« ここ最近の(9/18-10/9)『義経!』 | Main | 闘猫伝説 HARD PUNCHER モン吉 最終話 »

October 14, 2005

いまだに大河ドラマ『新選組!』を振り返ってるよ!のコーナー⑨ 斉藤一の巻

今回は組随一のヒットマン、斉藤一さんに御登板ねがいます。
ブーム以前にも斉藤さんは色々な作品に顔を出していまして、味のある名脇役として活躍されていました。例を挙げるなら『るろうに剣心』『警視庁草子』『壬生義士伝』など。この中で特に強い印象を残すのが『壬生義士伝』。聞き手の学生に「いい? 人を斬るのって、それはそれはキモチいいんだよん。ぐふふ、ぐふぐふ」と語る。 ・・・・ってこれじゃあモロ変態じゃねえか(汗)。
まあ多少の差こそあれ、斉藤さんはこんな風に斬殺愛好家、みたいに書かれることが多かったようです。土方の命のもと、幾つもの汚れ仕事を行ってきた経歴がそんなイメージを抱かせるのでしょうね。
今回はこの斉藤像を幾らか踏まえつつ、ごく普通の若者としての彼も描写されていました。
最初彼はヤクザとほとんど変りのないような男として、我々の前に登場します。腕に覚えはあるものの、どう用いたらいいかわからず、鬱屈した日々を送っていたのでは。おまけに人斬りという危険な快楽にちょっと目覚めちゃったりもしています。
そんな彼を変えたのは、近藤勇から受けた恩であり、組の仲間たちからの友情と信頼でした。「彼らのために」と思う心が、斉藤さんの剣にポリシーを与えたのです。まあやってることは同じ人斬りなわけですけど、当初観られた危険な光は、もうその目にはやどっていません。これは「成長」とよんでいい・・・・んだろうか。

ご存知の方も多かろうと思われますが、この方、斉藤の前は山口二郎を、後は藤田五郎を名乗っておられました。どれも「その場で適当に思いつきました」みたいな名前ですよね。時代の影に生きた彼らしいネーミングセンスです。

演じるは若手人気俳優でもトップの位置にいるオダギリ・ジョー。いうまでもなくデビュー作は『仮面ライダークウガ』です。その後ドラマに映画にと引っ張りだことなりました。現在も『SHINOBI』『メゾン・ド・ヒミコ』が公開中です。なんだか年中暗い顔してる役ばっかり回ってきてるようで。ただ、『パッチギ!』では久々ににこやかなヒッピー学生を好演しておられました。
これから公開される三谷さんの映画『THE 有頂天ホテル』にも出演されるようです。三谷さんは初代ライダーが大好きなようですが、やっぱり『クウガ』も観てたんだろうか?

名シーンを
・第1話序章。作戦の説明がなされてる側で後ろを向いていて、土方に「聞いてんのか!」と言われる。明らかに聞いてません。
・第5話。あつかましい債務者にキレて、彼を斬ってしまう。瞳孔がおっぴろがっていてキモチよさそうです。
・第16話。無礼な久坂玄随にキレて、「こいつ、斬っていいですよね」 ♪ナイフみたいに尖っては
・第17話か18話。近藤さんを侮辱した平山に「こんどやったらゆるさん」と鼻筋をピッ(イタソー)。このころはまだ狂犬ですね。
・第18話。親睦相撲でみんなから応援されて、初めてニンマリ笑う。「頼られるっていいなあ」と感じた瞬間。
・第19話。前にも書いたお線香のエピソード。悪い友達との付き合いがやめられず、悩むハジメちゃん。
・第25話。芹沢粛清に向かう面々を、体を張って止めようとする。わずかでも、受けた恩は忘れないというあたり、「本当はいい子なのね」と思わせるシーン。
・第30話。土方に頼まれて潜入したはいいけど、それがもとで謹慎させられるハメに。それでも誰にもぶーたれないのは偉い。
・第33話。実はもともとのホンには、斉藤が沖田に介錯を教授するシーンがあったとか。「山南さんのためだ」
・第34話。やっとこ近藤夫人に借りを返しはいいものの、うっかりいらんことまで言ってしまい、落ち込むシーン。ここだけキャラが違う。
・第39話。結婚を決めた原田に、「やる!」と謎の木彫りを進呈。「なんか知らんが、もらったぞ」
・第45話。源さんの死に怒り心頭。官軍をバッサバッサと斬りまくる。錦の御旗も眼中に無し。
・第47話。「この旗が、オレを救ってくれた!」 斉藤くん、渾身のシャウト。翌週えらく照れていました。

