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September 29, 2007

カウントツーストライク・ノーボール。ピッチャー・・・・ ひぐちアサ 『おおきく振りかぶって』②対三星戦編

20070929192750さて、みんな宿題はできたかな? なにィ! 誰もやってきてないだとォ!!ヽ(`Д´)ノ
・・・・ちょっと間が空いちゃいましたけど、人気コミック『おおきく振りかぶって』レビュー二回目をお送りいたします。

鬼監督モモカンの企みにより、かつてのチームメイトたちがいる三星学園野球部と試合することになった廉。彼らから恨みをかっていることを思うとどうしても及び腰になってしまう廉だったが、キャッチャー阿部の励ましにより、なんとかマウンドに立つ。

かつて少年ジャンプのスローガンに「友情・努力・勝利」というものがありました。『おお振り』においてもそれら三つは重要な要素となっています。しかし同じ言葉が根底に置かれているはずなのに、受ける印象はジャンプ漫画とはおおきく異なるように感じられます。今日はまずその辺について考えてみましょう。

ジャンプの主人公たちも廉も「努力を惜しまない」という点は変わりがありません。ただ悟空も翼君も努力をすると、すぐにそれがわかりやすい形で技術に反映されます。そして周囲は「あいつがんばったなあ」と誉めそやします。言わば努力の報いをすぐに得ているわけです。
それに対し廉くんは三年間一生懸命努力してきたのに、「理事長の孫だからひいきにされてる」という先入観のため、まるでその努力を評価してもらえませんでした。努力の影響がわかりにくい形で表れていたということも、彼の不幸に拍車をかけました。本当に報われない少年です。
しかし考えてみれば、実際にいくら努力しても報われないという例はたくさんあります。そんなすっぱい現実を教えているという点で、『おお振り』はジャンプ系とは一線を画しているように思えます。

『おお振り』のこの部分からはもう一つ教えられることがあります。それは対人関係から生じたトラウマの解決方法。廉は逃げ続けたチームメイトに全力でぶつかることにより、初めて自分の罪悪感から開放されます。例えどんなに気が進まなくても、トラブッた相手と一度きちんと向き合うことによって、初めてそのトラウマは癒される。名作『寄生獣』の「その穴を開けた人でないと、その穴はふさげない」という言葉を思い出しました。

長年の努力が報われ、旧友たちとは和解することができ、深い安堵に包まれる廉。すさまじいまでのカタルシスです。ここで終ってしまってもいいような気持ちさえ起きますが、『おお振り』はまだまだ続きます。


ついでに観賞用のチェックポイント(というかツッコミどころ)を解説いたしましょう。

☆「三星戦編」、みなさんまだ浦西ナインの顔を覚えきれてないと思うが、この時点ではまだ廉、阿部、田島、花井の四人だけ覚えておけば大丈夫。三星ナインに関しても同様。叶・畠・織田だけわかってれば全然OK。
問題は阿部と叶の区別がつきにくいという点であります。阿部=タレ目 叶=ツリ目 と覚えておきましょう(つか、ユニフォームで見分けりゃいいんじゃねーか?)

☆合宿に向かう際、女子がいるにも関らず「やべえ! オ○ニーしてくんの忘れた!」と叫ぶ田島。彼の性格が良く表れている。修学流行の終わりごろ、男子連がやけに悶々としていたのを思い出すなあ(笑)

☆「自分の野球部を持てた」という嬉しさのあまり、はりきりまくるモモカン。しかしこんなグラマラスなおねーさんに周りをうろつかれたのでは、青少年たちは気が散って練習に身が入らないと思うのだが・・・・(夜中に呼び出して手を握ったりするし) ちなみに女性の野球部監督は実在します。

☆「オレはお前が好きだよ!」「みんな三橋くんが欲しい!?」腐女子大喜びのネームの数々。天然なのか計算なのか(それは誰にもわからない・・・)

☆今問題になってる(笑)野球特待生の織田くん。一年生ながら三星チームを見事にまとめている。恐らく叶たちが三年になった時キャプテンとなるのは彼だろう。今後どれほど出番があるかはわからないが(涙)、応援している

20070929192805初戦を勝利で飾り、いいスタートを切った浦西ナイン。その彼らの前にたちはだかる県下の強豪たち。次回はそのひとつ「武蔵野第一高校」がクローズアップされた三巻目までを扱うから、みんな読んでおいてね!(むなしい・・・)

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September 28, 2007

ペプシマンVSファンタグループ ティム・ストーリー 『ファンタスティック・フォー 銀河の危機』

20070928193245結婚・・・・ それは全てのヒーローの前に立ちふさがる強固な壁。かつてスーパーマンもバットマンもスパイダーマンも、この壁を乗越えようとしてあえなく敗退してきた(映画での話)。
その壁を二作目にしてやすやすとクリアしようとしている男がいた。彼の名はリード・リチャーズ。超能力ユニット「ファンタスティック・フォー」のリーダーだ。「なぜやつばかりがそんないい思いを!」そんなヒーローたちのやっかみが天に届いたのか、銀河の彼方から破壊の使者が舞い降りた。
彼の名はシルバー・サーファー。真っ銀々のボディペイントで身を包んだ過激な波乗り名人。そしてなんたることか、彼は海パンをはいていなかった。
神聖なる結婚式を得体の知れないストリーキングに汚されるわけにはいかない。リードと花嫁となるスーは全力でサーファーに立ち向かう。残りの二人も仕方なく付き合う。

「もっとうけたっていいのになあ」という映画ってありますよね。わたしにとってはこの映画の前作がそうでした。笑いあり、涙あり、アクションありで、けっこう手堅くまとまってたのに、今ひとつ話題にならなかったのは「全員素顔丸出し」というのが日本人的にアウトだったからでしょうか。

わたしが特に気に入っていたのは、一人だけ常人の姿に戻ることができない岩石男のベン・グリム。怪物化してしまったことを彼女に打ち明けられず(そりゃそうだ)、アパートの前に寂しげにたちすくむベン。まるでいじらしい乙女のようです。やっとの思いで彼女の前に立つ彼を、恋人は情け容赦なくフリます。なんてひどい女なんだ! ベンはこんなスベタのことはさっさと忘れたらいい!!
と思ったら、続編では本当に忘れてしまったようで、新しい彼女とイチャイチャ熱愛中・・・・ こころもちむかつきました(笑)

そんなわけで今回のわたしのひいきはメインゲストであるシルバーサーファーさん。確かに海パンははいてませんがその辺は上手に処理されてますし、なにより鏡面加工されたシャープなボディがかっこいい。
悪者よばわりされても一切弁解せず、黙々と己の仕事を果たしていくサーファー。その背中からは中間管理職の悲哀が漂っています。
(たしかに環境破壊はよくない。しかしオレは企業の歯車にすぎないし、何より妻子をやしなっていかなきゃならないんだ・・・・) 果たして彼は一人の人間として上司に異を唱えることができるでしょうか。

さてこの「シルバーサーファー」、原作では登場からほどなくしてひとり立ち。いまでは本家『ファンタスティック・フォー』同様、長年国民から親しまれているコミックです。
それを如実にあらわしているのが潜水艦映画『クリムゾン・タイド』の一場面。艦内で若モンふたりがケンカをはじめるのですが、そのケンカの理由と言うのが「メビウスとカービー(共に著名なコミック作家)、どっちの描くサーファーがかっこいいか」というもの。
このやけにオタクくさいセリフは、恐らくノンクレジットながら台本に協力していたクェンティン・タランティーノが担当したものでしょう。ちなみにタラさんは『レザボアドッグズ』(未見)の中でも、『ファンタ』の名前をちらりと出しておられるそうですが・・・・ そうか、あんたそんなに『ファンタ』が好きかい!!

20070928193316それにしても前作の時ラジー賞にノミネートされちゃったのに、ちゃんと続編にも出るジェシカ・アルバは偉いなあ。女優のカガミだ!
そして今回はぜひオスカーを!(無理だ!)


