救世主より愛をこめて 『ULTRASEVEN X』
う~ん。なんか今回のこの記事はあんまりみんなに読んでもらえない気がするなあ(笑) でもいいや、書いちゃえ。
『ウルトラセブン』生誕40周年を記念して作られた深夜特撮。ちなみにもう本放映は2ヶ月前に終わってます
まずは第一話あらすじから。
水の中を漂う夢を見ていた青年・ジンは、見知らぬアパートの一室で目を覚ます(こんな文章最近も書いたな)。彼は自分が何者なのか、一切の記憶を失っていた。外に浮かぶ巨大な箱型のモニター。「お前の同僚だ」と親しげに近寄ってくる白いコートの男・K。突如として襲ってくる異星人らしき謎の集団。そしてジンは謎の女・エレアから、「人類を救って」と赤い縁のグラスを渡される。それを目に当てた瞬間、ジンは巨大な赤い巨人へと変身した・・・・
どうです、このストーリー。あまりにも矢継ぎ早で「ちょっと待って」と言わずにはいられません。謎また謎、不条理に次ぐ不条理のまま話は進んでいきます。そして最後にはお約束の怪獣バトル。まるで誰かの夢をそのまま映像化したような内容です。
しかしまあ、それはそれでつげ義春の『ねじ式』のような面白さがないこともない。また、第二話以降はもうちょっと「わかる」お話になっています。
ジンはどうやら異星人から社会を守るための、秘密組織のエージェントだったようで。そんで仲間たちとともに地球にやってくる様々なエイリアンたちを調査し、時には撃退します。そして人力で手に負えない時には我々が「ウルトラセブン」の名で知る巨人へと変身するわけです。
こういったプロットからわかるように、オリジナルの『ウルトラセブン』とはあんまり関連がなさそうな作品。じゃあなんで『セブン』の名が冠されているのか・・・・
実はもともと『セブン』は、子供番組だった特撮ものを、もうちょっと一般層にひきあげよう、という狙いがあって作られていたそうで。ですから当初の『セブン』が理想としていた作品を作りたいな、ということでこういうタイトルとし、「セブン」も登場させているのかなーと考えていました。が、この考えは微妙にはずれでした(笑)。最後まで見るとわかります。
脚本的にはたまにハズレっぽいエピソードもあるものの、毎回なかなか興味深いテーマが扱われていました。特に多かったのは「本当の平和・幸福とはなんだろう」というもの。『SEVEN X』は戦争が根絶された、ほぼ完全に平和といえる社会が舞台となっています。しかしその世界は奇妙に薄暗く、活気に乏しい。空中モニターから流れる無機質な声に、そういった「ユートピアの薄ら寒さ」がよく表現されていました。
ただどうにも見ていて感じられたのは「予算少ないのかなあ
」ということ(笑)。いったいどの辺が40周年記念作品なんだろうと思えるほどに、随所に円谷プロの逼迫ぶりが感じられました。
まずセブンの戦闘シーンがすごく短い。そのうちミニチュアが間に合わなくなったのか、ライダーのように等身大で決着をつけてしまったり、戦わずに平和的に終わってしまった回もありました(まあこの回はこの回でよかったんですが)。
こういうの見ていて思うのは、今の特撮に必要なのは、「低予算なのに低予算と感じさせない」そういう才能じゃないかということ。はっきり言ってしまうと『GARO』における雨宮慶太のような、ああいう才能のことです。ただ円谷さんのお家芸である「ミニチュア」「巨大バトル」は、特にそれが難しい分野かもしれません。
『GARO』以降作られ続けるようになった「深夜特撮」。そして円谷プロの今後。果たしてどうなってしまうのか注意深く見守っていきたいと思います。
あと最新ヴァージョンのセブンさんは顔のデザインがやや鋭角的に処理されているのですが、イラスト・画像は両方とも旧ヴァージョンのもの。すいません![]()





















































