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January 30, 2008

イジメとイマジネーション ガボア・クスポ 『テラビシアにかける橋』

20080130182000振り返れば今月は人が食われる映画か人を食ったような映画しかみていませんでした。ので、締めは心温まる感動作を。
全世界が涙したという名作文学を映像化。『テラビシアにかける話』です。

家ではいけてない家族に始終文句を言われ、学校ではいじめっ子にこづかれてばかりいるさえない男の子のジェス。彼の慰めはスケッチブックに自分の空想を描くことと、美人の音楽の先生だけだった。ある日転校してきた風変わりな女の子・レスリーに徒競走で負けたジェスは、なけなしのプライドまでずたずたにされてしまう。
しかしレスリーに類まれな文才があることを知ったジェスは、彼女の家がすぐ隣ということもあり、次第に親しい友情を築いていくようになる。近所の森の奥深くを、架空の王国になぞらえた彼らはそこを「テラビシア」と名づけ、さまざまな想像をめぐらせる。
「僕は絵を描く。君は文を書け。そして藤子不二雄みたいなビッグな作家になるんだ!」
だが彼らの行く手には、想像を絶する試練が待ち受けていた・・・・?

実はこの映画、あまり素直に楽しめないものがありました。それはまったくワタクシ的な理由によるものです。そんなわけで今回はほとんどどうでもいい自分語りです(またかよ)。
この映画の主人公のジェスくん、わたしのしょぼ臭い少年時代と重なるところがたくさんあるんです。
列挙してみますと
・自分が兄弟の中で一番割りを食ってるように思えた
・姉ちゃんのお下がりを持ってかされてからかわれた
・イジメラレッ子というほどでないにせよ、学校ではよく小突かれる方だった
・体格のいい女子が無理を言ってきても逆らえなかった
・よく漫画のネタやら発明のアイデアやらをノートに書きとめていた
・そんでそれを勝手に読まれて「へたくそ」とか言われた
・「こんなチンケなところいつか出てやって、都会でビッグになってやるんだ!」と野望に燃えていた
・ボロボロの木のウロを秘密基地に見立てて悦に入っていた

・・・・えー、映画とは多少異なる部分もありますが、まるで自分のどんくさい子供時代のトラウマを次から次へと回想させられるようで、「お願い! もう勘弁して!」と拉致監禁された乙女のように、身もだえしながら鑑賞することになったのです(笑)。

レスリーのように、まるで男の子みたいに快活な女子の友達も、一応いました。本当に「女の子」と意識させない、「気の合ういいヤツ」みたいな。ただ彼女と私の家は遠かったので、ジェスとレスリーのように毎日二人っきりで遊ぶということはできず、彼らほど仲良くもなれませんでした。その点はジェスとレスリーが少し羨ましく思えました。ちなみにその「友達」はもう何年か前に結婚し、いまは愛知の方で元気にやっているそうです。

あとわたしは自分のノートを誰かに見せるなんてことはとても考えられなかった。それはジェスよりもずっと絵が下手だったからだし、子供の癖にずいぶんかっこつけたことも書いてあったから。だから勝手に見られると恥ずかしさのあまり、烈火のごとく怒り狂ったものでした(笑)。
あのノート、いまでも実家の屋根裏のどこかにあるんだろうな・・・・ 見てみたい気もしますが、悪い夢でも見そうな気がするので、やっぱり忘れることにします。

なんとなくネガティブな記事になってしまいましたが、客観的に見るならばとてもいい映画だと思います。なんだかんだ言って泣き所ではけっこう泣かされたし(笑)。特に子供たちに見てほしい。周りにある自然、友達、そして君たちが持つ想像力は、とっても大切な財産なんだ・・・・ということをこの映画を通じて知ってもらいたい。きっと世の中にはそのことに気づいていない子供たちもたくさんいると思うから。かつてのわたしのように。

自分の周りを理想郷とするも、牢獄とするも、結局はイマジネーション次第・・・・ そういうことですよね?

20080130182014書きおえてみれば、またかなり恥ずかしい内容になってしまったな・・・ 最近羞恥プレイが癖になってるのかしら。やばいっす(ああせっかくいいことかいたのに)

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January 28, 2008

あつ姫じゃ~っ!! ~大河ドラマ『篤姫』より① 薩摩激動編

おカツ 「みなさんこんばんは! おカツです!」
肝付 「ききき、肝付尚五郎です・・・・」
西郷 「西郷~吉之助にごわはんど~」
調所 「ず・・・・ずしょ・・・ しょうざえもんにございます・・・・」
おカツ 「さーて、邪魔な親父たちも追い出したし、いよいよこっちのもんっすよ!ってな感じだぜ! 野郎ども! 気合は入ってるな!」
肝付 「ていうかこれ・・・今年もやるんですか?」
西郷 「まったく懲りないとうか見苦しいというか」
おカツ 「てめえらやる気あんのか! ぶっとばすぞ!!」 
西郷 「おそれ~ながら~姫さま~ いきなり~じいさまが死にかけておるでごわす~」
おカツ 「初回だってのに縁起悪ィなあ! じっつぁんいきなりどうしちまったのよ!?」
調所 「じ・・・じつは・・・お家を守るために毒をあおったのでございます・・・・」
西郷 「びびって中途半端な量しか飲めんかったのでごわしょうな。ゆえにかえって長々と苦しむはめになったようでごわす~」
おカツ 「なんでまたそんなことを・・・ おい、えなり、状況を詳しく説明しろ」
肝付 「おお、おそれながら『えなり』はあんまりです・・・ せめて『えいた』とおよび下さい・・・・」
おカツ 「・・・・いいか? おれが『えなり』といえばそれが『えなり』だ。わかったか?」
肝付 「はは、はい・・・(しくしく) 時は幕末、薩摩は財政改革のまっただ中。その先鋒をになう調所さまはひたすら『ぜいたくは敵だ』と連呼されて、みなから煙たがられておりました。藩主斉興さまはご子息斉彬さまと折り合いが悪く、斉興さまはいつまでたっても家督をゆずろうとしません。そのため斉彬さまはお父様のスキャンダルを幕府に提出し、その引退を図ろうとしたのでございます。ですが、調所さまは斉興さまをおかばいになって、『わたしが全部やりました』と遺書をしたため、毒をあおられたのでございます・・・・ うう・・・(ToT)」
おカツ 「やればできるじゃねえか、えなり。スキャンダルつうのはあれか? 『かるかん』の製造年月日をごまかしたりしたのか?」
肝付 「おお、おそれながら姫様、めったなことを申すものではありません」
おカツ 「じっつぁんよ、あんたも見上げた忠誠心だよ。だがどうせなら武士らしく、腹かっさばいて逝ったほうがよかったんじゃねえか?」
調所 「や、やかましいわ・・・ こむすめ。か、か、カツオみたいな名前の分際で・・・・」
おカツ 「姉さん、勘弁してよ~ って西郷、じじいをこれ以上苦しませるな。武士の情けだ。介錯してやれ」
西郷 「わかりもした~」
調所 「ちょ、ちょっと待っ、まだこころの準備が・・・」
西郷 「ちぇすとぉおおおお(シュパ)」
おカツ 「ところでえなりよ、『肝付』ってあんまり聞かない姓だがスネ夫役の肝付兼太氏のゆかりのモンなのか?」
西郷 「おそれ~ながら~、新世代はすでに関智一氏の声になじんでしまったものと思われますが~」
おカツ 「まぜっかえすんじゃねえよ! でもそうだな。どっちかっていうとスネ夫っつーよりのび太っぽいタイプだな」
西郷 「まっこと。メガネをかけたらのび太そのものでごわす。がはははは!!」
肝付 「しずかちゃんもジャイアンもひどいよ! ドラえも~ん!!」
おカツ 「男がこれくらいのことで泣くな!! うぜえんだよ!! あー、そいで西郷、お前はなんか抱負とかあるか?」
西郷 「おいどんは~やはり~ササニシキよりコシヒカリの方が好きでごわす~」
おカツ 「・・・・誰もそんなこた聞いてねえよ」
西郷 「最近出回ってる無洗米、ありゃ食えたもんじゃありませんな~」
おカツ 「大概にしとかねえとテメエ打ち首にすんぞ」
西郷 「・・・・どうも失礼しもした」
20080127212635
おカツ 「とまあ、こんな感じでまたいってみましょうか。みなさんどうぞよろしくね♪」
西郷 「今年こそ~ 途中で挫折しそうでごわす~」
肝付 「イジメかっこ悪い」
調所 「また来週~」
一同 「あれ?」

