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May 07, 2007

人生はメガトンパンチ シルベスター・スタローン 『ロッキー』シリーズ

20070424173329「幸せは! 歩いてこない! だから歩いていくんだぜ!!」

あの炎のボクサーが17年ぶりに帰ってきた! 本日は完結編?が公開中の『ロッキー』シリーズについて、さくさく語らせていただきます。

・・・・と書いてはみたものの、わたし実はつい最近まで『ロッキー』って一本も見たことなくて(^^;)。それが急に興味が湧いたのは『ファイナル』の予告を観たからです。最近中高年がファイトする話に弱いんですよ。『シンデレラマン』とか『世界最速のインディアン』とか。でも「いきなり完結編」というのはやっぱり筋が通ってない気がするので、がんばってチャンネルGYAOで「1」と「2」だけ鑑賞してみました。

で、うわさの第一作ですが、観てみてびっくりしました。予想に反してかなりけだるい展開だったので。
まず主人公のロッキー。やさぐれてて、女にはもてない、プライドだけは高い、やることなすことかっこ悪いと、直球ど真ん中のダメダメ人間です。若き日のスタローンがけっこう美青年だったのは驚きでしたが。
ほんで例の絶叫で有名なあのヒロイン、どんな女神様かと思えば、教育ママみたいなメガネかけた異常なまでの引っ込み思案。まああとでメガネとって美人になるんですけど(少女漫画か!)。さらにヒロインの兄のポーリーは、ちょっとしたことですぐキレる短気者だし、トレーナーのミッキーはずっと意地悪だったくせに、ロッキーがチャンスをつかんだ途端手のひらを返すし・・・・ 見事なまでにダメ人間しか出てきません。
ですが、そんなダメ人間たちが必死にがんばって(義兄除く)、栄光を目指して成長していく・・・・ その姿はやはり感動的です。時を越えて多くのファンを獲得しているのもうなずけました。

このシリーズには作品ごとに、その時のスタローンの願望というか目標みたいなものが反映されているようです。「1」では、「とにかく完全燃焼できるいい作品を作って、一人前になる」ことが目標で、「映画をヒットさせてビッグになる」ことは二の次だったのでは。あのラストシーンを見ていて、そんな風に感じられました。
続く「2」では、「一発大穴当てたくらいでは、そう簡単に幸せにはなれない」ということが語られます。こちらでは、「やっぱりオレ、一発屋で終りたくない」という願望が強く感じられます。そのためには映画もヒットしてもらわにゃ・・・・ ということで、一作目よりわかりやすいスポ根ドラマになっていました。

「3」「4」「5」は未見ですが、あらすじから想像してみますと、

「3」・・・・ スターになっても、ハングリー精神を忘れないようにしたい
「4」・・・・ ソ連をぶちのめしたい(ランボー混じってる)
「5」・・・・ 「老い」をどうやって受け止めるか

こんな感じでしょうか。こうやって並べてみると「4」だけ浮いているような気がしますが、ファンに言わせると一番浮いてるのは「5」なんだそうで。そんでスタローンが一番気に入っていないのも「5」だそうです。ずっと戦い続けてきてロッキーが戦いを諦める話だからでしょうか? その辺は見てないので憶測でしか言えませんが。

そしてこの度の『ザ・ファイナル』(原題は『ロッキー・バルボア』)です。
還暦を迎え、すでにリングを離れて久しいロッキー。愛する妻を亡くし、寂しさに泣きくれる毎日。その心の隙間を埋めるために、ロッキーは再びボクサーとなることを目指します。

今回の対戦相手は連戦連勝の若手チャンプ・ディクソン。強いんですが勝ち方に面白みがないため、あまり人気がありません。まるで最近の中日ドラゴンズみたいです。
常識で考えれば60の人間と20そこそこの若者とでは、まともな試合になるはずがありません。しかしシンデレラマンやフォアマンの例を考えると、ロッキーマンにだって、勝利の可能性はあるかも・・・・ と思えてきます。

こちらからは「幾つになっても戦い続けたい」という思いがよく伝わってきました。スタッフロールでちょいとこけましたが、そんなスタスタロンの背中から、ちょっと元気を頂いたような気がします。自分なんかまだ30代ですし、60代には負けてられないっすよ! ええ!
あと一作目のシーンや登場人物がたくさん出てくるので、予習しといてよかったと思いました。何事も準備が大事。練習なくして勝利なし、です。

それでは最後はあのセリフで〆ましょうか。用意はいいですか? ・・・・3、2、1、

「エイドリアーーーーーーーン!!」
Bbs25


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Comments

初めまして、ゲソ卵です.オレもロッキー完結編を劇場で観ました。賛否両論ありますね。3.4.5を観ずに文章を書くとは凄いですね。まあ、オレも雑文書いてますけど、良かったら、トラックバックさせて下さい。

