スウィーニーとミートパイ工房の秘密 ティム・バートン 『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』
「どうしてもやるんですか」
「やる。わたしほどひどいヤツは見たことがない」
ぶしゅー
おっと、これはアキラ・クロサワヴァージョンだったな。
公開からわずか一週間しか経ってないというのに、完全に話題に乗り遅れた感がありますが、ティム・バートン&ジョニー・デップの黄金コンビが放つ『スウィーニー・トッド』。行ってみましょう
美しい妻と可愛い赤子に囲まれ、幸せな毎日を送っていた理髪師ベンジャミン・パーカー。だが妻に横恋慕した陰険な判事の企みにより、彼は無実の罪で投獄されてしまう。脱獄に成功しスウィーニー・トッドと名を改めたパーカーは、自分を陥れた男への復讐を誓う。
・・・・と、出だしは普通に『モンテ・クリスト伯』なんですが、こっから先がだんだんぶっとんでいきます。
なかなかターゲットを補足出来ずガマンの限界に達したトッドは、成り行きである男を殺めたのをきっかけに、なんと髪を切りに来たお客さんたちをシュパシュパ切り裂き始めます。
そんでその死体を見た大家のラヴェット夫人(パイ屋さん・大竹しのぶ風)は、さらにとんでもないことに「ちょうどお肉が値上がりして困ってたの♪」と、そいつをパイにしてお店に出してしまいます。
「いまだかつてない珍味だ!」と評判が評判を呼び、たちまち大繁盛するラヴェット夫人のお店。そしてトッドとラヴェット夫人は、いつまでも幸せに暮らしましたとさ・・・・
おしまい
あー、末文はウソですから。本気にしないでください。それにしてもこんな映画どう思いますか? 映画評論家の「おすが」さん?
「キチ○イに刃物を持たせたらダメ!! もう本当にバカ!!」
・・・・ありがとうございました。
聞くところによるとジョニー・デップさんは相当な照れ屋さんなんだそうですが、監督のバートン氏も負けず劣らずの恥ずかしがり屋さんなんじゃないでしょうかねえ。どうしてもおふざけ混じりでないと、ロマンを語れないというか。
あるいはおふざけ混じりだからこそ、訴えたいものが引き立つ、と考えているのか。
普通復讐譚の主人公というものは、「何もかも捨てる!」と言いながら、人間としての理性は捨てきれないもの。そうしないと読者・観客は共感できませんからね。でも本来復讐心に凝り固まった人間というのは、こういう風に正気も見境もなくしてしまうものなのかもしれません。
ただ、スウィーニーが凶行を続ける理由。「狂っているから」で片付けることもできますが、わたしにはもう少し別のものもあるように感じられました。
怒り以外の人間らしい感情を無くした彼は、もはや泣くことができません。だから代りに血を流すのでしょう。自分から失われた涙を欲するかのように。
すでに多くの方が指摘なさっていますが、裏『チャリチョコ』としても観ることができるでしょう。それほどにこの二作は共通点が多い。まずオープニングがそっくり。得体のしれない食い物屋の話であり、長き不在から謎めいた男が帰ってきたところから幕が上がります。家族を失くした男が(ヘレボナ含まれる)新たな家族を得る話でもある。全編に渡って歌まみれで粘液まみれ。監督・キャストは言わずもがな。原作はイギリスの名作・・・・ 君は幾つ見つけられたかな?