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January 25, 2008

スウィーニーとミートパイ工房の秘密 ティム・バートン 『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』

2008012517365720080125173714「どうしてもやるんですか」
「やる。わたしほどひどいヤツは見たことがない」

ぶしゅー

おっと、これはアキラ・クロサワヴァージョンだったな。

公開からわずか一週間しか経ってないというのに、完全に話題に乗り遅れた感がありますが、ティム・バートン&ジョニー・デップの黄金コンビが放つ『スウィーニー・トッド』。行ってみましょう

美しい妻と可愛い赤子に囲まれ、幸せな毎日を送っていた理髪師ベンジャミン・パーカー。だが妻に横恋慕した陰険な判事の企みにより、彼は無実の罪で投獄されてしまう。脱獄に成功しスウィーニー・トッドと名を改めたパーカーは、自分を陥れた男への復讐を誓う。

・・・・と、出だしは普通に『モンテ・クリスト伯』なんですが、こっから先がだんだんぶっとんでいきます。
なかなかターゲットを補足出来ずガマンの限界に達したトッドは、成り行きである男を殺めたのをきっかけに、なんと髪を切りに来たお客さんたちをシュパシュパ切り裂き始めます。
そんでその死体を見た大家のラヴェット夫人(パイ屋さん・大竹しのぶ風)は、さらにとんでもないことに「ちょうどお肉が値上がりして困ってたの♪」と、そいつをパイにしてお店に出してしまいます。
「いまだかつてない珍味だ!」と評判が評判を呼び、たちまち大繁盛するラヴェット夫人のお店。そしてトッドとラヴェット夫人は、いつまでも幸せに暮らしましたとさ・・・・
                      
                        おしまい


あー、末文はウソですから。本気にしないでください。それにしてもこんな映画どう思いますか? 映画評論家の「おすが」さん?
「キチ○イに刃物を持たせたらダメ!! もう本当にバカ!!」
・・・・ありがとうございました。

聞くところによるとジョニー・デップさんは相当な照れ屋さんなんだそうですが、監督のバートン氏も負けず劣らずの恥ずかしがり屋さんなんじゃないでしょうかねえ。どうしてもおふざけ混じりでないと、ロマンを語れないというか。
あるいはおふざけ混じりだからこそ、訴えたいものが引き立つ、と考えているのか。
普通復讐譚の主人公というものは、「何もかも捨てる!」と言いながら、人間としての理性は捨てきれないもの。そうしないと読者・観客は共感できませんからね。でも本来復讐心に凝り固まった人間というのは、こういう風に正気も見境もなくしてしまうものなのかもしれません。
ただ、スウィーニーが凶行を続ける理由。「狂っているから」で片付けることもできますが、わたしにはもう少し別のものもあるように感じられました。
怒り以外の人間らしい感情を無くした彼は、もはや泣くことができません。だから代りに血を流すのでしょう。自分から失われた涙を欲するかのように。

すでに多くの方が指摘なさっていますが、裏『チャリチョコ』としても観ることができるでしょう。それほどにこの二作は共通点が多い。まずオープニングがそっくり。得体のしれない食い物屋の話であり、長き不在から謎めいた男が帰ってきたところから幕が上がります。家族を失くした男が(ヘレボナ含まれる)新たな家族を得る話でもある。全編に渡って歌まみれで粘液まみれ。監督・キャストは言わずもがな。原作はイギリスの名作・・・・ 君は幾つ見つけられたかな?

20080125173734それでは最後にもう一ネタ。

「お客様、どのようにカットなさいますか?」
「そうですね・・・ 思い切ってばっさり切っちゃってください」
「かしこまりました♪」

ぶしゅー


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January 23, 2008

適当掲示板59&フィラデルフィア美術館展&ロボット博報告

毎度どうもっす。SGA屋伍一です。ご意見、ご感想そのほかございましたらこちらにどうぞ。
さて、12月・1月と連チャンで上野に行って参りました。目的は先月が『フィラデルフィア美術館展』(東京都美術館)で、今月は『大ロボット博』でした。ちなみに『フィラデルフィア~』はすでに会期終了。『大ロボット博』(国立科学博物館)は次の日曜(27日)までです。・・・毎度役に立たないレポートですいません。

ではまず『フィラデルフィア美術館展』の方から
20070424173329米国は東部のペンシルバニア州フィラデルフィア市。そこには米国有数の美の宝庫があります。
映画『ロッキー』でスタローンが勝負の前に必ずやってきて、ファイトを高める場所としても有名なフィラデルフィア美術館。中世の美術品も所蔵しているそうですが、今回はもっぱら近代の作品を集めた展示となっていました。
「ただありのままに写し描く」ことが主流だった時代から、どのように絵画に「人の内面」が織り交ぜられるようになっていったのか。写実主義→印象派→キュビズム→シュールレアリズムと、時代を追って順々に紹介されていました。
わたしが特に印象に残ったのは次の二点

8afc86ddsジョルジョ・デ・キリコ 『占い師の報酬』
キリコというと『装甲騎兵ボトムズ』の主人公を思い出しますが、たぶんこっちが元ネタ。
ギリシャ風の建築と人物。
バックにはなぜか蒸気機関車が・・・・
そしてタイトルは『占い師の報酬』 見るものを少なからず混乱させる作品です。
いやあ、絵画って、ほんとうにむずかしいものですね!