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September 26, 2007

コント山本くんと武田くん⑬ 純愛探求編  ~大河ドラマ『風林火山』より

武田 「レオナルド・ジャイアントカプリコです」
山本 「山本カンスケでGO!GO!YEHA!っす」
武田 「ようやく秋らしくなってきたの・・・・ 時にカンスケ、そちは『愛』とはなんだと思う?」
山本 「前にも申しましたが、恐れながらその件はヒラにご容赦のほど・・・・」
武田 「バカチン! 誰がお前となどと申した! 思えば青春時代を全て殺し合いと騙しあいに費やしてしまった・・・・ だからこそこの年にして思うのじゃ。『真実の愛』とはいったいなんぞや?と」
山本 「(まーたとち狂ったこと言い出しやがったな・・・・)。そっすねー。志村けんのバカ殿みたいなもんじゃないでごいすか?」
武田 「あい~~~~ん、てか。殺すぞ!」
山本 「怒っちゃやーよ♪ してみるとアレですか、殿。新しい愛人を増やしたのもその『愛』とやらの探求のためなんでごいすか?」
武田 「ぐぬっ! 貴様なぜそれを知っている!」
山本 「カンスケの勝手でしょ♪」
武田 「ぐぬぬ・・・・ まあそういうことだ。多くの女人たちとめぐり合うことによって、さらなる愛の高みに上り詰めたいというだけのこと。なんてったってボクちゃん、戦国の光源氏だし。念のために言っておくがな、決していやらし~い目的のためではないぞ」
山本 「ふーん。まあどうでもいいでごいすけどね。三条の鬼嫁やYOUちゃんはどう思うかなあ」
武田 「なに・・・・ まさかあいつらも知っておるのか!?」
山本 「つか、みんなにばれてないと思ってるの、殿だけですから!」
武田 「(沈黙)」
山本 「覚えてますよね? 小山田さんとこの愛人のこと・・・・」
武田 「(蒼白)」
山本 「追い詰められた女が、怨念にかられてどのような所業に出たか・・・・」
武田 「(悶絶)」
山本 「もうこの恐怖からは・・・・・ の が れ ら れ な い ! !」
武田 「いいいいいいいいいやああああああああああ!!!」
山本 「ちなみに貞子と伽耶子、どっちが好みですか?」
武田 「どっちもイヤだよ!」
山本 「わがままな人だなあ」
武田 「怖いよう~ 怖いよう~ ママ~ どうして死んじゃったんだよ~ ママがいなきゃ夜中に一人でトイレにいけないよ~ このままじゃ『甲斐のおねしょ大名』なんてあだ名が近隣諸国にひろまっちゃうよ~ ダア! ダア!(幼児化)」
山本 「まったく目もあてられん・・・ こんなこともあろうかと思われたのでしょうな。実はそれがし、生前のお母様より一通のお手紙を言付かっております」
武田 「なに! はよう読んでみせい!」
山本 「は。

 ハルちゃん ハルちゃん
 お顔がでかいよね
 でもね かあさんは
 小顔美人よ

 PS. 今宵は、ここまでにいたしとうございます・・・・」
武田 「母上・・・・ それほどまでにわたしのことを・・・・ はらはら」
山本 「・・・・変な親子」
武田 「カンスケ! わしは悟ったぞ! 『真の愛』なるものを!」
山本 「ははっ! しかしてそれはいかようなもので!」
武田 「うむ。真実の愛・・・・ それは松ボックリみたいなモビルスーツのことだ」
山本 「それ、『アッガイ』ですから!(ズバッ)」
20070926185624

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September 22, 2007

生きているすき焼きのタレ 三池崇史 『ジャンゴ』 

20070922182156記事タイトルの元ネタがわかったあなた・・・ ずばり三十代以上ですね?
黒澤明の『用心棒』を、イタリアの映画会社が勝手に西部劇化したのが『荒野の用心棒』。そしてそれにまた醤油を加えて、オリジナル続編『続・荒野の用心棒』と混ぜちゃったのが本作・・・なのか? ああ、ややこしー

源氏と平家ががっぷり四つに組んだ壇ノ浦の戦いから数百年。お宝が眠っているという伝説のある根畑(ねばだ)に、かつて激闘を繰り広げた二つの一族が再び会いまみえた。両勢力のにらみ合いが続いていたあるころ、一人の風来坊が町を訪れる。すご腕のガンマンであるその男を巡る争いは、源平の奇妙な均衡を崩し、やがて根畑を壮大なカタストロフィーへと導いていくのであった。

冒頭で書き割りの富士をバックに、タランティーノがすき焼きをちゅるちゅるすすっているシーンから頭が爆発しそうになります。建物は東洋風で、衣装はなんとなく西部劇風。登場する文字は仮名・漢字なのに、セリフは全編英語のみ。つけた異名が「スキヤキ・ウェスタン」ときたもんです。ジーパン刑事であれば「なんじゃあ、こりゃあ!」と絶叫されることでしょう。
そういえば一昔前はこんな洋画が時々ありました。「舞台は日本」と言い切ってるんだけど、わたしらが見ると「どこの国だよ! ここは!」とツッコミたくなるような、メチャクチャな「日本」が出てくる映画(例:『ベスト・キッド2』『007は二度死ぬ』)。
これは「てめえ『荒野の用心棒』のくせに日本語で立派な映画撮ってんじゃねーよ」という、イーストウッドへのあてつけでしょう。まちがいありません。三池崇史さんって「実はマイケル・タルカスという名のアメリカ人」という噂がまことしやかに流れてましたけど、その噂の信憑性がぐっと高まってきました(ウソ。そんなウワサはない)。

設定がそんなですからお話も全編お笑い調です。たまにシリアスにもなりますが、すぐにしょうもないギャグで流してしまうので、真剣に見るだけ損ってもんです。ですからマジメなひとにはオススメしません。つか、できません。
「無駄遣い大好き!」という人や、ファミレスで変った新メニューがあると、つい一か八か頼んでしまう人。そんな方たちにオススメします。

せっかく「スキヤキ」を標榜してるので、以下は役者さんたちを具に例えて印象を語ってみます。

☆伊勢谷友介(ジンギスカン)
一番強そうだし一番かっこつけてるんで和牛にしようかとも思いましたが、「義経」なんで
☆石橋貴明(アメリカ産牛スジ肉)
弁慶役。普通のお肉かと思いきや、終盤で秘められた狂気が大爆発。狂牛病の恐怖を乗越えて試してみる覚悟はあるか

☆佐藤浩市(鴨肉)
☆堺雅人(鳥のササミ)
平家の頭領清盛親子。わたしにとっては大河ドラマ『新選組!』で思い出深い二名。こんなにかっこ悪い二人は初めて見ました。

☆桃井かおり(イノシシ肉)
茶屋のおばちゃん。最初は固い(味気ない)と思えるが、なれてくるとクセになるうまさということで。

☆香川照之(冬虫夏草)
どっちつかずの保安官。二面性があるということで。

☆木村佳乃(しらたき)
☆塩見三省(しゅんぎく)
☆トシオさん(しいたけ)
運命に翻弄される町の人々。まあこの辺は順当に。

☆安藤政信(フグ)
射撃の名人→よくアタるということで。
☆小栗旬(おでん缶)
悲劇のヒロイン(あれ?) アニメオタクに人気の商品を。
☆クエンティン・タランティーノ(イノキダケ)
アゴのあたりが

☆香取慎吾(ビストロ)
☆石橋蓮司(電子レンジ)
すいません。もう面倒くさくなってきました。

☆伊藤英明(お豆腐)
一応主人公? 上のほうの面々と較べていまいち影が薄い(セリフも少ない)。けどすき焼きに欠かせないもの・・・ということで。だけど、これってもうすき焼きじゃなくてヤミ鍋ですよね。

そう、これは何が出てくるかわからないヤミ鍋のような楽しさを持った映画です。腹痛を起こす可能性もありますが、もしかしたらいまだかつて無い珍味にめぐり合えるかも?

