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February 27, 2006

スリとサスペンス C・ディケンズ R・ポランスキー 『オリバー・ツイスト』

昼下がりの授業。周囲が沈没している中、なんとなく起きていたわたしと他数名のために、I先生は一生懸命英国文学について教えてくださいました。先生がディケンズに関して言うことには
・深いテーマとかはない
・キャラクターは類型的
・でも面白い
こんなとこだったかと。あれから10年くらい経ちましたが、すいません、まだ一冊も読んでません。
そんなうしろめたさも手伝って、行って参りました。『オリバー・ツイスト』です。

人にはめられやすい星の元に生まれたオリバー少年は、そういう体質のためにまず救貧院を追い出され、次いで奉公先を家出することになります。大都会ロンドンに行けば、なんとかなるかもしれない― そう考えたオリバーくんは、ひもじい思いをしながらテクテクとロンドンへ向かいます。19世紀ロンドン、そこは様々な人が暮らし、行きかう場所。スリ、置き引き、ひったくり、かっぱらい、強盗、ペテン師、詐欺師、イカサマ師、エッチマン・・・・ そんなところに田舎育ちのオリバーくんが行って、無事に済むはずも無く、さっそく少年スリチームのリーダーにスカウトされてしまいます。少年はこのまま悪の道に引き込まれてしまうのでしょうか。嗚呼。

この作品にはごくごく一部を除いて、ろくな大人が登場しません。みな、子供を食い物にすることばかり考えています。そんな大人たちの思惑の前に、オリバーくんはただオロオロと流されるばかり。どんどん悪い方へ向かっていくオリバーくんの道筋は、ヘタなアクションものよかよっぽどハラハラさせられます。名作劇場の主人公であれば元気と機転でなんとかするのでしょうけど、実際たった9才の少年にそれを期待するのは酷というものです。しかしオリバー君は最後の最後で、この残酷な運命に抵抗します。その勇気とわずかな人々の善意が、彼と周囲の境遇を大きく変えることになります。

けれど結末はめでたしめでたしというよりも、ややほろ苦い感じ。そういうまとめ方とか、運命のいたずらに翻弄される群像、「悪いことをしながらいいことをする」人々を描いているところは、池波正太郎の時代小説となんか似ています。一見名作劇場のようで、そういうのには向かない作家みたいですね。ディケンズは。実はディケンズ作品、過去一度だけ長編アニメになったことがありますが、その作品も結末は・・・・でした。
知ってる方は知ってると思いますが、監督のロマン・ポランスキー、この方も相当壮絶な人生送ってるんですよね・・・ ご興味おありの方はこちら↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC
をどうぞ

さて、冒頭に述べたI先生、病気がちだったのでその後のご様子など心配だったのですが、先日新聞で新著を発表されたことを知りました。まだお元気みたいでなによりです。ちなみにこの方、さる有名な文学者の息子さんなんですけど・・・・

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February 26, 2006

戦国鬼嫁日記 ~大河ドラマ『功名が辻』より③

こんばんは~ やってくれたわねえ。荒川さん。でもマスコミも現金よねえ。始まる前はミキティミキティって、それ一色だったのにさ。ところでミキティっていつ名字変わったの? 前は「藤本」だったわよねえ?

というわけで「戦国鬼嫁日記」始めるよ~ん。今日はわたしと宿六がいかにして結ばれたか。キャッ 恥ずかしい! えーと、先回は成長したアタシと宿六が再会したとこまで話したんだっけ。
実はこのころあたしに、熱い視線を送ってくる男がまだ他にいたのよね。ひとりはこないだ話した竹中さん。この人はもうこの時点で大したネームバリューで、宿六なんかとは比べ物にならないくらいいい物件だったんだけど。なんかねえ、このひと幸薄そうなのよ。前の職場でも、すぐ気の変わる上司に引きずりまわされて大変な目にあったとか。あと、生活のこととか何にも考えてなさそうだし。そういうわけで本気になれなかったのよねえ。あと、幼馴染の六平太。このころばったり道であったのよ。スパイだか探偵だかやってしのいでたんだって。こいつもあたしに気があるのが見え見えだったけど、ルックスといい収入といい、論外って感じ。

まあそんな風にしばらくは四角関係を楽しんでいたんだけど、ある日おじさんが「お前にもそろそろ縁談を」とか言い出した。とんでもねえ! と思ったわね。だって斎藤の若い連中って、そろいもそろってブ男ばっかしなんだもん。竹中さんの弟が唯一の例外だったけど、こいつもウラで化け物退治とかしてるらしくて、なんか危ない。大体斎藤組自体が将来性ゼロだってのに、そんなとこのやつらとくっつけられたらたまったもんじゃないわ!
で、あたしはこの際宿六にターゲットを定めた。ほんで呼び出して本心をきいてみたの。「あたしのことどう思ってる?」って。ところが宿六ときたら、「そんなこといきなり聞かれても・・・ わし、困る!」だって。お前は中学生か! どうも敵側の女と・・・っていうのがひっかかったみたい。まったく意気地なしなんだから。そんな風に煮え切らない宿六をみて、こうなったら織田さんちに斎藤組をぶっつぶしてもらうしかないとあたしは思った。ほんで竹中さんに「ね~ん 織田方に寝返って~ん」と頼んでみた。イチコロだったわ。

こうなりゃ斎藤はつぶれたも同然、とおもったんだけど、意外に龍興・・・タッキーでいいわね? がねばりを見せたり、竹中さんがのらくらしてたりで、織田のボスが美濃を攻略するのに、このあと1年もかかったのよ。竹中さんの計算がくるったのか、なんか考えがあったのか。まあ、いいわよ。あたしは心の広い女だから。
ただ抗争も終盤になってくると放火されたり集中砲火浴びたりで、なかなかにしんどかったわ。警察は一体なにやってたんだか。あたしのいたビルもごうごう燃えちゃって、こりゃやばい、と思ったとき、なんと宿六が助けにきてくれた。「チヨーッ! 好きじゃー! 結婚してクレーッ」と来たもんだ。「周りが燃えてんのにそんなこと言ってる場合か! ドアホ!」と思ったけど、宿六、目がいっちゃってて危なげだったから、「あーもーするする」って言って落ち着けたわ。まあどの道、その気だったしね。

てなわけで晴れて結ばれた宿六とあたし。竹中さんをふってまでこっちにかけたんだから、宿六にゃあ天下とってもらわないと! と夕焼けの空にちかったっけ。
結婚後の大所帯の様子に関しては、また次回ね! ほなサイナラ!