5198postersもう一点はこれ。ジョアン・ミロ 『月に吼える犬』
一応書いておきますけど「ヴィーナス」のミロとも麦芽飲料とも関係ありません。
前述の『占い師の報酬』と比べると、こちらはややポップで親しみやすい印象。
タイトルといい、モチーフといい、萩原朔太郎か稲垣足穂の世界を連想させます。
この二点、けっこうファンの多いメジャー作品であることを、あとで検索して知りました。

Pic_010一応看板娘はこのコ ルノワールの『ルグラン嬢の肖像』
ほかに有名どころとしては、マネ、モネ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ルオー、ルソー、ロダン、ピカソ、マティスといった偉人たちの作品がだいたい2,3点ずつ置いてありました。

えー、決して得意分野ではございませんけど(元美術部なのに・・・・)、たまにはこういうのも観ないとね。

さてもう一つの『大ロボット博』
20080114112739200801141146122008011411423620080114114057


20080114115026200801141148482008011411560120080114121405


あー
やっぱりこっちの方が落ち着くなあ(笑)
ごらんのように超合金、ガンプラに始まり、他の博覧会でのマスコットロボット、最先端のホビーロボット、からくり人形、大学での試作品、工業用の作業機械・・・などなかなかバラエティに富んだ内容。
ただですね・・・・ 科学博物館の催しって、東京都美術館のそれと比べると、ちょっと小ぢんまりしているように思えてならないんですよね。そういえば恐竜博の時もミイラ展の時もそうだった。スペースの都合でどうしてもそうなっちゃうんでしょうかね。
しかしそうした不満は第二会場のアシカ・・・ではなく「アシモショー」を観ていたらふっとんでしまいました。

2008011412142320080114120721彼については前にもCMなどで踊る姿を見たことがありましたが、実際に生で見てみると、本当に動きが生々しい。ダンスはもちろん、ステージの端から端までダッシュすることさえやってのけました

「うわ~!! 気持ちわりィ~!! でも面白え~!!」

とすっかり興奮状態でした。
わたし、確信しました。あれには絶対中に人が入ってます。まちがいありません。


上野ではこれからも『ルーブル美術館展』や『ダーウィン展』など面白そうな展覧会が催されます。今年は何回行けるかなー♪(金次第・・・・)


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January 21, 2008

山田風太郎に関しては色々言わせてもらいたい その21 『地の果ての獄』

20080121161536今日は雪の中の半泣きでお仕事をしておりました・・・・
だからというわけでもないですが、久々の(・・・・)山風コーナー、『地の果ての獄』をお送りします。一番最近出たのはちくま文庫の上下本ですが、例によって品切れです。すいません。

明治19年、極寒の地、蝦夷へ向かう船の中に、一人の勇壮たる青年の姿があった。彼の名は有馬四郎助。「益満」という呪われた一族の出であったゆえに、故郷薩摩での出世に限界を感じた有馬は、全てを一からやりなおすため、北海道は樺戸集治監(ま、刑務所です)の看守募集に応じたのだった。
果たしてそこで彼を待ち受けていたのは、どこまでも広がる大平原、自然の猛威、人を斬る事に快感を見出す上司・騎西銅十郎、笑顔を絶やさぬ教誨師・原胤昭、変人としか言いようのない医師・独休庵、そして海千山千の凶状持ちたち・・・・
後にクリスチャンとなり「愛の典獄」と呼ばれた有馬四郎助。その青春が、山風独自の虚実入り交ざった語り口で描かれます。

北海道というと、みなさんはどういうものを連想されますか? 大抵は「大自然」「銀世界」「カニ」「旭山動物園」「白い恋人」・・・・こんなとこではなかろうかと
しかし明治中ごろではまだまだインフラ整備もままならず、豪雪地帯ということもあり、シベリアや南極とさほど変わらぬような土地柄だったようです。まさにタイトルにあるような「極寒地獄」であったわけで。
しかも舞台は刑務所周辺。当然出てくる人物も半分以上は看守か囚人。明治政府は囚人たちを労働力としか考えてないので、ムチャクチャハードな仕事をさせる上に、死んでも「どうせ囚人だし」という認識。いやでも「暗い」「寒い」「ひもじい」どん底のイメージをかき立てられます。
しかしこれが不思議なほどに明るいムードの作品でして。理由としては刑務所ものにしては野外のシーンがほとんどを占めていること、そして登場するキャラクター・・・有馬や原胤昭、独休庵、「五寸釘の寅吉」、「牢屋小僧」・・・があまりにもエネルギーに満ち溢れていて、「人間ってたくましいなあ」ということを強く感じさせるからだと思います。特に有馬くんの素朴で青年らしいまっすぐな性格には、多くの人が好感を抱くことでしょう。

他作品との関連キーワードとしては「細谷十太夫(『警視庁草紙』)」「加波山事件(『幻燈辻馬車』)」などがありますが、やはり『明治十字架』の主人公・原胤昭が重要な役どころで登場していることがあげられるでしょう。
ちゃきちゃきの江戸っ子だった『十字架』の彼とくらべ、なんだかとっても礼儀正しくなってしまった感がないでもないですが、ここは人格的に丸くなったとみてあげるべきでしょうか。もっとも権威に対しても一歩も譲らない反骨精神はそのままです(書かれたのはこっちが先ですけどね(^^;))。
そしてもう一人、回想で語れられる「益満休之助」という男。幕末「御用盗」として江戸を震え上がらせ、西郷のダークサイドをになった人物です。彼については文春ネスコから出ている『飛騨忍法帖』でけっこう詳しく語られております。西郷さんの暗部について早くから着目していた点でも、山風はすごいな、と思います。

これほど魅力にあふれた作品にも関わらず、山風本人の評価は「B」。たぶん他の「明治もの」に比べてフィクション部分の割合がかなり多いことと、終盤思い切ったファンタジックな展開を用いたためかと思われます。しかし意外な人物が意外なところですれ違う「明治もの」の醍醐味は健在ですし、何より「明治中期の北海道」という題材が、山風作品の中でも異彩を放っております。決して他の「明治もの」に劣るものではない!ということを声を大にして申し上げたい。

20080121185417この作品、読むのは二度目になります。最初の時は気にもとめなかったのですが、今回巻末のその後の有馬氏の経略を読んだ際、不覚にも鼻水が「ツスー」と垂れ流れてしまいました。

読むたびに新たな発見がある山田風太郎作品。今年はもっと気合入れて読まないとな~

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January 18, 2008

ベイト・ティクバ・カフェ エラン・コリリン 『迷子の警察音楽隊』

20080118181914迷子の迷子のポリスマン
あなたのお国はどこですか

以下はストーリーを説明するわたしと友人の会話
「エジプトとイスラエルっつーのは長いこと国交がなかったらしかったんだけど、久しぶりに交流を深めようってことで、エジプトから警察の音楽隊が派遣されることになったんだけどね」
「ふんふん」
「ところがせっかく現地にやってきたのに、迎えが来てくれないんだわ(ゲラゲラゲラ)」
「えー(ゲラゲラゲラ) なんでー(ゲラゲラゲラ)」
「わかんねー(ゲラゲラゲラ)」

冷静に考えれば単に「迎えが来ない」とゆーことの、ナニがそんなにおかしかったのでしょう。でもまあそんな感じで抱腹絶倒のドタバタコメディを想像していたわけですよ。この邦題見れば八割くらいの人はそう考えると思いませんか?
会場を捜し求めてあちらこちらとさまよう音楽隊。言葉もジェスチャーも全く通じず、行く先々で失笑を買う。そんな中、見物人の一人が「何かやってみろよ」といい、演奏を始める音楽隊。するとたちまち沸き起こる拍手喝さい。観衆達は「よっしゃ、オレたちが力になろう」と音楽隊を会場まで導き、そして大興奮へのステージが幕を開ける・・・ と、そこまでストーリーを想像していたのですよ。わたしは(笑)
しかしわたしの予想は良く外れます。

