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August 31, 2005

小兄大弟 荒川弘・水島精二 『鋼の錬金術師』

最初に謝っておきます。実はわたし、原作マンガをまったく読んでません。というわけで、ここではアニメ作品として『ハガレン』を語ります(いまさら)。

『ハガレン』の第一印象は「よくあるドラクエ風のライトファンタジー?」。見始めた動機も、「『ガンダムSEED』の後番だったから」というまことにいい加減なもの。で、実際第1話を見ると、テンポ良く進んでいくものの、それほど突出した要素はありませんでした。ただ、ラストカットで悪役が「そやつのふたつ名は鋼・・・・ 鋼の錬金術師!」と叫ぶ→タイトル登場→OP(ED?)テーマ『メリッサ』が流れ出す・・・・この流れがとってもかっこよかったので、「とりあえず見てみようか」と思ったのでした。
最初の印象が少し変ったのは、第3話で主人公のエド・アル兄弟の旅の理由が描かれるくだり。ふたりは母親を生き返らせるため、錬金術最大の禁忌である「人体錬成」を行う。しかし母とはかけ離れた化け物が出来てしまい、さらに兄は片手・片脚を、弟は体を丸ごと失う(命は側にあった鎧に乗り移った)という結果に終る。二人は失われた体を取り戻す術を見つけるため、家を後にしたのだった。
大抵ファンタジーの主人公が旅をする理由と言うのは「世界を救うため」「悪の魔王を倒すため」だったりするわけですが、エルリック兄弟のそれはどちらかというと、自分たちのしでかした過ちに端を発するものです。この辺に「なんか(他と)ちょっと違う」ものを感じたのでした。
そして兄弟の前には次々と、自らの願望を追い求めて、道を踏み外したものたちが現れます。それがもっとも印象的だったのが、第7話。ある事情で兄弟を世話することになった錬金術師、ショウ・タッカーは、自らの功を焦るあまり、年端もいかない自分の娘・ニーナを犬と合成してしまう。わたしは石川賢マニアの脚本家・會川昇氏が、『魔獣戦線』でもイメージしてこんな救いのない話でも作ったのかと考えてましたが、あとで原作に元からあった挿話であることを知り、意外に思いました。はっきり言ってとてもイヤな話ですが、スタッフが本気で作っていることはこの回のみ特別のEDが流されたことからわかります。
キャラクターは可愛いし、ギャグもたくさんあるものの、夕方6時のアニメにしてはえらく重苦しい内容です。先に述べた幼児虐待、あるいは民族浄化など、そこにあるのはわたしたちの世界にもある厳しい現実です。「あんまりそういうことをアニメでやってほしくない」という意見もあるでしょうが、この厳しい世界を生きていく上で、青少年たちにはいい教材になったのでは、と思います。

1年という長いスパンの中で、画質・内容ともに一定の水準をたもちつづけたことも評価に値します。作者からの注文は「原作とは違うエンドにすること」というものだったそうです。ってことはもう原作の結末は、作者の頭の中でしっかり決まっているということがわかります。そうなるとやはり原作に手を伸ばしたくなりますけど、作者が言うには「いまようやく折り返し地点」ということなので、もう少し待った方が精神衛生上いい・・・・のかしら。

次はこのほど公開された劇場版について語ることにするであります。

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August 29, 2005

ここ最近の(7/31-8/28)『義経!』

7/31の第30回は、とうとう本放送・再放送ともに見逃しました・・・・・
勝手に法皇様から位をもらったことで、お兄ちゃんのお怒りをかい、しょんぼりする義経くん、という内容だったみたいです。

第31回(8/7放送分)
(ゴ―ッ)おーう! 駿河次郎じゃーッ! いま讃岐に来とるだがよーッ! いやあ、すんごい台風じゃーッ!
讃岐っていやよーッ! こないだ入った食堂で「讃岐うどん」注文したらよーッ!「たぬきうどん」が出てきよったーッ! ありゃ、ほんとに腹が立ったがよーッ!
で、この回の『義経!』くんだがよーッ
・ふたりは三郎
・よしこちゃんご機嫌斜め(オヤツいらないわよ!)
・ガチンコ! 梶原塾
・タッキーVS嵐
の4本じゃーッ! え? 津波?(ざっぱーん)

第32回(8/14放送分)
那須与一です! 義経くん、燃えてるかーい! おれ、燃えてるよ! そういえば義経くんはあまり弓矢を使わないね。昔痛い思いでもしたのかな? でも大丈夫! 弓矢はトモダチ! 怖くないよ! そーら、パスだ!(グサッ)
えっと、この回の『義経!』くんだね!
・奇襲は早めにして
・ゴルゴ41 恋の的占い
・交渉人 伊勢三郎
・スタンド・バイ・ミー継信
の4本さ! いま~ わたしの~ ねが~いごとが~

第33回(8/21放送分)
「継信です」「忠信です」「二人合わせて佐藤兄弟です」「わいら前にもやったんとちゃう?」「好評に付き再登場や」「ウソ言いなや。ともかく今度こそオモロイこと言わんと」「まかしとき! 今回はちゃんとネタ仕入れたさかい。あるところに大きくて白い犬がおってな。頭が白くて・・・・」「もう、ええわ。はい、この回の『義経!』くんですが
・弁慶の泣き落とし
・押してダメなら押し破る
・ダーリンは破戒僧
・キチンとチキンで決着を
の4本です」「あ。あんちゃん死んだんやなかったんですか?」「うっかりしとった(笑)」