(実際の商品とは、やや異なる恐れがあります) 

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February 25, 2006

適当掲示板23&太陽と月にうなずいて

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いわゆるひとつの掲示板です。ご意見、ご感想、ネタ、オススメ品など聞かせていただければ幸いです。

段々と暖かくなってきましたね。花は咲き、鳥はさえずり、心は軽やかに・・・
なるわけねエーッッ!!
始まっちまいましたよ! 地獄の季節が! 花粉の責め苦が!
おい鳥! ピーチク鳴いてんじゃねえよ! うるせえんだよ!
・・・いけない。アタシ、嫌な男になってる。いつからこんな風に気持ちがすさ、すさ、スッスッブェークショイ ズルズル

今年は少ないと聞いていましたが、現在の惨状を鑑みるに、あまり楽観は出来ません。
そんなわけでついついアンニュイなムードに包まれてしまう今日このごろ。ポエマーを気取りだしたのにはそんな理由もあるかとです。

しょぼくさい画像コーナー。最近撮った朝日と満月。ならびについ先日咲き出した早めの桜と梅です。本当の戦いはこれからだ・・・・ ジュルリラ

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おまけ
bbs20-4タヌ鬼さん・・・

わたしはいったいいつになったら

「鬼」になれるんでしょう?


bbs23-o1知らね


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February 24, 2006

さらば故郷よ旅立つ船は 佐藤純彌 『男たちの大和』

少年兵 「武士道と士道の違いを教えてください」
一茂 「武士道とは生きながらいつ死んでもいいという覚悟をすること。士道とは・・・」
内田 「おお! 呼んだか!」

♪こうじょうら~ ひ~とみをとじれ~ば~ 
「死んだらいけん!」

今日はおちゃらけはこのくらいにしといて、青くせ~主張をひとつ。
付き合いで観にいった映画ですが、大した見ごたえでした。
ポスターを見ますといかにも反町隆史が主役みたいですけど、この映画の主役は松山ケンイチ演じる神尾克巳という少年兵。今は年老いた彼が、「大和が沈んだ海へ行きたい」という女性と出会い、当時を振り返るという体裁となっています。
序盤では子供と大して変わらぬような主人公たちが、大和に着任し、軍隊の厳しさに圧倒されつつも、次第にその一員となっていく様子が描かれます。また、物語の中ほどでは、戦局が悪化していく中、死に行く覚悟を決め、家族や愛する人たちに別れを告げる兵士たちの物語が語られます。まあこの辺は既存の「戦記もの」と、それほど差はありません。
どんなに理由をつけようと、戦争というやつは国家が狂ってる状態にあるのだと思います。国を親のように感じているのであれば、たとえそれが狂っているとしても、最後まで面倒をみなければならない。もちろん当時ですら、親だとしてもそこまでする義理はないと思った者だっていたでしょうし、国のことを親とすら思ってない者もいたことでしょう。一方で狂ってなどいない、国はどこまでも正しいと考える者も大勢いたはずです。しかしこの映画に出てくる多くの若者は、先に述べたように感じていたということです。そしてその「親」のわかりやすい目に見える象徴が、「大和」であるというわけ。実物大のセットまで造られた堂々たる大和は、なるほど、大抵の野郎なら胸をときめかせ、「この船となら」と感じさせる説得力を有しています。この映画で「母親」がたくさん出てくるのに「父親」の影が極端に薄いのは、おそらく「大和」が搭乗員たちの父親を表わしているからでしょう。船ってやつは、どちらかといえば女性に例えられることの方が多いですけれど。

明日は最後の戦い、というとき、兵士たちはなんとか自分たちなりに気持ちの整理をつけようとします。少年兵たちは海に向かってたそがれ、下士官たちは酒を飲んで騒ぎ、若い将校らは死の意義について激論を交わします。
しかしいざ戦闘が始まると、兵士たちのそんな気持ちなどおかまいなしに、冷酷な現実が彼らの上に降りかかります。そこにはスローモーションも勇壮なマーチもありません。死に際に気の利いたセリフを言う余裕もありません。先ほどまで会話を交わしていた友は、数秒後にはミンチと化しています。この辺りの描きようは、恐らく『プライベート・ライアン』を意識したものかと思われます。
それぞれにそれなりのドラマを持っていた兵士たちは、ブルドーザーの前のアリンコたちのごとく、容赦なく平等にプチプチと押しつぶされていきます。国家の意思や歴史の流れの前に、一個の人間の存在など、無いも同然なのでしょうか。
生き残ってしまったことに後悔の念を抱いていた老人は、上官に育てられた女性から、彼のその後を聞き、ようやっと「許された」という思いを得ます。体が朽ちようともその記憶が語り継げられる限り、個人の存在には意味がある― そんなメッセージに、わずかな救いを見るわけです。

反町はじめ役者さんたちが、明日は散る儚い花のような印象を与える中で、ひとりだけ強烈に目立っていたのが中村獅童。彼だけがいつもと変わらず、ギラギラと脂ぎっていました。『ラスト・サムライ』や『新選組!!』にも出演していた池松壮亮くんも、現代の若者代表で出ています。

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February 22, 2006

風と雲とギャグと 『風雲児たち』を語ってみたい②

第二回はこの漫画の作者であられるみなもと太郎先生について解説(できんのか?)します。

1970年、『あしたのジョー』『巨人の星』で絶頂期を迎えていた少年マガジンに、ひとつの風変わりなギャグマンガが登場します。タイトルは『ホモホモセブン』(今はブッキングより刊)。連載されるやその奇抜なスタイルは、当時少年でいま第一線にある三谷幸喜、大塚英志、ゆうきまさみ・・・など、多くの作家に大きな影響を与えます。手塚眞氏はアトムそっちのけで『ホモホモ』の似顔絵描きに夢中になり、親父を泣かせた、という話もあります。
それまでギャグマンガはこういうタッチで、こういう絵柄で・・・という風に「暗黙の了解で決められてた」みたいなところがありました。ところが『ホモホモ』の1ページはいかにも劇画調、といった感じで始まります。さらにページをめくると、アレさっきのマンガはどこへいったみたいな、これ以上ないくらい簡略化された絵柄に早変わり。その後も時々劇画調になったり、ヒロインは少女漫画風であったりと、いろんなジャンルのパロディが詰め込まれたギャグマンガとなっていたのでした。自身書き手でありながら、メシより漫画を読むのが好きな(メシもけっこうお好きなようですが)みなもと先生だからこそできたマンガといえるでしょう。
また、基本的には『007』のパロディでありながら、ノワール調になったり任侠ものになったり、果ては古代ローマや大宇宙にまで舞台が及びます。いまでこそこういうの珍しくないかもしれませんが、ここまで貪欲にパロディ精神を貫いた作品は、当時極めて斬新だったようです。
しかし読者の喜びようがいまひとつ編集部に伝わらなかったらしく、『ホモホモ』は1年ほどで連載を終了。その後みなもと先生は『三国志』を看板にしていた『希望の友』という雑誌に、『ハムレット』『シラノ・ド・ベルジュラック』などを発表します。もちろんギャグマンガで。西洋の文芸作品を題材に選んだのは、私見ですが、先生が敬愛しておられたあすなひろし氏の『嵐が丘』『赤と黒』などの影響があるかと思われます。

さてそれを見たマガジン編集部は、こっちでもこういうのをと、みなもと先生に依頼。その第1弾が『モンテ・クリスト伯』でした。ただ『ハムレット』『シラノ』が戯曲でそれほど長くない話であるのに対し、『モンテ・クリスト』は単行本数冊に及ぶ大長編。しかし与えられたのは約70ページ。普通は「無理」と思うでしょう。しかし「たった67ページで全部完結させてしまうのはどうだろうか」「不可能なら・・・・やってみたい」とファイトを燃やしてしまった先生。素敵! そして『モンテ・クリスト』に続く「名作駆け足劇場」シリーズ第二弾が、『風雲児たち』の原型になった(とわたしは考えている)『冗談新撰組』(現在イーストプレス刊)だったのです。

