤツだったりします。気持ちはわかるけど始終文句や愚痴ばかり言ってるし、基本的に自分以外のヤツが死のうと生きようとおかまいなしだし。戦闘中だというのにセクシーなヒロインに発情しまくってるのもとってもかっこ悪い。相棒の加藤の方がよほどヒーローらしいキャラクターです。

・・・・とまあ文句をさんざん垂れましたが、それでもこの漫画のどうしようもない面白さは認めざるをえません。
なんというか、死がすぐそばまで来ていて、それを鼻先で交わしていく恐怖感、緊張感、高揚感、爽快感・・・・ それらが非常にリアルに描かれています。漫画があふれかえっている昨今ですが、ここまで張り詰めた空気を描いた漫画はそうないでしょう。

また、主人公の玄野計ですが、彼がなぜいやな性格になってしまったのか、理由を知るとだんだん同情心が湧き上がってきます。加藤やガールフレンドなどとの出会いを通じて、人間的に成長していくのも微笑ましい。

映画顔負けの斬新なヴィジュアルも強烈なインパクトを感じさせます。夜の街を飛ぶオオガラス、暴れまくる巨大な仏像、高速を自由にかっ歩する恐竜たち。などなど
こういう不条理極まりなくてユーモラスなんだけど、過剰なまでに残酷だったりするところは、全盛時の筒井康隆と通ずるものがあります。

20080224205919さてこの『GANTZ』、単行本が20冊まで出てるのに、「誰が」「なぜ」「どうやって」こんなゲームを作り上げたのか、いまだにはっきりと明かされておりませんcoldsweats01。果たして謎は明らかにされるのか・・・・ 正直こころもとないです(笑)
しかしまあこの漫画には理屈とか謎とかあんまり関係ありませんね。
むずかしいことは考えず、玄野くんと同化して夜の空をダイブしたり、モンスターに鉄拳くらわしたりする(気になる)のが正しい読み方かと思われます。

そんなわけで『GANTZ』単行本は集英社より発売中。「命の価値は、死んでから決まる」

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February 22, 2008

芸術は告発だ! ピーター・グリーナウェイ 『レンブラントの夜警』

20080222182420あっ また30代以上にしかわかんないネタふっちゃったcoldsweats01
アート志向のピーター・グリーナウェイが、レンブラントの名作『夜警』を独自の解釈で表現した映画です。

舞台は17世紀のオランダ。財産も名声も絶頂期だったレンブラントは、市警団から集団肖像画の注文を受けます。折りしも彼らに関するスキャンダルを耳にしたレンブラントは、気の進まない仕事だったことも手伝って、市警団の非道を絵の中に隠して伝えようと企むのですが・・・・

グリーナウェイ氏に関しては「『枕草子』を映画化したことがあり、その中でユアン・マクレガーが体中に漢字を書かれて、死後皮をはがされてインテリアにされた」という極めて偏った情報しか知らず、なんとなく「突き抜けたセンスの人なんだなあcoldsweats02」という印象でした。
果たして幕が上がるや否や、石立鉄男か佐藤蛾次郎かというオッサンが、全裸でプラプラさせながら(失礼)、板の間でのた打ち回ってるじゃあーりませんか。
(こ、これがうわさに聞く「グリーナウェイ節」か!?)
わたしの脊髄を戦慄が駆け抜けていきました。

ただ、ときおりそういうハイテンションな描写もあるものの、基本的にはレンブラントと『夜警』に関するエピソードをメインに、周囲のはかなげな女性たちの物語をからめながら映画は進んでいきます。

当時のレンブラントは、どことなく現代の「売れっ子漫画家」に通ずるものがあるな、と感じました。「たくさんの弟子・助手を抱えたプロダクション・システム」「才覚と幸運に恵まれて、一躍時代の寵児となり、多くの富と名声を得る」「基本的にはどんな依頼も受ける。ただしギャラはがっちり頂く」・・・・そういったところが。そしてその栄光は実はかなり不安定で、得意先の機嫌を損ねたり、社会問題を引き起こしたりしてしまえば、あっけなく崩れ去ってしまうものである・・・というところも。

そしてその没落のきっかけとなった『夜警』どんな絵かと申しますと
400pxrembrandtnightwatch(←クリックしてください)ジャンル的には「集団肖像画」というものになるそうで。早い話がカメラが発明される前の「集合写真」のようなものでしょうか。被写体というかモデルになる人々は、正装できりりとした姿で、みな顔がはっきりとわかるように、できるだけ均等に描かれるのが通例でした。
ところがレンブラントは何を思ったのか思いっきり自分流に突っ走ってしまい、モデルにへんてこなポーズを取らせるは、市警たちのサイズにばらつきがあるわ、関係ない少女をやけに目立たせて描くわ、しまいに絵の中にこっそり○○まで紛れ込ませている始末。これでは市警団が「団の面目丸つぶれだ!」と怒るのも無理ないでしょうcoldsweats01 そんなことをすれば評判が悪くなって自分が苦しくなるのはわかりそうなものなのに・・・・
いったいなんでわざわざ彼はそんな絵を描いたのでしょう。栄光に目がくらんで自分の力を過信していたのか。
・・・・あるいは、このまま滅びてもかまわない、と考えていたのか。

ネットで「難解だ」という意見を幾つか見ました。しかし大筋はそんなに難しいもんではないと思います。
要するに反骨心というか、腹の底にいろんなむしゃくしゃしたものを抱えていた男が、それを御しきれずに破滅していく・・・・そんな話ですよね。とりあえずわたしはそう解釈しました。むしゃくしゃしたものとは、救えなかった妻への思いとか、いけすかない町の有力者たちへの不満とか、あるいは身体を脅かすある障害とか。
それらに立ち向かうべく、たたきつけるように描きあげたその絵は、しかし作者を光から影に追いやっていってしまいます。なんとも皮肉かつロマンチックな話でありますね。