で、実は昨日の分も再放送待ちです。ぼちぼち平家滅亡ですか。

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August 26, 2005

適当掲示板13&季節はずれの怪談物語ほか

毎度ありがとうございます。当ブログに関してご意見、ご感想その他ありましたらお寄せください。


昨夜は台風がこちらの近くを通っていかれました。木が倒れてたり、色んなものが道路に転がっていたりと大変な有様でしたが、水道・電気も一応通ってますので、昨年秋に比べれば大したことなかったのかな・・・・と。とはいえ静岡市の方はもっと被害が大きかったようですし、関東の方たちはまだ油断できないような状況だそうですので、そちらの皆様、どうぞお気をつけください。


先日付き合いで、あくまでも付き合いで草サッカーに参加してきました。いや・・・ 30過ぎてサッカーなんかやるもんじゃないですね。筋肉痛で、その後数日歩行に困難を伴う体となってしまいました。でも一回ゴールを決めたのがとてもキモチ良かったので、その代償と思って我慢しました。あ、そこのアナタ、信じてませんね? ウソだと思うならI田くんやN川さんに聞いてみてください! 確かに十年に一度あるかないかの珍事ではございますが。そうそう、I田君、至近距離から全力弾ぶちかましちゃってゴメンね!


ではタイトルにありますように、夏もぼちぼち終わりですけど、せっかくなんでひとつ怖い話でもします。
これはわたしの実家で、本当にあった出来事です。実家の一階部分はずっと祖母が使用していました。しかし祖母が亡くなって以降は、だれとて使う人もなく、たまの泊り客や掃除にくる母くらいしか入る人はいませんでした。
おまけに一階にはご先祖さんたちの写真や(なぜか)オカメの面なんかがかざってあったりして、一種異様な雰囲気があり、ますますみんな近寄らなくなっていったのでした。
さて、祖母が亡くなって数ヶ月したある日、掃除に来た母は一階の電灯が点きっぱなしになっていることに気づきました。(以前来た時に消し忘れたのか?)とその時は思ったそうです。しかしその後も確かに消したはずなのに、明かりが勝手に付いていることが数度に渡ってあった。家のものに訪ねてみても、だれも心当たりがないという。うちの母はそれは凶暴・・・・もとい気丈な人ですが、霊に対してはまったく抵抗力がなく、すっかり気味が悪くなってしまったそうです。 
そして、とうとうある日、母は見てしまったのです。

どこからか入ってきた飼い猫のモン吉が、スイッチの紐に懸命にじゃれているその瞬間を。

思い切って母は電灯の紐をぐっと短くしてみました。するとそれ以降、勝手に明かりが点くことはなくなったそうです。
今回の口直しはまたしても花火。今回はかなり打ち上げ場所の近くから撮ったものです。はい、どーん、どーん、どーん!!
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August 24, 2005

せっかくなんでSWをEP順に振り返ってみる② 『スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃』

「クローンに攻撃される」のかと思ったら「クローンと攻撃する」内容だったエピソード2。構成を振り返ってみます。

第1幕 コルサント:女王暗殺未遂
第2幕 Aパート アナキンの恋→悲しみの帰郷
     Bパート 風雨の惑星:クローン軍団
第3幕 荒野の惑星:ドロイド軍団対ジェダイ

実はシリーズ通じて一番印象の悪い作品でした。なぜかといえばラストで依田の爺さんが「さ~、これから大変じゃぞ~」と不安をあおるだけあおって、続きは三年後、というのですから。「観客なめてんのかああああ!」と頭にきたわたしは、その晩ベロベロに酔っ払って血を吐いて倒れました(ウソ)。でもそれからもう3年経ったんだなあ。月日が経つのははやいなあ。
SW特有ののんびりした空気が薄めで、全体として殺伐としていたこと、最大の売りだったヨーダのチャンバラが、爺さんと小猿が戯れてるようにしか見えなかったことも減点の理由です。クライマックスの101匹ドロイドちゃん大行進には、やっぱりワクワクしちゃいましたけど。
ところがどっこいです。先日エピソード3を観てきたら、自分の中でこの前作の株がグンと上がっちゃったんですね~。『シスの復讐』を観ると、この前作のあちこちに伏線が張り巡らされていることがわかる。それでそれらがポンポンと実を結ぶ。この快感は多少の好みの違いを補ってあまりあるものでした。
んなわけでエピ2とエピ3は合わせて一本の作品と考えるのがよろしいでしょう。これから観に行くひと(いる?)、ぜひ前作の予習をしっかりしてから行かれてください。

マイ・フェイバリット・シーン:
忍者よろしく多彩な装備でオビワンを苦しめるジャンゴ・フェット。

このエピのR2:
ドロイド工場でのジェット飛行 
君も段々なんでもアリになってきたよね・・・・ あと君、本当はC3POのこと「ウザイ」って思ってるでしょ?

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August 22, 2005

夏がくれば思い出す② 京極夏彦 『姑獲鳥の夏』

ただでさえ暑いのに、チャーハンなぞ作ったら余計に暑くなりました。だって・・・・ 冷や飯があまっちゃったんですもの。
というわけで夏の思いで第二弾は京極夏彦先生のデビュー作『姑獲鳥の謎』。劇場版はぼちぼち終わりそうですね。
この本が出版された1994年の少し前、ミステリー界では本格派とハードボイルド派の、それはお子チャマみたいな微笑ましい争いがありました。わたしはどちらかといえば本格派で、ハード連からひいきの作品・作家がこきおろされるたびに「ちきしょおおお! 好きなこと言いやがってえええ!!」とむなしい怒りを燃やしたりしていました。
で、京極夏彦氏は本格派の急先鋒である、講談社ノベルス今年一押しの新人!みたいな形で世に出られました。ノベルス版の裏表紙を見ると、まずミスター新本格・綾辻行人氏が「『姑獲鳥の夏』を読んだこの夏の日の目眩くひとときを、ぼくは生涯忘れないだろう」と激賞してます。綾辻氏の先輩格である竹本健司氏も「最強のカード」と右に倣っておられました。ま、こーゆーアオリ文句というのはおおむね何割かリップサービスが混じっているものですが、先に述べたように本格ラブだったわたしは、「多少の傷は大目にみてやるわい♪」という感じで本書を手に取ったのでした。

