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May 30, 2007

明るい海賊計画 ゴア・ヴァービンスキー 『パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド』(ってだから長)

20070530175715ジョニーは船上で言った。「ぶっ飛んでると言ってくれ!」 
そんなトンだ海賊を描いた『パイカリ』シリーズ。いよいよ完結です。
前作『デッドマンズ・チェスト』のレビューはこちら
http://sga851.cocolog-izu.com/sga/2006/08/post_2bfb.html

身を挺して仲間をかばい?海のモズクと消えたジャック・スパロウ。ウィルとエリザベスは彼を復活させようと、魔女ティア・ダルマの導きの元、死者の住まう「この世の果て」へ向かう。
一方英国海軍提督ベケットは、タコ怪人デイビー・ジョーンズ(意外とロマンチスト)を従え、海賊殲滅のための陣営を、着々と築きつつあった。海賊たちはこの危機に対処するため、秘密の要塞において「海賊首長会議」を開催する。果たして海賊たちに明日はあるのか?

どう考えても死んでるジャック・スパロウを、どうやって復活させるのかと思っていたら、「あの世まで迎えに行く」という思い切り直接的な方法でした。いやあ、この発想、コロンブスですね(笑)
これが丸きりの異世界ならいいんですけど、一応舞台は我々の世界と地続きになってるもんで、ちょっとアタマを柔らかくする必要があります。まあそこは「ディズニーランド」なんで、固いことは抜きにしていきましょう。
やっぱり至近距離での大砲の撃ち合いってのは、理屈ぬきで燃えるものがあります。船の横っちょが「パカッ」と開いて、砲台がガコンガコンとせり出してくる時の、あの緊張感。あれこそが海賊モノの醍醐味ってやつじゃないでしょうか。
さらに『スパイダーマン』を意識したかのような多彩なロープアクションもありますし、クライマックスにおいては映画史上かつてなかった状況下での、ダイナミックバトルが展開されます。わたしはあれ、巨大な○○機を連想してしまったんですが・・・

他に印象に残った点としては、前二作以上にオヤジ連が目立っていたこと。タコオヤジに壁オヤジ、チャイナオヤジにオヤジのオヤジ・・・・ オヤジのオンパレードでございました。しかもその大半が風呂に入ってない! 歯も磨いてない!! まさに「お好きな方にはたまらない」状態(おええええ)。
考えてみりゃジャックの中の人だってもういいオヤジですしね。そのジャックさん、今回明らかにラリッております。彼が見るシュールな幻覚、お子さんにはわかりづらいでしょうが、泥酔して前後不覚になった経験のある方だったら「あるある」とヒザを打たれるんではないでしょうか。

そうそう、若い二人のロマンスもありましたね(と、まるでオマケのように)。わたしはこの二人、「実は兄妹だった」ってオチじゃないかと睨んでいたんですが・・・・ さて、どうだったでしょう?

一応今回でシリーズは完結ということですが、『スパイダーマン』同様、続編のウワサもささやかれております。
その案としましては次のようなものがあるそうです。
20070530175831①ある港町に流れ着いたジャック・スパロウ。そこには身分違いの恋に悩む二人の男女がいた。それにゴムのように体が伸びる変な少年が絡み・・・・
②時代を遡って、「靴ひものビル」の少年時代が描かれる。母親思いの優しい少年だったビルが、次第に悪の道に引き込まれていき・・・・
↑信頼度5%くらいでお読みください。

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May 28, 2007

サイバラ・クロニクル・サンク 西原理恵子いろいろ

20070527194140今回は鴨志田穣氏を悼むということでひとつ。

先日サイバラ女王様のダンナさまであった鴨志田穣氏が亡くなられました。死因は腎臓ガン。氏は長年アルコ-ル中毒を患っておられましたが、それと直接関係あるのかは、よくわかりません。
彼の名を初めて見たのは、確か『できるかな』の一冊目であったか。(俺の女王様にやけに馴れ馴れしいこの坊主はいったい何者だ!)と思っていたら、読み進んでいくうちに最近入籍した夫であることが判明。恋に敗れたわたしは、その晩バーボンを立て続けに五本空け、救急車で運ばれていきました(信じないように)。

で、この鴨志田さんという方がまたカミサンに似合いの、相当ヤクザな方でして。
報道カメラマンを志し、24歳で単身タイに渡るも、着いたその日にバクチで全財産をすってしまい、翌日帰国。その後またタイに行き、イラクで壮絶な最期を遂げた橋田信介に師事。一応ジャーナリストの仕事もしてゲリラに捕まったり、ニートになったり、僧になったり。その上アル中の暴れん坊。
そんな人が「ひとり突撃愚連隊」な西原理恵子と一緒になり、無事に済むわけありません。幸い可愛いお子さんを二人もうけることが出来たものの、彼らの結婚生活は、かなり波乱に富んだものだったようです。

結局、二人は数年して離婚。しかしその後も鴨志田さんはサイバラ漫画にちょくちょく顔を見せていました。
そしてあれは去年の夏ごろだったか。毎日新聞連載の『毎日かあさん』に、復縁を匂わせるようなエピソードがありました。お互い爆弾みたいな二人のこと。いつまで続くだろうか・・・・と思っていたら、つまりはそういうことだったようです。西原さんは一緒に過ごせる日数が多くないことを知り、彼のため、子供たちのため、もう一度鴨志田さんを受け入れることにしたのでしょう。そういう目でみると、ここ最近の『毎日かあさん』も『いけちゃんとぼく』も、また違った印象で見えてきます。

鴨志田さんの人柄がよくわかるのは、やはり彼自身が文章を書いていた『アジアパー伝』(全五冊)。周囲の人からはその傍若無人ぶりで恐れられていたようですが、この本を読むと彼が人一倍ナイーブな人間だったことがよくわかります。以下は西原さんがその本に添えた漫画のモノローグ。タイですっからかんになって帰国した直後のころの心情がつづられています。

「焼き鳥屋のおっさんにも飲み屋の友人にも、みんなにカメラマンになると言って出てきた。」「誰にもあえない。外にも出られない。」
「クリスマスの夜ぼくは工場をさぼった。親父の車を勝手に借りて海へドライブに」「岬で車を止め ビールを飲む」「となりの車のカップルが セックスをはじめた。」「さっきからビールを飲んでいるので小便がものすごくしたい」「でも今車を出てくと悪いなあ。」「ビールの缶にすることにした。」「たまりにたまっていた小便は太くてたっぷりで 全部車にとびちった。」
「ぼくは何になれるんだろう。ぼくはどこに行くんだろう。ぼくはどうなってしまうんだろう。」「クリスマスの夜ぼくは小便まみれになって思った。」
「そしてぼくはまたタイに来た。」

あまりにもダメダメな鴨志田青年。しかしそんな鴨ちゃんに母性愛を感じずにはいられません(男ですが)。自分のことは棚に上げて、「馬鹿な子ほどかわいいとは、こういうことか」と得心いたしました。

