« 七転びケンタッキー キャメロン・クロウ 『エリザベスタウン』 | Main | ついでに大河ドラマ『義経!』も振り返ってみようのコーナー⑥ »

December 24, 2005

第二回SGA屋漫画文化賞

続くかどうか危ぶまれていたSGA屋漫画賞ですが、無事開催の運びとなり、まことにめでたいかぎりです。
例によって賞金も授賞式も一切ありません。わたし、お金ないので。て言うか、自分がもらいたいくらいです(だから謙虚な姿勢は・・・・・・)

でははりきってまいりましょう。

少年誌部門:大場つぐみ 小畑健 『デスノート』
一年話題にするのが遅れているけれど、気にしないでください。わたしも気にしません。正直あまり好きな作品ではありませんが、そのレベルの高さには素直にシャッポを脱ぎます。ただ、最近のジャンプの展開はいささか停滞気味。美しく終わりましょう!

青年誌部門:石川雅之 『もやしもん』
当初なげやりなタイトルにあまり食指をそそられなかったのですが、周囲の絶賛を聞いて一読後、みごとにはめられてしまいました。まさにマンガだからできるシュールとリアルのコントラスト。タメになるけどあんまり役にたたないスタイルも好きです。最近がんがん世間の評価が上がってきていて、ちょっと口惜しい。ま、わたしもどっちかってえと後追い組ですが。

海外部門 カート・ビュシーク 『アストロシティ:コンフェッション』
どれも素晴らしかったJIVE AMERICAN COMICSの一連の作品の中で、最も印象にのこった作品。あなたがもしヒーローを愛しているなら、迷わずこれを読め! そして泣け! 涙涸れ果てるまで! 3570円もするけれど!

モン吉賞(なんだそりゃ):杉作 『クロ號』
最終巻発行記念。『チーズ・スイート・ホーム』も『プー猫』もそれなりに面白いけれど、やっぱり一番優れているネコマンガはこれだと思います。

特別奨励賞 (今年も)藤井栄香先生 『嗚呼! 戦国奇瓢伝 八角軍団』
(たぶん)世界初の戦国リアルギャグマンガ。栄香先生、何もできませんが応援してます。

アニメ部門 幸村真・谷口悟郎 『プラネテス』
再構成が見事と原作ファンからも絶賛されたアニメ。シビアな面も見つつ、前向きな姿勢を崩さないところに心打たれました。アニメはほかに『巌窟王』『ふたつのスピカ』『スピードグラファー』などが良かったです

映画化部門 野中英次・山口雄大 『魁!! クロマティ高校 THE MOVIE』
原作を踏襲しつつ、また違った笑いを楽しませてくれました。映画ベストで詳しく述べる予定。

果たして第三回はあるか? 答えは風が知っている……

|

« 七転びケンタッキー キャメロン・クロウ 『エリザベスタウン』 | Main | ついでに大河ドラマ『義経!』も振り返ってみようのコーナー⑥ »

Comments

私、こちらにおいでになる人の中ではマンガもアニメも数を見ないほうだと思います。
第二回SGA賞(勝手に略^^;)に輝いたマンガ作品のうち、きちんと読んだのは「もやしもん」と「八角軍団」だけです。
どっちもオリジナリティーあふれる快作ですね。
栄香先生の新作はまだかなぁ?

アニメ部門の方はまさに我が意を得たりってかんじ(←偉そう)。
名前を挙げられた4作のうち、未見の「スピードグラファー」の代わりに「バジリスク」を入れるだけで、本年のマイベスト4の出来上がりです。

Posted by: 秦太 | December 26, 2005 01:26 AM

>どっちもオリジナリティーあふれる快作ですね。
そうですね。画風が濃い目のところも共通してます。ギャグとシリアスの同居という点ではみなもとセンセともつながってますね。

>栄香先生の新作はまだかなぁ?
「穴埋め待ち」とのこと。連載陣の誰かに一服盛るか(←うそうそ)。
でもあの雑誌って休載多いと思いません?

>アニメ部門の方はまさに我が意を得たりってかんじ(←偉そう)。
共感していただいてうれしいです。ただこのラインナップ、「30代突入して涙もろくなっている」のがもろバレな気が・・・・・・ 『バジリスク』も映れば観たかったんですがね。

Posted by: SGA 屋伍一 | December 26, 2005 08:40 PM

あわわ、めちゃめちゃ遅いコメントになってしまいました。

もやしもん!
>最近がんがん世間の評価が上がってきていて、ちょっと口惜しい。
じわじわとイブニングの看板の位置に近づいている感じですよね。
2006年は、ひょっとしたら「かもすぞ」が流行語に・・・

クロ號!
うむうむ、このマンガも、もっと多くの人に読んで欲しいですよね。
連載1回目、「また可愛い系のマンガかな」というつもりで読んだ時の衝撃。(絵が可愛いのは間違いないんですが)

クロマティ高校
逆境ナインは見たんですが、こっちは未見なんです。
クロ高はネット上でも全体に評判いいですね。
こんど見てみます(^^)
逆境ナインは個人的にはいまいち。
島本ワールドの再現にとらわれすぎたのかなぁ、と感じました。
あー、あと三丁目の夕日も未見だなー。
原作は結構読み込んでるんですけどね。
特に10巻くらいまではすごく好きなんです。

Posted by: 淳庵 | January 05, 2006 01:10 AM

こちらもレスが遅くなりました。今年もよろしくです。

>じわじわとイブニングの看板の位置に近づいている感じですよね。
ですね。そのうち『ヤング島耕作』をかもし倒してほしいものです

>クロ號!
>うむうむ、このマンガも、もっと多くの人に読んで欲しいですよね
同意です。しかし『チーズ』『プー猫』に比べて明らかに本屋での扱いが低い・・・・・・ なんとかせな 

>クロマティ高校
>こんど見てみます(^^)
是非、どうぞ。
>逆境ナインは個人的にはいまいち。
原作はやはり超えられなかったかな、と。愛情はひしひしと感じられるんですがね。
それにしても知名度では『クロ高』の方が上なのに、映画は『逆境』の方が断然上映館が多かったという不思議

>三丁目の夕日
これはまたしぶい趣味で。わたしより若いのに(笑)
でもまあビートルズファンの淳庵さまらしいといえば、らしい。

Posted by: SGA屋伍一 | January 06, 2006 09:38 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 第二回SGA屋漫画文化賞:

« 七転びケンタッキー キャメロン・クロウ 『エリザベスタウン』 | Main | ついでに大河ドラマ『義経!』も振り返ってみようのコーナー⑥ »