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October 11, 2005

平成ライダーの六年間を振り返る クウガ編③

今回は予定をやや変更いたしまして、『クウガ』のタイトルの意味について考察したいと思います。

『クウガ』の名前の由来・・・・・それはぶっちゃけ「クワガタ」だから、なんですけど、最終回いっこ手前でもうひとつの意味があることが明らかになります。その回のサブタイトルは「空我」というものでした。
「空の我」・・・・ってなんでしょうね。そういえばEDテーマでは「ぼくは青空になる」と歌われていましたが、それが何の意味かなんてことはその時まで考えもしませんでした。
単純に語感が一番近いのは「無我」でしょうか。欲や感情の一切を捨て、一個の目的のためにただ突き進む、みたいな。この意味だと、「クウガ」のもともとの存在意義・・・・「ひたすら戦うだけの戦闘マシン」・・・・にもあてはめることができます。しかしその意味だと先の歌詞にあった「青空」とはなんか違う気がします。「そら」というより「から」という感じですよね。では主人公・五代雄介の目指した「空」とは一体なんだったのでしょうか。

自分を捨て去る、というところは先の意味と一緒です。違うのはその目的が「相手を滅ぼすこと」ではなく、「皆を守ること」にある点じゃないかと。その意味でいくならば、「空我」は「則天去私」にちかいものかもしれません。自分の命も本心も、すべて人々のために犠牲とする。そうすることで青空のごとく恵みをもたらし、みなに笑顔を取り戻させる。それが五代くんの望みだったのでしょう。しかしそれは彼に多大な苦痛をもたらしてもいました。

肉体面に関しては言わずもがなです。クウガは話が進むにつれどんどんパワーアップを重ねていきますが、パワーアップの前には決まってコテンコテンにやられる描写がありました。いくら超古代のパワーといえど、やっぱ殴られりゃ痛いだろうし、体が完璧に修復されるという保証もありません。しかしそれよりももっと大きな負担がかかっていたのは、精神面の方でした。
実をいうと、当初わたしの五代くんに対する印象はそれほどよいものではありませんでした。前項でも述べたように、ライダー=ダークなイメージがあったもんですから、先輩らに比べると、こいつは軽いなあ、と。
けれど後半に入ると、五代くんの軽さというか明るさは、他の人を心配させまいとする彼のポーズであったことがわかってきます。ずっと彼につきあってきた医師・椿は「誰かを殴ると拳が痛いだろ? あいつはそれをずっとやってきたんだ」と語ります。あのライダー独特のマスクの下で、彼が戦いの最中どんな顔をしていたのかは、先述した「空我」の回で初めて明らかになります。恐らく彼は今までずっと泣きじゃくりながら、拳を振るっていたにちがいありません。たとえ弱者を守るためでも、拳を振るうということは、本人に多大な苦痛と犠牲をもたらす―『クウガ』はそのことを久々に強調した作品でもありました。

最終回で「五代だからできたんだ」というセリフがあります。そう、五代くんは確かにえらい。でも、全ての者が彼と同じようにできるわけじゃない。次作以降では、その辺も語られます。
で、次回こそ『クウガ』のテーマについてやりますです。

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