20070922182026本作品はビッグコミックスペリオール誌上にて、しりあがり寿氏の手によるコミカライズが進行中。前回までは普通にストーリーをおっかけていたようですが、最新号では「結末を映画と同じにしても誰も喜ばねー!」とばかりに、すごい展開に突入しておりました(笑)。気になる方はチェックしてみてください。

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September 21, 2007

適当掲示板53&映画バトン

こんばんは。SGA屋伍一です。ご意見その他ありましたらこちらへどうぞ。よろず受け付けております。

さて、今回はオフビートNO.1ブロガーとらねこさまより頂いた「映画バトン」にチャレンジしてみましょう。このシンプルなタイトル、いいね! つか、もらったのもう一月も前なんですけどね・・・・

1、持っているDVD、あるいはビデオの数

まず島本和彦氏の名言から
「人生、ビデオを録るヒマはあっても、見るヒマはない!」
これと同じことが言えます。すなわち
「人生、DVDを買うヒマはあっても、見るヒマはない!!(ToT)」

劇場公開作に付いていくのがやっとのワタクシ。当然持ってるDVDもごくわずか
20070821174111映画は『皇帝ペンギン』 あと『スパイダーマン』『スパイダーマン2』こんなもんですね
映画以外だと『ウォレスとグルミットのおすすめ生活』『ガンバの冒険 DVD-BOX(これだってまだ全部観てない)』『ピタゴラ装置①』
ビデオは『スターウォーズ特別編三巻セット』『アイアン・ジャイアント』 あと主に中古で買ったバスター・キートン作品が何本か。映画ファンが聞いて呆れます。


2、あなたのお気に入りの監督・俳優・脚本家などの映画人(5人まで)

20070921191749☆バスター・キートン
もう死んで何年も経ってる方ですが。お笑いのために遊び半分で命賭けてたすごい人。たぶんもうこんな俳優は存在が許されないと思う

☆ブラッド・バード
オールタイムベストワンかもしれない『アイアン・ジャイアント』監督。他の二本もめちゃくちゃ素晴らしい。
宮崎駿より、ジョン・ラセターより好きなアニメ作家

☆ニック・パーク
『ウォレスとグルミット』シリーズの作者にして、クレイアニメの第一人者・・・ つーか、こんな七面倒くさい作業に一生を捧げられるのはこの人くらいだろう

☆チャウ・シンチー
アジア代表としてはこの人を。果てしなくぶっとんでいくテンションがたまらない。『カンフーハッスル』はややダウン気味でしたが

☆紀里谷和明
『CASSHERN』監督。『CASSHERN』はなんでかワンシーンワンシーンがツボにはまってしまった。先日発表された次回作の名は『GOEMON』というらしいが・・・・(不安)


3、一番最近観た映画
三池崇史 『ジャンゴ』

♪じゃんごー やさしくなれるー
たぶん明日レビュー予定


4、人生で初めて観た映画
一番最初に記憶に残っているのは、副題の一切つかない『スターウォーズ』
2006081820264520060818202451
まだ小学校にあがってもいないころ、オヤジに連れられて観にいきました。当然ストーリーは全く理解できず、R2-D2とC3-POが出てくるところだけ喜んで見ておりました。

らくがきのシーンは二作目だったな。


5、今、観たい映画
『ファンタスティック・フォー 銀河の危機』
『仮面ライダーNEXT』
『ボーン・アルティメイトゥム』

見事な偏差値の低さです(笑)


6、何度も観てしまう映画、あるいは特別な思い入れがある映画(5本)
すでに名前があがってるものが多いですけど
20060424162837☆バスター・キートン 『セブンチャンス』
☆ニック・パーク 『ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!』
☆ブラッド・バード 『アイアン・ジャイアント』
☆リュック・ジャケ 『皇帝ペンギン』
☆紀里谷和明 『CASSHERN』

まだまだありますが


7、バトンを回したい人
誰にもわたさへん! これはワシのもんや!

・・・・というのも芸がないので
☆チャーリー・チャップリンさん
☆ロッキー・バルボアさん
☆ダース・ベイダーさん
☆車寅次郎さん
☆そこのやりたそうなあなた

お願いします。

とらねこさま、ネタ提供まことにありがとうございました。

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September 19, 2007

『ザ・リング』に挑んでみる J・R・R・トールキン 『指輪物語 』 「旅の仲間」上2編

20070919183827冥王サウロンが鍛えし、強大な力を持つひとつの指輪。その指輪が主のところに戻る時、世界は再び暗黒に帰すという。
純粋な精神を持つホビットのフロドは、数奇な運命によりその指輪を持つこととなった。指輪がサウロンの手に渡ることを恐れた彼は、三人の仲間とともに見知らぬ土地へと旅立つことにしたのだが・・・

オッス! おらゴクリ! もうみんな忘れてるだろうけど、予告どおり『指輪物語』「旅のなまか」上二編を紹介するよ!
まず最初に公開版はおろか特別版からも削られた悲劇のキャラクター、トム・ボンバディルについて語るよ!
旅立ってほどなくしてバカ旦那たちの一行は、「古森」というところに迷い込み、そこで危うく意思を持つ人食い柳に食われそうになるんだな。うけけ! そんなときどっからともなく現われて、ヤナギと話をつけてくれたのが、このボンバー汁とかいう謎のおっさん。このオッサンの正体に関しては、この後も結局わからずじまい。ただ川の妖精みたいなねーちゃんを奥さんにしてて、エルフにも二目も三目も置かれてるところから、わしらは勝手に「森の妖精さん」だと思うことにしたよ! うけけ!

んでこのくだり、確かに無くてもそれほど支障ない箇所なんだよ。大体この「旅のなまか」前半部分は、ホビットたちが危機に陥っちゃ誰かに助けてもらって、宿で大食っつーその繰り返しだから! なんかRPGで宿屋に泊まってHPを回復させる、アレに似てるな。んなわけで、1,2回ループが抜けたところでどうってことないだよ! それにしてもホビット連中も本当に襲われやすいっつーか、学習能力のないやつらだよ!

さて、そのあとバカだんなたちは「踊る子馬亭」という宿屋に泊まるよ! そこでもう一人の主人公であるアラゴルンと会うんだけど、こいつ初登場シーン、怪しさ大全開だよ! わしらだったら絶対あんな怪しいやつにはついていかないだよ! 大体最初に名乗った名前が「馳夫さん」だし。はせおさん・・・・ 長年親しまれてる名訳にケチはつけたくないけんど、さすがにこれはどうかと思うよ! どうせダジャレにするなら「はせゆきお」とか「はせさんじ」とか、もっといろいろあったと思うよ! ちなみに原語ではstrider。「大またで歩く人」「何かをまたぐ人」って意味らしい。要するに足が速いっつーか、行動範囲が広いっつーことかの?

この怪しいながらも頼もしいメンバーを「なまか」に加え、一安心かと思いきや、とうとう「黒のノリ手」たちに追いつかれてしまって大ピンチ・・・・というころで「旅のなまか」上二巻は終わりだよ。
おしまいにポエムのコーナ-、いくよ!


トムとツリー 仲良くケンカしな

人をヤナギが飲み込んだ 阿鼻叫喚だネコヤナギ

ヤナギだって生き物さ 

小人だって食い物さ

トムとツリー 仲良くケンカしな

20070919183851それではみなさん、また次回。

わしらのいとしい、いとしい、いとしいシトおおおおおお!!

