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August 15, 2005

いまだに大河ドラマ『新選組!』を振り返ってるよ!のコーナー⑥ 坂本竜馬の巻

おしらせ
大河ドラマ『新選組!』に関しては記事が多くなったので、最新記事以外は「映画・テレビ」から専用カテゴリへと移しました。ご興味おありの方は右サイドバーのカテゴリ欄「新選組!」をどうぞクリックしてくださいませ。

というわけで「違うだろ!」と突っ込まれたみなさま、そういうことです(なにがよ)。
確かに坂本竜馬が新選組に入隊していたことなど、あるはずもございません。が、大河ドラマ『新選組!』において坂本さんは、隊の中心メンバーと同じくらいの比重でもって描かれていたのではないでしょうか。
少年マンガはライバルが大事。力石あってのジョー、流川あっての花道。当ドラマが少年マンガを意識していたとすれば、やはりライバルに関して一遍語っとかんといかんでしょう。
もっとも、坂本さんはなかなか、というかとうとう近藤氏と真っ向から対決することはございませんでした。一応、国を思う心は二人とも同じだからです。二人が違っていたのは人命と忠義、どちらを優先すべきか、という点。坂本さんの考え方はどちらかといえば今のわたしたちに近い。けれど「武士」にこだわる近藤さんにとって、「忠義」はどれほどの血を流しても守らねばならないものだったのです。そんなふたりの対比が興味深いところでありました。

ご存知の方も多いかと思われますが、実は三谷さん、今から十年ほど前に『竜馬におまかせ』というドラマを書いておられました。こちらはシリアスな場面がたまにしかない、それは「く~だらない」ドラマでありました(あ、わたし「くだらない」話、大好きですけど)。ダウンタウンの浜ちゃんが演じていたため、ルックス的にはかなりの開きがありますが、基本的に竜馬のキャラはこのドラマのそれと一緒です。つまり「アホウ」ということ。場の空気が読めない。むずかしいことは考えない。突然「あれやろう!」と言ってみんなをふりまわす。ただ、こうした「アホウ」というのは行動力がハンパじゃありません。薩長同盟にしろ大政奉還にしろ、なまじ知識のある人間は「そんなの無理無理」とすぐ諦めちゃいますが、彼らにそんな常識は通じません。並みのアホウなら「やっぱりダメだった」で終ってしまうわけですが、竜馬が違うのは、「実際にやってみて」実現させてしまったところです。そのスケールのデカさゆえ、普通のドラマではもっとかっこよく描かれるものですが、当作品ではかなり「アホウ」部分の目立つ坂本さんとなりました。恐らくみなもと先生のマンガ『風雲児たち』の影響かと思われます。

演じるはいまやすっかり中堅どころの俳優さんとなった江口洋介氏。自分が高校・大学時代、ドラマ界はこの人の天下でした。『東京ラブストーリー』『101回目のプロポ―ズ』『愛という名のもとに』・・・・ しかし代表作はなんといっても山本耕史くんの“あんちゃん”を演じた『ひとつ屋根の下』でしょうな。アホウだけどひたむきな“あんちゃん”像は今回の竜馬にも通ずるものがあります。近年は『救命病棟24時』『逃亡者』での活躍が記憶に新しいところ。そうそう、『戦国自衛隊』も。三谷作品では映画『竜馬の妻と、その夫と愛人』(笑)や、『古畑任三郎』第三シリーズの最終エピソードに出ておられました。

印象に残ったシーン
・第1話 ソバ代でもめる近藤と桂さんを、強引な三方一両損でおさめるシーン。および黒船を見て無邪気にはしゃぐシーン。
・第7話 土佐勤皇党に勢いで入ってしまったことをトシにズバッと指摘され、しょげるところ。
・第24話 禁門の政変に怒って、「腹踊りでもせにゃやってられん!」と荒れるシーン。前にも書いたけど、土佐勤皇党壊滅の報を聞いたせいもあるかもしれない。
・第26話 アイヌのコスプレで「蝦夷行く!」と息巻くシーン。が、おりょうさんを見つけた途端その話は明後日の方に。
・第28話 望月亀弥太の死を聞き、近藤・桂に怒りをぶちまける場面。めずらしくシリアスな竜馬はん。
・第34話(だと思った) 山南さんの死を知り、「日本を洗濯してやる!」と燃えるシーン。ギャグかと思ったら、これ実際に言った(書いた?)言葉だそうです。
・第37話 薩長同盟に際し、西郷・桂にほお擦りを強要するところ。明らかに嫌がらせだーな-。
・第?話 おりょうさんと逃亡先でいちゃつくシーン。その後のことを考えると可哀相なところです。
・第42話 「わしゃあ、こんなバカな話ばかりして暮らしたいぜよ」 しかし時代はそれを許さず・・・・