この『冗談新撰組』、クレジットこそされてませんが、ぶっちゃけ原作は司馬○太郎の『燃え○剣』です(しかもテレビドラマの方)。『モンクリ』ほどでないにせよ、こっちだってそこそこの長編。それを緩急つけて74ページに収めてしまうんですから、その力技には感嘆するほかありません。そしてこの作品は、幼き日の三谷幸喜氏の頭に、「新選組」という集団を強烈に焼き付ける役割を果たしたのでした。
血なまぐさい話のはずなのにからっとしているスタイル、冒頭の厳しい食糧事情、そしてラストシーン、これらは一昨年の大河ドラマがいかに『冗談新撰組』の影響を受けているかを物語っています。また、冒頭のナレーション「ややこしい時代をもっとややこしくした男たち」・・・このフレーズは三谷さんがNHKに『新選組!』のコンセプトを説明する際にも用いられたということです。

さて、この路線はさらに『日本武尊』『姿三四郎』と続きましたが、どうも周りの反応がいまひとつ。そこでみなもと先生はこれまでの集大成たるべき作品をてがけて、この路線に区切りをつけます。それが以前第1部まで描かれていた『レ・ミゼラブル』(現在ブッキング刊)。400ページというパロディとしては最大ボリュームの作品となりました。それでもやはり原作をはしょらざるを得ず、心残りもあったそうですが、とにもかくにもひとつの到達点に至った先生は、いよいよ『風雲児たち』に取り組むことになります。それついてはまた次回。

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February 20, 2006

平成ライダーの六年間を振り返る アギト編⑤

あれ、『龍騎』編に行くはずじゃ・・・ 
そのつもりだったのですが、なんか色々思い出してきたので、マイベストシーンとかやってみたくなりました。これまでのレビューとかぶってるところもありますが、ご容赦ください。あと5,6年前の記憶を掘り起こしてるので、細部が違う箇所も多かろうと思います。見逃してください。最後にもう一つ。完全ネタバレです。ご了承ください。

では参ります。

・第一話。現れたアンノウンを掃討すべく出動するG3。しかし利くべきはずの武器は利かず、あっという間に劣勢に立たされる。・・・弱い。なんて弱いんだG3! そこへぶらっと現れ、「おひかえなすって」のポーズ&頭のチューリップ開花でアンノウンを瞬殺するアギト。そのまま無言で去っていく。この流れに「ナンカ、コレマデノモノトハチガウ」ものを感じたのでした

・升毅さん演じる美杉教授が、翔一が発見された時の様子を語る場面。波打ち際に倒れていたところを、通りがかった女子学生らに介抱してもらったのだが、意識を取り戻したとき彼が発した言葉は「足がぬれちゃいますよ」だった。主人公の性格をよく物語っているエピソード。

・第6話 ギルスが初めて本格的に変身する回。「二度とあいつの前には立たせない!」
涼の背後から迫る「ギルス」の影。その二つが、一つに重なる。なぜかハトが飛んでたりするのがご愛嬌ですが、そのインパクトに画面の前で悶絶したのを覚えています。それにしてもあんなひどいこと言った女のために、あんたはよくもそこまで・・・(泣)

・弟12話 翔一と涼がはじめてまともにからむ回。ショックのあまり幻想に逃避する女性。「現実が素晴らしいと思えないなんてもったいない。ちょっと言ってきます」という翔一に対し、「よせ。そう思えない人間もいる」という涼。そして話を聞いていない翔一を張り倒す(笑)。二人の個性の違いがよくわかるエピソード。

・第21話 ようやっとアギト、G3、ギルスが一堂に会する回。ガチンコ状態のアギトVSギルスを止めようとして、みごとに半壊してしまうG3。お気の毒。

・第29話 「ずっと遠くに行けば、嘘が本当になるかもしれないだろ?」 現実から目をそむける少年に対し、男は自らの生き様を見せ付けることで「逃げない」ことを教える。この回のみ脚本を『龍騎』メインの小林靖子女史が担当。

・第31話 「いつか、お前の本当の居場所が見つかるといいな」 手にした力のために理性を失いかけた男は、死の間際に本来の自分を取り戻し、ヒロインにそう告げる。その瞬間、枯れていた花たちが命を取り戻す・・・ 

・第35話 木野さん初登場の回。終盤直前にきて4人目のライダー登場。このサービス精神にウホウホと興奮しました。主役級ライダー三人がそれぞれパワーアップしたのも今のところ『アギト』くらいですね。

・第45話 木野さん退場の回。自分を慕う青年に「コーヒーを淹れてくれ」と頼んだあとに、そっと崩れ折れる木野。その脳裏には、死んだはずの弟の姿がよみがえっていた・・・ 前にも書きましたが、『アギト』全編で一番好きなシーン

・劇場版 すでに搭乗者は息絶えているにも関わらず、なおも主を酷使するG4。その姿に氷川は「もういい、もういいだろ!」と叫び、銃弾を放つ。後で知りましたが、このセリフは要くんのアドリブだったとか。

・翔一×氷川のやりとりあれこれ 「こんなもの、殻ごとたべればいい!」と栗を食べるシーンや、「氷川さんも補欠で入れてあげますよ」にも笑いましたが、一番ウケたのは終盤やっとアギトの正体を知り、「どうして教えてくれなかったんですかあ!」と思い切り取り乱していた場面。このときは彼が後ほどブレイクしようとは夢にも思いませんでした(笑)。

・最終回 「彼を誰だと思ってるの! 一度として逃げたことのない男よ!」 そういえばそうだった、ことに最後の最後で気づきました。そうか。G3の存在意義はそこにあったんだなあ。氷川くんスマン。

・「きっとオレが・・・勝つさ!」 望まずして再び生を受けた男は、そう呟いてやっと安らかな眠りに就きます。若者たちが切り開くであろう未来を信じて。中の人は白倉組常連の・・・なんてったっけ。無名塾出身で来週の『カブト』にも出てくる予定。

次回は一回お休みして、現行作品である『カブト』を取り上げます。いや、べつに『龍騎』を避けてるわけじゃ・・・(むしろ早くやりたいんですが・笑)

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February 16, 2006

仮面らいだーチビ鬼 百分の七の巻 「禁じられた言葉」「輝くハサミ」

いよいよ隠された真相が明らかに!

tbk7-a1(前回からの続き)
いつのまにか山の中をさまよっていたオレは、ムッコロさん(仮)という男と出会う

「ついて来い。そうすればわかる」
彼はそう言ってオレをある場所へと導いた
そこはちょっとした広場のようなところだった

tbk7-a2「うお! 
なんじゃあ、こりゃあ!!」

「どうだ。驚いたろう。
オレも最初は驚いた
つまり、こういうことだ・・・」


tbk7-a3魔化魍"一寸法師”・・・本名は××××というそうだが、やつはオレたち「仮面ライダー」を縮小して
フィギュアをコレクションするようにして楽しんでいるというわけだ」

「30過ぎてお人形さん集めとはキモい野郎ですね・・・
彼女はいるのか!?(注:いません)」


tbk7-a4「なるほど。大体のことは飲み込めました
ただ一つだけよくわからないことが」

「なんだ?
言ってみろ」


tbk7-a5「"かめんらいだー”
っていったいなんですか?」

「貴様・・・
言うてはならんことを・・・」


そのころ別の場所では

tbk7-b1「で、このアンドーナツを
誰のものにするか、ということなんだが」

「うーん」
「うーん」


tbk7-b2「いいこと思いついた!
かけっこで決めよう!」

「ずるいウホ!
そんなのケンちゃんが勝つに決まってるウホ!」


tbk7-b3「そうだそうだ

不公平だ!