ただ聞いた話によりますと、レンブラント氏はその後も没落しながらも、元気に画業に励んだり、別の問題を引き起こしていたりしたそうですcoldsweats01。この一点だけをとっても、この映画は「史実を忠実に追った」とは言いがたく、かなりグリーナウェイ氏の美意識に彩られたもののようです。しかしたまには他の人の妄想に付き合ってみるのも楽しいもの。それにその「妄想」の中にも、何がしかの真実が含まれているかもしれませんしね。

20080222182446わたしとしては実際のところは「ただ普通に描くんじゃオモロないから、思いっきりアートに走って遊んでやれ!」というのが真相なのでは、と思ってます。ただ『夜警』に関してはほかにも色々不可解なところがあったり、その後も何度か災難にあっていたりするので、もしかしてやっぱり呪われてるのかもしれませんshock(その辺の詳細はコチラhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9C%E8%AD%A6_%28%E7%B5%B5%E7%94%BB%29)

全国を順次回っていくとのことですが、メイン会場である新宿はテアトルタイムズスクエアでは、来週の金曜までで終了の予定。ご興味おありでまだ行けてない方は、どうぞお早めに。


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February 20, 2008

あつ姫じゃ~っ!! ~大河ドラマ『篤姫』より② 南国純情編

肝付 「強くなりたいいいいいいいい!!punch
西郷 「・・・・びっくりしたなあ、もうwobbly。どうしたんでごわすか、えなり殿。藪からバカボンドに」
肝付 「わたくしはああ! つよくうう! つよくなりたいのですうう!pout
西郷 「わけを言いなさい、わけを」
肝付 「実はわたくし・・・恋に落ちたのですkissmark でもいまのヘナチョコの自分じゃ、とても思いをつたえられません・・・・ もっと強くなって、彼女をあらゆるものから守れるようになりたいのです!」
西郷 「ほほう・・・ それは殊勝な心がけでごわすな。それで、相手はどのような方なんでごわすか?smile
肝付 「あおいさん・・・です。ぽっheart
西郷 「げえっ!!shock えなりどの! はやまるでない! あなたはまだ若い! あんなオナゴと一緒になったらいずれ血を見ますぞ!」
肝付 「失敬な!annoy あなたにあおいさんの何がわかるというのです! あのようにしとやかで慎ましくて優しい女性はこの世にふたりとおりません!!」
西郷 「いままであんなに痛い目にあわされてきたというのに・・・・ 惚れてしまえばあばたもえくぼか? それとも根っからのマゾshockなのか・・・・」
肝付 「何をぶつぶつ言われておるのです! とにかく教えてください! どうすれば強くなれるのですpunch! 強いってなんですか? タカモラさん!!」
西郷 「そうでごわすのう~ とりあえず世界チャンピオンshineでもぶっとばせば、確実に強いといえるでしょうのう」
肝付 「なるほど・・・・ っていきなりハードル高すぎますよ!bearing レベル1でラスボス倒せって言ってるようなもんですよ、それ!」
西郷 「さっきの勢いはどうしたんでごわすか!angry 一週間ぶっ続けでプレイしてレベルを100まで上げればいいだけのこと! 幸い近々世界チャンプが来日されるそうでごわす。名前は確かペルーだったかチリーだったか、南米みたいな名前でごわした。北米の人でごわすけどね」
肝付 「あの・・・・せめて鹿児島チャンプかゴーヤチャンプルくらいになりませんかcrying
西郷 「(聞こえてない)そしてさらに幸いなことにhappy01、ここにカリーについて詳しく知る男がおりもうす! 先日USAから帰られたばかりの、ジョン・マンジュウローどのでごわす!」
ジョン 「ノーノーdespair ミーはマンジローね」
西郷 「これは失礼いたした!coldsweats02 マンジ固めどの! こののび太くんにヤツの情報と攻略の仕方を教えてやってはくださりませぬか」
ジョン 「・・・・マー イイでショーdespair まずペリーはとてもベリービッグな男ネ。全長78.3メートルで排水量2450トン。必殺技はメニーメニーあるビッグキャノンね。こいつを食らったらまずまちがいなくゴーツーヘブンよ」
肝付 「あの・・・・shock それは人間なんですか?」
ジョン 「あとイシュ格闘技はルールがファーストに重要ヨ! ペリーはアンフェアな条件をたくさん出してくるとおもうけど、何があっても断固NO!paperの構えね!」
肝付 「・・・・はあwobbly
ジョン 「ワンモア。人に時間sandclockを尋ねるときは、『ホッタイモイジルナ!』 このアクセントを忘れないことネ!」
西郷 「そういえば焼き芋の季節ももうじき終わりでごわすのう・・・ さびしか・・・crying
肝付 「もうわけがわかりませんgawk
西郷 「それにしても、なんでよりによってオカツどのなのでしょう・・・chick
肝付 「なんでオカツ殿の名前がここで出てくるんですかsign02
西郷 「え??coldsweats02 だって先ほど『あおいさん』と確かに・・・」
肝付 「勘弁してくださいよ~shock わたくしが好きなのはド○モmobilephoneのCMで共演してる『蒼井優』さんですってば。なんでわたしがあんなオカツメンコと」
西郷 「ああ、そうでごわしたか!flair 納得いき申した! がはははははは!happy01
肝付 「まったく悪い冗談にもほどがありますよ~ あははははは!happy01
オカツ 「ははははははhappy01 ・・・・話は全部聞かせてもらった」
肝付・西郷 「ひいいいいい!!shockshock
オカツ 「お前ら、家族に何か言い残しておくことmailはあるか?」
西郷 「どうかお許しください! おいどん、まだ新婚なんでごわす!crying
肝付 「ぼく、まだ童貞なんです!crying
オカツ 「・・・・わかった伝えておこうgawk ちえすとおおお!!thunder(ずびゃ)」
20071116195554

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February 17, 2008

ラストデイズをわたしと 中田秀夫 『L change the WorLd』

20080215183714※ 今回はコミックおよび映画『デスノート』の重要な謎を思い切りばらしてます。未見の方はご注意ください。

捨身の手段でなんとか「デスノート」事件を解決した世界最高の探偵「L」。だが世界は彼に安息を許さない。バイオテロをもくろむある組織に狙われた一人の少女が、彼に助けを求めにやってきたのだ。テロ組織の追撃もさることながら、仲間の一人であった「K」の裏切り、慣れない子守、女性に対するリード、ナンちゃんのさぶいボケ・・・ いまだ経験したことのない様々な難問がLを襲う。そして逃亡を続けるうちに、なんと彼のエネルギー源である甘味物が尽きてしまう! 禁断症状に苦しめられ、頭がパーになっていくL! やばいぜ! この難局をどうやって乗り切る!?