それでは最後にもう一ネタ。
「お客様、どのようにカットなさいますか?」
「そうですね・・・ 思い切ってばっさり切っちゃってください」
「かしこまりました♪」
ぶしゅー
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原題::::SWEENEY TODD: THE DEMON BARBER
OF FLEET STREET
2007年 アメリカ
全米公開::::2007年12月21日
日本公開日::::2008年1月19日(土)
上映時間::::117min(1時間57分)
7巻、3,206m
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配給::::ワーナー・ブラザース映画
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□作品オフィシャルサイト「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」□監督 ティム・バートン □原作 ヒュー・ウィーラー □脚本 ジョン・ローガン □キャスト ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、アラン・リックマン、ティモシー・スポール、サシャ・バロン・コーエン
■鑑賞日 1月19日(土)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)<感想> ジョニー・デップは金属物(刃物)が似合う(笑) シザー・ハンズもしかり ブロードウェイ・ミュージカルの映画化で、ジョ... [Read More]
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{/hiyoko_cloud/}もう2月になっちゃいましたねぇ…ホント早いです。
一昨日の記事にも書きましたが…ここのところgooブログの調子がよろしくない様子{/face_ikari/}。しかもgooブログの方いくつかで同時多発な状況{/face_ikari/}。
短時間でたくさんのトラックバックをgooブログに送ると、スパムと判断されてフィルターに引っかかるとの説明だけど…そんなに送った憶えもない{/face_ase1/}…
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Tracked on February 04, 2008 09:13 PM
» スウィーニー・トッド&SP&疾風伝 [別館ヒガシ日記]
スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師は昨日の午前に鑑賞したが
今年の劇場での鑑賞1作目でホラー物だけど内容に凄く大満足したよ
冒頭からパイカリ/ワールドエンドと同様に歌で始まり最後まで続くと思わず
愚かさが罪で15年も投獄され妻は毒を飲み娘は判事がに... [Read More]
Tracked on February 12, 2008 08:57 PM
» スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 観てきました [よしなしごと]
今週4本目、そして今年10本目はスウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師でした。今年は映画館に行くペースが例年になくスローペースです。挽回できるのか?! [Read More]
Tracked on February 17, 2008 01:34 PM
» 「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」試写会観てきました♪ [りんたろうの☆きときと日記☆]
☆「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」
監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、アラン・リックマン、ティモシー・スポール、サシャ・バロン・コーエン、エドワード・サンダース、ジャミー・キャンベル・ボーウェン、ジェイン・ワイズナー
19世紀のロンドン。
フリート街で理髪店を営み、妻と娘と幸せに暮らすベンジャミン・バーカー。
だが彼はある日、彼の幸福を妬み妻に横恋慕したターピン判事によって無実の罪で流刑にされてしまう。
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Tracked on February 17, 2008 02:25 PM
» スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師−(映画:2008年18本目)− [デコ親父はいつも減量中]
監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ、ローラ・ミシェル・ケリー、ヘレナ・ボナム=カーター、エドワード・サンダース、ジェイミー・キャンベル・バウアー、ジェイン・ワイズナー、サシャ・バロン・コーエン、ティモシー・スポール、アラン・リックマン
評....... [Read More]
Tracked on February 22, 2008 10:53 PM
Comments
SGA屋伍一さん☆
こんばんは。^^
渋いジョニーですね〜 右との対比が面白い♪
ヘレナボナム、良かったです、大竹しのぶっぽかった(笑)
あとはやっぱりアランリックマン。
作品が締まる感じがします。このひとが出てると☆
Posted by: mig | January 25, 2008 11:59 PM
>migさま
お返しのコメント・TBありがとうございます
今回はジョニデファンからお怒りのカミソリ入り手紙が来ないかビクビクしながら書きました・・・
ま、これはジョニーさんというよりスウィーニーさんのイラストということで、ひとつお目こぼし願おうかと
>大竹しのぶっぽかった(笑)
あのもじゃもじゃのヘアーと、宙をさまよってるかのような視線はまさしく「大竹しのぶ」だったと思います(笑)
>アラン・リックマン
この人『ダイ・ハード』や『パフューム』にも出てたんですね
全然わからんかった(^^;)
Posted by: SGA屋伍一 | January 26, 2008 07:59 AM
SGA屋伍一さん、こんにちは。
寒いですけど、凍えてませんか?
>公開からわずか一週間しか経ってないというのに、完全に話題に乗り遅れた感があります
仰るとおりです。
むはは!
