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December 26, 2005

いまだに大河ドラマ『新選組!』を振り返ってるよ!のコーナー⑬ 土方歳三の巻

さあて、いよいよ『新選組!!』(!が二つ!)の放映も押し迫ってまいりました。いよいよ「鬼の副長」に出張ってもらうことにします。

個性派ぞろいの新選組の面々の中でも、一番人気のあるやつって誰でしょうね。少し前では沖田だったと思うのですが、今ではたぶん土方の方が上じゃないかと。いろいろサイトを見回ってみて、そんな風に感じました。
でもね、土方ってどちらかと言えば「やな奴」ですよね(怒らないで!)。何が何でも自分の意思を通そうとするし、邪魔なやつ・いらない奴はどんどん切り捨てるし、口も悪いし、手も早いし、おまけに女癖も・・・・・・ すいません、この辺にしときます。
そんな彼がなぜ主役を押しのけるほどに皆の支持を得たのか。それは一番組を愛し、誰よりも純粋だったからではないでしょうか。近藤も山南も一時は組を捨てようと思ったことがありました。しかし副長がその類のことを口にしたことはいっぺんもありません(よね?)。
「法度に背いたら、お前も腹を切るのか」「切る」一寸の迷いも無く言い放つ彼に、いったいどれほどの婦女子がハートを射抜かれたことでしょう(男も?)。その愛情は、ともに旅立った面々がいなくなったあとも変わることなく、彼を飽くなき戦いへと駆り立ててゆきます。欠点がどれほど山盛りでも、このひたむきさが全て覆ってしまう・・・・・・というか、絶妙なアクセントになってしまってますね。強烈な毒気と混じりけの無い純粋さ。この二つを兼備えた人間と言うのは、我々の目に時としてどうしようもなくまぶしく映るものです。

欠点で思い出しました。「俳句がヘタ」というの、期待に違わずやってくれました。情け無用の人斬り鬼でありながら、こんな人間くさい一面も持っているところも、土方の魅力のひとつです。生前(たぶん)ひた隠しにしていた秀作群が、司馬先生や三谷さんのせいで衆目にさらされることになろうとは、彼自身思いもよらなかったことでしょう。というか、きっと穴があったら入りたい衝動に駆られると思います。
というわけで土方のミリキについて色々考えてみましたが、大事なポイントをひとつ忘れてました。それは「二枚目」であるということ。チクショー! 二枚目がなんだーっ! 男は顔じゃない! 男は顔じゃ・・・・・・

(見苦しい状態が続いています。そのままの姿勢でお待ちください)

は。えーと、キャストについて。今回はMr.赤ヘルと同音異字名の山本耕史くんが土方を演じました。Kakakaiさまと同じく、わたしも『ひとつ屋根の下』の「薄幸少年」のイメージが強かったので、配役が発表された時「なんで?」と思いました。しかし三谷さんには最初から勝算があったみたいです。なんでもミュージカル『オケピ!』で使っている時に気づいたそうですが、「あいつは腹の底にマグマみたいな怒りを抱えているんだよ!」とのこと。それを押し隠してあの車椅子の少年を演じていたとすれば、こりゃあ大した役者さんだわ。結果的に大ハマリだったわけで、「三谷さん、お見事」としか言いようがありません。
あと先代土方?の栗塚旭もおしゃってましたが、実際の土方の写真と、なかなか良く似ているんですよね。以前は風間杜夫が一番近いかなーと思ってたのですけど。
もはや山本くんの土方はドラマの枠を超えて一人歩きを始めた感があります。堺氏の山南とならんで、末永く語り継がれることでしょう。