終戦からまだそれほど経っていない東京。雑司ヶ谷のある病院の娘が、二十ヶ月も妊娠しつづけているとの噂がたつ。作家の関口巽はその事件に興味を抱き、友人の古本屋・京極堂や、同じく友人の榎木津の力を借りて真相に迫ろうとする。しかし関口を含めた関係者すべては、やがて恐るべきカタストロフィーに導かれていくのだった。
くどいようですがわたしはこの本を「本格推理小説」として読んでいました。たしかにややこしい京極堂のウンチクも含めて、この物語は「本格」っぽく進展していきます。しかしこの小説の根幹をなす謎が明らかにされた時、わたしは
「・・・・・・ ・・・・・・ そんなんありか!」
と叫びました。ちょっとこの真相は、本格派びいきのわたしでも、やや受け入れ難いものだったのです。そしてまた敵チームから、「猛烈なつるし上げにあうんだろうな」と予測しました。ところがこの作品、一応一通りくさされはしたものの、全体的には「まあ、いーんじゃない?」という評価で受け入れられました。京極氏は二作、三作と書きつづけるにつれ、どんどんファンを獲得。しまいにゃいつのまにか新本格のブームは、他ジャンルとの複合形である「メタ・ミステリ」の隆盛へとシフトしていきます。そのきっかけをつくったのは、ホラーであり、SFであり、推理小説でもあるこの『姑獲鳥の夏』であるといっても過言ではないでしょう。
わたしといえば第1作は「ダメだこりゃ」と思ったものの、辰巳四郎氏の「連作装丁」につられて第2作『魍魎の匣』
も購入。そのバカ面白さにウヒウヒと興奮し、京極さんへの評価を一変させちゃいました。で、もう一度『姑獲鳥』を読み直してみたら、こんどはけっこう面白く読めたのですねえ。「本格」としてではなく「京極小説」(としか言いようがない)として鑑賞したからだと思います。ただ、序盤で京極堂が述べる量子力学が本編とどう有機的につながるのかは、未だにちゃんと理解できずにいます。観察者は観察することによって対象に影響を及ぼしてしまうけれども、「観察する」という意識がなければ対象は何ら変化しない・・・・事態は進展しないということか? いけない、ちょっと脳がオーバーヒート・・・・ おまけに微妙にネタバレしとる・・・・
まあそんなわけで、わたしはこのころから前よりも本格推理と距離をとるようになり、代わりになぜか山田風太郎にめちゃくちゃのめり込んでいってしまったのでした。 

この本は、確か一年ぶりに部活の仲間たちに会いに行った町で買ったのでした。はしゃいでいるうちに終電がでてしまい、しかたないので近所の公園で、みんなでまったりと夜が明けるのを待った。そんな思い出が本と一緒にくっついていたりします。そう、あれからもう11年か(苦笑)。

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August 20, 2005

夏がくれば思い出す① こうの史代 『夕凪の街 桜の国』

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甲子園も終了したようで、夏もぼちぼち終わりというとこでしょうか(アロハプロジェクトは延長・続行中ですが・・・・)。八月が終る前にいっときたい話題をふたつ。
まず、わたしなんかが語っていいのか、という気もしますが、こうの史代女史のマンガ『夕凪の街 桜の国』について。もともと『漫画アクション』に掲載されていた作品ですが、単行本化が見送られ同人誌として出されていたものを、そっち方面にもくわしいみなもと太郎先生が発掘。氏のプッシュが利いたのか、公に出版されるや否や絶賛の嵐。文化庁メディア芸術祭と手塚治虫文化賞をダブルで受賞するまでになります。
三部構成になっていて、第1部が『夕凪の街』。1945年8月の「あの日」から10年経った広島で生きる女性、皆実が主人公。明るく、普通に暮らそうと務める彼女だが、無論あの日の記憶は薄れようもない。そんな時同僚の男性から思いを打ち明けられて・・・・ という内容。第二部・第三部である『桜の国』は、それからさらに30年、50年を経た時代の物語となっています。 

原爆をモチーフにした作品というと、『はだしのゲン』をはじめとする中沢啓治氏の一連の著作がまず思い浮かびます。氏の直接的に激しく訴えかえけてくるタイプの作品が必要であると同様、女性の感性で柔らかく悲しみを語る『夕凪の街~』のような作品も、やはり必要だと思います。ちなみに視覚的にショックなシーンはほとんどありません。自分がもしあの時代広島にいて、その後も生きていかねばならないとしたら。たぶんわたしは日本とアメリカに恨みを抱きながら、後ろ向きな人生を歩んでいくだろうと想像します。『はだしのゲン』の主人公も両国に対し、煮えたぎるような怒りを隠そうとはしません(もっともゲンは復讐心に飲み込まれて、自分を見失ったりはしませんが)。
対してこの『夕凪の街』の皆実は「怒り」とは程遠いところにいます。むしろ生きのこってしまったことに、うしろめたさを抱いている。さだまさしの小説『精霊流し』に出てくる主人公・雅彦の叔母も、恐らく被爆のために度重なるガンに苦しめられる身でありながら、「ピカが憎くないのか」と問う甥に対しこんなことを言います。
「もし日本が先に原爆を作っていたら、きっと向こうの人が同じ目にあったはず。だからこれは仕方のないことなんよ」
人間はそこまで達観できるのだろうか、と雅彦は思います。わたしも同じ思いを抱きつつも、そんな人間がいるかもしれないことに、少し慰められます。そう、ひとはあまりに可哀相な話を聞くと、どこかに慰めを求めます。この本の後半に納められている『桜の国』はそのためにあります。ヒロインの「そして確かにこのふたりを選んで生まれてこようと決めたのだ」というモノローグに、皆実の弟である男性が最後に語る言葉に、慰められます。
皆実の家を訪ねてきた同僚について、「お父さんに似てたねえ」「じゃあやっぱり○○るんかのう」と語る母娘。『桜の国』においてその男性とおぼしき人物がチラリと姿を見せます。頭を見ると・・・・おお(笑)。そんなところにも慰められます。


