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May 18, 2005

同性愛風膝栗毛 宮藤官九朗 『真夜中の弥次さん喜多さん』

いまをときめく宮藤官九朗の初監督作品。手塚治虫漫画文化賞に輝いたしりあがり寿の漫画が原作となっています。
江戸の長屋に住む弥次郎兵衛と喜多八は恋人同士。弥次さんはシャブ中の喜多さんが立ちなおるきっかけになればと思い、彼を伊勢参りに誘う。その珍道中を描いた作品なのですが・・・・
結論から申しましょう。わけがわかりませんでした。そもそもなぜホモなのか、なぜシャブ中なのか、なぜ弥次喜多なのか。その辺からしてもうわからない。もしかすると原作を読めばわかるのかもしれませんが、先に映画を観てしまうと、まず「原作を読もう!」という気になれません。
雰囲気の似た作品というと、『ねじ式』や寺山修治の『田園に死す』、あと『トレイン・スポッティング』などなのですが、これらよりもっとバカバカしい感じです。
宮藤さんという方は、もともと暴走するきらいのある方です。今までの原作付き作品は「原作」が暴走を抑える役割を果たしていましたが、今回はどうも原作が暴走に拍車をかけてしまったようです。特にリサーチせずに入ってきたらしい一組の老夫婦は、開始30分くらいで席を立ってしまいました。ちなみに今好評放映中の宮藤作品『タイガー&ドラゴン』。かなりキャストがかぶっているんですけど、こちらと比べると『タイガー』はかなり普通のドラマです。
そういうわけで去年の『キューティーハニー』と同じくらいの(そういやこんくらいの時期だった)オイテケボリ感を味わわされましたが、たまに非常にわかり易いギャグもありまして。ほかされちゃあ、連れ戻され、ほかされちゃあ、連れ戻され・・・・お薬でキメルって、こういう感覚なのかしらん。
主演はTOKIO長瀬智也。ホモの話と聞いていたものの、、彼が主役だろうから描写は大したことはないだろうと思っていました。そしたらジュニアミドル級くらいやってましたねえ(笑)。本当は付き合いのいい友人と観に行こうかと考えていたんですが、一人で行って正解でしたよ。危ない、危ない。
きっと長瀬君は、恩のあるクドカンの誘いだけに断わるに断われなかったんでは。それでも一生懸命ホモを演じる彼の姿は、どこか痛々しかったです。浜崎あゆみに感想を聞いてみたいです。
それに対して非常に自然体に見えたのが喜多八役の中村七之助。ホモでシャブ中で金髪のダメ男を、役名のとおり大変嬉々として演じているようでした。こないだ不祥事を起こしてしまったのは、この役からまだ抜けきれなかったせいかもしれません。

まあ、わたしは懐の広い人間ですから、こういうのもアリかとは思いますが、絶対に人にはすすめられません。あと一応断わっときますけど、わたしはホモじゃないですから。そこのあなた、どうして距離を取るの? もう、本当なんだから! 信じてくれなきゃイヤイヤ。くねくね。

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Comments

DVDが出るまで待つことにしよう。
きっとクドカンらしさがそのまま出てるのでしょうね。
IWGP(でしたっけ)とタイガー&ドラゴン各1話ずつしか見てませんが、あのカット割りにおばさんはなかなかついていけません。

Posted by: kakakai | May 19, 2005 at 11:01 AM

>きっとクドカンらしさがそのまま出てるのでしょうね
う~ん。確かにクドカンらしいといえばらしいかな。ただわたしはもうちょっとおとなしめの作品の方が好きです。
>カット割り
『IWGP』は映像をいじくるのに定評のある、『ケイゾク』などの堤幸彦氏が演出をやってますから。

クドカンさんの笑いは三谷さんの計算されたっものとちがって、やや前衛的ですね。このお二方、出身大学は同じなんですけど。使う役者も最近段々かぶってきてるような・・・・

Posted by: SGA屋伍一  | May 20, 2005 at 07:35 AM

わ、わたすも先日やっと見ましただす
し、しかし確かに、わからんかった…!
「そういえがSGA様がレビューしてらしたような…」
と検索してみたら…
やっぱりSGA様もわからんかったとですねー!

>もしかすると原作を読めばわかるのかもしれませんが、先に映画を観てしまうと、まず「原作を読もう!」という気になれません。

ああっ。これ以上的確な感想はないっ!

しかも、喜多さんがホモになった理由ってのが示されてますが、実際女形が主である七っちゃんが演じてる役なわけで、それがああいうトラウマで…というと結構微妙ー!というか結構きっついネタ!
(そもそも、同性愛者には様々なパターンがあるとかなり認知されるようになってきた今時に、何とベタな!ですが。)

>キューティーハニー
これも近々借りてみようとは思ってるのですが…いやサトエリが見られれば十分なんで。でもこれもおいてけぼりですか…どうしようかな。

Posted by: 高野正宗 | September 28, 2007 at 11:45 PM

>高野正宗さま

本当にわけわかんない映画でしたが、こういうものに限って強く記憶に残ってたりします。妻夫木聡がすげーチョイ役で出てたなあ、とか

たしか高野さんは七之助くんを名前が売れる前から見守っておられたんですよね
『ラストサムライ』での凛とした青年が、一年後にこうなってしまうと、誰が予想しえたでしょう

>喜多さんがホモになった理由

そういえばお父さまも出ておられましたよね・・・・ どんな心境でフィルムをご覧になられたのやら
中村吉衛門氏がエッセイで「思春期に女形をやらされるのは本当にいやだった」と書いておられました。たしかにあの人の女形は見たくないなあ(笑)

>キューティーハニー

ここはやはりご自分の目で(^^;)
興業的に大コケして会社を潰したといういわくつきの作品です

Posted by: SGA屋伍一 | September 29, 2007 at 08:14 AM

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