コント山本くんと武田くん⑰ 結末予想編 ~大河ドラマ『風林火山』より
武田 「武田信玄です。みなさん、一年のご愛顧、まことにありがとうございました。カンスケのヤツも・・・ カンスケのヤツも・・・ きっと草葉の陰で喜んでくれていると思います! ううっ・・・」
山本 「ちょっと待って! まだ死んでない! みなさん、ご安心ください! 山本勘助は永久に不滅でごいす!」
武田 「・・・まったくしぶといやっちゃのう。まっことゴキブリなみじゃ」
山本 「大きなお世話でごいす!」
武田 「まあよい。最終回直前のクライマックスに至る流れを、みなさんに説明せい」
山本 「は。互いに雌雄を決すべく、川中島にて相対した武田・上杉両軍。しかし上杉軍は妻女山に陣を敷いたまま、山のように動かない。そこでそれがし山本勘助が敵軍を誘い出し、上手に挟み撃ちにしようと計画を練るわけでごいすが・・・・」
武田 「たしかキツツキ作戦だっけ。こんな話、なんか去年の正月にも見たような気がするなあ」
山本 「かっちゃーん! 今度再放送するそうでごいす。あっちは『サンドイッチ作戦』とか言ってたでごいすけどね」
武田 「どっちにしても作戦名に覇気っつーもんが感じられないんだよなあ。実際やってみたらウラをかかれて大失敗だったわけだし」
山本 「お言葉でごいすが殿! それがしとて人の子、たまには失敗することだってあるでごいす!」
武田 「いや、おまえの場合成功したことよりアテが外れたことのほうが多かったような・・・ 献策が見事に的中して大勝利、なんてこと今までどれほどあったっけ?」
山本 「失敬な! そのような例いくらでも・・・・ いくらでも・・・・・ アレ?」
武田 「なんでお前なんか軍師にしちゃったんだろうなあ。不思議だなあ」
山本 「不思議でごいすねえ。きっとヤマカンで決めちゃったんでしょう。ところで『川中島の戦い』に関しては皆様に謝らねばならないことがあるのでごいす」
武田 「何よ?」
山本 「実は第14回において。『山本勘助、第五次川中島の戦いにおいて戦死』と書いちゃったんですが、本当は『第四次』でごいした。謹んで訂正とともにお詫びさせていただくでごいす」
武田 「おいおい、しっかりしてくれよー」
山本 「殿が言ったんじゃないですか! ・・・しかし殿、それがしやっぱり死んじゃうんでごいすかねえ」
武田 「ま、歴史がそうなってるし、原作もそうなってるしな。それに最近『最後に死んじゃう』っていう話、流行りみたいだし」
山本 「♪ひーとみーをとじーてー きーみーをーおもーうよー」
武田 「♪そーれーだけーでーいーいいー」
山本 「助けてください! 助けてください!」
武田 「察してくれ、カンスケ! ワシとて辛いのじゃ! これは『最近』じゃないだろ、という気はするが・・・」
山本 「殿・・・・」
武田 「そこで場を明るくすべく、ひとつ企画を考えてきたぞ。『第一回! チキチキ! カンスケ君の死に様をみんなで予想してみよう!大会』~ どんどんどんぱふぱふぱふ」
山本 「こっ このアンパンマン・・・・ 他人事だと思いやがって・・・」
武田 「まずは上杉ガッ君と真っ向から一騎打ち。互いにフルラウンド打ち合った末、よろめくようにコーナーへ。『燃えた・・・ 燃えたよ・・・・ 真っ白にな・・・』」
山本 「それじゃ『あ○たのジョー』じゃないですか!」
武田 「じゃあ若い兵隊をかばってやるものの、そいつが後ろから鉄砲でズドーン。おなかに手をあてて『なんじゃあ、こりゃあ!』みたいな」
山本 「それは松田○作のジーパン刑事でごいす」
武田 「えーと、それじゃあわしをかばって全身に矢を受ける。当に命は枯れ果てて、されど倒れぬオトコ立ち・・・」
山本 「それは一昨年松平健がやりました」
武田 「・・・まあ順当に考えるなら傷ついて弱ったところへ平蔵のヤツが現われて、おいしいところをもらっていくんだろうな」
山本 「うわさに名高い『鬼の平蔵』に斬られるなら、それがしも少しは溜飲が下がるでごいす」
武田 「バカ! なんでこの時代に鬼平が出てくんだよ! 木更津のマスターで『ちりとてちん』に横恋慕してたアイツだよ!」
山本 「はて・・・ そのような男いたでしょうか・・・ 寄る年波のせいかさっぱり思い出せませぬ」
武田 「ダメだ、こりゃ。『どんどん忘れちゃう話』も最近の流行ではあるけどな」
山本 「それでごいす! 殿! 激戦の最中、忽然と姿を消すカンスケ。以降誰も姿を見ることなく、いつしか『戦死した』ということになってしまう。しかしある雪の降る夜、ヒロイン(チェ・ジウ)は街で突然その男を目にする・・・」
武田 「あなたは・・・ カンさまなの?」
山本 「パンニハム、ハサムニダ!」
武田 「・・・・・『風林火山』、いよいよ明後日最終回です。皆様どうぞお見逃しなきよう」
山本 「死んでも命がありますように・・・・」
Comments
>『どんどん忘れちゃう話』
「アマリリスの花?」
Dボウィ!!
>アテが外れたことのほうが多かったような
今川「なんだと!なら、そなたの策にはまったワシは
どうなるのじゃ?」
さいとうた○を先生光臨?
「キミ中々絵が上手いじゃないか。もっとまゆげを
面白く描くといい」
今年の大河は少し微妙でしたかね^^;
Posted by: 犬塚志乃 | December 29, 2007 01:29 PM
>犬塚志乃さま
>>『どんどん忘れちゃう話』
日本のSF大会で上映されていた「怪傑のうてんき」という作品もこういう話みたいです
>さいとうた○を先生光臨?
一応『乱』を見ながら書いたんですが・・・
ま、こんなもんです
>今年の大河は少し微妙でしたかね^^;
まあ茶化してばかりだったんでそう取られても仕方ないですけど
個人的には『新選組!』以来のヒットでしたよ
来年は果たしてどうなるかなあ
Posted by: SGA屋伍一 | December 30, 2007 07:52 PM