新選組には生き残りもちょこちょこいますが、その後も一番激動の人生を送ったのは、たぶん彼でしょう。女子校に勤務したこともあったとか・・・・・ 永倉さんや島田くんと違ってなんの覚書ものこしていないところも、また彼らしいですね。

|

« ここ最近の(9/18-10/9)『義経!』 | Main | 闘猫伝説 HARD PUNCHER モン吉 最終話 »

Comments

まいどです。
>『壬生義士伝』
ちなみに正月ドラマでは竹中さん
映画では芹沢さんが中の人でしたね。
>斬殺愛好家
某るろうに~でも「悪即斬」の
キャッチフレーズにて「一応お前は俺が斬るんだから、他の奴に殺させたくない。お前に味方してやるよ」見たいな部分がありましたね。某十本刀編では馬車上でうるさいサノスケ(原田と区別の為あえてカタカナ)を真剣で突き刺しまくってた(刺さってないが)、危ない奴だ。「阿呆が」
>当初観られた危険な光
辛うじて「凄まじき戦士」になるのだけは
免れた。(おいおい
>「こいつ、斬っていいですよね」
斬りたそうだった。久坂もインテリ風
ぷんぷんだったし。
>悪い友達との付き合い
さっさと縁切れよ!と思ってしまったけど
なかなか義理堅いとも思った。
あのやくざを某蘭学者を逃がした○吉を
思い出してしまった(え-
>謎の木彫り
あれだけは謎ですね・・・・・。
>官軍をバッサバッサと斬りまくる。
後年、政府の為にバッサバッサと
斬りまくることになろうとは誰が想像したか
(おい。
引越しですが、どうにか部屋の
設営が完了しました。後は処分する家財品の
手配が待っている・・・・・。
ではでは。

Posted by: まさとし | October 14, 2005 at 10:51 PM

復活おめでとうございます。
>正月ドラマでは竹中さん
合わね~ 主人公が謙さんというのは知ってましたが

>某るろうに~
実はアニメの一話くらいしか観てなかったりして・・・・ そっちのサノスケというのは馬鹿でかい斬馬刀とか持ってるやつでたっけ。

>辛うじて「凄まじき戦士」になるのだけは
免れた。(おいおい
そして務めを果たした彼は旅に出る・・・・ 行き先がキューバではなく会津というのが悲しいが。

>あのやくざを某蘭学者を逃がした○吉を
思い出してしまった(え-
えー(笑) でもそういえば外見はどことなく似てたか? 

>後年、政府の為にバッサバッサと
斬りまくることになろうとは誰が想像したか
つうか、こんな経歴の人を警察も学校もよく雇うなあ、と。明治っておおらかな時代だったんでしょうね。それとも本人がうまくごまかしたのか。

Posted by: SGA屋伍一 | October 15, 2005 at 08:31 AM

どうもです。
もう何も言わない、そう、一言だけ
>明治っておおらかな時代
こういう人がフツーにこういう後半生を送っていった(多分こういう人は他にも無名でも沢山いたと思う)、ということに、一番それを感じます。
今は、最初にそうなっちゃったらもう二度と変われない、みたいなところがありますから。
今から見れば彼のような人は有為転変ですごいなあということになりましょうけど、逆に、変わって変わって生きて行ける時代というのも、ちょっと面白そうで羨ましいです。

Posted by: 高野正宗 | October 15, 2005 at 06:55 PM

 カッシーに苗字が似てる人というのは、サイトウさんだったのですね。確かに似てる。
  確か、「ふりかえってみよう」には書かれてあったエピソード。「独楽まわしができない」というのがありましたね。前半に(先週の日曜日見たばかりだから書ける)。というわけで、毎度、SGA屋伍一サマの記憶力には恐れ入りましてございます。

