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November 13, 2005

金なら1枚 全部で5枚 ティム・バートン 『チャーリーとチョコレート工場の秘密』

よそのお宅で「あんまり見る気ない」と言ってたくせに、やけに評判がいいので興味がムクムク。そこで知人の婦女子たちにカマをかけてみたら「見たい」とのことなので、行ってきました。節操? ええ、ありませんよ。

業界にさっそうと現れた菓子職人ウォリー・ウォンカ。彼は次から次へと独創的なお菓子を作りだし、天才の名を欲しいままにしていた。ある時雇い人の裏切りから彼は人間不信に陥り、全ての従業員を解雇してしまう。だが、ウォンカの巨大な工場からは変わることなく、膨大な量のお菓子が生産され続けていた・・・・
それから幾星霜、ウォンカはどういう風の吹き回しか、チョコに仕込まれた当たり券を引き当てた子供を、自分の工場に招待すると予告。そして当日、さまざまなテクニックで当たりを引き当てた5人の猛者の中に、貧乏と愛情に包まれて育った少年・チャーリーの姿もあった。工場の秘密が次々と明らかにされていく中、ただ一人に与えられる特別賞の座を巡り、チョコまみれチョコみどろの死闘が始まる。

ティム・バートンという人は、基本的に「閉じられた世界」を描く人です。『マーズ・アタック!』が面白く感じられなかったのは、彼にしては珍しいワールドワイドな作品だったからじゃないかと。でも、どうせ劇場に行くならスケールのでかい話が見たい。それが最初行く気にならかった理由です。
でも、鑑賞してわかりました。「閉じた世界」を舞台にしたとしても、アイデアと馬鹿さ加減でいくらでもスケールは大きくできるんです。これほどのかっとびぶりは、『クロ高』以来・・・・ってそんなに前じゃないけど。
どのくらい馬鹿かというと、ちっちゃい武蔵丸が群れを成してサンバだかルンバだかを踊りまくるくらいバカ。作品からは「家族愛」というテーマも見出せますが、このバカパワーのせいであまり強く伝わってきません(笑)。たぶんこれがバートンのオリジナルだったら、さらにバカが暴走して収拾がつかなくなっていたことでしょう。ですが、そこはたぶん映画より品のいいオリジナルが、ギリギリのところでブレーキをかけています。
その原作は短編の名手としても知られるロアルド・ダールの名作童話。聞き分けの悪いお子さんたちの調教、もとい教育のために著したとのことですが、果たして効き目はあったのやら。

最近ふっきれた役の多いジョニー・デップがウォンカを好演。チャ-リーをはじめとする子役5人衆もなかなかに芸達者です。また、幼少期のウォンカに「チョコは毒だー!」とトラウマを刻み込む歯科医の父親が、クリストファー・リー。ドラキュラだけに歯を大事にしてるんですね・・・・ってこれは『映画○宝』からのパクリネタ。

「父」「毒」で思い出しました。今朝用事で実家に行った折り、父がスタミナドリンクのラベルを神妙に見つめながら、言った言葉。
「タウリンというのは・・・・体によくないんじゃないのか?」
お父さん・・・・・ それは「タウリン」じゃなくて「タリウム」です・・・・・
不謹慎ネタどうかご容赦。

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Comments

見たいんだ、見たいんだ、コレーーー!!!
やっぱり、今度の水曜日は、れでーすでーだから見てこようかな。(そろそろ終ってしまいそうですしね)
父ちゃんが、リー様なんですか(笑)
デップあるところリー様ですね。っていうか、パパトラウマってまたですか、ジョニー(笑)この人、なんかこういう、「目上の男性にトラウマ植え付けられて屈折した若者」の役がどうしてこうも似合うんでしょう(笑)<あの海賊は違うだろう。って、でも、何かありそうですね(笑)というか、この人は屈折した役しかやらないけど。
>婦女子たちに
まぁ、いけずv
>タウリン
「タウリン1000mg配合!」っていうスタミナドリンクのCFに、相方が一言。
「1グラムじゃん」
…そりゃそうですが。
タウリンは疲労解消体力回復に効果があると知られていて、ドリンク類に入っているのは勿論、カキから取ったタウリンの粉末だの何だの、沢山商品がありますね。疲れにはシジミの味噌汁、なんてぇのも同じです。
しかし、「100gあたりのタウリンの含有量が最も多い食材」は、実は、
「サザエでございまーす♪」
あと、タコと、何とかイカです。先日雑誌で見たばっかりなんですよ。勿論、カキにも多いです。
そろそろ土手鍋なんかもいいなぁとふと思う、今年最初の鍋をたらふく食った高野でした。(そろそろカキのオイル漬けなんかも作る季節)

おわび)今頃メールに気づきました。お返事しました。大変申し訳ございません。

Posted by: 高野正宗 | November 13, 2005 at 09:05 PM

そうそう、高野さまもこれ推してましたよね。監督は今回も舞台美術に凝りまくっておられました。
>パパトラウマ
そうもデップさんだけじゃなくバートン監督にもあるみたいです。だから二人は気が合うのか?