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さて、先日6日、なにげなくヤクルトー巨人戦を見ていた折、試合の合間に突然「今日はなんの日か知ってますかー?」というアナウンスが。黙祷でも捧げるのかと思いきや「古田選手のお誕生日でーす!」とのこと。コケました。エライ日とかぶってしまった古田氏も気の毒ですが、対戦相手が広島カープでなくて本当によかった、と心から思ったSGAでした。

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August 19, 2005

ついでに大河ドラマ『義経!』も振り返ってみようのコーナー④

ぼちぼちネタの枯渇が深刻になってまいりました。これ、あと約20回くらいあんでしたっけ?
ま、見切り発車はいつものことさ。懲りろよな、いーかげんに。・・・・ひとりツッコミは悲しい。
じゃ、残ってた穴を埋めていきたいと思います。

第13回
五足っす! 最近じゃワシみたいに職もつかんとブラブラしてる連中のことを「ニート」いうらしいですな。でもねえ、わしだって好きでブラブラしてるわけじゃないんですよ。お上がしっかりしてくれんから、不景気続きで働き口も見つからんのですわ。・・・・・え、見つかったの? 仕事? いやや!いやや! わいは子供のままでいたいんや!
さて、この回の『義経!』くんは
・どっちのお馬でショー
・あの素晴らしい時をもう一度
・行家が行く
の三本でした。しかも上司はあのお方・・・・

第14回
頼政じゃあ~ ん? 「だれだっけ?」っていいなすったね? 実は自分でもよくわからんのですわ。自慢じゃありませんがああた、わたしゃいままでのセリフなんて、なにひとつマトモにおぼえちゃいませんからねえ。ただ007と対決したことがあったようななかったような・・・・・ ま、どうでもいいです。ぼちぼち死にそうだし。
で、この回の『義経!』くんですか。
・起ったと思たらもう負けた
・遷都せいや~
・洞穴でドッキリ!
の三本ですか。死んだら驚いた!

第15回
行家です。どうせあなたたち、わたしのこと嫌いでしょ! コウモリ野朗だと思ってるでしょ! いいですよ、別に。だってわたし・・・・・ ここだけの話ですよ。来年の大河の主役に選ばれちゃったみたいで♪ スタッフが言ってたの聞いちゃったんです。「来年は“ゆきぃえ”でいく」って。天下とったも同然ですな。がはは。
え~、この回の『義経!』くんは
・いま、会いにきました
・立つ鳥あとをにごしまくり
・浪人はつらいよ
の三本でした。コウモリだけが知っている♪

第16回
宗盛じゃ! どうせみんな、わしのこと嫌いなんじゃろ! 小心者の口だけくんだと思ってるじゃろ! それもこれも、みんなあの牛若のせいじゃ! ええい、口惜しい。なんであいつばかりが(オヤジに)もてるのじゃ! ボクの本当のパパ、一体どこにいるの? ミッキー、あなたなんですか?
ま、この回の『義経!』くんじゃが
・愛されちゃってシズカ
・やっぱり六波羅が好き
・政子バーニングファイヤー
の三本じゃ! かおる、お前も大変そうだな・・・・

第17回
千鳥でーす♪ 今日からおねがいしまーす。そうそう、ウチの元相方、こないだ不倫が相手の奥さんにバレて大変な目におうたらしいですわ。そこへ行くとウチの宿六はなにしろ坊主ですから、そりゃあ身辺はきれいなもん・・・・え? 離婚歴あるの? ちょっとあんた! その辺キレイに整理してはるの!?
はい、この回の『義経!』くんですが
・坊主とお笑い―禁断の恋
・愛する二人 離れる二人
・それが君の仕置き
の三本です♪ 実は京都出身だったりして・・・・

第18回
おう! 清盛じゃ! 好評につき再登場じゃ! みんな、わしの活躍見ているかな? これからもにっくき頼朝が率いる源氏のやつらを、バッサバッサと切り倒していくつもりなので、応援よろしくじゃ! ついでに都の美女たちも、かたっぱしから食べちゃうつもりなんで、そっちの方も応援たのむぞ!
さて、この回の『清盛!』さまじゃが
・窓際の義経くん
・清盛フォーエヴァー
・五足もフォーエヴァー
の三本・・・・ ちょっと待て、「フォーエヴァー」ってどういうことじゃ! 大○軍団、アタック!!


というわけで無理矢理埋めました。ガンバレあと20本。ガンバレ俺。

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August 17, 2005

闘猫伝説 HARD PUNCHER モン吉 第8話

第8話 荒れ狂う怒涛のごとく


hpm8-1圧倒的な強さでデビュー戦の相手を葬り去ったモン吉。
だが戦いの荒野には、多くの野獣がひしめきあっている。モン吉は彼らの中で勝ち抜いていけるのか?