名・迷場面です
・第1話 橋の上から色目使うわ、振った女子の後始末を近藤にやらせるわ・・・・・・ やっぱこいつキライだ! この時はまだやんちゃ坊主ですね。
・第3話 インチキがばれてぼこぼこにされた後、勇に「武士になりてえ」。男なら誰しも思うことです(え? 違う?)
・第4話 訪ねてきた山南をひっかけようとあれこれ策をめぐらす。超感じわるいっす。
・第12話 近藤をポストにつけようとあっちへこっちへ大忙し。「銭を大切にしねえやつは・・・・・・」そうそう、お金は大事です。このあたりからワルの風格が増してきました。
・そしていよいよ化け物じみてきたのが第24話。言葉巧みに知性派の新見を陥れる。「ところでもう一人、武士の風上にも置けないやつがいるんだ」と決めのセリフを吐く所では背筋がゾワゾワっとしました。
・第27話 陰謀を食い止めるべくまたしても大忙し。そして禁断の「一番痛い」アレにも手を染めてしまう
・第28話 池田屋で一番いいところで駆けつける。「またせたな!」物陰でタイミングを見計らっていた疑いあり。
・第30話 恩賞その他のことで悶着を起こす。「おれたちゃ仲良しごっこしてるわけじゃねえんだ!」と嫌味をばら撒いたあとで、総司に「体の具合はどうだ?」。うーん、アンバランス。この回では例のゴーモンのことを思い出してブルーになっている場面もありました。
・第31話 誰を犠牲にするか迷う場面。「源さんにはわかっていてほしいんだ。甘いな、俺も」 やつも人の子です。
・第33話 山南を失い近藤と号泣。これが別れの始まりでした。
・第40話 平助を気遣い斎藤にスパイを頼む。「あいつだけは死なせたくねえんだ」 でもね~
・第46話 江戸へ帰る船で田中邦衛のモノマネ。インパクト大でした。
・第48話 最後に今一度コルク栓を見せあう二人。「必ず帰って来い!」 しかし約束は果たされません。

セリフが細部違うやもしれません。お許しを。去年の今頃はまさか続編ができるなんて思いもよりませんでした。ギャグでは書いたけど(笑)。
誠の旗に託された夢の、その行き着く先は? 『新選組!! 土方歳三・最後の一日』は(年末ではなく)正月三日放映です。『古畑』を録るか、こっちを録るか・・・・・・

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Comments

どうもです。
一発目すいません。
まず、続編ですが、7日にBSで再放送します。私は当日は八犬伝を録画しつつ古畑をPCで録画しつつ見るので、録画はそのBSの方にします(BSの方が画質いいし)。まあどうせDVD出ると思いますが。
それから、3日の朝早くに、山本君が会津を訪れる「土方歳三とオレ」(だったかな)という番組を放送しますので、予約をお忘れなく。

>(見苦しい状態が続いています。そのままの姿勢でお待ちください)
すみませんそのままの姿勢を保てず、腹抱えて笑ったまま、それがおさまるのをお待ちしてしまいました。

キャストが発表された時は、「あ、まーまたまんまそっくりな人を。」でした。土方の写真はよく知っていたので、本当に、目のはれぼったさ加減なんかそっくりだなと。ドラマ見ないので過去は全く知りませんでした。でも偶然、ミュージカル「RENT」を24歳の時に生で見てました(記憶ない…)。

あれぐらい若い土方が本当だったんでしょう。若くてまっすぐで、ちょっと野暮でね。(永倉は江戸っ子で、池波正太郎がものすごく肩入れしてますが)
彼の好色、悪知恵、決して洗練されたものでなくあくまで泥臭いものでしたから、そのへん勘違いしてはいけなくて、それでも京都でモテちゃったんだから人間わからない。
よく、江戸っ子は反骨意識が特徴なんて言われますが、自身バリバリ江戸っ子の永六輔は、「江戸に薩長が入ってきた時、江戸っ子の誰が”官軍帰れ”と言ったか。江戸っ子は実は流されやすい意気地なしに過ぎない」と看破しており、こちらの方が正しいと思います。本当の反骨精神ではなく単なる空威張りと、安全が保証された上での意地っ張り。でも逆にそのへんの浮薄さが、都会人の特徴であり、流行を発信しては放り出すパワーなんでしょう。
むしろ天領であった多摩の人間の、明治の反抗にもつながる精神が徳川に尽したのでしょう。
これまで何故か無条件に老けて濃い俳優がやってきたあの組をリアルに描いたことだけで十分でした。
ただ、細かいところを見ていない普通の大河ファンにはきつかったですが。緻密すぎると読者を選ぶ作家と同じですね。
30チョイで死んだ人間ですから、後世の人間があれこれ理屈をつける必要もないんだなと実感した作品でした。