Lをはじめて見たのは書店で平積みにされていたコミック『デスノート』2巻の表紙。髪はぼさぼさ、服はよれよれ。そして目の下にくっきりと縁取られた「クマ」・・・・ 1巻表紙の端正な美形キャラ・夜神月(ライト)とは何から何まで対照的で、「こいつ、絶対悪役だな」と確信しました。
しかしそのへんてこな仕草やユーモラスなキャラが受けたのか、Lは夜神月と匹敵するか、あるいはそれをしのぐほどの人気を得ます。なんせ原作者大場つぐみ先生自らが「Lが死んだときはショックで三日ご飯がのどを通らなかった」と言ってたくらい(じゃあ殺すなよ!pout
かく言うわたしもそのクチで、Lが退場した後の『デスノート』はテンションが低くなったように感じられて、「早くL復活しねえかな」なんて思ったものでした。

その「L」の人気を反映して、彼を主人公にした番外編が二つ作られました。ひとつは西尾維新氏の手による小説『ロサンゼルスBB連続殺人事件』。そして劇場映画『L change the WorLd』です(ノベライズ版もあり)。

この劇場版には二つの目的があったと思います。ひとつはLのファンを楽しませること。Lが好きな人であれば、いままでどおりの彼のアクションと、これまで見せなかった意外な面に、萌え感情を著しく刺激されることでしょう。
ちょうどブルース・リーのファンがブルース・リーの映画を観るように、昔のヤクザ映画が好きな人が高倉健の殴りこみを見るように、きっと腹の底から満足してもらえると思います。ただ、彼に興味のないひとにとってはあんまり意味のない作品かもしれません。

もうひとつはLにできるだけ気持ちよくあの世へ行ってもらうこと。
ホラーの名手として知られる中田秀夫氏ですが、実際はかなりセンチメンタルな方のようです。なんせ日本中をちびらせたあの『リング』を堂々と「愛の物語」と言ってのけた方ですから。自分の命を投げうって得た勝利の結果が、アレだけではあまりにもむなしすぎるし悲しすぎる。だから中田氏はできることなら、「何かを成し遂げた」という満ち足りた思いを持ってLに飛び立っていってほしかったのでしょう。ですからこの映画に出てくるほとんどすべての主要キャラは、何よりもまず、その目的のために存在しています。

そんな中田氏の気質を反映してか、Lも前作までとは色々違っているような。『デスノート』におけるLは「負けず嫌い」という以外はほとんど感情をあらわにしない少年でした。もはや悟りの境地に達してしまっていて、他人のはもちろん、自分の命さえもゲームの盤上で弄んでるような、そんな印象をうけます。
ところが今回の劇場版では子供の扱いに手間取ったり、慰めの言葉を口にしたりとかーなーり人間くさいLになっています。この点で松山くんはけっこう監督ともやりあったとか。個人的にはこういうのもアリかな、とは思いますけど。
もっとも、そうしたセンチメンタリズムもベタベタなものではなく、ほどよく抑制の利いたものとなっています。たとえば普通の「泣き」系映画ならLが少女に対し言ってしまうであろうある言葉を、中田監督は最後まで言わせません。脚本的にアラは多々あるものの、そういうところには好感が持てました。男の去り際というのは、やはりこうありたいものだと。うん。ありたいんですが・・・・

わたしの心はまだ未練たらたらです(笑)。本来ならこの映画をもってLにお別れを言わねばならないのでしょう。でももっと彼の活躍が読みたいし、見たい。たとえば、デスノートの存在しない世界におけるLの物語を、引き続き描くとか・・・ これだけパラレルな展開をした『デスノート』であれば、そういうのも許される気がするのですが。

20080217193900さて、この一連のL役で一躍人気俳優となった松山ケンイチくん。このあとにも『デトロイト・メタル・シティ』(期待大)、『カムイ外伝』(期待微妙・観ないかも・でも崔洋一監督かあ)と、出演作が控えてます ・・・・って三連続で漫画映画かよ!!

期待するとともにちょっと彼の将来が心配になったわたくしでした
(^^;)

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February 15, 2008

適当掲示板60&イメージバトン

20080215185259ども。SGA屋伍一です
愛用のグラサンをどこかに失くしてしまいました。朝から探しているのですが見つかりません。

・・・・疲れた・・・・

あ、ご意見、ご感想そのほかありましたら、こちらにどうぞお寄せください。

今回は久々にバトン行ってみます。人気映画・本ブログ ★YUKAのきままな有閑日記★管理人の由香さまから頂きました「イメージバトン」です。なにか自分でお題を決めて、以下のキーワード
 
  1.恋人                 6.師匠
  2.お母さん              7.非常食
  3.お姉さん(またはお兄さん)   8.デザート
  4.妹(または弟)           9.桃
  5.ペット 10.萌  