おぬし、完全に出遅れておるのじゃー!!
とえらそうに行ってるスワロだけど、普段はスワロも出遅れてます。
それから、この作品、裏チャリチョコって言われてるんですか?
おお・・・初耳でした。
スワロ、あまりジョニー×ティムに詳しくないのよ・・・
正直、世間で騒いでいるほど興味があるわけじゃないのよ。
ただ、こういうブラックな内容とミュージカルがすきなのよ。
Posted by: swallow tail | January 26, 2008 10:39 AM
乗り遅れた感・・・分かります。
いちおう話題作なので公開2日目に頑張って観に行きましたが
それでも乗り遅れ感はいなめませんでした。。。
お客さんをしゅぱしゅぱ殺りはじめたのは唐突だったけど
いちおう殺人鬼のお話ということで自分的には
「きたきた!!」って感じで盛り上がってしまい、
あんまり深く考えてなかったかも・・・
でもそうか、彼は涙のかわりに血を流していたのですね。
ラストシーンなんて正にそんなイメージでした。
Posted by: kenko | January 26, 2008 02:30 PM
>スワロさん
>凍えてませんか?
凍えまくってます・・・ 自分、外の仕事なもので・・・
>おぬし、完全に出遅れておるのじゃー!!
へへー!! m(_ _;)m
いや、実は自分も初日に観にいったんですよ。でももたもたしてるウチにみなさんどんどん記事を上げられてしまって・・・ みんな書くの早いねえ。・・・あ、おれが遅いのか
>裏チャリチョコって言われてるんですか?
んー 正確に言うと「チャリチョコを思い出す」とおっしゃってる方が、何人かおられるということですね
スワロさんはあれはごらんになりましたか? どっちも良かったけどどっちかと言われれば、自分は『チャリチョコ』の方が好きです。ウンパルンパの素晴らしい歌声は、いまだなお耳の奥にしっかりと残っているしね
あと『チャリチョコ』もそれなりにブラックなところがあります
Posted by: SGA屋伍一 | January 26, 2008 07:28 PM
>kenkoさま
コメント・TBありがとうございます。こっちから伺おうと思ってたのにすいません
>乗り遅れた感
今回は公開前に「レッドカ-ペット」とやらがありましたからね。熱心なファンはあの辺でもう沸点だったでしょうから
>あんまり深く考えてなかったかも・・・
うん。バートンさんもあんまり深くは考えてないと思う(笑)。彼がもっとも重要視してるのは、モンスターというかサイコを「いかに生々しく描くか」ということでしょうから。その点は申し分ない出来でした
ちなみのカミソリを振り回すシーン、最初の方は怖かったですけど、中盤ではすでに笑えるようになってしまい、最後の方では「いまだ! やっちまえ!」と思っておりました・・・
>彼は涙のかわりに血を流していたのですね。
>ラストシーンなんて正にそんなイメージでした。
うん、そうなんですよ。あのラストを観てそんな風に感じたんですね
ただ中盤の、名もなきじっちゃんどもをさばいているシーンもそう言えるかといえば・・・・ うーん(^^;)
きっと心の中では泣いてたんですよ! そういうことにしときましょう!
