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January 20, 2007

平成ライダーの六年間を振り返る 剣編②

20070119182943そろそろ第8弾『電王』がスタンバっておりますが、こちらではまだ『剣』編です。

『剣』の大きなテーマのひとつに、「自分との戦い」というものがあります。前4作にも少なからずそうした要素はありましたが、『剣』の場合4人が4人とも始終自分の暗部や衝動と戦っているため、特にその点が際立つ作品となりました。二回目の今日はその内の二人、ギャレンとレンゲルについて紹介いたします。

まずギャレン。本名は橘朔也。ダイヤとクワガタをモチーフとしたライダーです。「ボード」により作られた仮面ライダー第一号で、主人公の剣崎よりも前から怪人アンデッドと戦ってきたという設定。じゃあさぞかし頼もしい先輩キャラかというと、そういうのは本当に初登場シーンだけ(笑)。色々愚痴ったり、厄介ごとに巻き込まれたり、悪者に騙されたりと、かなり情緒不安定な青年です。
橘さんを特に参らせていたものは「戦いに対する恐怖心」でした。ボクサーだって試合前は極度に緊張するといいますから、人知を超えた化け物と相対するのは、そりゃあ怖くて当たり前でしょう。しかし勢い良く現れたはいいけれど、あっという間に劣勢に陥って「うわああああ」とこけつまろびつするギャレン橘の姿は、あまりに悲しいものがありました。彼の不幸はこれだけにとどまりません。戦いに負けて上級のアンデッドにとっ捕まった橘氏は、薬物を注入されて依存症にされ、悪の走狗にまで落ちぶれ果ててしまいます。
えー、しかしシリーズの前半はギャレンに焦点を合せて物語を追っていくと、彼がどう転がっていくか全く予想がつかないため、大変面白い(笑)。またこのへタレっぷりが母性愛を刺激したのか、二年たった今も『剣』で最も愛されているキャラクターは、この「ダディヤーナ」さんではないかと思えてなりません。

橘さんのメインストーリーは15話で一端区切りがつきます。それと入れ替わるように登場するのが、最年少の高校生ライダー、「レンゲル」こと上條睦月。クローバーとクモをモチーフとしたライダー。仏教系の杖を手にしているのは、芥川龍之介『蜘蛛の糸』からの連想でしょうか。
彼は彼で幼少期から深刻なトラウマを抱えており、そのトラウマを乗り越えたい、また罪無き人をアンデッドから守りたい、という思いからライダーのベルトを手にします。ですがそのベルトが悪のアンデッドより作られたものだったため、睦月は段々「力」に対する欲求を抑えられなくなっていきます。青少年特有の自意識も彼を不安定にさせます。
このレンゲルのストーリーを見ていて思うのは、やはり若者はまだしっかりした自我が出来ていないせいか、周囲からの影響を受けやすい、ということ。だからこそ周りの大人は自分の行動・言動に注意を払わねばなりません。睦月くんは不幸なことに邪悪なクモ怪人の影響をモロに受けて、一時は非行の道を走ることになります。しかし別の大人たちが彼のために身を惜しまずに行動した結果、なんとか更生することができました。その「良い大人たち」ってのもまた怪人だったりするのが、この話の面白いところですが。
あと本当に「立ち直ってほしい」と思うのであれば、そっけない態度を取られても諦めてはいけない、ということも教えられます。

こんな風に多種多様なアンデッドたちが登場するのも、この作品の魅力です。怪人が必ずしも悪ではない。また時として最も恐ろしい相手は、自分の中にいる。そういうテイストは紛れもなく「平成ライダー」のそれですね。
20070119183054

次回は主人公「ブレイド」剣崎と、もう一人の主人公である「カリス」について語りたいと思います。
♪/H\       
ヽ( 0M0)ノ
  (  へ)  
  く   

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Comments

平成ライダーのことは全くもってチンプンカンプン、
何曜日の何時に放送されているのかも知らないのですが
幼少の頃、一番好きだったライダーはアマゾン、
サンバルカンではカレー大好きパンサーがお気に入りでした。

Posted by: kenko | January 21, 2007 at 03:17 AM

恥ずかしながらここ数年最もはまってるモノが、この平成ライダーだったりします
もし気が向いたら第二作『アギト』か第三作『龍騎』、とりあえず六話くらいまででいいので見てみてください。それで「あわね」と思われたら・・・スイマセン(^^;)

>一番好きだったライダーはアマゾン
自分はライダーマンでした。お互い少数派ですね(笑)。上の記事の『剣』は怪人のデザインを海外でも評価の高い韮澤靖氏が担当しておられるのですが、アマゾンの造形ってかなりニラサワ氏の作風に近い気がします

Posted by: SGA屋伍一 | January 21, 2007 at 07:58 PM

レスしづらいコメント書き込んじゃってゴメンナサイ・・・とか言いつつ
またしつこく書き込んでみたりなんかして。

『アギト』か『龍騎』ですね?了解です。
平成ライダーいっぱいあり過ぎて何から手を付けたらいいのやら分からなかったので、とりあえずその辺からチャレンジしてみます。気が向いたら。

ライダーマンって、ちょっと顔が出てるヤツでしたっけ?
あんまり覚えてナイけど、なんとなく紳士なイメージ・・・
ホントお互い少数派かつ間逆なセレクションでございますね。
怪人のデザインを韮澤靖さんが!そりゃ一見の価値がありそうです。
ハマっちゃったらどうしよう。。。

Posted by: kenko | January 22, 2007 at 11:39 AM

いやいや、こちらこそゴリ押しになってしまったんではないかと反省してます。平成ライダーのこととなるとどうも冷静さを失うようで
『アギト』『龍騎』を押したのは、どうもこの辺が一番普段ライダーとか見ない人たちに好評だったようなので。騙されたと思って見ていただければ幸いです(と言ってまたゴリ押す)

>ライダーマン
あの「義手がアタッチメントになってて色々変えられる」という設定が子供心にときめいたんですね。それはともかく、最近義手系のキャラクターって多いですよね。なんでだろ

>韮澤デザイン
は確かにかっこいいんですけど、『剣』はやや出来に微妙なところがありますので、こっから観ないほうがいいと思います(笑)

Posted by: SGA屋伍一 | January 22, 2007 at 08:35 PM

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