空港に降り立つものの迎えが来ない冒頭のシーン。たしかにおかしい。だけど同時にそこはかとなく物悲しい。
どこまでも地平がひろがっている背景の中、目にも鮮やかな水色の制服を身にまとい、仏頂面で雁首そろえているポリスマンのみなさん。周囲から浮き立っていることはなはだしく

「白鳥は 悲しからずや 空の青 海の青にも 染まずただよう 」

なんでかそんな短歌を思い出してしまいました(笑) おまけにBGMまでさみしげなメロディです。

「迎えが来なけりゃこっちから出向けばいいじゃない?」という隊長の指導の下、バスに乗り込んだ音楽隊のみなさん。しかしものの見事に行き先を間違え、一向は公団住宅しか見当たらないような辺鄙な街「ベイト・ティクバ」に来てしまいます。そしてその日のバスはもう終了。
幸い食堂のイキなおかみのはからいで、音楽隊は一夜の宿を得るのですが・・・・
以降は場違いで無愛想なゲストと、成り行きで彼らを泊めることになったホストとの間で、ひたすらきまずい空気が流れていきます(笑)

というわけで予想とはかなり違ったものの、この超まったーーーーーーりしたユーモアセンスも、馴染んでしまえばそれなりに笑えるというか味わい深いというか。強引に例をあげるとするなら、『魁!! クロマティ高校』や『ぼのぼの』の、あの限りなく静かなギャグスタイルに通ずるものがありました。

さびれた地に突然やってきた奇妙な来訪者、というところは名作『バグダット・カフェ』も連想させます。しかし楽隊の面々はあの作品の主人公ほど芸達者なわけではなく、彼らが訪れたことによって街が劇的に変わるわけでもない。作中の言葉を借りるなら全然「大したことではなかった」のです。
しかし泊まった側も、泊めた側も、映画を観た我々も、その後ちょくちょく何かの拍子にこの奇妙な一夜のことを思い出して、「ニヤリ」としてしまうのではないでしょうか。一抹の寂しさとともに。

20080118181945先月のシネマライズに引き続き、初めて入ったシネ・リーブル池袋(ビルの8階にある)にて鑑賞。
わたしが入ったとき同時に上映していた作品は一本しかなかったんですが、その一本というのが、なぜかうすた京介原作の『ピューッと吹く! ジャガー』でした。
もしかしたら「吹奏楽つながり」ということだったのかもしれません。


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January 16, 2008

ゼロノス焦点 仮面ライダー電王を語る⑤

20080116183926なにげに600件目の記事ですが、それとはあんまり関係なく。最終回直前緊急UPということで『電王』について語ります。

今から恥ずかしい話をします。実は最近『電王』を観ながら毎週のように涙と鼻水を垂れ流しております。年を食って涙もろくなった、ということもあるかと思いますが、今までどんなドラマを観ていてもこれほど乱れることはなかったのに・・・・ どうしちゃったんだろう、自分。それ系のカウンセリングでも受けたほうがいいのかしら?
わずか二ヶ月前まではそんな状態になるなんて思いもよりませんでした。きっかけとなったのは、第44話。

この回で、このまま戦いを続ければモモタロスたち電王イマジンズが消えてしまであろうことが明かされます。しかし人類の未来を守るためには戦いをやめるわけにはいかない。悩んだ良太郎が下した決断は「モモタロスたちとは一緒に戦わない」というものでした。自分たちを消してしまうような戦いに、彼らを参加させるなんて残酷すぎるし、虫が良すぎる。それが良太郎なりのケジメだったのでしょう。
しかしイマジンの力を借りないと戦闘力が大幅にダウンしてしまう電王は、敵怪人からズタボロにされてしまいます。それで命からがら戻ってきた良太郎に対するイマジンたちの反応が、いかにも彼ららしいというか、泣かせるんですね。
「オレたちゃとっくに覚悟決めてんだ! てめえ一人で勝てると思ったのか!」と怒り狂うモモタロス。
「わいの命はとっくに良太郎にあずけとる」とまったく動じないキンタロス。
(キンに「お前もやめるつもりはないんだろ?」とうながされて)「ぼくはキンちゃんみたいな浪花節は似合わないから♪」とおどけてごまかすウラタロス。
「ぼくのこと、いらなくなっちゃったのかな・・・」と落ち込むリュウタロス。ま、強いていうならそれを侑人にこぼすところが彼らしくないかもしれませんが。
そして恐らくはデネブのことを思いつつ、「逆だろ。逆だから・・・ どうしていいかわからなくて、困ってるんだ」とつぶやく侑人がまた泣かせます。

本当にこの回以降の小林さんの筆は、わたしの涙腺のツボを「ここだろ? ここだろ?」といちいち突きまくってくれます。「こういうとき、こういうセリフが来たら弱いなあ」と思ってると、まさにそういうセリフをビシバシと叩きつけてくれるんです。ここ数回などは、ちょっといいセリフが来ただけで、条件発射的に鼻水が「ブシュッ」と吹き出るようになってしまいました。憎い。ここまでわたしを泣かせる靖子さんが憎い(でも愛してる)。

すいません。いまだから言います。実は劇場版と連動してたあたりで、「もしかしたらコレ、ダメかもしんない」とちょっとだけ思いました(笑)。すいません! 本当にすいません!! 謝りついでに書いておくと、すでにタイムパラドックスの原理についてはチンプンカンプンです! でもそんなことはどうでもいいです!!

こないだまでのドタバタぶりはどこへやら、最終回が近づくにつれますます悲劇性を増してきた電王。前回の記事でも「悲しいお別れは避けられそうにない」と書きましたが、いまごろになって主題歌「Climax Jump」のある歌詞で、「おや?」というところがあるのに気づきました。実は平成ライダーの主題歌・挿入歌って、先の展開の予告がさりげなく織り込まれていたりするんですが・・・・

迷いそうな時必ず 思いの強さが導く
君が望む未来 すでに in your hand

もしかしてこれは・・・・ 期待していいということですか!? 靖子さん!!

20080116184208えー、今回の記事は羞恥プレイもいいとこでしたが(^^;)、恥ずかし締めにマイ・フェイバリット・アニメ『ヒート・ガイ・ジェイ』の名ゼリフを引用して終りたいと思います。

「・・・・男は悲しみに泣くのではない。男は・・・・ 優しさに泣くのだ」


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January 15, 2008

いま再びの最凶対決 ザ・ブラザーズ・ストラウス 『AVP2 エイリアンズVSプレデター』

Bbs25さあて始まりました。第二回宇宙最凶決戦。「宇宙の暴れん坊」エイリアン対「銀河の忍者」プレデターの無制限一本勝負です。前回の北極ピラミッドアリーナから場所を移しまして、今回はコロラド野外ステージにてお送りします。
おっといきなりエイリアンの噛み付き攻撃だあ! それに対してプレデターの凶器攻撃! 目には目を、反則には反則を。そしてここで早くも場外乱闘かあ!? お客さんたちが次々となぎ倒されていきます! あっという間に会場は血の海に・・・・ って、ねえ、これちょっとヤバクない? なんてこと言ってたらこっち来たーっ! はよ逃げな!