Posted by: SGA屋伍一 | January 26, 2008 08:52 PM
こんばんわ。
この作品と『シザーハンズ』を比較する人は多いようですが
『チャリチョコ』というのは初めてです。
ぶっちゃけ、私はどれとも似てないって思ってるけど(笑)。
どうしても同じ監督だと、作家性が作品に出てしまうのは仕方ないこと
で、特にティムの場合は個性がはっきりしてますもんね。
人肉パイがヒットして、スウィーニーとラヴェットとトビーの擬似家族で
なんとなく幸せに暮らす・・・そんな結末だったらどんなに心が救われ
ただろうって思うけれど、そうじゃないところがミソだなあ。
たぶん、こういうダーキーな物語だったからこそ、ティムの世界観に
ぴったりハマったんだろうと思いますし。
そういえば、ピレリを演じたコーエンがオッパッピーにしか見えなくて
笑いがこらえきれませんでした(苦笑)・
あ。トップのイラスト。どっちも素敵だけど、右側がとっても可愛い。
欲しいです♪
Posted by: 睦月 | January 27, 2008 09:57 PM
>睦月さま
お返しのコメント・TBありがとうございます
>この作品と『シザーハンズ』を比較する人は多いようですが
『チャリチョコ』というのは初めてです。
・・・・・自説の信憑性が揺らいで参りました(笑) 『シザーハンズ』とはヘアスタイルと「刃物の扱いがうまい」というところが似てますよね。
にしても、みなさんむかーしの作品をよく覚えてるもんだなあ。氷をシャキシャキやってる図が美しかった。あと親父、付けるもの付けてから逝ってくれと
>特にティムの場合は個性がはっきりしてますもんね
ですね。わたしの印象は「閉じられた世界」を描く人、舞台美術にやたら凝る人、という印象です。ほかにもいろいろ
>そんな結末だったらどんなに心が救われ
ただろうって思うけれど、そうじゃないところがミソだなあ。
ティムだったらその結末もあり・・・という気もするんですけどね(笑)
考えてみたら彼のキャリアでここまであからさまな悲劇は珍しいんじゃないでしょうか? ほかは悲劇にしても希望を残して終わってますからね
>ピレリを演じたコーエンがオッパッピーにしか見えなくて
「これオシッコだろ?」
「そんなの関係ねえ! そんなの関係ねえ!」
>欲しいです♪
あー、こんなので良けりゃどうぞどうぞ
三十秒くらいで書きました(笑)
Posted by: SGA屋伍一 | January 28, 2008 12:55 AM
SGA屋伍一さんこんばんわ♪
う~む・・・チャリチョコと本作との共通点・・・。チャリチョコのチョコレートに本作の人肉パイと、製造過程を描いた凝ったオープニングに、顔は白塗りのオバケフェイス。自分は2つでしょうか?ウンパルンパの俳優さんがどこかでカメオしてるのかな?とも思いましたが、結局分かりませんでしたw
でも重厚なパイプオルガンで始まる最初のシーンが、仮面ライダーキバの出だしともそっくりだな~なんて事も思っちゃいました(笑)
キバ見ました?
Posted by: メビウス | January 28, 2008 09:35 PM
>メビウスさま
いや~、ちょうど上のコメントが届いたときに、あなた充てのコメント書いてたんですよ
やはり、僕ら、運命で結ばれてるんですかね♪(あっ 逃げないで)
>顔は白塗りのオバケフェイス
あー、それ思いつきませんでした。もともと顔が白い方ですが、ウォンカとこの役はさらに病的に青白いですね。『シザーハンズ』でも
あと『パイカリ』以降、この方は毎回ミュージシャンをモデルにしてますよね
ジャックはキース・リチャーズ、ウォンカはマイケル・ジャクソン、そしてスウィーニーは・・・・ベートーベン?
根拠:某カリスマのネタ記事
>キバ見ました?
見ました。敏樹してるなあと(笑)
まだ一話のみなんでなんとも言えませんが、過去と現在を交錯して描くといスタイルが面白いし、アクションがんばってたので期待してます
Posted by: SGA屋伍一 | January 29, 2008 07:32 AM
こんにちは!
SGA屋伍一さんは、ちょっと引き気味の感想を持たれたようですが・・・『怒り以外の人間らしい感情を無くした彼は、もはや泣くことができません。だから代りに血を流すのでしょう』-なんて美しい言葉!!
ロマンチストですね~(ちょっと違う?・笑)
私はグロ系が苦手なか弱い女性ですが(ちょっと違う?・笑)、この映画は大絶賛しました!!
ドバーっと飛び散る血ですら芸術的に見えました!!
