« 恐怖の宇宙スゴロク ジョン・ファブロー 『ザスーラ』 | Main | 正月ドラマ『新選組!!』を振り返ってみようのコーナー マジメ編 »

January 09, 2006

超人の星 遠崎史郎ほか ドラマ版『アストロ球団』

男なら 男なら 
男ならこそ命を懸けた
野球一筋アストロ戦士
度胸一発ぶっかませ

この歌を、日ごろ「萌え~」と叫んでいるアニオタさんたちの捧げます。
30年ほど前に週間少年ジャンプに連載されていた野球漫画を、完全ドラマ化。昨年末に地上波で放送され、現在DVDがリリース中です。原作はすいませんが未読。

第二次大戦中、伝説のエース・沢村栄治は大リーグとの再戦を願いつつも、戦地にて命を散らせる。しかし沢村は自分の無念が九つの流星となって、時を超え戦後の若者たちに受け継がれることを予言していた。少年時代に沢村に野球を教わった富豪・J=シュウロは、体のどこかにボール型のあざを持つ九人の超人たちを懸命に探す。そして彼の元に、徐々に集まる超人たち。打倒巨人、そして大リーグを目指し、彼らは球界に殴りこみをかける。

原作については前々からうわさを色々聞いてました。「野球漫画でありながら、野球漫画とは言いがたい」「野球漫画としてだけでなく、普通の漫画としても相当タガが外れている」 凄いですね(笑)
一般常識だと思いますが、普通野球は1チーム9人でやるものです。ところがこの運命のメンバーが敵陣にいたり、死んじゃったり(!?)するのでなかなかそろいません。だから最初の試合なんか6人でやっているんですけど、そういう状況に対して誰も何も言わない。さらに野球をやっているはずなのに血がドバドバ飛び散る。挙句の果てに死人が出ても平気で続行したりしてる。そして繰り出される「ありえねー」超人技の数々。ああ、もうどこからつっこんでいいのやら!状態です。
恐らくこのスピリットをギャグとして受け継いだものが『逆境ナイン』『少林サッカー』であり、ストレートに受け継いでしまったものが『リングにかけろ』『グラップラー刃牙』シリーズであると思われます。

そういえば作家の東野圭吾氏が『巨人の星』について「これは野球漫画というより、野球を題材にした武芸者の漫画である」と語っていました。同じようにこの『アストロ球団』も野球を題材にした伝奇ものであり、『八犬伝』なのでしょう。そう考えればまあ(無理矢理)納得できないこともありません。
最初はきっと、あまりの破天荒な作風にあっけに取られることでしょう。しかしいったん馴染むことができたら、この異様な熱気と狂気がたまらなく快感に思えてくるはずです。

特別出演陣に、長島一茂(笑)、夏木陽介、千葉真一、そして古田敦也。古田さんは出演のオファーを受けた時、「『アストロ球団』を実写化なんて信じられない」とおっしゃったそうです。『ドカベン』に影響を受けたとは聞いていたけれど、アンタ、こんな漫画までよんでいたんですか。
来期は監督兼選手として、超人野球の真髄を、そして「一試合完全燃焼」の精神を見せ付けてもらいたいものです。


|

« 恐怖の宇宙スゴロク ジョン・ファブロー 『ザスーラ』 | Main | 正月ドラマ『新選組!!』を振り返ってみようのコーナー マジメ編 »

Comments

「バカドラマかくあるべし」って感じの気持ちいい作品でした。
アストロ戦士を演じたのは無名に近い若手俳優さんたちでしたが、この作品の場合、荒削りな芝居の方が原作の雰囲気にあってたようですね(と、原作を読まずにのたまう)。
しかしさすが、彼らが束になっても「世界のJ.J Sonny Chiba」にはかなわないわけで、
千葉真一のシュウロ監督が出てくると、その存在感に全部もってかれてしまうのがまたB級らしくて愉快でした。

Posted by: 秦太 | January 11, 2006 12:59 AM

>「バカドラマかくあるべし」
「バカだねえ~」と思っていたのに、いつの間にか球六さんの改心に涙していた自分がいます。「これくらいの傷、大したことないさね」 この「~さね」がたまりません。

>この作品の場合、荒削りな芝居の方が原作の雰囲気にあってたようですね
原作の絵柄を見ますと、役者さんの方がいささかさわやかな感じでした。とはいえ彼らのバカを真剣にやる姿勢には好感が持てました

>この作品の場合、荒削りな芝居の方が原作の雰囲気にあってたようですね
この辺が経験の差と言うべきか・・・ 千葉氏がやるとあれほどバカな話が格調高く見えてくるから不思議です。
ただ、試合の時いつもベンチにいないのは問題だと思います。

Posted by: SGA屋伍一 | January 11, 2006 09:41 PM

 関係ないんですが、アストロを書いている時、平松伸二がアシスタントにいたそうですが、やはりかなり大変だったそうです。
 平松「先生吐きながらアストロを描いていたよ」
うんクール。
 それが44マグナム・加納さんや、スポーク・雪藤に受け継がれた
んですね。(そうか?

Posted by: 犬塚志乃 | January 14, 2006 11:21 PM

>アストロを書いている時、平松伸二がアシスタントにいた
そ、そいつは知らなかったン、でーい!!
言われてみれば人物のデザインとか、血しぶきが目立つ点とか似てますね

>「先生吐きながらアストロを描いていたよ」
うーん、現場も相当無茶してたということですかね。漫画はやや唐突に終わっているそうですが、さらに続けていたらマジで死人が出てたかもしれませんね。
一連載完全燃焼!

Posted by: SGA屋伍一 | January 15, 2006 07:43 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 超人の星 遠崎史郎ほか ドラマ版『アストロ球団』:

« 恐怖の宇宙スゴロク ジョン・ファブロー 『ザスーラ』 | Main | 正月ドラマ『新選組!!』を振り返ってみようのコーナー マジメ編 »