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February 24, 2007

平成ライダーの六年間を振り返る 剣編④

20070224195106『剣』編の最後は予告どおり「『剣』のココが良かった!」というところで締めたいと思います。恒例のベストシーンについては下記URLをご覧ください。完全ネタバレなのでご注意を。
http://sga851.cocolog-izu.com/sga/2005/01/post_14.html

まず一つ目は独特の「カードシステム」。『龍騎』でもカードは扱われてましたが、『剣』のそれはさらに複雑なものとなっています。『剣』の世界の怪人は全部で53体存在することになっています。丁度トランプの枚数と同じ数。というか、トランプがこれら怪人を基にして作られたという設定なんですね(苦しい・・・)。ほんでこの怪人をカードに封印すると、その能力をライダーが使えるようになります。たとえば主役のブレイドの場合、変身にはヘラクレスオオカブト怪人の「A」の札を、キックにはイナゴ怪人の「5」の札を、電撃を用いる時には(なぜか)シカ怪人の「6」の札を用います。つまりこれ、どんなザコ怪人も登場した後はその後の設定に影響を及ぼすという、怪人たちにとって大変愛の深いシステム(結局いっぺんも使ってもらえなかった札もありましたが・・・・)。またライダーがゲットしたカードを数えていくことによって、物語が現在どの辺まで進んでいるのか把握することもできました。

二つ目は先の見えないストーリー展開。わたくし放映中「2ちゃん○る」とかけっこう小まめに見てたんですけど、「薬漬けの橘さんがどうやって立ち直るのか」「カリス=相川始の正体は」「バトルファイトを一体どうやって収束させるのか」 このあたりの疑問に関して正確に予想できた人はほとんどいなかったように記憶してます。「アラが多い」と言われた脚本陣ですが、こうした点においては大いに評価できるのでは。

三つ目は二つ目とややかぶりますが、その結末の独特さ。これまでのどんな特撮作品においても類をみない、意表をついたラストでした。その点に限っては、あまり『剣』をかっていない人たちですら評価しているくらいです。

世間的に目だったことと言えば、相川七瀬の歌う前期OP『Round ZERO』 、RIDER TIPSの歌う後期OP『ELEMENTS』が、どちらもオリコン初登場でベスト10圏内に入っていたこと。視聴率が落ちてきたにも関らずこの成績はなかなかの健闘でした。
あともう一つ『剣』で特に印象深い点として、2○ゃんで作られたAA(アスキーアート)が非常によくハマっていたことも挙げられます。そんなとこで一番、というのがまた『剣』の悲しいところですが。どんなもんかというとこんなもんです。
http://romman.hp.infoseek.co.jp/gallary/flash/ond.html
お暇な方はごらんになってみてください。わけわかんないと思いますけど。

20070224195400放映時はかなり強い拒否反応もあった『剣』ですが、最近あちこち見回ってみると、「アレはアレなりに面白かった」という意見もけっこうありました。やはり作品の本当の評価ってのは、終ってから一,二年経ってようやくわかるもんかもしれませんね。
さて、一昨年の秋から続けてる(・・・・)このシリーズも、とうとうあと一作品を残すのみとなりました。『カブト』『ライオン丸G』『電王』について一回ずつ書いてから、いよいよ『響鬼』に取り掛かりたいと思います(怖えええ~)。

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Comments

私は結構面白がってみていました。
再評価されるような作品だったとは知りませんでした。

もうだいぶ忘れてしまっていますが、面白く思う理由は
大体SGA氏のご指摘の通りだと思います。
しかし、ラストが思い出せない……(なんかオブジェが出てきたのは覚えてるんですが)。

と、ここまで書いて昔のバックナンバー(初級編から)も読み返させていただきました。このテキスト片手にもう一度『ブレイド』観たくなりました!観ないけど(すいません、そんな余裕はとても…)。

それはそうと「語る会」のとき、言ってくれれば僕も観てたのに(笑)。

Posted by: かに | February 26, 2007 at 09:15 AM

こんばんは

>再評価されるような作品だったとは知りませんでした

まあその、当時の某巨大掲示板ではボロクソでした。でも最近躍進著しいSNS(笑)ではそんなに悪くない。思うに、これ一話一話の「区切れ」が悪かったんじゃないでしょうかね。通して見てみたら「意外と・・・・」という人が多いような気がします。

>ラストが思い出せない……

ええええ(笑) まあアレですよ。モノリスが出てきてブレイドが赤ん坊になって宇宙をさまようわけですよ。「ネタバレだ!」とお怒りの人、ごめんなさい。ウソですから(笑)
真面目な話、某所(こればっかり)では童話「泣いた赤鬼」に似てるという意見もありました

>それはそうと「語る会」のとき、言ってくれれば僕も観てたのに(笑)。

いやー、かに様って「硬派!」っていうイメージで、とてもこんなの見るような人に思えなかったんですよ(笑) 長屋で特撮の話題が出るときも静観なさってますし。人を見かけで判断してはいけませんね。あれ、なんかブレイな物言いのような・・・・ すいません(^^;)

Posted by: SGA屋伍一 | February 26, 2007 at 07:29 PM

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