まぁ~何割かはジョニー効果だと思いますが(笑)
Posted by: 由香 | January 29, 2008 10:13 AM
こんにちは、遊びにきました~
おおイラスト可愛いですね~私もスィニーの絵をIllustratorで頑張って書いたのですが、、愛がありすぎるのか、、何故か上手く描けないんですよね~なのでこちらのイラストみておぉおぉと感動してしまいました!
確かに前半はレ・ミゼラブルなんですが、、途中から一気に別の方向へいってしまいましたよね~。
主人公の大切な清らかな存在が悪い人に奪われて、清らかな娘には正義感溢れる爽やか青年がナイトになって、死んだ筈の●●さんとか一目あったその日から恋に落ちるなど舞台にありがちな物語王道を守りつつ、観客をいい意味で裏切っている内容でいろんな意味で楽しんでしまいました。
Posted by: コブタです | January 29, 2008 02:07 PM
こんにちは。
TB&コメントありがとうございます。
冒頭のイラストの左側、『エースを狙え』の宗像コーチみたいです。(字合ってるかしら?)
実は、SGA屋伍一さんのレビューを読んで、「私も同じ!」と思った点が2つありんす。
1つは、冒頭というか設定が『モンテ・クリスト伯』を思い出させるという点。トッドさんは、まるっきりモンテ・クリスト伯ですよね・・・
書くのを忘れておりました。
もう1つは、『チャリ・チョコ』を思い出したという点。
私は、後半からラストにかけてはトビー少年の目線で本作を魅入っておりました。『チャリ・チョコ』って、面白がるのと同時に、子供には残酷なブラックな笑いだなぁという印象を受けたのですが。酷すぎて乗れない!と怒っている友人もいましたしね。トビー少年のことを考えていたら、子供には残酷という部分で『チャリ・チョコ』を思い出したんであります。SGA屋さんとは少し違う感想かもしれないけれど、気になった点は同じでございやした。
Posted by: となひょう | January 29, 2008 07:14 PM
>由香さま
こちらにも目をかけていただきありがとうございます(ToT)
>ロマンチスト
ご存知なかったのですか? わたしは混沌の中に舞い降りた破滅の貴公子なのですよ。あなたのハートも虜にしてみましょうか? マダム?
・・・しかし勢いで書いてしまったものの、改めて読むとこっぱずかしい文章ですねえ(^^;)
>ちょっと引き気味
決してつまらなくはなかったです。そうですね。面白かったというより、狂気とお祭り騒ぎに強引に飲み込まれてしまったというか・・・ それって要は面白かったということか(笑)
強いて引いたシーンを挙げるとするなら、機械から練り歯磨きのようににゅるーんとアレが出てくるところですね。こうなってしまうと、人間、本当にただのたんぱく質だなあと
Posted by: SGA屋伍一 | January 30, 2008 08:10 AM
>コブタさん
お出でいただきまことにありがとうございます!