公平にジャンケンで決めよう!」


tbk7-b4「・・・・

バカ?」

次回より驚愕の新展開へ突入!(するのかなあ)


明日より三日ばかり留守にします。ごきげんよう。

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February 15, 2006

SGA屋がやらねば誰かやる 紀里谷和明 『CASSHERN』

たったひとつの命を捨てて 生まれ変わった不死身の体
鉄の悪魔を叩いて砕く CASSHERNがやらねば誰がやる

先日の地上波初放映を記念して。70年代の名作アニメ『新造人間キャシャーン』を実写で大胆にリメイクした作品。ここ数年で公開された中で、『アイアン・ジャイアント』と並んで最も好きな映画です。

平行世界の近未来(ややこし)。アジアの盟主となっている日本。しかしその圧政のために、戦火は絶える事がない。自然環境はもはや取り返しのつかないところまで荒廃しきっていた。
科学者・東博士は人間の延命、そして強靭な兵士を造るのに有効な「新造細胞」なるものの開発を提唱。政府の援助をとりつけるが、研究は遅々として進まない。父親に反発して戦地に向かった博士の息子・鉄也が物言わぬ体になって戻ったその夜、奇跡は起きた。新造人間キャシャーンとブライの誕生である。二人は運命に導かれるようにぶつかりあい、その相克は「大東亜共栄圏」を終末へと誘っていく。

公開されるや否や、オタクたちの間に賛否両論の渦を巻き起こした作品。アンチのみなさんが批判するのは、ちょっと説明不足だったりとか、あまりにもご都合主義的なところとか、いくらなんでも現実ばなれしすぎとか(あああ)そういう点なんじゃないでしょうか。
はあ、どうしてわからないんでしょうかね。この映画は「ギリシャ悲劇」なんですよ! キャシャーンはヘラクレスであり、オルフェウスであり、オイディプスなんです。冒頭の稲妻は「ゼウスの雷」であり、戦争の中で残酷な運命に翻弄され、バタバタ死んでいく英雄たちは『イーリアス』のそれとまったく同じです。

と、無茶なフォローを入れてみましたが、やっぱりこの映画、イカレてます(笑)。この作品のゆんゆんとした異常な電波に同調できるのは、ごく一部の特殊なアンテナを持っているひとたちだけでしょう(ファンのみなさん、すいません)。
はっきり言ってまともな大人の見るものじゃない。同時期に公開された同傾向の作品・・・『イノセンス』『アップルシード』『キューティーハニー』なんかと見比べてみますと、いかに『CASSHERN』が稚拙で荒削りかおわかりいただけると思います。
でもわたしなんかは悟ってしまった大人が醒めた口調で語る物語より、稚拙だけれど情熱と狂気の溢れた作品のほうに惹かれてしまったりするわけです。

この作品、一応「反戦」をテーマにしております。と同時に、斬新な映像美をもこれでもか、これでもかというくらい追求しています。『終戦のローレライ』の時にも似たようなことを書きましたが、この二つってあまり相性のいいものではない気がします。その上『キャシャーン』です。なぜ『新造人間キャシャーン』のリメイクでなければならなかったのか? この映画を愛するわたしにも、いまだにその辺がよくわかりません。
早い話が、「やりたいこと、訴えたいことを全部ぶちこんじゃえ」ということだったのでしょう。いくら次の保証がないとはいえ、紀里谷監督もなかなか大胆なことをなさります。
ただ、アニメ『キャシャーン』は洋風の町並みとか、白鳥に姿を変えた母親とか、どことなく西洋の童話をイメージさせるところがありました。紀里谷監督が作ったイカレた童話― そう考えれば先の二つの要素も、違和感なく混じり合わせることができるかもしれません。

作品ほぼ全編が黄昏と夜のシーンで構成されていて、「狂気」に独特の彩を添えています。役者陣がなぜか不釣合いなほどまでに豪華で、寺尾聡、大滝秀治、三橋達也らの重厚な演技が狂気にコクを加えています。さらに唐沢寿明、宮迫博之、及川光宏らの怪演が狂気をヒートアップさせていきます。
八方やぶれなんだけど情熱のままに暴走していくこの映画は、珍妙な格好で血まみれになって迷走するキャシャーンの姿と、よく似ています。いいとこのボンボン(らしい)で、嫁は宇多田ヒカルというやたら恵まれた境遇にいながら、ここまでイカレることのできる紀里谷監督は、大した、というかとても変わった人じゃないでしょうか。

そういうわけでとても人には勧められない。でも好きなのは俺だけでもいいかも。そんな映画です。
わたし、DVDというものはちょっとしか持っていません。買ってもほとんど観ることができないからです(泣) しかし先日のCMでブツ切りになった『CASSHERN』を観ているうちに、「やはりこれは買わねばならない」と固く決意したのでした。
20070320180259


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February 14, 2006

新コーナー 今月のポエム

(2月28日のポエム)

子供たちへ

今日は君たちに謝らなければならないことがある

お店にはもう三個しか残っていなかったのに その内の一個を買ってしまったのはぼくだ

だっておじ・・・おにいさんはどうしても欲しかったんだ たとえお店の人に、白い目で見られようとも

この気持ち 優しい君たちなら わかってくれるよね

だいじょうぶ きっとすぐに補充が入る そう、大事なのは 希望を信じて待つことだ

最後にひとつ約束をしよう

君たちは、こんなダメダメな大人になっちゃいけない

いいね!(笑顔)

pm060228
合言葉は

「一日一回

キャスト・オフ」


(2月21日のポエム)

ずっと考えていることがあります

「トリノ」と「ニュートリノ」って

何か関係あるのでしょうか

いまだに答えがわかりません

ただわたしに言えるのは

「スーパー大回転」と「スーパーカミオカンテ」も

けっこう似ているということです

pm060221apm060221bpm060221cpm060221d


(2月14日のポエム)

ヴァレンタインですか?