と、そのお題から連想するものをあげていくという形式のようです。
自分のキーワードはオタクらしく「ヒーロー」でいってみたいと思います。では参りましょう。

1.恋人

20080215175720『スパイダーマン』に登場するメリー・ジェーンさん。

ヒーローもののヒロイン(ややこしい)数あれど、この人ほどお話に深く関わってるひとは、そういないんじゃないかと。

ちなみにコミック版ではとうの昔にピーターと結婚してます。ただわたし最近の事情には疎いので、もしかしたら離婚してるかもしれません。


2.お母さん

20080215182931ヒーローの母・・・

それはなんと言ってもこの方でしょう。「ウルトラの母」さんです。

近年は『ウルトラマンメビウス』での出演が記憶に新しいですね。声はメーテルの方がされてました。

ほかにヒーロー母さんというと、『魔法戦隊マジレンジャー』のマジマザーなどが思い出されます。


3.お姉さん(またはお兄さん) 

Airi『仮面ライダー電王』に出てきた主人公・野上良太郎のお姉さん、愛理さん。

演じるは松本若菜さん。吉本の近くのウナギ屋さんで働いておられたころ、芸人さんたちがこぞって惚れたという伝説を持っておられます。

ブログURLはこちら
http://wakana-matsumoto.at.webry.info/

『電王』は四月に劇場版が決定したので、そちらでの出演も楽しみです。


4.妹(または弟)

あんまり見てなかったけど『獣拳戦隊ゲキレンジャー』第二の男、ゲキブルーこと深見レツくん。面倒くさいので画像なし(しどい)
彼にはゴウという兄がいて、後半ゲキレンジャーに加わるのですが、色が紫で狼男というすごい設定。

兄弟ヒーローというと古の『宇宙鉄人キョーダイン』や『兄弟拳バイクロッサー』なども思い出されます。         

5.ペット

20080215183401現在放映中の『仮面ライダーキバ』より
「キバットバット三世」

コウモリタイプのメカ?で主人公が呼ぶと「キバっていくぜ!」と、その腕に噛み付き(!)得体の知れぬエネルギーを注入して変身を助けます。

オヤジっぽい声でバイオリンの発祥やモディリアーニなど芸術に関するウンチクをいろいろ語ってくれます。

ほかにヒーローのペットというとやはり『仮面ライダー龍騎』のミラーモンスターとか。大喰らいのヤツばっかりで、飼い主のみなさんは食わせるのに苦労してました。


6.師匠

Krkh035bこれまた『仮面ライダー響鬼』より、仮面ライダー斬鬼さん(手前。奥は弟子の轟鬼)。

この作品に登場するほとんどのライダーたちは、やはりライダーである師匠を持っています。
斬鬼さんは最初ちょい役でしかなかったのに、演じる松田賢二さんの魅力ゆえか、後半にいくにつれどんどん出番が増えていきました。その松田さん、『キバ』でもレギュラーを務めておられます。

ほかに「ヒーローの師匠」というと、スターウォーズのオビワン、ヨーダ、クワイ・ガン・ジンなど


7.非常食

20071117174255これはやはり・・・・ 
彼を置いてほかにはいないでしょう

世界で唯一食べられるヒーロー 

『アンパンマン』!!

あ、でもカレーパンマンとかもいたか


8.デザート

20080215183714由香さんとかぶっちゃったけど

コミック・および映画『デスノート』に登場する異色の探偵「L」

いつでもどこでも甘いものをこれでもかとばかりに食い続けています。

新作劇場版では、甘いものが切れたためにいつも以上に落ち着きがなくなるシーンがあり、笑えました。
 

9.桃

20070612124656
「いくよ、モモタロス」

「いくぜいくぜいくぜえええ!!」

というわけでまたまた『仮面ライダー電王』より、「モモタロス」

何度でも言いますが、こんな顔して「正義の味方」です


10.萌

2008021518381720080215184314「萌える」ヒーロー・・・

わたしはこれですね。
ダイナミックプロからちゃんと許可をとって作られたアニメ

『パンダーゼット』

なぜこのような頭のカチ割れたパンダに惹かれるのか、よくわかりません。  


次にまわす五名

1.ライダー代表 ライダーマンさん
2.ウルトラ代表 ウルトラセブンXさん
3.マイナー代表 超光戦士シャンゼリオンさん
4.アメコミ代表 X-MENのサイクロップスさん
5.一般代表 なんかやってみたいなーというあなた

 
今が一番寒い時期です。ここをがんばって乗り越えれば、あとは朗らかな春がみなさんを待っているはず。そしてスギ花粉も・・・・

みなさんも引き続き風邪などにお気をつけください。では。


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February 13, 2008

『ザ・リング』に挑んでみる J・R・R・トールキン 『指輪物語』 「旅の仲間」下2編

20080213185150冥王サウロンが鍛えし、強大な力を持つひとつの指輪。その指輪が主のところに戻る時、世界は再び暗黒に帰すという。
数奇な運命により「指輪」を持つこととなったフロドは、そうなることを阻止すべく、仲間たちと危険な逃避行を続けていた。だがサウロンの追撃の手は容赦なく、ついにフロドは追い詰められ、深手を負わされる。すんでのところでフロドを救ったのは、ようやくかけつけた仲間の魔道士・ガンダルフだった。エルフの森で目が覚めたフロド待っていたのは、人間・エルフ・ドワーフ合同の「指輪会議」と、新たなる任務だった・・・

オッス! おらゴクリ! 忘れたころにやってくる、わしらはいいスメアゴルだよ! 悪いけどここらの記事(第一回第二回第三回)読んで思い出してけろ! うけけ!

さて、今回は「旅のなまか」編のラスト下2巻部分をいくよ! ちょっと下1部分も含んでるけど、細かいことはいいっこなしだよ!

