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November 29, 2006

悪い子の学習帳 劇場版完結編 金子修介 『デスノート the Last name』

20061128182556「こいつには魔界のお得な情報が満載だ。読むたびに寿命が百日ずつ縮まるがな」
「なるほど、こいつは便利だ・・・ ってこれ“恐怖新聞”じゃねーか!!」

失礼しました。週間少年ジャンプに連載された人気漫画を二部構成で映画化。原作とは異なる「誰も知らないラスト」とは果たして?
第一部のレビューはこちら
http://sga851.cocolog-izu.com/sga/2006/07/post_4922.html

「デスノート」を操り、まんまと捜査本部に潜入した夜神月(ライト)。だが最大のライヴァル「L」はまだ彼への疑いを捨ててはいなかった。そんな時再び「キラ」のものと思われる犯行が行なわれる。しかしライトは身に覚えがない。もしやこの世にまた別のデスノートが出現したのか? 死神の目を持つ少女「ミサ」の登場により、物語は混沌を深めていく・・・・

肝心の結末はバラしませんけど下のほうに行くにつれどんどん筋がばれていくので、未見の方はどうぞご注意ください。
さて、今回の劇場版、大きく三つのパートに分けられます。
・ミサ登場編
・高田清美編
・最後の対決編
こんな感じかと。この構成を見てお分かりのように、序盤から中盤にかけてはミサと高田の両ヒロインがかなり目立っています。ライちゃんとLの字の丁々発止の対決を期待していたわたしは、少々アテが外れました。そう言えば忘れてました。カネやんは当代きっての「女優萌やし」監督であることを。第一部ではそれほど目立ちませんでしたが、この第二部では戸田恵梨花と片瀬那奈という「お好み女優」を嬉々として撮っているのがはっきりとわかります。特に片瀬嬢演じる「華のない」高田清美が、デスノートを手にしたことで怪しい毒花へと変貌していく様子は目を見張るものがありました。
そんなわけで途中までヒロイン中心で進んでいくものの、話がつまらなくなるわけではわけではありません。クライマックスを盛り上げるための前座として楽しむことができるでしょう。

えー、前回わたくし金子監督をいい意味で「子供っぽい」と評しました。しかし彼も人の親である以上、やはりライトを手放しで応援するわけにはいかないようです。その親=公人としての役割をになっているのが、原作では引き立て役にしかならなかったライトの父、夜神総一郎。第二部の中盤から、鹿賀丈史の熱演もあって徐々に存在感を増していきます。一方でライトもまた監督の分身であり、自分と似ているという点では息子のような存在ともいえます。終盤での総一郎氏の姿から「間違ってる! お前は間違ってる! でも可愛い!!」 そんなカネやんの叫びが聞こえてくるようでした。いやあ、親って本当にありがたいものですね。

原作の特色の一つには「英雄の否定」というものがあったと思います。こういっちゃなんですが、ライトもLもその最期はとてもかっこいいとは言えない、「無様」なものでありました。しかしこの劇場版では二人ともギリギリヒーローとしての誇りを失わずに退場していきます。少なくともわたしにはそう感じられました。この辺が大場つぐみ氏と金子監督の感性の違いかもしれません。
問題のラストのしかけ、わたしには十分満足のいくものでした。あまり誉めすぎると期待をあおってしまうかもしれませんが、本当によくあんな手段思いついたなー、と。映画スタッフに拍手です。

原作終了、第一部公開、そしてこの度の完結編と、大変楽しいお祭りでした。第一部が公開からわずか三ヶ月でテレビでやったこともサプライズでしたし。そうとわかってたら劇場までわざわざ観に行かんかったのに・・・ ま、ともかく祭りが終ってしまうのはなかなか寂しいものですね。

2006112818271220061128182816蛇足ながら、ラスト近くの脚本には次の二行を加えたほうがよりわかりやすかったと思います。

「バカな・・・ そんなことまでして・・・・」
「勝ちたかったんですよ。聞いてませんでしたか? わたしは負けず嫌いなんです」

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Comments

こんにちは!いつもありがとうございます!
最後のセリフ「負けず嫌いなんです」、これですね。
自己犠牲の精神とはちょっと違う。
自業自得とも言えますが、
あたしは月が、惨めでした。
またよろしくお願いしますね。

Posted by: 猫姫少佐現品限り | November 30, 2006 at 09:53 AM

いいですねー。
「聞いてませんでしたか? わたしは」で、一旦区切って言ってくれるはずですね。

うちはどっちも劇場で見て、テレビは見てなかったけど、見た友達に聞くとかなりカットしてあって「あれだけ見たらわけわからんのちゃうか?」ちうてました。

原作で松田が好きやったんで、松田間抜け要素をかなりカットしてたのだけが残念っす。でもかなりうまいことまとめてましたね。

Posted by: やまわき | November 30, 2006 at 11:18 PM

>猫姫さま
こちらこそどうもです
>「負けず嫌いなんです」、これですね。
これです。普通の人間じゃそこまでして勝とうとは思わないでしょうが、Lならやりかねないない・・・ そんな風に思わせるキャラでした
>あたしは月が、惨めでした。
原作はもっと惨めで、リュークじゃないけど「君にはがっかりだな」でした(笑)


>やまわきさま
ううう、ご無沙汰しててすいません。『オトナ帝国』にコメント入れようと思いつつ、だいぶ経ってしまいました・・・・
>「あれだけ見たらわけわからんのちゃうか?」ちうてました
わたしは「ながら」見でした。だからどこが切ってあるかもよくわからなかったんですが、今回の客はほとんど原作読んでる人たちだったと思うので、特に支障なかったんではないですかねー

>原作で松田が好きやったんで
わたしも好きです。変な意味ではなく・・・ 緊迫した空気を和ませてくれる貴重な存在ですよね。今回「射撃だってうまい」というセリフが入っていて「ナイス、フォロー♪」でした。考えてみればなかなかスゴイ腕ですよ、やつは

Posted by: SGA屋伍一 | December 01, 2006 at 08:18 AM

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Tracked on November 30, 2006 at 09:43 AM

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Tracked on December 10, 2006 at 11:54 PM

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