Posted by: 高野正宗 | December 26, 2005 at 09:35 PM

よいお年をお迎え下さいって書いたのに……。
何も書き足すようなことはないんですけど、土方ですから。
>やっぱこいつキライだ!
>超感じわるいっす。
でも、二枚目だから許せちゃうんですよね。
本当に、土方はまり役の山本耕史君でした。
>俳句
意外と世に出てあの世ではしゃいでいそうな気もします。
自己顕示欲強そうですから、どんな形でも自分の作品が世の人に読まれるのはうれしいんじゃないかと。実際書いてるときにはこそこそ隠したりしてましたけど、実はひけらかしたかったんじゃないでしょうかね。オレにはこんな面もあるんだと。

「新選組!!」は3日に見ます。
翌日から旅行だというのに……9日までバンコクプーケットに行ってきます。というわけで、いきなり初回から「功名が辻」は見られません。
当然DVDも買うでしょう。

>八犬伝
12月24日の京都でのトークショーで島田役の照英さん、山本氏に突っ込まれてたらしいですよ。「八犬伝見るんでしょ?」みたいな感じで。八犬伝も面白そうです。
>古畑
これはDVDが出たときに借りて見ようと思っています。
イチローの回が一番見たい。どっかで読んだけど、野球の守備中、どうしようもないゲームの時なんかは、グラブで口元かくしてせりふの練習してたとか。

Posted by: kakakai | December 27, 2005 at 08:41 PM

やっぱりそうですよね~山本耕史のイメージって大河の前は
車椅子の少年?!ぐらいでした。
何故、土方?と私も思いましたが今では土方役は彼しか
いないと思ってます。
他の新選組映像だと、割と土方がオジサンですね(苦笑)

土方は確かにどちらかと言えば嫌なやつ。
でも真っ直ぐなとこを感じ、組織のために
あえて嫌なやつになってたとも思え、結果嫌なやつじゃない。
(って・・・意味不明?)
函館での土方は、優しくなったと見たけど
どうして変化したのか?京都と函館での違いを
見るのも楽しみな「!!」です。

Posted by: もも | December 27, 2005 at 08:59 PM

>高野正宗さま
>一発目すいません。

いえいえ。いつもどうもです。

>3日の朝早くに、山本君が会津を訪れる「土方歳三とオレ」(だったかな)という番組を放送しますので、予約をお忘れなく。

情報ありがとうございます。3日の予定表見ると、なんか『新選組!』祭りですね、NHK。現政権になんか不満でもあるのでしょうか。

>でも偶然、ミュージカル「RENT」を24歳の時に生で見てました(記憶ない…)。

ご本人は「ドラマよりも舞台の方がしっくりくる。もちろん『組』にも愛着はあるが」みたいなことを言ってました。

>彼の好色、悪知恵、決して洗練されたものでなくあくまで泥臭いものでしたから

「バラガキ」ですからね。そういう「野性味」とスラッとしたルックスのアンバランスに、京女たちはやられてしまったのでは

>江戸っ子
大沢在昌の小説で関西人のヒロインが「こっちは東京もんほど肩肘はってない(意識してない)よ」と言ってました。そんなもんなのでしょうか。

>30チョイで死んだ人間ですから、後世の人間があれこれ理屈をつける必要もないんだなと実感した作品でした。

前にも書きましたが、建前重視な幕末社会にあって「欲望むき出し」だったところが新選組、そして土方歳三が目立つ理由だと考えております。

Posted by: SGA屋伍一 | December 27, 2005 at 10:44 PM

>kakakaiさま
>よいお年をお迎え下さいって書いたのに……。
いえいえ、お気になさらず

>でも、二枚目だから許せちゃうんですよね。
やっぱりそうなんですか・・・・・・ でも男も「カワイ子ちゃんだから許しちゃう♪」というところもありますからね。お互い様でしょう。