指輪会議の結果、バカ旦那には8人の仲間とともに、指輪をモルドールの火山まで捨てて来い、ちゅう命令が与えられた。まったくおえらいさんってやつはいつの世もきつい仕事は下っ端に押し付けて、自分らは高みの見物ときたもんだよ!
まあとにかくそんなわけで「運命の九人」が選ばれたわけだよ! 1号は赤ちゃんで予知能力者。2号はアメリカ出身で空を飛び・・・ あれ? なんかと間違ったよ!
ところがこの九人、なかなかまとまりがない。出発してすぐ雪山ルートか地下鉄ルートかもめだす始末。結局は最初は雪山ルートにしたんだけど、遭難しかけて退却。んでもうひとつの「モリヤ鉱道」を行くことになったわけだけんど・・・ ここには気色悪い魔物どもがたくさん住んでるところなんだよ! 今風に言うとダンジョンってやつだな。ウケケ!
ガンダムのじいさまが「だいじょぶだいじょぶ」って言うから、みんなおっかなびっくり入っていったわけだけど、これが全然だいじょうぶじゃなかったんだよ! 四方八方からはオークの大群が押し寄せてくるし、「だいじょぶ」と言っていたじいさんにしてからが、途中でバルログとかいうやつともみ合って転落→生死不明。出発には遅れてくるわ、人(サルマン)を見る目はないわ、ドアの開け方にてこずるは、色々やきもきさせてくれるジイ様だよ!
それにしても、集結したとたんに脱落者とは、どうよこれ。 ちょっとは八犬士やゴレンジャーを見習ってほしいもんだよ! 
んで、このあたりで気になるのが、原作と映画との怪物たちの違い。まず鉱道に入る前に、一行は海だか湖から出てきた得体の知れない化け物に襲われるんだけど、評論社文庫版の挿絵では、左上図のような気色ワリィ代物が描かれてるんだよ。ところが映画ではまるっきりの巨大タコ(もしくはイカ)。ピージャクの趣味丸出しだよ!

あとバルログつーのもじいさまは「ダークエルフの成れの果て」とか言ってたような気がする(本当はもう少しややこしい経歴があるみたいだよ)んだけど、映画じゃ思いっきり牛の怪獣みたいだったよ! そういえば「バルログ」ってどっかの格ゲーにもいたような・・・ ちなみにシンダール語で「力の悪魔」って意味らしいよ! ウケケ!

そんでそのあとロスロリ園というところでエルフのおばさんにすごまれたりして、いよいよ「旅のなまか」編の最終章へ。指輪の力に目がくらんだボロミアことボロやんは、そいつをよこせとバカ旦那に迫る。それでバカ旦那はみんなの前から姿を消すことにするんだけんど。
映画ではなんだか「もう誰も信じられない」という感じで、仲間たちから離れたようにスガヤゴルには見えたんだよ。ちょっとこいつ薄情だよ、と思ったな。でも原作読むと「これ以上みんなに悪影響を与えないように」、むしろ仲間たちを気遣っての行動だったことがわかるんだな。バカ旦那! 誤解してすまんかったよ! おわびに今度ウサギの生肉あげるからよ!

こうして旅のなまかはあっという間にテンテンバラバラに。本当に欧米のやつらは自己主張ばっかり強くてまとまりがないよ! こっから先はまた次回だな!(いつだ・・・)

では最後にポエムのコーナーまずは谷山浩子さんの(『真っ暗森の歌』の節で

真っ暗モリヤ 不思議な鉱道
深くてやばい 真っ暗くらいくらい

・・・なんかもの足りんの。もういっちょ行ってみるよ

出会いは オーク千万の むなさわぎ

20080213185107
なんか書けば書くほど泥沼にはまっていくようだよ!

それではみなさんまたいずれ。

わしらのいとしい、いとしい、いとしいシトおおおお!!


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February 11, 2008

1998年の映画を懐かしむ

20080211163837今日は『L change the WorLd』を観てきたのですが、もう少し頭の中で練り練りしてから書きたいので、穴埋めにこんなネタを。
1997年も一応あります。

十年一昔とはもうしますが、もうあのお祭りから十年も経つんですねえ・・・ この年は前年末からの公開だった『タイタニック』が大フィーバーを巻き起こし、そのままほぼ一年近く上映されるという異常事態を引き起こしました。まさに猫も杓子もタイタニック状態。全世界で18億3500万ドルと、映画史上最高の興行収入を記録。もちろんこの記録はいまだに破られていません。
わたしも「まったくみんな乗せられやすいよなー」と言いながら、しっかり二回観にいきました。個人的にはこの映画は、オープニングや背景、楽団やおばあちゃんといった、主演二人以外のところが好きでした。カプリコくんも最後は男を見せましたしね。

そんでこの映画の影響で以降「泣けるパニックもの」・・・略して「泣きパニ」ものが幾つか作られました。『ディープ・インパクト』『アルマゲドン』・・・って、あっ! こんだけか!? まあどれも大ヒットを記録したもんですから、特にそのジャンルの印象が強く残っています。

ほかに話題を呼んだのはハリウッドでリメイクされた『ゴジラ』。というか『GODZILLA』。日本を代表する怪獣キャラクターが、映画の本場でどのように料理されるのか、多くの人々の関心をひきつけました。わたしも徐々に明らかにされるそのシルエットや、けれんみたっぷりの予告映像に胸躍らせたものです。(きっとゴジラがタイタニックを沈めてくれる!) そう信じて。ところがどすこい最初の二週くらいはそれなりに飛ばしたものの、結果的には同時公開の『ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』に惨敗。玄人筋からはこぞって酷評を浴び、「期待はずれ」の烙印を押されることとなってしまいました。わたしはまあ・・・・ それなりに好きですけどね。一回しか観にいかなかったけど。

日本映画ではテレビドラマから発進した『踊る大走査線 THE MOVIE』が大健闘。『タイタニック』には当然及ばなかったものの、これまた大ヒット&ロングランを記録。前年の『もののけ姫』とともに、邦画の復権を印象付ける出来事でありました。このやり方には批判的な声もありますけど、以降高い人気を得たドラマは大体スクリーンで特別編が作られることになります。

あとこの年はなぜか「男と男の熱い対決映画」が多く作られました。ほぼ同格の俳優さん二人を前面に出し、その激しいぶつかりあいをじっくりねっちょり描いた作品ですね。『フェイス・オフ』『ジャッカル』『絶対×絶命』『交渉人』『追跡者』そして『LAコンフィデンシャル』など。出来のよいのもあれば、当然「あれれ?」なものもありました(笑)。