考える間もなく、第2、第3のライバルが彼(女)を待ち受けていた。


hpm8-2第2戦の相手はランキング10位のミケ朗。
が、彼もモン吉の相手ではなかった。リングサイドに叩き落とされ、ただうずくまるミケ朗。
試合後彼は引退を宣言する。


hpm8-3第3戦の相手はランキング5位のキジ丸。
ベテランだけあってなかなかの粘りを見せたが、第6ラウンドでダウン。そのままKOとなった。
「あのボディは利いた・・・・」
試合後ベッドの上で腹をさすりながら語るキジ丸

hpm8-4順当ならば次はランキング2位のヒマ也と試合が組まれるはずであった。しかしヒマ也は不調を理由に試合をキャンセル。
「モン吉をおそれたのか?」と問う取材陣に対し、かれはただこう繰り返した。
「ノーコメント」

sil-1かくして王座への挑戦権を得たモン吉は、その恐るべきパンチ力でチャンピオンをもなぎ倒したのであった。
頂点の栄光をつかみとったモン吉。だが、その先に想像を絶する強敵が控えていようとは、知る由もなかった。


                   つづく

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August 15, 2005

いまだに大河ドラマ『新選組!』を振り返ってるよ!のコーナー⑥ 坂本竜馬の巻

おしらせ
大河ドラマ『新選組!』に関しては記事が多くなったので、最新記事以外は「映画・テレビ」から専用カテゴリへと移しました。ご興味おありの方は右サイドバーのカテゴリ欄「新選組!」をどうぞクリックしてくださいませ。

というわけで「違うだろ!」と突っ込まれたみなさま、そういうことです(なにがよ)。
確かに坂本竜馬が新選組に入隊していたことなど、あるはずもございません。が、大河ドラマ『新選組!』において坂本さんは、隊の中心メンバーと同じくらいの比重でもって描かれていたのではないでしょうか。
少年マンガはライバルが大事。力石あってのジョー、流川あっての花道。当ドラマが少年マンガを意識していたとすれば、やはりライバルに関して一遍語っとかんといかんでしょう。
もっとも、坂本さんはなかなか、というかとうとう近藤氏と真っ向から対決することはございませんでした。一応、国を思う心は二人とも同じだからです。二人が違っていたのは人命と忠義、どちらを優先すべきか、という点。坂本さんの考え方はどちらかといえば今のわたしたちに近い。けれど「武士」にこだわる近藤さんにとって、「忠義」はどれほどの血を流しても守らねばならないものだったのです。そんなふたりの対比が興味深いところでありました。

ご存知の方も多いかと思われますが、実は三谷さん、今から十年ほど前に『竜馬におまかせ』というドラマを書いておられました。こちらはシリアスな場面がたまにしかない、それは「く~だらない」ドラマでありました(あ、わたし「くだらない」話、大好きですけど)。ダウンタウンの浜ちゃんが演じていたため、ルックス的にはかなりの開きがありますが、基本的に竜馬のキャラはこのドラマのそれと一緒です。つまり「アホウ」ということ。場の空気が読めない。むずかしいことは考えない。突然「あれやろう!」と言ってみんなをふりまわす。ただ、こうした「アホウ」というのは行動力がハンパじゃありません。薩長同盟にしろ大政奉還にしろ、なまじ知識のある人間は「そんなの無理無理」とすぐ諦めちゃいますが、彼らにそんな常識は通じません。並みのアホウなら「やっぱりダメだった」で終ってしまうわけですが、竜馬が違うのは、「実際にやってみて」実現させてしまったところです。そのスケールのデカさゆえ、普通のドラマではもっとかっこよく描かれるものですが、当作品ではかなり「アホウ」部分の目立つ坂本さんとなりました。恐らくみなもと先生のマンガ『風雲児たち』の影響かと思われます。

演じるはいまやすっかり中堅どころの俳優さんとなった江口洋介氏。自分が高校・大学時代、ドラマ界はこの人の天下でした。『東京ラブストーリー』『101回目のプロポ―ズ』『愛という名のもとに』・・・・ しかし代表作はなんといっても山本耕史くんの“あんちゃん”を演じた『ひとつ屋根の下』でしょうな。アホウだけどひたむきな“あんちゃん”像は今回の竜馬にも通ずるものがあります。近年は『救命病棟24時』『逃亡者』での活躍が記憶に新しいところ。そうそう、『戦国自衛隊』も。三谷作品では映画『竜馬の妻と、その夫と愛人』(笑)や、『古畑任三郎』第三シリーズの最終エピソードに出ておられました。

印象に残ったシーン
・第1話 ソバ代でもめる近藤と桂さんを、強引な三方一両損でおさめるシーン。および黒船を見て無邪気にはしゃぐシーン。
・第7話 土佐勤皇党に勢いで入ってしまったことをトシにズバッと指摘され、しょげるところ。
・第24話 禁門の政変に怒って、「腹踊りでもせにゃやってられん!」と荒れるシーン。前にも書いたけど、土佐勤皇党壊滅の報を聞いたせいもあるかもしれない。
・第26話 アイヌのコスプレで「蝦夷行く!」と息巻くシーン。が、おりょうさんを見つけた途端その話は明後日の方に。
・第28話 望月亀弥太の死を聞き、近藤・桂に怒りをぶちまける場面。めずらしくシリアスな竜馬はん。
・第34話(だと思った) 山南さんの死を知り、「日本を洗濯してやる!」と燃えるシーン。ギャグかと思ったら、これ実際に言った(書いた?)言葉だそうです。
・第37話 薩長同盟に際し、西郷・桂にほお擦りを強要するところ。明らかに嫌がらせだーな-。
・第?話 おりょうさんと逃亡先でいちゃつくシーン。その後のことを考えると可哀相なところです。
・第42話 「わしゃあ、こんなバカな話ばかりして暮らしたいぜよ」 しかし時代はそれを許さず・・・・

男は皆、竜馬を目指す、と言います。一方で「実は薩摩の走狗にすぎなかった」みたいなことも言われている坂本さん。みなもと先生の言をお借りするなら、彼は「自分の評判なんてどうでもええちゃ」と言われることでしょう。あ、わたし鳥の皮大好きです。  

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August 11, 2005

南極のエンペラー リュック・ジャケ 『皇帝ペンギン』

南極に棲息する奇妙な鳥・皇帝ペンギン。その交尾・出産・育児のサイクルを、叙情的なナレーションを交えて追ったドキュメンタリー。8880時間に及ぶフィルムを1時間半に圧縮。その思い切りの良さには恐れ入る。