もひとつ最新刊『できるかなクアトロ』に掲載されていた、『いけちゃんとぼく のあとがき』から引用して、今回は〆たいと思います。

「むかし好きだったひとたちの子供のころにあいに行きたくないですか。」「きっとね」「アリの巣掘りかなんかして 返事もろくにしてくれないだろうけど。」
「そんなことを時々思ったりしていたら」「わたしのところに男の子がひとりやってきて」「最初は私の子供だって思ってたけどどうも違う気がしてきて」「ああ 私はいま好きだった人たちの子供のころをのぞいてるんだって気がついた」
20070527194213
「ねえ 何してるの? どこへ行くの?」「男の子って 走るのがはやいね。」「わたし あなたのこと好きだったの。」

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May 25, 2007

帰ってきたウルトラマンたち 『ウルトラマンメビウス』

20070525205337これも書こう書こうと思いつつ、気がつけば放映終了から二ヶ月が経っております。現段階でのウルトラシリーズ最新作です。

いまから二十年以上前、地球は「怪獣頻出期」という時代にあり、人々は週代わりでやってくる宇宙人や怪獣たちに、大変迷惑しておりました。そんな時さっそうと現れ、人類を助けてくれたのが、銀色の巨人・ウルトラマンとそのご兄弟たち。彼らの活躍で、地球は一時の平和を取り戻したのでした。
それから月日は流れ、二十一世紀に入った日本に、久々に怪獣が出現。防衛軍はあっけなく壊滅し、もうダメだと思われたそのとき、新たなウルトラマンが地球に降臨します(ただしまだ見習い)。

ライダーでもガンダムでも、そしてこの「ウルトラ」でも、シリーズを重ねていくといつしか過去の設定が足かせになったり、できればなかったことにしたい珍作ができてしまったりするものです。そこで最近では作品ごとに世界観を一新し、「前のことは関係ないよ」とするのが通例です。
しかしこの『メビウス』ではできるだけ過去の遺産を有効活用しよう、という路線で作られています。つまり「ウルトラ=子供向け」の印象を強くした、「ウルトラ兄弟」の設定を復活させたのです。
そんなわけで、作中には時折セブンやタロウといった昔懐かしのウルトラマンたちが登場し、画面に彩りを添えていました。私自身、子供のころ親しんでいた「ウルトラマン80」が、二十ウン年ぶりにブラウン管に登場したときには心が躍りました。

さらに『メビウス』の特長としてあげられるのは、「異人種間のコミュニケーション」をテーマとしていること。それが顕著に表れたのが、中盤のあるエピソード。ある事情からメビウス=ヒビノ・ミライは、なんと戦友である防衛チーム・GUYSの面々に、自分の正体をカミングアウトしてしまいます。考えてみりゃ正体隠しておいて、本当の信頼も何もないわけで。以後はさらに緊密なウルトラマンとの共同作業や、「知っていても」あるいは「知っているがゆえに」生じてしまうコミュニケーション・ギャップなども描かれました。

前半メビウスのライバルとなる「ハンターナイトツルギ」を巡る一連のストーリーや、個性的なGUYSのメンバーたちもこの作品を印象深いものとしています。基本的に一話完結ものは途中で飽きてしまうわたしが、『メビウス』に関しては一年ずっとつきあえた理由は、「ウルトラ兄弟総出演」という話題性もさることながら、ライターたちの「生真面目さ」が反映されたレベルの高い脚本にあるような気がします。

20070525205539この『メビウス』をもって、また『ウルトラ』はしばらくお休みに入るようです。どちらかといえばライダー派のわたしですが、そのジャンルというのはいろんなものがってこそ活性化すると思うので、ウルトラ、もしくは円谷ヒーローの早い復帰を願っております(あとできたら『ネクサス』の続編も・・・・)


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May 23, 2007

しゃべる・トラブル・スクランブル アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 『バベル』解体編 

20070523185928「なんかスゴイらしいぞ!」という噂とは裏腹に、公開されるや否や全国の映画ファンに混乱を巻き起こしている『バベル』。
わたしもどちらかといえば「ぽかーん」組でございましたが、皆様の記事など読んでいましたら、それなりに気づかされたこともありまして。もう一回このやっかいな作品について語ってみたいと思います。完全ネタバレなんで未見の方は避難よろしく。

最初に元ネタの聖書のお話を振り返ってみましょう。
はるか昔、全ての人々はひとつの国で、ひとつの言語のみを用いて暮らしていました。そんな時代に、ニムロデという野心的な男が現れます。彼は権力を得ると「神の領域に赴こう」と人々を炊きつけ、天にも届くほどの高い塔を作り始めます。しかしその身の程をわきまえぬ所業に怒った神は、突如として多くの言語を生み出すことにより、彼らに混乱をもたらします。結果、プロジェクトは頓挫。人々は同じ言語を話すもの同士グループを作り、世界の方々へ散っていきました。こうして世界に「国」と「言語」が生まれたのでした。

天地創造、失楽園、ノアの洪水ときて、その直後に位置する話。このお話から導き出されるキーワードは、「異人種同士が接触することにより起きる混乱」それと「人間の高慢さ、浅はかさ」。まず前者について考えてみましょう。

今の世界は、お金さえあればわりと簡単に外国へ行けてしまう時代です。しかしそれが時として、悲劇を生むきっかけになることもあり。
例えばアメリアおばさんの息子の結婚式が国境の内側で行なわれていたなら、彼女が自分の安定を失うことはなかったかもしれません。またブラ・ブラ夫妻がモロッコに行ったりしなければ、預けっぱなしにされた子供たちが死にかけることもなかったはず。ブラ夫人が鉄砲で撃たれることもなかったでしょうし、医療の行き届かぬ地域で生死の境をさまようこともなかったでしょう。さらに元を正せば、ヤッさんが異国の地で現地の人に「ぽい」と高価な銃をあげたりしなかったら、これらすべての悲劇は生じなかったはず。そう考えると、ほいほい海外旅行に行くのもちょっと考えものです(ヒガミあり)。

ただ、上記の理由はあくまで表層的なものにすぎないような気がします。根本的な原因はじゃあなにかと申しますと、「隣の評論家」さまが指摘されていた「登場人物の傲慢さ」(http://cinemaniac-eiganikki.cocolog-nifty.com/weblog/2007/04/post_6178.html)、「浅はかさ・愚かさ」じゃなかろうかと。考えてみればバベルの塔のお話は、人間の傲慢さを戒めるためのお話ですし。
やっさんや羊飼いのオヤジは、鉄砲を人に与える時、「それがあとでどうなるか」とか考えなかったのでしょうか?(これはkenkoさまも指摘されてますね) さらにやっさんは精神的に参っている奥さんのそばに銃を置いといて、危険だとは考えなかったのか?(あるいは奥さんのそういう状態に気づいてすらいなかったのか?) ブラ・ブラ夫妻は子供を何日もおばさんに預けておいて、迷惑になるとは考えなかったのか? おばさんは隣とはいえ国境の向うに子供たちを連れ出して、「なにかあったら」とは考えなかったのか? 彼らはその高慢さ・浅はかさゆえに罰を受けます。ただ、そのしわ寄せが、年少者にまでどんどん及んでしまうのが辛いところです。

じゃあどうすれば彼ら彼女らは救われるのか? それが傲慢さゆえの罰なら、傲慢さを捨て、謙虚になるほかありません。愛する人のために力になろうと努力し、身を投げ出すことによって。あとメビウスさまのおじさんの『そんなもん(英語)出来なくてもジェスチャーとかでなんとかなるもんだって。ホテルや道訪ねる時とか俺は英語使んねーぞ』という言葉などを読んで思ったのですが、「わかってもらおう」という思いがあれば、多少言語が通じなくたってそれなりになんとかなるようです。つまり、「真剣に相手の気持ちを理解しようと努力しなければダメなんだ」ということなんでしょう。