・・・・とまあこんな感じでしょうか。前作のラストで地球を離れたかに見えたプレデターの宇宙船。しかしその中にこっそりエイリアンの赤ちゃんが紛れ込んでいたため、船内はたちまち大騒動に。見事にコロラドの山中に墜落してしまいます。不幸なことにすぐ近くに街があり、エイリアンさんたちは90分食べ放題コースに突入。
エイリアンさんたちは人間をみんな「ごはん」としか考えていないので、女も子供も病人も平等に召し上がっていかれます。ひどい話だ・・・ 好き嫌いがないのは本来いいことなんですがね・・・

そんでその事態をもみ消そうと、本星からプレデターの「掃除屋さん」が送られてきます。一応書いておきますけど、目的はあくまで隠蔽なので「地球人を助けよう」などとはこれっぽっちも思っていません。で、この始末屋さん、たったの一人でやってくるんですね 。ただでさえ知名度の点で遅れを取っているというのに、一人でエイリアンの軍隊を相手にしようとは正気の沙汰とは思えません。これがマサイ族の誇りというやつなのか。あるいはプレデター星はよほど人手不足なのか。

まあとにかくそんなわけで再び宇宙人同士の一大バトルが始まります。これが巻き込まれた街の人々(ム所帰りの兄貴、のび太な弟、ビッチなしずかちゃん、ジャイアン&スネオたち、保安官に子持ちの女軍曹など)のサバイバル描写と交互に描かれていきます。

今回新顔としてエイリアンとプレデターの合いの子である「プレデリアン」というのが登場します。が、やってることはエイリアンと全く一緒で、違うのはせいぜい髪形くらい。あとねえ、合成生物って、どこか珍妙なイメージがぬぐえないんですよね・・・・ レオポンとかガマクジラとかウナギイヌとか。そういえば前に和菓子職人をやっていた友人が、「和洋組み合わせたお菓子は一時ヒットしても、すぐ飽きられる」と言ってました。

観終わっての感想は「ああ、また年明け早々無駄遣いしちゃったなあ」でした(笑)。でもそれなりに気持ちのいい無駄遣いではありました。見たいもの見れたから、まあいいかなって。
実は今年からバカブロガーから脱却して、ソフィスケイトされたアーティスティックなシネマブロガーへシフトしようかなー、なんて目論んでたんですけど、しょっぱなからつまづきました(笑) やっぱりわたしは宇宙人とか怪獣とかが大好きです!!

さて、前作は一応アメコミが原案だったと思ったんですけど、こういう「ムチャ対決」あるいは「ムチャ共演」、アメコミではちょくちょく行なわれます。これまでにも『スーパーマンVSスパイダーマン』『バットマンVSスポーン』『X-MEN/スタートレック』なんてものがありました。そうそう、『バットマンVSエイリアン』というのもあったっけ。一体どうやればホモ・サピエンスがサシでエイリアンに勝てるのか!? ま、そこはそれ、バットマンですから(笑)

最後にエイリアンさんの次の対戦相手を考えてみました。
Krkh043
1.ターミネーター (キャメロンつながり)
2.E.T. (癒し系対卑しい系)
3.ゾンビ軍団 (エイリアンに賞味期限は通用するか)
4.スーパーマン (あ・・・ これマジで見てみたいかも)

そういえば本家『エイリアン』の続きはどうなったんでしょ? このままいくと番外編の方が本家シリーズより多くなってしまうかも・・・ ま、それはそれでいっか♪

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January 13, 2008

平成ライダー婚約発表記者会見&ニコニコイマジン劇場(長)

そのいち ライダー編

2006062323184120060623200316「えー、今日はクウガさんから重大な発表があるそうです。クウガさんどうぞー」
「実は・・・この度、わたくし婚約いたしました!」
「なんですとー!」
「一人だけいい思いしてんじゃねーぞー!!」
「オンドゥルルラギッタンディスカーー!!」
「まあまあ、それで相手はなんていう方なんですか?」


2006062320022520080112174707「かかか、かしいゆうさんというかたです」

「かしゅうさん!?」

「じゃあアギトじゃん!!」

「お前らいつの間にデキてたんだよ!?」


2008011217484020080112175243「まあデキてしまったものはしょうがない。みんなで二人を祝福してやろうじゃないか」「そうだな!」「おめでとー!!」「やんややんや」
「それでは先輩、よろしくお願いします♪」
「照れるな~ ・・・ってちゃうわいアホンダラ!!」
「ムギュッ」


そのに イマジン編

2007071317484620071020124008「年も改まったことだしよう、今日は一つお前らの今年の抱負、ってヤツを聞かせてもらうとしようか」
「やだな、先輩。そんなの決まってるじゃないですか。
僕らはこれまでどうり、良太郎のサポートに全力を尽くすだけですよ」


2007073018394220071020124244「そやな! 泣けるで!」
「わーい、わーい」
「お、おまえら泣かせること言ってくれんじゃねえか・・・ よっしゃあ! 俺もこれまで以上にクライマックスでがんばるぜ!」
「ただね・・・ 先輩、ひとつだけ非常に残念なことが・・・」


20080112174455「なんだよ! 言ってみろ!」「『仮面ライダー電王』は次週でおしまいなんです」
「なにィ!! そんなの誰が決めたア!!」
「誰がっつわれてもな」
「毎年のことだもんね」
「それじゃみんなで職安にでも行きますか」
「コラお前ら!! さっきのテンションはどうしたあ!!」


『仮面ライダー電王』、いよいよ真のクライマックス。どうぞお見逃しなきよう

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January 11, 2008

鎌倉ラブストーリー 吉田秋生 『ラヴァーズ・キス』

20080111135948昨年マンガベストに挙げた作品をポツポツ紹介していこうかと思います。

コメやトラバがつかずとも そんなの関係ねえ そんなの関係ねえ(でもちょっと寂しい)

まず最初は少女漫画部門のこの作品から。つっても、わたしが昨年読んだ少女漫画っつったらコレと『ガラかめ』くらいですけどねー
『BANANA FISH』で知られる吉田秋生が95年から96年にかけて発表した連作短編(になるのか?)。全六話ですけど、ほぼ三部構成になっております。

舞台は春から夏にかけての鎌倉。高校二年生の川奈里伽子は、親の前ではいい子のフリをしつつも、夜な夜な街を遊び歩くチョイ悪系の少女。そんな夜遊び明けの海岸で、里伽子は同級生のサーファー・藤井 朋章と出くわす。朋章は男前ではあるが、色々悪いうわさがあるせいか、学校ではみなから敬遠されていた。その時の笑顔が印象に残ったのか、里伽子は朋章に「つきあってみない?」と持ちかけてみるのだが・・・・ 
これが第一部(1・2話)のストーリー。第二部(3・4話)では朋章の後輩の鷺沢の視点から、第三部(5・6話)では里伽子の妹の依里子の視点からお話が語られます。

吉田先生で初めて読んだ作品は冒頭でも挙げた『BANANA FISH』。少女誌に連載されていたというのに、恐ろしいほど女性が出てこず、男性作家顔負けのハードボイルドなストーリーが展開。そんなところにひかれて、続刊をまだかまだかとまちわびつつ、最終巻までつきあったのでした。