 

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September 18, 2007

ファンタスティック・パー ブラッド・バード 『Mr.インクレディブル』解説編

20070917193707ブラッド・バード集中特集(あんまし集中してないけどね)第三弾。氏の出世作『MR.インクレディブル』を、英語の読めないアメコミファンの対場から、ネチネチと解説いたします。まあDVDで『ファンタスティック・フォー』を観てもらえれば元ネタの半分くらいはわかると思うんですけど。

☆政府がヒーローを強制的に監視下におき、自警活動を禁止する・・・・ このアイデアはザック・スナイダーの手により映画化が決まっている『ウォッチメン』からのものだと思われます。1986年に発表されたこの作品はかつてないシビアな作風で、アメコミに大きな衝撃と影響を与えました。以後『キングダム・カム』『X-MEN:ゼロ・トレランス』、そして昨年の『シビル・ウォー』など、このテーマはアメコミにおいてくりかえし扱われることになります。

☆本編の主人公たるボブ・パーことMR.インクレディブル。『ファンタスティック・フォー』(以後FF)でいうと(お父さん)Mr.ファンタスティックの立場ですが、空こそ飛ばないものの、その怪力、容姿、そしてヒーローたちの代表のようなポジションなどから、恐らく『スーパーマン』がモデルと考えてまちがいないでしょう。
異名の『インクレディブル』は『ハルク』の冠言葉でもあり、「驚異の」くらいの意味かと思われますが、「信用できない」とも訳せます。そんな人間が保険会社で働くというのはやはり無理があるのでは。

☆ボブの愛妻ローラことイラスティガール。「消しゴム女」とでも言うべきか。『FF』でいうインビジブル・ガールのポジションで、能力はMr.ファンタスティックのそれ。アメコミにおけるゴム人間の歴史は意外と古く、戦前から活躍している「プラスティックマン」というバカヒーローもいます。

☆パー家の長女ヴァイオレット。能力は『FF』のインビジブル・ガールから。自分のパワーを毛嫌いしていたり、恋にも奥手になってしまうというあたりは『X-MEN』のローグがモデルでしょうか。

☆パー家の長男ダッシュ。『FF』でいうヒューマントーチのポジションで、能力はDCコミックスは『フラッシュ』から。フラッシュ(二代目)にはキッド・フラッシュという子供の相棒がいましたが、のちにこのキッドが正式にフラッシュ三代目を継承します(ややこしい)

☆ボブの友人フロゾン。ポジションは『FF』のザ・シングで、能力は『X-MEN』のアイスマンから。本家『FF』に火炎人間が在籍しているのを逆手にとって、「氷人間」を別作品からひっぱってきたのにはニヤリとさせられました。

☆パー家の次男ジャック・ジャック。複数のパワーを持ち、成長した暁には最強の存在となることが予想されます。たぶん『FF』主人公夫妻の息子フランクリンがモデル。こちらは現実を改変したり世界を創造したりできるもはや神に近い存在。

☆「マントは絶対ダメ!」というファッションデザイナー・エドナ。これはゴールデン・エイジ(1930年代に起きた第一次アメコミブーム)の際には定番だったマントが、シルバー・エイジ(1960年代の第二次ブーム)以降では「ダサいもの」としてほとんど見当たらなくなったことを揶揄しているものと思われます。スーパーマン、バットマンは伝統を忠実に守っておりますが。

☆海底でミイラ化していた悲劇のヒーロー・ゲイザービーム。正体が弁護士、というのは『デアデビル』『シーハルク』らを連想させますが、名前、姿などから『X-MEN』の「サイクロップス」がモデルと予想されます。このあまりにひどい扱いが『ファイナル・ディシジョン』に影響を与えたかどうかは不明。

☆インクレディブル・ファミリーを苦しめる悪者シンドローム。実は彼はかつてボブのパートナーになることを切望した少年バディだった。アメコミには「サイドキック」なる用語があります。ヒーローが連れている年少の助手のこと。代表的な例としては『バットマン』のロビンや『キャプテン・アメリカ』のバッキーなど(日本で言うと明智小五郎に対する小林少年のようなものか)。そうした連中は大抵の場合押しかけてきてヒーローの相棒の役に居座るものの、無鉄砲が過ぎて足手まといになることもしばしば。
本作ではこのパターンが思いっきり皮肉られております。『アイアン・ジャイアント』では「人は自分のなりたいものになれる」って言ったのに・・・・ ひどいよ! ブラッディ!!

☆最後に出てくる地底人はほぼ間違いなく『FF』第1話に出てくるモグラ男「モールマン」がモデル。かようにあまりにもパロディが露骨なため、マーヴル・コミックスから訴えられたという話も聞きましたがその後どうなったのやら

20070917193729ぼちぼち『ファンタスティック・フォー』の第二作も始まるようです。第一作とあわせて、予習にぜひどうぞ。

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September 15, 2007

スポーツマンキンタロス 『仮面ライダー電王』を語る③

20070915135109強敵ガオウとの戦いを経て、それなりに息のあってきた良太郎=電王と、侑人=ゼロノス。ウラタロスたちが消えそうになってしまうというアクシデントもあったものの、強化形態「クライマックスフォーム」も会得し、ことは順風満帆に行っているかに見えた。だが戦いが続くうちに、侑人は変身のキーであるカードを全て消費してしまい、ゼロノスになることができなくなってしまう。さらに良太郎を電王へと導いたヒロイン、ハナの身にも異変が・・・・

劇場版を終え、折り返し地点も過ぎた『電王』。今回はメインライター小林靖子女史の印象と、作品に見られる石ノ森コミックとのリンクについて語ります。

某ヒーローの創作脚本を東映に送ったことがきっかけで、脚本家となった小林さん。1993年『特捜ロボジャンパーソン』でデビュー。以後東映ヒーローを中心にアニメ・特撮畑で活躍しつづけ、2000年の『未来戦隊タイムレンジャー』で特に高い評判を得ます。平成ライダーでは『龍騎』でメインライターを務めておられました。
彼女の脚本で目をひくのは、「モノのはかなさ」がよく表れている、というところでしょうか。小林作品では「いずれ消えてしまうかもしれない」というモチーフが多数登場します。それはキャラクターだったり、誰かの記憶だったり、あるいは一つの世界であったり。男性ライター以上に男くさいセリフを書く一方で、こういう「脆い存在」をいつくしむような視点は、「女性ならでは」と言えると思います。
その特長は彼女の多くの作品が「世界がリセットされて」終了してる点に表れています。それが自分でもわかっていて開き直ったのか、『電王』は毎エピソードごとに「リセット落ち」を繰り返すという荒業に出ました(笑)。果たしてその「やりなおし」の積み重ねの果てに待つものとは、一体なんなんでしょう。『電王』だけにあまり悲惨な結末にはならんとは思いますが。

もう一点は「石ノ森マンガ」との共通項について。
暗く重苦しいものが多い石ノ森ヒーロー作品。しかし「スラップスティック・ヒーローもの」においても、御大は先駆者でありました。その例が『秘密戦隊ゴレンジャー(ごっこ)』と、『がんばれ! ロボコン』。後者では人間と異生物(ロボット)の間でのコミュニケーション・ギャップも描かれています。
時間・空間をテーマにしたものとしては、『リュウの道』『原始少年リュウ』『番長惑星』の三作からなる「リュウ三部作」があげられます。それぞれ未来・過去・異世界における少年リュウの活躍を描いた作品。各タイトルにおけるリュウくんは一応みんな別人なんですが、名前も顔も一緒だし、先生の中では同じキャラだったんじゃないかなあ。
ついでに言うと「リュウ」+「章太郎」で「良太郎」となったんじゃ・・・というのがわたしの説。っていうか妄想。
そして本作品における石ノ森マンガとの最も大きな共通項が、「姉萌え」。先生のSF/ヒーロー漫画には大抵の場合、「しっかりしたお姉さんキャラ」がヒロインを務めております。代表例は『サイボーグ009』の003、『人造人間キカイダー』のミツコなど。彼女らは凛とした強さを持ちながら、いずれ来る不幸を逃れられない、儚げなキャラクターとして描かれます。
なぜ先生はそういうヒロインを好んだのか。それはぶっちゃけ先生に、若くして亡くなった美しいお姉さんがいたからにほかなりません。
『電王』の愛理さんもまた、しっかりしているようで精神的に危うい部分を持っている。そんなところに時を越えた「石ノ森マンガ」の「姉萌え」を見るわけです。

20070909215827キャラクターソング二枚が余裕でオリコントップテンに入るほどの勢いがあるのに、なぜか視聴率的には厳しいらしい『電王』。
応援してますんで、スタッフのみなさん、引き続きがんばっていいものを作ってください。


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September 12, 2007

新たなる福音 庵野秀明 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』 Bパート

最初にエヴァンゲリオン初号機(通称しょごたん)を見たとき、わたしが驚いたのはその体色が「むらさき・・・」だということでした。
普通ロボットものにおいて主役メカの色が紫になることはまずありえません。大抵は子供たちの好きな「赤・青・白」があしらわれます。紫ってのはむしろ悪役に多い。あるいは「セクシャルヴァイオレットNO.1」という言葉が示すように、夜の赤坂や歌舞伎町が似合いそうな色です。
それでもあえてこの色をもってきたというのは、恐らくエヴァに悪魔的なイメージを持たせるためと、「これまでとは違う」ことをアピールするためだったのでは、と考えております。