こういう風に強引に理解しようとがんばってみましたが、それでもわからんところはまだまだあります(笑)
例えば冒頭でブラ夫人はダンナに対して相当怒ってましたけど、その理由は? 「子供を亡くしてほったらかしにされたのが辛かった」みたいなことを言ってましたが、子供を亡くして辛いのはダンナだって同じはず。たぶんダンナがその間浮気の一つもしてたんでは・・・・というのがわたしの説です。
あと上の条件にあんまりあてはまらない(笑)「チエコ」のお話。「チエコがなんであんな変態的な行動をするのか理解できない」という意見をよく目にしました。わたしは「なんとかして自分をちゃんと見て欲しい」という欲求の表れではないかと考えております。お母さんは自分を置いて死んでしまうし、お父さんは話をしていてもどこか上の空だ。同世代の男の子は彼女が口を開くとひいてしまう。誰も自分を見てくれない。どうすればみんなわたしを見てくれるのか・・・ そんな孤独感が彼女を過激にさせたんではないでしょうか。

20070523185913勝手に引用させてもらった皆様、すいません&ありがとうございました。たまには難解な映画を見るのも、なかなか勉強になりますね。でも6月はカリブやマヤ、スパルタのバカ時代劇を楽しみたいと思います。


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May 22, 2007

パン太の日記 5ページ目ほど

そのいち 連休のパン太くん

200705221840092007052218402320070522184038 が
 ん
 ば
 れ
 カ
 |
 プ


そのに 突然ですがクイズです

20070522184101200705221841162007052218412820070115194612_2 ・

 ・

 ・

 ・


そのさん 続きまして第二問

20070522184153200705221842122007052218422620070522184242 ○

 ○

 ○

 ○


そのよん 黒パンの悲劇

200705221847592007052218481320070522184825 雨
 降
 り
 サ
 |
 カ
 ス


そのご 黒パンの最期

200705221848432007052218485520070522184914 安
 ら
 か
 に
 ね
 む
 れ


そのろく 大地に立つ

2007052218494820070414175403_1 次
 回
 未
 定


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May 19, 2007

岡山少年野球団 完結編 あさのあつこ 『バッテリーⅥ』

20070519175901一昨年から(!)ポツポツと紹介してきた『バッテリー』も、とうとう最終巻まで来ました。みんな泣いて! オレも泣く!
まあそんな甘っちょろい感傷を許してくれるほど、生易しいお話じゃないんですけどねー。

これまでの記事はこちら
http://sga851.cocolog-izu.com/sga/2005/05/post_3881.html
http://sga851.cocolog-izu.com/sga/2005/07/post_2f60.html
http://sga851.cocolog-izu.com/sga/2006/06/post_4916.html
http://sga851.cocolog-izu.com/sga/2006/10/post_10b3.html
http://sga851.cocolog-izu.com/sga/2007/04/post_c43e.html
ついでに劇場版も
http://sga851.cocolog-izu.com/sga/2007/04/post_28fc.html

横手二中との決戦を前に、ようやく呼吸が合ってきた原田・永倉バッテリー。他のメンバーも調子は上々。そんないいムードの中、キャプテン海音寺は一人不安を抱いていた。(このままでは原田は打たれる・・・)
その不安を払拭すべく、海音寺がバッテリーに課した、ある提案とは?

『バッテリー』は全6巻ですが、わたしはおおむね三部に分けられると考えています(またかい)。
第一部は1巻。ここではまず原田巧がどんなヤツなのか、その紹介に焦点が絞られています。
第二部は2、3巻。こちらでは新田東中野球部の、崩壊(笑)と再生が主に描かれます。
そして第三部は4~6巻。表向きの命題は「横手二中に勝つ」ことですが、ここでのメインは巧と豪の真剣勝負。巧のタマを豪は受けきれるのか。そして巧は豪の期待に応えることができるのか。相手チームそっちのけで、二人は丁々発止のやりとりを繰り広げます。
第三部ではサブ要素として、門脇・瑞垣の複雑な関係も描かれていますね。これまた一筋縄ではいかん絆ということで、原田・永倉コンビの奇妙な対比となっております。

最終巻の殊勲賞はキャプテン海音寺。彼は登場時は単なる「野球大好き少年」でしたが、いつの間にやら「腹黒大王」瑞垣すら、舌を巻くほどの策士へと変貌してしまいました。
この巻では「誰がバッターだろうと関係ない」とうそぶく巧に対し、意外な仕方で「人の怖さ」というものを教えます。そんな老獪さを存分に発揮する一方で、試合の最中に「野球ってマジ面白え」とつぶやく彼は、マジかっこよい。わたしより20近く下の人間なんですけど、あんまり年下という気がしません。

さて、あさの先生は文庫版第一巻のあとがきにおいて、「『バッテリー』を単なる少年の友情物語・成長物語にしたくなかった」と語っておられます。では巧は果たして6巻かけて、何も成長しなかったでしょうか?
確かに根っこの部分は何も変っていません。相変わらずタマを投げることしか考えていないし、「こう」と決めたらテコでも動かない。大人や先輩に対しても相変わらず礼儀知らずです。
でもいろいろなことを知り、いろいろなヤツに出会い、たくさんのモノを得た・・・・ そういう意味では確かに「成長」していると思います。あさの先生の意図がどうあろうと(笑)。
「変らなきゃ」と人はいうけれど、何もかも変わる必要はない。芯の自分を変えなくても、人間はよりレベルアップできる。それが『バッテリー』という物語から、わたしが受け取ったメッセージです。

この際ですから半バレくらいで結末の印象も書いておきましょう。これはあるバッテリーのストーリーです。ですから彼らが一つの到達点に達したところで、終るべきなんでしょう。また、風呂敷を全部キチンとたたまずに、読者が自分でたたむ余地を残しておく・・・ それがブンガクってやつなんでしょう。
よくわかります。大変よくわかります。でもやっぱりこう思いました。

「あっけね・・・・」

仕方ありません。この「ポッカリ感」は自分で想像して埋めるほかないでしょう。番外編『ラストイニング』もそれを助けてくれるようです。

20070519175955最後はちょっとグチっぽくなりましたが、本当に久しぶりに腹の底から「面白え」と思えた小説でした。あさの先生と彼女の生み出した少年たちに、心より御礼申し上げます。

「こんな感覚がまた味わいたい」という方には名作マンガ『キャプテン』、あるいは『SLAM DANK』をおすすめします。わたしはそろそろ、『おおきく振りかぶって』でもチェックしてみようかなー

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May 18, 2007

男蜘蛛(おとこぐも) 池上遼一 『スパイダーマン』

20070518173129これも前から紹介したかったマンガのひとつ。『男組』『Cryngフリーマン』などで知られる池上遼一氏が、若き日にてがけたもう一人のスパイダーマンのお話です。

