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February 09, 2007

平成ライダーの六年間を振り返る 剣編③

20070209200756『剣』編三回目は残る二人のライダー、ブレイドとカリスについてご説明いたします。

いまさらですけど、主人公のライダーの名はブレイド。ヘラクレスオオカブトムシとスペードをモチーフとしたライダー。本名は剣崎一真といいます。
設定には「知能指数が非常に高い」みたいなことが書かれてたらしいですが、そういった描写は全くなく、よくある単純熱血突進系のキャラとして描かれていました。橘さんが「うわああ」と怯えるアンデッドにも、「ウェーイ!」と元気に立ち向かっていきます。
「これがオレの仕事だから」と人のために体を張り続ける剣崎。その背後には、少年時家族を火事で燃える家の中から助けられなかった、という辛い過去があります。
余談ですが主演の椿孝之くんは大変滑舌が悪く、その意味不明な叫びが「オンドゥル語」として2ちゃん界隈で流行ったりもしました。

このブレイドと対をなすのが、カマキリとハートをモチーフとした仮面ライダー、カリス。本名は相川始・・・と言いたいところですが、これはどうやら仮の名のようで。この御仁、人間ではないらしく、「お前ら人類が繁栄していることが間違い」なんて言ってくれちゃったりします。
ところがある母娘と知り合い、人の情愛に触れるうちに、彼の心に変化が生じます。それは人間として生きていきたい、という願望。まるでテレビ版デビルマンを地で行くようなヒーロー。しかし戦闘生物としての本能もまた強く、カリスはその二つの間で苦しむことになります。

ブレイドとカリスは本来ライダーと怪人という間柄のため、当初は会うたびに盛大なガチンコを繰り広げていました。しかし始の悲しい願いを知った剣崎は、なんとかそれをかなえてやろうと奮闘します。もちろんなかなかその善意は相手には伝わりませんでしたが、始は次第に剣崎に心を開いていくようになります。
けれども二人の間にようやく友情が芽生え始めた時、アクシデントが生じます。強力なアンデッドに対抗するためパワーアップしたブレイドですが、その波動の影響をうけてカリスは自分の獣性を抑えられなくなり、暴走。そしてそれを抑えるべく禁断の力を用いるブレイドもまた、段々と「獣」へと近い存在になっていきます。果たして二人は運命の縄目を断ち切ることができるでしょうか。この正義の味方の強化が最大の敵を生んでしまうという流れ、なんとも皮肉なものです。

ごく一部の例外を除き、倒し、倒される関係だったライダーと怪人。しかしこの『剣』ではついにお互いのために命を投げ出すほどの仲良しこよしになってしまいます。シリーズを通じて語られた「人は自分と異なるものと理解しあえるのか?」というテーマ。それはここでひとまずの頂点を迎たようです。それには前作までの積み重ねや、ガン○ムを始とするアニメの影響もあったのではないでしょうか。

さて、前回「個性豊か」と書いたアンデッドのみなさんですが、他にどんな方ががいるかと申しますと、怪人でありながら一個の組織を持つ伊坂(クジャク)、ライバルとの戦いにロマンを燃やす高原(ワシ)、無類の強さを誇りながら「漁夫の利」戦法を用いる大地(ゾウ)、アンデッドのくせにまったく闘争本能をもたない変り種・島(タランチュラ)、そして睦月少年と関るうちに、彼の導き手となってしまう城茜(トラ)・・・などです。
かわるがわる登場し物語をもりあげるこれらアンデッドは、世評高い韮澤靖氏のカラフルなカラーリングでもってデザインされ、平成ライダーの中でも特に見分けやすい怪人となっておりました。

20070209200710次回は、一回目で「剣のここがダメ」みたいなことを書いてしまったので、その反省として今度は「剣のここが良かった!」ってことを挙げたいと思います。

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