皇帝ペンギンというやつは

なぜ鳥のなのに飛べないのか
なぜ鳥なのに泳げるのか
なぜ鳥なのに腹ばいになって進むのか
なぜ三歩歩いても妻子のことをしっかり覚えていられるのか
なぜ毎年決まった場所で合同結婚式を行うのか
なぜオスが卵を温めるのか
なぜあんな寒いところに棲んでいるのか
なぜあんな寒いところで生き抜いていけるのか

たぶん答えはない
あるとすればそれは「オモロイから」だろう


納涼にはもってこいの一本。
でもゴマちゃんとかタマちゃんのファンは、見ない方がいいかもしれません。イメージ崩れるから。

ep2ep3


また明日より三日ばかし留守にします。コメントには必ずお返事いたしますのでどうぞよろしゅう。

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August 10, 2005

都立地球防衛軍 山口雄大 『魁!! クロマティ高校 THE MOVIE』

週刊少年マガジンにて、異彩を放ちつつ好評連載中のギャグマンガを、『地獄甲子園』などで知られる山口雄大監督が映画化。原作に関しましてはこちら→http://sga851.cocolog-izu.com/sga/2005/02/_.html#commentsをどうぞ。
公開寸前に元巨人軍のクロマティ氏から待ったがかかるという、失笑もののハプニングがあったものの、なんとか無事公開されることになりました。良かった良かった。
いや、大変面白かった。みなさんもDVDでいいので、ぜひご覧ください。おわり。

・・・・・というわけにもいかないか。だってマジメに語れば語るほど、むなしくなってくる気がして。
原作の作風を簡単に言い表すと、「脱力と逸脱」というところでしょうか。なんというか、すごいやる気のないマンガなんですよ。その辺が「脱力」。ほんで不良もののはずだったのにゴリラとかロボとか出てる。「この学校を変える!」って言ってたのに宇宙人と戦ってたりする。その辺が「逸脱」です。
で、今回の映画化、なかなかこの二つのポイントがよく表れてました。その点ではなかなか原作に忠実だったといえましょう。ストーリーやギャグの面でも、原作のそれをうまく再構成していて良かったです。
でもやっぱり原作と映画では異なる部分もあります。それは音。原作の『クロ高』ってのは、それはもうしずか~で、慎ましやか(笑)なマンガなんですよ。ギャグのくせに。それが映画では監督のカラーのせいか、不良の雄たけびが始終響き渡っていたり、ドッカンドッカン爆発したりでとってもやかましい作品に仕上がってました。
けれど、このやかましい『クロ高』もなかなかおかしかったんです。よくできた落語なんかは演じ方がだいぶちがっても、やる人が達人なら面白さは変らないといいます。それと似た感じ・・・・というのはホメすぎか。

この映画がすごいのは、実にキャストの8割くらいが特別出演・友情出演じゃなかろうかというところ。阿藤快・高山善廣・板尾創路・渡辺裕之(声なし)・武田真治(声のみ)・松崎しげる・橋本真也(・・・・)・遠藤憲一・高知東生・津田寛治・ゴリ・ラー・・・・・・ よくぞここまでいぶし銀ばかり集めたものです。アンタら、山口監督に何か弱みでも握られてるんですか!?と言いたくもなります。

わたしが一番受けたのは映画オリジナルの次のギャグ
「なあ、神山。地球防衛軍ってなにをするんだ?」
「決まってるじゃないですか。地球を侵略する宇宙人たちと戦うんですよ」
「そうか。でもどうやって宇宙人と戦うんだ?」
「簡単です。○○○○○んですよ」
神山・・・・ お前やっぱり天才だよ・・・・

EDで使われていた『宇宙猿人ゴリ』ロックヴァージョンが、長いこと耳から離れなくて困っています。だれか助けてください。

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August 08, 2005

在日挑戦人オリジナル 金城一紀 『GO』

二月にレビューした映画の原作。123回直木賞受賞作でもあります。映画が気に入っていたので、原作はそれほど読みたいと思っていなかったのですが、古本市で100円で売っていたので買っちゃいました。金城氏、すまん。
在日韓国人で日本の高校に通うごく平凡な?高校生、杉原の日常、友人、家族、恋愛、ケンカを描いた作品。読んでみると、映画版は実に原作に忠実に作られていることがわかります。
それでも不思議な事に、読んでいると役者さんたちとは違う顔がうかんでくるんですね。杉原はチリチリヘアの窪塚くんではなく、もっと短髪で鋭い目つきの少年がイメージされます。

映画もそうでしたが、この作品の一人称は「僕」。ヒロインの桜井から「似合わない」と言われ、「俺」というようになってしまいますが、心の中、地の文では一貫して「僕」と言いつづけます。二十何戦ケンカ連勝の不良が自分を「僕」というのはなんだか笑えますけど、この一人称がよくあるヤンキーマンガとは異なっている点です。周囲に対し突っ張ってはいるものの、杉原はまだ純粋な少年なんです。無意味な事にバカみたいにはしゃぐし、悲しいことがあれば深く傷つく。少々前、ロックバンド「ブルーハーツ」が人気を博したのも、かれらが「僕」という言い方で少年の心を言い表し続けたからだと思います。

また、原作を読むと映画では書ききれなかった背景を知ることもできます。例えば、作中で起きるある悲劇に関して、加害者の側にはなんの悪意もなく、それがさらに悲劇をふかめてしまうこと。さらに、映画ではやな感じだった杉原の朝鮮学校時代の同級生、元秀も本当は仲間思いのいい奴であること。それゆえに、彼は杉原のように自由な選択ができません。
 