時は1970年代の日本。平凡な高校生小森ユウは、ある日理科室で実験をしていた折、奇妙な偶然からクモのような能力を手に入れる。正義のためにその能力を役立てようとするユウだが、その思いはいつも厳しい現実の壁に阻まれ、ユウはそのたびに深く傷つく。

このマンガは全部で三つの部分に分けられます。第一パートはアメコミを下敷きにした第1話から第3話まで。このパートではそれなりにヒーローものらしい怪人たちが登場し、まだ少しは原作の雰囲気が残されています。ただマスコミが原作以上にスパイダーマンに辛辣だったり、怪人たちにも気の毒な背景があったりと、独自の要素がこの時点ですでに現れ始めてもいます。

第二パートは第4話「にせスパイダーマン」から第7話「おれの行く先はどこだ!?」まで。こちらでは珍しく池上先生が自分でストーリーを考えています。みょうちきりんな怪人は次第になりを潜め、スパイダーマンの敵はチンピラとか不良学生といった、社会のはみ出しものたちが多くなっていきます。マスコミからはさらに迫害され、学校では痴漢の濡れ衣を着せられ、ヒロインは夜の女へと身を持ち崩し・・・・と、ユウくんのハートは公私にわたってギリギリの状態にまで追い詰められます 。
この部分で際立つのは、ナイーヴな精神に不相応なパワーを得てしまった、ユウ青年の心理描写。ヒロインにいけない妄想を抱いてしまって、「オレはダメなヤツだ!」と落ち込んだ直後、「いや、オレはダメじゃない! だってスパイダーマンだもん!」と夜の街を無意味に飛び回ったりする。情けないことこの上ありませんが、若いときは誰だって、こういう風にプライドとコンプレックスの間を行ったり来たりしたもんじゃないでしょうか。

第三パートは第8話「冬の女」から最終回まで。『ウルフガイ』や『幻大戦魔』の平井和正氏が原作を担当しております。このあたりまで来ると、ユウくんもすっかり達観してしまい、「どーせオレにはなんもできんもんねー」と非常にあきらめがよくなってしまいます。一通り動いてはみてみるものの、加害者兼被害者の織り成す悲劇を、ほとんど脇で「ぼーっ」と観ているだけ。救えない、救わない、救われないと見事に三拍子そろっております。

「そんなマンガ、読んでて楽しいのか!?」と思われる方もおられるでしょう。これが意外にも不思議な心地よさがありまして。バーで酔いつぶれていると店のお姉さんがやってきて、「だって仕方ないじゃない。あなたはちっとも悪くないわ。本当にもう、かわいそうな人」と慰めてくれるような、そんな感じです(笑)

そんなダメダメ感というか、センチメンタリズム溢れるお話に、池上氏の涼やかな、でもまだ野暮ったさも残っている絵が大変マッチしております。池上さんは当時『ガロ』に深く傾倒されてたそうで、前衛的・実験的な表現もいろいろ用いられており、その辺もこのコミックの魅力のひとつとなっております。

20070518173109とにかくいろんな意味で型破りな作品。
映画で『スパイダーマン』に興味を持った青少年は是非手にとって、そして度肝を抜かれてみてください。
最近だとメディアファクトリーより文庫版と愛蔵版が出ていましたが、これまだ普通に手に入るのかしら(オイ)


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May 16, 2007

コント山本くんと武田くん ⑧家庭炎上編 ~大河ドラマ『風林火山』より

武田 「ブラッド・ピットです」
山本 「山本勘助でごい~んす」
(かぽっ)(かぽっ)
    実は殿、先日当コーナーにて重大な不祥事が発覚いたしまして」
武田 「え~!? なんだろう? ドキドキするなあ~」
山本 「実は4回目以降、ずっと兄者の名前が『貞光』となっていたんでごいすが、正確には『貞久』でごいした。訂正と共にお詫びさせていただくでごいす」
武田 「なんだ、そんなことか。だいじょぶだいじょぶ、誰も気づいてやしねえって」
山本 「そうかなあ。あと最近みんながそれがしのことを、『アッキー、アッキー』と呼ぶのでごいすが、なんででしょう?」
武田 「『うちのまさあき』だからじゃないの?」
山本 「あ」
武田 「そんなことよりカンスケさあ、お前が連れてきたあの娘、期待はずれだったぞ。『柴咲コウ』にそっくりとかいうからすっげえ楽しみにしてたらさあ、似てるのは名前だけで、顔は似ても似つかねえじゃねえか!」
山本 「おや? 言わなかったでごいすか?(ポリポリ) そんなこと言ってるわりには、殿もベタなラブソングとか送り付けてませんでしたっけ?」
武田 「いや、その、あれはだ。新人さんがリラックスできるようにさあ、いろいろ気をまわしてだなあ・・・」

ガラッ(襖の開く音)
武田 「ガハッ(口パクパク)」
山本 「・・・・(目シロクロ)。ここここれは奥方殿。ごご機嫌うるわしゅう・・・」
三条 「言っておくが機嫌なら最悪じゃ。どっかの性悪なエテ公が、わらわのあたたかな家庭をぶち壊そうとしておるのでな」
武田 「あ、わし急用思い出した」
山本 「そそそれがしも」
三条 「そう慌てずともよいではないですか。いつも男二人ひそひそ怪しげ、もとい楽しげにしてるのですから、たまにはわらわも混ぜてくださりませ」
武田 「ああ、うん、まあ・・・・(カンスケ! なんか差し障りのないネタねえのか!)」
山本 「(そんなこと急に言われても・・・・)・・・・・あ。お葉書が一通来てるでごいす!」
武田 「お。誰からだ? 読んでみせい!」
山本 「静岡県におすまいのSGA屋伍一さんから。『ハルノブさんカンスケさん、こんにちは。いつも楽しく拝見しております。ところでボクも二人を見習って、自分の部屋の様子をポエムにしてみました。

ジメジメすること、カビの如し 匂い立つこと、コヤシの如し
侵食するごと、屁の如し 動き回ること、ヤブ蚊の如し・・・・」
武田 「奥よ、どう思う?」
三条 「品性下劣、としか申しようがございませぬ」
武田 「そうかなあ。わし、こういうのけっこう好きだけど。まあオナゴを連れ込めん部屋であることは確かだな」
山本 「がはは。まったくでごいす。そういう時はやっぱり・・・・」
三条 「・・・・ああ! もう! 花も恥らう乙女が同席してるというのに、おぬし等はどうしてそうデリカシーがないのじゃ!」
武田 「花も恥らうって・・・・ お前だってもういい年」
山本 「殿、シッ!」
三条 「も~~~~~ ガマンならん。二人まとめてギタギタのズタズタにして、今夜のおかずにしちゃうんだから。うふふ。このうまさ、ほんまもんやで~」
武田 「おお落ち着け奥! あんな娘、わたしが本当に愛してると思うのか! 政治じゃよ! あくまで政治のために仕方なく相手しておるのじゃ!」
三条 「(我に返って)はっ それはマコトでございますか、殿?」
武田 「あったりめえよ~ オレが愛してるのは永遠にお前ただ一人さ。ベイビー?」
山本 「(あー ったく付き合ってらんねー)そうそう、奥方。『あのような仏頂面ではちっとも萌えない』と世間では専らのウワサ・・・・」
ガラッ
由布姫 「いまここからなにか不審な話声が聞こえたが・・・・」
武田 「あ。わし今度こそ急用思い出した」
山本 「そそしれがしも」
由布姫 「逃がさん!(ずびずば)」
20070516203150