Posted by: kakakai | October 15, 2005 at 10:42 PM

 出演者たちがギャースク騒いでる楽屋のスミで、ひとり黙々と読書してたというオダギリ氏。インタビューなどからも、クールな二枚目なんだけど、こころもち変人で、見ようによっちゃかなり笑えるキャラでもあるお人柄がうかがえます。
 三谷さんが、出演する役者の個性を意識して脚本をかく「アテ書き」をもっぱらにしているのは有名ですが、斉藤一がああいう人になっちゃったのも明らかにアテ書きの結果ですね。
 『新選組!』の登場人物で誰が一番好きかと問われれば、私はオダギリ氏の斉藤一と答えると思います。

 『パッチギ!』のすごく重要なシーンで使われた挿入歌「悲しくてやりきれない」。上手じゃないけど胸に迫るあの曲を歌ってたのもオダジョーだと先日知りました。

Posted by: 秦太@太秦 | October 16, 2005 at 10:04 AM

『パッチギ!』見たくなりました。DVD借りてこよっと。久々に。

Posted by: kakakai | October 16, 2005 at 09:25 PM

>高野正宗さま
なんかいっつもタイミングが合わなくてすいません(笑)。
>こういう人がフツーにこういう後半生を送っていった
そうですね。ただ永倉さんの回でも書きましたが、彼らが「こういう後半生」を送れたのは、その柔軟さ・・・・思想や面子にこだわらない・・・・にもあると思います。いままで積み上げてきたものを諦めよく放り投げるということは、中々出来ないことですけど、激動の過渡期を生き残る上で、そのたくましさは見習いたいな、と思います。信念に基づいて潔く散っていった方たちも、また立派であるとは思いますが。


>kakakaiさま
>「独楽まわしができない」というのがありましたね。
お褒めにあずかり恐縮ですが、そいつをすっかり忘れてました(笑) たしか子供に突っ込まれてましたよね。そいで土方に「一番痛いゴーモンの仕方を教えた」あとで、シュパッと見事に回してみせる・・・・ 怖いやつです。
>『パッチギ!』
面白いですけど、やや品のない映画です(笑)。ぼくはこちらも好きですが、同じテーマを扱ったものでは『GO』の方が好きです。
『パッチギ!』『GO』ともに今年二月にレビューしましたので、よかったらご覧ください。

Posted by: SGA屋伍一 | October 17, 2005 at 09:36 PM

>秦太さま
> 『新選組!』の登場人物で誰が一番好きかと問われれば、私はオダギリ氏の斉藤一と答えると思います。

そいつは意外でした。なんとなく秦太さまは永倉か源さんあたりが一番かな、と臆測してたので。わたしはメインのメンバーは全員好きで、誰が一番とかなかなか決められません。当初はぐっさんが一押しでした。

>クールな二枚目なんだけど、こころもち変人で、見ようによっちゃかなり笑えるキャラでもあるお人柄がうかがえます。

うん、コラムとか読むと、なかなか変りモンであることがわかりますね。どうでもよさそうなことに、異様なこだわりをもっていたりとか。果たして女性ファンのうちのいかほどの人が、それに気づいているのか? 

>「アテ書き」
よく「役と本人は別」といいますが、三谷作品の場合、完全にそうとも言い切れないものが・・・・

>あの曲を歌ってたのもオダジョーだと先日知りました。
そいつは知りませんでした。そういえば前にライブもやっていました。パーカッションも得意だそうです。

Posted by: SGA屋伍一 | October 17, 2005 at 09:47 PM

はじめまして!
大河の新選組大好きです(特に斎藤)振り返り記事嬉しくて
コメントしちゃいました。
男性が書いてるのも初めて見ました。
見てるとこ同じでも、微妙に視点が違うから面白いです。
名シーン「官軍をバッサバッサと斬りまくる」とこ
大好きです!いかにも斎藤ってかんじでした。
正月に続編も決まったし、またじっくり他の隊士のも見に来ます♪

PSオダギリファンは、彼がこだわりの変わり者だから深くハマッて
しまうのです(笑)ドラマ出ろぉ~!と怒りつつ、せっせと映画館に
通ってしまう。

Posted by: もも | October 28, 2005 at 01:09 AM

はじめまして~ どうぞよろしく。
>大河の新選組大好きです(特に斎藤)
今回みな役にはまっておられましたが、「オダギリの斎藤」はその中でも人気高いようですねえ。もも様のお宅も見させていただきましたが、うーん、熱い!

