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November 15, 2006

風と雲とギャグと 『風雲児たち』を語ってみたい⑮

20061115194658『風雲児たち』コーナー15回目は、志士たちに先駆けて外国と格闘せざるをえなかった二人の若者について書かせていただきます。潮版22巻のラスト2章から、29巻の最後まで、リイド版16巻70ページから最終20巻最後までの話です。

幕府に命じられ泣く泣く日本を去っていったシーボルト。彼は日本に一人の娘を残していきました。その娘の名は「いね」。成長するにしたがい、まだ会ったことのない父への思いを募らせるイネ。彼女は蘭学と医学に励むことで父を身近に感じようとします。しかし封建的な社会で女性が医学を学ぶのはほぼ不可能。さらに彼女にはハーフであるゆえ、外見的にも非常に目立つ存在。そんな二重の壁を乗り越え、少しづつ夢へ近づいていく様子が描かれます。
全てのマンガを平等に愛すみなもと先生。当然少女漫画も大好きです。ゆえに本作品の美女はみな少女漫画ちっくに、あるいはアニメ風に描かれていたりします。おイネちゃんも例外ではありません。無印版『風雲児たち』後半は他に目立ったヒロインがいないためか、彼女は特に気合を入れて可愛く描いてあるような気がします。もはや歴史的人物というよりアニメキャラのようですが、その分画面も華やかでございます。

もうひとりは中浜万次郎。ジョン・万次郎という名のほうが知られているでしょうか。土佐の船乗り(しかも下働き)に過ぎなかった彼は、沖で嵐に遭遇したことから、想像を超えた旅に出ることになります。漂流、無人島での生活、アメリカ人たちとの出会い、そして開拓時代の合衆国へ・・・・ 漂流記というと思い出すのは、先に紹介した大黒屋光太夫。けれど万次郎の旅は光太夫のそれほど深刻には描かれていません。むしろ痛快な冒険活劇のようです。恐らく大西部を生で見た唯一の日本人、ジョン・万次郎。その青春がにぎやかに元気よく語られます。

この二人について先生は、「底抜けに明るい」人物だったのでは、と想像しておられます。それほどにポジティブでなければ、たぶん苛酷な状況の中で押しつぶされてしまったであろうから。逆境だらけの境遇を二人は発想の転換と笑顔で強かに乗り切っていきます。不幸に思えるような環境も、考え方次第で幾らでもハッピーにできる・・・そんなことをおイネとジョン・万から学ぶことができるのではないでしょうか。

20061115194724この美女と野人の物語は、「幕末編」においてもなお続行中です。激動の時代を迎えた日本を、二人はどう生きたのか。楽しみに見守っていきたいと思います。


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Comments

おはようございます。
>イネ
>無印版『風雲児たち』後半は他に目立ったヒロイン
千葉さな子は・・・・・・・・・・「雲竜奔馬」だった(笑)。
正直イネの人生なんて知らなかったのでいい勉強になりました。
なんせ『幕末編』と出会ったのがきっかけだったし・・・・。
>ジョン・万次郎
国語の教科書出会ったのがきっかけでしたが・・・・・・・・・・あれ?
イラストはリアルオバQ&リアルドラえもんを期待
してなのだけどなあ(えー
>万次郎の旅は光太夫のそれほど深刻には描かれていません。
その先の結末の差かな。彼の「いちどは~」と言う言葉が
心に響きました。
ところで注目されてる某大河での『例の事件』ですが
ああいうきっかけにするか?と言う展開のようで・・・・こりゃダメだ(えー
「船長だ」「船長と呼べ」は何回出たかなと思うまさとしでした。

Posted by: まさとし | November 18, 2006 at 09:33 AM

おばんです。
>千葉さな子は・・・
現在熱烈活躍中ですね。こないだも特大のホームランをかっとばしてましたし

>イネの人生
長屋で秦太さまもおっしゃってましたが、維新史における一般人代表ですね。ごく普通の名もない人に比べれば、それでも十分波乱の生涯ですけど。「ヒロイン」という点では、これから色々ライバルが増えてくるんでしょうな

>リアルオバQ&リアルドラえもんを期待
してなのだけどなあ(えー
実は考えてたんですが、可愛くなりそうになかったのでやめました(笑)
あのタラコ唇は自画像をモデルにしたものと思われます

>その先の結末の差かな
それもありますし、他にも思うところはあるんですが・・・ あとで加筆しとこうかな

>大河
ま、大河なんてこんなもんかと(笑)。あくまで「ドラマ」っすからね。あとで原作読んだ人らはびびるでしょうなー

ではまた

Posted by: SGA屋伍一 | November 18, 2006 at 08:33 PM

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 副題は「会社を休んで59日間 地球一周」とある。  大学を出てフリーターをしながらお金を貯め小さな会社をつくった30代後半の男。一生懸命働くものの不景気も手伝い気持ちは空回り。ちょっとした出来事がきっかけとなり、突然、仕事を放り出し、大学時代以来2回目の海外旅行に出る。出発は大阪港からフェリーで上海へ。そこから鉄路シベリアを経由しロンドン。さらにアメリカも東海岸から西海岸まで大陸横断鉄道で移動し、成田へ。仕上げは「ムーンライトながら」だ�... [Read More]

Tracked on November 16, 2006 at 10:52 AM

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