 

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May 14, 2007

愛と旅立ちのクモ男 サム・ライミ 『スパイダーマン3』 ネタバレ編

20070514171500予想通りのメガヒット。でもファンの評価は賛否両論・・・・な『スパイダーマン3』。それではネタバレ編参ります。未見の方は避難よろしく。

どこからともなく現れた寄生獣スーツの力に酔いしれ、やりたい放題のスパイダーマン=ピーター・パーカー。だが最愛のMJに「シンイチくん? きみ、本当にシンイチくんなの?」と言われたピーターは、そこでようやっと我に帰る。
(この性悪スーツとすぐに手を切らなければ! このままではちびっ子人気をコナンやシンちゃんにとられてしまう!)
別れ話が少々もつれたものの、なんとか依存症からたちなおったピーター。しかし一方的に捨てられた女の執念は深い。ブラック・スーツはすぐに別の男をくわえ込んで、スパイダーマンへの復讐を企む。

まずは先回先送りにしたヴェノム、ことヴェーやんのお話からはじめましょう。「悪のスパイダーマン」ヴェノムは、『スポーン』でおなじみのトッド・マクファーレンがデザインしたヴィラン。彼の登場により『スパイダーマン』の部数はさらに増大し、フィギュアもバカ売れ。90年代『スパイダーマン』を象徴するキャラクターです。しかし発案者であるトッドには稿料以外の見返りはほとんどなく、これに激怒したトッドはマーヴルと決裂した、なんて因縁のエピソードもあります。
このヴェノム、「記事のデマをスパイダーマンにばらされて逆恨みする」というところは映画と一緒なんですが、原作の方では自分を悪者だとは思っていません。むしろ「正義の味方」を自称していて、人助けなんかもちょくちょくやっています。ただヴェノムの「正義」ってーのは過激だったり、少々歪んでたりするんで、彼のことをヒーローだと思ってる人はほとんどいません。そんなアタマの悪いガキんちょみたいなところが憎めないヤツなんですが、映画では単なるヘタレ悪役となっていて、やや本来の魅力が損なわれていたような気がしました。

さて、『スパイダーマン』ってもともと「バカ映画」だと思うんですよね。なんせ「クモに噛まれたらクモになっちゃった」ってえ話ですから。でも逆境にあっても必死にがんばるピーターの姿が、その「バカさ」をあまり感じさせないつくりになっていました。
ところが今回は「調子に乗ったピーターが自分から道を踏み外す」という内容のため、バカ大全開(笑)。「オレって最高にイケてな~い?」と勘違い丸出しで、腰を振りまくるピーター。その姿が、哀しくもあり、おかしくもあり。「燃え」を期待していたファンは、この辺でひいてしまったようです。

しかしやっぱりそれなりにマジメなテーマも語られています。今回のキーワードは「復讐」と「親子」。ピーター、ハリー、サンドマン、エディー・・・・ 4人の怪人はその二つの糸によって奇妙に結ばれています。
『スパイダーマン』の重要な柱に、「大いなる力には大いなる責任が伴う」という主張があります。これについて「アメリカが力にものをいわせて他国にちょっかい出しているのを、正当化しているようでイヤだ」という意見を読んだことがありました。「それは違うんでないかのう」と思いつつも、わたしもちょっとひっかかっるものを感じていました。
ですが、この度の『3』で、「そうではない」ということがはっきりと示されました。「その力は決して『報復』や『殺し』のために使われてはならんのだ」と。例えその動機が家族のへの愛情から出たものだとしても、そうした行為は関る全てのひとたちに、悲惨な結果しかもたらしません。醜く変っていくピーターやハリーの姿から、そんなことを学ばされます。それでも「他者への愛情」が動機ならばまだ救いようはあるんですが、純粋に私怨のためだけに動いていたエディーはああいう結果となりました。まさに「人を呪わば穴ふたつ」。あるいは「憎むな。殺すな。許しましょう!」です。『スパイダーマン』は9.11とも浅からぬ関わりがあるので、そのことが明示されてなんか安心いたしました。
ちなみにライミ監督の以前の作品である『ダークマン』は、「救われなかったスパイダーマンの話」とみることもできるかも。ご興味おありのかたはどうぞ。

20070514171412
完結編ということでピー太が結婚する=一人前のオトナになる・・・ということで幕となるのだと思っていましたが、まだまだ彼には成長の余地が十分あるようです。例の「ひも付きアクション」だって、もっともっと色んなやり方があると思います。やっぱこれで終ってしまうのはもったいない。シリーズを重ねていくのは諸刃の剣だとわかっていても、ついついさらなる続編を期待してしまいます。
だからっていうわけでもないですが、『スパイダーマン』関連の記事を、あとでもう一回やりたいと思います。しつこくてスンマソン!


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May 12, 2007

適当掲示板47&アメコミ秘宝

毎度どうもっす。SGA屋伍一っす。ご意見その他ありましたらこちらにお寄せくださりませ。

今回は『スパイダーマン』人気に便乗して、我が家秘蔵のアメコミコレクションなぞを自慢・・・じゃなくて紹介したいと思います。ただしわたし、英語はさっぱりなもんでラインナップは全て邦訳本です。英語の読めないアメコミファン・・・そんな存在が許されるのでしょうか(許して)

でははりきって参りましょう。

2007051213272720070512133048まず最初はわたしをアメコミにはめた憎いヤツ。かれこれ14年前に小学館プロダクションより発売された、『X-MEN』日本語版第一巻です。買った動機は「目新しさ」というそれだけのことで、以後こんなに長く付き合うことになろうとは、夢にも思いませんでした。ちょいとぼやけてますけど、このギンピカの巨人(コロッサスという)が紫の飛行機人間(アークエンジェルという)にブン投げられてる図を見て、ハートを「ズキュウウウウウウウウン!」と射抜かれてしまったんですねー


20070512133206その翻訳版『X-MEN』のボルテージが最高潮に達したのが、この『エイジ・オブ・アポカリプス』というタイトル。
まるで『北斗の拳』のようなアナーキーな平行世界を舞台に、X-MENたちの苦闘が描かれます(ただしリーダーはまるきり善人になってしまったマグニートー)。
翻訳が途絶えたあとは断片的な情報しか知らないんですが、たぶんいまだにこの時の面白さは越えられていないんでは・・・・と思います。


20070512133239続きましては先日映画が公開されていた『ゴーストライダー』日本語版。ただし「二代目」であるため、中の人は映画とは別人。全三冊が発行されました。
二巻ではパニッシャーがゲスト出演。三巻ではさらにウルヴァリンを加えたトリオでの活躍が描かれていました。
画像は、一番ポーズが決まっている二巻の表紙です。


2007051213332820070512133430さらに映画関連で。今秋第二作の公開が決まっている『ファンタスティック・フォー』と、来年公開予定の『アイアンマン』が収録された、『ヒーローズ・リボーン』シリーズ。歴史の長い4タイトル(後の二つは『キャプテン・アメリカ』と『アヴェンジャーズ』)を、現代風に新生させる目的で展開された企画です。
ただ、アートはものすごくいかしてるのに、お話が『エイジ・オブ・アポカリプス』の焼き直しのようになってしまったため、人気の方はいまひとつ。そのため邦訳も後半はかなりはしょられました。日本で発売されたのは、全八冊です。