ではそれまで紫の主役ロボはなかったのかというと、実はあります。庵野氏が師と仰ぐ一人である富野由悠季氏の『ダンバイン』がそれ。
Dunbine←ダンバインは「一本ツノ」「生体メカ」「透明な羽」「搭乗者の精神状態が機体に直接影響を及ぼす」など、しょごたんと共通点が多く、わたしはこれと『デビルマン』がデザインに大きな影響を与えたのではと考えています。

さて、今回のしょごたんですが、テレビ版と較べると体の各部で発光グリーンの部分がかなり目立つようになっています。紫・緑のツートンカラー。加えて両腕をばっと広げて襲い掛かるシルエットは、ロールシャッハテストじゃないけれど、「チョウ」のイメージにだいぶ近くなったな、と感じました。
Ageh14対して零号機(通称ギョロ号機)の方は突起物のないシンプルなラインや、大きな丸い目などから幼虫=イモムシを思わせるデザイン。体色が黄色なのはテストカラーだからなんでしょうけど、昆虫の体液も連想させます。

さらに『序』で目立っていたのは、第三新東京市や「ヤシマ作戦」遂行時における細かいメカ描写の数々。バカでかく複雑な構造の機械類をこれでもかというくらい動かして、圧倒的な存在感・リアリティを作り出しています。まるで巨大なコンビナートを社会科見学している気分。
「最新のCG技術を使ってこんだけやってやったぜ~」というスタッフの誇らしげな声が聞こえてくるようですが、こういうので労力や時間が必要以上にかかるのであれば、次回からはもっと手を抜いてほしいなーと思いました(笑)


とまあこんくらい書いたところで、そろそろネタバレいきましょうか。
「避難は終ってるわね! 行くわよ!」ということで参ります。

☆本部にシンジを連れてきたミサトを、「○○分の遅刻よ」と冷たく出迎えるリツコさん。大型地雷で吹き飛ばされたのにそんだけの遅刻ですんでるところがむしろすごいと思う

☆「第4使徒サキエル」(通称さきっぺ) あれ? 前は「3」じゃなかったっけ? これ以上謎を増やさんといてください・・・ さきっぺのシルエットは『ウルトラマンに』出てくる「ジャミラ」によく似ている

☆「第5使徒シャムシエル」(通称シャーミン)。体色が黒から赤に変った。三倍速くなっていると思われる。上映直前に予告をやっていたせいか、顔が『ケロロ軍曹』とだぶって見えた

☆崩れた道路の前に立ちすくみ、「もういいですよ! ミサキさんのところへ連れてってください!」と叫ぶシンジ。申し訳ないが、今回の劇場版で一番笑ったシーン。なんか「ダルマさんが転んだ」みたいでした。SPってのも楽じゃないね

☆説得のためにネルフの機密を明かすミサト。「第2使徒リリスよ」。前回リリスは「全ての生命の起源」ということで使徒にはカウントされてなかったと思いましたが、今回は仲間入りしている模様。おめでとう。

☆第6使徒ラミエル(通称ララミー)を迎え撃つべく、またエヴァに乗り込むシンジ。わたしだったら二度と乗らないけど。で、出撃直前のシンジに、トウジ・ケンスケから留守電が入る。
「がんばれよ!」 こいつらけっこう重要キャラだ(笑)

☆「わらエヴァいいと思うよ」
ヤシマ作戦終了時、そう言うシンジに初めて笑顔を見せる綾波。この時「表情をはっきり出しすぎた」と反省したアニメーターの貞本義行氏は、後の総集編においてもっとアルカイックなスマイルに描き換えた。今回もまた微妙に違う笑顔に描き直されてました。どの笑顔がどのときの、とすぐわかるあなたはエヴァ検3級くらい(推定)

☆そのころ地下では目覚まし時計の音が・・・・ わたしの記憶がたしかならばこの時カヲルくんは「また三人目なのか」ということを言っていた。まるで最低一回は前にも同じことを繰り返しているかのような口ぶり。もしかして今回は前劇場版で一度リセットされた後の世界が舞台なのか?

☆「サービスサービス!」
予告編。見たこともないドタマのエヴァが! 真のサービス精神とはお客様をあまり待たせないことを言うのだよ!

20070912193400なんだかテレビシリーズの方の思い出についても書きたくなってきたなー。問題は録画したテープがもはやどこにいったかわからん、ということです。


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September 10, 2007

ニコニコイマジン劇場ふたたび

そのいち 31周年記念

20070604204747「真っ赤な鮮血!

モモレッド!」

「青い体験!

ウラブルー!」


2007062920281420070729204518「黄色い太陽!

キンイエロー!」

「暗黒舞踊だ!

リュウブラック!」


20070909215421一つのボディに四つのハート!

時空列島東へ西へ!

我ら、妄想戦隊イマジンジャー!!

(どどーーん!!!)


Krkh041
「さーて、どれから倒そうかな」

「いや、ヒビキさん、こいつら悪者じゃないみたいですよ。」

「ええ! 

だってどう見たって・・・・」


そのに それが奇妙な響き

20070909215515モモ 「よっしゃ出番だ!

行くぜ! ウラ! キン!」

ウラ 「待ってました!」

キン 「泣けるデ!」


20070909215626
モモ 「しかし『ウラ』『キン』て

微妙にいやらしい響きだよな」

ウラ 「先輩だって、人のことは言えないんじゃないですか?」

キン 「泣けるデ!」


そのさん 十三日のキンタロス

2006081118564320070909215827「か、怪物だ・・・・!

誰か助けてくれ~!!」

「もう大丈夫や!

ワイにまかしとき!」


2007090921585120070909220044「た、助かった! どうもあり・・・・

(でかい斧・・・・)

(へんなマスク・・・・)

あんたもしかして・・・・・」


20060811185643_220070909220135「・・・・ジェイソン?」

「殺すデ!」


オノはジェイソンじゃなくてニコルソンだったかも


次回未定


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September 08, 2007

うつし世は夢野久作①? 『犬神博士』

最近ムダに更新をがんばっているSGA屋伍一です。のっけからなんですけど、みなさん、「現代教養文庫」って知ってます? 堅苦しい名前とは裏腹に、地味ながら面白そうな名作をいろいろと刊行してくれたレーベルでした。しかし版元の社会思想社が2002年に倒産したため、この文庫も自動的に消滅したのでございました。

んで、昨年の春だったか夏だったか、デパートの古本市で久しぶりにこの文庫を見かけたんですね。お題は夢野久作の『爆弾太平記』。珍しかったし値段も手ごろだったので、すかさず買い求めました。
20060414212536これがその表紙。見事につきぬけまくってます。
他にどんなものが出ていたのか後ろの方のページを見てみますと、「久生十蘭傑作選」「小栗虫太郎傑作選」「牧逸馬文庫」「香山滋傑作選」 ・・・・・こんだけ趣味丸出しのシリーズばっかり出してたら、潰れるのも無理ないわな(笑)

さて、買ったはいいものの読む本がたまっていたこともあり、実際に目を通したのはごく最近(苦笑)。目次を見て、たまげましたね。だって『爆弾太平記』ってタイトルなのに、約450ページのうち330ページを『犬神博士』という中篇が占めている。看板にモロ偽りありじゃないですか!
で、仕方がないので『犬神博士』の方から読み始めました。

昭和一ケタのころの箱崎八幡宮に、犬神博士と呼ばれる奇妙な老人が住み着いていた。たくさんの犬猫を引き連れ、辺りのゴミ箱をあさるその姿を見て、人々はキ○ガイと噂した。だがこの老人は奇妙なことに、将来のことを言い当てる不思議な力を持っていた。その噂を聞きつけて、一人の記者が彼の元を取材に訪れるのだが・・・・
で、ここから犬神博士の世にも恐ろしい猟奇の物語が始まると思うでしょ? ところがそういう方向には全然いかないんだな、これが(笑)
以降は博士が自分の幼少時代をえんえんと語り続ける形式となっています。
彼は物心ついたときより、旅芸人の両親に連れられて九州各地を回っておりました。ところがこの二親、どうも実の父母ではないらしく、なにかあるたびに犬神少年に折檻を加え、自分らのうっぷんを晴らす有様。また彼らが少年にやらせる芸というのが、「姉サンマチマチ」という謎の名前のエロ踊り(笑) そんな風にやくざな旅を重ねているうちに、犬神少年はいつしか筑豊炭田を巡る政争に巻き込まれていきます。