ああ、ロッテの監督さんのことですね

どちらにせよ

わたしには関わりのないことです


あれ? いまのオレ、ちょっとかっこ良くない?(←救い難い)

pm060214
  ジョン・万次郎に捧ぐ

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February 13, 2006

宇宙の歩き方 D・アダムズ G・ジェニングス 『銀河ヒッチハイクガイド』

昨日に引き続き英国関連ネタ。いかにも、という感じのバカ映画です。『キングコング』がハイジャンプ魔球だとすれば、こちらは大リーグボール3号・・・ってわかんないですよね。すいません。

45億年の時を営んできた地球の最後は、あっけなく訪れた。突如として現れた巨大宇宙船団は、全人類に次のように告げた。
「今から銀河を通るバイパスの工事を始めます。その関係で地球をふっ飛ばしますので、どうぞご了承ください」
ものの数分で消滅する地球。そこに住んでいたさえない男・アーサーは、たまたま潜伏していた宇宙人と知り合いだったため、難を逃れた。彼らが救出された宇宙船の主は二つ頭のファンキーな大統領で、「これから宇宙の真理を探しにいく」という。なりゆきでその旅につきあわされることになったアーサーの運命やいかに。

これを読んだだけで、常識人にはとてもついてない内容だとおわかりのことでしょう。原作は20年以上前に書かれた英国のSF小説。けっこう売れたらしいです。ポール・マッカトニーもファンだったとか。
下ネタは割合少なくて、皮肉っぽくて理屈っぽいユーモア・センスはなるほど、英国調です。
バカ百連発の中にこっそり宇宙の様々な論考を混ぜているところを見ると、作者はけっこうな教養を身に着けた方のようです。主人公がアーサーという名である物を探しに行くという設定は、もしかすると聖杯探求にひっかけているのかもしれません。

原作はどうか知りませんが、ストーリーはあっちへ行ったりこっちへ行ったりで、非常にめまぐるしい。バランスとか整合性を重んじる方にはむかないと思います。でも「なんでもいいからケッタイなものが見たい」という方には大変向いてます。テレビを楽しむ馬鹿でかい変なコンピューターとか、惑星を作る建設チームとか、ワープのあいだ量子論の法則で毛糸と化す登場人物とか。そのほかにもセンス・オブ・ワンダー(そしてバカ)が横溢。このヴィジュアルのセンスは、バカのようで洗練されているようで独創的であり、やっぱりバカのような。ま、ご自分の目で判断されてください。首都付近ではとっくに公開終了した作品のためか、もうじきDVDも出るようです。

この手の映画には大体マスコット的なロボットが登場するものですが、本作品も例外ではありません。名前はマーヴィン。人間と同様の思考容量を備えているため、うつ病になってしまったという爆笑物の設定で、二言目には「どうせオレなんて」とぼやいていたりします。そんなネガティブな彼ですけど、外見は手足の付いたテルテル坊主みたいで、とてもかわいらしい。そう、彼はどことなく「こげぱん」を彷彿とさせます。ぜひともフィギュア化希望。ただ頭が極端にでかいため、自立にはスタンドが必須でしょう。

レトロチックでふざけた歌詞のテーマソングが、またぬぐいがたい印象を残します。「♪知性が低いから軽視するんだね」 大きなお世話だ!

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February 12, 2006

史上最強のメガネ J・K・ローリングほか 『ハリー・ポッター』シリーズ

えー、今日はですねー、21世紀のスーパーヒットシリーズ『ハリー・ポッター』ズバッとざっぱに総括しちゃいます。ウェーイ。

知らない人も少ないかと思いますが、あらすじを簡単に。
舞台はたぶん現代の英国。両親を亡くして意地悪な叔父さんちに身を寄せているハリーの元に、ある日突然「魔法学校」からの招待状が届く。彼の両親は優秀な魔法使いで、ハリーにもその血が流れていたのだ。学校に入学したハリーはロンやハーマイオニーといった親友も出来、楽しい毎日を送る。しかしかつて彼の両親を葬った邪悪な魔法使いヴォルデモードは、ハリーの周囲にわなをめぐらせる。

いきなりファンにケンカを売るようですが
「ぶっちゃけ『ハリポ』って、毎回同じような話ですよね?」
あ、そこの良い子の君、怒らないでね。決してけなしているわけじゃないんだ。そうとしかとれないだろうけど。
よく出来た枠組み=ハードウェアというのは、題材や小道具=ソフトウェアを変えただけで、何度も楽しめるものです。『ハリポ』もそういうよく出来た枠組みの一つではないかと。
ではその枠組みとはどんなものか、簡単に書きだしてみますと
・いわくありげな序章
・怪しげな来訪者
・ハリーの周囲で起きる怪奇事件
・主人公たちの調査と推理
・現れた意外な犯人との対決
ってこれじゃあ本格推理みたいじゃん! 実際、ハリー・ポッターってかなりミステリっぽいお話じゃないでしょうか。ローリング女史が影響を受けたのは『指輪』よりも、ドイルやクリスティーだったのではと憶測する次第。
そういう視点から見てみますと、『ハリポ』ってなかなか凝った造りになってます。魅力的な舞台設定、周到に張られた数々の伏線、巧妙なミス・ディレクションetc
では「ミステリ」として、勝手に『ハリポ』を一作目から四作目まで評価してみましょう。

一作目:『賢者の石』
シリーズの基本形。伏線の張り方とか意外性とか、なかなかお上手。続刊につながる謎もたくさん。

二作目:『秘密の小部屋』
ミステリ部分は及第点ながら、突出した要素がないため、なんとなく一作目の二番煎じという印象が強い。
強いていうなら、「返事を書いてくれる日記帳」という小道具が面白い

一作目と二作目は原作・映画両方鑑賞しました。映画は原作の冗長な箇所を、上手にはしょっていると思います。

三作目:『アズカバンの囚人』
「真相の意外性」という点では、いまのところ一番驚いた。ある意味反則ギリギリかもしれませんが。
ただ、そのインパクトがあまりに強かったせいか、舞台やガジェットの印象が薄い。そのせいか映画は観にいかなかった。

四作目:『炎のゴブレット』
こちらは映画のみ。ただでさえぶあつい原作が上下本になり(当然値段も上昇)、なんとなく及び腰になってしまったせい。三大魔法学校の対校試合ということで、舞台設定は一番派手。しかしミステリ部分はイマイチ。
原作の量から想像すると、映画は相当省略してるはず。どこをどう切ったのか少々気になりますが、まだ当分原作を読む気力はありません。

原作は第六作邦訳がそろそろ刊行されるらしいですね。完結まであと一本。
最後にもうひとつケンカ売り
「ヴォルデモードって、評判のわりにけっこうしょぼいですよね?」
♪魔法使いハリー む~ん

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February 10, 2006

戦国鬼嫁日記 ~大河ドラマ『功名が辻』より②

いまさらって感じの話題だけどさあ、やっちゃったわねえ。堀衛門。まあここから逆転できたらいっぱしの戦国大名って認めてやってもいいわよ。あーあ、あたしも六本木ヒルズに住みたいなー
ってなわけで、「戦国鬼嫁日記」第二回。今日は「織田信長の美濃攻め」について語っちゃうんだから! もう!
でもそれについて説明するとなると、お隣の先々代くらいまで遡らなきゃいけないのよねー めんどくさ。