個人的なベストは1位『アルマゲドン』 2位『スプリガン』 3位『スターシップ・トゥルーパーズ』 4位『LAコンフィデンシャル』 5位『フェイス・オフ』『タイタニック』でした。そう、あのころオレは若かった。そしてバカだった・・・(今でもだろ)
今の感性で選ぶとするなら『LA』『タイタニック』『スタトゥパ』『スプリガン』『フェイスオフ』『アルマゲドン』・・・の順になってしまうかな。でも『スプリガン』の独特なアクション描写はもっと評価されていんじゃないかなーと今でも思います。

ちなみにこの年のワーストは『スポーン』(笑)。これはやっぱり期待しすぎたのがいけんかった・・・ 『スパイダーマン』も『X-MEN』も一向に製作が進まない中、「アメコミ映画期待の星だ!」と喜びいさんで観にいたものの・・・ なんでか気がついたら終わってた、という感じで。記憶に残ったのはスポーンのひらひらマントとチアガールのコスで踊るジョン・レグィザモくらい。
20080211164319
これ以後アメコミ映画はわずかな例外を除き『スパイダーマン』までお休みの状態が続きます。このころから考えると、年に何本もアメコミ映画が観られるいまは、本当に恵まれてますねえ。まあその代わり今は翻訳の方が壊滅状態ですけど(ToT)

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February 08, 2008

タイムマジンにお願い 『仮面ライダー電王』を語る⑥

20080207174940先日好評のうちに幕を閉じた平成版仮面ライダーシリーズ第8作『電王』。
いまのうちに名場面を振り返っておくことにいたしましょう。お決まりのセリフですが、記憶だけを頼りに書いているので細部違っているところが多々あると思います。どうぞ見逃してください。

☆2話 「ぼくにいま、できることを」&4話 「ごめんなさいは?」
虚弱体質で果てしない凶運の持ち主という史上まれにみるヒーロー・野上良太郎。しかしただひ弱というだけではなく、強い芯を持った少年であることがこれらのセリフからよくわかります。こわもてのモンスター・モモタロスをたった4回で手なずけてしまうその手腕には舌を巻きました。

☆5・6話 「まいったな。こういうの好きじゃないんだよねえ・・・」
女たらしでいつもおどけているウラタロス。だが良太郎に見返りなしで救ってもらったことに、どう反応していいかわからずこんなことを言います。ウラの本心が垣間見える数少ないシーン。
ウラ良太郎が病院でナースたちをはべらかしている場面は、正直うらやましかったです。

☆9・10話 「あかん! 忘れとった!」
どういう流れでこの言葉が出たのか忘れちゃったんですが(^^;)、とにかくバカがつくほどのお人よしのキンタロス。お前の情けにオイラが泣いた。キンさんの初代憑依者で『ウルトラマンメビウス』に出ていた彼(名前忘れた)の「泣けるで!」の表情がまことにすがすがしくて気持ちいい。

んでリュウタロス、侑人&デネブ、ジークの登場などがありまして

☆28話 「ずっとつながっていたいと思ったから・・・・ 本当に、センスないよね」
ガオウとの戦いで無理をしたウラ・キン・リュウがあっけなく消滅。砂の山と化した彼らの中から良太郎がつかみ出したのは、一台の携帯電話だった・・・ 『電王』で初めて鼻水が垂れ流れたシーン。

☆30話 「こんなものなあ! これっぽっちのもんでしかないんだよ!」
貴重なカードを浪費させてしまって責任を感じるデネブの前で、そう言って川にカードをぶち投げる侑人。「こいつ、けっこういいヤツだな」と侑人への高感度がグーンと上がったエピソード。そのあと二人で川をさらっているところが笑える。32話の「カードはお守りじゃない。使わなきゃ意味がないんだ」もいいですね。

☆37・38話 リュウタロスをけしかけていたのが誰だったのか明らかに。とんでもねえ悪さをしくさったリュウタに、しかし良太郎は謝ります。「ごめん。全然言ってたこと守れなくて・・・・」 その言葉に、初めて「・・・ごめんなさい」とつぶやくリュウタ。ひとしきりはしゃいだあと、誰もいないところで一人嗚咽をもらすその姿があまりにもかわいそう。でも泣くだけ泣いて、お姉ちゃんに対する思いはここで吹っ切ったと思っていいんでしょうか

☆41・42話 『電王』きってのラブコメ回。「しいたけ攻撃だ~」という寝言(こいつ実はサドだろう)や「こうやって叩いた方が(シミが)落ちるから!」とデネブさん大活躍。一方で「ごめん。俺は忘れないから・・・・」のセリフが切ない。

☆43・44話 やっぱこのあたりが自分のベストエピソードですかね・・・ ここに色々書きましたが、思い出すだけでも鼻水が吹き出てきます。
「強いて守りたいとすれば、それは『今』ってやつだ」
激しいぶつかり合いのあと、泣きじゃくる良太郎に優しく語りかけるモモ。良太郎=親、モモ=子 の構図が完全に逆転してしまいました

なんかいちいち説明すんのも野暮な気がしてきました。セリフだけ抜いていきましょうか。

☆45話 「・・・・だったらずっと一緒に戦え。消えたりしたら承知しねえ」 
☆46話 「良ちゃんは辛かったでしょう?」「仲間が・・・・いるんだ」
☆47話 「良太郎と出おうてからのことは、なんだって思い出せる!」
「必ず・・・・迎えに来る」「・・・・おおきに」

☆48話 「まいったな・・・けっこう平気だったはずなんだけど」
「ぼくは覚えてるよ、ウラタロスのこと。・・・・だから、心配してない」
「お前らには感謝してんだよね。あのままじゃかっこいいぼくじゃいられなくなっちゃうし。それにぼく、うそ泣きしかしたことないし」
48話は「手」の演技も印象的でした。一人戦うウラタロスの後ろで、ぐっと拳を握る良太郎とか、「止まれ!止まれ!」とデンライナーをとどめようとするも、力及ばず、だらりと腕をぶら下げるモモタロスとか