>「1グラムじゃん」
相方様、すばらしいツッコミです。そう思うと確かにたいしたこと無いな・・・・
西原理恵子女史の元ダンナが、薬中になりかけたおり、天然のカキを食いまくったら回復したと言ってました。どの程度信頼できる話か、よくわかりませんけど。

>メール
いえいえ。ちゃんと「火急の用事は別に」って書いてありましたもんね。でもなんとか間に合うかな~と考えていたわたしの認識不足です。こちらこそすいません。
それにしても、本当にいくつものお名前をお持ちなんですね。ミステリアスなお方・・・・・

Posted by: SGA屋伍一 | November 14, 2005 at 10:00 PM

こんばんは。
この映画、見たいのですが、明後日の水曜日は、「乱歩地獄」を忘れないうちに観に行きそうです。最悪、ウォンカ君は即DVDになるけど、こっちはなりそうにない(笑)ひっそりやってひっそり終りかねないので。でもああ、この工場、本当に美術が良さそう。バートンって、おとぎ話を本当に真面目にやって成功できる数少ない人だなぁ。
そういえば、バートン、お父さんトラウマの話、来日してTV出演した時、言ってたかも。デップ自身はどちらかというと、両親が離婚してしまってお母さんとの結びつきの方が強いみたいですが。
>いくつもの名前
Hotmailって、自分でアクセスするためのパスワード、すぐ忘れちゃうんですよね~。Hotmailにはもう1つアドレスがあって、そっちも定期的に確認しないといけないし…(1ヶ月以上アクセスしないとアカウントが消滅する)
自分で、持っているそれぞれのアドレスに、どの差出人名を設定したか、全部忘れてます。もしかしてこのHotmailって、本名で設定してたか、俺????何件か、本名で返事したかもしれない、昨日確認したらいくつかたまってて…オイオイ!確認して変更するですよ。がびーん。いや、SGA851様ならいいんですけどね、っていうか、『風雲児たち』の単行本持ってる人に隠してもしょうがないし!!!(爆)

Posted by: 高野正宗 | November 14, 2005 at 10:13 PM

トラックバックありがとうございます!
さすがにしっかりしたレビューです。読み惚れます。

ちなみに原作ではウォンカパパは出てきません。
だから、トラウマとか関係ない。
子どもたちへのお仕置きの中身はほとんど大差ないのですが、子どものキャラクターも微妙に違います。それに、原作ではチャーリー以外は両親付き添いなので、夫婦の会話がけっこう楽しめます。
(原作書かれた時は、テレビがやっと普及し始めたばかりのころだし、空手なんておそらく知られていなかったでしょうから)
英語で読んでるので、微妙なニュアンスはすっ飛ばしてストーリーだけ追ってるので、詳細を聞かれても困るんですけど。
それ以外についてはほとんど原作を忠実に再現してる感じです。

これは子どもへの教育というより、親への教育の本でしょうね。
ダール氏かなり嫌みな方かも。

Posted by: kakakai | November 14, 2005 at 10:43 PM

>高野正宗さま
実はすでに同監督の『コープス・ブライド』も見ているのですけど、こちらは江戸川乱歩ならぬエドガー・アラン・ポーの世界をバートン流にアレンジした感じになっていました。『ライダーその1』もちゃっちゃと終了しそうなので早く行かないと、と思ってます。

>お父さんトラウマの話
そうですね。ずーっとひきずってて父親が死んでからようやく理解できた、みたいなことを前作『ビッグ・フィッシュ』で語っているそうです。そうすっと、彼も大人になっちゃったってことなのかなあ。

>お名前
個人的なことをすいません。引き続きよろしゅうお願いいたします。


>Kakakaiさま
>さすがにしっかりしたレビューです。読み惚れます。
お褒めにあずかり恐縮ですが、正直汗顔の至りです。

原作との相違について教えてくださりありがとうございます。あと、クライマックスでのチャーリーの決断についても微妙に異なると言う話をどっかで読みました。
>これは子どもへの教育というより、親への教育の本でしょうね。
いや、するどい。確かにそうですね。甘やかしたり競争意識ばかりあおったりすると、こうなってしまぞ~、ということですね。そういえば子供たち、あんまり反省して無い感じでした(笑)。
>ダール氏かなり嫌みな方かも。
同意です。短編集『あなたに似た人』(ハヤカワ文庫)を読むと、それがよくわかります。

Posted by: SGA屋伍一 | November 15, 2005 at 09:35 PM

TB、ありがとうございますv 早速お邪魔します。
「ティム・バートンは『閉じられた世界』を描く人」、この表現にすごく納得です。
↑上のいろいろな方のレビューを拝読すると、原作とは違う点が結構あるのですね。
寓話的なものが大好きなので、ロアルド・ダール氏の他の作品にも興味が湧きました。
機会を見つけて読んでみます!

Posted by: angelparte | November 19, 2005 at 06:47 PM

お返事ありがとうございます。わたしも原作読んでないので、あまりえらそうなことは言えないのですけど

>寓話的なものが大好きなので、ロアルド・ダール氏の他の作品にも興味が湧きました。
こちらも原作未読ですけど、バートン制作・ダール原作の人形アニメ映画『ジャイアント・ピーチ』は弾けていて面白いです。
上で紹介した『あなたに似た人』は、もっぱら“賭け”をモチーフにした短編集。こちらは大人向けですが、小気味良い皮肉っぷりは『チャリチョコ』と似ているかもしれません。

Posted by: SGA屋伍一 | November 20, 2005 at 09:24 PM

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