えーとね。お隣のボスは斎藤さんって言うんだけどね。先々代はそりゃあやり手だったらしいのよ。何でも油売って大成功したとか。仕事サボっててどうして大もうけできるのか、不思議っていや不思議なんだけど、まあ昔の話だしね。よくわかんない。とりあえずそこで先々代は「斎藤不動産」つー会社を立ち上げたの。もちろん会社は表向きで、ウラではバリバリの極道。ただ先々代は闇雲に暴れるってことはなくて、もっぱら頭を使って周辺に勢力を伸ばしていったのよね。
この先々代がなぜだかうちのボスをえらく気に入ってたらしくて、娘をポーンと嫁にくれたの。それだったら仲良くやれそうなもんじゃない? ところがねえ、お隣は親子仲が超最悪で、ついには息子が親父をはっ倒して、無理矢理二代目を襲名しちゃったのよ。当然、親が可愛がっていたうちのボスのことは、よく思うわけがない。この二代目は病気で早々とくたばっちゃって、後を継いだのがそのさらにセガレの龍興。二代目はまだ見所あったんだけど、この三代目がそりゃあもう絵に描いたようなドラ息子。毎日ドラッグと乱交に明け暮れる日々を送っていたらしいわ。

今川との戦いにケリをつけたボスが、次に目を向けたのがこの美濃。ボンクラの三代目だったらわりかし簡単に追い出せそうな気がするんだけど、それを阻んでいたものが二つあった。一つは斎藤の懐刀と言われた竹中さん。この人の修羅場での采配は、そりゃあ見事なもんだったらしいわ。あたしとは知らない仲でもないんだけど、まあその話はまた。もう一つは攻めの起点となる墨俣ってとこに、なかなかヤサを作ることができなかったこと。下の組織を使って建設工事を始めようとすると、たちまち斎藤の若い連中が飛んできて妨害を始めるもんだから、工期は当初の予定を大幅に遅れまくってたみたい。
そのこへ出てくるのがウチの宿六の上司・・・つーか、兄貴の木下さん。あだ名はサル。理由は似てるから・・・ってひねりなさすぎ。最近西遊記とかキングコングとか、キテルわよねえ、サルが。申年は一昨年だっつーの。
まああだ名はなんだけど、兄貴はよく知恵の回る人で、墨俣にヤサを作る方法を思いついたの。ようするに他で部品をあらかた作っておいて、現場でそれら各部を組み合わせる、というやり方。ガンプラでいうと手足だけそれぞれ組んじゃっておいて、別の場所で完成させるようなもんかしら。兄貴はこの方法で、墨俣に一晩でビルを立てちゃった。
・・・ただねえ、ここだけ、本当にここだけの話よ? あのビル、どうも鉄筋の数が少ないらしいのよ。東海地震とか来たら一発で崩れるわね。おおこわ。

攻めの拠点は出来た。あとは竹中さんをなんとかすれば美濃は落ちたも同然。そこでボスと兄貴はどうしたか・・・
この辺は、また次回にしましょうかしら。

ああ、あたしの話もあったわね。宿六のお母さん・・・ようするに今の姑・・・のところに身を寄せたあたし。食い物には不自由しなくなったけど、いやなことも色々あった。まずお嬢様のあたしがぞうきんがけとか洗濯とかやんなきゃいけなかったこと。あと姑。悪い人じゃないんだけどさあ、暗いのよ。とにかく。何かと言うとため息ばっかしついてるし。このころには叔父さんたちの家も大体どの辺にあるのか見当がついてた。でも行ってみてここより貧乏だったら目も当てられないし、叔父さんちの美濃とこちらがわとでキナ臭いムードが漂ってたんで、なんとなく宿六の家に厄介になっていたわけ。
でもある日帰ってきた宿六が「まだいやがったのか」とか言うもんだから、あたしカーッと頭に血が上って、気がついたら叔父さんの家の前に立ってた。いま思えば、あれは照れ隠しだったのよねえ。あたしも若かったわ。
ところが行ってみた叔父さんの家、これが大当たりだったのよ。お金はそこそこあるし、子供がいなかったもんでなめ回すように可愛がられたりして。宿六のことなんか速攻で忘れちゃったりして。

さてそれからウン年後、ますます美しくなったあたしは、竹中さんに誘われてピクニックに出かけた。そしたら向うの川岸に、なんと宿六がいるじゃない。どうも偵察にきてたとこらしかったんだけど。宿六はすぐにあたしだって気づいたみたい。顔とか結構変わってたんだけど、それでもわかったってことは、やっぱ愛ゆえ、かしらね。それにひきかえ宿六の方はなーんも変わってなかったわねえ。まあ、もとから老け顔だったし。
敵に別れたあたしと宿六がどうやってひっついたのか、こいつもまたの話にさせて。そろそろ連ドラ始まるし。
じゃあみんなまたよろしくねー! チャオ!

(注・実際の商品とはやや異なる場合があります)

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February 08, 2006

適当掲示板22&SGA屋動物記

bbs22-topトリノ五輪開幕直前ということで

とうとう世紀の数を越えた掲示板コーナーです。みなさんのご意見、ご感想、ネタ、オススメ品、その他よろず聞かせて頂ければ幸いです。


さて、今回はこちらで話題にした動物たちのその後についてご報告いたします。

bbs22-am17、8で報告した当市を跳梁する猿軍団
ここのところ仕事では出くわしていないんですが、先日実家の方に現れ、ワゴンのサイドミラーをひきちぎっていきました。

悪さすんな!


bbs22-am217で紹介した野良クジャク。
年明けの冷え込みで、たぶんもうダメだろうと思っていたら、先々週くらいに生存を確認しました。いや、たくましいですね。

強く生きろ!


bbs22-am3おなじみニャンコ先生ことモン吉。
相変わらずムダに太っています。


やせろ!


使い回しの画像ばかりではアレなので、ついでに我が家のマスコットアニマルを紹介いたします

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前にもチラッと出しましたが、知ってる人は知っている『パンダーZ』。永井豪原作の『マジンガーZ』を大胆にパンダ化したキャラクター。もちろんダイナミックプロ公認です。
なぜこんな頭がかち割れたパンダに入れ込んでしまったのか、自分でもよくわかりません。
画像は五弾まで出た箱入りフィギュア。いくらつぎ込んだかは内緒・・・つーか、忘れました。


パンダーZ テーマソング

空にそびえる黒白の城 キューティーロボット パンダーZ
動物愛護は未来のために 中華の思想をパイルダーオン!
飛ばせ 点棒 ロウチュウピン待ち 今だ 出すんだ 国士無双
スーアンコー ホイコーロー パンダあー ツェッット!!


ちなみにこんな歌はありません。

失礼ついでに。国際問題に発展しかねない爆弾発言を一つ
「北京五輪のマスコットって、これのパクリじゃないでしょうか?」

もし近日中にこのブログが閉鎖することになったら、某国情報部の手が回ったものだとお考えください。再見! 


