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October 04, 2006

プロジェクト・バッテン ブライアン・シンガー 『X-MEN』

20061004191335『X-MEN』については、いずれ本腰入れてやろうと考えてましたが、現在劇場版第三作が絶賛公開中なんで、こっちの方を先に軽く紹介いたします。

20世紀後半、人類の中に急激に進化を遂げた者たち・・・ミュータントが多数発生。従来の人間たちは彼らの力を恐れ、警戒する。事態を危惧した強力なミュータントのひとり、チャールズ・エグゼビアことプロフェッサーXは、両者の平和な関係を築くために特殊チーム、「X-MEN」を結成。しかしエグゼビアの旧友、エリック・マグナス・レーンシャーことマグニートーは彼の主張に異を唱える。「和解などありえない」「やるかやられるか」 かくしてX-MENとマグニートー率いる「ブラザーフッド」との間に、熾烈な戦いの火蓋が切って落とされる。

みなさんご存知でしょうが、原作はアメコミです。最初に発表されたのは1963年。スタート時にはそれほど注目を浴びませんでしたが、1975年に人気キャラ・ウルヴァリンが登場してから大ブレイク。現在もアメコミ界でトップクラスの人気を誇っています。
アメリカは多民族国家ゆえ人種間での差別・衝突が絶えません。『X-MEN』はそのことが強く反映された作品であると言えます。よく言われる点ですがプロフェッサーXはキング牧師が、マグニートーはマルコムXがモデルとか。一理ありますが、キング牧師の思想とX-MENのそれとは決定的に違うところがひとつあります。キング牧師は徹底して暴力を否定しましたが、X-MENは必要とあらば実力行使も辞しません。まあそうしないとヒーローコミックとして成立しないので(笑)。
とはいえこの「本来同胞である者たちと、主義の違いのために戦わねばならない」というのが『X-MEN』の特殊というか、悲しいところですね。そして守っている人間の側からも、蔑みや迫害を受けます。70年代からヒットしたのには、そういった悲劇性が、暗くなっていく世相にマッチしていたからかもしれません。この劇場版第一作も主に物語の鍵となる「ローグ」という少女を通じて、ミュータントであることの辛さ、疎外感などが随所に描かれていました。

で、原作ともっとも違う点は恐らく「えらく地味になった」というところ。暗いテーマを扱っていてもそこはアメコミなんで(笑)、オリジナルの彼らは原色バリバリの派手~な衣装を身にまとっています。ところが映画版では全員フラットブラックのシックなコスチュームにチェンジ。一見別物かと見まがうほどでした。「地味になった」のはそれだけではありません。現在、原作では1チームに大体7,8名が在籍してるのですが(そんなチームが複数ある)、映画では主力メンバーがたったの四人。そのせいか話自体は非常によくまとまっていました。さすがは構成の妙で知られる『ユージュアル・サスペクツ』のブライアン・シンガーではあります。衣装の方もこういう「大人向け」の仕様にしたおかげで、日本の一般のみなさんにもだいぶ気に入られたようであります。恐らく原作どおりの派手派手コスだったら「バカ&ガキだよねー」ということで敬遠されたかも。

まあ原作ファンとしたら「ウルヴァリンがチビじゃない」「アイスマンが透けてない」「サイクがあまりにいいとこない」と、言いたいことは色々あります。しかしこの成功で日本での認知度もだいぶ上がったことだし、これはこれで「大人向けX-MEN」ということで割り切ることにしました。
20061004191300続編『X2』、最新作『ファイナル・ディジション』も近日中にレビュー予定。気長に待ってチョ。

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Comments

 てへ♪
なまいきにもXMENの感想かいちった、です。
 TBを送りますがSGA様のⅢの感想待ってます。
 ところで最近SGA様の返事がマジメでギャグがなくて
さびしい犬塚です。
 さびしくなんかないわ、とツンデレ去りをします。
 
 ところでこのスコットさん、デフォルメでこうなのでしょうか?
それとも本当にこんなシンプルなデザインなのでしょうか?
 なにかスキーヤーみたいな。
 映画版は衣装がボンテージになっていましたが、
スコットさんの「黄色い全身タイツでも着るか?」
は笑ってしまいました。
 そういうことを言うからウルウルに良いバイクや車を勝手に
使われてしまったのかもしれません。

Posted by: 犬塚志乃 | October 08, 2006 at 03:56 PM

TBいただきました
> ところでこのスコットさん、デフォルメでこうなのでしょうか?
まあ多少デフォルメや省略も入ってますが、本当にこういうデザインだったのです。あと最初期彼はやせっぽちだったため、みんなから「スリム」などと呼ばれてからかわれておりました。

>スコットさんの「黄色い全身タイツでも着るか?」
原作ファンサービスのセリフでしょうか。第一作を撮った当時シンガーさんはそれほど『X-MEN』に詳しくなく、スタッフに色々聞きながら作ったとか。ちなみに『スーパーマン』の方はもともと大好きだったそうです

Posted by: SGA屋伍一 | October 09, 2006 at 01:17 AM

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Tracked on October 08, 2006 at 03:57 PM

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