闘猫伝説 HARD PUNCHER モン吉 第6話
第6話 極限のさらなる先へ
デビュー目前かと思われたモン吉に、ひとつの難題が降りかかった。それは「重量オーバー」。
S・ヘビー級に上限があるのかどうか疑問ではあるが、確かにこの体型ではボクサーというより、力士である。
「おまえには辛い話だろうが・・・・ やむをえん」
SGA=キングが言った。
「こうなったら減量に挑戦してもらう」
沈痛な面持ちで告げるSGAだが、その口元はかすかに笑っていた。
「げ、げんりょう・・・・・」
あまりのショックに立ち尽くすモン吉。それは彼(女)にとってもっとも辛い試練だった。
もうボクサーなどやめてしまおうか。
チラリとそんな考えが頭をかすめた。
しかしすぐにモン吉はその迷いを振り払った。
(おれの夢はこの程度でくじけてしまうものなのか? ちがう。断じてちがう!)
その日からさらにきびしい練習が始まった。そして夜は飢えに耐えるため、自らを紐で縛るのだった。
そして何週間かした後、別人のようにシェィプされたモン吉の姿がそこにあった。
「よくやった、モン吉・・・・」
半ば面白がっていたSGAも、おもわず涙ぐむのであった。
「これで・・・・・安心してメシが食える」
リミットを達成した途端、餌をがっつくモン吉。
・・・ってそれじゃ意味ないだろ!
デビューへの道はまだ険しい。
つづく
Comments
>S・ヘビー級
そんなに重いのですか?
力士になったほうが・・・・・。
題名も「ああっ、モン吉」(笑)。
>その口元はかすかに笑っていた。
口元を見せたほうがよかったですよ。
>リミットを達成した途端、
>餌をがっつくモン吉。
マンガの減量ネタがあるハナシだと
一口食べた途端、元に戻るシュールな見せ方もありましたね。
ではでは。
Posted by: まさとし | July 12, 2005 09:27 PM
まいどありがとうございます。
>題名も「ああっ、モン吉」(笑)。
「仮面の横綱」ですか(笑)
>口元を見せたほうがよかったですよ。
すいません。どうも口元を見せると「怪しいやつ」に見えてしまうようなので(そうでなくても・・・なのか?)
>一口食べた途端、元に戻るシュールな見せ方もありましたね。
うーん。それ知らないです。減量マンガというと、高橋留美子御大の『一ポンドの福音』が思い出されますが。
Posted by: SGA屋伍一 | July 12, 2005 10:07 PM
モン吉は本当にやせたんですか?
それとも昔の写真ですか?
最近うちのまわりでネコが子猫を産みやがり
ました。近寄ってもにこりともしない、子猫
ざんすw
かわいいのですが、ネコはくそしたりするので農家にとっては害虫ですわw
Posted by: 犬塚志乃 | July 16, 2005 09:24 PM
>モン吉は本当にやせたんですか?
種明かしをいたしますと、サマーカットということで丸刈りにされてしまったんです。母曰く「暑苦しそうだから」
・・・・・本当にこれで気持ちいいのかは、ネコに聞いてみないとわかりませんが。
>農害
お疲れです。ネコに代わってお詫びいたします。
Posted by: SGA屋伍一 | July 16, 2005 09:47 PM