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February 06, 2006

風と雲とギャグと 『風雲児たち』を語ってみたい①

そういうわけで、みなもと太郎先生の手による世紀の傑作『風雲児たち』について、いよいよ書いてみようかと思います。ききき緊張するなあ。

このマンガは、小生のオールタイムベストコミックの一本であり、こちらによくおいでくださる方たちと知り合いになった(つっても実際に会ったのは一度きり)きっかけでもある作品であります。第1回はきわめてワタクシ的な内容で恐縮ですが、「わたしと『風雲児たち』について」という主題でいってみます。

『風雲児たち』とのファーストコンタクトはかれこれ19年前。今は亡くなって久しい伝説のオタク雑誌、『OUT』のコミックレビューでございました。紹介されていたのは潮出版社版(希望コミックスという)の15巻。「よくもまあ、これだけ面白いものを、あれだけつまらなく教えやがったもんだな(学校の歴史の授業のこと)」という小松左京氏の言葉のあと、簡単な説明があり、「この巻でクローズアップされているのは林子平、高山彦九朗、最上徳内、大黒屋光太夫、ラックスマン、ルグロ夫人、エカテリーナ女帝・・・ 君は何人知ってる?」と結ばれていました。「・・・誰も知らん」と思ったのを覚えています。自分はこの時まだ中学生でした。

その後、兄弟そろって『三国誌』にはまって横山光輝のコミック版を読んでいた折、巻末の紹介コーナーに再びその名を見つけました。それを見て興味を持った弟がどこかから買ってきたのを、勝手に拝借して読み始めたのでした(コラァ!!)。
最初に読んだのは潮版第5巻。前野良沢が登場し、林子平の生い立ちが語られるあたりです。十分面白かったものの、ぐんぐん惹きつけられた、というほどでもありませんでした。しかし弟がポツポツ買って来るのをつまみ読みしているうちに、次第にわたしは『風雲児たち』のとりこになってしまったのです。それを強く意識したのは潮版第7巻で、解体新書が完成したくだりでした。ギャグなのにこんなに感動できる。そのすごさを思い知りました。
ちなみに初期は買った順番がまるでバラバラで、5→6→7→1→8という流れだったと記憶しています。

このマンガ、当時そこら辺でどこでも売っているというわけではなく、続きの巻が欲しければけっこうな大書店に行かなければ手に入りませんでした。それでわたしは、少ない小遣いの中から4冊くらい買える金をとりわけておいて、休みの際東京に行くたびにまとめ買いしていました。そんでようやく新刊発行においついたのが18巻くらい・・・だったので、かれこれ15年ほど前ですかね。そっから先は八ヶ月に一度出る単行本を、まだかまだかと待つ日々が続きました。
そして29巻が発行される少し前に、掲載紙である『コミックトム』(これまたほとんど見かけない雑誌でした)が休刊。数ヵ月後に第2部にあたる?『雲竜奔馬』が新雑誌『トムプラス』で始まるものの、こちらも単行本が五冊出た時点からほどなくして休刊。
「このまま終わってしまうのか・・・」とやるせない気分になったのでした。それが今から5年ほど前です。

さて、それからさらに1,2年経ったころスポーツ新聞の片隅に、『コミック乱』といういかにもくどそうな(失礼)時代劇マンガ専門誌の広告を見つけました。そのラインナップにはなんと『風雲児たち 幕末編』の名が・・・! 喜びいさんでコンビニの書棚を探しまくったものです。
そのうちに『乱』の版元であるリイド社から、新装版が出ることに。そこでファンサイト(風雲児たち長屋 http://www.fuunji.net/)の存在を知り、ちょくちょくお邪魔するようになりました。実はそれまでインターネットというものに触れたことがなく、はっきり言って『風雲児たち』がネットをはじめるきっかけになったようなものです。

ほんでまあ、やっと現在にいたるわけです。『風雲児たち』は現在潮出版社版が全30巻、姉妹編『雲竜奔馬』がやはり潮さんから全5巻で出ています。リイド社による『トム』時代の新装版は全20巻。そして最新シリーズである『幕末編』が今のところ8巻まで出ています。

関ヶ原から幕末までを、コテコテギャグでぶった斬る! 大河ドラマ『新選組!』にも多大な影響を与えたこの作品を、未体験の方はどうぞお試しください。

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February 05, 2006

ロード・オブ・ザ・コング 完全ネタバレ編 ピーター・ジャクソン 『キングコング』

そろそろ公開終了しそうです。まだの方はお早めに。
それでは「完全ネタバレ編」参ります。

まず序盤のヒロインの背景や船中の描写、これは言わば「前菜」ですね。この辺は「ネタ抜き編」で概ね書いたので飛ばします。
ただ一点気づいたことを。自分の未完成の作品が売却されることを知ったデナムが、フィルムをもって会社からトンズラするくだり。ここは「この映画、会社が考えるほど儲からないだろうけど、おれはやりたいようにやるだけだから」というピーちゃんの決意表明でないかと思われます。

前菜の味も悪かないのですが、「そろそろ肉が、油が欲しいよね」というころ、ようやく一行は主舞台である「髑髏島」に到着します。ここでまず最初に出てくる品は、「謎の古代遺跡に住む謎の蛮族」。なんか書くと差別問題にひっかかりそうな気がしますので、これも飛ばします。
不幸な出会いがあった後、蛮族の神に生贄にささげられることになったヒロイン。ここでやっとこ主役であるコング君の登場です。このコング君、ゴジラやガメラと比べますと、けっこう小さい印象。その分スピーディーで多彩なアクションを演じさせよう、という狙いでしょう。
「映画○宝」に先に書かれてしまいましたが、はしゃいでヒロインをぶんぶん振り回すコング君は、レアものフィギュアをゲットして狂喜するマニアのようにしか見えませんでした。そう、これはフィギュアに恋してしまった哀れなオタク(体育会系)の物語なのかもしれません。

さて、映画スタッフはヒロインを救出すべく、島の奥へ奥へと潜入。そこでうっかり出くわしてしまったのが、「ブロントサウルスのマラソン大会」。賞品がない代わりに、ドベは肉食恐竜に食われるという恐ろしい罰ゲームが待っています。おまけにコースは片側が断崖絶壁でガードレールもなし。チャージを食らった不幸なブロンソンが、何体も谷底へ落下。自分たちがそんなですから、当然下をチョロチョロする人間たちなどおかまいなしです。ちなみにブロントサウルスって、いまは「ブロントサウルス」って言ってはいけないらしいです。これも差別表現にひっかかるみたいで。

そのころヒロインはコング君の目をすり抜けて脱出に成功、したかと思いきや、こちらはこちらでV-REXの三人組、もとい三頭組に出くわします。V-REXとは何か? これはT.rexが特殊な生態系の中で独自に進化したという代物のようです。ハッタリ利いたネーミングセンスは、モビルスーツのそれを連想させます。
三方を塞がれヒロインが絶体絶命の危機に陥った時、やって来るのはわれらがヒーロー。もちろん怪獣の方です。肉を食わせて顎を裂く! まさに究極のピットファイティング。戦いに没頭するあまり、またしても谷底に落下してますが(好きですねえ)、都合よく生えていたツタにからめられてセーフ。