>名シーン「官軍をバッサバッサと斬りまくる」とこ
大好きです!
「闇に紛れて斬る」ことの多かった斎藤が、珍しく日の下で奮迅の活躍を見せたシーンでした。源さんも安心してお眠りになられたことでしょう。

>PSオダギリファンは、彼がこだわりの変わり者だから深くハマッて
しまうのです(笑)
し、失礼しました・・・・・ わたしが覚えてるのは「ルパンを意識してモミアゲ伸ばしてます」とか言ってたこと。

そんなに熱心なファンじゃないんですけど、なんだかんだで今年は『パッチギ!』『SHINOBI』と見てます。

Posted by: SGA屋伍一 | October 28, 2005 at 09:51 PM

こんにちは、また遊びに来ました。
オダジョーネタがあったのでついつい…(笑)。
個人的には「いつ死ぬんだ?」のオダギリ斎藤と藤原総司の
ツーショットトークが大好きでした♪

ももさんのコメントにもありましたように
ジョーくんは、あの不思議ちゃんオーラがたまんないんですよ~!
完全にファンの贔屓目ですけど(笑)

Posted by: Aki_1031 | November 29, 2005 at 02:33 PM

へい、らっしゃい!
>個人的には「いつ死ぬんだ?」のオダギリ斎藤と藤原総司の
ツーショットトークが大好きでした♪
うん、これ名セリフのひとつですよね。「お前と敵でなくて良かった。そうだったら俺は斬られていた」ということも言ってたような。
全話レビューの際に書いたので上では入れませんでしたが、葬式の回で、線香が無くなる前に必死で戻って来ようとするエピソードも好きです。

>ジョーくんは、あの不思議ちゃんオーラがたまんないんですよ~!
そうか。「不思議ちゃん」なんだ(笑)。「天然」と言ってもいいかも。……失敬。
それにしてもオダジョー斉藤人気あるなあ。放映時は人気NO.1は山南さんと聞いたけど、あちこちブログを見てみると、今は斉藤&土方が2トップのような気がします。いま再登場に向けて盛り上がってますしね。

Posted by: SGA屋伍一 | November 29, 2005 at 10:07 PM

どこでお礼言おうと迷ったのですが
やぱっりここでコメント。
先日は新選組ブログのお知らせ有難うございました!
ほんと嬉しかったです。
偏ってますが他にも激しくハマッテル趣味があって
時々そっちに気が集中してる時があり(笑)あのブログオープンの
時がそんな気分だったんで助かりました(ぺコリ)

んで、葬式の線香のシーン。
あの時から斎藤の存在を意識した記憶があります。
悩む斎藤・・・なんとも言えず良かったー

Posted by: もも | December 01, 2005 at 01:51 AM

いえいえどういたしまして。
実はわたしも上でコメントされてるAki_1031のお宅で知ったというか、教えてもらったというか。一言いっとくべきだったかな…… Aki_1031さま、すいませ~ん

>葬式の線香のシーン。
あの時から斎藤の存在を意識した記憶があります。

それまで人を斬ることにためらいのなかった斉藤くんが、はじめてそれを感じた(たしか)という点で、重要なシーンですね。

ところでリニューアル後のこのコーナーで、最もコメントを頂いた記事になってしまいました。ちなみにこれまでのトップは山南さんで12件。最低は(なぜか)沖田の0件。

Posted by: SGA屋伍一 | December 01, 2005 at 07:35 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/70832/6399752

Listed below are links to weblogs that reference いまだに大河ドラマ『新選組!』を振り返ってるよ!のコーナー⑨ 斉藤一の巻:

« ここ最近の(9/18-10/9)『義経!』 | Main | 闘猫伝説 HARD PUNCHER モン吉 最終話 »