男は皆、竜馬を目指す、と言います。一方で「実は薩摩の走狗にすぎなかった」みたいなことも言われている坂本さん。みなもと先生の言をお借りするなら、彼は「自分の評判なんてどうでもええちゃ」と言われることでしょう。あ、わたし鳥の皮大好きです。  

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Comments

確かに、こう来るか! ですね。
とはいえ、「新選組!」の中では確かに目立った存在でした。

ちなみに8月28日まで京都国立博物館(美術館?)で、坂本竜馬展をやっています。

竜馬暗殺のシーンでは、床の間の地球儀が印象に残ってます。確かNHKの公式ページのトピックスかなにかで、こだわりの道具(?)として紹介されていたような覚えがあります。
死ぬ直前の鶏肉の会話もよかった。竜馬、ほんとうに鶏の皮苦手だったのだろうか。ものすごく日常的な会話をして鍋をつついているところに暗殺者が現れる。よかったです。だって、暗殺前の竜馬は明日の日本を語っているというイメージがなんとなくただよっているじゃないですか。
 大河では、藤岡弘が竜馬の役をやったときの暗殺シーンが印象に残っていますが(というかそれしか知らない)、あのときはとても壮絶な感じの印象だったのが、今回は壮絶というよりも、神妙。直前の鶏皮の会話がきいていたと思います。

>『ひとつ屋根の下』
上に挙がっている連ドラで唯一全回見た(もとい、『東京ラブストーリー』もだった。いずれも再放送で夕方見たんだったけど。『古畑任三郎』の最終エピソードの電車ハイジャックも見た)。私はこのとき、車いすの文也くんを見たときに「こいつはすごい役者だ」と思ったのだった。それ以後、彼をテレビで見る機会はなくいきなり土方役で登場したときには違うだろと思ったものでした。三谷さんは彼の強さを見抜いていたのだと語ってましたが。そして、あんちゃんと対等に張り合っている彼を見て、あんたもえらくなったもんだねぇと思ったのでした。きっと『ひとつ屋根の下』を見ていた視聴者は『新選組!』の二人を見てみんな同じ感慨を抱いたと思う。

Posted by: kakakai | August 17, 2005 at 09:43 AM

>とはいえ、「新選組!」の中では確かに目立った存在でした。
はい。同格のライバルでは桂さんや佐々木さんもおられましたが、出番やポジションの点ではやはり竜馬が一番目立っていたと思います。
>京都国立博物館(美術館?)で、坂本竜馬展をやっています。
京都ではちょっと行けないかな・・・・ 関係ないですけど京都代表、甲子園でがんばってますね。
>ものすごく日常的な会話をして鍋をつついているところに暗殺者が現れる。
この辺が『新選組!』テイストですよね。英雄を等身大の人間として描く。そう言う意味でも江口氏はマッチしていたと思います。藤岡氏だと「超人」のイメージが強いですから(笑)。ところでこの藤岡氏が竜馬を演じたというのは、『勝海舟』という作品のことでしょうか。
>車いすの文也くん
みんなそういうイメージが強かったようですね。まあわたしもそうでした。三谷さんも当初はそういう「ナイーヴな青年」のイメージで『オケピ!』という作品に起用されたそうですけど、接するにつれて・・・・ この辺のことは土方の回の時にでも書きましょうか。

Posted by: SGA屋伍一 | August 17, 2005 at 10:05 PM

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知ってる人は知ってるはず。「竜馬におまかせ!」であります。同じく三谷幸喜脚本の大河ドラマ「新選組!」が最終回を迎えた今、なぜに「竜馬におまかせ!」なのか、でありますね。「新選組!」書こうかな?と最初は思ったのでありますが、ワタクシが「新選組!」を最初から見る気がしなかったのは、キャスティング見て「絶対『竜馬におまかせ!』より面白くない」と決め付けたからでありまして。「近藤勇が阿南健治じゃないなんて!」「沖田総司が梶原善じゃないなんて!」ってな気持ちがあって、見る気がしなかったのであります。途中から見... [Read More]

Tracked on August 23, 2005 at 09:26 PM

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