その間に『吉祥天女』、そのあとに『YASHA』も読んだものの、この『ラヴァーズ・キス』には手が出ませんでした。なぜかというと、アクションもCIAもヤクザも出てこない、「普通の恋愛を描いている」という紹介を読んだからです。
たしか『BANANA』連載中に吉田先生は「自分があまりに近いところにいたせいか、普通の恋愛ものは描こうと思わない」とおっしゃってたと思ったんですが。「気が変っちゃったんだろうなあ。でもこういうのを描く作家は山ほどいる! あなたのやるべきことではなかろう!」と、偉そげに思ったものでした。

んで昨年ブックオフをうろついていたらこの作品を発見。ほかにめぼしいブツもなく値段も手ごろだったし、わたしも少しは大人になった(笑)ので、ダメもとで読んでみることにいたしました。
一読して驚きました。そりゃ題材こそ「恋愛もの」ですが、構成面でとても面白い実験がなされていたからです。あと「普通」というよりちょいと「変」な恋も描かれてます。
どういう構成かと申しますと、このマンガでは第一部・第二部・第三部それぞれで、ほぼ同じ時間の出来事が扱われております。
ので、第一部を読んだときにはわからなかった裏の事情が、二部・三部と読み進むとわかるようになっているんですね。
例えば第一部で鷺沢と彼の後輩の「オオサカ」が、なんとも微妙な表情で朋章・里伽子を見送る場面があるのですが、なぜ彼らがその場にいたのか? その表情が何を意味するのか? ということは第二部まで読むと明らかにされます。また同様に第一部で「オオサカ」が唐突に里伽子の教室に乗り込んできて、「藤井さん、学校やめはるみたいですよ」と言い出す場面があるのですが、彼がなぜそんな行動を取ったのかも、三部まで読み進めればわかるようになっております。
そして全ての事情が明らかになったうえで、また冒頭から読んでいくと、多くのキャラの多くの言動が、初読の時とはずいぶん違って見えてくるんですねえ。じつに心にくいコンセプトと申しましょう。
こういうスタイルの作品、ほかでも色々あったような気がするんですが、とりあえず今のところ思い出せるものが『木更津キャッツアイ』くらいしかないのがツライ・・・ どなたか知っていたら教えていただけると嬉しいです。

もちろん構成だけではなく、登場するメインキャラのひとりひとりに、深い魅力があります。おぞましい過去を持ちながらも、すりガラスのような透明感を有しているところは、他の吉田作品となんら変るところがありません。
わたしが気に入ったのは、脇役ながら朋章を暖かく見守る酒屋のオヤジ(というのはまだ気の毒か)。終盤初めてあらいざらい心情を告白する朋章に、実にいいことを言ってくれます。こういう「いいオヤジ」が描ける女性作家というのは、極めて稀なんじゃないでしょうか。
実に十年以上前の作品なのに、「現代が舞台」と言われてもほとんど違和感がないほどに、古びていないことも衝撃です。

20080111145325記事を書くにあたり調べていたら、このコミック、2003年に映画化されていたことを知りました。宮崎あおい、市川実日子 、 成宮寛貴とそうそうたるキャストが名を連ねておりますが、なぜかまったく記憶がない。なんでだろう。

そうそう、なぜ読む気になったかもう一つ理由がありました。このお話が現在刊行中の『海街diary』とリンクしているという情報を聞いたからでした。タイトルを越えてリンクする、そういう仕掛けにわたし弱いんです。
だもんで『海街diary』の方もぜひ読んでみたいものですが、三十男が「小学館フラワーコミックス」をレジに持っていくのは、なかなか勇気がいるのでした。ワレに勇気を。

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January 09, 2008

進み続けて70年 スティーブン・アンダーソン 『ルイスと未来泥棒』

20080109081132花泥棒、恋泥棒、牛泥棒、馬泥棒・・・・ 「世に盗人の種は尽きまじ」とは申しますが、この作品に出てくる泥棒はちょっと変わっています。その名も「未来泥棒」。それっていったいどんな泥棒?

世界初の長編アニメーション『白雪姫』から70年を記念して作られた作品(の割には、扱い小さいよな)。当初眼中にありませんでしたが、レザボアCATs管理人の「とらねこ」さんが大絶賛してたので観にいくことにしました。
そうです。わたしは流されやすい男です。風に揺らぐヤナギのように

ゆあ~ん ゆよ~ん ゆあゆよ~ん

・・・失礼しました。あらすじいきましょうか。
主人公はルイス少年。風貌はチキン・リトルで、境遇はスチュアート・リトル。つまり、物心付いたころから孤児院で養われていて、家族を欲する気持ちは人一倍強いのだけど、なぜだかなかなか引き取り手が見つからない。
彼の趣味は発明。独創的なアイデアを次から次へと形にしていくものの、大抵どこかが抜けていて、期待通りの大ウッカリをやらかしてくれます。そういうところはやっぱりキテレツ君というよりチキン・リトルです。
そんなルイス君の前に、ウィルバーというさらにへんてこりんな少年が現われます。黒髪のエルビス・プレスリーをぐっと小さくしたようなルックスの彼は、「自分は未来から来た警察官だ」と言います。うさんくさいことこの上ないですが、なんとびっくり。彼の言葉は半分だけ本当だったのです・・・・

と、くだけた児童文学のようなノリで始まる本作ですが、ルイスがウィルバーに誘われて未来に来るあたりから、ギャグのテンションがどんどんすっとんでいってしまいます。そして広がる客との距離(笑)。ウィルバーの家族が一人一人現われる部分ではもはや完全に独走状態で(例:「兄さんのミートボール爆弾なんか怖くないわ!」など)「ママン~ 置いていかないで~」と叫びたくなるほどでした。

しかしその部分さえ乗越えてしまえば、あとには予想を上回る驚きと興奮と感動を与えてくれます(マジ)。独特のギャグセンスにもいったん耐性ができてしまえば、未来世界の様々なガジェットが、いちいち面白く見えてきますし。
わたしがなにより評価してあげたいのは、これがタイプの異なる二人の少年の友情物語である、というところ。大人が主人公のバディ・ムービーって珍しくもないけれど、子供同士のそれってあんまり見ないですからね。最近で言うとそれこそ『河童のクゥ』くらいでしょうか。

見終わって感じたのは、「ディズニーさんもアニメを商業作品まで持っていくには、きっと山ほど失敗したり、強い孤独感に打ちのめされたりしたんだろうなあ」ということ。何せそれまで誰もやったことがなかったことですからねえ。周囲の人間にも少なからず、「あいつケッタイなこと始めよったなあ」なんて思われたのでは。そして「成功する」という保証はどこにもない。
しかしウォルト氏がたゆまぬ努力を続けた結果、今では世界中に彼の子孫・・・家族がいます。それにディズニーアニメだって決して突発的に木のマタから生まれたわけではなく、多くの先達のトライ&エラーの後になりたっているはず。そう思ったのは、特別同時上映となっている『ミッキーの造船技師』(1938)が、サイレントの名短編『キートンの文化生活一週間』を思い起こさせる内容だったからかもしれません。

『白雪姫』から数十年、CGという武器を手に入れたクリエイターたちは、新たな形でマンガに魂(アニマ)を吹き込むことに成功しました。しかし彼らはなおも、「もっと面白いものを」「もっと素晴らしいものを」と、前進しつづけていくのでしょう。

20080109081220さて、本作品の日本語吹き替え版では、あの「大晦日の女王」小林幸子が声の出演をされております。どんなド派手な衣装で出てくるのかと思ったら、これがキャラクターの中で一番地味な役柄でして。

どうしてしまったんだ、幸子!! 前に進まなきゃダメじゃないか!! 
もっとド派手に!! もっとドでかく!!

