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September 03, 2005

いまだに大河ドラマ『新選組!』を振り返ってるよ!のコーナー⑦ 原田左之助の巻

ま、今回は順当に。

「時代に早すぎた男」ってのはよく聞くフレーズです。しかし原田左之助は、逆に「時代を間違えてきた男」とでもいうべきでしょうか。気性とかいでたちとか、なんか戦国時代の野武士みたいですよね。個性派ぞろいの新選組の中にあって、なお異彩を放っておりました。
今回原田くんに割り当てられたのは、「場を明るくする」という役割。名作『七人の侍』に、「うではイマイチなんだけど、明るい空気を持っていて、苦しい時には重宝な」キャラがいました。『新選組!』にあって、原田くんはまさにそんな存在でした。三谷さんは年末SPの座談会で「(セリフを)書いてて楽だったのは左之助」とおっしゃってました。執筆中、内容が内容だけに気の滅入る部分もあったでしょう。そんな三谷さんの「癒し」になっていたのは左之助のギャグだったかもしれません。えらいぞ! 左之助!
さて、今回有名になってしまったトリビアのひとつに、「原田左之助は切腹して失敗したことがあった」というものがあります。あの・・・・・ 普通、腹を切ったら死ぬんじゃないでしょうか? 人体にはまだ我々の知らない神秘が隠されているようです。

腹だ、じゃなくて原田くんを演じたのは、「ダンス甲子園」出身の山本太郎さん。実はわたし「元気が出るテレビ」ってみたことありませんでした。だもんで、初めて知ったのはNHK朝ドラ(またかい)『ふたりっこ』。片方のヒロインと恋仲になる、金持ちの御曹司の役(笑)。ちなみにその恋敵が伊原剛史さんで、こちらは平凡な床屋のせがれ・・・・ 普通逆だろ。
藤原くんと共演した『バトル・ロワイアル』は川田役でも知られているようです。最近はトップランナーの司会役も務めています。わたしが好きなのは『GO』のタワケ先輩役。あまり出番はありませんが、強烈な印象を残します。

では名(迷)場面を
・初登場の第2回。盗みに入ったところを見つかったのに、全然悪びれない。「生まれは伊予、好物は○○、好きな女は○○・・・・」 でかい・・・・
・再登場の第7回。関係ない宴席にちゃっかりとあがりこみ、あげくの果てに「あんたについていく!」 やはりでかい・・・・
・運命の第9回。「つねさーん。大福どこかなー。大福って・・・・素晴らしい・・・・」この盗み食いが歴史を動かした。
・とんで第22回。相撲大会にて高見盛のパフォーマンスを披露。三谷さんと「責任問題になったら、一緒に罪をかぶろう」と申し合わせていたそうです。
・第25回。平山を逃そうとしたら、逆にピンチに陥ってしまった山南さん。それを助けたあとで「戦場でためらったヤツはしぬんだよ」。あまり彼らしくないセリフではありますが、過去の苦労を想像させるシーンです。
・第27回。恋に燃えて大根を振り回すシーン。目がいっちゃってます。そしてこのあとえんえんとフラレ続けることに・・・・ 史実の彼は男前だったらしいですけど。
・第30回。作戦中おまさちゃんを助けに行ったことが問題になり謹慎。でも「むしろ楽」とか言っている。このあと造反組が全員おしかけることになり、状況は一変するが。
・第37回(だと思った)。「退屈だから」と沖田、藤堂を誘い、本願寺を探検。案の定お宝の巻物を「ビリッ」とやってしまう。わざとやってるとしか思えん。
・第38回。河合を助けようとバクチですってスッテンテンに。ただ、最後ハラハラと泣いているところはこちらも涙を誘われた。
・第40回。永倉・斎藤を勧誘する伊藤の前にしゃしゃり出て、「なんで俺は誘わないんだよ」と逆ギレ。で、みんあいなくなったあと、残ったご馳走をせしめる。
・第47回。別れの場面。「そう、おれ、アンタに感謝してる・・・・ でも・・・・」 ショパンをおかけください。

原田くんはこの後彰義隊に加わり華々しく散った、と言われていますが、それほど確証があるわけではないようです。また、大陸に渡り馬賊になった、なんて伝説もあります。ホント、漫画みたいなひとですね。「おれの人生もこれからだーッ」と叫んでいたように、その後も永く生き続けたと信じたいところです。

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Comments

こんばんは。
お、順当ですね(笑)

…まあ、「時代が」っていうのは、組の連中が全員、「遅すぎた武士」っていうのがウリ?なので、左之助の場合は、
「いつだって左之助」
かもしれません(笑)
>切腹
簡単には死ねません(笑)
いや、ご存じだと思うのですが、「腹を切る」というのは、赤心を示すとか、つまりは儀式の要素が強く、「死ぬ方法」としては最も効率の悪いやり方です。自分では腹膜まで切れないこともしばしばです。とどめをさしてもらえないとえんえん苦しみ最後は失血死か衰弱死か餓死かなんかでしょう。
一人で死にたい人は腹をかっさばいた後に(はらわたをつかみ出すのは柴田勝家オリジナルよ♪)喉を突きます。
以前「長屋」でも話題になりましたが、極端なものになると「扇腹」といって、三方に乗せた扇を手に取ったところで首を落とす、なんて「全然腹切ってないじゃん!」なんてのもあります。
左之助の場合、つまり切腹というのはあくまで儀式なので、確か、
「イキオイで腹は切ったが、誰も相手してくれなかった」
だったと記憶してます。
「おぅおぅ、切ってやろーじゃねーか!!」
とやってみたものの、思いっきり引かれてしまい、傷も幸い浅かったので(オイオイ)助かって、しょーことなしに傷跡を見せびらかしてた。ま、ヤ○ザが傷を見せて「おぅ、出入りの時のよぅ」とか言ってるのと同じです(笑)まぁ左の字の場合は、ほろ苦い思い出みたいなもんでもあるでしょう。
ちなみにワタシも縫い傷を、見せびらかしはしませんが、時々眺めて、
「ハクがついた」
と思ってますんで、似たようなもんです。