 「行けよ、ぶん殴るぞ。俺はお前の生き方が気に入らねえんだ」
 ―なあ、教えてくれよ。俺はいま、どんな顔をしてる? 自分じゃわかんねえんだ・・・・・・・。

自分の決めた道を歩むためには、友と袂を分かたねばならないこともある。ぬるい生き方をしている自分としては心にイタいシーンです。

もっとも、この作品は基本的に元気な小説です。登場人物たちのバカにゲラゲラと笑い、そして少し泣ける。基本的に人は差別をする生き物です。そうしたくない、と思う自分の中にも、幾らかの差別的な見方があることを認めざるをえません。けれど努力するなら、きっとお互い笑って話し合えるはず。作中に出てくるやくざの息子・加藤や、名も無き若い警官、タクシーの運ちゃんは、そう教えてくれます。

前にも書きましたけど、杉原の友人でジョンイルという少年が出てきます。彼の名前を漢字で書くと、わたしのそれと同じになります。
ジョンイルの母が杉原にこんな風に言うシーンがあります。

 「○○は、本当にあなたのことが好きだったのよ。これまで○○につきあってくれて、本当にありがとね」

わたしも君が大好きです。たぶん君は顔をしかめて「気持ちワリィよ」と言うだろうけど。

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August 06, 2005

適当掲示板12&Oさんの話

最近衰退の一途をたどるこのコーナーです。みなさまのご意見、ご感想、ネタ、お薦め品など聞かせていただければ幸いです。
先週久しぶりに江戸へ行って参りました。何しに行ったかというと、まあ、これを観になんですけど
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ときどき「おれってバカなんじゃないだろうか?」と思うことがあります(そうか、バカなのか!)。

さて、ネタがこれだけだとさびしいので、今日は同僚のOさんの話でもします。
Oさんはちょっと中村獅童似の35歳男性。現在離婚調停の真っ最中。話を聞くと奥さんにも色々問題があるようですが、理由のひとつはOさんが「ゲイ」だからなんじゃ、と思います。子供を二人もこさえといていまさら「ゲイでした」もないもんだと思いますけど、「そうなんですか?」と恐る恐る確認したところ、「う~ん、おいらとしては好みであれば男でも女でもいいのよね~」との返事。頼むから否定してください。
そういえば去年のいつごろだったか、ホモの合コンに行ってきた(・・・・・)と言う話をしてました。で、その席で海外でサーファーをやっている某男性に気に入られてしまったとのこと。そのサーファーはかなり本気だったらしく、飛行機のチケットまで送ってよこしたそうですが、「う~ん、おいらやっぱり子供のこともあるしさ~。ほっといてある」ということで終ったようでした。が、それが結果的にOさんの命を救うことになったようです。というのは、その彼氏、先日のインドネシアであった大津波に巻き込まれて行方不明になってしまったからなんです。遺品の腕時計だけが日本に戻ってきたんですが、それがなぜか遺族を経由してOさんのところに送られてきたそうです。どうも婚約者?かなにかとカンちがいされたようで。「でもそんなものどうしたらいいもんかね~」さすがに神妙な顔でおっしゃっておられました。「それにしてもあのとき調子にのってついていったら、本当にあぶなかったね~」・・・・まあ、確かに。
そういえばついこないだ、また合コンに行ってきたと言ってました。「今度は元ホモビデオ男優に気にいられちゃってさ~」 真剣に「スタッフサービスに電話した方がいいのか」と悩む今日このごろです。

今回の口直しは先日知人の家から撮影した花火。カマやーッ!!!!
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August 05, 2005

せっかくなんでSWをEP順に振り返ってみる① 『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス』

先日やっとスターウォーズ最終作『シスの復讐』を観てきました。だもんで、この世紀のスペースオペラをエピソード順に、さくさくと振り返ってみたいと思います。
ではまず待望の「第一話」であった『エピソード1』の構成を概観してみましょう。

 第一幕 水の惑星:脱出 ジェダイ師弟と王女・ジャージャーが出会う
 第二幕 砂の惑星:ポッド・レース 一行にアナキンが合流
 幕間 コルサント:議会
 第三幕 水の惑星:決戦 

こんな感じでしょうか。スターウォーズに関するわたしのイメージは「おもちゃ箱」というものです。この作品には、まあ小学生男子が大好きなものが、これでもかってくらい、いっぱい詰め込んであるんですよね。宇宙船、剣士、チャンバラ、お姫様、ガンアクション、戦闘機、ビーグル、ロボット、怪人、怪獣、宇宙人etc・・・・ このエピソード1は少年が主人公と言う事もあり、とくに遊びがいのあるおもちゃ箱であったと思います。かにさまが某サイトでやってらっしゃるコラムによりますと(http://www.wonder-ocean.com/Topic.asp?id=80)「それまで、映画の話なんてしたこともない子ども達が、興奮して感想を語ってくれました。」とのこと。納得です。ちなみにわたしはエピソード4公開時、親に連れられて観に行ったのですが、はなしをよく理解できませんでした。頭の悪い子供だったんでしょうな。
この映画の見せ場はポッドレースも捨てがたいですけど、やはり終盤のカエル軍団とドロイド軍団の奇妙な決戦ではないかと。ブリキの人形にシャボン玉で対抗するヴィジュアルは、これまたよくできたおもちゃの戦争です。
このエピのみの悪役、ダース・モールの存在感も強烈です。SWの悪役は、ペラペラ自慢を語っている間に逆転されてしまったりする「わざとチャンスくれてんのか?」というパターンが多いですけど、ダース・モールは余計な口は一切たたかず、問答無用で襲いかかってきます。ヒットマンというのはかくあるべきでしょう。ただ、遠目にもはっきりわかるところから、まっすぐに堂々とせめてくるところは刺客としていかがなものか、とも思います。
難点は、クライマックスがジェダイ、アナキン、王女一行、カエル軍団の4つの視点で入り乱れて進行するので、気合いを入れてみないと誰がどこだかわからなくなってしまうところ。もう一点は旧三部作では登場するメカにそこはかとない共通点があったのに、こちらにはかけらも見られないところ。デザインに統一性のない、自由な時代ということだったのでしょうけど、ファンとしては後のデザインの片鱗だけでもうかがわせてほしかったです。あ、あとこれはしょうがないことですけど、日本人としては「アナキン」という名前にどうしてもひっかかるものが・・・・・ 失礼しました。
公開時は酷評もありましたけど、全エピソードでもっともファンタスティックな一本だと思います。

