復讐するは彼にあり マーヴェル・コミックス 『ゴーストライダー』
あ。三回続けてバイク乗りの話だ・・・ ま、いっか
今週末映画公開予定で話題沸騰中の『ゴーストライダー』。本日はその思い出について語らせていただきます。このゴーちゃん、マーヴェルコミックスの中でも1,2を争うほど出自がややこしいキャラであり、またわたしの持ってる情報も断片的なものしかないので、この記事に関しては眉にツバつけながらご覧ください。申し訳ございません。
ゴーストライダーが誕生したのは1972年。この前年、日本では『仮面ライダー』第一作が世に出ています。仮面ライダーのマスクがもともとドクロにデザインされていたことを考えますと、偶然の面白さを感じずにはいられません。
幼い頃からサーカスで育った曲芸ライダー・ジョニー=ブレイズは、養父の命を助けるため悪魔メフィスト(現役かよ!)の姦計に陥れられる。その後ちょこまかありまして、ジョニーはメフィストに悪魔ザラソスを植えつけられてしまい、夜な夜な罪なき人々のために復讐を代行する精霊「ゴーストライダー」に変身するようになってしまった・・・・ ってアレ? なんでワルの手により誕生したものが、弱い人々のために戦うわけ? そのわけはすいません、わかりません。実はわたしこっちのゴーちゃんとはほとんどなじみがないもので。映画版はこの「初代」を下敷きにして作られていますので、それを観ればわかるかもです。
その後ジョニーくんはなんとか悪魔くんとおさらばすることに成功。ヒーロー業を一時引退することになり、シリーズは1983年に一旦終了します。で、わたしが思い出深いのは1990年に復活し、小学館プロダクションより邦訳も出版された『二代目ゴーストライダー』のほう。
ニューヨークに住む貧乏で平凡な青年ダニエル(ダン)・ケッチは、姉ともども暴漢に襲われ、逃げ出した場所で怪しく光るバイクを発見。その光の源であるオイルキャップに手を触れたとたん、ダンはゴーストライダーへと変身した。
家族思いの悩める青年であるダンは、『スパイダーマン』のピーター・パーカーと似てなくもない。ただ登場時モヤシっ子のメガネくんであったピーターに比べると、ダンはもう少し頼もしい感じの青年です。
このゴーちゃんというキャラが特殊なのは、「惨事が起きてからでないと出動できない」というところです。なぜなら彼は復讐の精霊だから。復讐に足る出来事がなければ、この世に現れることができないのです。日本の作品でいうと『必殺仕事人』に近いものがあるかもしれません。
そういうわけで彼が現れるのは大抵誰かの血が流されたあと。運のいい人はケガを負わされただけで助けられますが、手遅れになることもしばしば。「なんでもっと早く来てくれない」とか、「復讐は何も解決しないわ!」とか言われちゃいそうなゴーちゃん。ただ変身後の彼はいささかマシンに近いところがあるので、例えそう言われたとしても、「だってオイラはそういう風に作られてるから」と全く気にしないことでしょう。
この言ってみれば「役立たず」というかダーク風味満載な設定が時代とマッチしたのか、二代目ゴーちゃんは90年代マーヴェルで『X-MEN』『スパイダーマン』に次ぐほどの人気を得ます。日本でもアメコミを浸透させるための第二の尖兵として、『X-MEN』に続けて邦訳版が出されました。日本語版『X-MEN』第三巻においてはXメンバーと夢の共演を果たしてもいます。
ところがこの計画なんらかの事情により変更を余儀なくされたのか、『ゴーストライダー』日本語版は誕生編である1,2巻と、特別編の3巻をもってストップ。この3冊だけでも色々謎がふりまかれてるんですけど、その謎は10年以上経った今でもまだわかりません。さらに、出版される予定だった『スパイダーマン』『ハルク』『アイアンマン』などの単行本も出る事はなく、ファンとしてはゴーちゃんじゃないですけどそのことを思い出しますと「 ウ・ラ・ミ・ハ・ラ・サ・デ・オ・ク・ベ・キ・カ 」と言いたくもなります(その後雑誌形式で紹介されたりもしましたが・・・)
海の向うではその後どうなったかと言いますと、悪のゴーストライダー「ヴェンジャンス」なども登場しそれなりに盛り上がりを見せたものの、どういう理由か1998年に終了。伏線を回収するとみせかけて、結局全部「わかりませんでした」というひどい終り方だったそうです。ったく、これだからアメコミは・・・・
さらにその後ゴーちゃんは初代が復帰して、合同タイトルに名を連ねたり、短期シリーズで細々と活躍したりして現在にいたります。こんなところからわかるようにゴーちゃんはスパイダーマン、バットマンのように安定した人気を誇るキャラではありません。羽振りのいい時は大邸宅に住んでるけど、そうでないときはホテル住まい。そんで時々行方不明・・・みたいな浮き沈みのハゲしい方。その設定とあいまって、「諸行無常」という言葉がなんだか思い浮かびます(笑)
そんなゴーちゃんの映画がいよいよ観られるとは、なんだか感慨深いものがあります。これを気に邦訳の動きがあるかといえば、これがまったく耳に入ってきません。再販くらい刷らんかい! あ、いえ、すいません。刷ってください。そしてできたら新刊の方も・・・・




















