ま、わたしのモットーは「果報は寝て待て」ですけんど。
あ、「未来泥棒」ってなんだったのか書くの忘れた・・・・ ま、いいや(ダメだこりゃ)

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January 07, 2008

コント山本くんと武田くん⑲ 山河永遠編  ~大河ドラマ『風林火山』より

武田 「武田信玄です」
上杉 「上杉景虎・・・信虎・・・・ ええい! 上杉謙信じゃ!」
山本 「やまもとーっ かんすけにーっ ござりますーっ!!」
武田 「カンスケ! その首を脇に抱えるのやめろ!  ブロッケン伯爵みたいでめちゃくちゃ気持ち悪いぞ!」
山本 「そうは申されましても、これ、定位置に戻すと不安定なことこの上ないのでごいすよ。いいですか? (ぐらっと) おおっと! ほらね」
上杉 「あのさあ、こいつなんで生きてんの?」
武田 「それがしにもとんと見当がつかん」
山本 「昔はねえ、時々あったんですよ。こゆこと」
武田・上杉 「ねえよ!!」
山本 「・・・・えー。では気を取り直して。お二人はどうです? 一年振り返ってみて、なんか心残りとかございませんか?」
武田 「わしゃもっと豊満で妖艶な女優さんと、いろいろラブシーンとかベッドシーンとかやってみたかったのう」

トゥルルルル(着信音)

三条 「なめたこと抜かしてっと、ぶっとばすぞ」
武田 「・・・・・はい」

ひゅ~ どろどろ~(効果音)

由布姫 「右に同じじゃ」
武田 「・・・・かしこまりました」

山本 「ほんとーにあなたも懲りないひとですね。上杉さんのほうは?」
上杉 「わしゃ納得がいかーん!!」
山本 「はあ。どの辺りが」
上杉 「先日の川中島におけるクライマックスに決まっておろうが! なぜあんなデカイうちわのようなもので、わしの渾身の一撃をひょいひょいとうけ流せるのじゃ!!」
山本 「あれはね、グンバイっていうんですよ」
上杉 「呼称などどうでもよいわ! あれはナニか!? 鋼鉄で出来ておるのか!?」
武田 「だってさあ、君、あん時相当酔っ払ってたろ? 政虎っつーか大トラだったぞ。はっきり言って」
山本 「そうそう。一国の主とはいえ、国営放送で飲酒運転はいかがなものかと」
上杉 「ぐ・・・ ぬぬ・・・・ 認めたくないものだな・・・・ 若さゆえの過ちというものを・・・・」
武田 「いや、この場合若さとか関係ねーから」
カツコ 「ところでオッサンちいつまでここにいんの? マジうざいんだけど」
武田 「なんじゃ!? この礼儀知らずなちんちくりんの小娘は」
山本 「紹介が遅れました。今週の日曜から我らに代って大河ドラマを取り仕切っている、カツコちゃんという嬢ちゃんです」
上杉 「すわ! 下克上か!!」
山本 「いえ。単なる任期交替です」
武田 「最近の若い娘は口のきき方を知らんのう」
山本 「確かに幕末は戦国に比べりゃぐっと最近ですね」
カツコ 「そういうわけ。空気読んで、とっととスタジオ明け渡してよね」
武田 「うるさいぞ、小娘。カツオみたいな名前しやがって」
カツコ 「姉さんそりゃないよー ・・・・ってチョームカつく!」
山本 「その言い方も些か古くはござりませぬか」
カツコ 「下手に出ればつけあがりおって・・・・ 者ども、これを見よ!」
武田 「げえっ そのケータイ画像は!」
上杉 「ア、アオイの紋所!」
カツコ 「ひかえいひかえい! このわたしをどなたと心得る! 恐れ多くも初代ケータイ刑事にして十三代将軍の御台所、天璋院篤姫様なるぞ! 」
武田 「へへーっ ・・・と、どうしてオレら頭下げてるんだ?」
上杉 「わ、わからん、体が勝手に・・・」
カツコ 「まずは司会の山本、お主からじゃ! 無礼極まりなき言動の数々、許しがたきによって、即刻打ち首といたす!」
山本 「いや、首ならとうの昔に取れちゃってるんですがね。ホレ」
カツコ 「いや~ん! マジきも~い!!」

20080107173603山本 「みなさま一年のご愛顧まことにありがとうございました。コント山本くんと武田くん、これにて幕といたします」
武田 「また来週~」
山本 「・・・・最後まで人の話聞いてませんよね」
上杉 「また来年~」
武田・山本 「え?」

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January 06, 2008

チビマル子ジャン(デカもあり) マルジャン・サトラピ 『ぺルセポリス』

200801061902072007年最後に観た映画。イラン生まれの女性、マルジャン・サトラピが、自らの半生を漫画化したものを、さらに自分の手でアニメ映画にした作品。観に行った動機は「イランのひとが作ったマンガ(アニメ)ってどんなもんだろう」という、ただそれだけのものだったりします。あとポップでシュールな絵柄に引き寄せられた、ということもありました。

イランといえばその昔ペルシア帝国として豪華絢爛たる文明を誇った国。昨年も『300』においてスパルタ人と豪快なガチンコを繰り広げておりました。
そういったエキゾチックでファンタジックなイメージと、北朝鮮と並べられて「悪の枢軸」と名指しされたり、厳しく法で統制されている辛気臭い(失礼)現状は、なかなか頭の中ですんなりと結びつきません。そうそう。猿岩石が通行を許可してもらえなくて飛行機で通り過ぎた、なんてこともありました。

しかしそのベールをいったんはぐってしまえば、そこに住む人々は我々と驚くほど似通っていることに気づかされます。誰もが普通に幸せを望み、普通に笑い、普通に泣き、普通に家族を愛しております。
そして我らがマルジャンちゃんも普通の・・・と言いたいところですが、この女の子、かなり変っております。人生の師と仰ぐのはブルース・リー。好きな音楽はハードロック。夢は世界最後の預言者となること。ほんで気に入らないヤツを見つけると、「八つ裂きにしてやる!」と釘を握って追いかけたりします。ま、『ちびまる子ちゃん』だって本当に平凡なだけの女の子だったら、あれほどヒットはしなかったでしょうしね。

そんなマルちゃんよりももっとイカレているのは、イランの統治者たち。あまり特定の国の批判とかはしたくないんですけど、年がら年中戦争していたり、ささいなことで人々を刑務所に放り込んだり、ちょっとスカーフがゆるんでるだけで「締め直せ」なんて命令したりする政府は、やはりイカレているとしか言いようがありません。
そんな高圧的な政府にアグレッシブなマルちゃんがムラムラするのは当然のこと。彼女の身を案じた両親は、マルちゃんを音楽の都ウィーンへと留学させることにするのですが・・・