2007051213411320070512134245DCコミックスの方からも紹介しときましょう。「スーパーリアリズム」の天才絵師・アレックス・ロスの手による『キングダム・カム』です。
内容はスーパーマン、バットマンらDCヒーロー(ほぼ)総出演の「スーパーヒーロー大戦!」てな感じ。
老いたヒーローたちが世界から迫害を受けるという筋のため、全体的に暗いムードです。そんな悲壮なストーリーが、重厚な絵にめちゃくちゃマッチしとるんですわ。


20070512134500続きましてはダークホースコミックから、日本のアーティストにも多大なる影響を与えている『ヘルボーイ』。世界をまたにかけ、怪物どもをぶんなぐるヘルボーイの冒険譚です。
ものによっては今でも購入可能ですが、短編が収められた『縛られた棺』『滅びの右手』は入手困難かと。
画像はその『縛られた棺(チェエインド・コフィン)』の表紙。
この『ヘルボーイ』も、現在劇場版の第二弾を製作中とのこと。


20070512134531さらに参りましょう。「アメコミ史上最高傑作」とも言われるアラン・ムーアの『ウォッチメン』です。
その前衛的で格調高いスタイルは、アメコミ界に衝撃と変革をもたらしました。
この作品も「映画化」の企画が出ては消え、出ては消え・・・ということを20年以上繰り返しております。このほど『300』をてがけた監督さんが、ヒットのご褒美に映画化権を取得したとのことですが、また流れそうな方に20ギリアム。あと、この本のみメディアワークスより出版されています(ほかは全部小学館プロダクション)


20070512134639トリをかざりますのは『スパイダーマン・パーフェクトガイド』。スパイディ40年の歴史を図版をふんだんにもちいて解説したファン必携の書。
まだ映画がヒットするか危ぶまれていたころに出された本だったので、限定4千部。今出せばもっと売れると思うけどなあ。同スタイルで『X-MEN』『バットマン』『スーパーマン』のガイドブックも出されました。


さて、今月18日には欧米で大ヒットした『300』の原作本が発売されます。『ゴーストライダー』『スパイダーマン3』にあわせた動きが何もないことを考えると、今年の王道的アメコミは、これ一冊で終りそうな気が・・・・ ひーん
本当にたのんますよ! 小プロさん!&ジャイヴさん!(こればっかし)


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May 11, 2007

倒壊タワー アニキとボクと、一発、ズドン アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 『バベル』 

20070511184817うーん、そうね。50キロくらいなら何とか・・・ ってそりゃバーベルじゃい!
菊池凛子のオスカー助演女優賞ノミネートで話題になった文芸作品。がらにもなく観にいってまいりました。

お話はモロッコの荒野から始まります。
遊び半分で銃を試し撃ちしていたヤギ飼いの少年。
そのタマがたまたま当たってしまったアメリカ人の主婦と、その夫。
その夫婦が子供を預けていた、ベビーシッターのおばさん。
そしてなんでか東京に住む一人のろうあの少女。

ちょっとした出来心から、あるいは不幸な偶然から「最悪の状況」に陥っていく四組の男女。それらのストーリーが、同時進行+シャッフル状態で淡々と語られていきます。

こんな形式どこかで観たような・・・・ そう、ポール・トーマス・アンダーソンの『マグノリア』が、人数・スケールの違いはあれこんなお話でした。なんか最後にすごいオチが待っているのかと期待していたら、そのままなし崩しに終了。隣で見ていた友人から、怒りのオーラがメラメラと立ち上ってきて、とってもきまずかったのを覚えています。
んで、今回『バベル』を観にいった動機は、「オチがすごい」といううわさをどっかで聞いたから(笑)。
・・・・結論から申しましょう。今回もそういうものはありませんでした! 本当にこの男に学習能力はあるのでしょうか(ない)。

そんなわけで、鑑賞直後はとっても困惑いたしました。モロッコの少年とブラピ夫妻のパートはともかく、他の2パートにはあまり必然性が感じられなかったからです。なんであまり関係なさそうなバラバラのお話を、無理矢理ひっつけるのか。ひごろわかりやすいお話ばかり観ている身としては、大変困りました。
まあ芸術作品にオチとか必然性とか期待するのが間違ってるんでしょうけど、せっかくお金も払ったことだし、足りない頭で一生懸命考えてみました。
この「バベル」という語は、地上で言語の混乱が最初に生じた場所のことだそうです。「砂の嵐に隠された」という歌で有名なアレですね。ですから「言語が分かたれているがゆえに生じる悲劇」が描かれるのかな・・・・ と、予想してたんですけど、どうもそれも違うような。というのは、彼らが思いを伝えたいのは、むしろ自分の言葉が通じる相手に対してのような気がするからです。
たぶん監督がおっしゃりたいのは、「国や言語が違っていても、人間は基本的にみな同じなんだよ」ということなんでないでしょうか。そう、我々のほとんどは、作中のブラピや菊リンと同じように、愚かで不器用で助平で寂しがり屋さんです。それゆえ彼ら彼女らの悩みは、大抵の方には理解できるんでないでしょうか。ただその書き方がちょっと変態的ではありました。

他に幾つか感じたこと 
・ケイト・ブランシェットがいつもより若く見えた!
・アメリアおばさんが桃井かおりとダブって見えた!
・菊池凛子はどうしても女子高生には見えない!
・鉄砲を人に向けて撃っちゃいかん! 危ないから!
・子役にあんな演技させるんじゃない! 変態になったらどうする!
・この監督、名前が面白い! あとやっぱり変態だと思う!

20070511184801・・・・本当に偏差値が低くて申し訳ありません。
「ろうあ者たちの要望で、日本語のセリフにも字幕がついた」なんつーいい話がある一方で、「鑑賞してる際に体調を崩した人が続出」なんて不穏な情報も。
これから観られる人は元気な時に、なるだけ一人でご覧ください。ちなみにわたしはなんともありませんでした。

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May 09, 2007

愛と復讐のクモ男 サム・ライミ 『スパイダーマン3』 ネタフリ編

20070507174451その人気に押されて「世界最速公開」となった『スパイダーマン3』(実際は韓国とどっこいどっこいらしいですが・・・・)。本日は鑑賞前の方を対象に、アメコミ好きならではのムダ知識なぞ披露しようかと思います。

努力の甲斐あって街の人気者になり、ウハウハ状態のスパイダーマン。学業や恋も順風満帆。調子に乗ったピーターは、メリー・ジェーンへのプロポーズ大作戦まで計画してしまう。
が、幸せは長くは続かない(笑)。思い込みの激しい友人ハリー君は、「パパの仇!」と空から爆弾を投げつけてくる。叔父さんを殺した強盗(死んでなかったか?)は妖怪「砂だけ男」となって街を襲い、ピーターに苦戦を強いる。さらには「遊星からの物体X」に体を狙われて・・・・ ピーター、君にはやはり不幸がよく似合う!

