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December 07, 2005

いまだに大河ドラマ『新選組!』を振り返ってるよ!のコーナー⑫ 滝本捨助の巻

今回は本作品きってのダークホース?滝本捨助くんについて語りますです。

ドラマが始まる前に出された新装版『冗談新撰組』(マンガ)の中で、三谷さんは「近藤勇と一緒に処刑された隊士がいるのだが、名前も素性もわかっていない。今回はこの人物に重要な役を割り振りたい」ということをおっしゃってました。わたしは捨助が登場したとき、すぐに「こいつがそうに違いない」と思いました。あまり聞かない名だったので(笑)。
ところが組関係の本を漁っていると、そこかしこに「松本捨助」という名が出てくる。少なからず混乱しましたが、早い話が「無名隊士」+「松本捨助」=「滝本捨助」だったということですね。ちなみに松本さんの方はなかなか気骨のある人物で、明治に入っても末永く生き続けられたそうです。

そんなわけで半ば架空の人間であるがゆえに、最後以外まったく予想がつかない、ある意味大変恐ろしいキャラでやんした。裏切られて復讐の鬼と化すのかと思えば、すぐに忘れるし(笑)、植木等のごとく持ち上げられて時の人になってしまったり。ずいぶん話をにぎやかにしてもらいました。
わたしが連想したのは名作『宮本武蔵』における「又八」ですね。主人公よりちょっと恵まれた環境にいながら、努力が大嫌いで一発あてることばかり考えているために、どんどん差をつけられてしまう。いわゆる「へなちょこ」くんですが、でも不思議と憎めない、そんな奴でした。たぶん幕末に自分が生きていたら、こいつと似たり寄ったりのポジションになるような気がします。
できればどこまでもしぶとく生き延びて、「へなちょこ」の本分をまっとうしてほしかったんですがね……

演じるのはやはり最近躍進の著しい、中村獅童くん。彼を最初に意識したのは映画『ピンポン』における“ドラゴン”役。眉毛をそり落とし野太い声で「笑止!」と叫ぶその姿は、主役以上にインパクト大でした。
三谷作品ではシットコム『ER』に出演していました。最初はコワモテの不良なんだけど、段々メッキが剥がれていく(笑)、そんな役でした。
代表作は嫁をゲットした(ケッ)『いま、会いに行きます』でしょうか。年末の話題作『男たちの大和』にも準主役級で登場するそうです。そうそう、夏にやっていた小野田寛朗氏を題材にしたスペシャルドラマも良かったです。これまた重厚な演技を見せてくれました。一人になり、悲壮な覚悟を決めていた小野田さん。そんな彼に手を差し伸べたのが、山南敬助こと堺雅人氏で、微妙に笑えました。
歌舞伎方面でもなんか言っとかなきゃならないんでしょうけど、わたし何も知らないもので。すいません。

名・迷場面です。
・第2話 土方曰く「滝本のせがれでいけすかねえ奴がいたろ」。そんなことはありませんでしたが、さっそく見事なヘタレっぷりでした。
・第5話 窮地に追いやられた近藤を救う大殊勲。たまたまいた場所が良かったのか、悪かったのか。
・第12話 さんざん土方に利用されたあげく置いてけぼり。「おまえら絶対にゆるさねえ!」この回は彼があまりに可哀相で辛かったです。
・第22話 金を返せと詰め寄る捨助に、「ちょっとこっち来い!」と土方。「いやだよ~ また殴るんだろう?」学習能力はあるようです。
・同じく第22話 それと知らずに松平さまに無礼千万。自業自得ですが、これもちょっと可哀相でした。
・このあと茶屋に行ったり旅館に行ったりするわけですが、どこへ行っても「この人役に立ちません」と言われてました。佐久間先生に「般若」とか呼ばれてたのもこのころでした。
・第29話 覚悟を決めた久坂らに対し「命は大事にした方がいいですよ~」。オマエもな。
・このあと桂さんの誤解を利用して威張りたい放題。しまいにゃ正義の天狗にまで成りあがる。かれにとって最も輝かしい時代ですね(笑)。
・第38話 振られた腹いせに竜馬を陥れる。竜馬、おりょう、捨助…… 一番悪いのは誰でしょう。
・第46話 「一緒に帰ろう」「うん!」 お前にプライドは無いのか。
・最終話 「かっちゃーん! 今行くぜー!」 鎖帷子着てけば良かったのに…… 局長はあの世でも「こんなやつ知りません」とか言いそうですね。

