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May 02, 2007

愛と哀しみのクモ男 サム・ライミ 『スパイダーマン2』

20070502175052待ちに待った『スパイダーマン3』。昨日から全国で公開されてますね。だのになんでオレはまだ観にいっていないのだあ! うがあ! (答え:うっかり人と観にいく約束をしてしまったから) でもあいつのことなんかほっぽっといて、先に観に行っちゃおうかな~ イライラソワソワ
そんな気持ちを静めるために、予告した前作「2」の記事でも書いてみましょうか。ちなみに「1」の方はこちらです。http://sga851.cocolog-izu.com/sga/2007/04/post_93e2.html

叔父さんの言葉を胸に、人命救助に東奔西走するピーター・パーカー=スパイダーマン。しかし学業とヒーローの両立は、なかなかに難しい。忙しいあまりバイトはすぐクビになる。マスコミからはいじめられる。おまけに最愛のメリー・ジェーンは他の男と結婚するという(これは彼にも問題があると思うが)。ストレスがピークに達したピーターは、なんとクモ能力を失ってしまう。そして彼は、スパイダーマンの廃業を決意する。
折りしもその頃巷では、ドクター・オクトパスなる怪人が乱暴狼藉を働き、人々を苦しめていた・・・・

「1」では主人公が力の正しい用い方を悟る過程が描かれました。「2」では、志を貫くことの難しさが描かれます。
「大いなる力には大いなる責任が伴う」 『スパイダーマン』全編に流れる重要なテーマです。しかし「責任感」「義務感」ばかりが先にたつと、いつしか「仕方ないからやる」という思いが強くなり、仕事へのモチベーションは下がっていくものです。その仕事がハードなものならなおさらでしょう。
ピーターもそうした悪循環に陥ってしまいますが、幸いにもその壁を乗り越えることができました。きっかけは、たぶん「初心」を思い出したところにあると思います。「誰よりも自分がそれを望んだから、その仕事を始めた」 そのことに改めて気づいたピーターは、ゆっくりと「やる気」を回復させていきます。
「ヒーローなんてやっていても、いいことなんざなにひとつない。それでもオレはやる。やってやるぜ!」
力を取り戻したピーターの勇姿に、勝手にそんなセリフを付け足してしまったりして。そしてそういう風に責任を果たしているうちに、不思議と見返りもそれなりに付いてくるものです。基本的にはバカ映画なんですけど、『スパイダーマン2』はわたしたちにそんなことを教えてくれます。

さて、もう一点述べたかったのは、「なんで『スパイダーマン』だけが、日本でこんなに受けるのか」ということ。
日本では「アメコミ映画は当たらない」というジンクスが長いことありました。例外と言えばそれこそ昔の『スパーマン』くらい。『バットマン』『X-MEN』はそれなりにうけましたけど、大ヒットというよりかは「きれいに二塁打を決めましたね」という程度。
それがこの『スパイダーマン』に限っては、ドーム球場の屋根を突き破って宇宙まで飛んでいこうかという勢い(さすがに大げさか)。ついには全世界に先駆けて「最速公開」までやらかす有様(だのに翻訳の方の動きが一向に見えないのは、一体どういうことなんだあ! イライラ!)。なんでスパイディばかりがそんなに特別待遇なのでしょうか。
奇抜なアイデア、感情移入しやすい主人公。それらの要素に加えて、「顔面をマスクですっぽり覆っているから」という理由があると思います。アメコミヒーローって大抵素顔丸出しか半マスクですよね。それは彼らにとってマスクが「正体を隠すための道具」にすぎないから。役目を果たしていれば、面積が少なくたって全然かまわないわけです。
対して日本のヒーローは、肉体が再構成されて「別のもの」になる・・・という例が多い。望まずとも自動的に人間でない顔になってしまうわけです。スパイディはそこまで派手な「変身」をするわけではありませんが、あの非人間的なマスクのデザインが、日本人に親しみ易い感情を抱かせているのでは・・・という気はします。

さて、フルマスクをかぶるということは、「表情が周囲には見えない」ということでもあります。加えてスパイディは戦闘の最中にも軽口を叩いていたりするので、作品世界の住人の多くは、彼のことを「強靭無比のタフガイ」、あるいは「得体の知れない変人」くらいに思っていることでしょう。
しかし劇中でその素顔を見た人たちは驚愕します。「まだ子供じゃないか」「息子と同じくらいだ」
恐れも苦しさもマスクの下に押し隠し、やせ我慢をしながら必死で戦うヒーロー・・・・
そういうのって、すごく萌えませんか? 植木等が言っている通りです。「愚痴は言うまい 語るまい それが男の生きる道」

20060826221744非常に落ち着かない状態で書いているせいか、いつにも増してわけわからん記事となりました。お許しください。
ああー 早く「3」が見たいよー 見たいよー
「1」が「誕生」の話で、「2」が「成長」の物語だとするなら、「3」は「死」のエピソードとなるような気が・・・
イヤン! ピーター!! しなないで!!(←ハヤトチラー)

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Comments

私も同じく、人と一緒に観に行く約束をしてしまったが為に
まだ観に行けてないんですよ~
うぅ~イライラ!!早く観たいのにぃ~

しかしホント、日本における特別待遇はスゴイですよね。
大阪にあるユニバーサルスタジオジャパン内のアトラクションの中でも
スパイディ人気はダントツでした。

Posted by: kenko | May 03, 2007 12:52 PM

おはようございます

>私も同じく、人と一緒に観に行く約束をしてしまった

ははは。友情か私欲か! やっぱ、し・・・

>ユニバーサルスタジオジャパン内のアトラクションの中でも
スパイディ人気はダントツでした。

ああ・・・ それもいっぺん乗ってみたいなあ・・・
『バットマン』『スーパーマン』に比べて、子供からの支持が多いところもスパイディ人気の理由かもしれませんね

Posted by: SGA屋伍一 | May 04, 2007 07:33 AM

 ヴェノムってスポーンのトッド・マクファーレンがデザインした
んですね。そういえば眼の辺りのデザインが似ていました。
 2でMJがラストウェディングドレスを着てピーターの元へ
走るシーンにパニッシャーがいたそうですが確認できませんでした。
 パニッシャーも同じスタン・リーでしたよね?
胸にワンポイントクモやドクロのデザインがありますね。
 ところでスパイダーマンのアニメでキングピンが敵役で出てくる
のがあるんですが、彼デアデビルの悪役じゃあないんでしょうか?
 境界のないアメコミでこういう突っ込みは意味ないとは思いますがw

Posted by: 犬塚志乃 | May 05, 2007 02:20 PM

>ヴェノムってスポーンのトッド・マクファーレンがデザインした
んですね

そうです。「寄生スーツ」という発想も共通しています。ヴェノムについては、後の記事で詳しく書く予定

>パニッシャーも同じスタン・リーでしたよね?

パニさんが登場したのは、スタン・リーが原作を降りたあとのことなので、あまり関ってはいないようです。たぶんあってもゴーサインを出したくらいかと
ちなみにパニッシャーは最初『スパイダーマン』のゲストとして登場したキャラクター。いわゆる一つのスピンアウトですね

>境界のないアメコミ

そういうことです。スパイディ、パニッシャー、デアデビルが、ギャングたちを相手に共闘したり仲間割れしたりする、『ギャング・ウォー』なんてクロスオーバーもありました

Posted by: SGA屋伍一 | May 07, 2007 06:45 PM

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