と、いうわけでよいこの諸君! みんなのハリー君が帰ってきたよ! え? ちゃうちゃう! ハリー・ポッターくんじゃなくて、ハリー・オズボーンくんだよ! 「誰それ?」はないんじゃないの?
「1」からの重要なレギュラーでありながら、いまひとつ影の薄いハリー君。今回はキャシャーンばりのアーマーを身にまとい、「オレが主役だ!」と言わんばかりの大暴れを見せてくれます。
それに対し、必死で弁解を試みるピーター。果たして5年越しの誤解を晴らすことはできるか?

二人目の悪役さんは、サンドマンさん。砂状のボディを有し、変幻自在に変形しながら攻撃をしかけてくる厄介なヤツ。今回「ベン叔父さんを殺した真犯人」という重要な役を割り振られておりますが、原作ではピーターとの間に、特にそういう深い因縁はございません。どちらかというと「その他大勢」的な印象が強い、ごくフツーの怪人。顔も普通のおっさんですしね。余談ですが、「スパイダーマンに掃除機で吸われた」という爆笑もののエピソードもあります。
そんな彼が、なぜ完結編の悪役に抜擢されたのか? 単にライミさんのえこひいきじゃ・・・ とも思いましたが、映画を観てみてわかりました。この人、CG映えするんですよ。誕生のシーンなんか芸術的ですらありますし、クライマックスでは「こいつひとりいればいいんじゃね?」ってくらいの大活躍をみせてくれます。

三人目は影の本命ともいえるべノム・・・・ なんですが、こいつに関してはなんか書くとネタバレになりそうな気がするので、次回に回します。

今回は悪役のほかにもう一人気になるキャラクターがいます。それはMJの恋敵となるグウェン・ステーシー。実は彼女、原作ではMJの前の『スパイダーマン』の正ヒロインで、ピーターとは将来を誓い合ったほどの仲でした。しかし彼女は初代グリーン・ゴブリンの手にかかって死亡。ロマンスは最悪の結末を迎えます。
この出来事は当時のアメコミファンに多大な衝撃を与えました。だってこれ、『ドラえもん』でいえば「しずかちゃんが死んじゃう」ってくらいの重大事ですから。カツオ級のキャラでさえ、ライターの気まぐれで殺されかねない・・・・ そんなところがアメコミの怖いところです。
この度新作でよみがえったグウェンが、果たしてどんな役回りとなるのか? ファンとしてまことに興味津々であります。

さて、わたしは『スパイダーマン』を愛しております(本当は『X-MEN』の方が好きなんだけど)。しかし前作・前々作のなかに気になった点があったのも事実。そこで愛ゆえに、あえて苦言を呈してみましょう。

・グリーン・ゴブリンにもドク・オックにも襲われているメイ叔母さん。本当なら二度とも死んでると思います。ですから今回は「老人をいたわる」ということも含めて、「襲われ役」リストから外してあげてください。MJは楽しんでる様子がなきにしもあらずなので、別にいいです。
・1、2共に一番盛り上がるはずの決戦の場が、「人気のない廃墟」というのはいかがなものでしょう。新作ではクライマックスにふさわしいド派手なステージが用意されてることを期待しています。
・1のラスト近く 「スパイダーマンが父を殺した!」
 2のラスト近く 「父を殺したのはピーターだった!」
 ・・・・続きを二年以上待たされる観客の身にもなってください
 また同じようなことをやったら・・・ ゆ る し ま せ ん

20070507174530まあ本当のところ言うと、もう観てきちゃったんですけどね(笑)

「ネタバレ編」は来週にでもUPする予定です。


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May 07, 2007

人生はメガトンパンチ シルベスター・スタローン 『ロッキー』シリーズ

20070424173329「幸せは! 歩いてこない! だから歩いていくんだぜ!!」

あの炎のボクサーが17年ぶりに帰ってきた! 本日は完結編?が公開中の『ロッキー』シリーズについて、さくさく語らせていただきます。

・・・・と書いてはみたものの、わたし実はつい最近まで『ロッキー』って一本も見たことなくて(^^;)。それが急に興味が湧いたのは『ファイナル』の予告を観たからです。最近中高年がファイトする話に弱いんですよ。『シンデレラマン』とか『世界最速のインディアン』とか。でも「いきなり完結編」というのはやっぱり筋が通ってない気がするので、がんばってチャンネルGYAOで「1」と「2」だけ鑑賞してみました。

で、うわさの第一作ですが、観てみてびっくりしました。予想に反してかなりけだるい展開だったので。
まず主人公のロッキー。やさぐれてて、女にはもてない、プライドだけは高い、やることなすことかっこ悪いと、直球ど真ん中のダメダメ人間です。若き日のスタローンがけっこう美青年だったのは驚きでしたが。
ほんで例の絶叫で有名なあのヒロイン、どんな女神様かと思えば、教育ママみたいなメガネかけた異常なまでの引っ込み思案。まああとでメガネとって美人になるんですけど(少女漫画か!)。さらにヒロインの兄のポーリーは、ちょっとしたことですぐキレる短気者だし、トレーナーのミッキーはずっと意地悪だったくせに、ロッキーがチャンスをつかんだ途端手のひらを返すし・・・・ 見事なまでにダメ人間しか出てきません。
ですが、そんなダメ人間たちが必死にがんばって(義兄除く)、栄光を目指して成長していく・・・・ その姿はやはり感動的です。時を越えて多くのファンを獲得しているのもうなずけました。

このシリーズには作品ごとに、その時のスタローンの願望というか目標みたいなものが反映されているようです。「1」では、「とにかく完全燃焼できるいい作品を作って、一人前になる」ことが目標で、「映画をヒットさせてビッグになる」ことは二の次だったのでは。あのラストシーンを見ていて、そんな風に感じられました。
続く「2」では、「一発大穴当てたくらいでは、そう簡単に幸せにはなれない」ということが語られます。こちらでは、「やっぱりオレ、一発屋で終りたくない」という願望が強く感じられます。そのためには映画もヒットしてもらわにゃ・・・・ ということで、一作目よりわかりやすいスポ根ドラマになっていました。

「3」「4」「5」は未見ですが、あらすじから想像してみますと、

「3」・・・・ スターになっても、ハングリー精神を忘れないようにしたい
「4」・・・・ ソ連をぶちのめしたい(ランボー混じってる)
「5」・・・・ 「老い」をどうやって受け止めるか

こんな感じでしょうか。こうやって並べてみると「4」だけ浮いているような気がしますが、ファンに言わせると一番浮いてるのは「5」なんだそうで。そんでスタローンが一番気に入っていないのも「5」だそうです。ずっと戦い続けてきてロッキーが戦いを諦める話だからでしょうか? その辺は見てないので憶測でしか言えませんが。

そしてこの度の『ザ・ファイナル』(原題は『ロッキー・バルボア』)です。
還暦を迎え、すでにリングを離れて久しいロッキー。愛する妻を亡くし、寂しさに泣きくれる毎日。その心の隙間を埋めるために、ロッキーは再びボクサーとなることを目指します。

今回の対戦相手は連戦連勝の若手チャンプ・ディクソン。強いんですが勝ち方に面白みがないため、あまり人気がありません。まるで最近の中日ドラゴンズみたいです。
常識で考えれば60の人間と20そこそこの若者とでは、まともな試合になるはずがありません。しかしシンデレラマンやフォアマンの例を考えると、ロッキーマンにだって、勝利の可能性はあるかも・・・・ と思えてきます。