「暴れん坊少女」であったマルちゃんも、思春期を迎え、慣れない環境での孤独感に苛まれるうちに、いつしか一人の悩める女性へと変貌を遂げていきます。このあたり、オーバーな表現でちょくちょく笑える部分もあるものの、マルちゃんが次々と遭遇する迷いや悩みがストレートに伝わってきて、いささか辛うございました。しかしそういった自分の暗部を包み隠さず正直に語る姿勢には、本当に感心させられます。
きっと誰にも話したくないことや、思い出すだけで恥ずかしくなることもいっぱいあったはず。それでも彼女がありのままを作品に表わしたのは、最愛の祖母が繰り返し言っていた「公明正大であれ」という言葉に忠実に従っているからでしょう。

単純に独特の絵が楽しいし、一人の少女の成長記としても引き込まれるアニメ。イランについて知る上で、かっこうの教材でもあります。
欲をいえば、なぜマルちゃんが自分の表現方法として「マンガ」という手段を選んだのか、その辺をもうちょっと語ってほしかったです。きっとああいう国だから読めるマンガは決して多くはないと思うのだけれど。それとも意外に日本製アニメが浸透したりしているのか? もし彼女に影響を与えたマンガがあったなら、それが何なのか知りたかったです。

20080106190141昨年末、「今度『ペルセポリス』という映画を観にいこうと思ってる」と友人に話したら、ヤツの反応は「それは・・・『ミニスカポリス』のようなものか?」というものでした。
心の底から脱力してしまったわたしは、説明するのも面倒くさくなり、つい友人に「ああ! そうだよ!!」と言ってしまいました。
すいません、マルジさん。この場を借りて深くお詫びいたします。

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January 04, 2008

適当掲示板58&三周年記念 あのくだらない記事をもう一度

三が日も過ぎましたので、ぼちぼち再開いたします。ご意見ご感想そのほかございましたら、こちらにどうぞ書き込んでやってください。

さて、先月の20日を持ちまして、当店もとうとう三周年を迎えました。さんしゅうねんですよサンシュウネン。中学高校であればもう「卒業おめでとう」とか言われちゃう時期です。内容もアクセスもパッとしないのに、ようもこんだけ続いたもんだわ(笑)

んで、今回はそれを記念して「SGA屋物語紹介所」におけるマイメモリーをフラッシュバックしてみたいと思います。そうです。どうでもいい自分語りです。そんなの読んで誰が楽しいのかって?

Hpm45_2_thumb

このオレ様に、


決まってんだろう、がーっ!!


・・・・でははじめます。

20070917193707その名は信用でけへん・・・『Mr.インクレディブル』について① とりあえず感想 

記念すべき第一回のレビューは、マイ・フェイバリット・ディレクターの一人であるブラッド・バードが、ピクサーにて起死回生の一発をぶっとばしたこの作品でした。

アニメ、ヒーロー、アメコミ、おバカ・・・・・
今にして思えば最初にこの作品をとりあげたことが、図らずも当店の方向性を決めてしまったのかもしれません。


20080104175219がんばれ源氏 北崎拓 『ますらお ~秘本義経記』

『クピドの悪魔』などで知られる北崎拓氏が新解釈で描いた源平絵巻のレビュー。
書いてからだいぶ経つのにいまだにちょくちょくアクセスの来る不思議な記事です。
きっと愛好者はいっぱいいるんでしょうけど、記事に書く人があんまりいないんじゃないでしょうか。
とりあえず三年ぶりに画像追加しておきました(笑)。


なんでもどうぞ(掲示板代わり) これが今も続いてる「適当掲示板」コーナーの一回目。行数たった三行で画像もなし。手抜きもいいとこです。
ただこの時は『風雲児たち』のみなもと太郎先生の個展にお邪魔した直後だったので、その時お会いした皆様の書き込みが幾つかあります。いやー、懐かしいなあ。

いつかは「書き込みゼロ」という時が来るのでは、と覚悟しておりますが、幸いまだそういうことはございません(お客様一名のみ、ということは何回かありました(^^;))。っていうか、この記事がそうなったら大笑いですね。


いまごろ大河ドラマ『新選組!』を振り返ってみよう!&いまだに大河ドラマ『新選組!』を振り返ってるよ!のコーナー

2004年に放映された大河ドラマ『新選組!』について、ネタを交えつつねちっこく紹介した記事。まあ、はじめたときは一応このシリーズが当店の看板のようなものだったんですわ。
ホメ上手な高野正宗さんとkakakaiさんのおだてに乗せられて、全話レビューが終った後も隊士それぞれの列伝など書いておりました。
んで、この時の名残で、今も大河ドラマのつまんないネタ記事なんか書いているわけです。


Hpm44_thumb闘猫伝説 HARD PUNCHER モン吉 

史上初。猫が主演のフォト・ボクシング・ストーリー。
思えば本当にくだらない記事をあれやこれやと書いてきたものですが、その中でも1,2を争うくだらなさ(笑)
終盤には人VS猫の異種格闘戦もあります。


20060624144027紫のヅラのひと カート・ウィマー 『ウルトラ・ヴァイオレット』

んで、このころからこういうヘボイラストがつくようになってきました。もとはといえばナスカ展の記事を書いた折、写真撮影が禁止だったので苦し紛れに「口からヘビが出ている人」のイラストを書いたのがきっかけでした。それが意外にも好評だったので、気をよくして、そのうち全ての記事につけるようになってしまいました。『パン太くん』シリーズもその延長です。
この『ウルトラ・ヴァイオレット』は、初期に描いたものの中で、一応評判のよかった一枚。何度も申しますけどわたしに社交辞令は通用しません。全て本気の発言と受け止めますのでそのつもりで。


20060918115009ある劣等生の主張 山田詠美 『ぼくは勉強ができない』

いまやすっかりベテランの風格のある、山田詠美氏の青春小説。
なぜこんな当店に似つかわしくないものを扱ったのかというと、このころよくコメントをくださった「ほーりぃ」さんがすすめてくださったから。それなりに面白く読んだのですが、読み込みが足りなくてちょっと怒られたりしました(笑)
ほーりぃさん、いまはどうしてらっしゃるのかしら。お元気ならばそれでいいのだけれど。


20061021182254お水の姫君 ナイト・M・シャマラン 『レディ・イン・ザ・ウォーター』

取り上げてる作品の方も文章の方もパッとしないこの記事、なぜ思い出深いのかというと、C note管理人のkenkoさんが初めてコメントをくれた記事だから。
それまでわりと映画記事に関しては「来たい人だけ来ればいいさ~」と「孤高のブロガー」を気取っていたワタクシですが、お褒めの言葉に気をよくして(またかよ)これ以降は積極的に他所様にコメント・TBを送るようになりました。
といっても、要はkenkoさんや睦月さんの人脈を利用して他所様の畑を荒らしているだけ(笑)。本当にこの男に節操はないのか(ない)。


さて、聞くところによりますと「個人サイト4年寿命説」というものがあるそうです。その線でいきますと、このお店なんかいよいよ末期が近づいていることになるわけですが(笑)。まあアイデアやギャグならとっくの昔に枯渇してますけどねー。
でもこうなったらできるところまでやってみたいと思います。「男なら、倒れる時は前のめり」の精神で。同時に当初の「なるべく謙虚に、なまぬるく」のモットーを忘れずに。

そんなわけで、数少ないお得意様の皆々様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

20060530071354
SGA屋伍一でした。

←(頭を下げてるつもりらしい)


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