こんな粗筋からわかるとおり、話の印象を一言でいうなれば、思い切り下品な『家なき子』といったところでしょうか。夢野先生って基本的に田舎を書く人だと思います。このころの「地方」を書く作家といえば御大横溝正史先生がおられますが、夢さんのそれはあんな叙情的なもんじゃなくて、もっと野卑で猥雑なイメージです。
なにかともったいぶった語り口の多い、このころの探偵小説にあって、夢野先生のあけっぴろげでバカ丸出しのホラ話は、読んでいてまことに痛快。代表作『ドグラ・マグラ』に見られる病的な暗さが、ここには少しも見られません。

・・・・ただね・・・・ これから読む人のために、あえて、そうあえてネタバレさせてもらいましょう。

この話、思い切り尻切れトンボで終っています! 最初と最後が見事につながっていません!

恐らく壮大な構想のもとにノリノリで書き始めたんでしょう。ですが途中でどうにも行き詰まってしまい、「もういいや」とさっくり筆を置いたもの思われます。今の小説・マンガにもよくある例ですが、いくら当時がおおらかな時代とはいえ、作者には苦情いっぱい来たんじゃないかなー。
そんな『犬神博士』ですが、作中に出てくる「玄洋社」「筑豊炭田」は夢野先生のご実家と浅からぬ関わりがあるので、ファンの方は必読でしょう。ちなみにわたしはそれほどのファンではありません。嫌いってわけじゃなくて、この人の本ってあんましその辺においてないもんですから。

20070908174408たらたら語ってるうちに、表題作『爆弾太平記』について書く気力がしぼんできてしまいました。こちらはこちらでなかなか面白かったんですが。気が向いたらその内語らせていただけたら、と思います。


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September 07, 2007

新たなる福音 庵野秀明 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』 Aパート

Eva1時は近未来。「セカンドインパクト」と呼ばれる未曾有の大災害から十数年。それを引き起こした巨大生物「使徒」が再び姿を現す。国連により設立された特務機関「ネルフ」は、対使徒用の汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」をもってこれを迎え撃つ。そのパイロットに選ばれたのは、何も知らされぬまま突然呼び寄せられたネルフ司令の息子、碇シンジだった・・・

十年前一大ブームとなり、社会現象まで巻き起こしたアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』が、新構想による四部作の劇場版として帰って参りました。自分もそのフィーヴァーに参加した者の一人ですが、この『エヴァ』という作品、素直に「好き」とは言いがたいところがあります。まずいたずらに主人公を追い込むストーリー展開が好みではありませんでしたし、自分の持つ幼い部分やダークサイドを、シンジ少年を通じてまざまざと見せ付けられたのもかなり堪えました。一方でその映像が持つ圧倒的なパワーや、予測不可能な物語にひきずられて、一刻も早く先が知りたくなる・・・・ そんなアニメでありました。
十年前、庵野監督はこんなことを言っていました。「シンジくんって昔の監督がモデルなんですかってよく言われるけど、そうじゃない。シンジくんは今の僕です。実際に14歳の少年を演じられるほど僕は幼いわけで」

自分もこの十年、どれだけ成長したかと言えば、いささか心もとない。そんな現実を突きつけられそうで、観るのが怖くもありました。ですがいざフィルムが流れ出すと、意外に客観的に作品を楽しむことができました。十年前と比べ、わかるようになった部分もあれば、逆に理解しづらくなったところもあり。また冒頭で「つながらないや・・・」と受話器を置くシンジくんを久しぶりに観て、なんとも言えないゾワゾワしたものを感じたとき、(ああ、『エヴァ』は本当にわたしの一部となってるんだな・・・・)と強く感じました。

前も今回も強く目に付いたのは、次の二つの点。「なぜシンジはエヴァに乗ることにあれほどにまで後ろ向きなのか?」「なぜ碇ゲンドウは実の息子にあれほどまでに冷たいのか?」

まず前者から。それまでいわゆる「ロボットもの」において、最初からロボに乗るのを嫌がった主人公というのは例がありませんでした。考えてみればカート経験もないその辺の中学生をフェラーリに乗せて、「グランプリを取って来い」というようなもの。「無理に決まってんだろ!」というのはごく当たり前の反応です。
しかしまがりなりにも動かすことができ、十分に戦果を挙げてるんだからもっと喜んだっていいのに・・・と、以前は思いました。
聖書の使徒行伝にはこんな言葉があります。「受けるより与える方が幸福である」 つまり私利私欲のために行動することより、自分を犠牲にして誰かのために働くことこそが、真の幸福につながるという意味です。
これに関しては「よくわかる」から「全然わからない」まで、それこそ反応は人それぞれだと思います。で、シンジくんはそれがかなりわからない部類の人間。
実の父からさえろくに誉めてもらえず、命をかけて戦っているのに見返りは無に等しい。これでは「誰かのために動く」ことに積極的になれなくても無理はありません。そんな彼が「エヴァ」に乗ることに喜びを見出せる時はくるのでしょうか。

後者の疑問について。これに関しては前作?の完結編においてそれらしい理由が語られましたが、わたしがむしろ納得したのは、映画『ロード・トゥ・パーディション』のあるセリフ。ぎこちない関係にあった長男に、父はこう語ります。
「そうだな、お前はむしろオレに似ている」
あるいはマンガ『F』 の、父が息子について語る場面。
「まるで自分の出来の悪いイミテーションに、自分の女を寝取られたようなものだからな」
自分をどうしても好きになれない人にとって、幼い自分のそっくりさんに目の前をウロチョロされるというのは、拷問に近いくらい恥ずかしいことのような気がします。
十年前の庵野さんもきっと、「自分が大嫌いな」人間であったことでしょう。しかしその後「一生守ってやりたい」と思える伴侶を得て、少しは自分が好きになれたのか。

続く「破」「急」「?」を観ていけば、この二つの疑問について、また新たなことがわかるような気がします。

私感はおいといてこの『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』、一本の映画としてよく出来ていると感じました。テンポ、ヴィジュアル、カタルシス、見事に三拍子そろっております。予備知識の無い人でも、「SF・アニメ自体ダメ」というのでなければ、まず楽しめるんじゃないでしょうか。先ごろ同様の形式で公開された『Zガンダム』の出来が微妙だっただけに、この完成度には感心いたしました。何事にも背を向けてきた少年が、戦いを通じて自分の居場所を見つける話ととらえることができますし、いわゆる一つの「ボーイ・ミーツ・ガール」の話としても観ることができます。ただこの「ガール」が実は・・・・ というのが『エヴァ』の一筋縄ではいかないところ。
シンジに裸を見られても一向にたじろがないことや、「自分の父親を信じられないの?」「あなたはわたしが守るもの」というセリフの意味が、最初に観た(聞いた)時はよくわかりませんでした。しかし一度最後までこの作品に付き合った今では、大変よくわかります。

Eva2『エヴァ』に関しては思うところがいろいろとありすぎるゆえ、相当堅苦しい記事となってしまいました。Bパートではも少し肩の力を抜いて、設定・デザインの面からオタクらしいネチネチとしたツッコミを入れてみたいと思います。