こちらからは「幾つになっても戦い続けたい」という思いがよく伝わってきました。スタッフロールでちょいとこけましたが、そんなスタスタロンの背中から、ちょっと元気を頂いたような気がします。自分なんかまだ30代ですし、60代には負けてられないっすよ! ええ!
あと一作目のシーンや登場人物がたくさん出てくるので、予習しといてよかったと思いました。何事も準備が大事。練習なくして勝利なし、です。

それでは最後はあのセリフで〆ましょうか。用意はいいですか? ・・・・3、2、1、

「エイドリアーーーーーーーン!!」
Bbs25


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May 02, 2007

愛と哀しみのクモ男 サム・ライミ 『スパイダーマン2』

20070502175052待ちに待った『スパイダーマン3』。昨日から全国で公開されてますね。だのになんでオレはまだ観にいっていないのだあ! うがあ! (答え:うっかり人と観にいく約束をしてしまったから) でもあいつのことなんかほっぽっといて、先に観に行っちゃおうかな~ イライラソワソワ
そんな気持ちを静めるために、予告した前作「2」の記事でも書いてみましょうか。ちなみに「1」の方はこちらです。http://sga851.cocolog-izu.com/sga/2007/04/post_93e2.html

叔父さんの言葉を胸に、人命救助に東奔西走するピーター・パーカー=スパイダーマン。しかし学業とヒーローの両立は、なかなかに難しい。忙しいあまりバイトはすぐクビになる。マスコミからはいじめられる。おまけに最愛のメリー・ジェーンは他の男と結婚するという(これは彼にも問題があると思うが)。ストレスがピークに達したピーターは、なんとクモ能力を失ってしまう。そして彼は、スパイダーマンの廃業を決意する。
折りしもその頃巷では、ドクター・オクトパスなる怪人が乱暴狼藉を働き、人々を苦しめていた・・・・

「1」では主人公が力の正しい用い方を悟る過程が描かれました。「2」では、志を貫くことの難しさが描かれます。
「大いなる力には大いなる責任が伴う」 『スパイダーマン』全編に流れる重要なテーマです。しかし「責任感」「義務感」ばかりが先にたつと、いつしか「仕方ないからやる」という思いが強くなり、仕事へのモチベーションは下がっていくものです。その仕事がハードなものならなおさらでしょう。
ピーターもそうした悪循環に陥ってしまいますが、幸いにもその壁を乗り越えることができました。きっかけは、たぶん「初心」を思い出したところにあると思います。「誰よりも自分がそれを望んだから、その仕事を始めた」 そのことに改めて気づいたピーターは、ゆっくりと「やる気」を回復させていきます。
「ヒーローなんてやっていても、いいことなんざなにひとつない。それでもオレはやる。やってやるぜ!」
力を取り戻したピーターの勇姿に、勝手にそんなセリフを付け足してしまったりして。そしてそういう風に責任を果たしているうちに、不思議と見返りもそれなりに付いてくるものです。基本的にはバカ映画なんですけど、『スパイダーマン2』はわたしたちにそんなことを教えてくれます。

さて、もう一点述べたかったのは、「なんで『スパイダーマン』だけが、日本でこんなに受けるのか」ということ。
日本では「アメコミ映画は当たらない」というジンクスが長いことありました。例外と言えばそれこそ昔の『スパーマン』くらい。『バットマン』『X-MEN』はそれなりにうけましたけど、大ヒットというよりかは「きれいに二塁打を決めましたね」という程度。
それがこの『スパイダーマン』に限っては、ドーム球場の屋根を突き破って宇宙まで飛んでいこうかという勢い(さすがに大げさか)。ついには全世界に先駆けて「最速公開」までやらかす有様(だのに翻訳の方の動きが一向に見えないのは、一体どういうことなんだあ! イライラ!)。なんでスパイディばかりがそんなに特別待遇なのでしょうか。
奇抜なアイデア、感情移入しやすい主人公。それらの要素に加えて、「顔面をマスクですっぽり覆っているから」という理由があると思います。アメコミヒーローって大抵素顔丸出しか半マスクですよね。それは彼らにとってマスクが「正体を隠すための道具」にすぎないから。役目を果たしていれば、面積が少なくたって全然かまわないわけです。
対して日本のヒーローは、肉体が再構成されて「別のもの」になる・・・という例が多い。望まずとも自動的に人間でない顔になってしまうわけです。スパイディはそこまで派手な「変身」をするわけではありませんが、あの非人間的なマスクのデザインが、日本人に親しみ易い感情を抱かせているのでは・・・という気はします。

さて、フルマスクをかぶるということは、「表情が周囲には見えない」ということでもあります。加えてスパイディは戦闘の最中にも軽口を叩いていたりするので、作品世界の住人の多くは、彼のことを「強靭無比のタフガイ」、あるいは「得体の知れない変人」くらいに思っていることでしょう。
しかし劇中でその素顔を見た人たちは驚愕します。「まだ子供じゃないか」「息子と同じくらいだ」
恐れも苦しさもマスクの下に押し隠し、やせ我慢をしながら必死で戦うヒーロー・・・・
そういうのって、すごく萌えませんか? 植木等が言っている通りです。「愚痴は言うまい 語るまい それが男の生きる道」

20060826221744非常に落ち着かない状態で書いているせいか、いつにも増してわけわからん記事となりました。お許しください。
ああー 早く「3」が見たいよー 見たいよー
「1」が「誕生」の話で、「2」が「成長」の物語だとするなら、「3」は「死」のエピソードとなるような気が・・・
イヤン! ピーター!! しなないで!!(←ハヤトチラー)

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May 01, 2007

仮面らいだー電車でGO 時空の車窓から

その1

20070418181931_1時の列車デンライナー
次ぎ行く駅は過去か未来か

(良)「今日は平成ライダーの『はじめて』を見に行くよ! モグタン!」

(モ)「誰がモグタンじゃあっ!!
   ナメたこと抜かしてっとぶっとばすぞコラ!!」


Snow1(良)「うっひゃあ! すごい雪だね!」
(モ)「『国境の長いトンネルを抜けると雪国であった』ってか・・・・ フッ」
(良)「どうしたの、モグタン!? やけに文学的じゃん!」
(モ)「へっへー おれアこう見えてけっこう読書家なんだぜえー」
(良)「あっ あっちの方で誰かがド突きあってる!」
(モ)「面白そうじゃねえか。やれやれー!」

20070501172515「うわあああああん(ノд`)・゜・゜.

ちっくっしょおおおう!」


(モ)「どうしてこいつはこんなにオイオイ泣いてるんだ?」

(良)「きっとものすごく寒いからじゃないかな・・・・」


20070501172612「あひゃひゃひゃひゃひゃ

あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」

(モ)「どうしてこいつはこんなに笑ってるんだ?」

(良)「きっと寒さを紛らわすためにドラッグでもキメてるんじゃないかな・・・・」


20070501173528
「やかましいわい!!
おんどりゃあ!!」


「ぷげはっ」
(×2)


その2

20070501173653数分後

「みんな寝るなー
寝たら死ぬぞー
・・・・むにゃむにゃ」

「・・・あ、天国のおばあちゃん
みんなマッチを買ってくれないんだよ・・・・
ぐううう~」

次回未定


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