年末の続編での大活躍に期待しましょう(←ナイナイ)。
さて、次回はいよいよ鬼の副長に登板願います。

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Comments

まいどです。「SEED総集編」でゲイツ試験型が
瞬殺されて悲しいまさとしです。
「呼ばれなくてもやって来るのが捨助でございますよ」(だったか)
というぐらい強烈な個性を発揮してましたね。
いろいろ引っ掻き回した奴でしたが、最後は死なんで欲しかった。
サノスケ見たいなラストがよかったなあ。声かけるとか。
でも斬り時にもらしくないけどらしいとも思います。
>「般若」
ひょっとこの間違いだと思った(笑)。
>「又八」
そのまんま(笑)。
ではでは。

Posted by: まさとし | December 10, 2005 01:40 PM

どうもです。ゲイツ… あれはゲルググを彷彿させます

>「呼ばれなくてもやって来るのが捨助でございますよ」
そうそう。決めセリフでした

>らしくないけどらしいとも思います。
ですね。変な意味じゃなく、誰よりも近藤に惚れていたのは捨助だったのかもしれません。

>>「又八」
>そのまんま(笑)。
再開した『バガボンド』でも見事にヘタレてます(笑)
またよろしく

Posted by: SGA屋伍一 | December 10, 2005 09:12 PM

>年末の続編
 正月ではなく、年末ですかぁ。教育テレビあたりでやってくれんだろうか。
 総合、BShi、BS2で「土方歳三最期の1日」をやるんだから、教育TVだけのけ者にせず、「組!」の仲間に入れてやってほしい。
 それにしても捨助できましたか。確かにインパクトあるキャラではありました。振り返ってみようのアイテムでも「焼きイカ」とか「はたき」とかで登場していたように記憶していますが……。

 私は獅童氏の歌舞伎は見たことない。最初の出会いは、富士重工の車のC新聞広告でした。歌舞伎役者だっていうし、結構渋い系で写っていたので、映画「阿修羅のごとく」で、深津絵理の相手役で出てきたときは、ギャップを感じたものです。が、その後捨助、巧といった役柄を見るにつけ、こういうキャラクターなんだとイメージ変えました。彼くらい第一印象とのギャップが激しかった役者さんはいません。

Posted by: kakakai | December 13, 2005 08:18 PM

> 正月ではなく、年末ですかぁ。
すいません。わたしの完全なる勘違いです。年末ではなく年始でした。そういえば『古畑』とかぶるとかかぶらないとか。

>振り返ってみようのアイテムでも「焼きイカ」とか「はたき」とかで登場していたように記憶していますが
そうでしたね。なにか食べていたり飲んでいたりするシーンが多かったように思います。蛤御門の前でも「蛤ご飯たべたい」と言っていたシーンは「お約束だなあ」と思いました。

>私は獅童氏の歌舞伎は見たことない
スタジオパーク出演時に「義経千本桜」だかのシーンが映ってました。舞踏のような激しい演技をしていまして、終わったあとは毎度のようにぶっ倒れていたそうです。本人は「まだ余計な力が入っているということなんでしょうね」と謙虚なコメント。

>彼くらい第一印象とのギャップが激しかった役者さんはいません。
わたしも初見が『ピンポン』だったもので同感です。常に頂点に立ち続け、血を流しながら黙々とラケットを振る、そんなキャラでした。河合奢三郎役の大倉考二さんもこの映画に出ていまして、二人の絡みはなかなかに泣けます。

Posted by: SGA屋伍一 | December 15, 2005 01:32 PM

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