わたしとしてはこの恐竜大サービスなあたりが一番燃えました。もうおなかはすっかり一杯になり、「ごちそうさん」と言おうと思ったのに、さらに料理をどんどん持ってくるピーちゃん。その料理が特大ヒルと巨大ムシの盛り合わせだったりするので、いい加減ナミダ目にもなります。
それでも必死に平らげていると、いつの間にかコングくんがぶっ倒れていて、ヒロインと恋人は危地を脱したりしています。この二人、どう考えても各々50回ずつくらい死んでるはずなんですが、超人的な体さばきと強運で難関を次々突破。まるで最初から最後まで一回も死なないドンキーコング、もといスーパーマリオみたいです。

のびてるコングを「持って帰ろう」というデナム。どうやって、と思いますが、次のシーンではすでにNYに到着。旅の途中問題はなかったのか、という疑問が沸きますが、ここは黙ってスルーするのが大人のマナー。
このNY編はデザートに相当します。先ほどまでの脂っこさは幾分抑えられ、お菓子の甘みと上品なさわやかさが主体となっています。捕らえられて劇場の見世物となっているコングは、聖書の「士師記」に登場するサムソンを思わせます。サムソンとは・・・説明は面倒くさいのでこちらをどうぞ↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%82%BD%E3%83%B3

怒りが頂点に達したコングは街を暴走。破壊の限りを尽くしつつ、ヒロインを捜索。ほどなくして、二人?は運命の再開を果たします。その時なの、もしもし君たち離れなさいと~、ペッパー警部ならぬペッパー大佐が登場。悲運のカップルは(なぜか)、ラストバトルの舞台であるエンパイアステートビルの頂上へ向かいます。
最終ステージはコング対戦闘機チーム。時代ゆえ戦闘機は複葉式なもんで、いかにも頼り無さげですが、コング君の足場も最悪なんで、お互いハンデを背負っての激闘となります。
劣勢ながらも一個小隊くらいを撃墜したコングくんですが、そこで力尽き、この映画最大最後の落下シーンへ。
ペシャンコになったコングを見下ろしてデナムが「美女が野獣を殺した」と呟きますが、原因を作ったのはオメーだろ!というツッコミを入れたところで一巻の終わりとなります。

PJはこの作品を壮大な三部作の第1部と構想している模様。第2部は現代を舞台に、遺伝子操作によって生まれた二頭のコングが激闘を繰り広げる『ふたつのコング』、第3部は近未来、世界制覇を果たしたコングが髑髏島へ凱旋するまでを描く『コングの帰還』となる予定だそうです。
さて、この文章、どっからどこまでがガセでしょう! 正解のわかった方は奮ってご応募しないでください。

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February 03, 2006

仮面らいだーチビ鬼 百分の六の巻 「不思議の国で」「嵐の夜に」

結局、まだ携帯変えてません(笑)

tbk6-a1おれは見知らぬ土地をさまよっていた
なぜこんな所に来てしまったのか?
懸命に記憶を探ってみたが、なぜかさっぱり思い出せない

いい加減歩きつかれたころ、奇妙な二つの影が霧の向うに浮かびがってきた

tbk6-a2「オンドゥル!」
「ボロボロ!」

こいつらなら知ってるぞ。確かコロボックルとかいう魔化魍だ(注:違います)
「あの、すいません。ちょっとお尋ねしたいんですが」

tbk6-a3「ルラギッタ?」
「ボロボロ?」

だめだ・・・
言葉が通じない・・・


tbk6-a4「ルラギッター!!」
「ボロボロ・・・」

なんか仲間割れとか始めたし
わけがわからん


tbk6-a5「ほっとけ。これはこいつらの習性みたいなもんだ」
「はあ
ってあんた、誰ですか?」

次回、物語の根幹を成す謎が明らかに!(なるのかなあ)

そのころ別の場所では

tbk6-b1「あのさ、ケロたん

ひとつ君に言いたいことがあるんだけど」

「なんだい? ニョロたん」


tbk6-b2「君ってさあ

なんて言うか、こう・・・

お い し そ う だよね」


tbk6-b3「え・・・

は、はははは・・・・

(ピンチ!)」


tbk6-b4「お先!」
「ケローッ!!」

パペットマペット♪

つづく

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February 01, 2006

東京タワーが出来るまで 山崎貴 『ALWAYS 三丁目の夕日』

これは二人の男の一年に渡る熾烈な戦いの記録である―

昭和33年、東京の片隅。駄菓子屋兼作家の茶川は、向かいに住む自動車修理業店主・鈴木のことを激しく恨んでいた。鈴木が自分のことを皆に、「戦争に行った事もなく、ろくに働きもしない人間のクズ」と吹聴していたのを知っていたからである。一方鈴木も茶川に対し憎悪の念を抱いていた。茶川が自分のことを「教養のない低脳ゴリラ」と心の中でバカにしているのを確信していたからである。
居酒屋の女将をめぐる三角関係、器物破損などを経て、両家の子息が同時に失踪するに至り、ついに二人の確執は頂点に達する―

すいません。微妙にウソです。
原作は西岸良平の長期連載漫画。絵柄とタイトルしか知らない(淳庵さま、すいません)ので、どれほどのアレンジがなされているのかはわかりません。正直「観たい作品リスト」の中には入ってなかったのですが、知人が「見たい」というので連れてってあげることに。まあわたしも『ジュヴナイル』とか『リターナー』とか好きでしたし。
もうちょいマジメに紹介します。東京タワーがぼちぼち出来るかという年の春、鈴木さんちには集団就職で田舎からきた住み込みの従業員(なぜか堀北真希)が、茶川のところには成り行きで預かることになった見ず知らずのこどもがやってきます。事情は違えど、赤の他人と暮らすことになった二つの家で起きる様々な出来事を、四季の移り変わりと共に追っていくという流れ。メインの茶川と鈴木はどちらも絵に描いたようなダメ人間なんですが、それなりに愛すべき人物として描かれています。これにしっかり者のお母さん、ワケアリのヒロイン、ノスタルジックな風景が加わりますと、連想されるのはやっぱり『男はつらいよ』。恐らく山崎監督なりの、「寅さん」へのオマージュであるかと思われます。

連れのお母さんの方は世代的にジャストミートだったためか、所々でボロボロ泣いておられました。どちらかといえばオタクっぽい作風の山崎監督が、そういう風味を抑えて老境の方たちを泣かせているということは、なかなかスゴイことだと思います。まあ、ひねくれ者としましては、そう素直に感動できないところもありましたが。ちょっと「泣かせ」の演出があざといなあ、みたいな。そんなわたしでも、終盤吉岡秀隆演じる茶川がキレるあるシーンには不覚にも鼻水がブシュッと吹き出てしまいました。あとから思ったんですが、もしかすると私生活での鬱憤をぶつけてたのかもしれません。迫真の演技でした(笑)。

小道具として、画面のそこかしこに昭和の失われたモノたち・・・力道山、SL、三輪オートなど・・・が登場します。古い世代は昔を思い出し、新しい世代はかつてを知る。そういう意味では大変良い映画でした。誘ってくれなければたぶん観にいかなかったと思うので、Fさんちに感謝です。メシまでおごってもらっちゃったし。
原作に思い入れがあるわけでもないのに、「タイトルに横文字とかつけなくてもいいのに」と思っていました。ですが最後まで見ますと、「ALWAYS」にこめられた深い思いがわかるようになっています。にくいね! 山ちゃん!
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