☆49話(最終回) 「モモタロス、願いを言うよ」「もっともっと話たいことがいっぱいあったのに・・・」も良かったですけど、ここはやはり「しいたけ」につきます。ここはずっと突っ張って来た侑人が、初めて素直に感情をさらけ出すシーンなんですよね(ToT)。
最終回についてはここにネチネチと書いてありますんで、お暇な方はどうぞごらんください。

20080207175209だいぶ終盤に偏ったチョイスとなってしまいましたが、それほどに『電王』という作品はクライマックスに本領を発揮した作品ということができるでしょう。

その『電王』、平成ライダーとしては初のオリジナルDVDが発売されることが決定しました。第9作『キバ』のこれからの展開と共に、楽しみにしていきたいと思います。

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February 06, 2008

拳銃の星 リドリー・スコット 『アメリカン・ギャングスター』

20080206174321やあ、良い子のみんな! 「いきいき社会科」始まるよ! みんなはドラッグ大好きだよね! きょうはそのドラッグの流通経路について勉強しよう! それでは70年代にタイムスリーーーーップ!!(ぎゅぎゅぎゅーん!)

はい! ここはベトナム! 戦争の真っ最中だ! そのドサクサにまぎれて、ジャングルの奥深くでは大麻が栽培されてたんだ! お百姓さんたちが丹精込めて育てた大麻は、軍用機のなかにカモフラージュされてアメリカはニューヨークへ。パートの団地妻たちにていねいに包装されて、そしてよれよれのジャンキーたちの手元へ・・・・と、こういう流れなわけだ!
この画期的なルートを開発したのは、暗黒街の若きカリスマ、フランク・ルーカス。それ以前、NYではバッタモンの上に製造年月日を大幅にごまかした「御○餅」みたいなヤクが幅を利かせてたんだけど、ルーカスは本物志向の純度の高い商品でもってヤク中たちのハートを完全にゲット。瞬く間に業界ナンバーワンに登りつめたんだ!
けれどルーカスには敵も多い。黒人の同業者、伝統を重んじるゴッドファーザーズ、「見逃してやっからよー」としつこく賄賂をねだる悪徳警官、何十年ぶりかに復活したシスの暗黒卿・・・・
なかでも手ごわいのがニュージャージーきっての「はぐれ刑事純情派」リッチー・ロバーツだ。彼は道端に百万ドル落ちててもそのままそっくり交番に届けるような、バカがつくほどの正直者。その潔癖さをかわれて、麻薬Gメン75の丹波哲郎役に大抜擢されたんだ!
ロバーツはアフロヘアーの猛者たちを率いて徐々にルーカスの懐にもぐりこんでいく。おっと、ここから先は映画で観ようね!

えー(素に戻って)、まずタイトルにある「ギャングスター」とはギャングのアイドル(star)のことではなく、「ギャングの一員」あるいは「あるギャング」という意味なんだそうです(gangster)。
最初この映画を予告で観たとき、「なんだ、スコセッシまたギャングものかよ」と思いましたが、よく見たらスコセッシじゃなくてスコット兄の作品でした(笑)。

そんな風になんとなーく扱う題材がわかりやすいスコセッシに比べると、リドリー氏の最近の作品は『グラディエイター』『ブラックホーク・ダウン』『ハンニバル』『キングダム・オブ・ヘブン』『プロヴァンスの贈り物』と、てんでバラバラな印象を受けます。しかし「圧倒的な暴力・武力と、それに対しやはり暴力で抗うもの」というキーワードで考えると、なんとなーくつながってくるような(『プロヴァンス』除く)

リドリー氏の描く暴力は『ダイ・ハード』のようにスカッとさわやかなものではなく、どぎつくて痛々しくて、人によっては嫌悪感を抱かせるもの。一方で危険な魅力もはらんでいて・・・・ ちょうどこの作品で扱われている「ドラッグ」とよく似ているかもしれません。

冷酷無情のひとでなしなんだけど、めちゃめちゃ孝行息子のフランク。正義感は人一倍強いものの、家族はほったらかしのリッチー。池波正太郎先生の「人間、いいことをしながら悪いことをする」という言葉が思い浮かびます。
あとリドリー作品の主人公たちは後悔はしても迷ったりはしませんね。いつでも目標に向かってまっしぐらです。ひよわなわたしはそんな力強い男たちをまえに、ただ首をたれるばかりにございます。
ただこの映画では、ふたりの中間の位置にいいとこなしのチンケな悪党も登場します。この微妙な三角関係が観ていてなかなか面白うございました。

わたしが映画・漫画等でカタルシスを感じるものに、「『こりゃどーにも仲良しにはなれそうもないなあ』というくらい険悪な二人が、ふとした瞬間に心を通い合わせる瞬間」があります。たとえば『スラムダンク』最終回における花道と流川のタッチ。たとえば『LAコンフィデンシャル』における「いままでのキャリアを全部捨てる気か?」「徹底的にな」というやりとり。で、この映画にもそういうところがあったんですが、心地よさとともに「これでいいのかなあ」という思いも。この辺が「実話」ゆえの煮え切らないところなのかもしれません。

ただ関係者が「80%は作り話」と言うほどに脚色も入ってる模様。蛇足ながらちょこっと解説いたしましょう。ほとんど『映画秘宝』からの受け売りですが。

まずフランクの従兄弟を殺したのはKKK。この辺は人種問題を前面に出したくないという配慮でしょうか。
そしてフランク・ルーカスの人となりですが、実物はあんなキメキメのジェントルメンンではなく、もっと田舎者丸出しの成金趣味だったとか。劇中で「アホなカッコすんな」と弟を叱るシーンがありましたが、実際は本人が「アホな」格好をしていたわけです。
あと映画を観ると当時の暗黒街はフランクの独壇上のような印象を受けますが、実際にはリッキー・バーンズとガイ・フィッシャーとの三すくみ状態だったそうです。
ただ白昼堂々衆人環視のなか、いけすかないライバルを撃ち殺したあれは事実。本当によく捕まらなかったもんです。

