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July 03, 2006

悪い子の学習帳 劇場版 金子修介 『デスノート(第1部)』

20060703202248少年ジャンプに連載された超人気コミックの映画化。原作に関してはこちらをどうぞ
http://sga851.cocolog-izu.com/sga/2005/09/post_71e0.html

21世紀の日本。名うての犯罪者ばかりが突然死を遂げるという謎の事件が頻発する。それは魔界よりもたらされた死を司る帳面「デスノート」と、それを拾得した大学生夜神月(ライト)の仕業であった。この人知を超えた怪事件に対し、警察はICPOの名探偵「L」の出動を要請。かくしてライトとLの、熾烈な戦いの幕が切って落とされる。

えー、当初はあまり見る気なかったんですけど、劇場で見本のパンフをパラパラ見てたら、ライト(藤原達也)とL(松山ケンイチ)が並んで立っている絵が出てまして、それが大層かっこよかったんですねえ。それでころっと態度を変えちゃいまして。
で、そのパンフを見ると金子監督が「ライトは世界を相手にたった一人で戦っている革命者」とかおっしゃっております。おいおいカネやん、ライト全面肯定かよ(笑)。そういえば金子監督は『クロスファイア』や『ゴジラ・モスラ・キングギドラ』で、無軌道な若者を片っ端から惨殺してたしなあ。ライトやLについて「子供っぽい」と劇中で語られてますが、カネやんもなかなかに子供っぽい方だと思います。純粋であり、残酷であり、無邪気であり、空想好きで、正義感が強くて・・・ そんな彼に『デスノート』の映画化はうってつけだったといえるでしょう。
ただやはり「原作と微妙に違うな」と思ったのは、夜神月の人物造形。原作ではクールでニヒルな印象のあるライトくんですが、映画では金子氏の愛情と藤原君の個性のせいか、やや情熱的なキャラになっている気がしました。
対する「L」は原作のキャラがそのまま絵になったような書かれ方でした。松山ケンイチくんは『男たちのYAMATO』で純情熱血な少年兵を演じているのですが、今回はとてもその役とはむすびつかないようなはまりっぷり。本作品の演技賞はこの人にあげたいです。

映画で一番むずかしいと思われたのが、「死神リュークをどう扱うか」でした。マンガを中途半端に映像化すると、お笑いになってしまうことが多々あるからです。ここはいっそ「リュークを出さない」という選択肢もあったと思います。しかしそこは漫画好きで怪獣好きの金子監督。出さないわけにはいかなかったのでしょう。
で、結局CGによる処理とあいなったわけです。わたしとしてははじめこそ違和感があったものの、見続けているうちに次第になじんでいってしまいました。ごく普通の住宅街を藤原くんとリュークがのほほんと散歩している図なんかは、なかなか面白かったです。この辺でひいてしまう人もいるかと思いますけど。

マンガを映画化するのは、ある意味小説を映画化するのより難しいです。しかし今回金子監督は原作を最大限に生かしつつ、独自のアレンジを加えてこの難題をクリアしました。原作を読んだ身としては中盤ややだれますが、それはクライマックスを堪能する上で必要な忍耐だったと考えます。
とりあえずラストで一区切りつけているものの、この「ヒキ」がまたうまい。原作とは異なるラストが用意されてることもあり、はやくも第2部が待ち遠しいです。20060703202315

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Comments

見に行く予定はないんですけれど、

L役の子、ほんとにそれっぽくて笑ってしまいました。映画の中でも、ソファの上で体操座りして角砂糖つみ上げたりしてるんでしょうか。
Lの格好でカメラの前に立つときは、喋らないようにしているみたいだったし、うまいこと作ってあるなぁと思います

Posted by: ほーりぃ | July 04, 2006 at 12:34 PM

>L役の子、ほんとにそれっぽくて笑ってしまいました

今回リュークを除けば一番原作に近かったと思います。目の下のクマはメイクなのか自前で作ったのか気になるところです

>映画の中でも、ソファの上で体操座りして角砂糖つみ上げたりしてるんでしょうか。

みごとに再現してました。バーベキューの串にドーナツをいっぱい突き刺して食べたりもしてました。

彼は映画『NANA』でも漫画キャラを演じているそうですが、こちらは映画も原作も未鑑賞です。

Posted by: SGA屋伍一 | July 04, 2006 at 09:36 PM

 捨助「かっちゃん、オレリンゴ食いたい。そうだオレジェット・リーと
戦ったよ」
沖田 「近藤先生どうしたらいいんでしょ。ボク変なノートひろっちゃった
んですが」
響「よう、少年オレ今デスノート事件を追ってるんだ。
で、オレ婚約者がいてね明日夢ママっていうんだー」
月「そっちなの?」
 SGA様のギャグですっかりそう思ってあります。
責任(?)を取ってくださいw
夜神総一郎「パパは昔自衛官で戦国時代にスリップして織田信長
になり君臨したことがあるんだ」
月「ウソでしょ?」
 ザッツモノマネです。

Posted by: 犬塚志乃 | July 14, 2006 at 08:27 PM

「捨助さん、そんなことよりあなた続編に出られるんですか?」
「さあな。それもまた面白!だ」

今回の響鬼さんはすこし脳の鍛え方が足りなかったようです
「それがきみのヒゲキ」

>夜神総一郎
「わたしの記憶がたしかならば、金子監督も明日夢ママも日活ロマン○ルノの出身だと思いました」

Posted by: SGA屋伍一 | July 14, 2006 at 10:57 PM

こんにちは!TB&コメ、ありがとうございました!
あたしは完全肯定派だな、月。
あたしが持てば、こんな無駄な勝負せずに、
犯罪者を抹殺したいと思います。 あはは、、、

Posted by: 猫姫少佐現品限り | October 28, 2006 at 01:50 PM

猫姫さま、お返事ありがとうございます
>あたしが持てば、こんな無駄な勝負せずに、
犯罪者を抹殺したいと思います。

ううう、怖いっすね。塀の内側に入って抹殺リストに名が載らないよう気をつけたいと思います。悪いことって、大体は上手にバレるようになってますからね

Posted by: SGA屋伍一 | October 28, 2006 at 10:01 PM

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