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September 06, 2007

カゲちゃんケンちゃんごきげんラジオ ~大河ドラマ『風林火山』より

定満 「宇佐美定満にございます」
景虎 「長尾景虎じゃ! ・・・・って宇佐美、一体これはなんじゃ!」
定満 「は。どんなコーナーも長く続くうちに、いつしかマンネリ化が生じるというもの。それを避けるための試みの一つにてござります」
景虎 「だからワシに武田の下膨れのような道化の真似をせよと?」
定満 「殿、ひとえに天下万民のためにござります」
景虎 「ふむ・・・ なんか強引な気もするが、そう言われてしまっては引き受けないわけにはいくまい! で、ワシは何をすればよいのじゃ!?」
定満 「は。殿あてにたくさんの質問が送られてきています。それらにひとつひとつお答えくだされば」
景虎 「承知した! さっそく読むがよい!」
定満 「ではまずSGA屋伍一さんから。『カゲトラさん、こんにちは。今度の『ガンダム00(ダブルオー)』ですが、どう思いますか?』」
景虎 「そうじゃの。ちとモビルスーツがきゃしゃすぎやせんか・・・って、ガンダムの話はやめんか!」
定満 「はて? 殿はお好きだと聞きましたが・・・・」
景虎 「そりゃ嫌いじゃねーよ。でもいいかげんこっちにだって,世間のイメージっつーもんがあるんだyo!」
定満 「それは失礼いたしました・・・・ では次は『炎のミラージュ』さまから。『殿はやっぱりガチでホモなんですか?』」
景虎 「そそ、そのようなデリケートな質問、ここ答えられん!」
定満 「殿、それは認めてるようなものです。そういえば山田風太郎の『くのいち紅騎兵』ってそんな話でしたね」
景虎 「ばば、ばかもん! 忍者小説を真に受けるやつがあるか!」
定満 「次いきます。山梨県に住む自称小学生のハルちゃんさんから。『長尾景虎ってあんまし名前聞かないけど、そんなに大した武将なんですか?』」
景虎 「アホか! 後の上杉謙信だということを知らんのか!」
定満 「確かにも残りもあと四分の一しかないというのに、未だに改名する気配もないというのは問題でござりますな」
景虎 「まあ、それは武田のこまわりくんも同じことだがな」
定満 「次いきます。同じく山梨県の山ちゃんさんから。『上杉謙信っていつになったら出てくるんですか?』」
景虎 「だからもうとっくに出てるだろうが!」
定満 「殿、お気を沈めくだされ。次は共演の女優さんたちから連名で。『アンタの顔が派手すぎてあたしたちの立場がない』」
景虎 「ほほほ、悔しかったらアタシと同じくらい美しくなってごらんなさい!」
定満 「・・・・・だんだん壊れてきたな。 あと先日捕まえてた根来僧から。『縄の縛り方がゆるい。もちっときつく』」
景虎 「変態めが! つか、いつのまにか“質問”じゃなくて“苦情”になっとりゃせんか?」
定満 「言われてみれば・・・・ これはしたり(苦笑)」
景虎 「よくもワシをたばかりおったな・・・・ 罰として定満、お主も何か面白いこと言うてみい!」
定満 「いきなりそのようなことを申されても・・・・ 拙者、不器用ですから・・・・」
景虎 「いくらケンさんだからといって、そんな言い訳が通用すると思うておるのか?」
定満 「分かり申した・・・・ 『いざ、川中島』とかけて『戦争中の悲劇』と解きます」
景虎 「・・・・そのこころは?」
定満 「ガクト(学徒)出陣、なんちゃって♪」
景虎 「つまらん!(ビシュ!)」
定満 「あぎゃ! それが隠し剣の正体か!」
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September 05, 2007

谷口タカオの伝説 ちばあきお・室賀厚 『キャプテン』

20070905172354
毎年パッとしない墨谷二中野球部に、ある日時期はずれの入部希望者がやってくる。彼は転校生の谷口タカオ。彼が名門中の名門である青葉学院に在籍していたことを知り、部員たちは色めきたつ。たまたま事情で不在だったキャプテンの座を、谷口に押し付けてしまうほどに。もしかすると一回戦はおろか、二回戦だって勝てるかもしれない・・・・
そんな部員たちの期待は、練習試合での谷口のお粗末なプレーを見て、瞬く間に失望へと変った。実は谷口は、青葉では補欠のさらに補欠だったのだ。
誰もががっかりする中、実は一番堪えていたのは、勝手に誤解され勝手に失望された当の谷口本人であった・・・

この『キャプテン』原作はわたしにとってとりわけ思いで深いマンガです。なんせ自分の小遣いで初めて買ったマンガなもんで。内容はその辺の平凡な少年たちが、「ただ一生懸命野球をやる」という極めてどシンプルなもの。必殺技もなく、可愛い女の子も出てきません。変ったところがあるとすれば、脇役だった下級生が進級してキャプテンを襲名すると、主人公の座も同時に受け継ぐというクロニクル的な構成くらい。
だのにこの『キャプテン』という漫画は数年ごとにひっそりとしたブームを巻き起こしていて、その度に新たな読者を獲得しております。この度はとうとう実写映画化まで実現してしまいました。

で、映画の印象はといいますと、とにかく子供たちの演技がたどたどしい(笑)。まるで『中学生日記』です。なかでもたどたどしいのが主演の谷口役の子。「オーディションの時、一番ヘタだった(監督・談)」 なんでまたそんな子を主役に据えたのか。その理由は「人一倍不器用だけれど、人一倍必死なその姿が、谷口のそれとオーバーラップしたから」だったそうです。
なるほど、口調はぼそぼそしているけれど、何度も泥まみれになって白球にくらいつくその姿は、まさしく谷口くんでありました。不器用でもいい。たくましく育ってほしい。そんな言葉が思い浮かびました。

他に目立った点は、原作以上に大人たちががんばっていたということ。原作は第1話で谷口父が重要な役割を果たすほかは、それはもう大人の影が薄い作品なんですが、映画では谷口父(筧俊夫)はもちろんのこと、谷口母(宮崎美子)やオリキャラの顧問の先生、大工のサブなど、みながそれぞれに谷口たちをあったかく引っ張っていきます。
そんなさわやか極まりないキャストのなかで、一人だけ暴力団幹部みたいのがいるなーと思ったら、『殺し屋1』(未見)の熱演でタランティーノに呼ばれたという菅田俊さんでした。ちなみに彼のデビュー作は一回こっきりのテレビSPで終ってしまった『仮面ライダーZX』です。
んで、監督の室賀さんもフィルモグラフィーを見ると『真夜中のギャングたち』『野良犬たちの挽歌』『復讐の荒野』などVシネ臭漂うタイトルばっかり。「なんでオレのところに依頼が来たのかさっぱりわからなかった(監督・談)」
まあ『キャプテン』も画面をタマが飛び交う作品ではありますが。
ただ、幸いにも室賀氏も少年時代『キャプテン』を愛読されていたそうで、作品上の謎・・・・「なぜ墨谷二中には顧問が存在しないのか」「なぜ中学野球があそこまでマスコミに注目されているのか」・・・・を上手に処理していたのには好感が持てました。

そうです。やればできるんです。平々凡々の野球部が名門校と互角に勝負することだって、ヴァイオレンス・ヤクザ映画専門の作家が明朗快活さわやかムービーを撮る事だって。

20070905172124先日の甲子園決勝、ド田舎から出てきた(失礼)公立校の佐賀商業が、逆転満塁ホームランで見事勝利を飾った時、わたしがその姿に墨谷二中の面々を重ね合わせたのは言うまでもありません。
人間、やればできる。
そんな当店らしからぬ前向きな言葉でもって、この記事を締めたいと思います。


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September 03, 2007

適当掲示板52&インカ・マヤ・アステカ展報告

20070831120258ようやく猛暑もあけたようですが、みなさまお変わりないでしょうか。ご意見その他ありましたら、こちらにお願いいたします。

今回はとらねこ様からのもう一個の宿題である「映画バトン」をやる予定でしたが、ぼやぼやしてる終ってしまいそうなんで、こちらを先に回します。とらねこさま、申し訳ありません。もう少々お待ちください。ムチはやさしめでお願いします。


Aztec_img03あの「ナスカ展」から一年(でもまだ国内を転々と回っているらしい)、上野に再び南米からの風が吹いて参りました。「インカ・マヤ・アステカ展」、先日行ってまいりました。この三つの文明、場所や年代が比較的近しいため、具体的にどう違うのかとかよくわからなかったんですが、先日のNHKSPやこの展覧会のおかげで大体把握できたような気がします。順を追って感想を述べてみます。
公式サイトはこちら
http://www.3bunmei.jp/index.html