>意外と世に出てあの世ではしゃいでいそうな気もします。

そういえば総司に「どう思う? どう思う?」と楽しげにたずねてましたからね。恥ずかしいけど感想も聞きたい。この気持ちよくわかります。

>イチローの回が一番見たい

イチローさんはなんでも『古畑』の大ファンだそうで。
三谷さんが「ハチローにしようか」と言ったら「本名でやるからこそ意義ががあるんです」と答えたとか。
確か藤原達也くんと組むんですよね。最初は石坂浩二だし、小林隆さんも出るだろうし・・・・・・ 色々かぶってます

旅行楽しまれてきてください。道中お気をつけて。

Posted by: SGA屋伍一 | December 27, 2005 at 10:57 PM

>ももさま
>山本耕史のイメージって大河の前は
車椅子の少年?!ぐらいでした。

みんなそのイメージがあったみたいですね。そこまで浸透してしまった印象を覆すのは大変だったでしょうけど、見事にやってくれました。ただ今度は「土方」のイメージがついて離れない(笑)

>他の新選組映像だと、割と土方がオジサンですね

昔の「燃えよ剣」で土方を演じていた栗塚さんがはまり役だったため、そういう風になってしまったようです。今回トシのおじさんの役で出てましたね。

>どうして変化したのか?

変化というか、京都にいたころは優しい自分を押し殺してたのでは、と解釈してます。実際郷里では「すごくいいやつ」みたいに言われてたそうですから。近藤と別れて重責から解放され、昔の自分を思い出したのでは。

>京都と函館での違いを
見るのも楽しみな「!!」です。

一年の間に山本君がどう変わったか? を見るのも楽しみです。

Posted by: SGA屋伍一 | December 27, 2005 at 11:08 PM

 桂小五郎「やめないかお前達!足利将軍の木像の首をさらすなんて
 。いたずらに幕府を刺激してどうする」
 西郷「おいも賛成でごわす。ん?桂さぁこの木像に見覚えはありも
 はんか?」
        
               室町幕府十五代将軍の木像
 
 桂「そうだなぁ。何かこいつのせいで西郷さんとほおずりさせられた
 ような気が、、、、。」
 西郷「桂どん、石油缶でごわす」 ガン!
 足利義昭「いたいなぁもぅドリフじゃないだろ?」

Posted by: 犬塚志乃 | December 31, 2005 at 02:06 AM

足利義昭「本当はぼく、引っ込み思案であんまり表に出たくないんだよ~」
信長「そのわりには色んなところで目立ってるじゃな~い♪」
ユージ「ウェイクァップ!!」

ああ、もうなにがなんだか

ほお擦りはともかく、握手に関しては「最期の一日」でまた触れられてましたね。

Posted by: SGA屋伍一 | January 04, 2006 at 09:55 PM

 更に意味不明にw
 知盛「オレは、世紀末覇者だ」
 資盛「何言ってるんですか?」
 西郷「おいはラオウでごわす」
 桂「しっかりしろ西郷さん」
 >握手に関しては「最期の一日」でまた触れられてましたね
 あーんどサ-ンドウィッチです。
 榎本「クック船長はね、サンドウィッチ伯爵の支出で航海に出たんだ」
 土方「風雲児たちネタかよ」

Posted by: 犬塚志乃 | January 05, 2006 at 08:55 PM

じゃあぼくも風雲児ネタ

トシ「このチーズってのはまあまあいけるな。なにから作るんだ?」
エノ「そいつは"マラコ”から作るんだ」
トシ「マラコ? 魚の卵かなんかか?」
エノ「来なさい。作るところを見せてあげよう」
数分後
トシ「ぐええ」

Posted by: SGA屋伍一 | January 06, 2006 at 09:41 PM

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