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November 21, 2005

死が二人を分かつけど ティム・バートン 『コープス・ブライド』

バートン二連発。こちらもそんなに鑑賞意欲があったわけじゃありませんが、たまたま時間が空いたので、フラフラっと行って来ました。

成金の魚屋の息子ヴィクターと没落貴族の娘ヴィクトリアは、親の都合で強引に結婚させられることに。決められた結婚ではあったがお互い惹かれるものを感じた二人。しかしアガリ性のヴィクターは式のリハーサルでミスを連発し、縁談も危うくなりかける。式前夜に、墓場で必死に練習に励むヴィクター。それを草葉の影で聞いていたゾンビの美女が、自分へのものと勘違いしたからさあ大変。あの世へと連れ去られてしまったヴィクターは、果たして無事式を迎えられるのか?

『チャリチョコ』と違いこちらには原作がありませんが、時代背景やたくさんのカラス、「よみがえる美女」といった要素は、バートンが愛するエドガー・アラン・ポーの世界から借りてきたものと思われます。あと黒猫と黄金虫が出てくれば完璧でした。ですからこの作品はバートンの手によるポーのパスティーシュといって言いでしょう。それにしては少しやかましいですけど。

ヒロインのエミリーは美女と言えど文字どおり“腐女子”なので、最初見たときは「なんじゃあ、こりゃあ!」と思います。けれどその哀れな境遇が明らかになるにつれ、だんだん愛らしく思えてくる。ETのような王蟲のような仮面ライダー龍騎のような、そんな存在。ピチピチの乙女と腐りかけた美女と、あなたならどちらを取りますか? まあ、普通は考えるまでもないことでしょうけど、日本でも『牡丹灯篭』とかありますし、東西を問わず「死体萌え」な方というのは、それなりにおられるようです。あの肌の白さにグーッとくるんですかね。

中盤を過ぎても状況は悪化するばかりで、右往左往するヴィクター。このこんがらがった事態をさらっときれいに解決してみせたのは見事。多少男に都合のいい結末ではありますが。
結婚制度のスバラシサを高らかに歌い上げた作品でもあります。でもたしかバートンさんってバツイチだったよなあ、といらんことを思い出してしまったSGAでした。

(この項に限って、なぜか謎の英文コメントがくるので、しばらくコメント不可にいたします。ご意見おありのかたは「適当掲示板」に送っていただければ幸いです)


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