コント山本くんと武田くん④ 諸国流浪編 ~大河ドラマ『風林火山』より
武田 「タッキーで~す♪」
山本 「山本勘助でごわす」
貞光 「貞光でおま」
武田 「カンスケ、そいついい加減しまえ!!」
山本 「おっと失敬、出しっぱなしでごいしたな。かぽっと」(貞光 「待てコラーッ」)
武田 「そうそう、井上靖先生の『蒼き狼』、映画が絶賛公開中じゃの」
山本 「いや、あれ一応別の人が原作のようでごいすよ」
武田 「ええっ そうなんだ。わしゃてっきり・・・ そういえばなんでチンギス・ハーンのイメージカラーは「青」なんじゃろうの?」
山本 「それは蒙古民族特有の証、『蒙古斑』から来ているらしいでごいす」
武田 「へえ、そうなんだ・・・ って、今うっかり信じそうになったじゃねえか!」
山本 「ぐしし」
武田 「ったく、油断も隙もない・・・ ところで静岡を出たあとはどうしたんだっけ?」
山本 「は。神奈川県は小田原市の北条という家に厄介になっておりました」
武田 「北条ってえと、そのモンゴル人を追い返した狂言師の家柄だったっけ?」
山本 「いや、それが一応別の一族らしくて」
武田 「? 『もう本家とは一切関わりはございません』ってことか?」
山本 「さあ? まあとにかく色々事情がおありのようでごいす。そんでそこの若君に気に入られそうになったんでごいすが、そこに運悪く例のテリーの息子がかくまわれまして」
武田 「テリーJrじゃな。キン肉マンの相棒のモデルになったとかいう」
山本 「は。『あの時の恨み!』とばかりにスピニング・トゥ・ホールドをイヤというほど決められまして、ほうほうの体で逃げ出したんでごいす」
武田 「そいつは災難じゃったの。そんで次はどこへ?」
山本 「は。次は信州長野の上田市に。真田さんというところに泊めさせてもらってました」
武田 「えーと、確かサナダムシの名の由来になったとかいう人だっけ?」
山本 「ま、長い目で見れば。この真田の当主がそれはいい方でごいしてのう。『キミさえよければいつまでもいていいんだよ』なんて言うから、ついずるずると長居してしまいました。まるで『田舎に泊まろう』に出演してるみたいでごいした」
武田 「いるよね。こういう社交辞令を真に受けて迷惑かけるタイプ」
山本 「そんなある日近所で小競り合いがありまして、『ちょっと平賀というおっさんの加勢にいってくれないか』と頼まれたんでごいす」
武田 「いい人な割にはなかなかハードなことを頼むの」
山本 「ああっ 言われてみれば! さすがは真田。見事に手玉に取られ申した!」
武田 「っつか、カンスケ。お前いい加減ウザがられてたんだよ。あ! そういえばお前あん時、敵方にいたの!」
山本 「ああ、そういえばそうでごいしたの(ポリポリ)」
武田 「ワシの大事なデビュー戦をメチャクチャにして! ひどい!」
山本 「結局勝ったんだからいいじゃないでごいすか。ったくあのタコ入道、幾らハリウッドデビューしてるからって、気ィ抜きすぎだっつーの」
武田 「あとお前あん時、わしのこと『矢で撃っちゃおうかな。どうしようかな』とか考えてたろ!」
山本 「そ、そんな殿・・・ カンスケは悲しゅうございます! そのようなこと、ほんのちょっとしか思ってなかったというのに・・・・」
武田 「・・・・そうであったか・・・ 疑って済まぬ。許せ、カンスケ!」
山本 「いいのでごいす。これからは我が軍略をもって殿のお役に立てるよう、必死に励む所存にてございます!」
武田 「うむ。それでは聞くがカンスケ。『軍略』とは一言で言って何じゃ!」
山本 「う・・・・ それは・・・・ ま、『与作』みたいなもんでごいすかの?」
武田 「?」
山本 「つまり(ヘイ)ヘイホー♪」
武田 「カンスケ! そこへなおれ!(ズビャア!!)」
山本 「ぐはっ」
Comments
もうNHKはコレをオリジナルキャストでやるよろし。
放送時間は「エルポポラッチ」やってた枠でも使って。
ときに『与作』…北島さん最近あんまり歌わない気がしません?
紅白はたいがい『まつり』か『帰ろかな』だし。
おもわずYouTubeで"yosaku"とか検索しちまったでごいす(でも無かった)
Posted by: 秦太 | March 26, 2007 12:46 AM
『サラリーマンNEO』の1コーナーだったらやってくれそうな気もします
最近はNHKもコントに意欲的ですよね
>北島さん最近あんまり歌わない気がしません?
言われてみれば・・・・ あれこそ『函館の女』と並ぶサブちゃんの大ヒット作なのに
もしかして、某『おふくろさん』の様な事情があるとか? ないか?
しかしいい加減このコーナーも「○才以上限定」ネタが多いなあ(^^;)
Posted by: SGA屋伍一 | March 26, 2007 08:31 AM