イラストにお褒めの言葉いただき恐縮です
コブタさんの描いたトッドも見ましたよ。長髪にバンダナ巻いたキース・リチャーズ似の・・・・ ってあれ? あれはトッドだったか? でも隣で船乗りのあんちゃんが歌ってたし・・・
>確かに前半はレ・ミゼラブルなんですが、、途中から一気に別の方向へいってしまいましたよね~。
決して上品なだけでは終わらない。それがバートン。それでこそバートンです(笑)
コメント読んで思いましたが、確かに「偶然性」がかなり幅を利かせてる話ですよね。お若い二人も惚れっぽいやつらだなあと。しかしそれは偶然というより、バートン神が作り上げた運命という代物なんでしょうね
Posted by: SGA屋伍一 | January 30, 2008 08:27 AM
>となひょうさま
お返しのコメント・TBありがとうございます
>宗像コーチみたいです
ですか・・・ 実物のスウィーニー氏は、テニスウェアとか全く似あわなそうな気がしますが(笑)
>『モンテ・クリスト伯』
一昨年くらいに深夜アニメでやっていたので、記憶に新しかったんですよね。あと『V FOR VENDETA』でも重要なモチーフとなってましたっけ
>子供には残酷という部分で『チャリ・チョコ』を思い出したんであります。
たしかに両作品とも子供には容赦ないですね・・・・ ただ、それと同時に「子供の怖さ」も描いている気がします。子供ってのは純粋な反面、残酷性も持ち合わせているもの。となひょうさんもそちらの記事で書いておられましたが、バートン氏は「子供らしさ」を未だ持ち合わせておられる方なんで、その辺の描写は真に迫ってるな、と思いました
Posted by: SGA屋伍一 | January 30, 2008 09:48 PM
SGAさん、こんばんは~♪
>怒り以外の人間らしい感情を無くした彼は、もはや泣くことができません。だから代りに血を流すのでしょう。自分から失われた涙を欲するかのように
この言葉いいですね・・・。
哀しそうな瞳のベンジャミン・バーカー改め、スウィーニー・トッド。
悲しい物語でした・・・
「バッサリいっちゃって下さい」
に、笑いましたw。この映画を見た人は、もうそんなセリフは、床屋で吐けませんねw
しかし、「何の肉か分からない」って本当怖いですね。
この映画を見たら、ミミズバーガーなんて、ちょろいちょろい、って言えます。
スウィーニーさんは、海辺でマリンルックが、異常に似合ってませんでしたねえ。
海の男、SGAさんとしては、やっぱりマリンルックが似合ってしまうのでしょうか?
Posted by: とらねこ | January 31, 2008 02:27 AM
>とらねこさま
すばやいおかえしありがとうございますm(_ _)m
>この言葉いいですね・・・。
あら。意外とレディたちに好評ね。やっぱりこのまま破滅の貴公子キャラでいってみようかしら
>哀しそうな瞳のベンジャミン・バーカー改め、スウィーニー・トッド
愛されてますよね、彼。ジョニーさんがやってるからなんでしょうけど、かつてここまで愛された殺人鬼がいただろうか・・・ ジェイソンやフレディもある意味愛されてますが、明らかに「愛」の質が違うよなあ(笑)
>もうそんなセリフは、床屋で吐けませんねw
昔日野日出志でもあったんですよ・・・ こういう漫画。軽いトラウマです。普通に髪を切られるにしても、女性にとっては勇気というか、思い切りのいる言葉なんじゃないでしょうか
>「何の肉か分からない」って本当怖いですね。
きっと大丈夫だ! と希望を持って食べましょう。これを「ミートホープ」と言います
>やっぱりマリンルックが似合ってしまうのでしょうか?
自分、色の青白さとクマの濃さは、スウィーニーさんに負けてません(笑)
Posted by: SGA屋伍一 | January 31, 2008 08:13 AM
なるほど、流れない涙の代わりに血を流すですか。
確かにあの殺戮は、行き場の無い感情の迸りに感じました。
冷静に考えるとかなりぶっ飛んだ作品ですが、感情移入を妨げないのは、トッドとマダムの心が泣いていたからかもしれませんね。
Posted by: ノラネコ | February 01, 2008 10:56 PM
>ノラネコさま
お返しのコメントありがとうございます
ガラにもなくキザっちいことを書いてみました(^^;)
きっとバートンもカリバニズムだけでなく、戯曲のそういうセンチメンタルなところにひかれたのだと思います。悪趣味なだけでなく、そういう乙女趣味なところもありますよね、このひと。だからこそこんだけ女性層の支持も得ているのでしょうし
聞くところによると都市伝説のほうのスウィーニー氏は、復讐が動機だったわけではなく、単なるいかれたシリアルキラーだったみたいですが・・・
Posted by: SGA屋伍一 | February 02, 2008 08:38 PM
こにちは。
日本の舞台版の夫人役は大竹しのぶですよね。
私も観る前は、ダークなチャリチョコなのかもって思ったんですが、こちらはチョコレート工場のように、パイづくりの工程がじっくり描かれていなくて残念でしたー。
挽肉って、ホント何が入っているかわからないのがミソですよねー。
ギョーザもしかり。(や、農薬後入れなら挽肉なことは関係ないか・・・)
床屋の仕事ぶりとパイ屋の仕事ぶりが映画ならではの丁寧さで描かれていないのが私はホント残念でした。
いえ、結構楽しめたんですが、鑑賞後ずいぶん経ったので、今は不満点ばかり思い出されます。w
ぶしゅー。
Posted by: かえる | February 03, 2008 09:59 AM
こんにちは。
私はチャリチョコよりもシザーハンズをやはり思い出しまして;
DVDになったあかつきには、ぜひとも特典映像にはさみのエドワードと剃刀のトッドの共演を入れてほしいですー。笑
お肉以外の骨とかはどうやって処理していたのですかね。
あのストーブで焼却していたってこと?