Posted by: ゲソ卵 | May 07, 2007 at 02:26 PM

はじめまして

『ザ・ファイナル』ですが、わたしが観た範囲では好意的な評価が多い感じです。本国では「マゾヒズムに近いヒロイズム」と酷評されたそうですが

>3.4.5を観ずに文章を書くとは凄いですね

長年のファンにしてみたら噴飯モノでしょうが、どうぞ勘弁してやってください

トラックバックは歓迎しておりますが、どうもココログの具合がよくないと届かないこともありまして。うまくいかなかったら申し訳ありません

Posted by: SGA屋伍一 | May 07, 2007 at 06:51 PM

「エイリアーン!」ですからっ!!

というわけでこんにちわ。
TB&コメントありがとうございました。

私、実は3~4の展開が一番すきなんです。
なんたって大事な人々が死にますからね・・・泣けます。
すごく泣けます。
でも4に関しては、言ってしまえば完全に・・・
ソ連VSアメリカでしたけれど(笑)

なかなか良かったでしょう?本作品も。
私なんか『バルボアチルドレン』ですから、完全にハマりましたわ(笑)

ちなみに。
今回のトップのイラストはかなり本人に似ております。
ウマイですねえ・・・相変わらず♪

Posted by: 睦月 | May 08, 2007 at 12:53 PM

SGA屋伍一さんこんにちは♪TB有難うございました♪

エイドリアンとエイリアンの掛け合わせとは上手いですね♪思わず吹いてしまいましたw考えてみたら『ド』を抜かせば全部共通点ですね。ロッキーシリーズの裏話や製作秘話など結構知っていますが、エイドリアンの名前の由来がエイリアンっていう秘話ももしかしたらあるのかも?

あ、ロッキーの方が先に公開されてるから、もしかしたらエイリアンの由来がエイドリアンかもしれませんね(笑

Posted by: メビウス | May 08, 2007 at 02:31 PM

>睦月様

毎度お返しありがとうございます

>「エイリアーン!」ですからっ!!

ええっ 別の人だったんだ!
・・・・しょうもないネタに付き合っていただき、マコトにありがとうございます

>私、実は3~4の展開が一番すきなんです

これはまた意外な評価が・・・・
まあ「どれが一番」なんてひとそれぞれですからね
わたしだって一番良かったのはこの『ファイナル』でしたし
「3」は他でも「燃える」という意見を聞いたので、また機会があればみてみたいです

>なんたって大事な人々が死にますからね・・・泣けます。

生きるということは大切な人たちを弔っていく・・・ということでもあるんですね。新作でまた新たな絆が生まれてることが救いであります

絵のほう、またまたお褒めの言葉をいただいて恐縮です
よそで貼ったところ「少女漫画風」と言われました(笑)
でもロッキーって、ちょっと乙女っぽいところもあるような気がします

Posted by: SGA屋伍一 | May 08, 2007 at 09:21 PM

>メビウスさま

お忙しいところお返しありがとうございます

「エイドリアン」の名が「エイリアン」から来ている・・・という説は、ファンの間でまことしやかに噂されていましたが、「ロッキーの方が先に公開されてる」ということで、やはり噂の域を出ないもののようです

むしろ当時スタローンがエビドリアにはまっていて、「これに似た名前を」ということで決まった・・・という説のほうが信憑性が高いようです

さあ、どっからどこまでがガセでしょう!
(答え:ぜんぶ)

Posted by: SGA屋伍一 | May 08, 2007 at 09:26 PM

エライ~SGAさん!
ちゃんと予習してからご覧になったのですね。
私なんか全くのロッキー素人なまま観に行ってしまいましたが
思ってた以上に感動してしまいました。

意外にもおちゃめさんなキャラクターのロッキーが引き起こす
プチハッピーなエピソードの数々もとても良かったのですが
やはり若かりし頃はやさぐれてたりプライド高かったりしたんですね。

エンドロールは正直「ナニコレ?」と思いました(笑)
アレで良かったんでしょうか・・・

Posted by: kenko | May 17, 2007 at 07:09 PM

どうも。優等生です(笑)
こんなこと書くとファンに怒られそうですが、単体でも楽しめる作品になっていたと思いますよ。過去出てきたキャラクターについては、ロッキー自ら説明してくれてましたし

>意外にもおちゃめさんなキャラクターのロッキー

ナンパなのか親切なのかよくわかんない女性への接し方とかね(笑)
ランボーに比べるとロッキーは人好きであり、等身大な人物だと思います

>エンドロール

わたしは「こうしてロッキーは幅広い年代に親しまれるヒーローとなりました・・・」というオチ?だと解釈しています(^^;)

Posted by: SGA屋伍一 | May 18, 2007 at 08:09 AM

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