20080206174306それでは最後におすがさん、一言お願いします。

「悪いことっていうのは上手にバレるようにできてるの! だから悪いことをする人はバカ! 何その服! 全然似合ってない!」

なんか混ざっちゃってますよー。でもそうですね。人間コツコツ真面目に働くのが一番。お金なんかはほどほどでいいのです。
しかし「ほどほど」すら程遠い身としては、やっぱりもうちょっとお金がほしいのでした。


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February 04, 2008

熊猫鍋 おおよそ10杯目

今回はグルメ特集


そのいち 鏡餅その後

20080203212347200802032124102008020321242720080203212455 か
 も
 さ
 れ
 て
 る
 ?


そのに 時事ネタまいります

20080203212511200802032125312008020312491820080203212546
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そのさん 白玉雪之蒸登場

200802032126462008020321321320080203213237
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そのよん ブラック雪之蒸見参

2008020321332620080203213411
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そのご 黒き鎮魂歌

200802032134532008020321423220080203214315
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そのろく 宣伝代ください

2008020321501620080203215334

くわしくは

コチラ

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February 02, 2008

夜明けの鐘を鳴らすのはあなた 水島精二 『機動戦士ガンダム00』1クール目まで

20080202183622今日はオタクらしくガンダムの話をします。たった今17話が終わったばかりの『機動戦士ガンダム00』。そのおおまかな説明と感想を。まずはあらすじから。

西暦2307年。人類は本格的な太陽光発電の開発に成功。これによりエネルギー問題はほぼ解決したが、国家間の争いはなおも絶えない。
そんな時代に突如として現れた私設武装組織ソレスタル・ビ-イング(CB)。「戦争根絶」を目標に掲げる彼らは、絶大な戦闘力を誇る有人兵器「ガンダム」を用いて、世界各地の紛争地帯で双方の勢力に壊滅的な打撃を与えては風のように去っていく。だがその活動は当然大国の怒りをかい、強引なやり方は穏健派から疑問の声があがる。果たして彼らの戦いは人類に変革を促すものとなるのか・・・・

それなりに第一作(以下FG)を意識した『SEED』にくらべ、今回のガンダムにはその影はあまり見当たりません。強いて言うなら主役メカがガンダムの顔をしているくらい。実際水島監督もFGにはさして思い入れが無いそうです。
思い起こされるのはむしろTVシリーズ五作目となった『新機動戦記ガンダムW』。主人公が複数の美形キャラで、彼らが属しているのが国家の軍隊ではなく、小規模な戦闘集団であること。ヒロインが弱小国家の王女さまで、ガンダムが他のMSに比べ桁外れのパワーを有しているところなどは、いやでも『W』を連想させます。
一方で『00』には『W』に対するアンチテーゼのようなものも感じられます。『W』は最終的には「世界から争いはなくなりました」という形で終わっているのですが、その結末は徹底的にニヒルだった中盤までとも、富野監督の作り上げた「宇宙世紀」の『ガンダム』ともそぐわないものでした(あとで知ったことですが、監督交代とかいろいろあったらしいです)。
対して『00』では「戦争をなくすなんて無理」という思いが作品の随所から感じられます。実際、CBのてっぺんにいる者たちも、真の目的は「戦争根絶」とは別のところにある様子。ならば彼らの真の目的とはいったい何なのか・・・・ この辺が前半のポイントとなる謎かと思われます。

脚本に『無限のリヴァィアス』『スクライド』の黒田洋介氏。すでに何度か書いてますが、わたしがひいきにしているライターの一人です。ただこの人、スロースターターというか、話が本当に動いてくるまでに数回を要することもしばしば。ゆえに、この『00』も最初の2,3話の時点では作品世界に入り込めず「ぽかーん」としてた人も多かったようです。わたしも「黒さんならきっとやってくれるさ」とは思いながらも、このままなかずとばずで終わったりせんだろうな・・・と漠とした不安がないでもなかったです。
その不安が払拭されたのが第9話から第11話。ガンダムのパイロットの一人であるアレルヤ・ハプティマスの苦悩を描いたエピソードです。呪われた過去と凶暴なもうひとつの人格に怯えるアレルヤは、それらと決別すべくあるミッションに志願するのですが、その行為は彼をさらなる地獄へと追いやることになり・・・ この一連の回が放映されるやネットの各所では「アレルヤ祭り」が勃発し、人気も話の勢いもぐんと上昇した感があります。

(以下、チョイバレ注意)

水島監督によると今回のガンダムでは「最初圧倒的優位に立っていた主人公たちが、徐々に追い詰められていく」流れになっていくそうです(新選組みたい・・・・)。その言葉を信じるなら、おそらく『Z』に匹敵するか、それを超える悲壮な展開が待ち受けていることでしょう。
さらに驚くべきことに今回は第1部(全25話)を放映した後、半年の期間を置いて第2部(全25話)をまた放映するという特殊な形式となる模様。この形式や、ガンダムのギミック、さらに主人公たちの性質(二重人格、双子、両性具有?)など、あらゆるところに「ダブル」がちりばめられた本作。それが意味するものとは?

20080202183506あとこの放送形式には中だるみやスケジュールの逼迫を防ぐとともに、「『コードギアス』とかぶらないようにする」という目的もあると思います。本当に、なんでこんなにいろいろダブって、もといかぶってしまったんだろ・・・
まあ面白ければそれでいいです。とりあえず今後一年、楽しめそうなロボアニメが続きそうでおじさんはうれしいです。
そんなわけで『機動戦士ガンダム00』は現在土曜6時から好評放送中。第1部の山場まであと8話。はや~

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