ガタックNO.1 仮面ライダーカブトを語る⑤
ねがてぃぶな、ばったのきょうだいがあらわれたり、あのひとやこのひとまで「わーむ」だったり、そのごもいろいろありましたが、いつのまにやら、しぶやのもりもさいしゅうけっせんです。「かぶと」あんど「がたっく」のさいきょうたっぐにたいしますは、おおつきけんぢにのかにいちぞく・あんどもうひとりの「てんどうそうじ」こと「てんねんぼけそうじ」です。さあ、はたしてしんの「むしきんぐ」はいったいだれになるのか!?
いよいよ余すところ4回となった『仮面ライダーカブト』。今回はいままでの整理とやや個人的な感想を。
さすがに40回を越えたあたりから展開も急になってきて、いくつか謎も明らかにされました。ただ、それが矢継ぎ早だったもので、すぐには理解できなかったりして。ほんで足りない頭で少々考えてみました
・まず35年前、「ネイティブ」と呼ばれるワームが地球に飛来
・人類とコンタクトを取ったネイティブたちは、次なる凶暴なワームの飛来を警告する
・第二波ワームに備えるため、組織ZECTはネイティブの指導のもと、マスクドライダーシステムの開発に着手
・そして7年前、第二波ワームが飛来。渋谷は崩壊。ZECTは凶暴なワームに対抗するため、ようやくマスクドライダーシステムの実戦投入を試みるが・・・ →第1話
こんな感じでしょうか。まちがってたらすいません。
まだ明らかにされてない謎も数多くあります。最低限明らかにしてほしいものを列挙してみましょう
1.ひよりを育てたネイティブ夫妻は、なぜ日下部夫妻を殺したのか?
2.天道を育てた「おばあちゃん」なる人物は、いったい何者なのか?
3.矢車と影山は、一体どうやってホッパーゼクターを入手したのか?
4.もう一人の天道・ダークカブトの正体は? どのようにして生まれたのか?
5.そもそも、時空を突き破って表れる「ゼクター」とはなんなのか?
6.「エリアX」が隠されていた理由は?
7.ワームたちはなぜ、どこからやってきたのか?
答えを予想してみます。まず1・・・・単に地球に潜伏するための隠れ蓑が欲しかった? でも日下部氏がシステム開発の主要メンバーだったことを考えますと、偶然襲われたというのは、ちと出来すぎ。
2・・・・先日出てきたワームキャラが「最後のゲスト」と呼ばれていたことを考えますと、どうやら本編での登場はなさそう。単なる篤志家・・・・だとちょっとがっかり
3・・・・ドレイク風間のように、向うから匂いをかぎつけてきてなついた? それもちょっとがっかり
4~6は特に思いつきません。この三つの謎は密接に関わりあっている気がします
7・・・・戦争で母星を滅ぼしてしまい、適当な居住地を探してたところに地球をみつけた、ってとこでしょうか(ただこれでだと時間差をつけてワームが飛来したことの説明がつかない)
果たしてどこまで明らかになるかな? ・・・・ていうか、マジで頼みます。
さて、今回は少しネガティブな感想を。以下の「面白かった」「つまらなかった」の前には、すべて「個人的に」という語を省略してあります。ご了承ください。
もう撮影も終了してるでしょうから思い切って言ってしまいましょう。果たして『仮面ライダーカブト』は面白かったか? 10話までは確実に面白かったです。何度も述べたように、わたしはこの作品を「組織と個人の対立の物語」として認識していました。組織の容赦ない攻撃を鼻先でかわしていく超人・天道。組織の意向と個人の良心の間でもがく凡人・加々美。やるかやられるかという緊迫した空気の中で描かれるそうした対比が、まことに痛快でした。しかし十話以降天道とゼクトの関係は次第に生ぬるいものになっていき、両者の対立もなんだかうやむやになってしまいました。『カブト』は結局、平成ライダーの王道的テーマ・・・・「自分と異なるものと理解しあうことはできるか」を中心とした物語だったようです。
もちろん11話以降がまったくつまらなかったかというと、そんなことはありません。加々美がガタックを入手するエピソードなどは、非常にのめりこみましたし。ただ、当初あった緊迫感とテーマは最終クールに入っても戻ってこず、その点が少々残念でした。
しかし、『仮面ライダーカブト』はまだ4回を余しています。こちらの予想をはるかに上回るような、怒涛のクライマックスがあってもおかしくはありません。そんな淡い期待を抱きつつ、ラスト一ヶ月視聴していきたいと思います。


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