グリム童話も思い出しますよ。
本当はコワイ、スウニィー・トッド別バージョンがあったら見たい。・・・ような、…見たくないような;ぶしゅー
Posted by: シャーロット | February 03, 2008 05:02 PM
>かえるさま
お返しのコメント・TBありがとうございます
映画鑑賞時は戯曲版のことはほとんど知らず、なんとなく「しのぶさんに似てるなあ」と思ってみてたんですよ。そしたら舞台では大竹さんがやっておられたと聞き、ちょっと驚きました(笑)
なんつーか、ろくでもない男に尽くして尽くして尽くしつくすのだけど報われない。そんな女にありがちな顔なんでしょうか
>パイづくりの工程がじっくり描かれていなくて残念でしたー。
一応坊やに「こうやってやるのよ♪」と説明してる場面はありましたが、たしかにあっさり風味でしたね。チャリチョコほど鮮やかでもにぎやかでもないし。っていうか、この映画の中で一番生理的にキタのがこの場面でした・・・・
>挽肉って、ホント何が入っているかわからないのがミソですよねー。
日本もいま、食べ物の偽装問題で揺れていますが、奇しくもそれとシンクロした内容になってしまいました・・・・
まああんまりこだわりすぎると何も食べれなくなってしまますので、わたしは深く考えずになんでも食べてますが
申し訳ありませんけど、海外の屋台のようなところでカエルさんも食べたことあります
>今は不満点ばかり思い出されます。w
そんなこと言ってるとスウィーニーさんに標的にされちゃいますよw
言ってるそばからホラ、後ろに!
>ぶしゅー
ああ・・・
Posted by: SGA屋伍一 | February 03, 2008 11:47 PM
>シャーロットさま
お返しのコメント・TBありがとうございます
>シザーハンズをやはり思い出しまして;
こういう方多いですね。ただ理不尽な目にあっても人を恨まなかったエドワードと、関係ない人たちまで恨みまくるスウィーニー。姿は似ていても?取った態度は好対照です
いまのバートン氏の心情がスウィーニーに託されているのだとするなら、この方も相当ひねくれてしまったことになりますが・・・・(^^;)
ま、考えすぎでしょうけど
>はさみのエドワードと剃刀のトッドの共演を入れてほしいですー
対決したらエドワードくんの方が強いだろうな・・・
わたしは「ジョニー・デップ・バトルロイヤル」が見たいですね。ウォンカにジャックにイカボッドにエドワードにエド・ウッドにトッド。彼が演じてきたキャラクターが一同に会して熾烈な戦いを繰り広げる。果たして勝ち残るのは誰か?
>お肉以外の骨とかはどうやって処理していたのですかね。
細かいことは気にしちゃいけません。賞味期限とか製造地とかもね。何も食べれなくなってしまいますからw
>本当はコワイ、スウニィー・トッド別バージョンがあったら見たい
実際の都市伝説はもっとおっかない話だったみたいですね。とはいえわたしにとっちゃこれだって十分怖いです(^^;)
Posted by: SGA屋伍一 | February 04, 2008 12:00 AM