☆マヤ
20070902202618中米のユカタン半島を中心に西暦前400年ごろから西暦1400年くらいまで栄え続けた文明。小さな都市国家が合従連衡と興亡を繰り返し、統一されることはなかったそうです。
「マヤ」といえば思い出すのは『アポカリプト』にも登場した階段式ピラミッドの数々。そして妙にカクカクした独特のアート。会場にもモビルスーツのようなモビルアーマーのようなものがいろいろ置いてありました。なかには何が書いてあるのかわからんものも(笑)。ガラスの仮面はありませんでしたがヒスイの仮面(重そう・・・)はありました。


☆アステカ
2007090220263414世紀から16世紀に現在のメキシコ中央部に栄えた文明。祭壇で心臓を抉り出していたというおっかない風習で知られています。彼らはそうしないと太陽のエネルギーが尽きてしまうと考えていたそうで。そうした残酷趣味とあっけらかんとしたイメージが混ぜ合わさったアートは、三文明の中で一番ぶっとんでおりました。
『ジョジョの奇妙な冒険』に出てきた石仮面もあり。くれぐれもかぶらないように。


☆インカ
20070902202652現在のペルーを中心に興った巨大な帝国。13世紀から16世紀ごろまで栄えました。天空の都市、マチュ・ピチュや独自のミイラ文化などで知られています。地域の人々はミイラをきれい着飾ったりして楽しんでいるそうですが・・・・ 死体を着せ替え人形にして遊ぶんじゃない! そのせいか、こちらのミイラってエジプトのものよりももっと生々しい。毛髪などもしっかり残っておりますし。その手のものが苦手な人にはおすすめできません。会場出口では精巧な「ミイラ・フィギュア」が販売されておりましたが、明らかに何か間違ってると思います。


これだけ場所と時空が隔たっているのに、エジプトと共通の要素・・・太陽、ミイラ、ピラミッドなど・・・がいろいろあるのが興味深いですね。で、「実は関係あったんだよ!」と主張したのがちょっと前にベストセラーになった『神々の指紋』なわけですが。
ただ太陽自体を神と崇める文明が多い中、太陽を一種の「装置」のように考えていた(アステカ)のは独特だな、と思いました。また、マヤ・アステカには「車輪」がなく、インカには「文字」が存在しなかったそうですが、それなのにあれだけ大した文明を築いたというのは驚きの一言であります。


雄大な自然を背景に子供のような無邪気さと残酷さを併せ持つ中南米の文明。興味のあるひと、持たれたひとはどうぞ足を運ばれてみてください。会期は今月24日まで。
Maya_img06Catalog_017SkeletonInca_img04

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September 01, 2007

千の仮面になって 美内すずえ 『ガラスの仮面』 とりあえず9巻目まで

20070901094246先日オフビートNo.1ブロガーで『レザボアCAT’S』管理人のとらねこ先生(百万回生きてるらしい)から、夏休みの宿題(というか司令)を頂きました。
「『ガラスの仮面』の感想文を書けえええい!!」
少女漫画はちょっとしか知らない、演劇に関してはまったく知らないわたしにそんな無茶な・・・ とは思いましたが、「どんな挑戦でも受ける」のがイノキイズムです。そんなわけでマンガ喫茶にこもること三日三晩(ウソ)、とりあえず9巻まで読み終えました。ではまずあらすじから。


母と二人貧しく暮らす少女・北島マヤは、テレビだろうが映画だろうが、芝居が目に入るとたちまちその場でフリーズしてしまう重度の演劇キ・・・バカである。バイトの出前を忘れてラーメンを膨張させてしまったり、舞台のチケットを拾うために極寒の海へダイブすることなど朝飯前だ。
そんな北島の才能に目をつけた一人の女がいた。今はわけあって隠棲している往年の名女優の月影千草だ。彼女は自分の十八番だった『紅天女』の後継者を、ずっと捜し求めていたのだ(つか、こんな最初からひっぱってたんですか、この話)。
「ねえちゃん、演劇やらねえか? 演劇!」
その時、北島の行く道は決まった。フリーズするだけの演劇キ・・・バカから、トランスしてスパークする演劇キ・・・バカへ。ケンカ同然に家を飛び出し、月影の主催する劇団に身を寄せる北島。だがその先には地獄が待っていた。師匠の厳しいしごき、他の役者からのいじめ、大手プロダクションの執拗な妨害・・・ 度重なる試練を、北島は持ち前のド根性と謎のパトロン「紫のヅラの人」の励ましで乗り越えていく。そうして舞台を踏んでいくうちに、いつしか彼女に少しずつ演劇界の注目が集まっていく。しかし一方であまりにインパクトのあるそのアクションは、他の役者を全て空気にしてしまう「舞台上のブラックホール」として恐れられるようにもなっていた。果たして彼女は亡き父の名曲『箱館の女』をモノにすることができるだろうか!?


天才とそれ以外を分け隔てるものの一つは「集中力」であると言います。このマンガでまず目をひくのは、北島の演技にかける気迫のすさまじさ。それまでのんきだったラブコメ学園漫画が、瞬時にしてホラーサスペンスに変ってしまうほどのド迫力です。
もっとも彼女もいつもすんなり役に入れるわけではなく、完全なシンクロにいたるまでには何度も葛藤を繰り返します。しかし何かの拍子にヒントをつかむやいないや、「キタキタ! べスの霊キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」とばかりに完全にその人物になりきってしまいます。もはや演技というよりか「人格憑依」=シャーマンのレベルですね。そんな描写は日本の伝統芸能ももともとは神に捧げられるものであったことを思い出します。

そうやって演技にだけ集中できていれば良いのですが、北島の周囲にはいつも陰謀と罠が張り巡らされております。本当に妨害の無いときは無い、と言っていい(笑)。どこまで実際の話かはわかりませんが、例え何割かでも真実が含まれているとしたなら、役者さんというのも相当大変なお仕事ですよねー。絶えず限界に挑戦しなければならず、必ず明日仕事があるという保証もなく、その上横槍やら人のしがらみにまで気を使わねばならないとしたら・・・

 みなさんなんで役者なんかやってらっしゃるんでしょうねえ?(^^;)

それはやっぱり劇中の北島のように「三度の飯より芝居が好きだから」なんでしょう。加えて「別の誰かになりきる」ということに耐え難い魅力を感じるからでは、とも思います。故・中島らも氏のある著書にも、こ・・・ホームレスと役者は三日やったらやめられない、なんて言葉が載せられていましたし。

また、このマンガは北島らが東西の様々な名作・・・『若草物語』『たけくらべ』『乞食と王子』『嵐が丘』・・・を演じるので、『世界名作劇場』ダイジェストとしても楽しめます。『たけくらべ』のくだりは二つのヴァージョンが続けて披露されるので、「解釈の違い」というものを考える上でなかなか勉強になりました。


北島以外の主要キャラクターの印象を手短に書きます。

☆マーシー早峰 
いわゆる「紫のバラの人」。まごうかたなき“ロリコン”。
「紫」は光源氏の紫の上に対する思いにひっかけているのだろうか? だとしたらますます・・・・

☆姫川きよし
いわゆる「花形満」。演劇というものはスポーツと違い勝敗がはっきり見えにくいものだが、誰に頼まれたわけでもないのに、「わたしの負けだわ・・・」と勝手に負けを認めてくれる。もしかしたら「負け」に飢えているのかもしれない。

☆桜コージくん
「けなげ」という意味においてはヒロイン以上にヒロインらしいキャラ。北島は彼のことを思うとき「本当に・・・いいひと!」と付け加えることを忘れないが、それがどんなに残酷なことかを知らない。

☆月影仮面
いわゆる星一徹のような丹下段平。女優としては超一流だが、人間としては明らかに常軌を逸している。そのせいか、たまに「本当にいいコたち・・・」などと当たり前のことを言うと、逆にドッキリする。

20070901084004ふー、どうやら提出期限に間に合ったな。先生! あたしのレビューどうでしたか!?

え・・・・? 「全然なっちゃいない」ですって・・・・!?

でも先生! あたし負けません! どんな試練も乗越えてみせますから!!(たぶん!!)

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