ワタクシ、山本太郎さんといえば、「世界ウルルン滞在記」の
「裸担当」
として知ってました。
「北欧でサウナに入り、その後全裸で雪の中を転げ回る」(という習慣だそうです)
「裸族に近い部族にホームステイし、コテカ(ペ○○ケース)をつけ、”いっぺんつけてみたかったんだ!!”とはしゃぐ。」
「NYの男性バレエ団に入り、チュチュを着て白鳥の湖を踊る」
…などなど。すっかりこの番組から遠のいてしまって(もう脱皮しちまったのか??)残念に思っているところです。
御曹司役は…知らなかった(笑)確かにありえない(笑)
ええ、思うところずらずら失礼しました。

Posted by: 高野正宗 | September 03, 2005 at 07:43 PM

おこんばんは
>「いつだって左之助」
なるほど(笑) 平成の世に生まれても、あんな感じかもしれませんね。
>「死ぬ方法」としては最も効率の悪いやり方です。
うむむ、想像するとおヘソのあたりがぞわぞわしますね。わたしは社会科の先生が「かならず死ぬ」と言っていたので、そのまま信じ込んでいたのですが、ごくわずかながら命を拾うこともあるんでしょうか。勢いでやっちゃって、後悔した人もいるんだろうなあ。高山彦九朗はそうじゃなかったと思いますけど。
>「イキオイで腹は切ったが、誰も相手してくれなかった」
そ、そいつはさびしすぎる・・・・・ 普通グレますよ。そんな仕打ちをうけたら。
>「ハクがついた」
おみそれしやした、姐御。あっしも頭を切った時にできたハゲがありますが、なんの自慢にもなりゃしません。
>「裸担当」
そういえば今回もよく脱いでましたねえ。賭場やら相撲大会やら八木家の庭やら。「あの人すぐお腹みせるし」
ネプチューンの「原田くん」も、某お笑い番組で意味もなくよく脱いでました。

Posted by: SGA屋伍一 | September 03, 2005 at 09:55 PM

どうもどうも。コメントのお返事にお返事返しをするとキリがなくなっちゃうんですが。
>せっぷく
これは、それだけで死のうとすればなかなか深く切らないといけなくて、せめて腹膜や大血管をぶった切らないと。でも、一気にきれいに切れないんですよ、自分では。皮下脂肪もあるし。中身が出ないように食事もしないし。首を斬られるので、喉に残るものも食べないそうです。胃カメラの前と一緒ですね。
切り方も、切ってから上にはね上げるとか十文字とか、男性と女性は違ったり。友人の祖母は戦時中、薙刀の使い方と切腹の作法を教わったそうです。
左之助君は、切ったには切ったけど脂肪で止まってて、おとなしくしてたら(してたのか?)くっついちゃったのかも。
きれいに切腹のシーンができるようにY南さんは筋肉を鍛えたってそういえば言ってましたっけ、演じてた人が。確かに脂肪がない方がよさそうです。
>頭
あー!うちの弟もおんなじ!机の角にぶつけて頭皮を切っちゃって、ハゲてます!しかも結構目立つ!!
男の子って怪我多いですよね~。
私は、小さい頃口の中を切ったのは父親に縫ってもらい、友人はピアス穴を父親に注射針であけてもらったそうです。医者の家に生まれるとヘンに便利だなぁ。そうそう、医者の子ってたいてい血液型も親に調べてもらってます(笑)

Posted by: 高野正宗 | September 03, 2005 at 10:45 PM

どうもどうも
>コメントのお返事にお返事返しをするとキリがなくなっちゃうんですが。
ぜんぜん、かまやつひろしです。
いや、しっかし丁寧に解説ありがとうございます。さらにオヘソがぞわぞわしてきちゃったじゃあーりませんか。
まあキレイにすぱっと死ぬには外科知識と技術と根性と思い切りが必要ということですね。・・・・・全部自分にないものばっかりだ。かわりに皮下脂肪は厚さを増していく一方です。いざという時やばいですね。
>男の子って怪我多いですよね~。
傷は男の勲章ですから。つーか、単に向こう見ずというか落ち着きがないというか。自分の弟も鉄柱に激突して、血を噴水のようにまいたことがあります。幸い、大学に行けるくらいの知能は保ちましたが。
>医者の家に生まれるとヘンに便利だなぁ
いいですね。って口を縫ったってすげえ痛そうなんですけど・・・・ いや! 痛い話キライ!(こればっかし)

Posted by: SGA屋伍一 | September 04, 2005 at 05:10 PM

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