マイ・フェイバリット・シーン
冒頭で水中船を狙う海蛇を、ゴジラもどきがガブッとくわえる場面

このエピのR2
周囲の仲間がビームかなんかでピュンピュン跳ね飛ばされてるのに、動じることなく(?)船外修理をやり遂げるシーン。
なんでR2だけ特別扱いなのかというと、単純にわたしがひいきにしているからです。全6本観てみて、シリーズでもっとも「漢」なキャラはこいつだということを再認識いたしました。


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August 01, 2005

夕焼け小焼けの 井上雄彦 『バガボンド』

ちょっと時間ができたので、現在質・人気共に日本漫画のど真ん中を突っ走っているこの作品を。
少し前までずーっと連載が休止していたことはみなさんご存知かと思います。もしかしてこのまま終っちゃうんじゃないか、とも思いましたが、再開してよかった、よかった。

ストーリーはいまさら解説不要でしょう。吉川英治の名作を、『スラムダンク』の作者が新解釈でアレンジした作品。
1,2巻ではまだかなり原作に忠実です。ただこの部分にも、すでに井上氏独自のアレンジが既に見えています。原作の武蔵は登場時で既に「てっぺんを目指す」ことを目標としていますが、そう思い至った理由というのは実は書かれていません。発表された当時の男子にとって、それは至極当たり前の望みだったからでしょう。ですが、井上氏は武蔵の行動原理にこのような補強を加えています。少年武蔵が家を出て行った母親に会いに行く場面です。

 ふっ・・・と顔が見たくなっただけだ ・・・・・・大きくなったと 知らせたかっただけだ
 「武蔵・・・・・・!!」「帰っておくれ・・・ お父上の所へ・・・・・・」
 
 強くならねば 心が揺れないように ひとりで生きていけるように
 強くなる 誰よりも

涙ひとつこぼさずにそう繰り返す少年武蔵に、胸が痛くなるシーンです。このシーンひとつとっても、原作にある「求道精神」とは何かしら違うものがうかがえます。
3巻以降では、かなりオリジナルな展開が見られるようになります。例えば原作では武蔵は沢庵に捕らえられたのち、城の天井裏に長いこと幽閉されるわけですが、マンガではその辺はカットされてます。「城からでたあとの武蔵はもう人格者になってしまっている。僕としては若く未熟なまま、色々もがく武蔵を描きたかった」そんな風に井上氏は語っていました。「なるほど」と思いますが、スポーツマンである井上氏には、「そんな長いこと閉じ込められていたら、肉体の感覚や筋力は衰えてしまうだろう」という考えもあったんじゃないでしょうか。
俄然おもしろくなってくるのもこの3巻以降。まあすでに知っている話より、先がわからない話のほうが面白いのは当たり前ですけど。

で、14巻以降の「小次郎編」に入りますと。もうほぼ完全オリジナルといっていいような話になってしまいます。小次郎が聾唖という設定自体、原作とは大いに異なるところですから。わたしがこの部分で井上氏のカラーを強く感じたのは次のくだり。

小次郎の育て親、鐘巻自斎は弟子に乗り越えられてしまったせいで自暴自棄に。しかし赤子の小次郎を拾った事で生きる希望を見出す。彼が流れ着いた村の人々は、自斎を「役立たずの嘘つきジジイ」と嘲る。けれども自斎が村を脅かしていた悪党「不動」を倒したことで態度を一変。住んでいたあばら家から立派な家に住むよう勧めるが・・・・
ここでわたしはイヤーな予感がしたんです。もしかしてこの後自斎先生が有頂天になり、不動に成り代わって村人を苦しめるようになり、結局村人の返り討ちにあって殺されてしまうのではと。白土三平なら、まずまちがいなくそういう展開にすると思います。けれど自斎先生は「わしゃ、あのあばら家で十分」と、謙虚な態度を変えません。わたしはここでホッとすると同時に、井上先生のひとの良さを垣間見た気がしました。

絵柄について気づいた点をひとつ。とくに最近の画風に顕著なところですが、この人は「手抜きテクニック」がうまい。葉脈の一筋一筋を丁寧に描いた絵があるかと思えば、十秒で描いたような落書きみたいなコマもある。そしてそれが違和感無く同居している。こういうのどちらかといえば少女マンガによく見られる手法かもしれませんが、これほどまでにリアルとシンプルに差がある例は稀でしょう。『ホモホモセブン』の最終進化系とも言えます。
もうひとつは、このひとは凡人の書き分けがうまい。特にジジババ(失礼)。ジジババというのは描く人によって型にはまってしまったり、醜悪になってしまったりしますが、井上氏は実に多彩なジジババを、リアルに、しかも可愛らしく描いてみせる。その点では、活躍中の作家では浦沢直樹と双璧と言えるでしょう。

小次郎編に入って、主人公行方不明→時間軸が開始前に逆戻り→しまいにゃ長期連載休止 という流れには思わず頭を抱えてしまいましたが、最近ようやっと連載再開&武蔵再登場とあいなり、胸をなでおろしました。
と思ったらいきなり○○○さまがあんなことにーッ!! ほんでまた休みが続いてるーッ!!
いや、まったく油断ならん漫画でございます。最後まで書いてくださいよ、井上先生! 諦めたらそこで試合終了ですから!

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