1998年の映画を懐かしむ
今日は『L change the WorLd』を観てきたのですが、もう少し頭の中で練り練りしてから書きたいので、穴埋めにこんなネタを。
1997年も一応あります。
十年一昔とはもうしますが、もうあのお祭りから十年も経つんですねえ・・・ この年は前年末からの公開だった『タイタニック』が大フィーバーを巻き起こし、そのままほぼ一年近く上映されるという異常事態を引き起こしました。まさに猫も杓子もタイタニック状態。全世界で18億3500万ドルと、映画史上最高の興行収入を記録。もちろんこの記録はいまだに破られていません。
わたしも「まったくみんな乗せられやすいよなー」と言いながら、しっかり二回観にいきました。個人的にはこの映画は、オープニングや背景、楽団やおばあちゃんといった、主演二人以外のところが好きでした。カプリコくんも最後は男を見せましたしね。
そんでこの映画の影響で以降「泣けるパニックもの」・・・略して「泣きパニ」ものが幾つか作られました。『ディープ・インパクト』『アルマゲドン』・・・って、あっ! こんだけか!? まあどれも大ヒットを記録したもんですから、特にそのジャンルの印象が強く残っています。
ほかに話題を呼んだのはハリウッドでリメイクされた『ゴジラ』。というか『GODZILLA』。日本を代表する怪獣キャラクターが、映画の本場でどのように料理されるのか、多くの人々の関心をひきつけました。わたしも徐々に明らかにされるそのシルエットや、けれんみたっぷりの予告映像に胸躍らせたものです。(きっとゴジラがタイタニックを沈めてくれる!) そう信じて。ところがどすこい最初の二週くらいはそれなりに飛ばしたものの、結果的には同時公開の『ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』に惨敗。玄人筋からはこぞって酷評を浴び、「期待はずれ」の烙印を押されることとなってしまいました。わたしはまあ・・・・ それなりに好きですけどね。一回しか観にいかなかったけど。
日本映画ではテレビドラマから発進した『踊る大走査線 THE MOVIE』が大健闘。『タイタニック』には当然及ばなかったものの、これまた大ヒット&ロングランを記録。前年の『もののけ姫』とともに、邦画の復権を印象付ける出来事でありました。このやり方には批判的な声もありますけど、以降高い人気を得たドラマは大体スクリーンで特別編が作られることになります。
あとこの年はなぜか「男と男の熱い対決映画」が多く作られました。ほぼ同格の俳優さん二人を前面に出し、その激しいぶつかりあいをじっくりねっちょり描いた作品ですね。『フェイス・オフ』『ジャッカル』『絶対×絶命』『交渉人』『追跡者』そして『LAコンフィデンシャル』など。出来のよいのもあれば、当然「あれれ?」なものもありました(笑)。
個人的なベストは1位『アルマゲドン』 2位『スプリガン』 3位『スターシップ・トゥルーパーズ』 4位『LAコンフィデンシャル』 5位『フェイス・オフ』『タイタニック』でした。そう、あのころオレは若かった。そしてバカだった・・・(今でもだろ)
今の感性で選ぶとするなら『LA』『タイタニック』『スタトゥパ』『スプリガン』『フェイスオフ』『アルマゲドン』・・・の順になってしまうかな。でも『スプリガン』の独特なアクション描写はもっと評価されていんじゃないかなーと今でも思います。
ちなみにこの年のワーストは『スポーン』(笑)。これはやっぱり期待しすぎたのがいけんかった・・・ 『スパイダーマン』も『X-MEN』も一向に製作が進まない中、「アメコミ映画期待の星だ!」と喜びいさんで観にいたものの・・・ なんでか気がついたら終わってた、という感じで。記憶に残ったのはスポーンのひらひらマントとチアガールのコスで踊るジョン・レグィザモくらい。
これ以後アメコミ映画はわずかな例外を除き『スパイダーマン』までお休みの状態が続きます。このころから考えると、年に何本もアメコミ映画が観られるいまは、本当に恵まれてますねえ。まあその代わり今は翻訳の方が壊滅状態ですけど(ToT)
Comments
まいどです。
・・・いやまたなんというえごころ。
やっつけ感満載といわんばかり。
2枚目の「すーさん」は何よ(笑)。
>1998年
振り返ってみれば・・・・・・・・・
モスラが現れたり、ニューヨークにゴジラと名乗る
エイリアン体系の怪物が現れたり東京には
ウルトラマンガイアと根元的破滅将来体が現れた年でしたね。
>タイタニック
まだまともに見てない・・・・・てかこのあたりから
映画をまともに見なくなった気がします。あの放映時間のせい
それから、みなもとセンセも例外でなく
誰でも彼でも「あの」シーンパロってましたな。
>アルマゲドン
人類危機的映画の中でこれだけは例外的に気にってました。
他は抵抗感あり。
1998年は少女漫画単行本を生まれて初めて買った
記念すべき年という印象が強いまさとしでした。
Posted by: まさとし | February 11, 2008 at 06:57 PM
タイタニックって1年近くも上映されたんですか!

ひぇ〜〜やっぱりスゴかったんですね・・・もののけ姫並み?
私もなんだかんだ文句言いつつやっぱり2回観に行きました。
最後おばあちゃんが裸足で甲板に出て、なんとも言えない奇声を発して(笑)
海に宝石を落とすシーンが好き
「男の男の対決映画」の中で一番印象深いのは「交渉人」ですね。
あの頃はまだそんなに免疫がなかったのか・・・気持ちよーく騙されました
「スプリガン」は確か当時まだ入れ替え制ではなかった古い映画館で観て、
スプリガンが大好きだった上にヒマだった私は2回観たような記憶があります。。。
すーさんも結構好きだったんですけど・・・だめですか?
Posted by: kenko | February 12, 2008 at 05:13 PM
>まさとしさま
やっつけ感、とはうまいことをおっしゃる。それこそがわたしの本領(笑)
>ウルトラマンガイアと根元的破滅将来体
あー。この年でしたっけ。翌年の『ガメラ3』もそうでしたが、いかにも「世紀末!」という作品でしたね
>誰でも彼でも「あの」シーンパロってましたな。
へさきで両手広げるアレですね。どっかのバカップルが実際にやって海に落ちたそうです
>他は抵抗感あり。
ほかになにがああったかな・・・ 最近では『デイ・アフター・トゥモロー』とかかな? 『海猿』もこの延長でしょうね 両方見てないんだけど
(^^;)
>1998年は少女漫画単行本を生まれて初めて買った
カレカノですね
Posted by: SGA屋伍一 | February 12, 2008 at 09:21 PM
>kenkoさま
>もののけ姫並み?
ん~とたしか『もののけ』の方が若干短めだったかと。ここ数年はなかなかここまでのロングランは見当たらなくなりましたね
>なんとも言えない奇声を発して(笑)
奇声・・・ 忘れてる(笑) あのおばあちゃんがいまわの際に色々思い出して・・・という話だから良かったんですよね
宝石を最後まで船長に見せなかったのは思いやりなのか意地悪なのか
>「交渉人」
ケビン・スペイシー×サミュエル・L・ジャクソンでしたね。正確にいうと対決というか無理やり共同作業というか
ケビン・スペイシーはこの年『LAコンフィデンシャル』にも出てるんですよね。一番ぶいぶいいわしてたころじゃないでしょうか
>「スプリガン」
お好きだったんですか。これあんまり良く言われないんで嬉しいなあ
ナイフがカメラに向かってびゅーんと飛んでくところや、最後の対決で御神苗が徐々にスピードを早めながらダッシュしていくシーンに燃えました
>すーさん
なんでだろう。なにかが足りなかったんですね~ あとわたしMARVEL派だったので、すーさんばかりがもてはやされるのがちょっとシャクだったのかも
Posted by: SGA屋伍一 | February 12, 2008 at 09:31 PM